| 【発明の名称】 |
ヘルメット |
| 【発明者】 |
【氏名】板倉 伸之
【氏名】落合 英雄
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| 【要約】 |
【課題】閉成状態においてシールドとヘルメット本体との密着性に優れたヘルメットを提供する。
【解決手段】前面に開口部3を有するヘルメット本体1と、このヘルメット本体1に上下回動可能に取付けられ開口部3を開閉するシールド5とを備える。シールド5の上縁5Aに、ヘルメット本体1の開口弾性縁部材11に当接するシールド弾性縁部材21を設ける。シールド弾性縁部材21がヘルメット本体1の外面に当接することにより、シールド5の上縁5Aがヘルメット本体1に密着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面に開口部を有するヘルメット本体と、このヘルメット本体に上下回動可能に取付けられ前記開口部を開閉するシールドとを備えたヘルメットにおいて、前記シールドの縁に、前記ヘルメット本体に当接するシールド弾性縁部材を設けたことを特徴とするヘルメット。 【請求項2】 前記開口部に、前記シールド弾性縁部材に当接する開口弾性縁部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のヘルメット。 【請求項3】 前記シールド弾性縁部材には、前記ヘルメット本体に当接する凸部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のヘルメット。 【請求項4】 前記凸部が前記シールド弾性縁部材の幅方向に並んで複数設けられていることを特徴とする請求項3記載のヘルメット。 【請求項5】 前記開口弾性縁部材に凹部を形成すると共に、この凹部に係入する凸部を前記シールド弾性縁部材に設けたことを特徴とする請求項2記載のヘルメット。 【請求項6】 前記シールド弾性部材には、前記凸部の幅方向外側に中空部を設けたことを特徴とする請求項5記載のヘルメット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明はヘルメットに関わり、特にシールド構造を改良したヘルメットに関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】従来、この種のヘルメットとして、実公平5−16179号公報には、開口部の周縁に装着されるゴム製縁部材が連接され(公報第4欄第36〜37行)たものがある。 【0003】また、実公平1−43373号公報には、帽体の前面を開口する窓を閉鎖するための、乗車用ヘルメットのシールド板装置であって、シールド板の内面に密着するシール部材が窓の周縁部に付設され(公報第3欄第16〜18行)たものがある。 【0004】このように上記のヘルメットでは、開口部にゴム製縁部材やシール部材を設け、これら部材によりシールドと開口部とが密着するようにしている。また、シールドと開口部と密着するために、シールドの取付位置を調整する調整機構を設けたものがあり、例えばシールドの端部を回動可能に取付けるシールドベースを形成し、このシールドベースに長穴を設け、この長穴を通してヘルメット本体に前記シールドベースをネジにより固定し、前記長穴とネジとのクリアランスによりシールドベースの位置を調整してシールドの取付位置を調整する機構などが知られている。 【0005】しかし、最適なシール性を得るためには、シールドの取付位置の調整が必要となり、この調整には煩雑な作業が必要となる。また、シールドの端部、例えば実公平1−43373号公報の第1図のように、シールドの上縁が露出しているとと、この上端とシェルと間に隙間や段部ができ、これにより走行時に風切り音が発生し、また、シールドの縁が露出しているから、外部に当たると縁に傷が付く虞がある。 【0006】そこで、本発明は、閉成状態においてシールドとヘルメット本体との密着性に優れたヘルメットを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前面に開口部を有するヘルメット本体と、このヘルメット本体に上下回動可能に取付けられ前記開口部を開閉するシールドとを備えたヘルメットにおいて、前記シールドの縁に、前記ヘルメット本体に当接するシールド弾性縁部材を設けたものである。 【0008】この請求項1の構成によれば、シールド弾性縁部材がヘルメット本体に当接することにより、シールドの縁がヘルメット本体に密着すると共に、シールドのがたつきを防止できる。また、シールド弾性縁部材により、シールドの縁とヘルメット本体との隙間が小さくなり、風切り音の発生を低減できる。さらに、シールドの縁がシールド弾性縁部材により保護される。 【0009】また、請求項2の発明は、前記開口部に、前記シールド弾性縁部材に当接する開口弾性縁部材が設けられているものである。 【0010】この請求項2の構成によれば、シールド弾性縁部材と開口弾性縁部材とが当接し、弾性部材同士の当接により密着性が向上する。 【0011】また、請求項3の発明は、前記シールド弾性縁部材には、前記ヘルメット本体に当接する凸部を形成したものである。 【0012】この請求項3の構成によれば、凸部が部分的に当接することにより密着性が得られる。 【0013】また、請求項4の発明は、前記凸部が前記シールド弾性縁部材の幅方向に並んで複数設けられているものである。 【0014】この請求項4の構成によれば、複数の凸部により密着性が向上する。さらに、請求項5の発明は、前記開口弾性縁部材に凹部を形成すると共に、この凹部に係入する凸部を前記シールド弾性縁部材に設けたものである。 【0015】この請求項5の構成によれば、開口弾性縁部材の凹部にシールド弾性縁部材の凸部が係入することにより、両者が密着し、高い気密性が得られる。 【0016】さらに、請求項6の発明は、前記シールド弾性部材には、前記凸部の幅方向外側に中空部を設けたものである。 【0017】この請求項6の構成によれば、シールドの開閉に伴う係入時に、中空部により開口弾性縁部材の上部が変形可能となり、凹部に凸部がスムーズに係脱する。 【0018】 【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付の図面を参照して説明すると、図1〜図3は本発明の第1実施例を示し、同図に示すように、本発明のヘルメット本体1は、外殻をなす合成樹脂製のシェル2の前面に、下部が開放した前側開口部3を設けジェット型であって、前記シェル2の内面にビーズ発泡ポリ塩化ビニリデン製の衝撃吸収ライナー4を設けている。前記シェル2は、ポリプロピレンやABS樹脂などの弾性変形可能な合成樹脂によって一体成型されている。前記開口部3は、開閉自在なシールド5により覆われ、このシールド5は、前記シェル2の左右両側面に設けた取付軸部6により回転自在に取付けられている。 【0019】前記開口部3のシェル2の上縁3Aには、ゴムなどからなる開口弾性縁部材11が装着されている。この開口弾性縁部材11は、シェル2の外面側に取付ける外覆い部12と、前記上縁3Aに取付ける縁覆い部13と、シェル2の内面側に取付ける内覆い部14とを一体に有し、前記外覆い部12には、凹部15が形成されると共に、この凹部15の幅方向外側である上部に中空部16を形成し、さらに、前記外覆い部12の幅方向内側に段差部17を設け、この段差部17に連続して受突部18を突設している。尚、前記幅方向外側とは、シールド5の開閉動作における開く側である。また、前記シェル2の上縁3A側には、内面側に凹んだシェル段差部19が形成され、シールド5の全閉状態で前記シェル段差部19はシールド5の内面に当接する。 【0020】前記シールド5の上縁5Aには、ゴムなどからなるシールド弾性縁部材21が装着されている。このシールド弾性縁部材21は、シールド5の外面側に取付ける外覆い部22と、前記上縁5Aに取付ける縁覆い部23と、シールド5の内面側に取付ける内覆い部24とを一体に有し、前記外覆い部22には、前記凹部15に係入する凸部25が形成されている。また、前記内覆い部24の下部には、前記段差部17に係合する湾曲状の係合角部26が設けられている。尚、前記凹部15、中空部16及び凸部25は、前記弾性縁部材11,21の長さ方向に連続して設けられている。 【0021】次に、前記構成につきその作用を説明すると、図2に示すように、シールド5の全閉位置では、凸部25が凹部15に係入すると共に、閉成係合部たる係合角部26が段差部17に係合し、開口弾性縁部材11の外覆い部12にシールド弾性縁部材21の内覆い部22が密着する。また、図2に示すように、シールド5の上縁5Aとシェル2の外面との隙間がシールド弾性縁部材21により少なくなるので、走行時などにおける風切り音の発生を削減できる。また、シールド弾性縁部材21がヘルメット本体1に当接することにより、シールド5の左右方向のがたつきを防止することができる。そして、シールド5を開くと、凹部15から凸部25が外れ、この際、凸部25の上部には中空部16が設けられているため、中空部16部分が変形し、スムーズにシールド5を開くことができる。また、シールド5を開いた状態で、シェル2から離れたシールド5の上縁5Aがシールド弾性縁部材21により覆われて保護される。一方、シールド5を閉める際にも、中空部16部分が弾性変形し、凹部15に凸部25がスムーズに係入し、かつ係合角部26が段差部17に係合する。 【0022】このように本実施例では、請求項1に対応して、前面に開口部3を有するヘルメット本体1と、このヘルメット本体1に上下回動可能に取付けられ開口部3を開閉するシールド5とを備えたヘルメットにおいて、シールド5の上縁5Aに、ヘルメット本体1の開口弾性縁部材11に当接するシールド弾性縁部材21を設けたものであるから、シールド弾性縁部材21がヘルメット本体1の外面に当接することにより、シールド5の上縁5Aがヘルメット本体1に密着する。また、シールド弾性縁部材21により、シールド5の上縁5Aとヘルメット本体1との隙間や段差が小さくなり、風切り音の発生を低減することができ、さらに、シールド5の上縁5Aがシールド弾性縁部材21により保護され、上縁5Aの損傷を防止できる。 【0023】また、このように本実施例では、請求項2に対応して、開口部3に、シールド弾性縁部材11に当接する開口弾性縁部材21が設けられているから、シールド弾性縁部材21と開口弾性縁部材11とが当接し、弾性部材相互の当接により密着性を向上することができる。 【0024】また、このように本実施例では、請求項3に対応して、シールド弾性縁部材21には、ヘルメット本体1に当接する凸部25を形成したから、凸部25が部分的に当接することにより密着性の向上を図ることができる。 【0025】さらに、このように本実施例では、請求項5に対応して、開口弾性縁部材11に凹部15を形成すると共に、この凹部15に係入する凸部25をシールド弾性縁部材21に設けたから、開口弾性縁部材11の凹部15にシールド弾性縁部材21の凸部25が係入することにより、両者が密着し、高い気密性を得ることができ、また、それらの凹凸係合により、シールドの取付位置の調整機構を省略することも可能となる。 【0026】さらに、このように本実施例では、請求項6に対応して、シールド弾性部材21には、凸部25の幅方向外側に中空部16を設けたから、シールド5の開閉に伴う係入時に、中空部16により開口弾性縁部材11の上部が変形可能となり、凹部15に凸部25をスムーズに係脱することができる。 【0027】また、実施例上の効果として、外覆い部12の下部である幅方向内側に段差部17を設け、内覆い部24の下部である幅方向内側に、前記段差部17に係合する湾曲状の係合角部26を設けたから、シールド5を閉めると、係合角部26が段差部17に係合し、位置決めされる。 【0028】図4及び図5は本発明の第2実施例を示し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、ヘルメット本体1Aは、顎覆い部31を有するフルフェース型であり、前面開口部3のシェル2の上縁3A、下縁3B及び左右縁には、断面略コ字型の開口弾性縁部材11Aが設けられている。また、シールド5の上縁5A及び下縁5Bには、シールド弾性縁部材32が装着されている。このシールド弾性縁部材32は、前記上,下縁5A,5Bに取付ける縁覆い部33と、シールド5の内面側に取付ける内覆い部34を一体に有している。また、前記縁覆い部33から外側に向って先鋭な外側舌片35を一体に有し、さらに、前記内覆い部34には、凸部たる内側舌片36,36が前記シールド弾性縁部材32の幅方向に並んで設けられている。また、前記外側舌片35の先端側は内面側に湾曲状に曲がっており、前記内側舌片36は前記外側舌片35と同方向に湾曲状に曲がっている。そして、前記内側舌片36,36は、シールド5の全閉位置で前記開口弾性縁部材11Aの外覆い部12に段発的に当接し、前記外側舌片35は、シールド5の全閉位置で前記シェル2の外面に段発的に当接する。 【0029】従って、シールド5を閉めると、シールド弾性縁部材32の内側舌片36が開口弾性縁部材11Aに段発的に当接すると共に、外側舌片35がシェル2の外面に段発的に当接し、閉成状態においてシールド5とヘルメット本体1Hとの密着性を確保することができる。 【0030】このように本実施例では、凸部である外側舌片35及び内側舌片36を有するものであるから、請求項1〜3に対応して、上記第1実施例と同様な作用,効果を奏し、また、この例では、請求項4に対応して、凸部たる内側舌片36,外側舌片35がシールド弾性縁部材32の幅方向に並んで複数設けられているものであり、複数の凸部により密着性を向上することができ、さらに、シールド弾性縁部材32は、上,下縁5A,5Bを覆う縁覆い部33から外側に向って突設されると共に内面側に湾曲した外側舌片35を有し、この外側舌片35は、上,下縁5A,5Bとシェル2の外面との隙間を覆うものであるから、上,下縁5A,5Bの露出による風切り音の発生を効果的に防止できる。 【0031】図6及び図7は本発明の第3実施例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、第1実施例で示したヘルメットにおいて、シールド5の上縁5Aと開口部3の上縁3Aには、前記シールド弾性縁部材32と開口弾性縁部材11Aを設けている。また、シールド5の左右の縁5C,5Cに前記シールド弾性縁部材32を設けており、図7に示すように、外側舌片35及び内側舌片36の先端がシェル2の外面に段発的に当接する。 【0032】このように本実施例では、シールド5の左右の縁5C,5Cのシールド弾性縁部材32とヘルメット本体1のシェル2との密着構造において、請求項1,3,4に対応して、上記実施例と同様な作用効果を奏し、また、この例では、シールド5の左右の縁5C,5Cに設けたシールド弾性縁部材32,32がシェル2の外面に当接し、シールド5の左右の縁5C,5Cとシェル2の外面との隙間が塞がれるため、密着性が向上し、同時に、縁5C,5Cの露出による風切り音の発生を防止できると共に、シールド5の左右方向のがたつきを防止できる。 【0033】尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、本発明は、ジェット型のヘルメット,フルフェース型に限らず、スクーターなどの半キャップ型など各種のヘルメットに適用可能である。また、凸部の形状は適宜選定可能である。 【0034】 【発明の効果】請求項1の発明は、前面に開口部を有するヘルメット本体と、このヘルメット本体に上下回動可能に取付けられ前記開口部を開閉するシールドとを備えたヘルメットにおいて、前記シールドの縁に、前記ヘルメット本体に当接するシールド弾性縁部材を設けたものであり、閉成状態においてシールドとヘルメット本体との密着性に優れたヘルメットを提供することができる。 【0035】また、請求項2の発明は、前記開口部に、前記シールド弾性縁部材に当接する開口弾性縁部材が設けられているものであり、閉成状態においてシールドとヘルメット本体との密着性に優れたヘルメットを提供することができる。 【0036】また、請求項3の発明は、前記シールド弾性縁部材には、前記ヘルメット本体に当接する凸部を形成したものであり、閉成状態においてシールドとヘルメット本体との密着性に優れたヘルメットを提供することができる。 【0037】また、請求項4の発明は、前記凸部が前記シールド弾性縁部材の幅方向に並んで複数設けられているものであり、閉成状態においてシールドとヘルメット本体との密着性に優れたヘルメットを提供することができる。 【0038】さらに、請求項5の発明は、前記開口弾性縁部材に凹部を形成すると共に、この凹部に係入する凸部を前記シールド弾性縁部材に設けたものであり、閉成状態においてシールドとヘルメット本体との密着性に優れたヘルメットを提供することができる。 【0039】さらに、請求項6の発明は、前記シールド弾性部材には、前記凸部の幅方向外側に中空部を設けたものであり、閉成状態においてシールドとヘルメット本体との密着性に優れたヘルメットを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390005430 【氏名又は名称】株式会社ホンダアクセス
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| 【出願日】 |
平成10年11月10日(1998.11.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080089 【弁理士】 【氏名又は名称】牛木 護
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| 【公開番号】 |
特開2000−144515(P2000−144515A) |
| 【公開日】 |
平成12年5月26日(2000.5.26) |
| 【出願番号】 |
特願平10−319629 |
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