| 【発明の名称】 |
ストッキング |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 正幸
【氏名】荒西 義高
【氏名】高橋 洋
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| 【要約】 |
【課題】風合いが柔らかく、透明感、光沢感およびフィット性を有し、かつカバリング性に優れたストッキングを提供する。
【解決手段】融点130℃以上の脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維を用いて編成されてなるストッキングであって、前記ポリエステル繊維の横断面形状が異形断面形状であり、その異形断面形状における異形度が1.3〜6.0の範囲にあるストッキングであり、その異形断面形状としては、扁平形あるいは楕円形が好ましく用いられる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 融点130℃以上の脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維を用いて編成されてなるストッキングであって、前記ポリエステル繊維の横断面形状が異形断面形状であり、その異形断面形状における異形度が1.3〜6.0の範囲にあることを特徴とするストッキング。 【請求項2】 ポリエステル繊維の横断面形状が扁平形あるいは楕円形であることを特徴とする請求項1記載のストッキング。 【請求項3】 ポリエステル繊維の強度が3.1cN/dtex以上、沸騰水収縮率が5〜15%であることを特徴と請求項1又は2記載のストッキング。 【請求項4】 脂肪族ポリエステルがL−乳酸を主成分とするポリエステルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のストッキング。 【請求項5】 ストッキングの編成糸の少なくとも一部に、弾性繊維糸が前記ポリエステル繊維によってカバリングされたカバリング弾性糸を用いてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のストッキング。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、風合いが柔らかく、透明感、光沢感およびフィット性に優れたストッキングに関するものである。 【0002】 【従来の技術】ストッキング、特に女性用ストッキングやパンティーストッキングは近年、デザインや柄等のハイファッション化や、原糸の多様化と高品質化によって品質的にも着用性の点でも非常に優れたものとなってきている。 【0003】これらのストッキングに用いられる素材としては、仮撚加工したナイロン糸やポリウレタンに代表される弾性糸にナイロン糸を巻き付けたカバリング糸が主流であるが、ナイロン、ポリウレタンとも自然環境中における耐久性が極めて高く、自然環境中で容易に分解しないため、廃棄に際しては焼却処理を行わない限り半永久的に残存してしまうという欠点がある。この問題を解決するために近年、生分解性繊維について種々の提案がなされている。 【0004】例えば、特開平8−158154号公報には、中空断面および多葉断面を有する脂肪族ポリエステル繊維の製造について記載がされている。しかしながら、ここでの脂肪族ポリエステル繊維は不織布用途を狙ったもので、生分解速度を促進するために中空断面および多葉断面としたものであるとともに、用いられる脂肪族ポリエステルの融点が低いため、布帛製造工程での熱履歴によって単糸同士の融着一体化が発生し、風合いが柔らかく、良好な透明感、光沢感およびフィット性を有するストッキングを得ることはできなかった。 【0005】また特開平7−305203号公報には、生分解性を有するポリ乳酸繊維とポリウレタン繊維を主たる編成糸としたストッキングについて提案されている。しかしながら、この提案は単に生分解性を付与することを目的としており、単なる丸断面のポリ乳酸繊維を用いているため、カバリング性や透明感および光沢感等の優れたストッキングを製造することはできなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記従来技術では達成できなかった、風合いが柔らかく、透明感、光沢感およびフィット性を有し、かつカバリング性に優れたストッキングを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の目的は、融点130℃以上の脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維を用いて編成されてなるストッキングであって、前記ポリエステル繊維の横断面形状が異形断面形状であり、その異形断面形状における異形度が1.3〜6.0の範囲にあることを特徴とするストッキングによって達成できる。 【0008】本発明において、好ましくは、前記ポリエステル繊維の横断面形状として、扁平形あるいは楕円形を採用することができる。 【0009】また、前記ポリエステル繊維の強度が3.1cN/dtex以上、沸騰水収縮率が5〜15%であることがより好ましい。 【0010】更に、ストッキングの編成糸の少なくとも一部に、弾性繊維糸が前記ポリエステル繊維によってカバリングされたカバリング弾性糸を用いることも好ましい。 【0011】 【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。 【0012】本発明の対象とするストッキングは、男性用や女性用のストッキングやパンティストッキング、ロングストッキング、ショートストッキングおよびタイツ等で代表されるストッキング製品である。ストッキングに使用される繊維は、生糸、加工糸およびカバリング糸等であり、これらはストッキングの部分や編み方によって使い分けられるが、本発明のストッキングは、融点130℃以上の脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維を少なくともレッグ部に用いることが効果的である。なお、ストッキングのレッグ部とは、例えば、トウ部及びヒール部を有するロングストッキングの場合、レッグ部は、ヒール部のすぐ上の足首に相当する部分から上方の部分である。 【0013】本発明のストッキングは、脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維で編成されていることが必要である。脂肪族ポリエステルを主体としたポリエステルで形成することによって良好なソフト感と発色性を発現させると共に生分解性を付与することができる。 【0014】ここで脂肪族ポリエステルを主体とするとは、好適には脂肪族ポリエステルを80重量%以上含有せしめることであり、これによってソフト性と生分解性を向上させることができる。このソフト性は、脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維のヤング率が、例えば芳香族ポリエステル繊維のヤング率に比べ、明確に低いことに起因している。 【0015】更に、脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維は、融点が130℃以上であることが必要である。融点が130℃未満であると、延伸時の熱セット工程や仮撚加工工程および染色加工工程等において繊維同士が融着一体化してしまうため、ソフト感が得られないと共に摩擦加熱時に溶融欠点が生じるなど、製品の品位も著しく悪化する。脂肪族ポリエステルの融点は好ましくは150℃以上であり、さらに好ましくは160℃以上である。ここで融点とは、DSC測定によって得られた溶融ピークのピーク温度を意味する。 【0016】本発明で用いられる脂肪族ポリエステルは、DSC測定で得られる溶融ピークのピーク温度が130℃以上であれば特段の制約はなく、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシブチレートバリレート、およびこれらのブレンド物、変性物等を用いることができる。中でも本発明の目的とするソフト性、発色性および生分解性を向上するための融点、ヤング率、屈折率などの特性のバランスを考慮すると、ポリ乳酸が最も好ましい。ポリ乳酸としてはL−乳酸を主成分とするポリエステルであることが好ましい。ここで、L−乳酸を主成分とするとは、構成成分の60重量%以上がL−乳酸よりなっていることを意味しており、40重量%を超えない範囲でD−乳酸を含有するポリエステルであってもよい。 【0017】強度等の繊維物性を向上するためにはポリ乳酸の分子量は高いほど好ましく、通常少なくとも5万、好ましくは少なくとも10万、より好ましくは10〜30万である。 【0018】また、溶融粘度を低減させるため、ポリカプロラクトンやポリブチレンサクシネートのようなポリマーを内部可塑剤として、あるいは外部可塑剤として用いることができる。さらには、艶消し剤、消臭剤、抗菌剤、吸湿剤、難燃剤、糸摩擦低減剤、抗酸化剤、着色顔料等として無機微粒子や有機化合物を必要に応じて添加することができる。 【0019】本発明のストッキングに用いられる脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維は、透明感と光沢感を向上するために、繊維の横断面における異形度が1.3〜6.0の範囲である異形断面繊維とすることが必要である。異形度が1.3未満では、透明感と光沢感を十分に向上することができない。逆に、異形度が6.0を超えると、紡糸工程や編み立て工程での摩擦抵抗力が増大し、糸切れ等のトラブルが多くなる。本発明において、好ましい異形度の範囲は1.6〜4.0である。 【0020】なお、本発明でいう異形度とは、多葉形断面の場合には繊維横断面の外接円の直径(D)を繊維横断面の内接円の直径(d)で除した値(D/d)であり、また扁平形断面、楕円形断面等の場合には繊維横断面の長軸方向の長さ(L1)を短軸方向の長さ(L2)で除した値(L1/L2)である。 【0021】横断面形状としては多葉形、十字形、井桁形、W字形、S字形、X字形、扁平形および楕円形などの異形断面形状などが挙げられるが、透明感と光沢感の点からは、扁平形または楕円形が特に好ましい。 【0022】本発明のストッキングに用いられる脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維の強度は、3.1cN/dtexであることが好ましい。強度が3.1cN/dtex未満となると、カバリング工程や編み立て工程での糸切れが発生し、生産性を低下させる恐れがあると共に実用上の耐久性においても問題が生じる場合がある。ポリエステル繊維のより好ましい強度は3.5cN/dtex以上である。 【0023】また、本発明のストッキングに用いられる脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維の沸騰水収縮率は、5〜15%であることが好ましい。沸騰水収縮率が15%を超えると、染色など熱処理工程における収縮が大きく、ソフト感が低下する場合がある。逆に沸騰水収縮率が5%未満になるとフィット性が低下する場合がある。 【0024】なお、本発明において沸騰水収縮率の測定は以下の方法で行う。 【0025】ポリエステル繊維をかせ取りし、0.09cN/dtexの荷重下で試料長S0を測定した後、無荷重の状態で15分間、沸騰水中で処理を行う。処理後、風乾し、0.09cN/dtexの荷重下で試料長S1を測定し、次式で算出される。 【0026】沸騰水収縮率(SW)(%)=[(S0−S1)/S0]×100本発明のストッキングに用いられる脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維は、ソフト感、透明感および着用時の快適性の点から、単糸繊度は0.5〜8.0dtexが好ましい。 【0027】本発明のストッキングに用いられる脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維の製造方法としては、紡糸および延伸工程を連続して行う方法、未延伸糸として一旦巻き取った後、延伸する方法または高速製糸法等何れのプロセスにも適用できる。 【0028】本発明のストッキングは、弾性繊維糸が前記ポリエステル繊維によってカバリングされたカバリング弾性糸を100%使用しても良いし、そのカバリング弾性糸と仮撚加工糸とを交編してもよい。交編する場合には、仮撚加工糸としてナイロンや、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル、さらには脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステルの仮撚加工糸を使用することが可能であるが、染色時の同色性等の点からカバリング弾性糸に使用する脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維の仮撚加工糸を使用することが好ましい。また、ストッキング編地には他素材からなる編込み模様やワンポイントのような装飾が施されていてもよい。 【0029】カバリング弾性糸としては、シングルカバリング弾性糸(SCY)であってもよいし、またダブルカバリング弾性糸(DCY)であってもよい。シングルカバリング弾性糸は、弾性繊維糸の周囲にカバリング用糸を一重に巻付けてなる複合弾性糸である。ダブルカバリング弾性糸は、弾性繊維糸の周囲にカバリング用糸を巻付け方向を異ならせて二重に巻付けてなる複合弾性糸である。 【0030】また、そのカバリング弾性糸の芯糸をなす弾性繊維としては、ポリウレタン系弾性繊維、ポリアミド系エラストマ弾性繊維、ポリエステル系エラストマ弾性繊維、天然ゴム系繊維、合成ゴム系繊維およびブタジエン系繊維等が用いられるが、ストッキング用としてその弾性特性、熱特性および耐久性等から好ましいのは、ポリウレタン系弾性繊維である。 【0031】本発明のストッキングを製造するには通常の方法で編成すればよい。例えば、2口あるいは4口給糸の編機を用いて、カバリング弾性糸のみで編成、あるいはカバリング弾性糸と仮撚加工糸とを交互に編成するなどの編成方法が挙げられる。 【0032】 【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。なお、実施例中の各特性値は次の方法で求めた。 【0033】A.融点パーキンエルマー社製の示差走査熱量計(DSC−7)を用いて、昇温速度15℃/分の条件で測定し、得られた溶融ピークのピーク温度を融点とした。 【0034】B.溶融粘度東洋製機(株)社製キャピログラフを用いて、260℃における剪断速度と溶融粘度との関係を測定した。測定にはL/D=10/1(mm)のダイを使用し、剪断速度1000sec-1の時の粘度をもってその試料の溶融粘度とした。なお、ポリブチレンサクシネートについては、190℃にて測定した。 【0035】C.強度オリエンテック社製引張試験器(テンシロンUCT-100型)を用い、試料長20cm、引張速度20cm/分の条件で引張試験を行い、破断点の応力を繊維の強度とした。 【0036】D.ソフト性ストッキング製品を人体足型に履かせ、検査者(5名)の触感によって風合いのソフト感を相対評価し、その結果を、◎:極めて良好、○:良好、△:やや不良、×:不良の4段階で示した。 【0037】E.生地外観ストッキング製品を白型板にはめ、検査者(5名)の眼によって、透明感と生地の美しさを相対評価した。その結果は、上記ソフト性評価と同じ基準でもって示した。 【0038】F.フィット性1日8時間の被験者の着用を3日間繰り返す着用試験によって評価したものであり、その結果は、上記のソフト性と同じ基準でもって示す。 【0039】G.カバリング性:ストッキングを分解して得られたカバリング弾性糸に荷重をかけて直線状として光学顕微鏡で観察することによって相対評価し、次の基準で判定した。 【0040】○:芯糸(“スパンデックス”)の露出が少なく巻が均一である。 【0041】△:芯糸の露出がかなりみられる。 【0042】×:芯糸の露出が多く巻が不均一である。 【0043】[実施例1〜6および比較例1〜4]融点168℃、260℃、1000sec-1における溶融粘度が1350poiseであるポリL−乳酸チップ(重量平均分子量 18.5万;L体比率95重量%、D体比率5重量%)を、60℃に設定した真空乾燥器で48hr乾燥した。乾燥したチップを用いて通常の紡糸機にて紡糸温度260℃で種々の異形断面口金を使用して1700m/分の速度で未延伸糸を巻き取った。続いて、得られた未延伸糸を通常のホットロール−ホットロール系延伸機を用いて延伸温度80℃、熱セット温度118℃で延伸糸の伸度が40%となるように延伸倍率を合わせて延伸を行い、10dtex-5filの延伸糸を得た。得られた延伸糸(カバリング用繊維)の断面形状、異形度および糸物性を表1に示す。 【0044】得られた延伸糸をカバリング用繊維糸に用い、18dtexのポリウレタン弾性糸“スパンデックス”を芯糸とし、芯糸のドラフト率を3.0倍に設定し、カバリング撚り数2000t/mでS方向およびZ方向でシングルカバリングしてS方向シングルカバリング弾性糸とZ方向シングルカバリング弾性糸を得た。 【0045】得られたシングルカバリング弾性糸を用い、永田精機(株)製のスーパー4編機(針数400本)でS方向シングルカバリング弾性糸とZ方向シングルカバリング弾性糸とを交互に給糸口に供給し、レッグ部をシングルカバリング弾性糸のみで編成された編地とし、通常の方法にてパンティストッキングとし、染色、仕上げ及び型板セットしてパンティストッキング製品とした。 【0046】得られたパンティストッキング製品のレッグ部について評価した結果は、表1のとおりであった。 【0047】 【表1】
実施例1、2および4で得られたストッキングは、ソフト感に優れ、また透明感、光沢感等の生地外観も良好であり、またフィット性とカバリング性にも優れたものであった。 【0048】実施例3のストッキングは、異形度が若干高いため製糸工程とカバリング工程で糸切れ等が若干発生し、これによって外観およびカバリング性がやや劣っていたが、ソフト感に優れ、また透明感と光沢感に優れ、またフィット性も良好なものであった。 【0049】実施例5のストッキングは、三葉断面繊維を使用しているためソフト感およびカバリング性が若干低下したが、透明感、光沢感等の生地外観に優れ、またフィット性も良好なものであった。 【0050】実施例6のストッキングは、異形度がやや高く、また強度が若干低いため製糸工程、カバリング工程での糸切れ等が若干発生し、これによって外観とカバリング性がやや劣っていたが、透明感と光沢感に優れ、またフィット性も良好なものであった。 【0051】一方比較例1および3のストッキングでは、異形度が小さすぎるため異形化効果が十分発現せずソフト感、透明感、光沢感等の生地外観も劣り、またカバリング性も不十分なものであった。 【0052】比較例2のストッキングは、異形度が大きすぎるため製糸工程およびカバリング工程での糸切れ等が多く発生し、これによって外観とカバリング性が大きく劣るものであった。 【0053】比較例4のストッキングは、丸断面繊維を用いたものであるが、異形断面を用いた場合のようなソフト感、透明感、光沢感等の生地外観が劣り、またカバリング性も不十分なものであった。 【0054】[実施例7〜9]延伸条件を表2のように変更した以外は、実施例1と同様の方法で紡糸、延伸を行い、沸騰水収縮率の異なる楕円断面延伸糸を得た。得られた延伸糸(カバリング用繊維)の断面形状、異形度および糸物性を表2に示す。 【0055】得られた延伸糸をカバリング用繊維糸に用い、18dtexのポリウレタン弾性糸“スパンデックス”を芯糸とし、芯糸のドラフト率を2.5倍に設定し、撚数2100/2600t/mでダブルカバリングして、ダブルカバリング弾性糸を製造した。 【0056】得られたダブルカバリング弾性糸を用い、永田精機(株)製のスーパー4編機(針数400本)で、編機の給糸口に供給し、レッグ部がダブルカバリング弾性糸のみで編成されたパンティストッキングとし、通常の方法にて染色、仕上げ及び型板セットしてパンティストッキング製品とした。 【0057】得られたパンティストッキング製品のレッグ部について評価した結果は、表2のとおりであった。 【0058】 【表2】
実施例8で得られたストッキングは、ソフト感に優れ、また透明感、光沢感等の生地外観も良好であり、またフィット性とカバリング性にも優れたものであった。 【0059】実施例7で得られたストッキングは、フィット性がやや低下していたがソフト感に優れ、また透明感、光沢感等の生地外観も良好であり、カバリング性にも優れたものであった。 【0060】実施例9で得られたストッキングは、ソフト感がやや低下していたが、透明感、光沢感等の生地外観は良好であり、カバリング性にも優れたものであった。 【0061】[比較例5]融点112℃、190℃、1000sec-1における溶融粘度が2000poiseであるポリブチレンサクシネートチップを、30℃に設定した真空乾燥器で48hr乾燥した。乾燥したチップを用いて、通常の紡糸機にて紡糸温度190℃で実施例1で使用した口金を用いて600m/分の速度で未延伸糸を巻き取った。続いて、得られた未延伸糸を通常のホットロール−ホットロール系延伸機を用いて延伸温度25℃、熱セット温度72℃で延伸糸の伸度が40%となるように延伸を行い、10dtex-5filの楕円断面糸(異形度1.7)を得た。 【0062】得られた延伸糸をカバリング用繊維糸に用い、実施例1と同様の方法でS方向シングルカバリング弾性糸とZ方向シングルカバリング弾性糸を得た。 【0063】得られたシングルカバリング弾性糸を用い、実施例1と同様の方法でパンティストッキング製品とした。 【0064】得られたパンティストッキング製品はフィラメント同士が融着を起こしており、ソフト感が得られず、また融着発生により生地外観も著しく劣るものであった。 【0065】 【発明の効果】本発明によれば、融点130℃以上の脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステル繊維を用いて編成されてなるストッキングであって、前記ポリエステル繊維の断面形状が異形断面であり、異形度が1.3〜6.0の範囲にあるストッキングとすることにより、風合いが柔らかく、透明感、光沢感、フィット性を有し、かつカバリング性に優れたストッキングが得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003159 【氏名又は名称】東レ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月10日(1999.2.10) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−234205(P2000−234205A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月29日(2000.8.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−32698 |
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