| 【発明の名称】 |
袖用の垂れ芯およびその垂れ芯を縫着した袖を備える上衣 |
| 【発明者】 |
【氏名】今津 辰男
【氏名】依田 弘
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| 【要約】 |
【課題】縫着しても、その中央下端側に波打つようなシワ状の凹凸が生じにくく、このため、表生地の表面にその影響が現れるようなことが少ない垂れ芯であって、袖の表生地の動きに追従でき、また、その表生地にシワが発生するのを抑制することができる袖用の垂れ芯を提供する。
【解決手段】垂れ芯11は、袖17の表生地18の裏面側に配される台芯12と、その台芯12に重ね合わされる増芯13とを備える。台芯12は、前側台芯12aと後側台芯12bとに分かれて配され、増芯13は、前側台芯12aに重ね合わされる前側増芯13aと、後側台芯12bに重ね合わされる後側増芯13bとに分かれて配される。垂れ芯11は、その前側および後側台芯12a、12bの繊維方向が、表生地18の繊維方向とほぼ一致するように、また、前側および後側増芯13a、13bの緯糸Pは、袖山の裁断線21から下向き方向に延びるように、表生地18に縫着される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 袖山の裁断線の形状に沿うように縫着される、袖用の垂れ芯であって、袖の表生地の裏面側に配される台芯と、その台芯に重ね合わされる増芯とを備え、前記台芯は、前側台芯と後側台芯とに分かれて配され、前記増芯は、前記前側台芯に重ね合わされる前側増芯と、前記後側台芯に重ね合わされる後側増芯とに分かれて配されることを特徴とする袖用の垂れ芯。 【請求項2】 請求項1に記載の袖用の垂れ芯であって、前記前側台芯の繊維方向および前記後側台芯の繊維方向が、前記表生地の繊維方向と、ほぼ一致するように、前記表生地に縫着されることを特徴とする袖用の垂れ芯。 【請求項3】 請求項2に記載の袖用の垂れ芯であって、前記前側増芯の緯糸および前記後側増芯の緯糸が、前記袖山の裁断線から下向き方向に延びるように、前記表生地に縫着されることを特徴とする袖用の垂れ芯。 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の袖用の垂れ芯であって、前記前側台芯および前記前側増芯を有する前側重ね芯部と、前記後側台芯および前記後側増芯を有する後側重ね芯部とをつなぐ、継芯を備えることを特徴とする袖用の垂れ芯。 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の袖用の垂れ芯を縫着した袖を備える上衣。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、袖山付近に張りを与える袖用の垂れ芯およびその垂れ芯を縫着した袖を備える上衣に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、袖用の垂れ芯としては、たとえば、図4に示すような、幅広でほぼ直状のバイアス裁ちされた台芯1と、幅狭でほぼ直状のバイアス裁ちされた増芯2とが二重に重ね合わされた(台芯1の緯糸S1と、増芯2の緯糸S2の繊維方向がほぼ直交するように重ね合わされる。)、垂れ芯3が知られていた。この垂れ芯3は、台芯1を、袖4表生地5の裏面側にして、その長手方向に沿う上端縁部、即ち裁断縁6を、前記表生地4の袖山の裁断線7の形状に沿うように縫着8するものであった。このように、芯を二重にしたのは、台芯1だけでは、その材質によっては、袖山付近に充分な張りを持たせることができなかったからであり、その台芯1の機能を補充するため、さらに増芯2を重ね合わせたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の袖用の垂れ芯3には、以下のような問題があった。すなわち、この垂れ芯3を袖4の表生地5に縫着するには、図5に示すように、袖山の裁断線7に沿うように、その長手方向の中央部あたりで大きく無理に湾曲させて、表生地5に縫着8せざるをえなく、このため、大きく湾曲した中央下端側において、波打つようなシワ状の凹凸9が生じ、この凹凸9の影響が表生地5の表面に現れて、外観を悪くしていた。 【0004】また、この垂れ芯3の場合、袖4の表生地5に縫着すると、長手方向で湾曲することから、台芯1の繊維方向が、全体として、同じ方向に向かなかった(図5参照)。よって、表生地5の繊維方向と交差する部分が生じることとなり、表生地5の動きに追従しにくいなど、表生地5との馴染みを悪くし、シワの発生の原因にもなった。 【0005】この発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、縫着しても、その中央下端側に波打つようなシワ状の凹凸が生じにくい袖用の垂れ芯、および、その垂れ芯を縫着した袖を備える上衣を提供することにある。 【0006】また、他の目的とするところは、袖の表生地の動きに追従でき、また、その表生地にシワが発生するのを抑制することができる袖用の垂れ芯、および、その垂れ芯を縫着した袖を備える上衣を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の袖用の垂れ芯は、袖山の裁断線の形状に沿うように縫着される、袖用の垂れ芯であって、袖の表生地の裏面側に配される台芯と、その台芯に重ね合わされる増芯とを備える。そして、前記台芯は、前側台芯と後側台芯とに分かれて配され、前記増芯は、前側台芯に重ね合わされる前側増芯と、後側台芯に重ね合わされる後側増芯とに分かれて配される。袖の表生地に、垂れ芯を縫着する際、台芯と増芯のそれぞれが前側と後側に配されるので、袖山の裁断線の曲線形状に沿わせようと、その垂れ芯を無理に湾曲させて縫着させる必要がなくなる。よって、縫着されたその垂れ芯の中央下端側において、波打つようなシワ状の凹凸が生じにくく、このため、表生地の表面にその影響が現れるようなことも少ない。また、このように構成すると、前側と後側とで、台芯、増芯それぞれの繊維方向を任意に設定することも可能となる。 【0008】請求項2に記載の袖用の垂れ芯は、請求項1に記載の袖用の垂れ芯であって、前記前側台芯の繊維方向と前記後側台芯の繊維方向が、前記表生地の繊維方向と、ほぼ一致するように、前記表生地に縫着されることを特徴とする。よって、前側および後側台芯は、繊維方向がほぼ一致することにより、表生地に追従するように、ほぼ同一の動きをすることができるので、垂れ芯が袖の表生地によく馴染むこととなる。 【0009】請求項3に記載の袖用の垂れ芯は、請求項2に記載の袖用の垂れ芯であって、前記前側増芯の緯糸および前記後側増芯の緯糸が、前記袖山の裁断線から下向き方向に延びるように、前記表生地に縫着されることを特徴とする。通常、上衣を着用すると、袖山の裁断線と内縫い目の線とが交わる点から、袖山の裁断線と外縫い目の線とが交わる点にかけて結ばれるライン付近に、シワが発生し易い。この垂れ芯の場合、前側および後側増芯の緯糸は、そのようなシワの発生に抵抗し、このライン付近に形成されるシワの方向とほぼ交差するように、ともに裁断線から下向きに延びるように形成されるので、表生地にシワが発生するのが抑制される。 【0010】請求項4に記載の袖用の垂れ芯は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の袖用の垂れ芯であって、前記前側台芯および前記前側増芯を有する前側重ね芯部と、前記後側台芯および前記後側増芯を有する後側重ね芯部とをつなぐ、継芯を備えることを特徴とする。このような継芯の存在によって、袖山の頂部付近も有効に芯を配することができ、袖山全体に良好な張りが与えられる。 【0011】請求項5に記載の上衣は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の袖用の垂れ芯を縫着した袖を備える。以上のような袖用の垂れ芯を縫着した袖を備える上衣が提供される。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明に係る袖用の垂れ芯およびその垂れ芯を縫着した袖を備える上衣の一実施の形態を、図面に基づいて説明する。 【0013】まず、図1において、この袖用の垂れ心11の形状と構造について説明する。袖用の垂れ芯11は、スーツ、ジャケット等の上衣の袖山付近に張りを与えるものであって、たとえば、毛芯地とか綿毛交織芯地からなる芯地が好適に用いられる。この垂れ芯11は、袖17の表生地18の裏面側に配される、一方向に長めに延びるように巾広で裁断された台芯12と、その台芯12に重ね合わされる、台芯12よりもやや小さいサイズで、一方向に長めに延びるように巾狭で裁断された増芯13とを備える。さらに、台芯12は、前側台芯12aと後側台芯12bとに分かれて配され、また、増芯13は、前側台芯12aに重ね合わされる前側増芯13aと、後側台芯12bに重ね合わされる後側増芯13bとに分かれて配される。以下、前側台芯12aと前側増芯13aとからなる部分を前側重ね芯部14と称し、後側台芯12bと後側増芯13bとからなる部分を後側重ね芯部15と称する。そして、これら前側および後側の重ね芯部14、15は、前記前側および後側の台芯12a、12bよりも短めで、たとえば、ほぼ矩形状に裁断された継芯16によってつながれている。具体的には、その継芯16の前側上端部の前側継ぎ部16aにおいて、縫着等により前側重ね芯部14をつなぎ、その後側上端部の後側継ぎ部16bにおいて、縫着等により後側重ね芯部15をつないでいる。したがって、前側および後側の重ね芯部14、15は、ともに前側継ぎ部16aおよび後側継ぎ部16bにおいて前記継芯16につながれているにすぎないので、両重ね芯部14、15は、互いに近づく方向、すなわち、内側方向(図1において矢印X,X方向)への振込みが可能となっている。なお、この実施の形態において、継芯16は、袖17の表生地18(山袖の表生地のみならず、下袖の表生地も一部含む)に縫着される際、前側および後側の重ね芯部14、15よりも表生地18側に位置するように配置される。 【0014】また、この垂れ芯11は、表生地18の袖山の裁断線19の形状に沿うように縫着20される必要があるので、その長手方向に沿う上端縁、つまり、前側重ね芯部14、継芯16、および後側重ね芯部15の各上端縁を連ねた線が、前記裁断線19に沿う山形形状の線を形成する裁断縁21となっている。よって、前記前側および後側の台芯12a、12bと、前記前側および後側の増芯13a,13bの各上端縁がぴったり一致して、前記裁断縁21の一部を形成するように、前側および後側の増芯13a、13bは、その上端縁において、それぞれ、前側および後側の台芯12a、12bに対し、縫着等されることにより重ね合わされる。そして、この垂れ芯11は、後述する理由により、前側増芯13aが、後側増芯13bよりも幅広く設定されており、また、前側台芯12aも、後側台芯12bより幅広く設定されている。 【0015】さらに、これら台芯12a、12b、増芯13a、13bおよび継芯16の縁部には、前記裁断縁21側を除いて、多数のぎざぎざ状の山型の刻み目からなるピンキング22が設けられている。これは、ほつれ防止の目的に加え、前記台芯12および継芯16の縁部が、表生地18に当たって接する際、前記ピンキング22の刻み目の山側と谷側とに分散されて当たって接するため、その当たりによって生ずる線が表生地4の表面に現れにくくなるからである。もっとも、前記台芯12a、12bと継芯16とが接する部分は、台芯12a、12bが前記ピンキング22の刻み目によって引っかかり、動きの自由が束縛されるのを防止するため、そのようなピンキングによる刻み目は、設けられていない。 【0016】このような構成からなる垂れ芯11を袖17の表生地18に縫着するには、図2に示すように、垂れ芯11の裁断縁21を、表生地18の前記裁断線19に一致するように、その表生地18に当接させ、かつ、その裁断縁21に沿って、細かく縫って縮め、シワがよらないように、水で湿気を与える等してからアイロンで押さえる、いわゆる「いせ込み」と呼ばれる技術を施すことによって縫着20する。この「いせ込み」をすることにより、袖山付近に丸味と立体感を付与することができる。 【0017】ところで、垂れ芯11の裁断縁21の山形形状は、垂れ芯11を平たく自然に伸ばした状態(図1で示される状態)で、対応する表生地18の裁断線19の山形形状と比較して、その裾野の部分が、よりなだらかでゆるい傾斜になっている。したがって、垂れ芯11の裁断縁21を表生地18の裁断線19に一致させるには、前記前側および後側の重ね芯部14、15を、内側に振り込むように、互いにやや内方向へ寄せるようにして、袖17の表生地18に縫着20させる必要があり、結果的に、表生地18が引っ張られるようになって、袖山付近に適度な張りが与えられる。 【0018】もちろん、この垂れ芯11は、芯地が一体でなく前側および後側に分かれて配されているので、図4および5に示す従来の垂れ芯3とは異なり、垂れ芯11の裁断縁21を表生地18の裁断線19に一致させるため、無理に湾曲させるような必要性がなくなる。このため、垂れ芯11の中央下端側において、波打つようなシワ状の凹凸が生じにくく、表生地18の表面にその影響が現れるようなことも少ない。 【0019】図2において、表生地18、並びに、垂れ芯11を構成する台芯12、増芯13および継芯16の各緯糸の繊維方向を明示しているが、ここで、縫着作業の留意点としては、前側および後側の台芯12a、12bの繊維方向が、表生地18の繊維方向とほぼ一致するように(台芯12a、12bの経糸および緯糸の方向と、表生地18の経糸および緯糸の方向とがそれぞれほぼ一致するように)縫着することである。そのような前側および後側の台芯12a、12bは、繊維方向の一致により、表生地18に追従するように動き、実際に上衣を着用しても、違和感が感じられない。すなわち、このような前側および後側の台芯12a、12bを備える垂れ芯11は、表生地18の動きに合わせて、表生地18とほぼ同一の動きをとることができるので、その表生地18によく馴染むこととなる。 【0020】そして、前記前側および後側の増芯13a、13bの緯糸Pが、前記袖山の裁断線19から下向き方向(図示実施の形態においては、斜め下向き方向)に延びるように、この垂れ芯11は、袖17の表生地18に縫着される。上衣を着用して袖17に腕を通すと、通常、袖山の裁断線21と内縫い目線(山袖の内縫い目線)23とが交わる点から、袖山の裁断線21と外縫い目線(山袖の外縫い目線)24とが交わる点にかけて結ばれるライン付近に、シワが発生し易い。この垂れ芯11の前側および後側の増芯13a、13bの緯糸Pは、そのようなシワの発生に抵抗し、そのライン付近に形成されるシワの方向とほぼ交差するように、裁断線21から下向き方向に延びるように形成される。よって、シワの発生が有効に抑制されることとなり、好ましくは、毛番手で10〜13番手の、馬尾毛、ゴードヘア、キャメル、もしくはヤクその他の剛毛な獣毛繊維を主体的に用いると、シワの発生量を激減させることができる。ここで、前側および後側増す芯13a、13bの緯糸Pを、発生するシワの方向とほぼ交差する向きとしたのは、通常、この種の芯地は、緯糸が剛性を備えるのが一般的であるため、緯糸の方がシワの発生に対する抵抗力が強いからである。 【0021】上衣の袖は、一般的に、肘を曲げたり伸ばしたりする動作に伴って、後側よりも前側の袖のほうに、表生地にシワがよったりすることが多い。もちろん、人目につくのも、後側より前側の袖の方が多い。よって、この実施の形態に示される垂れ芯11は、袖17の前側に相応する前側重ね芯部14の方に、袖17の後側に相応する後側重ね芯部15よりも、種々の特徴を備えるように設計されている。たとえば、袖11の前側の表生地18に、広範囲に発生するシワに対し、漏れなく対応可能なように、この垂れ芯11は、前記前側台芯12aおよび前記前側増芯13aを、幅方向の寸法を長くするとともに、前側台芯12aの機能を補完すべく、前側台芯12aには、袖口の方向に幅広く垂れる付設部Mを設けている。 【0022】もちろん、前記後側台芯12bや前記後側増芯13bも、幅方向の寸法を長くして構わないが、そのような必要がない限り、コスト的に無駄であって、実益がない。よって、この実施の形態に示される垂れ芯11においては、前側増芯13aが、後側増芯13bよりも幅広く設定されており、前側台芯12aの方も、後側台芯12bより幅広く設定されることとなる。 【0023】一方、継芯16は、ほつれ防止と、伸縮性の向上のため、バイアス裁ちされているとよい。なお、ここでの継芯16の重要な役割は、継芯16が存在することにより、袖山の頂部付近も有効に芯を配することができ、袖山全体に張りが与えられることであるが、場合によっては継芯16がなくても、そのような効果は奏せられる。すなわち、この実施の形態に示される垂れ芯11のように、前記前側重ね芯部14と前記後側重ね芯部15の間に、継芯16を別体として設けなくても、たとえば、前側台芯12aあるいは後側台芯12bのいずれか一方の長手方向を延長して、他方の台芯12bもしくは12aに、重ねるように配する等して、前側重ね芯部14と後側重ね芯部15とを直接つなぐものであってもよい。このとき、その前側および後側の重ね芯部14、15は、表生地18に縫着される前に、予め、つながれていても、表生地18に縫着されると同時につながれるものであってもよい。また、必ずしも前側および後側の重ね芯部14、15は、互いに、重ねられるようにしてつながれなくても、前側および後側の重ね芯部14、15が、互いに向き合う一辺を、ほぼ当接させるようにして、表生地18に縫着されるものであってもよい。このように、垂れ芯11は、継芯16を省略して、前側重ね芯部14と後側重ね芯部15とからなるだけでも、垂れ芯11の中央下端側において、波打つような凹凸が生じることを防ぐことができ、また、袖山付近に張りを与えることができる。 【0024】また、袖山付近にボリューム感を与えたい等の理由から、必要に応じて、フェルトその他の補充物を、前側台芯12aと前側増芯13aとの間および(または)後側台芯12bと後側増芯13bとの間に接着または縫着により介装してもよいし、あるいは、前側増芯13aおよび(または)後側増芯13bの上に載せるように接着または縫着してもよい。 【0025】以上のような垂れ芯を縫着した袖を備えてなる上衣にあっては、前記垂れ芯11は、袖17の表生地18の動きに追従できて、その表生地18によく馴染み、また、その表生地18におけるシワの発生量が有効に抑制されることとなる。 【0026】なお、図示実施の形態においては、表生地18に縫着される前に、予め、台芯12(12a、12b)、増芯13(13a、13b)、継芯16のそれぞれを縫着等によりつないでおいて垂れ芯11を構成する例について述べたが、表生地18に縫着される前は、台芯12(12a、12b)、増芯13(13a、13b)、継芯16のそれぞれがばらばらとなっており、表生地18に縫着される際に、それら台芯12(12a、12b)、増芯13(13a、13b)、継芯16がつながれて垂れ芯11を構成するようにしてもよい。また、当然ながら、垂れ芯11は、表生地18に縫着される前は、3つにばらばらに分割された、前側重ね芯部14、後側重ね芯部15および継芯16とから構成され、表生地18に縫着される際に、つながれて垂れ芯11を構成するようにしてもよい。 【0027】 【発明の効果】この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。 【0028】請求項1に記載の発明の袖用の垂れ芯によれば、縫着されたその垂れ芯の中央下端側において、波打つようなシワ状の凹凸が生じにくく、表生地の表面にその影響が現れるようなことが少ない、袖用の垂れ芯を提供することができる。 【0029】請求項2に記載の発明の袖用の垂れ芯によれば、加えて、表生地の動きに追従でき、その表生地によく馴染む、袖用の垂れ芯を提供することができる。 【0030】請求項3に記載の発明の袖用の垂れ芯によれば、加えて、表生地のシワの発生を抑制することができる、袖用の垂れ芯を提供することができる。 【0031】請求項4に記載の発明の袖用の垂れ芯によれば、加えて、袖山全体に良好な張りを与えることができる。 【0032】請求項5に記載の発明によれば、以上のような効果を奏する袖用の垂れ芯を縫着した袖を備える上衣を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391031443 【氏名又は名称】今津 辰男
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| 【出願日】 |
平成10年11月5日(1998.11.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079968 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 光司
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| 【公開番号】 |
特開2000−144508(P2000−144508A) |
| 【公開日】 |
平成12年5月26日(2000.5.26) |
| 【出願番号】 |
特願平10−332012 |
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