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【発明の名称】 連珠装身具
【発明者】 【氏名】石飛 修

【要約】 【課題】個人の身体的な情報を内蔵した、常時身につけることができる装身具を提供する。

【解決手段】内部に、少なくとも本人の身体に関する個人情報を記載したシートを有し、且つ該シートに記載された情報を外部から判読するため拡大する拡大レンズをシートの前面に有する珠を少なくとも1つ有するもの。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に、少なくとも本人の身体に関する個人情報を記載したシートを有し、且つ該シートに記載された情報を外部から判読するため拡大する拡大レンズをシートの前面に有する珠を少なくとも1つ有することを特徴とする連珠装身具。
【請求項2】 該身体に関する個人情報は、血液型及び病歴である請求項1記載の連珠装身具。
【請求項3】 該シートには該身体に関する個人情報以外に、住所、氏名、掛り付けの病院又は医院の名称も記載されたものである請求項2記載の連珠装身具。
【請求項4】 該シートには該身体に関する個人情報以外に、脳死状態又は死亡した場合に、臓器を提供する用意がある旨及びその臓器名をも記載したものである請求項1又は2記載の連珠装身具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な連珠装身具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連珠装身具とは、環状(止め具で環状にしてもよい)の紐等に多数の珠を通したもので、腕や首等に装着するものをいう。装着する目的は、美装用でも宗教的目的、医療用等何でもよい。代表的なものとして、ネックレス、ブレスレット、数珠等があるがこれに限定するものではない。
【0003】最近の進んだ医療技術を持ってしても、外出中に不意の事故や発作等によって、本人が意識不明に陥ることがある。このような場合、本人を確認したり、連絡先を調べたりしなければならないが、実際生死を問題とするような場合には、そのようなことよりも、本人の血液型、病歴、現在服用している医薬、掛かっている病院名等がまっ先に知りたい事項である。しかしながら、このようなことは本人や家族でない限り、一緒にいる者でも分からない。
【0004】また、高齢化時代を向かえて、ますます老人等の社会進出や外での活動が増加するにつれて、このような緊急時の対策が急務であるとともに、本人自身も安心して外出できないこととなる。
【0005】そこで、最近ではこのような事項を記載したカードを首に掛けている人もいる。例えば、発作の時にはどうしてほしい等のことや、病歴等が記載されているのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このようなカードでは、首に掛けた場合に邪魔になり、また若い人では見かけが悪く掛けたがらない。また、ペンダント内に情報を入れておくものも知られているが、これもどの服を着ても同じペンダントでは、ついつい身につけるのを忘れる。また、男性ではそもそもそのような習慣がなく無理である。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような現状に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明装身具を完成させたものであり、その特徴とするところは、内部に、少なくとも本人の身体に関する個人情報を記載したシートを有し、且つ該シートに記載された情報を外部から判読するため拡大する拡大レンズをシートの前面に有する珠を少なくとも1つ有する点にある。
【0008】本発明装身具は、その少なくとも1つの珠の構造に特徴があるものであって、装身具自体は何の目的のものであってもよい。美装用のブレスレットであっても、宗教上の数珠であっても、更に別の目的のものであってもよい。また、その本発明構造を有する珠も、1つでも、複数でもよく装身具全体のどの位置にあってもよい。目立つように、房の付いた珠にする、大きな珠にする、色の異なる珠にする等自由である。勿論、特別な珠である必要はなく通常のものでもよい。通常のものでも後述する覗き孔があるため、判別は簡単である。
【0009】環状の装身具であるが、それに枝分かれして別の珠が付いていたり、房が設けられたりしていてもよい。2重構造でも、珠以外のものが珠の間に嵌挿されていてもよい。
【0010】また、本発明装身具は、常時、少なくとも外出するときには身につけるものであるため、腕時計のような腕に巻く小さな環のものがよい。これならば、ほとんど違和感なく装着しておける。勿論、首に掛けるものや手に持つより大きな環のものでもよい。
【0011】ここでいう身体に関する個人情報とは、血液型、病歴、現在の健康状態、身長、体重その他の情報であり、要するに患者を診察、治療等する場合に必要な情報をいう。しかし、必要な情報すべてでなくとも、極端にいうと血液型だけでもよい。即ち、少しでも医師の診断や治療にプラスになればよいのである。
【0012】シートは、前記した個人情報が記載できるものであれば何でもよい。例えば、紙、プラスチックシートその他である。大きさは、珠に入ればよい。
【0013】更に、このシートには前記身体に関する個人情報以外に、住所、氏名、掛り付けの病院又は医院の名称その他の情報も記載しておいてもよい。これらの情報も緊急治療後には必要なものであるためである。前記例示した住所、氏名等以外にも、記載できるものがあれば記載しておいてもよい。また、記載事項が多くなれば、珠を複数にしてそれぞれに記入してもよい。
【0014】更に、自己が脳死状態又は死亡した場合に、臓器を提供する用意がある旨及びその臓器名を記載しておいてもよい。これは所謂ドナーカードに相当するものであるが、印刷したり、縮小しているため、それだけでは法的に効果がない場合であっても、その人がそのような意思であることは分かる。また、別途ドナーカードを所持又は家に保管しているということはこの記載でわかる。よって、すぐに家族にその有無を確かめることができる。
【0015】拡大レンズは、通常のものでよく特別なものである必要はない。ただ、細かい文字を判読しなければならない場合には、より拡大倍率の大きな、高性能なものを用いてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態に基づき、本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明装身具1の1例を示す平面図である。この例では、珠2の数は21であり、正面部分のものが大きい珠3になっている。本発明の構成はこの大きな珠3に設けられている。大きな珠3には、覗き孔4が見えている。全体形状としては、腕に巻く数珠としても、単なる装身用ブレスレットとしても使用できるものである。勿論、数珠として使用する場合には、房を付けてもよい。また大きな珠3も他の珠2と同じサイズでもよい。
【0017】図2は、本発明の使用する大きな珠3の1例を示し、覗き孔4と直角な平面で断面した断面図である。左右から珠を止める紐が入る紐孔5があり、その紐が出て房や係止具に繋がる房孔6が下方に設けられている。また、中心位置には、覗き孔4が紐孔5と房孔6を繋ぐ空洞を避けて設けられている。
【0018】図3は、前記した覗き孔4の部分で断面した図である。他の空洞は省略している。この覗き孔4は、径の異なる孔が繋がった形をしており、径の大きな方が採光孔7となっている。径が異なる段部にシート8が固着されている。また、覗き孔4付近には拡大レンズ9が設けられている。この例では、2つ割の珠に中に直接レンズとシートを収納して、2つを張り合わせて製造しているが、製造方法は自由である。例えば、レンズとシートを内蔵した平行筒状のものを予め製造し、それを珠の貫通孔に挿入してもよい。内部の貫通孔も段状ではなく、テーパ状でも、単なる平行の孔でもよい。
【0019】図4は、覗き孔4から個人情報を記載したシート8を覗いた時に見えるものの1例である。この図のように、ある程度の情報は簡単に得られる。勿論、病歴等もより詳細に記載しても、前記したような臓器提供の意思等他の情報を記載してもよい。これらは、印刷技術や縮小の鮮明さ等による記載できる文字数から決めればよい。
【0020】図5は、フック10が両端の設けられたもので、腕にまいてフック10を掛ければ環になるものである。これならば、掌の部分を通過する必要がないため、腕にきっちりとはまるサイズにすることができ、より違和感なく装着できる。
【0021】
【発明の効果】1) 常時身につけている装身具に個人情報が記載されているため、本人が意識不明になった場合でも、種々の情報が医師や看護婦、また救急車の乗務員、更には単にその人を助けた人に、与えられる。
2) 装身具であるため、常時腕等に身につけることに違和感がない。
3) 特に数珠に応用したものでは、老人等が好んで持つためカードその他のものと比較して失念する可能性が少ない。
4) また、珠の中を覗くという日本人には比較的公知な作業で見ることができるため、ペンダント等より周知徹底が容易である。
5) 珠を幾つも使用することによって、相当量の情報が記載できる。
6) これらの個人情報によって、処理治療が速くなり、また過誤治療も激減すると思われる。
【出願人】 【識別番号】592198552
【氏名又は名称】石飛 修
【出願日】 平成11年4月27日(1999.4.27)
【代理人】 【識別番号】100080724
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 久喜
【公開番号】 特開2000−308506(P2000−308506A)
【公開日】 平成12年11月7日(2000.11.7)
【出願番号】 特願平11−119084