| 【発明の名称】 |
ヘルメットのシールド取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】豊里 友彦
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| 【要約】 |
【課題】カバー体の強度を確保し、シールドの係脱操作を簡単かつ確実にし、しかも騒音防止を図る。
【解決手段】ヘルメット本体1の左右両外側面に、左右両端部に係合部19を有するシールド2を、シールド係止部17を有する取付部材5を介して係脱可能に設け、前記取付部材5及び係合部19を覆うカバー体3を備えているヘルメットにおいて、カバー体3に取付部材5のシールド係止部17に対応して係止部操作用開口部22を設けるとともに、該開口部22を閉塞できかつシールド係止部17を操作させうる操作部材23を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ヘルメット本体の左右両外側面に、左右両端部に係合部を有するシールドを、シールド係止部を有する取付部材を介して係脱可能に設け、前記取付部材及び係合部を覆うカバー体を備えているヘルメットにおいて、前記カバー体に、前記取付部材のシールド係止部に対応して係止部操作用開口部が設けられると共に、該開口部を閉塞できかつ前記シールド係止部を操作させうる操作部材が設けられていることを特徴とするヘルメットのシールド取付構造。 【請求項2】 前記係止部操作用開口部の周縁端面がカバー体の内側から外側に向って開口面積が小さくなる傾斜面とされ、前記操作部材が前記開口部に内側からこれを閉塞するように嵌装され、該操作部材を外側から内側に押動することでシールド係止部を操作できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメットのシールド取付構造。 【請求項3】 前記操作部材が、前記開口部を閉塞する方向に常時付勢されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘルメットのシールド取付構造。 【請求項4】 前記操作部材が前記カバー体の内又は外側面に沿って摺動可能に設けられ、前記操作部材のシールド係止部と対向する操作面がその摺動方向に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のヘルメットのシールド取付構造。 【請求項5】 前記操作部材の一部が、前記カバー体の外側面から膨出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヘルメットのシールド取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ヘルメットのシールド取付構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、ヘルメット例えばオートバイ用ヘルメッットには、前面開口を開閉するシールドが、上下方向に所定角度だけ回動可能に取付けられており、雨天、晴天或いはオンロード、オフロード等において使用する際、前記シールドを簡単にかつ短時間で交換できるものが知られている(特開平6−57510号公報、特許第2702397号公報参照)。 【0003】特開平6−57510号公報に開示されているヘルメットのシールド取付構造は、ヘルメット本体の左右両外側面に、基板及び回動アームを介してシールドの左右両側端部を嵌脱自在に設け、基板と回動アームとを外側方から覆う弾性変形可能なカバー板を設けたもので、シールドがヘルメット本体の前面開口を閉じるよう下方回動したとき、前記基板がシールド側端部に当接して、嵌合解除を阻止し、一方、シールドが前面開口を開くよう上方回動したとき、カバー板がシールド側端部に弾性的に当接して、前記嵌合解除を阻止するようになっている。 【0004】そして、シールドをヘルメット本体から取外すとき、上述のようにシールドを上方回動させた状態で、前記カバー板の弾性力に抗して、該カバー板にシールドの側端部を押圧させ、カバー板を外側方に弾性的に撓ませ、回動アームに対するシールド側端部の嵌合を強制的に解除させるようにしてある。また、特許第2702397号公報に開示されているヘルメットのシールド取付装置は、ヘルメット本体の左右両外面に取付部材を設け、シールドの左右両端に形成した係止部を取付部材に係脱可能に装着して、該シールドを上下方向に所定角度回動可能とし、取付部材及び前記係止部を覆う耳カバー(カバー体)を設け、該耳カバーにシールドの係止部を取付部材に対して係脱する係脱操作部を設けたものであり、該係脱操作部が耳カバーに略U字状のスリットを形成することで表裏方向に弾性で撓むように構成されている。 【0005】そして、前記シールドをヘルメット本体から取り外すときは、シールドを上方回動させヘルメット本体の前面開口を開いた状態で、前記係脱操作部を外側から押圧することで、係止部が取付部材の係止片から外れ、シールドを前方へ引張ることにより取付部材から離脱させることができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の前者では、シールドを取外す際、カバー板をシールド側端部で外側方へ撓ませて係止解除させる必要性から、カバー板が撓み易く作られており、強度的に弱く破損の恐れがあり、係止解除の操作性に問題がある。また、従来技術の後者では、耳カバーに略U字状のスリットを設けて、耳カバーの一部を係脱操作部としているので、構造が簡単であるが、高速操作中に前記スリットから空気が耳カバー内側に流入し、騒音が発生するという難点がある。 【0007】本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、カバー体の強度を確保でき、シールドの係脱操作が簡単かつ確実で、しかも騒音防止を図ることができるヘルメットのシールド取付構造を提供するにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。即ち、本発明は、ヘルメット本体の左右両外側面に、左右両端部に係合部を有するシールドを、シールド係止部を有する取付部材を介して係脱可能に設け、前記取付部材及び係合部を覆うカバー体を備えているヘルメットにおいて、前記カバー体に、前記取付部材のシールド係止部に対応して係止部操作用開口部が設けられると共に、該開口部を閉塞できかつ前記シールド係止部を操作させうる操作部材が設けられている点に特徴がある。 【0009】この場合、前記操作部材を押動操作することで、シールド側端部の係合部と取付部材側のシールド係止部との係合を解除させることができ、シールドを引き抜き取外すことができる。なお、シールド側端部の係合部を取付部材のシールド係止部に係合させる場合は、前記操作部材を押動することにより係合可能とするか、又はシールド側端部を取付部材に挿入させることで、シールド係止部に前記係合部を自動的に係合する構成とすることができる。 【0010】そして、本発明によれば、カバー体に設けた係止部操作用開口部は、少なくとも操作部材の押動操作時、即ちシールドをヘルメット本体に着脱させる時以外、操作部材により閉塞されるので、高速走行時に前記開口部から空気が流入することがなく、したがって騒音は発生しない。また、カバー体を撓ませる必要がないので、十分な強度を確保でき、破損の恐れはなく、操作性が良い。 【0011】また、本発明は、前記係止部操作用開口部の周縁端面がカバー体の内側から外側に向って開口面積が小さくなる傾斜面とされ、前記操作部材が前記開口部に内側からこれを閉塞するように嵌装され、該操作部材を外側から内側に押動することでシールド係止部を操作できるようになっている点に特徴がある。この構成によれば、前記操作部材の周端面を開口部周縁端面と同じ傾斜面として、前記開口部を密栓のように閉塞でき、空気の流通を阻止して騒音発生を防ぐことができる。 【0012】そして、前記操作部材が、前記開口部を閉塞する方向に常時付勢されている構成とすることで、操作部材を押動させた後その押動力を解放すると、操作部材が自動的に復帰動して前記開口部を確実に閉塞し、密栓状態を保持させることができる。さらに、本発明は、前記操作部材が前記カバー体の内又は外側面に沿って摺動可能に設けられ、前記操作部材のシールド係止部と対向する操作面がその摺動方向に傾斜している点に特徴がある。この場合、操作部材をシールド係止部に向う方向に押動(前進)することで、操作部材の傾斜した操作面がシールド係止部に当接すると共に、シールド係止部が取付部材の前記係合部から離れる方向に押動され、前記係止部が係合部から外れるので、シールドを引き抜き取外すことができる。なお、前記開口部は、操作部材により常時閉塞状態とすることができる。そして、前記操作部材は、その後退動作を弾性部材例えばばね等により自動的に行なうようにすることができる。 【0013】また、本発明は、前記操作部材の一部が、前記カバー体の外側面から膨出している点にも特徴がある。この構成によれば、操作部材の目視又は接触確認が容易で、しかも操作し易い。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図12は、本発明に係るヘルメットのシールド取付構造の第一実施形態を示している。図面において、1はヘルメット本体、2はシールド、3はカバー体(耳カバーともいう)である。ヘルメット本体1には、その前面に開口1Aが設けられ、該開口1Aをシールド2により開閉するようになっている。また、ヘルメット本体1には、その左右両側に位置して左右対称的にシールド取付軸部4が突設されると共に、シールド取付部材5の嵌装凹部6が形成されており、該凹部6の上側には、前記軸部4の軸心と同心状でかつ円弧状を呈する取付部材抜け止め用スリッット7が、取付部材5の回動を阻止しない範囲に設けられ、凹部6の下側には節度機構部材取付開口8が設けられている(図2、図12参照)。 【0015】前記シールド取付軸部4は、中空で外側端が縮径されてカバー体係止部9が形成されると共に、カバー体係止突起挿通用の長方形嵌合孔部10が形成されており、前記カバー体3の裏面に形成した係止突起11を有する係止軸部12が着脱可能に嵌入装着されるようになっている(図2〜図5参照)。そして、ヘルメット本体1の前記凹部6の下方には、カバー体固定孔13が設けられている(図1、図2参照)。 【0016】ヘルメット本体1の下部に形成された前記取付開口8には、上面(シールド取付軸部4側)に波状凹凸面14を有する節度機構部材15が嵌着されている。そして、前記開口8の上側後方で前記嵌装凹部6に凹陥部16がさらに深く形成され、後述のシールド係止部17に十分な係脱動作ストロークを与えうるようにしてある(図2、図3参照)。また、ヘルメット本体1の前記抜け止め用スリット7の後端上側には、切欠部18を設けて、前記取付部材5の組み込みを容易に行ないうるようにしてある(図2参照)。 【0017】前記シールド2は、図5に示すように、その左右両端部が縮幅されて二叉状の係合部19,19が形成され、該係合部19の両端対向側面に係合凹部20,20が対称位置に設けられ、両係合部19間にヘルメット本体1のシールド取付軸部4が嵌脱自在に嵌入しうるようになっている。前記カバー体3は、その裏面にヘルメット本体1の固定穴13に対応して突出状に固定ピン21が設けられ(図9参照)、前記係止軸部12の後方斜め下に、ヘルメット本体1の前記嵌装凹部6に設けた凹陥部16に対応してシールド係止部係脱操作用の開口部22が形成されて、後述のシールド係止部17の係脱操作用の操作部材23が該開口部22を裏側から閉塞するように装着されている(図6〜図11参照)。 【0018】前記開口部22は、図6、図7に示すように略だ円形でその周縁端面22Aが、カバー体3の裏側(内側)から表側(外側)に向って開口面積が連続的に小さくなる傾斜面(テーパ状周縁)とされている(図8、図9参照)。また、前記操作部材23は、正面視だ円形とされると共に、その外周端縁23Aが前記開口部22に嵌合するように傾斜面(テーパ面)とされ、前記開口部22を密栓状態に閉塞することができるようになっている。そして、操作部材24は、表側(外側面23B)が前記開口部22から若干突出するように膨出されており、外側から見易くかつ手で触れたときに、容易にわかるようにしてある。 【0019】さらに、操作部材23は、裏面(内側)にシールド係止部17をヘルメット本体1側へ押動する突部23Cを備え、ばね板等の弾性部材(復元性及び付勢力のあるものであれば何でもよい)からなる取付片24を備えている。この取付片24は、操作部材23が合成樹脂材料で成形される場合、インサート成形により一体化される。 【0020】そして、カバー体3の裏面には、前記開口部22の前側斜め下方に位置して、前記操作部材23の取付片24を挿通しうる門形の取付部25が突設されると共に、前記取付片24を固定するためのクサビ形の係止突起26が列設されている(図7、図9、図11参照)。なお、前記取付片24の端部24Aには、前記係止突起26が嵌合する係合孔27が設けられている。 【0021】したがって、前記操作部材23は、取付片24の弾性により開口部22の周縁端面22Aに押圧されるように付勢されており、高速走行時における空気圧によっても押動されて開口部22が開かれることがなく、開口部22から空気が流入しないため、騒音が発生しない。なお、前記カバー体3の前側端縁部は、シールド2の挿入を可能とすると共に、ヘルメット本体1との間にシールド2の回動範囲だけ、シールド2を回動可能にする隙間が形成されるようにぬすみ3Aが設けられている。 【0022】前記取付部材5は、略円盤状で中央にシールド取付軸部4への嵌着用軸孔28を有し、図2に示すように、表側にはシールド2の正面位置において、前記軸孔28を中心として上下に側面視転倒L形の突起29,29が突設され(図4参照)、下側に突起状の節度機構突部30が形成されており、シールド取付軸部4の後方に位置し、かつ前記突起29,29の中間に位置して前記シールド係止部17が形成されている。 【0023】即ち、前記取付部材5に形成した上下の前記突起29は、シールド2の係合部19を突起29間に挿脱するときのガイドの役目をすると共に、シールド2の位置決めをし、かつ、シールド2を上下方向に回動するときに、取付部材5を取付軸部4の軸芯廻りに同行回動させるものである。そして、前記シールド係止部17は、取付部材5と一体成形されているが、図2、図3に示しているように、上下方向に延びる係止片31が可撓性(弾性)を付与した3本の連結杆32により接続され、係止片30の後方中央に押動操作片33が突設されている。なお、前記係止片31は、その上下方向長さが前記シールド2の係合凹部20底間の間隔よりも若干狭くされ、かつ、その前後方向幅が前後係合凹部20の前後方向幅より若干狭くされており、該係止片31の両端が前記係合凹部20に嵌合されるようになっている。また、係止片31の表側は、シールド2の挿入側(前記嵌着用軸孔28側)が低い傾斜面31Aとされ、シールド2を挿入する時、前記係合部19が該傾斜面30Aを押し下げるようになっている(図3参照)。 【0024】しかし、図1、図2に示すように、シールド2が、ヘルメット本体1の前面開口1Aを閉じた状態(正面位置)では、シールド係止部17の裏面と嵌装凹部6表面との間には、取付部材5を回動させるだけの隙間しか設けていないため、シールド係止部17は動かず、したがって、シールド2の着脱操作を行なうことができず、ヘルメット本体1に装着されたシールド2が、不用意に或いは自然にヘルメット本体1の取付部材5から離脱することはない。 【0025】前記取付部材5の回動範囲即ちシールド2の上下回動(開口1Aの開閉)範囲は、前記節度機構部材15の波状凹凸面14の両端部により規制される。シールド2の下限即ち正面全閉位置は図1に示し、シールド2の上限即ち全開位置は図12に示している。シールド2の全開位置においては、図12に示すように、取付部材5のシールド係止部17が、ヘルメット本体1の前記凹陥部16に合致すると共に、カバー体3に装着した操作部材23に合致するので、該操作部材23を外側から内側に向って取付片24の弾性に抗して押動することにより、係止片31がシールド2の係合部19から外れ、シールド2を抜き出しうる状態となる。 【0026】なお、前記取付部材5の上部には、前記スリット7に対応しかつ外周裏面に係止する抜止め用のストッパー34が突設されている。このストッパー34は、前記切欠部18から嵌入できるようになっているが、簡単に抜き出せないようにしてあり、特に、図2に示すシールド2の全閉状態では、取付部材5が絶対に抜け出さないようになっている。 【0027】次に、上記第一実施形態において、シールド2をヘルメット本体1に対して着脱する操作について説明する。まず、シールド2をヘルメット本体1に装着する場合、シールド取付軸部4の嵌合孔部10にカバー体3の係止軸部12を挿入し、左又は右に回動させて、その固定ピン21をヘルメット本体1のカバー体固定孔13に挿入し固定する。 【0028】次いで、シールド2の左右両端係合部19を、ヘルメット本体1とカバー体3の間から、シールド取付軸部4を上下から挟むように、前記取付部材5に形成した上下の突起29をガイドとして挿入する。このとき、シールド2の係合部19が、シールド係止部17の係止片31上傾斜面31Aを連結杆32の弾性に抗して押し下げて進入し、係合凹部20と係止片31両端部が合致したところで、係止片31が連結杆32の弾性により上昇復帰して、係合凹部20に嵌入係合し、シールド2が自動的に係止状態となる。 【0029】そこで、シールド2を図2に矢印ロ方向に回動させることにより、シールド2が取付部材5に形成した突起29を矢印ロ方向に押して、節度構造部材15の抵抗に抗して取付部材5を同行回動させ、図1に示すシールド2の全閉状態(正面位置)とすることができる。この全閉状態では、前述のとおり、カバー体3の前記操作部材23の裏側には、その突部23Cに対応して取付部材5のシールド係止部17が位置していないため、操作部材23を押しても、シールド2の係合部19が取付部材5のシールド係止部17から外れることはない。 【0030】そして、シールド2を上向き回動させてヘルメット本体1の前面開口1Aを開の状態とする場合は、シールド2を手で押し上げ、節度機構によりその開度を加減すればよく、従来と同様に使用できる。そこで、シールド2を交換する場合は、シールド2を手で押し上げると、シールド2が前記突起29を介して取付部材5を図2に矢印イで示す方向に同行回動させ、シールド2が上昇限(全開位置)に達して図12に示す状態になると、シールド係止部17がヘルメット本体1の凹陥部16に位置すると共に、カバー体3に設けた操作部材23の突部23Cと相対する。 【0031】次いで、操作部材23を外側からヘルメット本体1側に取付片24の弾力に抗して押すと、シールド係止部17が前記凹陥部16に入ると同時に係止片31の両端がシールド2の係合凹部20から外れるので、前記操作部材23を押したままの状態で、シールド2を斜め上方に引張ることにより、簡単に取外すことができる。 【0032】また、シールド2をヘルメット本体1に装着する場合は、シールド2の両端係合部19を、前述のようにヘルメット本体1とカバー体3の間に挿入することにより、ワンタッチで係止させることができる。上記第一実施形態によれば、シールド2を全開位置において、カバー体3に設けた操作部材23を押動操作したままで引き抜くことにより簡単に取外すことができると共に、シールド2をヘルメット本体1とカバー体3の間に挿入するだけのワンタッチで自動的に係止状態となり、簡単にかつ迅速に交換することができる。しかも、シールド2の正面位置では、シールド2が外れることがなく、不用意に前記操作部材23を押しても、シールド係止部17が動かないので、至極安全である。 【0033】また、カバー体3の強度を十分なものとして破損防止でき、カバー体3に設けた開口部22は、該開口部22の傾斜した周縁端面22Aに嵌合する操作部材23により密栓状に閉塞され、かつその取付片24の弾性により操作部材23が前記開口部周縁端面22Aに常時押圧されているので、高速走行中に開口部22から空気が流入することはなく、したがって、騒音が発生することもない。 【0034】上記第一実施形態において、カバー体3への操作部材23の装着は、図11に示しているように、取付部25の孔25Aに取付片24の端部24Aを開口部22側から挿入し、クサビ形の係止突起26に取付片24の係合孔27を嵌合することにより、簡単に行なうことができる。なお、操作部材23の正面視形状は、だ円形のほか、長円形、円形、角形等とすることができ、取付片24,取付部25及び係止突起26からなる操作部材23の取付構造は適宜設計変更でき、取付片24に代えて形状・構造の異なる他の板ばねやコイルばね等を採用し、操作部材23に付勢力を与えるようにすることができる。 【0035】図13、図14は、本発明の第二実施形態の要部を示し、第一実施形態と異なるところは、カバー体3の長円形係脱操作用開口部35に、裏面にクサビ形操作部37を有する操作部材36が、カバー体3の内・外側面(表・裏面)に沿って係止軸部12方向に摺動可能に、かつ前記開口部35を常時閉塞しているように設けられている点であり、他の構成は第一実施形態と全く同じである。 【0036】即ち、前記操作部材36は、その本体部36Aがカバー体3の外側面にあって前記開口部35を閉塞する大きさで、かつ表面にその一部が見易くかつ操作し易いように膨出されて押動操作突部38が形成されており、本体部36A裏面に開口部35を内外方向に貫通しかつ摺動可能な、しかもクサビ形操作部37を接続一体化する連結部39が延設されている。なお前記操作部37の裏面は、係止軸部12側がカバー体裏面に対して低くなる傾斜面37Aとされている。 【0037】また、前記開口部35の長辺側寸法は、クサビ形操作部37がシールド係止部17の係止片31を、シールド2の係合凹部20から離れさせるのに十分なストロークを与えうる長さとされ、開口部35の平行な上下対向面が連結部39の案内面とされている。なお、前記クサビ形操作部37は、その上下方向幅が前記開口部35の上下対向面間寸法よりも大きくされると共に、連結部39と別体とされ、組立時に接着剤又はビス等の固着手段により連結部39に接続一体化される。 【0038】第二実施形態において、シールド2が全開位置にある時、前記操作部材36を図13、図14に矢印イで示す係止軸部12方向に押動することにより、前記シールド係止部17の押動操作片33を、図14に矢印ハで示す方向に押動し、シールド係止部17の係止片31が、シールド2の係止凹部20から抜け出して係合解除されるので、シールド2を上方に引張ることにより簡単に取外すことができる。 【0039】そして、前記シールド2を取付部材5に装着する場合は、操作部材36を図14に矢印ロで示す方向に後退させて、図14に示す状態としてから、シールド2の係合部19をヘルメット本体1とカバー体3の間から挿入することで、第一実施形態と同様に、係合部19がシールド係止部17に自動的に係合される。また、シールド2を正面位置に下げた状態では、シールド係止部17が図13に点線で示しているように、操作部材36よりも上方に位置するので、操作部材36を押動操作しても、シールド係止部17が押動されることはなく、不用意に又は自然にシールド2が外れず、至極安全である。 【0040】第二実施形態によれば、カバー体3を撓ませる必要がないので、十分な強度を確保でき、開口部35を操作部材36が常時塞いでいるので騒音発生の恐れはなく、操作部材36の操作が簡単でかつ円滑に行なうことができる。図15、図16は、シールド係止部17の係合解除操作部の他の構成例を示している。 【0041】この場合のカバー体3は、シールド2の全開位置において、前記シールド係止部17の押動操作片33を、コイン40又は他の操作部材等により外側から押動しうるスリット状開口41を設けたものである。なお、この例においても、他の構成は前記第一実施形態と同じであり、高速走行中に前記開口41から流入する空気により若干騒音が発生するが、構造が簡単で操作が容易で、カバー体3の十分な強度を確保できる。 【0042】図17は、操作部材23の取付構造の変形例を示している。この場合の操作部材23は、前記取付片24が操作部材23の幅方向一端側に突設されている。この取付片24の突出端部は横長の取付孔43が貫通状に形成されており、カバー体3の裏面側に突設された取付壁44をその取付孔43に挿通することにより、当該操作部材23をカバー体3の裏面側から取り付けるようにしている。 【0043】この変形例では、取付片24が操作部材23の幅方向一端側に突設しているので、同取付片24を操作部材の長手方向一端側に突設する場合(図7の場合)に比べて取付片24を短くできる。このため、操作部材23を開口部22側へより強く付勢した状態でカバー体3に取り付けることができ、外気の侵入をより確実に防止できるようになる。 【0044】なお、上記各実施形態では、シールド2の全開位置で、シールド2の係合部19と取付部材5のシールド係止部17との係脱操作が可能となっているが、シールド2の正面(全閉)位置或いは任意の位置で前記係脱操作ができるように構成できる。さらに、シールド2と取付部材5との係合構造、或いは取付部部材5の構造は上記実施形態に限定されるものではない。 【0045】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、カバー体に設けた開口部を閉塞するようにシールド係止部の操作部材を設けているので、カバー体の強度を確保して破損防止を図ることができ、シールドの係脱操作が簡単かつ確実で、しかも騒音の発生を防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592244789 【氏名又は名称】オージーケー販売株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年11月6日(1998.11.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−144516(P2000−144516A) |
| 【公開日】 |
平成12年5月26日(2000.5.26) |
| 【出願番号】 |
特願平10−316525 |
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