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【発明の名称】 ヘルメットのシールド部分の保護装置
【発明者】 【氏名】森田 健一

【要約】 【課題】自動車競技用ヘルメットのシールド部分に装着する使い捨てバイザーを容易に剥がすことができなかった。

【解決手段】ヘルメット1のシールド部分2を覆うように複数のシート状保護カバー即ちバイザー3a、3b、3cを貼付ける。バイザー3a、3b、3cの両端近くに凸部4a、4b、5a、5b、6a、6bを設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも第1及び第2のシート状保護カバーから成り、前記第1のシート状保護カバーはヘルメットのシールド部分に剥離可能に装着するものであり、前記第2のシート状保護カバーは前記第1のシート状保護カバーに剥離可能に装着するものであり、前記第1及び第2のシート状保護カバーの少なくとも中央部分はヘルメットの内側からこの中央部分を介して外を見ることができるような光透過性を有しており、前記第1及び第2のシート状保護カバーの前記中央部分とこれ等の少なくとも一方の端との間に凸部がそれぞれ形成されていることを特徴とするヘルメットのシールド部分の保護装置。
【請求項2】 少なくとも第1及び第2のシート状保護カバーを有し、前記第1のシート状保護カバーをヘルメットのシールド部分に剥離可能に貼付けて使用するものであって、前記第2のシート状保護カバーの中央部分は前記第1のシート状保護カバーの中央部分に剥離可能に貼付けられており、前記第1のシート状保護カバーの前記シールド部分に対向する面に粘着剤が塗布されており、前記粘着剤を覆うように剥離シートが貼付けられており、前記第1及び第2のシート状保護カバーはヘルメットの内側から前記第1及び第2のシート状保護カバーを介して外を見ることができるような光透過性を有しており、前記第1及び第2のシート状保護カバーの前記中央部分とこれ等の少なくとも一方の端との間に凸部が形成されていることを特徴とするヘルメットのシールド部分の保護装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートバイ、四輪自動車等の競技用ヘルメット、又は消防用ヘルメット等に使用するためのシールド部分の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪自動車や二輪自動車(オートバイ)の競技では、自動車の性能を最大限に発揮させるためにこの排気管から高濃度の黒煙が排出される。従って、競技者(ドライバー)のヘルメットのシールド部分が短時間の内に汚れ、視界が妨げられる。ドライバーがシールド部分の汚れを手で清掃するゆとりが無いので、一般には、シールド部分の上に複数枚のバイザー即ち保護シートを貼付け、バイザーが汚れた時には上から順番に一枚ずつバイザーを剥がして競技を続ける。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、複数枚のバイザーが重ねて貼付けられているので、短時間の内に一枚ずつバイザーを剥がすことが困難であり、場合によっては一度に複数枚のバイザーを同時に剥がれてしまうこともあった。なお、上述の様な問題は、消防用のヘルメット等においても生じる。
【0004】そこで、本発明の目的は、取扱い易いヘルメットのシールド部分の保護装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記目的を達成するための本発明は、少なくとも第1及び第2のシート状保護カバーから成り、前記第1のシート状保護カバーはヘルメットのシールド部分に剥離可能に装着するものであり、前記第2のシート状保護カバーは前記第1のシート状保護カバーに剥離可能に装着するものであり、前記第1及び第2のシート状保護カバーの少なくとも中央部分はヘルメットの内側からこの中央部分を介して外を見ることができるような光透過性を有しており、前記第1及び第2のシート状保護カバーの前記中央部分とこれ等の少なくとも一方の端との間に凸部がそれぞれ形成されていることを特徴とするヘルメットのシールド部分の保護装置に係わるものである。なお、請求項2に示すように、少なくとも第1及び第2のシート状保護カバーを相互に貼付けし、且つ第1のシート状保護カバーには粘着剤を予め塗布し、ここに剥離シートを貼付けておくことが望ましい。
【0006】各請求項の発明によれば、シート状保護カバーに凸部を設けるので、シート状保護カバーの端部の相互間に隙間が生じ、複数のシート状保護カバーを上から順に容易且つ正確に剥離することが可能になる。
【0007】
【実施形態及び実施例】次に、図1〜図4を参照して本発明の実施例に係わるヘルメットのシールド部分の保護装置を説明する。
【0008】図1に示すようにオートバイの競技者はヘルメット1を装着する。このヘルメット1のシールド部材2の上には本発明に従う保護装置3が取付けられている。
【0009】図2に示すようにヘルメット1の本体部1aには開口1bが形成され、この開口1bは透明又は着色プラスチック板から成るシールド部材2によって覆われている。なお、シールド部材2は本体部1aに固着されている。ヘルメット1を装着した者は開口1b及びシールド部材2を介して外を見る。
【0010】本発明に従う保護装置3は複数枚(この例では第1、第2及び第3の3枚)のシート状保護カバー3a、3b、3cを有する。使い捨てバイザーとしての第1、第2及び第3のシート状保護カバー3a、3b、3cは透明又は着色されたプラスチックシートから成り、可撓性を有している。なお、第1〜第3のシート状保護カバー3a、3b、3cは外力を加えない限り、平板状態を保つように成形されている。第1〜第3のシート状保護カバー3a、3b、3cの中央部分はヘルメット1の開口1bに対向配置される。各シート状保護カバー3a、3b、3cの中央部分とこれ等の両端との間に凸部4a、4b、5a、5b、6a,6bがそれぞれ形成されている。各凸部4a、4b、5a、5b、6a、6bはヘルメット1から外側に向うように突出している。また、第2のシート状保護カバー3bの凸部5a、5bは下側の第1のシート状保護カバー3aの凸部4a、4bよりも外側に配置され、第3のシート状保護カバー3cの凸部6a、6bはこの下側の第2のシート状保護カバー3bの凸部5a,5bよりも外側に配置されている。図2において第1のシート状保護カバー3aの対の凸部4a、4bの内側の中央部分はシールド部分2に接着剤(図示せず)によって剥離可能に貼付けられている。第2のシート状保護カバー3bの対の凸部5a、5bの内側の中央部分は第1のシート状保護カバー3aに粘着剤(図示せず)によって貼付けられている。第3のシート状保護カバー3cの対の凸部6a、6bの内側の中央部分は第2のシート状保護カバー3bに粘着剤(図示せず)によって貼付けられている。各シート状保護カバー3a、3b、3cの凸部4a,4b、5a、5b、6a、6bと両端との間の端部領域には粘着剤が塗布されておらず、各端部領域は凸部5a,5b、6a、6bの働きによって相互に離間している。このため、外側のシート状保護カバー3b、3cの端部領域を指先で摘んでシート状保護カバー3b、3cを容易に剥離することができる。また、この実施例では第1〜第3のシート状保護カバー3a、3b、3cの長手方向における一方の端から他方の端までの長さがほぼ同一であるので、これ等を指先で摘む位置がほぼ同一となり、いつも同じ動作で最も外側のシート状保護カバーを剥離することができる。
【0011】図4はシールド部分2の保護装置3をヘルメット1に装着する前の状態の一部を拡大して示す。第1、第2及び第3のシート状保護カバー3a、3b、3cの相互間は粘着剤(接着剤)12、13で剥離可能に貼付けられている。また、最も下側の第1のシート状保護カバー3aのヘルメット対向面には粘着剤11が塗布され、ここには剥離シート10が貼付けられている。各粘着剤11、12、13は透明材料から成る。図4の保護装置3をヘルメット1に装着する時には、剥離シート10を剥がし、粘着剤10によってヘルメット1に貼付ける。保護装置3を図4に示すように構成すると、携帯に便利になる。
【0012】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば次の変形が可能なものである。
(1) 実施例では凸部4a、4b、5a、5b、6a、6bが直線状に長手に形成されているが、半球状等の別の形状に形成することができる。
(2) 複数のシート状保護カバー3a、3b、3cの相互間を粘着剤12、13で貼付ける代りに、一方に凹部、他方に凸部を設け、この凹凸の係合によって機械的に結合してもよい。この場合の機械的結合の強さは、シート状保護カバー3a、3b、3cの端部領域を指先で摘んで容易に剥がすことができる程度に設定する。また、粘着剤11、12、13を予め塗布せずに、使用時に粘着剤又は接着剤を使用して第1〜第3のシート状保護カバー3a、3b、3cを順次に貼り合せてもよい。
(3) 凸部4a、4b、5a、5b、6a、6bをシート状保護カバー3a、3b、3cと一体に成形する代りに、別体に形成した棒状部材をシート状保護カバーに固着して凸部とすることができる。
(4) 最も下側のシート状保護カバー3aの両端をヘルメット1から浮かせるために第1のシート状保護カバー3aのヘルメット1に対向する面に凸部を設けること、又はヘルメット1側に凸部を設けることができる。
(5) 消防用等のヘルメットにも本発明の保護装置を使用することができる。
【出願人】 【識別番号】000003676
【氏名又は名称】ティアック株式会社
【出願日】 平成10年12月24日(1998.12.24)
【代理人】 【識別番号】100072154
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 則次
【公開番号】 特開2000−192322(P2000−192322A)
【公開日】 平成12年7月11日(2000.7.11)
【出願番号】 特願平10−366754