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【発明の名称】 模様付帽子の製造方法
【発明者】 【氏名】長澤 賢一

【要約】 【課題】簡単な工程で趣味嗜好に合った模様を自在に設けることのできる模様付帽子の製造法方を提供する。

【解決手段】それぞれ異なった色で編立てられ、底部が開口された円筒状の帽体1a、1bを重ね合わせ、この重ね合わされた2枚の帽体の上部の帽体1aに下絵2を線画し、線画した線3を辿ってミシン等で縫製し、縫製した縫目の内側に沿って上部の帽体1aのみを切り取ることによって模様4付の帽体1を構成した後、約40度の湯の中に20分〜60分浸漬して縮絨加工を施し、縮絨された帽体1を所定の帽子成形用金型Bに装着して熱処理加工を施した後ミシン等で縁かがりその他の加工を施して帽子Aを完成させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 それぞれ異なった色で編立てられ、底部が開口された円筒状の帽体2枚を重ね合わせ、この重ね合わされた2枚の帽体の上部の帽体に下絵を線画し、線画した線を辿ってミシン等で縫製することによって一個の帽体を構成し、前記縫製した縫目の内側に沿って上部の帽体のみを切り取ることによって模様付の帽体を構成した後、約40度の湯の中に20分〜60分浸漬して縮絨加工を施し、縮絨された帽体を所定の金型に装着し、熱処理加工を施して完成させ、必要箇所にミシン加工を施して帽子を完成させることを特徴とする模様付帽子の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色の異なった2枚の帽体を重ね合わせて一個の帽体を構成し、上部の帽体に下絵を線画してミシン等で縫製し、縫製したミシン目の内側の部分をミシン目に沿って上部の帽体のみを切り抜いた後、湯の中入れて浸漬し、浸漬することによって縮絨された帽体を金型に取り付け、熱処理加工を施すことによって完成させる模様付帽子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、模様や飾りを付ける帽子の製造方法は各種提供されており、主例として古くは昭和58年特許願第69897号に見られるように、帽子の材料である熱可塑性繊維と他の繊維からなる網地等により開口部を有する円筒状素材を形成し、前記開口部を摘みあげて所要位置を糸で縫うか、紐等で束縛してリボンや飾りを形成した円筒状素材を、胴部の一部が帽天部となるようにリボンや飾りを適宜な位置に移動して帽子熱成型用金型に装着し、帽天部と鍔部の境界部分を金属ラセンや紐等で強く締め付けた状態で所定時間加熱した後、冷却して所望の形状のリボンや飾りを設けた帽子を成形することを特徴とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方法によって製造される帽子は、意匠効果を高めるために設けるリボンや装飾体は別途取り付けなければならないため必然的に製造工程が多くなるのでコスト高になり、価格の高い帽子が提供される結果となっている。本発明は簡単な製造方法で意匠的に優れた帽子の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため本発明は、それぞれ異なった色で編立てられ、底部が開口された円筒状の帽体1a、1bを重ね合わせ、この重ね合わされた2枚の帽体の上部の帽体1aに下絵2を線画し、線画した線3を辿ってミシン等で縫製することによって一個の帽体を構成し、前記縫製した縫目の内側に沿って上部の帽体1aのみを切り取ることによって模様4付の帽体1を構成した後、約40度の湯の中に20分〜60分浸漬して縮絨加工を施し、縮絨された帽体1を所定の帽子成形用金型Bに覆設して熱処理加工を施した後ミシン等で縁かがりその他の加工を施して帽子Aを完成させる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図1から図5は本発明の製造工程の一例を示した図で、図中の符号Aは完成した帽子を示し、Bは金型を示す。1は帽体で、この帽体はそれぞれ異なった色で編立てられ、底部が開口された2枚の円筒状の帽体1a、1bを重ね合わせ、重ね合わされた2枚の帽体の上部の帽体1aに下絵2を線3でかき、線3を辿ってミシン等で縫製することによって両者を一体にするものである。下絵2は特定のものではなく、様々な模様や、キャラクター等を線3で描くもので、線3は不要になった際、容易に消すことができるような石蝋等の画材が望ましい。4はミシン等で線3を辿って縫製された縫目の内側に沿って上部の帽体1aのみを切り取ることによって現れる模様で、この模様4は色の異った下部の帽体1bが模様となるものである。このように模様が表現された帽体1を約40度の温湯に20分〜60分浸漬して帽体の組織を蜜にすると共に安定させるめの縮絨加工を施した後、所定の帽子成形用金型に装着して熱処理加工を施すが、必要に応じて毛刈りをすると高級感のある帽体になる。又、平地5(マフラー等)等も前記帽体と同様に色の異なった2枚の平地5a、5bを重ね合わせ、上部の平地5aを好みにしたがって切り抜き、プレス加工を施すと簡単に模様ができる。縮絨加工を施した帽体1は所定の帽子成形用金型に装着して熱処理加工を施した後、必要箇所にミシン加工を施して帽子は完成する。
【0006】
【発明の効果】上記の方法による本発明は次のような効果がある。
a.色の異なった2枚の帽体を重ね合わせ、上部の帽体を切り取る簡単な手段によって様々な模様や柄を自由に出すことができる。
b.色の異なった2枚の帽体を重ね合わせてあるので、上部の帽体を切り取った部分が即模様になる。
c.下部の帽体を数種の色をミックスしたものにするとバラエテーにとんだ色彩の模様を選択することができる。
d.帽子に限らずマフラー、衣服等にも応用することができる。
e.ジャガード機等で編上のできにくいものでも容易にできる。
【出願人】 【識別番号】591107953
【氏名又は名称】ミサキ産業株式会社
【出願日】 平成10年8月6日(1998.8.6)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−54221(P2000−54221A)
【公開日】 平成12年2月22日(2000.2.22)
【出願番号】 特願平10−255949