| 【発明の名称】 |
コンパクト容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】原田 和典
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| 【要約】 |
【課題】中皿がカートリッジ式に着脱可能となされた従来のコンパクト容器は、中皿の周囲にその取外し操作用の開放部分を設けなくてはならず、外観の体裁が悪くなり、また複数の中皿を隣接して配置できなかったという点を改善する。さらに、収納凹所と中皿との係合が容易に外せなかったり、あるいは無理な解除操作により、その係合部分が壊れる虞れがあったという点を改善する。
【解決手段】容器本体1に設けられた収納凹所6,7に中皿5が着脱可能に係合するようになされたコンパクト容器において、前記収納凹所6,7の底面に、コインなどの解除具10が差し込まれるスリット状の開口9を設けた。また、この収納凹所6,7に係合した中皿5の裏面外端側には、外方上向きの傾斜面5bを設け、開口9から差し込まれた解除具10の先端が、傾斜面5bに当たり、中皿5を、上記係合が外れる方向に押動するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回動開閉自在に蓋体が枢着された容器本体の上面に収納凹所が設けられ、この収納凹所の対向壁に設けられた係止突起と係脱することにより、中皿が収納凹所に着脱可能となされたコンパクト容器において、係止突起近傍の収納凹所の底面に、コインなどの解除具が差し込まれるスリット状の開口が設けられ、収納凹所に係合した中皿の裏面外端側には、上記開口から差し込まれたコインなどの解除具の先端が当接する傾斜面が設けられ、開口から差し込まれた解除具で中皿が係止突起との係合が外れる方向に押動されるようになされたことを特徴とするコンパクト容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料やパフなどを持ち運び可能に収納するコンパクト容器に関し、詳しくは中皿がカートリッジ式に着脱可能となされたコンパクト容器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のコンパクト容器としては、実公平6−30099号公報に示されるものがあった。これは、図7に示すように、中皿収納用の収納凹所31とパフ収納用の凹所32とが設けられた容器本体30の一側に、回動開閉自在に蓋体40を枢着したものであり、化粧料が収納された中皿50(化粧皿)は、その両側面に設けられた係止部50a,50aが、収納凹所31内に対向して設けられた係止部31a,31aと係脱することにより、この収納凹所31内に着脱可能に装着されるようになっている。 【0003】なお、上記係止部31aと係止部50aの係脱をなすために、収納凹所31の内壁面にスリット31bを設け、係止部31aが設けられた壁部31cが、中皿50の係止部50aと係脱する方向に弾性変形し得るようにしている。 【0004】そして、容器本体30の収納凹所31内に装着された中皿50を取り外すには、仕切壁31dの上端に設けられた切欠部31eを利用して中皿50を、パフ収納用の凹所32側から他方側に押し付け、中皿50の一方の側に係合した壁部31cを弾性変形させることにより、中皿50を移動させ、中皿50の他方の側の係止部31a,50a同士の係合を外すようにしていた。 【0005】また、図8に示したように、中皿50が装着される収納凹所31の底面にスリット状の開口33を設け、この開口33からコインなどの解除具10を差し込み、中皿50の底を押し上げることにより、中皿50と収納凹所31との係合を強制的に解除し、中皿50を取り外すようにしたものもあった。なお、この場合、中皿50の上方押圧力により、中皿50の係止部50aが、仕切壁31dの係止部31aから外れるように、係止部31aは、その下面が外方上向きに傾斜している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来のコンパクト容器は、まず図7に示したように、中皿収納用の収納凹所に隣接してパフ収納用の凹所を設けたものは、このパフ収納用の凹所を利用して収納凹所内に係合保持された中皿を、一方に押し付け、その係合を外すことができるが、この場合、パフ収納用の凹所は、上面が開放されていなくてはならず、ここに上記中皿と同様の中皿を取り付けることができないという問題点があった。また、このようにして中皿が着脱できるコンパクト容器は、中皿の収納凹所に隣接してパフ収納用凹所などの開放部分が設けられたものに限られるという問題点もあった。 【0007】また、図8に示したように、中皿が係合した収納凹所の底面にスリット状の開口を設け、この開口からコインなどの解除具を差し込み、中皿を押し上げてその係合を解除するようにしたものは、上記のような問題点はないものの中皿が真っ直ぐに突き上げられることから、中皿の側面でこの中皿を係止保持している係止部の解除が困難で、操作に力を要するばかりか、場合によっては、この係止部が破損する虞れがあるという問題点があった。 【0008】また、この点を改善するために係止部の傾斜を大きくすると、今度は、中皿の係止保持力が弱くなり、中皿が不用意に脱落するおそれが生じた。 【0009】本発明は、上記従来のコンパクト容器が有していた問題点を解決し、容器本体の形状が限定されず、しかもこの容器本体に取り付けられた中皿の取り外しが容易なコンパクト容器を提供しようとするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明は、回動開閉自在に蓋体が枢着された容器本体の上面に収納凹所が設けられ、この収納凹所に中皿が着脱可能に係合するようになされたコンパクト容器において、係止突起近傍の収納凹所の底面に、コインなどの解除具が差し込まれるスリット状の開口を設け、この収納凹所に係合した中皿の裏面外端側には、上記開口から差し込まれたコインなどの解除具の先端が当接する傾斜面を設けた。そして、上記開口から差し込まれた解除具で中皿が係止突起との係合が外れる方向に押されるようにした。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。 【0012】図1は、本発明のコンパクト容器の分解斜視図である。図示したように、このコンパクト容器は、中皿5が係合する収納凹所6,7が並んで設けられた容器本体1に、蓋体4を回動開閉自在に枢着したものである。 【0013】上記容器本体1は、浅皿状に形成された外部材3と、この外部材3の内側に嵌合した合成樹脂製の中枠2とからなる。 【0014】中枠2は、図2〜図4に示すように、周囲に外部材3の内側と係合する係合片2dを下向き突設した枠状のものであり、収納凹所6,7となる開口2a,2bが、中央の仕切壁2cで仕切られて、左右に設けられている。仕切壁2cは、図4に示すように中央上部が凹んだ低い壁状のものであり、その下端寄りの両側面には、それぞれ中皿係止用の係止突起6a,7aが設けられている。 【0015】また、上記仕切壁2cと向き合った開口2a,2bの内側面には、それぞれ横長のスリット6d,7dが設けられ、このスリット6d,7dの下側の壁部6c,7cを横方向(図2において左右方向)にある程度、撓ませることができるようにしている。そして、この壁部6c,7cにも上記係止突起6a,7aと向き合うように、同様の係止突起6b,7bを突設している。 【0016】中皿5は、図1に示すように、下端寄り外周にアンダーカットと称される溝5aが設けられたものであり、この溝5aに上記係止突起6a,6b(または7a,7b)が嵌まり込むことにより、中皿5は、収納凹所6(または7)の対向壁間で係止保持されるようになっている。 【0017】本発明のコンパクト容器は、上記の各部材で構成され、容器本体1の収納凹所6,7に係合した中皿5,5を取り換えることにより、中皿5に収納された化粧料などの取替や補充が行えるようにしている。 【0018】ここにおいて、本発明のコンパクト容器では、収納凹所6,7底面の仕切壁2c側、即ち係止突起6a,7a近傍の底面にスリット状の開口9,9を設けている。 【0019】また、この収納凹所6に収納される中皿5は、裏面の両側に、側面に連続する傾斜面5bが設けられている。なお、この傾斜面5bは、中皿5が収納凹所6に収納された際、開口9の上側に位置するようになっている。 【0020】本発明のコンパクト容器は、上記の構成を有している。 【0021】なお、図1において符号8は、蓋体4の裏面に取り付けられた鏡、4aは、蓋体4の裏面に突設されたフック、1aは、このフック4aが係合し、蓋体4を開放不可に保持するための係止突起を示す。 【0022】次に上記構成を有する本発明のコンパクト容器の機能について述べる。 【0023】まず、本発明のコンパクト容器では、容器本体1に形成された二つの収納凹所6,7に、共に化粧料や化粧具などを収納する中皿5,5が取り付けられている以外、何ら通常のコンパクト容器と相違するところはなく、その使用法も従来のものと何ら変わることはない。 【0024】そして、中皿5に収納された化粧料が無くなったり、あるいは異なった化粧料を所望する場合は、従来のものと同様にカートリッジ式に中皿5ごと取り換えることによりなされる。そして、この際、収納凹所6からこの収納凹所6に係合した中皿5を取り外さなくてはならないが、本発明のコンパクト容器では、図5に示すように容器本体1の底に形成された開口9からコイン等で代用される適当な解除具10を差し込み、中皿5を押し上げることにより、この係合が簡単に解除されるものである。 【0025】次に、この係合の解除過程を順を追って説明する。 【0026】まず、容器本体1の底に形成された開口9からコイン等の解除具10を差し込むと、その先端(図5において上端)が中皿5の片側の傾斜面5bに当接し、この中皿5を左斜め上方に押し上げようとする。しかしながら中皿5の右側の溝5aには、仕切り壁2cに設けられた係止突起6aが嵌まり込んでいるので、中皿5は上方には移動できない。また、中皿5の左側の溝5bには、壁部6cに設けられた係止突起6bが嵌まり込んでいるが、この壁部6cは弾性を有し、横方向にある程度、撓むことができるので、解除具10で押された中皿5は、この壁部6cを撓ませ、図6に示すように左方向へと移動する。 【0027】このことにより、右側の溝5aと係止突起6aとの係合が外れるので、中皿5は図6に二点鎖線で示すように押し上げられ、収納凹所6から取り外すことができるものである。 【0028】このようにして左側の中皿5を取り外せば、右側の中皿5の左上部が、中央部分の上側が凹んだ仕切り壁2cの上方に露呈するので、ここを右側に押し付け、他方側の壁部7cを撓ませて、溝5aと係止部7bとの係合を解除すれば、右側の中皿5も同様にして収納凹所7から取り外すことができる。 【0029】また、収納凹所7の底面に形成された開口9から解除具10を差し込めば、左側の中皿5を取り外さなくとも上記と同様にして右側の中皿5を収納凹所7から取り外すことができる。 【0030】以上のようにして収納凹所6,7の対向壁間に係止保持された中皿5,5を、この収納凹所6,7から取り外すことができるので、ここに新たに所望の化粧料などが収納された中皿を嵌め込めば良い。 【0031】なお、この中皿5の嵌め込みは、収納凹所6(または7)の上側から中皿5を落とし込み、下側に押し付けることにより、容易になされる。つまり、収納凹所6(または7)内で中皿5が下方に押し込まれると、収納凹所6(または7)の内方に突出した係止突起6a,6b(または7a,7b)が中皿5の下端外側面と接して、外方に押し付けられる力を受けるが、この時、一方の係止突起6b(または7b)が設けられた壁部6c(または7c)は、横方向にある程度、撓むことができるので、中皿5の下降に伴って外方に撓み(即ち、収納凹所6,7内に突出した係止突起6b,7bが後退する方向に移動する)この中皿5の進入を許す。そして、中皿5の底面が収納凹所6,7の底面と接する位置まで進入すると、係止突起6b(または7b)の前方に中皿5の溝5aが位置するので、弾性力を有する壁部6c(または7c)が原状に復帰して係止突起6b(または7b)が溝5aに嵌まり込む。よって、中皿5は左右の溝5aにそれぞれ係止突起6a,6b(または7a,7b)が嵌まり込み、元あった状態と同様にして収納凹所6,7内に脱落不可に保持されるものである。 【0032】以上のようにして本発明のコンパクト容器では、中皿5の交換が容易に行えるものである。 【0033】なお、上記では容器本体1に取り付けられる二つの中皿5,5は、同一形状のものを示したが、この中皿5,5は形状が異なっていても良く、例えば、一方の中皿を化粧料の収納に用い、他方の中皿をパフなどの化粧具(図示せず)の収納に用いるようにしても良く、この場合は、化粧具収納用の中皿に、収納するものの形状に応じた凹凸や、フックなどの係止部等を設ければ良い。 【0034】なお、図示した実施の形態では、容器本体1に二つの収納凹所6,7を設け、それぞれに中皿5,5が装着されるようにした例を示したが、本発明のコンパクト容器は、容器本体1の底に設けられた開口9からコインなどの解除具10が挿入され、かつこの解除具10の先端が、中皿5の下外側に設けられた傾斜面5bに当たって、この中皿5を横方向に押動できるようになっていれば良く、容器本体1に設けられる収納凹所の数は任意であり、また、必ずしも設けられたすべての収納凹所に中皿が装着されるようになっていなくても良い。 【0035】また、図示した例では、中皿5として平面視略四角形状のものを示したが、中皿5は容器本体1の収納凹所6(または7)に着脱可能に係合するものであれば良く、その形状は任意であり、円形、楕円形、多角形などであっても良い。 【0036】さらに図示した実施の形態では、外部材3に中枠2を嵌め込み、容器本体1を形成した例を示したが、本発明のコンパクト容器では、容器本体1に設けられた収納凹所6に、中皿5が着脱可能に係合するようになっていれば良く、容器本体1の構造は、例示したものに限定されるものではない。 【0037】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、容器本体の収納凹所に係合した中皿を、容器本体の裏側から差し込まれた解除具で無理なく容易に収納凹所から取り外せることとしたので、中皿の周囲にその取外し操作用の開放部分が不要となり、容器本体の上面がすっきりすると共に、従来は不可能であった複数の中皿の隣接配置が可能となる。また、中皿の取り外しの際、係止突起などの係合部分に無理がかからず、操作が容易であると共に、係合部分の破損事故も確実に防止されるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000156341 【氏名又は名称】釜屋化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月26日(1999.4.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061664 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 ハルミ
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| 【公開番号】 |
特開2000−300332(P2000−300332A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月31日(2000.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願平11−117953 |
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