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【発明の名称】 入れ墨用の刺針
【発明者】 【氏名】坂元 祐

【要約】 【課題】進退するロッドへの着脱を容易とした複数本の針からなる入れ墨用の刺針を提供する。また、作業性が高いと共に、染色液の注入後の発色性が高く、刺針を刺し込んだ際の痛みが小さい入れ墨用の刺針を提供する。

【解決手段】束ねた複数本の針1からなる刺針Aの基端側を半田2によって一体的に接合すると共に、同接合部分をロッド接合部3とした。また、刺針Aを構成する針1を、部分的に突出させたり、千鳥格子状に組んだりして束ねると共に、針1の形状を、屈曲もしくは傾倒した形状とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 束ねた複数本の針(1)からなる刺針(A)の基端側を半田(2)によって一体的に接合すると共に、同接合部分をロッド接合部(3)としていることを特徴とする入れ墨用の刺針。
【請求項2】 針先を全て揃えて束ねていることを特徴とする請求項1記載の入れ墨用の刺針。
【請求項3】 針先を進退方向に互いにずらして束ねていることを特徴とする請求項1記載の入れ墨用の刺針。
【請求項4】 針先を全て揃えながら横一列に並べると共に、針先部分を屈曲させて拡開状とした拡開先端部を形成していることを特徴とする請求項1記載の入れ墨用の刺針。
【請求項5】 針先を全て揃えながら横一列に並べると共に、隣り合う針(1)の針先を互いに前後に傾倒させ、千鳥状に針先を配設していることを特徴とする請求項1記載の入れ墨用の刺針。
【請求項6】 横一列に並べた針のうち中央寄りの針(1)を漸次突出させることにより中央部を突出させ、針先を略円弧状の軌跡上に位置させていることを特徴とする請求項1記載の入れ墨用の刺針。
【請求項7】 横一列に並べた針のうち中央寄りの針(1)を漸次突出させることにより中央部を突出させ、針先を略円弧状の軌跡上に位置させると共に、隣り合う針(1)の針先を互いに前後に傾倒させていることを特徴とする請求項1記載の入れ墨用の刺針。
【請求項8】 針先を全て揃えながら横一列に並べて第1刺針(A9-1)を形成し、同じく針先を全て揃えながら横一列に並べて第2刺針(A9-2)を形成し、第2刺針(A9-2)の針先を第1刺針(A9-1)の針先よりも後退させながら第2刺針(A9-2)を第1刺針(A9-1)に重合させていることを特徴とする請求項1記載の入れ墨用の刺針。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入れ墨の際に使用する針に関するものであり、特に、複数本の針を束ねて使用することにより、作業効率を向上させることができる入れ墨用の刺針に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、入れ墨を行う際には、皮下に染色液を注し込む刺針を適当な棒の先に取り付け、同刺針の針先に染色液を付けて所用の位置を刺針で刺し、皮下に染色液を注入することによって行っている。最近では電気的に進退させるようにしたロッドの先端に刺針を取り付けることにより、刺針の刺し込み作業の作業性を向上させ、短時間で作業できるようにしている。
【0003】通常、刺針は1本の針である場合がほとんどであるが、大きな領域を塗りつぶす場合には、図11に示すように、針先を揃えて複数本の針100を横一列に並べて適当な棒300の先、または、ロッドの先に取り付け、一度に複数の針100を刺すことができるようにして作業効率を高めることができるようにしている。図中、200は刺針aを棒300に固定するための紐である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような複数本の針を横一列に並べた刺針を使用する場合には、同刺針の確実な固定が困難であって、取り付け作業が非常に繁雑なものとなっていた。
【0005】特に、昨今では、衛生上の問題から刺針は使い捨てとされており、頻繁に刺針の取り替え作業を行わなければならず、刺針の簡単な脱着方法が望まれていた。
【0006】本発明では、進退するロッドへの着脱を容易とした刺針を提供すると共に、刺針の形態を工夫することによってさらに作業性を高め、そのうえ、染色液の注入後の発色性を高めたり、刺針を刺し込んだ際の痛みを小さくしたりすることができる入れ墨用の刺針を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、束ねた複数本の針からなる刺針の基端側を半田によって一体的に接合すると共に、同接合部分をロッド接合部としていることを特徴とする入れ墨用の刺針を提供するものである。
【0008】また、本発明は、下記の特徴も有する。
(1)針先を全て揃えて束ねたこと。
(2)針先を進退方向に互いにずらして束ねたこと。
(3)針先を全て揃えながら横一列に並べると共に、針先部分を屈曲させて拡開状とした拡開先端部を形成していること。
(4)針先を全て揃えながら横一列に並べると共に、隣り合う針の針先を互いに前後に傾倒させ、千鳥状に針先を配設したこと。
(5)横一列に並べた針のうち中央寄りの針を漸次突出させることにより中央部を突出させ、針先を略円弧状の軌跡上に位置させたこと。
(6)横一列に並べた針のうち中央寄りの針を漸次突出させることにより中央部を突出させ、針先を略円弧状の軌跡上に位置させると共に、隣り合う針の針先を互いに前後に傾倒させたこと。
(7)針先を全て揃えながら横一列に並べて第1刺針を形成し、同じく針先を全て揃えながら横一列に並べて第2刺針を形成し、第2刺針の針先を第1刺針の針先よりも後退させながら第2刺針を第1刺針に重合させたこと。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、複数本の針からなる入れ墨用の刺針において、同刺針の複数本の針を一体的に接合する手段として半田を用いたものである。また、接合部分は刺針の基端側であるが、この接合部分はロッド接合部にもなっており、同ロッド接合部で刺針とロッドとを半田によって接合するようにしている。
【0010】従って、刺針を確実且つ強固にロッドに固定することができると共に、刺針のロッドへの着脱を容易にすることができる。
【0011】また、刺針を形成する複数本の針を束ねる際に、以下に述べる実施例のように調整することによって、入れ墨作業の効率をさらに良くすると共に、染色液の注入後の発色性を高めたり、刺針を刺し込んだ際の痛みを小さくしたりすることができる。以下において、図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
【0012】
【実施例】図1は、本発明にかかる入れ墨用の刺針Aを電動入れ墨機Bに取り付けた状態を示すものである。
【0013】電動入れ墨機Bは、中空円筒状としたグリップ軸20の後端にロッド揺動部21を配設しており、同ロッド揺動部21の揺動体24の先端に設けた係止ピン23に、グリップ軸20に貫入させたロッド22の後端を係止させることによりロッド22を進退揺動可能とし、同ロッド22の先端に刺針Aを着設して使用するようにしている。
【0014】すなわち、ロッド揺動部21には、交流電源(図示せず)からの交流電圧の印加によって磁力を断続的に生起する電磁石25を設けており、その断続的に生起される磁力によって、弾性板26によって付勢された揺動体24を断続的に吸引することにより、揺動体24を揺動させるようにしている。
【0015】図1中、符号27は略L字状とした電磁石支持体であり、同電磁石支持体27の前方部にグリップ軸連結体28を配設し、固定ねじ29によってロッド揺動部21をグリップ軸20に着脱できるようにしている。
【0016】また、電磁石支持体27の後端に弾性板26の一端を取着し、さらに、電磁石支持体27に取着した調整ピン支持アーム30に進退自在に配設した調整ピン31によって弾性板26の他端を押止することにより、静止状態での揺動体24の位置を調整し、ロッド22の進退揺動の揺動量を調整することができるようにしている。
【0017】調整ピン31は、調整ピン支持アーム30に突設した調整ピン保持突起に螺入させることによって支持されており、同調整ピン31を回転させることによって弾性板26の押止位置を調整するようにしている。
【0018】また、図1中、符号32は、揺動体24の進退揺動にともなってロッド22に生じるブレを抑制するための輪ゴムからなるブレ抑制体である。
【0019】グリップ軸20の把持部分にはゴムなどの弾性材料からなるグリップ33を設けて、電動入れ墨機Bを長時間、安定して把持し、作業を行うことができるようにしている。
【0020】ロッド22の先端に取着される刺針Aは、図2に示すように、予め複数本の針1の基端側を半田2によって一体に接合しており、この接合部分をロッド接合部3とし、ロッド22の先端に取り付けられるようにしている。
【0021】刺針Aをロッド22に取り付ける場合は、ロッド22の先端に刺針Aのロッド接合部3を重ね、同ロッド接合部3を加熱することによってロッド接合部3の半田2を溶融させ、その溶融した半田2によって刺針Aをロッド22に接合している。
【0022】なお、刺針Aとロッド22との接合のために用いる半田2として、刺針Aの基端側に既に配設している半田2を流用するのではなく、接合の際に、予めロッド22の先端にクリーム半田などを塗布しておき、その後、加熱して接合するようにしても良い。
【0023】逆に、刺針Aをロッド22にから取り外す場合には、刺針Aのロッド接合部3とロッド22を加熱して、両者を接合している半田2を溶かすことによって、簡単にロッド22から刺針Aを取り外すことができる。
【0024】このように、刺針Aとロッド22との接合を半田2によって行うことによって、電動式入れ墨機Bのロッド22に確実且つ強固に刺針Aを固定することができると共に、ロッド22と刺針Aの脱着を簡単に行うことができる。
【0025】なお、上記実施例では、電動式入れ墨機Bのロッド22に刺針Aを接合する場合について説明したが、これに限らず、例えば、金属製の適当な棒の先に本発明にかかる刺針Aを接合して使用することもできる。
【0026】次に、上記したようにロッド22への着脱を容易にした刺針Aの形状について実施例を説明する。
【0027】(第1実施例)図2(a)は、第1実施例の刺針A1の正面図、図2(b)は同横断面図である。本実施例の刺針A1は、複数の針1の針先を全て揃えてランダムに束ね、束ねた針1の基端側を半田2で接合して一体化している。
【0028】このように、刺針A1の針先を全て揃えているので、針先の位置を調整する必要がなく短時間で形成することができると共に、皮膚に均一に針1が刺さり、むらなく染色をすることができる。また、針1をランダムに束ねているので、図2(b)に示す横断面図からも分かるとおり、針1と針1との間隙が大きくなり、針先間に多くの染色液を溜めることができる。従って、広い面積を塗りつぶすときに良好に用いることができる。
【0029】(第2実施例)図3(a)は、第2実施例の刺針A2の正面図、図3(b)は同横断面図である。本実施例の刺針A2は、三本の針1からなる刺針A2の針先を全て揃え、図3(b)に示すように、各々の針1が他の二本の針1と接するように構成すると共に、束ねた針1の基端側を半田2で接合して一体化している。
【0030】従って、刺針A2の針先部分の空間に染色液を溜めることができ、刺針A2への墨継ぎ回数を減らすことができるので、細い線及び曲線等の描画を効率よく行うことができる。
【0031】また、図2の刺針A1と同様、刺針A2は針先が全て揃っているため、針先の位置を調整する必要がなく短時間で形成することができると共に、皮膚に均一に各針1が刺さり、むらなく染色をすることができる。
【0032】なお、図3の刺針A2の周りに、さらに二重、三重に針1を配設して針1の数を増やし、太い線の描画を効率よく行うことができるようにしてもよい。
【0033】(第3実施例)図4(a)は、第3実施例の刺針A3の正面図、図4(b)は同横断面図である。本実施例の刺針A3は、合計五本の針1のうち三本の針1を針先を揃えて横一列に並べ、その針1と針1との間の窪みに、残り二本の針1を最初の三本と針先を揃えてはめ込み、五本の針1を千鳥格子状に組んでいる。また、束ねた五本の針1の基端側は半田2で接合して一体化している。
【0034】従って、刺針A3の針先部分の空間に染色液を溜めることができ、刺針A3への墨継ぎ回数を減らすことができるので、細い線及び曲線等の描画を効率よく行うことができる。特に、本実施例の刺針A3は図3の刺針A2よりも針1の数を増やしており、一回の刺衝で一定の長さの線を描くことができるので、直線の描画を効率よく行うことができる。
【0035】また、図2、図3の刺針A1,A2と同様、刺針A3は針先が全て揃っているため、針先の位置を調節をする必要がなく短時間で形成することができると共に、皮膚に均一に針1が刺さり、むらなく染色をすることができる。
【0036】なお、本実施例では五本の針1から刺針A3を形成しているが、針1の本数を用途に合わせて縦横方向に増減して千鳥格子状に並べ、良好に線や面を描くことができるようにしても良い。また、針1を千鳥格子状に組むのではなく、並列させてもよい。
【0037】(第4実施例)図5(a)は、第4実施例の刺針A4の正面図、図5(b)は同横断面図である。本実施例では三本の針1を用いており、一本の針1を他の二本の針1より突出させて、刺針A4を構成する三本の針1の針先が進退方向に対して互いにずれるようにすると共に、各々の針1が他の二本の針1と接するように束ねている。また、束ねた針1の基端側は、半田2で接合して一体化している。
【0038】このような構造とすることによって三本の針1の針先の間に染色液を溜めることができるので、発色が良く、一回の針先への墨継ぎで長時間にわたって入れ墨作業を継続することができ、作業効率を上げることができる。
【0039】また、実質的に突出した針1のみ皮膚に刺さるようにしているので、一本の針1で細かい描画を行うことができると共に、従来の一本からなる刺針と違って、突出した針1を他の針1で支持しているため、刺針A4を壊れにくくすることができ、しかも、針1を皮膚に刺した際に針1にぶれが生じることがなく、痛みを和らげることができる。
【0040】(第5実施例)図6は、第5実施例の刺針A5の正面図である。本実施例の刺針A5は、五本の針1の針先を全て揃えながら横一列に並べると共に、針先部分を屈曲させることにより拡開状とした拡開先端部を形成し、九本の針1を横一列に並べたときとほぼ同じ幅に形成している。また、五本の針1の基端側は、半田2で接合して一体化している。
【0041】従って、針1と針1との間隙が大きくなり、この針先間の間隙に染色液を溜めることができると共に、少数の針1にもかかわらず、一回の刺衝で広範囲の皮膚に染色液を注入できる。
【0042】通常、刺針Aは、衛生面を考慮して使い捨てとされているので、少数の針1からなる刺針A5で広範囲に入れ墨を行うことができることによって、刺針A5にかかる費用を下げることができ、安価にもかかわらず性能の落ちない刺針A5を提供することができる。
【0043】(第6実施例)図7(a)は、第6実施例の刺針A6の正面図、図7(b)は同側面図である。本実施例の刺針A6では十一本の針1を用いており、針先を全て揃えながら横一列に並べると共に、一端から数えて奇数本目の針1を前方へ、偶数本目の針1を後方へ傾倒させることで隣り合う針1の針先を前後に傾倒させ、千鳥状に針先を配設している。また、刺針A6を構成する針1の基端側は、半田2で接合して一体化している。
【0044】すなわち、本実施例における刺針A6を側面から見ると、図7(b)に示すように二股に分岐した形状をしており、横一列に並べているにもかかわらずこの分岐部に染色液を溜めることができるので、発色が良く、一回の針先への墨継ぎで長時間にわたって入れ墨作業を継続することができ、作業効率を上げることができる。
【0045】(第7実施例)図8は、第7実施例の刺針A7の正面図である。本実施例の刺針A7は、十本の針1を横一列に並べ、一端から数えて一本目と十本目の針1-1の位置を基準として、二本目と九本目の針1-2、三本目と八本目の針1-3、四本目と七本目の針1-4,五本目と六本目の針1-5の組み合わせで漸次突出させ、五本目と六本目の針1-5が最突出するようにしている。
【0046】つまり、横一列に並べた針1のうち中央寄りの針1を漸次突出させることにより中央部を突出させ、針先を略円弧状の軌跡上に位置させている。また、刺針A7を構成する針1の基端側は、半田2で接合して一体化している。
【0047】このような形状にすることによって、刺針A7を構成する複数の針1は、略円弧状の端になるほど皮膚に浅く刺さることになる。従って、複数本の針1によって皮膚の広範囲に染色液を注入できるだけでなく、被入れ墨者の入れ墨中の痛みを軽減することができる。
【0048】(第8実施例)図9(a)は、第8実施例の刺針A8の正面図、図9(b)は同側面図である。本実施例の刺針A8は、十本の針1を横一列に並べ、図8の刺針A7と同様に、一端から数えて一本目と十本目の針1-1の位置を基準として、五本目と六本目の針1-5が最突出するようにしており、しかも、奇数本目の針1を前方へ、偶数本目の針1を後方へ傾倒させている。
【0049】つまり、横一列に並べた針1のうち中央寄りの針1を漸次突出させることにより中央部を突出させ、針先を略円弧状の軌跡上に位置させると共に、隣り合う針1の針先を前後に傾倒させている。また、刺針A8を構成する針1の基端側は、半田2で接合して一体化している。
【0050】このような形状にすることによって、図8に示した刺針A7と同様に、被入れ墨者の入れ墨中の痛みを軽減することができるのはもちろんのこと、本実施例における刺針A6を側面から見ると、図9(b)に示すように、二股に分岐した形状をしており、横一列に並べているにもかかわらずこの分岐部に染色液を溜めることができるので、発色が良く、一回の針先への墨継ぎで長時間にわたって入れ墨作業を継続することができ、作業効率を上げることができる。
【0051】(第9実施例)図10(a)は、第9実施例の刺針A9の正面図、図10(b)は同側面図を示している。本実施例の刺針A9は、六本の針1の針先を全て揃えながら横一列に並べた第1刺針A9-1と、五本の針1の針先を全て揃えながら横一列に並べた第2刺針A9-2とからなり、第2刺針A9-2の針先を第1刺針A9-1の針先よりも後退させながら、第1刺針A9-1の針1と針1との間の窪みに第2刺針A9-2の針1をはめ込んで、刺針A9の針1を千鳥格子状に組んでいる。また、刺針A9を構成する針1の基端側は、半田2で接合して一体化している。
【0052】このように二列からなる刺針A9とすることによって、第1刺針A9-1と第2刺針A9-2の針先間の間隙に染色液を溜めることができ、しかも、第2刺針A9-2の針先を第1刺針A9-1の針先よりも後退させているので、間隙に溜まった染色液を円滑に針先に出すことができる。
【0053】従って、発色が良く、一回の針先への墨継ぎで長時間にわたって入れ墨作業を継続することができ、作業効率を上げることができる。
【0054】なお、本実施例では、第1刺針A9-1と第2刺針A9-2を千鳥格子状に組んでいるが、第1刺針A9-1と第2刺針A9-2とを並列させてもよい。
【0055】上記した全ての刺針A1,A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8,A9の実施例において、刺針A1,A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8,A9を構成する針1の本数は何ら限定するものではなく、目的に合わせて針1の数を増減して刺針A1,A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8,A9を形成し、入れ墨作業がより効果的に行えるようにしても良い。
【0056】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、束ねた複数本の針からなる刺針の基端側を半田によって一体的に接合すると共に、同接合部分をロッド接合部としていることによって、刺針を確実にロッドに固定することができると共に、刺針のロッドへの着脱を容易にすることができる。
【0057】請求項2に記載の本発明によれば、針先を全て揃えて束ねていることによって、針先の位置を調節をする必要がないため、刺針を短時間で形成することができると共に、皮膚に均一に針が刺さるため、むらのない染色をすることができる。
【0058】請求項3に記載の本発明によれば、針先を進退方向に互いにずらして束ねていることによって、突出した針の針先へ、針と針の間隙に溜めた染色液を円滑に出すことができるので、発色が良く、一回の針先への墨継ぎで長時間にわたって入れ墨作業を継続することができ、作業効率を上げることができる。また、突出した針の基端側を他の針で支持することになるため、刺針を壊れにくくすることができるとともに、ぶれを防止して、入れ墨中の被入れ墨者の痛みを軽減することができる。
【0059】請求項4に記載の本発明によれば、針先を全て揃えながら横一列に並べると共に、針先部分を屈曲させて拡開状とした拡開先端部を形成していることによって、少数の針1からなる刺針にもかかわらず、一回の刺衝で広範囲に入れ墨を行うことができるので、刺針にかかる費用を下げることができ、安価にもかかわらず性能の落ちない刺針を提供することができる。
【0060】請求項5に記載の本発明によれば、針先を全て揃えながら横一列に並べると共に、隣り合う針の針先を互いに前後に傾倒させ、千鳥状に針先を配設していることによって前後の針の間に染色液を溜めることができるので、発色が良く、一回の針先への墨継ぎで長時間にわたって入れ墨作業を継続することができ、作業効率を上げることができる。
【0061】請求項6に記載の本発明によれば、横一列に並べた針のうち中央寄りの針を漸次突出させることにより中央部を突出させ、針先を略円弧状の軌跡上に位置させていることによって、複数本の針によって皮膚の広範囲に染色液を注入できるだけでなく、被入れ墨者の入れ墨中の痛みを軽減することができる。
【0062】請求項7に記載の本発明によれば、横一列に並べた針のうち中央寄りの針を漸次突出させることにより中央部を突出させ、針先を略円弧状の軌跡上に位置させることによって、被入れ墨者の入れ墨中の痛みを軽減することができる。また、隣り合う針の針先を互いに前後に傾倒させていることによって、前後の針の間に染色液を溜めることができるので、発色が良く、一回の針先への墨継ぎで長時間にわたって入れ墨作業を継続することができ、作業効率を上げることができる。
【0063】請求項8に記載の本発明によれば、針先を全て揃えながら横一列に並べて第1刺針を形成し、同じく針先を全て揃えながら横一列に並べて第2刺針を形成することによって、第1刺針と第2刺針の針先部分の間隙に染色液を溜めることができる。また、第2刺針の針先を第1刺針の針先よりも後退させていることによって、間隙に溜まった染色液を円滑に針先に出すことができる。従って、発色が良く、一回の針先への墨継ぎで長時間にわたって入れ墨作業を継続することができ、作業効率を上げることができる。
【出願人】 【識別番号】500148190
【氏名又は名称】坂元 祐
【出願日】 平成12年7月27日(2000.7.27)
【代理人】 【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎 (外1名)
【公開番号】 特開2000−342332(P2000−342332A)
【公開日】 平成12年12月12日(2000.12.12)
【出願番号】 特願2000−226988(P2000−226988)