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【発明の名称】 フィルタ―
【発明者】 【氏名】チェウ カー エン

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 喫煙物品(7)と連通して吸込煙を喫煙物品(7)から捕集するように配置された下流部分(11)と、吸込煙の吸込みおよび吐出煙の捕集用に配置された上流部分(12)と、吸込煙を通過させて上流部分(12)を介して吸い込ませるように設けられた、下流部分(11)から上流部分(12)への少なくとも1本の吸込煙道(13)と、上流部分(12)から外部環境への少なくとも1個の出口まで延在することによって、上流部分(12)に捕集された吐出煙を通過させ濾過して濾過後の空気を外部環境に排出する少なくとも1本の吐出煙道(14)と、少なくとも1本の吐出煙道(14)に沿って配置されたフィルター手段(15)であって、捕集した吐出煙を濾過して濾過後の空気を生成し、濾過後の空気が実質的に煙を含まないようにする性能を有し、喫煙物品(7)がスリーブ(10)の下流部分(11)と流体連通状態にある際に濾過後の空気の周囲環境への排出が喫煙物品(7)によって大幅に妨害されることがないフィルター手段(15)と、相当に高い率で吐出流を吐出煙道(14)に通すことができ、吐出煙道(14)を介しての周囲空気の逆流を実質的に防止するための手段(16)と、を有するスリーブ(10)を備える、吐出煙を濾過するためのフィルタースリーブ(1)。
【請求項2】 下流部分(11)に少なくとも1本の下流側入口(17)が設けられ、該下流側入口(17)は吸込煙を吸込煙道(13)内に捕集するように設けられている請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項3】 上流部分(12)に少なくとも1本の上流側出口(18a)が設けられ、これによって、吸込煙道(13)を通る吸込煙を、上流側出口(18a)を介して人体に吸入することができる請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項4】 上流部分(12)に少なくとも1本の上流側入口(18b)が設けられ、該上流側入口(18b)は、吐出煙を上流部分(12)に捕集するように設けられている請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項5】 前記吸込煙道(13)を通る吸込煙を吸込むために前記上流部分(12)に少なくとも1個の上流側出口(18a)が設けられ、吐出煙を前記上流部分(12)に捕集するために前記上流部分(12)に少なくとも1個の上流側入口(18b)が設けられ、これによって、前記上流側出口(l8a)および前記上流側入口(18b)が一致する請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項6】 前記吐出煙道(14)が、スリーブ壁を介してスリーブ(10)から出る請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項7】 前記吸込煙道(13)および前記吐出煙道(14)の一部または全部が一致する請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項8】 前記フィルター手段(15)が、スリーブ(10)の壁の少なくとも一部において実現されたフィルター材料を備える請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項9】 前記フィルター手段(15)が、少なくとも1本の吐出煙道(14)の壁において実現されたフィルター材料を含む請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項10】 前記フィルター手段(15)が、相当に高い率で吐出流を通すことができる請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項11】 前記フィルター手段(15)が実用上は交換できないものである請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項12】 前記フィルター手段(15)が、二次煙を有意に濾過する任意のフィルター媒体またはフィルター材料の組み合わせを含む請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項13】 濾過後の空気の周囲環境への前記排出が、スリーブ(10)の壁および/またはスリーブ(10)の下流端を介してなされる請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項14】 前記手段(16)が、前記吐出煙道(14)に沿って設けられた弁系を備える請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項15】 前記手段(16)がスリーブ(10)の外に設けられた弁系を備え、前記弁系が、前記吐出煙道(14)と協動して該吐出煙道(14)を介しての周囲空気の逆流を実質的に防止するのに適している請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項16】 前記手段(16)が、スリーブ(10)の上流部分(12)の特別な構成の中に設けられることによって、前記吸込煙道(13)と連通した上流側出口(18a)が、前記吐出煙道(14)と連通した上流側入口(18b)と十分に区別され、前記上流側入口(18b)を実質的に吸わずに前記上流側出口(18a)を吸うことができる請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項17】 吸込煙を濾過するために、吸込煙道(13)に沿ってフィルタープラグが設けられている請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項18】 吸込煙道(13)に沿ってまたはスリーブ(10)の外側に弁アセンブリが設けられ、前記弁アセンブリは、前記吸込煙道(13)と協動して前記吸込煙を前記吸込煙道(13)に通過させるが、吐出流が前記吸込煙道(13)を通ることを実質的に防止するのに適した請求項8または9に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項19】 前記スリーブ(10)の外円周が前記喫煙物品(7)のロッドの外円周よりも有意に大きくはない請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項20】 前記スリーブ(10)が、前記喫煙物品(7)のロッドと連通した状態で、実質的に同軸に整列配置されている請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項21】 下流部分(11)と前記喫煙物品(7)との間の流体連通が、前記下流部分(11)と前記喫煙物品(7)の主流煙出口(71)とを連結している管状中間部材を介して提供される請求項1に記載のフィルタースリーブ(1)。
【請求項22】 請求項1乃至21の任意の組み合わせによるフィルタースリーブ(1)。
【請求項23】 前記スリーブ(10)の下流部分(11)が前記喫煙物品(7)の主流煙出口(71)と流体連通することによって、喫煙物品(7)を有するかかるフィルタースリーブ(1)の1つまたは複数が予め装填された状態である請求項1乃至21の1つまたは複数の組み合わせによるフィルタースリーブ(1)。
【請求項24】 喫煙可能物質(7)のロッドの副流煙放出領域の有意な範囲に覆い重なるように配置されたシース(30)を備え、前記シース(30)の大部分が副流煙に対して実質的に不透過性のフィルター材料からなり、前記シース(30)は、喫煙可能物質(7)のロッドの燃焼に必要な空気が得られるだけの十分な多孔度を有し、喫煙可能物質(7)のロッドの燃焼によって有意に損なわれることがないものである、副流煙を濾過するためのフィルターシース(3)。
【請求項25】 前記シース(30)が、前記喫煙可能物質(7)のロッドの副流煙放出領域全体に覆い重なるようになっている請求項24に記載のフィルターシース(3)。
【請求項26】 前記フィルター材料が、二次煙を有意に濾過する任意のフィルター媒体またはフィルター材料の組み合わせを含む請求項24に記載のフィルターシース(3)。
【請求項27】 前記シース(30)が、粒子状物質を濾過するための内側の層と、副流煙の気体成分を濾過するための外側の層とを含む請求項24に記載のフィルターシース(3)。
【請求項28】 前記シース(30)が燃焼可能な穴埋め材料を含み、前記穴埋め材料が前記シース(30)を周囲空気不透過性または低透過性にし、前記燃焼に必要な多孔度が、前記喫煙可能物質(7)のロッドの一部が燃焼することによって穴埋め材料の対応する部分が破壊され、対応するシース部分を、前記喫煙可能物質(7)のロッドをさらに燃焼させるのに必要な多孔度とするプロセスによって得られる、請求項24に記載のフィルターシース(3)。
【請求項29】 前記シース(30)が実質的に不燃性のものである請求項24に記載のフィルターシース(3)。
【請求項30】 前記シース(30)が、外側のフィルター層と、喫煙可能物質(7)のロッドを支持するための内側の層とを含む、請求項24に記載のフィルターシース(3)。
【請求項31】 前記シース(30)が、外側のフィルター層と、内側の火炎保護層とを含む、請求項24に記載のフィルターシース(3)。
【請求項32】 前記シース(30)が、前記喫煙可能物質(7)のロッドの着火を可能にするオリフィス(31)を有する、請求項24に記載のフィルターシース(3)。
【請求項33】 前記シース(30)が点火面(32)を有し、該点火面(32)が、該点火面(32)上または該点火面(32)近辺に配置された火炎または熱源によって前記喫煙可能物質(7)のロッドに着火可能となっている、請求項24に記載のフィルターシース(3)。
【請求項34】 請求項24乃至34の1つまたは複数の組み合わせによるフィルターシース(3)であって、前記喫煙可能物質(7)のロッドの主流煙出口(71)がシース(30)の開放端に対応するように前記シース(30)が喫煙可能物質(7)のロッドに覆い重なることによって、該喫煙可能物質(7)のロッドに覆い重なっているフィルターシース(3)の1つまたは複数が予め装填された状態である、フィルターシース(3)。
【請求項35】 請求項24乃至34の1つまたは複数の組み合わせによるフィルターシース(3)と、請求項1乃至23の1つまたは複数の組み合わせによるフィルタースリーブ(1)とであって、前記シース(30)の一方の開放端が前記スリーブ(10)の下流部分(11)と流体連通して設けられている、フィルターシース(3)およびフィルタースリーブ(1)。
【請求項36】 請求項24乃至35の1つまたは複数の組み合わせによるフィルターシース(3)と、請求項1乃至23の1つまたは複数の組み合わせによるフィルタースリーブ(1)とを備え、前記フィルターシース(3)が喫煙可能物質(7)のロッドに覆い重なることによって、前記喫煙可能物質(7)ロッドの主流煙出口(71)が前記フィルタースリーブ(1)の下流部分(11)と流体連通する、包括的フィルター喫煙物品(5)。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次煙を濾過するために喫煙物品と共に用いられるフィルターに関する。また、本発明は、このようなフィルターを用いた喫煙物品に関する。副流煙【従来の技術】本願明細書において用いる「煙」という語は、喫煙物品によって生成される、可視煙、煙中の粒子状物質、有害なガス、蒸気、エアロゾルなどを包含しうる。「喫煙物品」(smoking article)は、紙巻きたばこ(微煙紙巻きたばこ、同軸紙巻きたばこなどを含む)、葉巻、疑似喫煙物品、パイプなどを包含しうる。「喫煙可能物質のロッド」は、紙巻きたばこ、葉巻などを包含しうる。「燃焼」は、くすぶった状態を包含しうる。「二次煙」は、喫煙者によって吐き出される煙および/または喫煙物品の燃えている部分から周囲環境に放出される副流煙を含む。
【0002】喫煙行為は二次煙を生成し、これは、受動喫煙者に相当な不快感および害を与える。受動喫煙を減らすために過去になされてきた試みは、未だ大きな成功を収めてはいない。
【0003】特に、米国特許第4,369,798号には、一端が中空のマウスピース内で終端しているシガレットホルダ本体を備える、シガレットホルダと紙巻き吐出煙捕捉装置とを組み合わせたものが開示されていた。上記マウスピースは、ホルダ本体内に設けられた一対の平行な円筒形通路と連通している。一方の通路は紙巻きたばこの火のついていない方の端を保持し、他方の通路は上記マウスピースに吸込まれる吐出煙を濾過するための煙捕捉装置のカートリッジを保持する。それにもかかわらず、上記シガレットホルダには以下の欠点がある。
【0004】(a)紙巻きたばこを保持するために、ホルダ本体に通路内の弁手段を用いている。上記弁手段は吸込煙の流れを可能にするために設けられている。しかしながら、使用時には、弁手段の作用は実際には吸込煙の流れを妨害し、吸い込みにくさが不必要に増大する(b)紙巻きたばこを保持している通路を通る吐出煙の流れによって上記紙巻きたばこの連通状態が実質的に阻害されることがある。このため、上記弁手段は、ホルダ本体が機能を果たす上で必須のものではない。(c)上記弁手段によって、シガレットホルダの重量、大きさ、コストがかさむほか、製造が複雑になる。(d)煙捕捉装置のフィルターを保持するための通路は、他方の端でマウスピースから離れて上記本体の外に開放されている。このため、吐出流は、周囲環境に達する前に上記通路を通り、かつ煙捕捉装置のフィルタカートリッジの長さ方向に沿って強制的に長距離を移動する。これによって、発散に対する抵抗力が増し、不必要にホルダ本体の大きさと重量とが増える。e)煙捕捉装置のフィルターカートリッジの煙捕集表面は、第2の通路の半径方向断面によって制限されている。小さな断面では濾過効率が制限される場合があり、一方大きな断面ではホルダの円周がかなり大きくなり、上品さがなくなる(f)ホルダは本来は使い捨てではないが、交換可能な煙捕捉装置のフィルターカートリッジを用いている。紙巻きたばことカートリッジとを取り付けたり外したりするのは不便である。(g)ホルダは太くて短いものとして提供され、通常は矩形の本体を有する。ホルダ本体の円周がかなり大きいことで、これを予め装填する形で連通して紙巻きたばこと一緒に紙巻きたばこの箱に入れるには不適切なものとなる。(h)ホルダ本体は、紙巻きたばこと連通して同軸に整列配置されてはいない。紙巻きたばこに対して流線型の輪郭を持ってはいないが、眼識のある喫煙者にはこのような輪郭が望まれる場合がある(i)ホルダ本体は蝶番式の半割りから構成されている。このため、紙巻きたばこおよびフィルターカートリッジを取り付けたり外したりするには若干の手間が必要となる。
【0005】オーストラリア特許出願公開第76346/91号には、喫煙製品にて用いるための燃えない巻材の製造方法が開示されていた。米国特許第3,220,418号および同第3,886,954号には、灰を保持して紙巻きたばこの燃える部分を覆う、本質的に非燃焼性のシースを有する紙巻きたばこが開示されていた。しかしながら、これらの従来技術は、副流煙濾過のための濾過機能が欠けている。
【0006】例えば、米国特許第4,685,477号には、紙巻きたばこを囲むための保護フィルターシースが記載されていた。この物品では、フィルター壁は紙巻きたばこの表面に巻かれているのではなく、間に空気の空間をおいて紙巻きたばこから実質的に離れている。したがって、この物品では、紙巻きたばことフィルター壁との間にある空間によって喫煙者が扱う円周方法の大きさがかなり大きくなる。
【0007】従来技術のいずれも、市場において大きな成功を収めたわけではない。こうして二次煙は日夜数え切れないほどの数の非喫煙者に影響を及ぼし続けている。本発明は、二次煙汚染の問題に対するより良い解決策であって上記にて詳述した従来技術の様々な欠点をなくすかあるいは軽減するものが可能であれば、これを提供することを意図している。
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によれば、吐出煙を濾過するためのフィルタースリーブは、喫煙物品と連通して吸込煙を喫煙物品から捕集するように配置された下流部分と、吸込煙の人体への吸入および吐出煙の捕集用に配置された上流部分と、吸込煙を運んで上流部分を介して人体に吸入させるように設けられた、下流部分から上流部分に延在する少なくとも1本の吸込煙道と、上流部分から周囲環境への少なくとも1個の出口まで延在することによって、上流部分に捕集された吐出煙を通過させ濾過して濾過後の空気を周囲環境に排出する少なくとも1本の吐出煙道と、少なくとも1本の吐出煙道に沿って配置され、捕集した吐出煙を濾過して濾過後の空気を生成するフィルター手段であって、濾過後の空気が実質的に煙を含まないようにする能力を有し、喫煙物品がスリーブの下流部分と流体連通状態にある際に濾過後の空気の周囲環境への排出が喫煙物品によって大幅に妨害されることがないフィルター手段と、相当に高い率の吐出流を吐出煙道に通すことができる、吐出煙道を介しての周囲空気の逆流を実質的に防止する手段と、を有するスリーブを備える。
【0008】本発明の第2の態様によれば、副流煙を濾過するためのフィルターシースは、喫煙可能物質のロッドの副流煙放出領域の有意な範囲に覆い重なるように配置されたシースを備え、このシースの大部分が副流煙に対して実質的に不透過性のフィルター材料からなり、このシースは、喫煙可能物質のロッドの燃焼に必要な空気が得られるだけの十分な多孔度を有し、喫煙可能物質のロッドの燃焼によって有意に損なわれることがないものである。
【0009】最も本質的な形態では、フィルタースリーブおよびフィルターシースは、スリーブおよびシースがいずれも細い本体を有し、この細い本体を通る二次煙の煙道に沿って細長い中空フィルター手段が細い本体に設けられているという点で類似している。フィルタースリーブおよびフィルターシースの喫煙物品に対する関連の仕方の違いは、同一の本質的な形態が二次煙の2種類の異なる態様すなわち吐出煙および副流煙に適用可能である異なる方法を反映している。フィルタースリーブの代わりに、フィルターシースの最も本質的な形態を、紙巻きたばこの吸い口側と連通して端と端とを接合する場合、シースも吐出煙を濾過することができる。フィルタースリーブの他の様々な特徴は、喫煙者の最低レベルの期待を満たすようにスリーブの性能を高める目的で提供される。フィルタースリーブおよびフィルターシースを喫煙物品と関連させるように配置する特定の方法によって、本発明は従来技術に対して多数の利点を有するものとなる。
【0010】本発明の考え得る利点としては、(a)フィルターが一層細くなる、(b)重量減少、(c)紙巻きたばこ又は葉巻に連通する使い捨てフィルターの供給、(d)容易かつ経済的な装填および(e)保守管理なしだということが挙げられる。このフィルタースリーブおよびフィルターシースの他の考え得る利点は、明細書の説明、実施の形態、実施例、図面および特許請求の範囲から容易に明らかになろう。
【0011】このフィルタースリーブは、紙巻きたばこ(従来の紙巻きたばこ、微煙紙巻きたばこ、同軸紙巻きたばこなどを包含する)、葉巻、疑似喫煙物品、パイプなどの喫煙物品と一緒に用いることができる。
【0012】少なくとも1本の下流側入口をスリーブの下流部分に設けることができ、上記の下流側入口は、吸込煙を吸込煙道内に捕集するように設けることができる。上記下流側入口をスリーブの下流端および/またはスリーブの壁の下流端付近に設けてもよい。スリーブの下流側入口が喫煙物品と流体連通状態にある場合には、上記喫煙物品からの煙を上記下流側入口に引き込み、吸込煙道を介して移動させ、上記スリーブの上流部分を介して人体への吸入のために排出することができる。
【0013】上流部分は、吐出煙を相当に高い吐出流率で捕集できる。
【0014】スリーブの上流部分に少なくとも1個の上流側出口を設けることによって、吸込煙道を介して運ばれる吸込煙を、喫煙者が上記上流側出口を介して吸い込むようにすることができる。この上流側出口は、スリーブの上流端および/またはスリーブの壁の上流端付近に設けられていてもよい。
【0015】少なくとも1個の上流側入口をスリーブの上流部分に設けてもよい。上記上流側入口は、吐出煙を上記上流部分および吐出煙道に捕集するように設けることができる。上流側入口は、スリーブの上流端および/またはスリーブの壁の上流端付近に設けられていてもよい。上流側入口は、吐出流を相当に高い流率で通過させることができる。上記上流側入口は、吐出煙を捕集するための開口面積の合計が好ましくは4平方ミリメートル以上である。
【0016】スリーブの上流部分に少なくとも1個の上流側出口を設け、上記吸込煙道を介して運ばれる吸込煙を上記上流側出口を介して人体に吸入するようにし、かつ少なくとも1個の上流側入口を上流部分に設け、吐出煙を上記上流部分および吐出煙道に捕集するようにして、上記上流側出口および上記上流側入口が一致するようにしてもよい。上流側出口/入口(outlet−cum−inlet)によって、喫煙者はスリーブを何ら調節することなくスリーブから煙を吸入したりスリーブに煙を吐き出したりすることができる。
【0017】少なくとも1本の吸込煙道は、スリーブの少なくとも1個の下流側入口と少なくとも1個の上流側出口とを連通させてもよい。一例では、吸込煙道をスリーブ内部の細長い中空部分によって規定できる。
【0018】吐出煙道は、スリーブ壁を通ってスリーブから出てもよい。
【0019】上記吐出煙道を通る吐出および上記吐出煙道への吐出が容易になされるように、吐出煙道は相当に高い率の吐出流を通過させることができる。一実施例では、吐出煙道をスリーブ内部の細長い中空部分によって規定できる。この場合、吐出煙は上記中空部分に沿って長手方向に流れ、スリーブ壁(側壁)および/または上記スリーブの下流端の周辺領域に形成された開口を介してスリーブを出ることができる。
【0020】吸込煙道および吐出煙道は、部分的または全体が一致してもよい。1つの例では、吐出煙道の一部が吸込煙道の一部と一致している。以下の図2はこのような例の一実施例を示している。第2の例では、吐出煙道の一部が吸込煙道全体と一致していてもよい。これは、以下の図4の説明から明らかになろう。第3の例では、スリーブ壁が多孔性活性炭紙で作成されている場合など、吐出煙道全体が吸込煙道全体と一致していてもよい。この場合、薄いプラスチックフィルムを上記多孔性活性炭紙の上に載せてもよい。上記プラスチックフィルムに穿孔し、開口とフラップを達成してもよい。上記フラップをスリーブから離れる方向に外方に移動させ、上記開口を開放するようにしてもよい。スリーブの下流端が喫煙物品と連通した状態にある時、スリーブの上流側の開放端から吹き込む吐出煙は上記スリーブの細長い中空部分に沿って移動できるため、フラップを開いて上記開口から吐出流をスリーブの外に出すことができる。スリーブの上流側の開放端が吸われると、フラップは閉じて吸込煙の流れは上記の同じ細長い中空部分を介して移動することができる。 一実施例では、多孔性活性炭紙を、薄いフィルムで作られた内側スリーブに重ねてもよい。上記内側スリーブは、外側のプラスチックフィルムの開口およびフラップに対応した開口を有していてもよく、これによって、上記内側スリーブの細長い中空部分に沿って流れる吸込煙を、実質的に多孔性活性炭紙から隔離し、上記吸込煙の味が上記多孔度活性炭紙によって有意に影響されないようにすることができる。スリーブの細長い中空部分の実質的に全体の空間を使用することで、吸込みおよび吐出に対する抵抗力が少なくなり、この実施例は外円周が比較的小さい喫煙可能物質のロッドと共に用いるのに適したものとなる。
【0021】フィルター手段は、スリーブの壁の少なくとも一部において実現されたフィルター材料を含んでいてもよい。この場合、上記フィルター材料を介して吐出煙道を介して運ばれる吐出煙を横方向に濾過してもよい。少なくとも1本の吐出煙道の壁において実現されたフィルター材料も包含される。
【0022】一例では、フィルタースリーブを、半径方向断面の大きな葉巻又はたばこパイプなどを有する喫煙可能物質のロッドと一緒に用いるのに適したものとすることができる。この場合、スリーブのフィルター手段は、スリーブの吐出煙道の内側に保持されたフィルタープラグを含むことができ、上記フィルタープラグは、十分な半径方向断面を有するもの及び吐出流に対する抵抗力の低いものとすることができ、上記スリーブを吐出に対する抵抗力の低いものとすることができる。
【0023】フィルター手段は、濾過後の空気が実質的に煙を含まないものとなるような効率を有するため、近くにいる非喫煙者は実質的に煙のない環境を享受することができる。
【0024】フィルター手段は、相当に高い率の吐出流を通過させることのできるものとすることができる。これは、例えば吐出に対する抵抗力の低いフィルター材料を使用する、あるいは大きな煙捕集濾過表面を提供するおよび/または例えば合理的に薄いスリーブ壁の大部分を形成する多孔性フィルター材料を介して吐出煙が横方向に運ばれる際のフィルター材料を通る移動距離を短くすることによって達成できる。
【0025】このフィルター手段は、実用上は交換できないものであってもよい。例えば、スリーブの他の部分を意図した目的で使用し続けながら交換可能なフィルターカートリッジまたは選択的に交換される任意のフィルター材料を使用しなくてもよい。一実施例では、交換できないフィルターコンポーネントを有するスリーブを紙巻きたばこまたは葉巻と一体に形成し、これによって上記紙巻きたばこまたは葉巻の消費後に上記スリーブならびにそのフィルターコンポーネントを一緒に適宜破棄することができるようにしてもよい。他の実施例では、フィルタースリーブを別に設け、喫煙者が個人的に上記フィルタースリーブを喫煙物品に取り付けるようにしてもよい。このようなスリーブでは、長期使用可能な交換できないフィルターコンポーネントを使用してもよく、これによって上記フィルタースリーブならびにそのフィルターコンポーネントを一緒に破棄する前に、上記フィルタースリーブを用いて1種以上の喫煙物品を濾過してもよい。
【0026】フィルター手段は、フィルター材料の少なくとも1つの層を含んでもよい。一例では、フィルター手段は、粒子状物質を濾過するための1つの層と、気体成分を濾過するための他の層とを含んでもよい。このフィルター材料は、ポリマーまたはセラミックまたは複合材料などの多孔性ホスト材料において実現してもよい。一実施例では、フィルター手段は、スリーブの壁を形成する活性炭多孔性紙または布帛を含んでもよい。この材料は容易に生分解可能なものであってもよい。
【0027】フィルター手段は、二次煙を濾過するどのようなフィルター媒体またはフィルター材料の組み合わせを含んでもよい。これには、物理吸着用の吸着剤が包含される。この場合、吐出煙は、分子間での引っ張り作用によってフィルター材料に結合される。吸着剤の例としては、フーラー土、活性粘土、ボーキサイト、アルミナ、骨炭、脱色炭、気体吸着剤炭素、分子ふるい活性炭、合成ポリマー吸着剤、シリカゲルまたはモレキュラーシーブの形および組み合わせが挙げられる。適当な活性炭フィルター材料については多数の特許がある。
【0028】また、吐出煙の化学吸着用の添加剤も包含される。この場合、上記発散煙は上記添加剤と化学的に相互作用することができる。副流低減紙巻きたばこ用巻材材料およびアクセサリーとしての煙濾過装置についての様々な従来技術に教示された吸着方法は、本発明のフィルタースリーブにおいて適合可能である。
【0029】他の例では、フィルター手段に少なくとも1個の電気的に荷電/放電するイオン交換媒体を含んでもよい。
【0030】スリーブは、好ましくは空気透過性の外側の巻材を含んでもよい。これは、使用するフィルター材料を隠し、活性炭材料から黒い灰が落ちるのを防止し、あるいは物品の見た目および感触を改善するのに有用な場合がある。
【0031】濾過後の空気の周囲環境への排出は、スリーブの壁および/またはスリーブの下流端を介して行ってもよい。一実施例では、スリーブの壁において実現されるフィルター材料をフィルター手段に備えてもよい。スリーブの下流端が、上記下流端と連通した状態の喫煙物品によって実質的にブロックされている場合には、スリーブの上流端に吹き込む吐出煙を、スリーブの細長い中空部分に沿って移動させ、スリーブの壁において実現されるフィルター材料を介して横方向に濾過することができる。これによって、濾過後の空気を直接周囲環境に排出する。他の実施例では、内側スリーブを外側スリーブ内に実質的に同軸に設けてもよい。上記内側スリーブは、閉じた下流端を有する。喫煙物品と、外側スリーブと流体連通状態にある下流端とを係合してもよい。内側スリーブ内に配置されるフィルター材料によって、吐出煙が上記内側スリーブの上流側の開放端に吹き込む際に濾過後の空気が生成される。この場合、上記濾過後の空気を、上記内側スリーブの下流側部分と外側スリーブの壁に形成された開口とを連結している管状の突起を介して排出可能である。第3の実施例では、喫煙物品をスリーブの上記下流部分内に挿入してそこに保持する際に、スリーブの下流部分の内壁に形成された長手方向の溝を吐出煙道内に移動させ、濾過後の空気を排出できるようにしてもよい。
【0032】吐出煙道を介しての周囲空気の逆流を実質的に防止するための手段は、上記吐出煙道を介しての周囲空気の逆流を完全に遮断してもよいし、あるいは一部または予め定められた量の周囲空気を上記吐出煙道に通して吸込煙を稀釈するようにしてもよい。一実施例では、吸込煙道および吐出煙道の両方をスリーブの上流側開口と流体連通状態にしてもよい。この場合、上記吐出煙道に沿って設けられた弁アセンブリによって、所定量の周囲空気が上記吐出煙道を通過できるようにし、上記吸込煙道を通過する吸込煙が喫煙者の口に達する前に稀釈されるようにしてもよい。
【0033】吐出煙道を介しての周囲空気の逆流を実質的に防止するための手段は、上記吐出煙道に沿って設けられた弁系を有していてもよい。
【0034】吐出煙道を介しての周囲空気の逆流を実質的に防止するための手段は、スリーブの外に設けられた弁系を有していてもよい。この場合、上記弁系は、上記吐出煙道と協動し、上記吐出煙道を介しての周囲空気の逆流を実質的に防止するのに適したものであってもよい。例えば、弁アセンブリは、たばこの軸、フィルターの吸い口または挿入部分内の通路に設けられていてもよく、上記弁アセンブリは、上記たばこの軸、フィルターの吸い口または挿入部分がフィルタースリーブの下流部分と連通した状態にある時に、フィルタースリーブの吐出煙道と流体連通状態で連結されていてもよい。
【0035】一例では、吐出煙道を介しての周囲空気の逆流を実質的に防止するための手段として用いられる弁アセンブリは、既存の弁系から改造して得ることができる。可動弁部材を閉じた位置に向かって弾性的に付勢し、あるいはイオンまたは静電気、磁気による吸引または空気圧によって閉じてもよい。必要があれば、特定の量の周囲空気が上記弁系を介してスリーブ内に流入し、スリーブが喫煙物品と流体連通状態にあるときに吸込煙を稀釈できるように不完全に閉じられるように少なくとも1個の可動弁部材を適合化してもよい。これに加え、あるいは別の形として、1つまたは複数の弁部材またはスリーブの壁またはスリーブの下流下に穴を形成し、周囲空気を吸込煙の流れに導入し、吸込煙を稀釈できるようにしてもよい。上記の穴の大きさおよび数は、周囲環境に放出される未濾過の吐出流があまり多くなりすぎない程度の大きさおよび数にすることができる。好ましくは、吐出流を遮断するために吸込煙道に沿って配置された弁系の下流に上記穴を設け、吐出煙が上記の穴を介してスリーブから出ないようにすることができる。この穴は、スリーブの好ましい領域において従来の任意の方法で分布させればよい。
【0036】一例では、上記吐出煙道を介しての周囲空気の逆流を実質的に防止するための手段は、スリーブの上流部分の特別な構成の中に設けることができる。これによって、吸込煙道と連通した状態の上流側出口と吐出煙道と連通した状態の上流側入口とを十分に区別し、上記上流側入口から実質的に吸入せずに上記上流側出口から吸入することができる。一実施例では、スリーブの上流部分は、内側のチューブの上流端が外側のチューブの上流端から突出するように、外側のチューブ内に同軸に設けられた内側のチューブを備えていてもよい。この状態で、内側のチューブの細長い中空部分は、吸込煙を引き込むための吸込煙道を規定することができる。これによって、内側のチューブの外壁と外側のチューブの内壁との間の空間で吐出流を運ぶための吐出煙道を規定することができる。使用時、喫煙者は、内側のチューブの突出している上流側の開放端上で口を閉じ、吸込煙を引き込み、次いで口を調整してこれよりも短い外側のチューブの上に持っていき、吐出煙をフィルタースリーブに戻して濾過することができる。吐出煙は、実質的に吸込煙道に流入することができない。このようなルートは、フィルターの吸い口または連通している喫煙物品のたばこの軸によって実質的に遮断されるためである。
【0037】上流側入口、吐出煙道、フィルター手段および上記吐出煙道を介しての周囲空気の逆流を防止するための手段を介した上流部分は相当に高い率で吐出流を通過させることができ、これによって喫煙者は相当容易にフィルタースリーブに煙を吐出することができる。さらに、これによって吸込煙道を通る吐出煙の逆流の圧力を最低限にすることができるので、上記フィルタースリーブの下流部分と連通した状態の喫煙物品によって上記逆流を十分に遮断できる。
【0038】一層丈夫な取扱が可能なようにスリーブが適宜硬質のものであると好ましい。スリーブの壁の剛性が低い場合には、例えば支持層、メッシュ、リブなどによって硬質の支持体を設けてもよい。
【0039】吸込煙を濾過するためのフィルタープラグを吸込煙道に沿って設けてもよい。上記フィルタープラグは、補助的なものとして設けてもよいし、あるいは喫煙物品のフィルターの吸い口に代わるものとして設けてもよい。あるいは、フィルタースリーブをフィルターのない喫煙物品と一緒に用いる場合には追加要素として設けてもよい。
【0040】フィルター手段は、スリーブ、壁または少なくとも1本の吐出煙道における壁の少なくとも一部において実現されるフィルター材料を含んでいてもよく、吸込煙道に沿ってあるいはスリーブの外に弁アセンブリを設けてもよい。上記弁アセンブリは、上記吸込煙道と協動して吸込煙を上記吸込煙道に通過させるが、吐出流が上記吸込煙道を通ることを実質的に防止するのに適したものとすることができる。一実施例では、たばこの軸、フィルターの吸い口または挿入部分における通路に沿って弁アセンブリを設け、これによって、上記たばこの軸、フィルターの吸い口または挿入部分がフィルタースリーブの下流部分と連通した状態にある時に、上記弁アセンブリとフィルタースリーブの吸込煙道とが流体連通状態で連結されるようにしてもよい。
【0041】これに加え、あるいは別の形として、二重作用弁アセンブリを逆方向に開放および閉止されるスリーブの吸込煙道および吐出煙道に適したものとし、これを通る流体の流れの方向および所望の混合量を決定することができる。
【0042】スリーブの外円周は喫煙物品のロッドの外円周よりも有意に大きくはない。喫煙物品のロッドは、たばこのパイプの柄を包含してもよい。好ましくは、上記喫煙物品と連通した状態のスリーブによって流線型の輪郭が得られ、上記喫煙物品の自然な延長線に見えるように、スリーブの外円周は喫煙物品のロッドの外円周と同一または近い値である。外円周の大きなロッドを有する喫煙物品と一緒に用いる場合には、スリーブは適当に小さな外円周を有するか、あるいはマウスエンドの方に向かってテーパリングしてあってもよい。スリーブは、どのような合理的な断面形状のものであってもよい。
【0043】フィルタースリーブを、喫煙物品のロッドと連通した状態での実質的な同軸に整列配置に適したものとすることができる。連通して設けられる場合、フィルタースリーブおよび喫煙物品のそれぞれの連通部分を巻材材料で巻いてもよい。
【0044】フィルタースリーブと喫煙物品との間の流体連通は、どのような方法で達成してもよい。一実施例では、スリーブの下流部分と喫煙物品との間の流体連通は、スリーブの上記下流部分と上記喫煙物品の主流煙出口とを結合している管状中間部材によって得られる。他の実施例では、紙巻きたばこのマウスエンドとフィルタースリーブの下流側入口とを当接させるか、あるいはマウスエンドをフィルタースリーブの下流側入口に嵌合してもよい。
【0045】巻材料および/または吸い口形成材料でスリーブの上流部分を巻いてもよい。上記巻材料および/または吸い口形成材料は、従来のように空気透過性であっても空気不透過性であってもよい。好ましくは、巻材料および/または吸い口形成材料が上流側出口または入口のどちらも覆うことがないようにすることができる。
【0046】吐出煙道に沿ってホイッスルを組み込むまたは設け、喫煙者がホイッスルの音から自分の肺の状態を判断できるようにしてもよい。
【0047】フィルタースリーブは、上述した特徴の任意の組み合わせを取り入れることができる。
【0048】フィルタースリーブは、上記にて詳細に説明した特徴の1つまたは複数の組み合わせのうち任意のものを取り入れることができる。この場合、スリーブの下流部分を喫煙物品の主流煙出口と流体連通状態にある状態で設けることによって、喫煙物品を有する1つまたは複数の上記のフィルタースリーブを予め装填された状態にしてもよい。このような予め装填された形態にすることで、喫煙者が喫煙物品をフィルタースリーブに結合する作業を減らすことができる。
【0049】本発明のフィルターシースは、紙巻きたばこ(微煙紙巻きたばこおよび同軸紙巻きたばこも包含する)、葉巻、疑似喫煙物品などの喫煙可能物質のロッドと一緒に用いることができる。
【0050】このシースは、喫煙可能物質のロッドの副流煙放出領域の有意な範囲に覆い重なるように適合化可能である。これは、喫煙可能物質のロッドの副流煙放出領域全体に覆い重なるのに適したシースを包含してもよい。従来の紙巻きたばこまたは葉巻では、紙巻きたばこまたは葉巻の燃焼可能な表面が上記紙巻きたばこまたは葉巻の副流煙放出領域を構成しうる。副流煙放出領域を中心とした、外面が水平ではない喫煙可能物質のロッド(凹凸のある巻紙で巻かれた紙巻きたばこまたは葉巻など)を使用する場合、シースは上記副流煙放出領域の高い方の面に覆い重なることができるため、これによって低い方の表面が上記シースによって有意に隠れることになるが、上記下側の表面を介して放出される副流煙についても上記シースを介して実質的に濾過することができる。好ましくは、喫煙者が喫煙の過程でシースを中間調節する必要がないものとする。
【0051】シースの大部分または場合によっては全体をフィルター材料で作成してもよい。フィルター材料は、二次煙を濾過するどのようなフィルター媒体またはフィルター材料の組み合わせを含んでもよい。これには、物理吸着用の吸着剤が包含される。この場合、副流煙は、分子間での引っ張り作用によってフィルター材料に結合される。吸着剤の例としては、フーラー土、活性粘土、ボーキサイト、アルミナ、骨炭、脱色炭、気体吸着剤炭素、分子ふるい活性炭、合成ポリマー吸着剤、シリカゲルまたはモレキュラーシーブの形態および組み合わせが挙げられる。一実施例では、フィルター材料は大部分が活性炭を含むとよい。
【0052】また、副流煙の化学吸着用の添加剤を含むフィルター材料も包含される。この場合、副流煙は、上記添加剤と化学的に相互作用することができる。副流低減紙巻きたばこ用巻材材料およびアクセサリーとしての煙濾過装置についての様々な従来技術に教示された吸着方法は、本発明のフィルタースリーブにおいて適合可能である。
【0053】このフィルター材料は、ポリマー、セラミックまたは複合材料などのようなシースのホスト材料に添加またはこれに結合させてもよい。一例では、シースは、軽量かつ使用後に容易に廃棄でき、容易に生分解可能な活性炭多孔性紙または布帛で形成されていてもよい。適切な活性炭フィルター材料についてのいくつかの従来技術が、このセクションの後半部分に開示されている。
【0054】このシースは、少なくとも1つの材料層を含んでいてもよい。1つの実施例では、フィルター材料は、シースの単一の層で実現可能である。他の実施例では、シースが粒子状物質を濾過するための内側の層と、副流煙の気体成分を濾過するための外側の層とを含んでもよい。このようなシースはまた、いずれかの層または両方の層で蒸気を捕捉してもよい。第3の実施例では、シースは紙などの多孔性の外巻材を含んでもよい。この外巻材は、使用するフィルター材料を隠し、何らかの形態の活性炭材料を使用する場合には黒い灰が落ちるのを防止し、シースの見た目および/または感触を改善するのに特に有用である。
【0055】このシースは、上記喫煙可能物質のロッドを適宜上記シース内に保持した際に喫煙可能物質のロッドの燃焼に必要な空気が得られるだけの十分な多孔度のものであることができる。1つの実施例では、シースは多孔性または空気透過性であってもよい。他の実施例では、シースの壁に穿孔を設け、燃焼に必要な周囲空気が通過できるようにしてもよい。第3の実施例では、シースは燃焼可能な穴埋め材料を含むことができる。上記穴埋め材料は、上記シースを周囲空気に対して不透過性または低透過性にすることができ、上記燃焼に必要な多孔度は、シース内に収容された喫煙可能物質のロッドの一部が燃焼することによって穴埋め材料の対応する部分が破壊され、対応するシース部分を、喫煙可能物質のロッドをさらに燃焼させるのに必要な多孔度とするプロセスによって得られる。シース内の喫煙可能物質のロッドに点火し、初期燃焼時に穴埋め材料の最初の部分が破壊されると、シースは上記喫煙可能物質のロッドのさらに他の部分を燃焼させるのに必要な多孔度が得られるようにする。上記喫煙可能物質のロッドの上記燃焼によって、穴埋め材料のさらに他の部分が破壊され、さらに燃焼させるのに必要な多孔度が得られる。喫煙可能物質のロッドが実質的に全て消費されるまで上記のプロセスを継続することができる。シース本体は、実質的に損なわれない状態で保持することができる。シースが多孔性であることで、シース材料を介して熱を周囲環境に拡散させることもできる。
【0056】必要な吸い込み抵抗力、煙の品質および量、味、燃焼特性、たばこをふかす回数などを達成できるように、シースを喫煙可能物質のロッドに適したものに適合化することができる。
【0057】喫煙可能物質のロッドが上記シース内に覆われた時に、喫煙可能物質のロッドの燃焼によってシースが大幅に損なわれることのないようにすることができる。この特徴によって、燃焼生成物を大幅に制限し、シースの壁を介してこれを適切に濾過することが可能になる。有益なシースによって、喫煙者と非喫煙者の両方にとって制限されていることを目でみて確認できるようになり、心理的な快適さを得ることができる。また、この特徴によって、シースの見た目をよくすることができ、喫煙可能物質を消費した後にシースを手に保持することができる。このようなシースは、健康に対する注意書き、製品情報、ブランドキャプションなどを提示するのに用いることもできる。一実施例では、シースを紙巻きたばこまたは葉巻の点火温度あるいはこれよりも高い温度で実質的に不燃性のものとすることができる。他の実施例では、シースは外側のフィルター層と、喫煙可能物質のロッドを支持するための内側の層とを含んでもよい。内側の層は、不燃性または難燃性または熱放出性の火炎保護層であってもよい。一例では、内側の層は、メッシュ、リブまたは凹凸などを含んでもよい。変形例では、喫煙可能物質のロッドの上に不燃性、難燃性または熱放出性の支持体を設けてもよい。この場合、上記支持体と喫煙可能物質のロッドとを一緒にシースの外側のフィルター層に装着することができる。
【0058】フィルターシースは、内部に収容された喫煙可能物質が喫煙過程で完全に消費された後に屈曲しないように適当な剛性を有するものとすることができる。また、このような剛性によって、物品の一層丈夫な取扱が可能になる。この剛性は、適宜硬質の材料で上記シースを作成するか、あるいはラミネート層、メッシュ、リブなどの硬質の支持体を設けることによって達成可能である。剛性によって物品の形状を変更するだけの余地も生まれる。適した形状変更の例としては、外面の一部を平坦化し、シースが傾面を転がってしまう可能性を低くすることが挙げられる。
【0059】単一の十分に空気透過性かつ不燃性の適宜硬質のフィルター層が、シースの作成に好ましい材料である。このような層は、シート、膜、スキンまたはフィルムの形で提供可能である。
【0060】紙巻きたばこまたは葉巻は通常、巻材によって巻くことができる。上記巻材は、喫煙可能物質を一緒に保持する第1の機能と、周囲空気が上記喫煙可能物質のロッドの燃えている端を介して実質的に引き込まれるようにする第2の機能とを果たす。なお、本発明のフィルターシースは、喫煙可能物質を一緒に保持することもできることに注意されたい。このため、紙巻きたばこ、葉巻または他の類似の喫煙物品を本発明のフィルターシースと一緒に使用する場合、上記紙巻きたばこ、葉巻または他の類似の喫煙物品にこれを巻く巻材を設けても設けなくてもよい。
【0061】シースは、吸込煙の流れの方向に対して下流側に口の側を有するようにすることができる。喫煙可能物質のシースへの装着を容易にするなど、様々な適合化を施すことができる。1つの例として、シースは喫煙可能物質のロッドを通して装着するための下流側開放端を有していてもよい。第2の例では、シースは喫煙可能物質のロッドを通して装着するおよび/または着火するための上流側の開放端を有していてもよい。第3の例では、シース材料を喫煙可能物質のロッドのまわりに巻くことによってシースを形成してもよい。第4の例では、シースの内側に巻材を貼ってもよい。続いて喫煙可能物質を上記巻材の内側に装着する。
【0062】シースは、内部に収容されることになる喫煙可能物質のロッドの着火を可能にするためのオリフィスを有していてもよい。好ましくは、上記オリフィスを、上記喫煙可能物質のロッドの上流部分に対応して設けることができる。上記オリフィスは、シース内の喫煙可能物質に点火後に閉じる扉を有する形で設けることができる。適した扉としては、フラップ扉、摺動扉、揺動扉、着脱自在のキャップ、摺動可能なオーバーレイスリーブなどを挙げることができる。
【0063】一実施例では、シースは点火面を有し、この点火面が、点火面上または点火面近辺に配置された火炎または熱源によってシース内に収容された喫煙可能物質のロッドに着火可能とするのに適したものであってもよい。上記点火面は、不燃性または難燃性の材料で作成することができる。この点火面をシースの上流端部分に適宜設けることができる。また、点火面に煙濾過機能を持たせ、上記点火面を通る副流煙を周囲への放出前に濾過できるようにすることも好ましい。上記煙濾過機能は、不燃性または難燃性の材料内または上記不燃性または難燃性の材料に協動する他の材料内に存在させることができる。点火面によって、喫煙者は、着火用開口を開閉する手間をかけずにフィルターシース内に収容された喫煙物品に点火することができる。点火面を喫煙可能物質が燃えることによって生成される灰の中に保持してもよい。点火面を作成するのに適した材料としては、シースの上流端内に保持された喫煙可能物質に着火できるように十分な大きさの孔および/または熱伝導性を有するように適合化された、不燃性または難燃性の布帛、紙、金属、プラスチックまたはセラミックのメッシュが挙げられる。
【0064】フィルターシースの下流端周囲の部分を吸い口形成用の紙で巻いてもよい。
【0065】シースに少なくとも1個の透明または半透明の部分を設け、上記喫煙可能物質のロッドの消費段階を知ることができるように、喫煙者が中に収容された喫煙可能物質のロッドを見ることができるようにしてもよい。
【0066】上記にて詳細に説明した特徴の1つまたは複数の組み合わせのうち任意のものによるフィルターシースを、上記喫煙可能物質のロッドの主流煙出口が上記シースの開放端に対応するように喫煙可能物質のロッドに覆い重ね、これによって、喫煙可能物質のロッドに覆い重なっている1つまたは複数の上記のフィルターシースを予め装填された状態にしてもよい。このような喫煙可能物質のロッドが予め装填されたフィルターシースは、大量生産オペレーションで容易に多量製造可能であり、これによって利用者が喫煙可能物質のロッドをフィルターシースに装着するのに個人的に手間を掛ける必要はなくなる。
【0067】上記にて詳細に説明した特徴の1つまたは複数の組み合わせのうち任意のものによるフィルターシースおよび上記にて詳細に説明した特徴の1つまたは複数の組み合わせのうち任意のものによるフィルタースリーブを一緒に設け、上記シースの一方の開放端と上記フィルタースリーブの下流部分とを流体連通状態にしてもよい。好ましくは、上記フィルターシースおよびフィルタースリーブは円周方向の寸法が同様であり、流体連通状態で実質的に同軸に整列配置されているとよい。
【0068】包括的フィルター喫煙物品は、上記にて詳細に説明した特徴の1つまたは複数の組み合わせのうち任意のものによるフィルターシースおよび上記にて詳細に説明した特徴の1つまたは複数の組み合わせのうち任意のものによるフィルタースリーブを備えることができる。この場合、上記フィルターシースが喫煙可能物質のロッドに覆い重なることで、上記喫煙可能物質のロッドの主流煙出口と上記フィルタースリーブの下流部分とが流体連通状態になる。このような包括的フィルター喫煙物品の1つまたは複数を予め装填された状態にしてもよい。
【0069】フィルタースリーブと喫煙可能物質のロッドおよび/またはフィルターシースとを従来の任意の方法で連通させることができる。巻材は、フィルタースリーブの上記喫煙可能物質のロッドまたはフィルターシースとの接合点周囲の部分を巻いてもよい。上記巻材は、喫煙者が喫煙行為の際に物品を保持するのに適した都合のよい場所に設けられる。一実施例では、フィルターシースおよびフィルタースリーブを円周方向の寸法の同等のものとし、連通させて同軸に整列配置してもよい。包括的フィルター喫煙物品は、大量生産オペレーションで容易に多量製造可能である。包括的フィルター喫煙物品の寸法および形状は、喫煙材料のロッドに適した寸法および形状でよい。紙巻きたばこなどと一緒に使用する場合、包括的フィルター物品の全長は約122mm、外径約8mm、上流側吸込吐出口径約5mmとし、喫煙を容易にすることができる。このような寸法にすることで、物品をカバーと先端のない従来のボールペンにいくらか似たものとすることができる。
【発明の実施の形態】本発明を一層分かりやすくするために、例として、本発明によって形成された7つの具体的な実施例について以下に説明する。これらの実施例は、例示のみを目的とするものであり、本発明を限定するものと解釈されるものではない。技術的な特徴の様々な組合せ、変更、追加および削除は、本発明の趣旨および範囲を逸脱しない範囲で施すことができる。
【0070】以下、添付の図面を参照する。
【0071】図1は、吐出煙を濾過するための、本発明によるフィルタースリーブの一実施例の長手方向断面図である。図l(A)は上記フィルタースリーブの立体的形状を示した概略図である。フィルタースリーブ(1)は、円筒形のスリーブ(10)を備える。その細長い中空部分は、横断壁(19a、19b)によって、下流端に向かって閉じ、かつ上流端においても閉じている。下流端ではスリーブ(10)のわずかな突起(10a)が保持されている。入口(17)が下流側の横断壁(19a)の周縁部に沿って設けられ、喫煙物品からの吸込煙を受け取っている。上記入口(17)は、複数の管状吸込煙道(13)によって上流側の横断壁(19b)の周縁部に沿って設けられた出口(18a)と流体連通状態でつながっている。上記吸込煙道(13)は、スリーブ(10)の細長い中空部分の中を長手方向に走っている。吸込煙を流すことに加え、上記吸込煙道(13)はスリーブ(10)の壁に対する支持体ともなり得る。上流側入口(18b)は、吐出煙を受け取るために上流側の横断壁(19b)の中心に設けられている。この場合、上記吐出煙は、スリーブ(10)の細長い中空部分によって規定される吐出煙道(14)に沿って流れることができる。上記吐出煙は、スリーブの壁(10)において実現されたフィルター材料(15)を介して濾過される。濾過後の空気は、上記フィルター材料(15)から直接周囲環境に排出される。逆止弁(16)が、吐出煙道(14)に沿って上流側入口(18b)のすぐ下流に設けられている。上記逆止弁(16)は、スリーブ(10)の上流部分(12)の空気が吸われている時に周囲空気が吐出煙道(14)に流入してこの中を流れるのを阻止するためのものである。上記逆止弁(16)は、上流側の横断壁(19b)によって吐出煙道(14)の内側に保持される。上記弁(16)は、既存の弁システムから採用することができる。
【0072】図2は、本発明によるフィルタースリーブの第2の実施例の長手方向断面図である。図2(A)は上記フィルタースリーブの立体的形状を示す概略図である。フィルタースリーブ(1)は、内側スリーブ(10b)を備え、長い方の外側スリーブ(10)の細長い中空部分に同軸に固定される。上記2つのスリーブは上流端で同じ高さとなり、2つのスリーブ間の環状の空間(20)が両端でリング形の横断壁(19a、l9b)によって封止され、下流端で外側スリーブ(10)のわずかな突起(10a)を提供している。上記突起(10a)は、喫煙物品(7)の主流煙出口(71)と当接した状態で配置され、かつその接合部分は巻材(図示せず)で巻かれていてもよい。スリーブ(10)の下流端は、喫煙物品(7)からの吸込煙を受け入れるための入口(17)を形成する。上記吸込煙は、内側スリーブ(10b)の細長い中空部分によって規定される吸込煙道(13)を通して導かれ、上記内側スリーブ(10b)の上流側の開放端によって規定される上流側出口/入口(18)を介して吸うことができる。上記出口/入口(18)はまた、吐出煙を受け入れる目的でも設けられている。この場合、上記出口/入口(18)から下流に延在している吐出煙道が、上記吐出煙を内側スリーブ壁(10b)の第1の上流側部分に形成された開口(21)まで流し、環状の空間(20)の第1の上流側部分に設けられた逆止弁システム(16)に送る。上記吐出煙は、上記環状の空間(20)の第2の中間部分に設けられたフィルター手段(15)を介して濾過される。フィルター手段(15)からの濾過後の空気は、環状の空間(20)の第3の上流側の部分を介して排出され、外側スリーブ壁に設けられた開口(22)を通って周囲環境に放出される。
【0073】図3は、本発明によるフィルタースリーブの第3の実施例の長手方向断面図である。図3(A)は上記フィルタースリーブの立体的形状を示す概略図である。フィルタースリーブ(1)は、外側スリーブ(10)を備え、外側スリーブ(10)は喫煙物品(7)の主流煙出口(71)からの吸込煙を受け入れるように適合化された下流端入口(17)を有する。上流端出口/入口(18)は、上記吸込煙の吸込み用に設けられ、吸込煙はスリーブ(10)の細長い中空部分によって実質的に規定された吸込煙道(13)を介して運ばれている。上記上流側出口/入口(18)はまた、吐出煙を受け入れる目的でも設けられている。内側スリーブ(10b)は、上記外側スリーブ(10)の内側に同軸に固定され、環状の空間(20)が、内側スリーブ(10b)の外側の壁面と、外側スリーブ(10)の内側の壁面との間に形成されている。上記内側スリーブ(10b)は、閉じた下流端を有し、放射状に延在する管(14a)によって適所に保持され、内側スリーブ(10b)の下流側部分を外側スリーブ(10)の壁に形成された開口(22)に繋いでいる。内側スリーブ(10b)および管(14a)の細長い中空部分は、スリーブ(10)の吐出煙道を形成する。フィルター手段(15)は、内側スリーブ(10b)の中央部分に設けられている。内側スリーブ(10b)の上流側開口の中に固定された逆止弁系(16)は、吐出煙がフィルター手段(15)に達することは許容するが、出口/入口(18)が吸われている時に、周囲空気が逆流して吐出煙道に引き込まれることは実質的に防止する。フィルタースリーブ(1)は喫煙物品(7)に取り付けることができ、これは下流部分(11)を上記喫煙物品(7)の主流煙の出口(71)に端と端とを当接させて配置し、接合部分を巻材(図示せず)で巻くことによって行う。
【0074】図4は、本発明による、喫煙物品と連通した状態のフィルタースリーブの一実施例の長手方向の断面図である。フィルタースリーブ(1)は、活性炭多孔性紙で作成された外側スリーブ(10)を備える。これよりも短い内側スリーブ(10b)が上記外側スリーブ(10)の細長い中空部分に同軸に固定されている。両方のスリーブの上流端は同じ高さであり、内側スリーブ(10b)の外側の壁面と外側スリーブ(10)の内側の壁面との間の環状の空間がその両端でリング形の横断壁(19a、19b)によって封止され、下流端で外側スリーブ(10)のわずかな突起(10a)を提供している。入口(17)は内側スリーブ(10b)の下流端において規定され、吸込煙を受け入れる。出口/入口(18)は上記内側スリーブ(10b)の上流端において規定され、上記吸込煙を導き、吐出煙を受け入れる。内側スリーブ(10b)は、その壁に複数の開口(23)を備えている。上記内側スリーブ(10b)の外面は、薄いフィルム(24)が被せられている。上記フィルム(24)は穿孔され、開口(23)に対応するフラップ(16)を形成する。上記フラップ(16)は、前記開口(23)を閉じるように男性的に付勢され、これにより、煙が出口/入口(18)に吐出された際に上記煙が上記内側スリーブ(10b)の細長い中空部分に沿って移動できるようにする。これによって、上記フラップ(16)が外側スリーブ(10)に向かって外方に動いて上記開口(23)を開き、吐出煙が上記開口(23)を介して外側スリーブ(10)の壁に含まれるフィルター材料(15)に流入できるようにする。外側スリーブ(10)の下流側の突起(10a)は喫煙物品(7)の主流煙出口に隣接し、接合部分は巻材(25)で巻かれる。上記外側スリーブ(10)の上流部分(12)は、吸い口用の紙(26)で巻かれている。
【0075】内側スリーブは、金属、セラミック、ポリマーまたは複合材料で適宜作成できる。低多孔性または空気不透過性の紙またはプラスチックが特に適している。フィルムおよびフラップを作成するのに適した材料としては、紙、プラスチック、ゴムなどが挙げられる。
【0076】本実施例に対して施し得るいくつかの変更例を以下に列挙する。
【0077】(a) フラップの代わりにダイヤフラむを弁部材として採用する。
【0078】(b) 開口を内側スリーブの上流端の方のみに位置させる。この場合弁部材は、その上流端部分が、開口より上流側の点で内側スリーブの外壁に対して貼り付けられた単一の円筒形の同軸フラップを含んでもよい。フィルタープラグを、内側スリーブの細長い中空部分の下流側部分に設け、吸込煙を濾過してもよい。
【0079】(c) 開口を内側スリーブの上流端の方のみに位置させる。この場合、可動のリードまたはボール弁部材を内側スリーブの中空部分の中に設け、喫煙物品が吸われている時に吸込まれて開口を閉じることができるようにしてもよい。吸入煙は、弁部材に形成された孔を介して吸込んでもよい。この場合、上記弁部材は上記吸込煙を濾過するためのフィルタープラグとしても用いることができる。さらに他の変形例では、吸込煙は、内側スリーブの下流側の部分を上記内側スリーブの上流側の部分に繋いでいる迂回煙道を通して吸込んでもよい。
【0080】(d) 開口を内側スリーブの下流端の方のみに位置させる。この場合弁部材は、下流端部分が外側スリーブの内壁に対して貼り付けられた円筒形の同軸フラップを含んでいてもよい。
【0081】(e) 下流端に向かって外径の小さくなる内側スリーブを使用する。この場合、弁の動作および吐出煙のための隙間の空間を、上記下流端に向かって大きくなるようにすることができる。
【0082】(f) 開口の大きさを変更する。例えば、開口が内側スリーブの下流端に向かって大きくなるようにしたり、あるいはその逆にしたりしてもよい。フィルムはフラップの任意の側に取り付けることができる。
【0083】(g) 幾分平坦な外面を有する内側スリーブを使用し、弁フラップの開閉を容易にする。
【0084】(h) 弁フラップを、内側スリーブの外壁に形成したクレーター、溝または窪みの中に配置し、それによって上記弁フラップのための隙間の高さを高くし、自由に開閉できるようにする。
【0085】図5は本発明によるフィルターシースの一実施例の長手方向断面図である。フィルターシース(3)は、空気に対しては十分な多孔度を有するが、副流煙に対しては有意に不透過性である不燃性の活性炭多孔性紙で作成されたシース(30)を備えている。上記シース(30)は、喫煙可能物質のロッド(7)の副流煙放出面に重なるように適合化されている。
【0086】図6は、本発明による、フィルターシースの一実施例の長手方向断面図であり、フィルターシースは予め装填された状態で喫煙可能物質のロッドに被されている。図6(A)は、上記フィルターシースのオリフィスおよび摺動扉の立体的形状を示す概略図である。フィルターシース(3)は、不燃性の活性炭多孔性紙で作成されたシース(30)を備え、これは空気に対しては十分な多孔度を有するが、副流煙に対しては有意に不透過性である。上記シース(30)は、喫煙可能物質のロッド(7)の副流煙放出面上に被されており、上記喫煙可能物質のロッド(7)の主流煙出口(71)がシース(30)の下流側開放端に対応するようになっている。上記シース(30)は、上流端の方に摺動扉(33)を備えたオリフィス(31)を有し、上記喫煙可能物質のロッド(7)に対する着火が可能になっている。シース(30)と上記喫煙可能物質のロッド(7)のフィルター吸い口(72)との接合点周囲の部分は、吸い口用の紙(26)で巻かれている。
【0087】図7は、本発明による包括的フィルター喫煙物品の一実施例の長手方向断面図である。包括的フィルター喫煙物品(5)は、不燃性かつ十分な多孔度を有する活性炭シース(30)を備える。上記シース(30)は喫煙可能物質のロッド(7)に覆い重なり、上記喫煙可能物質のロッド(7)の主流煙出口(71)は、シース(30)の口側の下流側開放端から突出する。シース(30)の上記下流側開放端は、図4において説明したフィルタースリーブ(1)の下流側の突起(10a)に隣接し、喫煙可能物質のロッド(7)の主流煙出口(71)がスリーブ(10)の下流側の入口に嵌め込まれる。シース(30)と下流側の突起(10a)との接合部分には、巻材(23)が巻かれている。上記スリーブ(10)の上流部分(12)には吸い口用の紙(26)が巻かれている。さらに、シース(30)には点火面(32)が設けられている。この場合、シース(30)の上流側の開放端が、不燃性のフィルター材料で作成されたメッシュで覆われる。上記メッシュは、上記点火面(32)上またはその付近に設けられた火炎または熱源によって上記喫煙可能物質のロッド(7)に点火することができるように適合化されている。
【出願人】 【識別番号】599077960
【氏名又は名称】チェウ カー エン
【出願日】 平成11年6月4日(1999.6.4)
【代理人】 【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸 (外2名)
【公開番号】 特開2000−50857(P2000−50857A)
【公開日】 平成12年2月22日(2000.2.22)
【出願番号】 特願平11−158825