| 【発明の名称】 |
ズボン |
| 【発明者】 |
【氏名】田島 民彦
【氏名】木村 茂樹
【氏名】吉峯 葉子
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| 【要約】 |
【課題】スパッツの着脱並びにサイズ、用途、色などの選択が容易なズボン。
【解決手段】ズボンの開閉部6の上端に対応するズボン裏の内周部分に、縦方向に開閉する開閉部を設けたスパッツを、その上端部分でスライドファスナー8a、面ファスナー9、ボタン等の係合具によって着脱可能に係合させる。ズボン裾は、帯状の裾布によって別体として形成してもよい。その場合、ズボン裾3表の上端部分と前身頃1A,1B表及び後ろ身頃表の下端部分とを合わせ、これらの合せた部分を裏側上方に折り曲げて形成した縫い代にスライドファスナー、面ファスナー、ボタン等の係合具を固着する。ズボン裾の開閉部には、ズボン裾の一方の側端に設けた持ち出し部4の表面に固着した第1の面ファスナー並びにこれと係合するズボン裾の他方の側端近傍部分の裏面に固着した第2の面ファスナー、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ズボン裾の側方に縦方向に開閉する開閉部を設けたズボンにおいて、該ズボンの開閉部の上端に略対応するズボン裏の内周部分に、縦方向に開閉する開閉部を設けたスパッツを、該スパッツの上端部分でスライドファスナー、面ファスナー、ボタン等の係合具によって着脱可能に係合させたことを特徴とするズボン。 【請求項2】 ズボン裾を帯状の裾布によって別体として形成したことを特徴とする請求項1記載のズボン。 【請求項3】 ズボン裾表の上端部分と前身頃表及び後ろ身頃表の下端部分とを合わせ、これらの合せた部分を裏側上方に折り曲げて形成した縫い代にスライドファスナー、面ファスナー、ボタン等の係合具を固着したことを特徴とする請求項2記載のズボン。 【請求項4】 ズボン裾の開閉部が、該ズボン裾の一方の側端に設けた持ち出し部の表面に固着した第1の面ファスナー、及び、これと係合する該ズボン裾の他方の側端近傍部分の裏面に固着した第2の面ファスナーを有することを特徴とする請求項1,2又は3記載のズボン。 【請求項5】 ズボン裾の開閉部が、該ズボン裾の一方の側端近傍部分の表面に固着した第1のスライドファスナー、及び、これと係合する該ズボン裾の他方の側端近傍部分の裏面に固着した第2のスライドファスナーを有することを特徴とする請求項1,2又は3記載のズボン。 【請求項6】 スパッツが、(イ)帯状のスパッツ本体、(ロ)該帯状のスパッツ本体の上端に設けたスライドファスナー、面ファスナー、ボタン等の係合具、(ハ)略ズボン裾の略下端に対応する該スパッツ本体部分に横方向に伸縮可能に形成したシャーリング、並びに、(ニ)該スパッツ本体の下端に設けた胛被覆部を有することを特徴とする請求項1、2,3,4又は5記載のズボン。 【請求項7】 スパッツの開閉部が、スパッツ本体の一方の側端に設けた持ち出し部の表側に固着した第1の面ファスナー、及び、これと係合する該スパッツ本体の他方の側端近傍部分の裏側に固着した第2の面ファスナーを有することを特徴とする請求項6記載のズボン。 【請求項8】 ズボン裾に隠れるスパッツ本体の帯状部分の一部を帯状の網体で構成したことを特徴とする請求項6又は7記載のズボン。 【請求項9】 帯状の網体が極細糸の編成により形成された網体であることを特徴とする請求項8記載のズボン。 【請求項10】 スパッツ本体の上端に複数個のアジャストタブを設けると共にこれらのアジャストタブの下方のスパッツ本体部分に少なくとも1個のボタンを設けたことを特徴とする請求項6,7,8又は9記載のズボン。 【請求項11】 胛被覆部を靴の胛皮上部のベローズ取付け部分又は胛皮上部の前方及び両サイドの縫目部分まで広げたことを特徴とする請求項6,7,8,9又は10記載のズボン。 【請求項12】 胛被覆部の裏面に該胛被覆部を靴紐部分に引っかける留め具を設けたことを特徴とする請求項6,7,8,9,10又は11記載のズボン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、雨、泥、砂、落ち葉等の異物がゴルフシューズ、登山靴、ハイキングシューズ、ウオーキングシューズ等の靴中に入ることを防止したズボンに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、降雨中又は降雨後に、ゴルフ競技をしたり、登山したり、ハイキングしたり、また、ウオーキングしたりする際に、防水及び/又は撥水ズボン(以下、「防水ズボン」という)を着用することがあるが、雨、露等の水がゴルフシューズ、登山靴、ハイキングシューズ、ウオーキングシューズ等の靴の開口部、靴のベローズ取付け部分、靴の胛皮部の前方及び両サイドの縫い目等から靴の中に入り込むという問題があった。そして、泥、砂、落ち葉等の異物がゴルフシューズ、登山靴、ハイキングシューズ、ウオーキングシューズ等の靴の開口部から靴の中に入り込むという問題があった。 【0003】そこで、このような問題を解決するために、防水ズボン等を着用したまま、そのズボン裾及び靴の胛部を覆うようスに比較的長いスパッツを装着したり、また、足首及び靴の胛部を覆うように比較的短いスパッツを装着することが行われている。 【0004】前記比較的長いスパッツとしては、例えば、実願昭58−20078号(実開昭59−129820号)のマイクロフィルムに開示されているように、合成樹脂又は合成ゴムにより保護カバー(前記スパッツに相当する)本体を形成すると共に、該保護カバー本体をズボンの裾を覆うズボン裾被覆部と靴の胛皮上部を覆う胛被覆部とで形成し、該ズボン裾被覆部には縦方向に開閉する開閉部を形成すると共に該開閉部には面ファスナー等の係合具を装着し、そして、胛被覆部には固定バンドを取着したものが提案されている。 【0005】前記比較的短いスパッツとしては、例えば、実用新案登録第3039244号公報に開示されているように、靴開口部に重なり合う形状を有した布、皮等の柔軟性材料の裏地の上端部及び下端部に面ファスナーを設けたスパッツ本体を、該ファスナーの剥離紙を剥がして靴上端開口外周部に圧着させ、続いて、表面に設けた面ファスナーを介して脚の上から嵌着自在に装着するものが提案されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の比較的長いスパッツによれば、縦方向に開閉する開閉部を有するズボン裾被覆部を開いてズボンの裾の外周に被着した後、該開閉部に設けたの面ファスナー等の係合具で該開閉部を閉塞し、そして、胛被覆部を固定バンドで靴に一体的に固定するので、雨、露等の水による靴中の濡れ、及び、靴中への泥、砂、落ち葉等の異物の侵入を防止することができるが、(イ) 該ズボン裾被覆部を面ファスナー等の係合具だけで固定しているために、スパッツのズボンへの固定性が悪くなり、それ故、これを長く装着していると該ズボン裾被覆部がズボン裾よりずり落ちてくるといった問題があがあり、また、(ロ) ズボン裾に対応する脚部分が該ズボン裾被覆部で常時締着され、且つ、胛被覆部が靴にバンドで一体的に固定されているために、■該脚部分及び胛部分に締め付け感を与えること、■該脚部分及び靴内が蒸れること、及び、■外見がよくないこと、といった問題がある。 【0007】従来の比較的短いスパッツによれば、靴開口部に重なり合う形状を有した布、皮等の柔軟性材料の裏地の上端部及び下端部に締結用面ファスナーを設けたスパッツ本体を、該締結用ファスナーの剥離紙を剥がし靴の上端開口外周部に圧着させ、続いて、表面に設けた締結用面ファスナーを介して脚の上から嵌着自在に装着するので、雨、露等の水による靴中の濡れ及び靴中への砂等の異物の侵入を防止することができるが、スパッツ本体をその裏地の上端部及び下端部に設けた面ファスナー及びこれら面ファスナーに対応させて表地に設けた面ファスナーだけで固定しているために、スパッツのズボン裾への固定性が悪く、それ故、これを長く装着していると、スパッツ本体の上端がズボン裾よりずり落ちてきたり、また、スパッツ本体と靴上端開口外周部との間でずれが生じるくるといった問題がある。 【0008】本発明は、かかる問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、ズボン裾に対応する脚部分及び胛部分に締め付け感を与えることなく、しかも、該脚部分及び靴内を蒸れさせないで、スパッツをズボン裾内に安定して固定するすることができると共に、スパッツの着脱、及び、スパッツのサイズ又は用途(ゴルフ靴用、登山靴用等の用途)、色等の種類の選択が容易なズボンを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明者は、このような課題を解決するために、ズボン裾側方に縦方向に開閉する開閉部を設けたズボンの開閉部の上端に略対応するズボン裏の内周部分に、縦方向に開閉する開閉部を設けたスパッツを、該スパッツの上端部分でスライドファスナーによって着脱可能に係合させたところ、ズボン裾に対応する脚部分及び胛部分に締め付け感を与えることなく、しかも、該脚部分及び靴内を蒸れさせないで、スパッツをズボン裾に安定して固定するすることができることを見出して本発明を完成するに至った。 【0010】本第1発明は、上記目的を達成するために、ズボン裾の側方に縦方向に開閉する開閉部を設けたズボンにおいて、該ズボンの開閉部の上端に略対応するズボン裏の内周部分に、縦方向に開閉する開閉部を設けたスパッツを、該スパッツの上端部分でスライドファスナー、面ファスナー、ボタン等の係合具によって着脱可能に係合させたことを特徴とするズボンである。 【0011】本第2発明は、第1発明において、ズボン裾を帯状の裾布によって別体として形成したことを特徴とするものである。 【0012】本第3発明は、第2発明において、ズボン裾表の上端部分と前身頃表及び後ろ身頃表の下端部分とを合わせ、これらの合せた部分を裏側上方に折り曲げて形成した縫い代にスライドファスナー、面ファスナー、ボタン等の係合具を固着したことを特徴とするものである。 【0013】本第4発明は、第1,2又は3発明において、ズボン裾の開閉部が、該ズボン裾の一方の側端に設けた持ち出し部の表面に固着した第1の面ファスナー、及び、これと係合する該ズボン裾の他方の側端近傍部分の裏面に固着した第2の面ファスナーを有することを特徴とするものである。 【0014】本第5発明は、第1,2又は3発明において、ズボン裾の開閉部が、該ズボン裾の一方の側端近傍部分の表面に固着した第1のスライドファスナー、及び、これと係合する該ズボン裾の他方の側端近傍部分の裏面に固着した第2のスライドファスナーを有することを特徴とするものである。 【0015】本第6発明は、第1、2,3,4又は5発明において、スパッツが、(イ)帯状のスパッツ本体、(ロ)該帯状のスパッツ本体の上端に設けたスライドファスナー、面ファスナー、ボタン等の係合具、(ハ)略ズボン裾の略下端に対応する該スパッツ本体部分に横方向に伸縮可能に形成したシャーリング、並びに、(ニ)該スパッツ本体の下端に設けた胛被覆部を有することを特徴とするものである。 【0016】本第7発明は、第6発明において、スパッツの開閉部が、スパッツ本体の一方の側端に設けた持ち出し部の表側に固着した第1の面ファスナー、及び、これと係合する該スパッツ本体の他方の側端近傍部分の裏側に固着した第2の面ファスナーを有することを特徴とするものである。 【0017】本第8発明は、第6又は7発明において、ズボン裾に隠れるスパッツ本体の帯状部分の一部を帯状の網体で構成したことを特徴とするものである。 【0018】本第9発明は、第8発明において、帯状の網体が極細糸の編成により形成された網体であることを特徴とするものである。 【0019】本第10発明は、第6,7,8又は9発明において、スパッツ本体の上端に複数個のアジャストタブを設けると共にこれらのアジャストタブの下方のスパッツ本体部分に少なくとも1個のボタンを設けたことを特徴とするものである。 【0020】本第11発明は、第6,7,8,9又は10発明において、胛被覆部を靴の胛皮上部のベローズ取付け部分又は胛皮上部の前方及び両サイドの縫目部分まで広げたことを特徴とするものである。 【0021】本第12発明は、第6,7,8,9,10又は11発明において、胛被覆部の裏面に該胛被覆部を靴紐部分に引っかける留め具を設けたことを特徴とするものである。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0023】図1は、本発明の一実施の形態を示すズボンあって、(a)は、その正面図であり、(b)は、その背面図である。図2は、本発明の一実施の形態を示すズボンのズボン裾の拡大説明図であって、(a)は、ズボン裾の表側を示す図であり、(b)は、ズボン裾の裏側を示す図である。図3は、本発明の他の一実施の形態を示すズボンのズボン裾の拡大説明図であって、(a)は、ズボン裾の表側を示す図であり、(b)は、ズボン裾の裏側を示す図である。そして、図4は、本発明の一実施の形態を示すズボンに係合させるスパッツの拡大説明図であって、(a)は、スパッツの表側を示す図であり、(b)は、スパッツの裏側を示す図である。なお、図1〜4において、太い破線は、「縫い線」を表し、そして、細い破線は、「隠れ線」を表している。 【0024】図1,2,3において、10は、ズボンである。ズボン10は、前身頃1A,1B、後ろ身頃2A,2B、ズボン裾3及びベルト7より構成されている。このズボン10には、ズボン裾3の側方に縦方向に開閉する開閉部6が設けられている。開閉部6の上端に略対応するズボン裏内周部分には、縦方向に開閉する開閉部17を設けたスパッツ30が、スライドファスナー8によって、該スパッツ30の上端部分で着脱可能に係合されている。スライドファスナー8は、面ファスナー、ボタン等の係合具であってもかまわない。 【0025】このように、ズボン裾3の側方に縦方向に開閉する開閉部6を設けたズボン10において、該ズボンの開閉部6の上端に略対応するズボン裏の内周部分に、縦方向に開閉する開閉部17を設けたスパッツ30を、該スパッツ30の上端部分でスライドファスナー8によって着脱可能に係合させたので、ズボン裾3に対応する脚部分及び胛部分に締め付け感を与えることなく、しかも、該脚部分及び靴内を蒸れさせないで、スパッツ30をズボン裾3内に安定して固定することができると共に、スパッツ30の着脱、及び、スパッツ30のサイズ又は用途(ゴルフ靴用、登山靴用等の用途)、色等の選択が容易となり、また、スパッツ30の着脱をズボン10をはいたまま簡単に行うことができ、さらに、スパッツ本体11の保持部分をズボン裏に隠すことによってズボン10のラインをきれいに見せることができる。ズボン10は、スパッツ30を有しているのであるから、雨、露等の水による靴中の濡れ、及び、靴中への泥、砂、落ち葉等の異物の侵入を防止するというスパッツ本来の機能をもちろん有している。 【0026】図2,3では、靴を脱がないでもズボン10を装着できるように、スライドファスナー5(5a,5b)がズボン10の外側の側方にズボン裾3の開閉部6の略上端からベルト7(図1参照)にかけて設けられているが、かかるスライドファスナー5を設けなくてもかまわない。 【0027】ズボン裾3は、前身頃1A,1B、後ろ身頃2A,2Bを延長させて一体的に形成してよいが、図1,2,3に示すように、帯状の裾布によって別体として形成してもかまわない。ズボン裾3を帯状の裾布によって別体として形成する場合には、図2(b),3(b)に示すように、ズボン裾3の表の上端部分と前身頃1A,1Bの表及び後ろ身頃2A,2Bの表の下端部分とを合わせ、これらの合せた部分を裏側上方に折り曲げて形成した縫い代とスパッツ30を係合するためのスライドファスナー8aとを縫い合わせる。前記スライドファスナー8に代えて面ファスナーを用いてもかまわない。また、前記縫い代を縫着した後スパッツ30を係合するためのボタンを取り付けてもかまわない。 【0028】このように、帯状の裾布によって別体として形成したズボン裾3は、3枚の生地によって形成される縫い代とスライドファスナー8aとの縫い合わせ部分で結合されるので、十分な引っ張り強度を有している。かかる縫い合わせ部分は、3枚の生地によって形成される縫い代の硬さとスライドファスナー8(8a,8b)の硬さとのバランスがとれるので、シルエットに影響を与えることはない。また、前記3枚の生地によって形成される縫い代は、適度の硬さを有しているので、そこにスライドファスナー8、面ファスナー、ボタン等の係合具を固着しても、スパッツの引っ張りによって、皺が発生することはない。さらに、3枚の生地によって形成される縫い代を目印にスライドファスナー8aを縫いつけると、スライドファスナー8aの縫いつけ損じによるねじれ等による不良品の発生はない。 【0029】図2に示すように、ズボン裾3の開閉部6は、該ズボン裾3の一方の側端に設けた持ち出し部4の表面に固着した第1の面ファスナー9a、及び、これと係合する該ズボン裾の他方の側端近傍部分の裏面に固着した第2の面ファスナー9bよりなる面ファスナー9を有している。そのために、ズボン裾3の開閉部6を第1の面ファスナー9a及び第2の面ファスナー9bによって容易に開閉することができる。 【0030】図3に示すように、ズボン裾3の開閉部6が、該ズボン裾3の一方の側端近傍部分の表面に固着した第1のスライドファスナー5a´、及び、これと係合する該ズボン裾の他方の側端近傍部分の裏面に固着した第2のスライドファスナー5b´よりなるスライドファスナー5´を有している。そのために、ズボン裾3の開閉部6を第1のスライドファスナー5a´及び第2のスライドファスナー5b´によって容易に開閉することができる。また、前記スライドファスナー5´(5a´、5b´)は、前記ズボン10の側方に設けらスライドファスナー5(5a,5b)と一体的になるように、1つのスライドファスナー部材の一部として設けることができる。 【0031】図4に示すように、スパッツ30は、帯状のスパッツ本体11、該帯状のスパッツ本体11の上端に設けたスライドファスナー8b、略ズボン裾3(図1参照)の略下端に対応する該スパッツ本体11の部分に横方向に伸縮可能に形成したシャーリング14、該スパッツ本体11を縦方向に開閉する開閉部17(図1参照)、及び、該スパッツ本体11の下端に設けた胛被覆部15を有している。そのために、スパッツ30をズボン裾3に安定して固定することができると共に雨、露等の水による靴中の濡れ、及び、靴中への泥、砂、落ち葉等の異物の侵入を防止することができる。そして、前記スライドファスナー8bは、スパッツ本体11の上部布12の略先端を外側に折り返して形成した折り返し部分に縫着されている。図4(a)におけるSは、スパッツ本体11の上部布13の先端のほつれを防止するために設けたステッチである。 【0032】スパッツ30の開閉部17(図1参照)は、スパッツ本体11の一方の側端に設けた持ち出し部16の表側に固着した第1の面ファスナー18a、及び、これと係合する該スパッツ本体11の他方の側端近傍部分の裏側に固着した第2の面ファスナー18bを有している。 【0033】図4に示すように、ズボン裾3(図1参照)に隠れるスパッツ本体11の帯状部分の一部を帯状の網体13で構成することができる。帯状の網体13としては、極細糸の編成により形成された網体が好適に用いられる。このような帯状の網体12は、それ自体では引っ張り強度が弱いので、スパッツ本体11の上部布12を介してスライドファスナー8bに縫着されている。網体13は、多数のメッシュMを有し、そのために、通気性があるので、ズボン30の内部の蒸れを防止することができる。また、帯状の網体13は、非常に柔らかいので、サイズの異なったスパッツ30をズボン10に取り付けることを可能にし、しかも、スパッツ本体11に柔らかさを付与することができ、そのために、スパッツ30をズボン裾3の裏に保持していても、ごわごわとした違和感を与えない。図4(b)におけるS,Sは、帯状の網体13を縫着するために切断したスパッツ本体11の帯状部分の切断箇所のほつれを防止するために設けたステッチである。 【0034】スパッツ本体11の上端には、ボタン通し穴20を有する複数個のアジャストタブ19が設けられ、そして、これらのアジャストタブ19の下方のスパッツ本体11の部分に少なくとも1個のボタン22が設けられている。スパッツ30の上下方向の長さは、スッパツ本体11をたぐり上げてボタン22をボタン通し穴20に挿入することにより調整される。スパッツ30の上下方向の長さは、取り付けたボタンの数N個によって、N段に調整することができる。スパッツ本体11の帯状部分の一部が帯状の網体13で構成されている場合には、帯状の網体13の引っ張り強度を向上させると共にボタン22の取付強度を向上させるために、補強テープ21が縫着される。そして、スパッツ本体11の帯状部分の一部が帯状の網体13で構成されていると、網体13は柔らかくドレープ性のよい材料であるので、前記したスッパツ本体11のたぐり上げがスムースに行われる。 【0035】胛被覆部15を靴の胛皮上部のベローズ取付け部分又は靴の胛皮上部の前方及び両サイドの縫目部分まで広げると、特に、登山靴、ハイキングシューズ及びウオーキングシューズのような靴においては、ベローズ取付け部分又は靴の胛皮上部の前方及び両サイドの縫目部分から靴の中に侵入する水分を遮断することができる。胛被覆部15の裏面には、該胛被覆部15を靴紐部分に引っかける留め具(図示せず)を設けることができる。本発明におけるスパッツの胛被覆部15は、通常の使用においては、捲れあがることはないが、留め具を胛被覆部15の裏面に設けることによって胛被覆部15の捲れ上がりを確実に防止することができる。 【0036】本発明の「ズボン」の利点をまとめると、次のとおりとなる。 【0037】(1) 本第1発明ズボン裾の側方に縦方向に開閉する開閉部を設けたズボンにおいて、該ズボンの開閉部の上端に略対応するズボン裏の内周部分に、縦方向に開閉する開閉部を設けたスパッツを、該スパッツの上端部分でスライドファスナー、面ファスナー、ボタン等の係合具によって着脱可能に係合させたので、ズボン裾に対応する脚部分及び胛部分に締め付け感を与えることなく、しかも、該脚部分及び靴内を蒸れさせないで、スパッツをズボン裾に安定して固定することができると共にスパッツの着脱、及び、スパッツのサイズ又は用途(ゴルフ靴用、登山靴用等の用途)、色等の種類の選択が容易となり、また、スパッツの着脱をズボンをはいたまま行うことができ、さらに、スパッツ本体の保持部分をズボン裏に隠すことによってズボンのラインをきれいに見せることができる。 【0038】(2) 本第2,3発明帯状の裾布によって別体として形成したズボン裾は、3枚の生地によって形成される縫い代とスライドファスナーとの縫い合わせ部分で結合されるので、十分な引っ張り強度を有している。かかる縫い合わせ部分は、3枚の生地によって形成される縫い代の硬さとスライドファスナーの硬さとのバランスがとれるので、シルエットに影響を与えることことはない。また、前記3枚の生地によって形成される縫い代は、適度の硬さを有しているので、そこにスライドファスナー、面ファスナー、ボタン等の係合具を固着しても、スパッツの引っ張りによって、皺が発生することはない。さらに、3枚の生地によって形成される縫い代を目印にスライドファスナーを縫いつけると、スライドファスナーの縫いつけ損じによるねじれ等による不良品の発生はない。 【0039】(3) 本第4,5発明ズボン裾の開閉部が、該ズボン裾の一方の側端に設けた持ち出し部の表面に固着した第1の面ファスナー及びこれと係合する該ズボン裾の他方の側端近傍部分の裏面に固着した第2の面ファスナー、或いは、該ズボン裾の一方の側端近傍部分の表面に固着した第1のスライドファスナー及びこれと係合する該ズボン裾の他方の側端近傍部分の裏面に固着した第2のスライドファスナー、を有しているので、ズボン裾の開閉部を第1の面ファスナー及び第2の面ファスナー、或いは、第1のスライドファスナー及び第2のスライドファスナー、によって容易に開閉することができる。 【0040】(4) 本第6発明スパッツが、(イ)帯状のスパッツ本体、(ロ)該帯状のスパッツ本体の上端に設けたスライドファスナー、面ファスナー、ボタン等の係合具、(ハ)略ズボン裾の略下端に対応する該スパッツ本体部分に横方向に伸縮可能に形成したシャーリング、並びに、(ニ)該スパッツ本体の下端に設けた胛被覆部を有しているので、スパッツをズボン裾に安定して固定するすることができると共に雨、露等の水による靴中の濡れ、及び、靴中への泥、砂、落ち葉等の異物の侵入を防止することができる。 【0041】(5) 本第7発明スパッツの開閉部が、スパッツ本体の一方の側端に設けた持ち出し部の表側に固着した第1の面ファスナー、及び、これと係合する該スパッツ本体の他方の側端近傍部分の裏側に固着した第2の面ファスナーを有しているので、スパッツの開閉部を第1の面ファスナー及び第2の面ファスナーによって容易に開閉することができる。 【0042】(6) 本第8,9発明ズボン裾に隠れるスパッツ本体の帯状部分の一部を帯状の網体、好ましくは、帯状の網体が極細糸の編成により形成された網体で構成したので、ズボンの内部の蒸れを防止することができる。また、帯状の網体は、非常に柔らかいので、サイズの異なったスパッツをズボンに取り付けることを可能にし、しかも、スパッツ本体に柔らかさを付与することができ、そのために、スパッツをズボン裾の裏に保持していても、ごわごわとした違和感を与えず、しかも、スパッツの長さ調整のためのたぐり上げがスムースに行われる。 【0043】(7) 本第10発明スパッツ本体の上端に複数個のアジャストタブを設けると共にこれらのアジャストタブの下方のスパッツ本体部分に少なくとも1個のボタンを設けたので、スパッツの長さ調整を行うことができる。スパッツの上下方向の長さは、取り付けたボタンの数N個によって、N段に調整することができる。 【0044】(8) 本第11発明胛被覆部を靴の胛皮上部のベローズ取付け部分又は胛皮上部の前方及び両サイドの縫目部分まで広げたので、特に、登山靴、ハイキングシューズ及びウオーキングシューズのような靴においては、ベローズ取付け部分又は靴の胛皮上部の前方及び両サイドの縫目部分から靴の中に侵入する水分を遮断することができる。 【0045】(9) 本第12発明胛被覆部の裏面に該胛被覆部を靴紐部分に引っかける留め具を設けたので、胛被覆部15の捲れ上がりを確実に防止することができる。 【0046】 【発明の効果】ズボン裾に対応する脚部分及び胛部分に締め付け感を与えることなく、しかも、該脚部分及び靴内を蒸れさせないで、スパッツをズボン裾内に安定して固定するすることができると共に、スパッツの着脱、及び、スパッツのサイズ又は用途(ゴルフ靴用、登山靴用等の用途)、色等の種類の選択が容易となるズボンを提供できる。また、スパッツの着脱をズボンをはいたまま行うことができ、さらに、スパッツ本体の保持部分をズボン裏に隠すことによってズボンのラインをきれいに見せることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390025128 【氏名又は名称】株式会社フェニックス
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| 【出願日】 |
平成10年12月24日(1998.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060690 【弁理士】 【氏名又は名称】瀧野 秀雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−192305(P2000−192305A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月11日(2000.7.11) |
| 【出願番号】 |
特願平10−366688 |
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