| 【発明の名称】 |
毛髪処理促進装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 正己
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| 【要約】 |
【課題】赤外線照射体の回転速度を上げたり、照射温度を高くすることなく、短時間で毛髪全体を加熱して迅速な処理促進を行い得る毛髪処理促進装置を提供する。
【解決手段】回転駆動手段2により往復回転駆動される回転軸3に支持基体4を軸支し、略 180°異なる位置関係で配置される一対の赤外線照射体5a,5bを、前記支持基体4に略ハ字形を呈するように取付け、該両赤外線照射体5a,5bを所定角度で往復回動させるように構成し、両赤外線照射体5a,5bの半回転の回動によって、被施術者の頭部全周に赤外線を照射することができるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】回転駆動手段により往復回転駆動される回転軸に支持基体を軸支し、略 180°異なる位置関係で配置される一対の赤外線照射体を、前記支持基体に略ハ字形を呈するように取付け、該両赤外線照射体を所定角度で往復回動させることを特徴とする毛髪処理促進装置。 【請求項2】両赤外線照射体の赤外線照射量を個々に設定可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載した毛髪処理促進装置。 【請求項3】両赤外線照射体の支持基体から先端までの長さを相違させて設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した毛髪処理促進装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主に美容院や理容院において、毛髪に赤外線を照射し、その加熱作用により、パーマネント,染髪,乾燥,ウエーブ化等の毛髪処理の促進を行う毛髪処理促進装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の毛髪処理促進装置にあって、赤外線を照射する多数のヒータを被施術者の頭部を囲繞するように配設したものが知られているが、このような毛髪処理促進装置は、比較的広い設置スペースを必要とする欠点があった。そこで、ヒータを回転体の回りに回転させ、単一のヒータで広い面積への赤外線照射を行い、毛髪処理促進装置のコンパクト化を図るようにしたものが、例えば特公平7ー28770号公報等によって提案されている。 【0003】このものは、赤外線を照射するヒータを備えた単一の赤外線放射部を回転体に傾斜を付けて取付けて、該赤外線放射部の放射面が回転体を頂部とする円錐面軌跡を描くように回転させ、赤外線放射部を被施術者の頭頂部,側頭部,後頭部に沿って移動させるようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このような毛髪処理促進装置にあっては、単一の赤外線放射部が被施術者の頭部の回りを赤外線を照射し乍ら回転するため、一旦赤外線が照射された部位に再び赤外線放射部が戻るまでは、該部位に対する赤外線の照射が行われない。このため、毛髪全体を加熱するのに時間が掛かり、迅速な処理促進ができないという問題がある。この問題に対処するには、赤外線放射部の回転速度を速くしたり、赤外線照射量を多くして照射温度を高くしたりする方法が考えられるが、回転速度が速いと被施術者が恐怖感を抱く虞れがあり、毎分略3回転程度の適正速度以上には上げられない。また、照射温度が高すぎると、過熱により毛髪を傷めるといった問題が生じてしまう。 【0005】また、毛髪処理にあって、ヘアスタイル等によっては、例えば一方の側頭部から頭頂部を介して他方の側頭部に亘るような一定の範囲の所要部位のみに赤外線を照射する部分的な処理促進を必要とする場合もあるが、上記のような単一の赤外線放射部が被施術者の頭部の回りを回転するものにあっては、赤外線照射が不要な部位まで一様に赤外線が照射されてしまうという問題点がある。 【0006】さらに、前頭部から頭頂部に至る頭部の上部側と、頭頂部から後頭部に至る頭部の後部側とでは、被処理部の長さが必ずしも同じではなく、後部側が長い場合が多いにも拘らず、単一の赤外線放射部の回転により、両被処理部への赤外線照射が行われるため、頭部の上部側において赤外線放射部の先端が前方にはみ出して被施術者の顔面にまで赤外線が照射されてしまうといった問題点がある。 【0007】本発明は、上記のような従来の問題点を解消するためになされたものであり、赤外線照射体の回転速度を上げたり、照射温度を高くすることなく、短時間で毛髪全体を加熱して迅速な処理促進を行い得るとともに、一定範囲の所要部位のみに赤外線を照射して部分的な処理促進ができ、さらに赤外線照射体の前方へのはみ出しによる顔面への赤外線照射をなくすことができる毛髪処理促進装置の提供を目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、回転駆動手段により往復回転駆動される回転軸に支持基体を軸支し、略 180°異なる位置関係で配置される一対の赤外線照射体を、前記支持基体に略ハ字形を呈するように取付け、該両赤外線照射体を所定角度で往復回動させることを特徴とする毛髪処理促進装置である。 【0009】この構成にあって、回転駆動手段によって回転軸を往復回転駆動すると、支持基体に略ハ字形を呈するように取付けられている一対の赤外線照射体が、円錐面軌跡を描くようにして夫々往復回動する。ここで、両赤外線照射体が往復回動する角度を略 180°に設定すると、各赤外線照射体の半回転の回動により、頭部全周に赤外線が照射されることとなる。これにより、回転速度を上げたり、照射温度を高くすることなく、短時間で毛髪全体を加熱することができる。 【0010】また、前記構成にあって、両赤外線照射体の赤外線照射量を個々に設定可能に設ける構成が提案され得る。このように構成すると、両赤外線照射体間において、一方の赤外線照射体の赤外線を弱くしたり、或は全く照射させないようにすることができ、両赤外線照射体が所定角度で往復回動することと相俟って、加熱が必要な部位に対して必要量の赤外線を効果的に照射することが可能となる。 【0011】さらに、前記構成にあって、両赤外線照射体の支持基体から先端までの長さを相違させて設ける構成が提案され得る。この構成において、前頭部から頭頂部に至る頭部の上部側を回動する一方の赤外線照射体の長さを短寸に設けることにより、顔面への不要な赤外線照射をなくすことができる。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明にかかる毛髪処理促進装置1は、図1に示すように、回転駆動手段2により往復回転駆動される回転軸3に支持基体4を軸支し、略 180°異なる位置関係で配置される一対の赤外線照射体5a,5bを、前記支持基体4に略ハ字形を呈するように取付け、該両赤外線照射体5a,5bを所定角度で往復回動させることを特徴としている。 【0013】以下に、上記毛髪処理促進装置1の具体的な一実施例を、図1,図2について説明する。図示しない支持台上に立設された伸縮可能な支柱6の上端に、本体ケース7が固定されており、該本体ケース7は、支柱6の伸縮作用を介して被施術者の頭部の高さに応じてその高さ位置を調整し得るようになっている。 【0014】前記本体ケース7内には、回転駆動手段2を構成するサーボモータ8,減速ギヤ9、及び本体ケース7に回転可能に支承された回転軸3が収納されている。サーボモータ8の回転は減速ギヤ9を介して減速されて回転軸3に伝達される。また、回転軸3と減速ギヤ9との間には、トルクリミッター10が介装されており、回転軸3に過負荷が加わった場合にスリップして駆動力が回転軸3に伝達されないようなっている。 【0015】前記回転軸3は、所定角度で往復回転駆動するように設けられている。この回転軸3の往復回転とその回動角度の制御手段としては、回転軸3の所定角度の回動範囲をリミットスイッチ,フォトセンサまたはポテンシオメータ等を用いて検出し、その検出信号に基づいてサーボモータ8を可逆的に回転制御する方法や、あるいはタイマー制御により、回転軸3が所定角度で往復回動するようにサーボモータ8を所定時間毎に可逆回転させる方法を用いることができる。また、回転軸3の回動角度は、例えば 180°, 135°, 90°等の数段階に設定され、スイッチ操作を介して回動角度が切換えられるようになっている。 【0016】回転軸3の先端には本体ケース7から突出する支持基体4が軸支されており、該支持基体4には、一対の赤外線照射体5a,5bが略 180°異なる位置に略ハ字形を呈するように取付けられている。該赤外線照射体5a,5bは、夫々ヒータ11と、該ヒータ11の背面側に配設された反射板12とを備え、これらをフレーム13内に保持してなるものであり、その全体形状がリング状に形成されている。両ヒータ11,11は、ニクロム線等の電熱線を、石英ガラス,セラミックス等の套管内に収納させたものが用いられており、該ヒータ11,11には本体ケース7側から図示しないリード線,給電器等を介して給電が行われる。そして、該ヒータ11,11の電熱線に通電し、これを加熱して、石英ガラス,セラミックス等の套管を赤熱させることにより、近赤外線,遠赤外線を含む赤外線を放射させ、この赤外線を直接及び反射板12による反射を介して各赤外線照射体5a,5bの前面に向けて照射し得るようになっている。 【0017】また、両ヒータ11,11は、スイッチ操作を介して個々にON, OFFが可能であり、かつON作動時には強弱が数段階に設定可能となっている。これにより、両赤外線照射体5a,5bによる赤外線照射量を個々に設定できるようにしている。 【0018】尚、前記両赤外線照射体5a,5bは、毛髪処理促進装置1の前後方向中心線位置を回動基準位置としており、該回動基準位置を設定角度の中心として左右両側に回動するようになっている。従って、その回動角度を例えば 180°に設定すると、一方の赤外線照射体5aは、被施術者の一方の側頭部から頭頂部を経て他方の側頭部に至る 180°の範囲で往復回動し、他方の赤外線照射体5bは、前記赤外線照射体5aの動きに相対応して頭部の後部側を往復回動する。 【0019】かかる構成にあって、図1に示すように、赤外線照射体5a,5bを被施術者の頭部に対して適切な高さ位置にセットし、この状態でスイッチ操作を介してサーボモータ8を駆動させ、かつ両赤外線照射体5a,5bのヒータ11,11に通電すると、両赤外線照射体5a,5bは赤外線を照射し乍ら、被施術者の頭部の回りを円錐面軌跡を描くようにして毎分略3回転程度の適正速度で往復回動する。ここで、回転軸3の回動角度が 180°に設定されていると、各赤外線照射体5a,5bの半回転の回動により、頭部全周に赤外線が照射されることとなる。これは即ち、従来の単一の赤外線照射体を回転させるものにおいて、回転速度を二倍にするか、あるいは照射温度を二倍にした場合と略同等の加熱作用を生じるものとなる。これにより、回転速度を上げたり、照射温度を高くしたりすることなく、短時間で毛髪全体を加熱することができ、迅速な処理促進を行うことができる。また、必要に応じて両赤外線照射体5a,5bの赤外線照射量を相違させることにより、各赤外線照射体5a,5bの回動範囲に対応する部位を異なる温度で加熱することができる。 【0020】また、例えば頭部の上部側の一定範囲のみに赤外線を照射するような部分的な処理促進を行う場合には、スイッチ操作を介して回転軸3の回動角度を処理促進範囲に対応する 180°, 135°, 90°等の所定角度にセットし、かつ、上部側の赤外線照射体5aのヒータ11のみに通電するようにセットする。また、同時に該赤外線照射体5aによる赤外線照射量を適宜設定してもよい。そしてこの状態で、サーボモータ8を駆動させるとともに、赤外線照射体5aのヒータ11に通電することにより、上部側の赤外線照射体5aが所定量の赤外線を照射し乍ら、設定された回動角度で往復回動することとなり、その部分的な処理促進範囲だけを所定温度で加熱することができる。この間、赤外線照射体5bは後部側を往復回動するが、該赤外線照射体5bからは赤外線が照射されないため、不要部位への赤外線照射を防止することができる。 【0021】尚、上記のように、部分的な処理促進範囲だけを加熱する場合において、該処理促進範囲が赤外線照射体5a,5bの回動基準位置からずれている場合には、該処理促進範囲に対して赤外線照射体5aまたは赤外線照射体5bの回動範囲の位置を一致させる必要があるが、この位置調整は、トルクリミッター10のスリップ作用を介して赤外線照射体5aまたは赤外線照射体5bを手動で所要位置にスライド移動させることによって簡単に行うことができる。 【0022】また、上記のように、部分的な処理促進範囲を加熱する場合にあって、その処理促進範囲が狭い場合には、赤外線照射体5aまたは赤外線照射体5bの回動を停止させることも考えられるのであるが、赤外線照射体5aまたは赤外線照射体5bを回動させ乍ら赤外線を照射することにより、ある位置では影に入って赤外線が照射されない部分にも、赤外線照射体5aまたは赤外線照射体5bの移動によって赤外線を照射することができるため、ムラのない処理促進を行うことが可能となる。 【0023】図3は、他の実施例を示すものであり、この実施例は、頭部の上部側を回動する赤外線照射体5aの直径を、後部側の赤外線照射体5bの直径より小径に形成したものであり、該赤外線照射体5aの支持基体4から先端までの長さが短寸に設けられている。このように、両赤外線照射体5a,5bの支持基体4から先端までの長さを相違させて設けることにより、上部側を回動する赤外線照射体5aの先端が被施術者の頭部の前方にはみ出すことがなく、顔面への不要な赤外線照射をなくすことができる。 【0024】尚、上記各実施例においては、赤外線照射体5a,5bをリング状に形成したものを示したが、これ以外に被施術者の頭部に沿って円弧形に湾曲するロッド状の赤外線照射体5a,5bを用いるようにしてもよい。また、毛髪処理促進装置1に、ヒータを備えた送風機構を付設して、赤外線照射体5a,5bあるいは本体ケース7から被施術者の頭部に向けて温熱風や冷風を送風させるようにしてもよい。 【0025】 【発明の効果】本発明は上述のように、回転駆動手段2により往復回転駆動される回転軸3に支持基体4を軸支し、略 180°異なる位置関係で配置される一対の赤外線照射体5a,5bを、前記支持基体4に略ハ字形を呈するように取付け、該両赤外線照射体5a,5bを所定角度で往復回動させるようにしたから、両赤外線照射体5a,5bが往復回動する角度を略 180°に設定することにより、各赤外線照射体5a,5bの半回転の回動によって、被施術者の頭部全周に赤外線を照射することができる。これにより、回転速度を上げたり、照射温度を高くすることなく、短時間で毛髪全体を加熱して迅速な処理促進を行うことができる。 【0026】また、両赤外線照射体5a,5bの赤外線照射量を個々に設定可能に設けることにより、両赤外線照射体5a,5bが所定角度で往復回動することと相俟って、加熱が必要な部位に対して必要量の赤外線を効果的に照射することができる。 【0027】さらに、両赤外線照射体5a,5bの支持基体4から先端までの長さを相違させて設けることにより、上部側を回動する赤外線照射体5aの先端が被施術者の頭部の前方にはみ出すことがなく、顔面への不要な赤外線照射をなくすことができる等の優れた効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599052336 【氏名又は名称】株式会社三星電機製作所
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| 【出願日】 |
平成11年4月15日(1999.4.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084043 【弁理士】 【氏名又は名称】松浦 喜多男
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| 【公開番号】 |
特開2000−296017(P2000−296017A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月24日(2000.10.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−107537 |
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