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【発明の名称】 超音波美肌装置
【発明者】 【氏名】山崎 岩男

【氏名】井沢 良弘

【要約】 【課題】ミストで肌を潤すことにより、超音波の伝播効率を高めると共に超音波の洗浄作用を助長してより効果的な超音波美肌装置を提供する。

【解決手段】プローブ1の正面に筒状のヘッド2を設け、その内側に圧電セラミックスから成る超音波振動子3を固着する。ヘッド2は、ヘッド面に穴4を明け、これにリング状の外枠にメッシュを張り付けたメッシュ板5を交換可能に嵌め込んで穴4を被覆し、メッシュ板5の裏側に空間6を形成する。また、ヘッド2の外周に連結孔7を開口し、これに容器8の出口9を挿入して交換可能に接続し、空間6と容器8を連結する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プローブのヘッドの内側に超音波振動体を取り付け、外側の皮膚接触面より超音波振動を皮膚に伝達するようになすと共に、前記ヘッドの皮膚接触面に凹所を穿ち、これを無数の小孔を有するメッシュ板で覆ってメッシュ板の裏側に空所を形成し、プローブに備える液貯留部より前記空所に供給した液を超音波振動により前記メッシュ板より霧状に噴出するようにしてなる超音波美肌装置。
【請求項2】 前記メッシュ板を交換可能に構成することを特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置。
【請求項3】 前記メッシュ板の小孔の径が20〜100μmであることを特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置。
【請求項4】 前記液貯留部を複数設けることを特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置。
【請求項5】 前記液貯留部をヘッドの外周に設けてこの液貯留部の出口と前記空所を連結することを特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置。
【請求項6】 前記液貯留部を交換可能に取り付けることを特徴とする請求項5記載の超音波美肌装置。
【請求項7】 前記液貯留部の出口と前記空所を液貯留部に一体に形成した液管を介して連結することを特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置。
【請求項8】 前記液管に保水性の材料を充填することを特徴とする請求項7記載の超音波美肌装置。
【請求項9】 前記液貯留部に補給孔を設け、補給孔には栓を取り付けることを特徴とする請求項5または請求項6記載の超音波美肌装置。
【請求項10】 前記栓に空気孔を明けて液貯留部の内外を連通することを特徴とする請求項9記載の超音波美肌装置。
【請求項11】 前記プローブに電極を取り付けてヘッドとの間に直流電流を流すこと特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動するプローブのヘッドからミストを噴出する超音波美肌装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】超音波は、強いエネルギーを持つ振動波を発生して菌体の破砕、表層の剥離、洗浄、発熱などの作用があり、この振動波を皮膚に作用すると、皮膚表層を殺菌して老廃物や角質層などを剥離し、ニキビ、毛穴の油、汚れ、化粧の残りなどを浮き上がらせ、皮膚表層の血行を促して組織を活性化し、筋肉の緊張をほぐしてシミ、シワ、タルミなどを除去する美肌効果がある。
【0003】ところが超音波は空気中では減衰が大きく、超音波の振動体を直接皮膚に接触させても間の空気が邪魔をしてエネルギーが効率よく皮膚に伝わらない。このため、超音波の振動体と皮膚との接触面にクリームやジェルなどの媒体を塗って超音波の伝播効率を高めることを行う。
【0004】一方、水や化粧水を超音波でミストにして肌に吹き付けると、肌の深部に細かい水の粒子が浸透して肌に潤いを与える。水や化粧水で潤した肌は超音波の振動波を効率よく伝え、皮膚表層に浮き上がった脂や汚れを水の粒子が洗い流すと共に、有効成分が肌のすみずみまで浸透して栄養を与え、肌をみずみずしく若返らせる効果がある。このように、超音波のミストは、肌を潤して超音波の伝播効率を高め、汚れを洗浄して肌に栄養を与える効果がある。
【0005】そこで本発明は、ミストで肌を潤すことにより、超音波の伝播効率を高めると共に超音波の洗浄作用を助長してより効果的な超音波美肌装置を提供することを目的になされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するために、本発明は、以下のように構成した。
【0007】すなわち、請求項1の発明は、プローブのヘッドの内側に超音波振動体を取り付け、外側の皮膚接触面より超音波振動を皮膚に伝達するようになすと共に、前記ヘッドの皮膚接触面に凹所を穿ち、これを無数の小孔を有するメッシュ板で覆ってメッシュ板の裏側に空所を形成し、プローブに備える液貯留部より前記空所に供給した液を超音波振動により前記メッシュ板より霧状に噴出するようにしてなる超音波美肌装置である。請求項2の発明は、前記メッシュ板を交換可能に構成することを特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置である。請求項3の発明は、前記メッシュ板の小孔の径が20〜100μmであることを特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置である。請求項4の発明は、前記液貯留部を複数設けることを特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置である。請求項5の発明は、前記液貯留部をヘッドの外周に設けてこの液貯留部の出口と前記空所を連結することを特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置である。請求項6の発明は、前記液貯留部を交換可能に取り付けることを特徴とする請求項5記載の超音波美肌装置である。請求項7の発明は、前記液貯留部の出口と前記空所を液貯留部に一体に形成した液管を介して連結することを特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置である。 請求項8の発明は、前記液管に保水性の材料を充填することを特徴とする請求項7記載の超音波美肌装置である。請求項9の発明は、前記液貯留部に補給孔を設け、補給孔には栓を取り付けることを特徴とする請求項5または請求項6記載の超音波美肌装置である。請求項10の発明は、前記栓に空気孔を明けて液貯留部の内外を連通することを特徴とする請求項9記載の超音波美肌装置である。請求項11の発明は、前記プローブに電極を取り付けてヘッドとの間に直流電流を流すこと特徴とする請求項1記載の超音波美肌装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0009】図1と図2に、本発明を実施した超音波美肌装置の正面図と部分断面図を示す。 超音波美肌装置は、プローブ1の正面に筒状のヘッド2を設け、その内側に圧電セラミックスから成る超音波振動子3を固着する。
【0010】ヘッド2は、ヘッド面に穴4を明け、これにリング状の外枠にメッシュを張り付けたメッシュ板5を交換可能に嵌め込んで穴4を被覆し、メッシュ板5の裏側に空間6を形成する。また、ヘッド2の外周に連結孔7を開口し、これに容器8の出口9を挿入して交換可能に接続し、空間6と容器8を連結する。容器8を設けることにより、一定量の液体を容器8に貯溜できるので、液体をその都度連結孔7に注入する手間が省ける。また、いろいろな種類の液体を容器8ごと交換していろいろな種類のミストを発生させることができる。容器8を交換するときは、メッシュ板5と空間6と連結孔7をよく洗浄して種類の異なる液体が混じらないようにする。
【0011】連結孔7は、図3に示すように、例えばヘッド2の外周に3箇所配置し、それぞれに容器8の出口9を挿入して空間6と3つの容器8を連結してもよい。これにより、プローブ1を傾けたり逆さにしても、3方向から液体を供給するので、絶えず空間6に液体が供給されることになる。
【0012】容器8は、図4に示すように、出口9に液管10を取り付けて連結孔7に挿入してもよい。これにより、液管10ごと容器8を交換して連結孔7を汚さないようにすることができる。液管10には、スポンジなどの保水材料11を充填して容器8内の液体が一度に流れ出ないようにする。また、容器8の補給孔に栓12を嵌め、空になったら栓12をはずして液体を補給する。栓12には小径の空気孔13を明けて外部と連結し、容器8の液体が空間6に流れ出るのを助ける。
【0013】ヘッド2は、しなやかで弾力性のある薄いステンレス鋼板、あるいは硬質アルミ、ジュラルミン、薄銅板などの金属で形成し、ハードクロムメッキなどの表面処理を施す。
【0014】メッシュ板5は、無数の小孔を穿ち、その径を20〜100μmにしてメッシュ板5全体に高密度に多数分布させる。メッシュ板5の小孔が大きすぎるとスイッチオフのとき粘度の低い液体はメッシュ板5より液が洩れ易く、小さすぎると粘度の高い液体はミストが作りにくいなどの障害を生じるので、液体の粘度に応じて小孔の径の異なるメッシュ板5に交換する。無数の小孔を有するメッシュ板5は薄い金属板をエッチングや電鋳で加工して作ることができる。
【0015】プローブ1には、このほか、電源スイッチ14とイオン導入用電極15を配置する。イオン導入用電極15は、図示しない直流電源の陽極あるいは陰極に接続し、他方の極をヘッド2に接続する。これにより、プローブ1を握る手と、ヘッド2を当てる皮膚との間に0.3〜0.7mAの直流電流を流す。皮膚に直流電流を流すと、電気分解により皮膚表面の水分や塩分を分解してイオンを生成し、毛穴を開閉して酸性あるいはアルカリ性溶液を皮膚に浸透させることができる。陽極は、皮膚に酸性反応を生じさせて、神経を沈静させ、血液の循環を抑え、組織を引き締めて毛穴を閉じる働きをする。このため、トリートメントあとの毛穴を塞いで皮膚の炎症を抑えるのに効果的である。これに対し陰極は、皮膚にアルカリ反応を生じさせて、神経を刺激し、血液の循環を盛んにし、組織を柔らかくして毛穴を開く働きをする。このため、表皮から化粧水などを肌に浸透させるのに効果的である。
【0016】本発明を実施した超音波美肌装置は以上のような構成で、プローブ1のヘッド2に容器8を接続して連結孔7と空間6に容器8内の液体を注入する。このとき、連結孔7と空間6内の液体はメッシュ板5を通して外に漏出しようとするが、スイッチオフの静止状態では、連結孔7と空間6が狭く液体の総量が少ないことに加えて、液体の表面張力に拘束されるため、液体は連結孔7と空間6内に止まり、メッシュ板5より洩れ出ることはない。この状態で電源を投入して超音波振動子3に振動電圧を印加する。これによりヘッド2が曲げ変形を起こして微小振幅で振動し、この超音波の振動波が連結孔7と空間6に充填した液体に作用して液体をメッシュ板5の外に押し出す。液体がメッシュ板5を通過するときに、微小な粒子に分解されてメッシュ板5の表面から霧状に噴出する。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波美肌装置は、プローブのヘッドに凹所を穿ち、これを無数の小孔を有するメッシュ板で覆って裏側の空所に供給した液を超音波振動により霧状に噴出する。従って、本発明によれば、プローブのヘッドから噴出するミストで肌を潤して超音波の伝播効率を高めることができるので、拭き取る手間を必要として扱いが面倒なクリームやジェルなどを塗る必要がなくなる。また、化粧水を供給することにより、化粧水の細かい粒子が肌に浸透し、深部の汚れや脂肪を洗い流すと共に、有効成分が肌に栄養を与え、超音波の温熱作用や血管拡張作用などと相乗して皮膚深部の細胞の代謝機能を高め、特にシミ、シワ、タルミ、ニキビなどの回復、解消に効力を発揮する。
【出願人】 【識別番号】000114628
【氏名又は名称】ヤーマン株式会社
【出願日】 平成11年3月12日(1999.3.12)
【代理人】 【識別番号】100077779
【弁理士】
【氏名又は名称】牧 哲郎
【公開番号】 特開2000−262327(P2000−262327A)
【公開日】 平成12年9月26日(2000.9.26)
【出願番号】 特願平11−67338