| 【発明の名称】 |
団 扇 |
| 【発明者】 |
【氏名】太田 一男
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| 【要約】 |
【課題】高精細な図柄模様を施した高級感を有する団扇を、比較的簡単に短時間で多種類製作することができ、しかも、熟練者を必要とすることなく製作することができ、従来に比較して格段に安価で提供できるようにする。
【解決手段】骨組2の少なくとも一面側に縮緬3に洋紙4を裏打ちした縮緬シート5を貼着し、前記縮緬シート5の縮緬3側の表面に染料インクにより図柄模様7を施して団扇1を構成する。縮緬シート5の縮緬3側の表面に染料インクにより図柄模様7を施す方法としては、インクジェット方式又は昇華型熱転写方式による印刷を採用することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 骨組の少なくとも一面側に縮緬に洋紙を裏打ちした縮緬シートを貼着し、前記縮緬シートの縮緬側の表面に染料インクにより図柄模様を施したことを特徴とする団扇。 【請求項2】 縮緬に洋紙を裏打ちした2枚の縮緬シートの縮緬側の表面に染料インクにより図柄模様を施し、その図柄模様を施した面を各々外側にして骨組を介して洋紙同士を貼着したことを特徴とする団扇。 【請求項3】 インクジェット方式により前記縮緬シートの縮緬側の表面に図柄模様を印刷したことを特徴とする請求項1又は2に記載の団扇。 【請求項4】 昇華型熱転写方式により前記縮緬シートの縮緬側の表面に図柄模様を印刷したことを特徴とする請求項1又は2に記載の団扇。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、団扇に関し、特には、高精細な図柄模様を施した高級感を有する団扇に関するものである。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】団扇は、竹又はプラスチックを用いて骨組を形成し、該骨組の少なくとも片面に、図柄模様を施した紙、布等を貼付したものである。通常一般に使用される団扇は、商店、企業等の広告宣伝用として多量に配布されることが多く、何よりも安価である必要があるため、洋紙を使用し、一種類の図柄模様を多量に印刷する等、少品種多量生産方式により製作している。 【0003】一方において、縮緬等の布を使用し、高精細な図柄模様を施した団扇は、手工芸品に近く、高級感を有するため、土産品、贈答品として喜ばれているが、染色により多種類の図柄模様を施すため、多大の労力及び時間を要する上、染色には長年の熟練を必要とするため、製作者自体が限定されることもあって、この種の団扇は非常に高価なものであった。 【0004】本発明は、上記従来の問題点を解決するために為されたものであって、縮緬等の布を使用し、高精細な図柄模様を施した高級感を有する団扇を、比較的簡単に短時間で多種類製作することができ、しかも、熟練者を必要とすることなく製作することができ、よって、従来に比較して格段に安価で提供できるようにすることを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の団扇は、骨組の少なくとも一面側に縮緬に洋紙を裏打ちした縮緬シートを貼着し、前記縮緬シートの縮緬側の表面に染料インクにより図柄模様を施したことを特徴とするものである。 【0006】縮緬に洋紙を裏打ちした2枚の縮緬シートの縮緬側の表面に染料インクにより図柄模様を施し、その図柄模様を施した面を各々外側にして骨組を介して洋紙同士を貼着することにより、表裏両面に図柄模様を施した団扇としてもよい。 【0007】縮緬シートの縮緬側の表面に染料インクにより図柄模様を施す方法として、インクジェット方式又は昇華型熱転写方式による印刷を採用することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の団扇の好適な実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の団扇の一実施例の正面図、図2は、図1のX−X線部分の拡大断面図、図3は、本発明で用いる縮緬シートの拡大側断面図である。 【0009】本発明の団扇1は、図1及び図2に示すように、骨組2の一面に縮緬3に洋紙4を裏打ちした縮緬シート5を、他面に和紙6を貼着し、縮緬3側の表面に図柄模様7を施したものである。 【0010】骨組2は、下半部を柄8とする竹材の上半部を切り裂いて形成された多数本の細枝よりなる。これら細枝は放射状に拡開され、糸を絡ませて連結され、前記柄8に嵌着したアーム9の両端部にその糸の両端部を縛着することによって、固定されて骨組2となっている。 【0011】縮緬3は、縒りの強い生糸を横糸に用い、これをソーダを入れた石鹸液で煮沸して縮ませたものであって、図3に示すように、表面に細かな縮緬皺3aが形成された独特な風合いを有する丈夫な絹織物である。洋紙4は、パルプを叩解したものを調合、内面加工、抄造、表面加工並びに仕上げの各工程を経て製造される一般に用いられている紙材である。そして、縮緬3に接着剤を用いて洋紙4を裏打ち貼着して縮緬シート5を構成する。接着剤としては、しょうふ糊、デキストリン、酢酸ビニルエマルジョン等の紙用接着剤を用いることができる。 【0012】縮緬シート5の縮緬3側の表面には、図1及び図3に示すように、染料インクにより図柄模様7を施してある。縮緬3側の表面に染料インクにより図柄模様7を施す方法としては、インクジェット方式又は昇華型熱転写方式による印刷を採用することができる。 【0013】インクジェット方式は、染料インクを細いノズルから微粒子にして吐出させ、被印刷材料に付着させるもので、インク粒子を制御することにより図柄模様データ信号に応じた印刷ができる。昇華型熱転写方式は、フィルム等に塗布した染料インクをヘッドで加熱して気化させ、被印刷材料に蒸着させるもので、ヘッドを制御することにより図柄模様データ信号に応じた印刷ができる。 【0014】インクジェット方式及び昇華型熱転写方式は、印圧を必要としない非接触、無衝撃の印刷方式なので、被印刷材料が縮緬3のような軟質材料で、凹凸表面を有するものであっても、その表面に容易に図柄模様を施すことができる。そして、現在市販されているインクジェット方式及び昇華型熱転写方式のプリンターともに、解像度1200dpi以上、印刷速度A4シートで毎分4ページ以上でフルカラー印刷可能であるから、染色によると同程度の高精細な図柄模様を比較的簡単に短時間で縮緬シート5の表面に施すことができる。 【0015】しかも、染色の場合のように熟練者を必要とすることもなく、種々の図柄模様データをCD−ROM等に記憶させておけば、CD−ROM等を適宜交換するだけで多種類の団扇を製作することができる。よって、高精細な図柄模様を施した高級感を有する団扇を、従来に比較して格段に安価で提供することができる。 【0016】一方、インクジェット方式及び昇華型熱転写方式においても、印刷の際に被印刷材料を搬送する必要があるが、縮緬3のみでは強度が小さいので、伸長したり、切損したりするし、弾性も低いので、適当に湾曲せず、良好に搬送することができない。そこで、本発明においては、縮緬3に洋紙4を裏打ちして縮緬シート5を構成し、強度及び弾性を向上させて、搬送に支障を来さないようにしている。 【0017】和紙6は、日本古来の手漉き和紙をはじめ、木材パルプ、マニラ麻、古紙等を原料として円網抄紙機又は短網抄紙機等を用いて製造される機械漉き和紙が好適である。 【0018】上記実施例においては、団扇1の一面に縮緬シート5を貼着し、一面にのみ図柄模様7を施したが、表裏両面に図柄模様7を施してもよい。即ち、洋紙4を裏打ちした2枚の縮緬シート5,5の縮緬3側の表面にインクジェット方式又は昇華型熱転写方式により図柄模様7を印刷し、その印刷面を各々外側にして骨組2を介して洋紙4,4同士を貼着し、表裏両面に図柄模様7を施した団扇としてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398053125 【氏名又は名称】太田 一男
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| 【出願日】 |
平成10年8月11日(1998.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072084 【弁理士】 【氏名又は名称】竹内 三郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−50930(P2000−50930A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月22日(2000.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願平10−226740 |
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