| 【発明の名称】 |
穀類洗浄装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】難波 勝
【氏名】辻見 信太郎
【氏名】名倉 紀子
【氏名】岩田 照史
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| 【要約】 |
【課題】本発明は穀類を洗浄する際の殺菌効果を確保すると共に、洗浄後の食味を向上させることを課題とする。
【解決手段】炊飯システムでは、第1洗米工程11において、精米された米が洗米槽に投入されると共にアルカリ性水が供給され、アルカリ性水による洗米が行われる。第2洗米工程12では、アルカリ性水を排水した後、オゾン水による洗米が行われる。このようにアルカリ性水による洗米が行われた後、オゾン性水による洗米を行うことにより、オゾン水に含まれるオゾンが分解しやすく結果として活性種が発生しやすい条件でオゾン洗浄を行い効果的に殺菌を行なうことが可能となる。また、米に含まれる余分な有機物、例えば糖や蛋白質の溶出が増加して効果的に除去できる。さらに、米の酸化劣化による食味低下を防止でき、美味しいご飯に炊き上げることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 オゾン水を用いて穀類を洗浄する穀類洗浄装置において、前記穀類を洗浄する洗浄工程の一部又は全部をアルカリ性下で行なうようにしたことを特徴とする穀類洗浄装置。 【請求項2】 請求項1記載の穀類洗浄装置であって、アルカリ性水により穀類を洗浄する洗浄工程を行なった後、前記アルカリ性水を排水して前記穀類をオゾン水により洗浄するオゾン水洗浄工程が連続して行なわれることを特徴とする穀類洗浄装置。 【請求項3】 請求項1記載の穀類洗浄装置であって、前記アルカリ性水のpHは7.5〜11.0の範囲内であることを特徴とする穀類洗浄装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は穀類を洗浄する際の殺菌効果を確保すると共に、洗浄後の食味を向上させるよう構成された穀類洗浄装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、米、麦等の穀類を多量に加工する給食センタ等では、大型の洗浄装置により多量の穀類を洗浄して生産効率を高めている。穀類の中でも、米を炊飯する炊飯システムでは、洗米工程で米の表面に付着している糠を洗浄するため、多量の洗浄水を必要とする。 【0003】また、米飯を商品として販売する無菌パックの米飯は、精米されたお米を洗米して炊飯し、包装用パックに詰めた状態で販売されている。このように、ご飯を販売する場合、常温により長期保存するため、炊飯米の無菌化が必要である。一方、米飯を自動的に製造するご飯製造システムでは、■精米機で玄米の外皮を除去する精米工程、■精米された米を洗米装置に搬送して洗米する洗米工程、■洗米された米を水に漬けて米に水を含ませておく浸漬工程、■洗米済みの米の計量を行う計量工程、■所定量に計量された米を炊飯器の釜に投入して加熱することにより炊飯を行う炊飯工程、■炊飯されたご飯を容器に盛り付ける盛付工程、■盛付後に炊飯器の釜を洗浄する洗浄工程がある。 【0004】上記各工程のうち精米工程では、玄米の外皮を除去するため玄米が供給される精米室にモータで回転駆動されるロータが設けられ、ロータのらせん状に形成された回転翼が精米室の玄米をかき混ぜて玄米の外皮を除去するようにしている。また、洗米工程では、コンベヤにより搬送された米を攪拌しながら清浄な水により米を洗浄していた。さらに別の洗米方法として、容器内に米を入れた後、容器内に水を噴出させ、この噴出された水流で米を攪拌しながら容器内の米を洗浄している。この洗米工程の目的は、米の表面の米ぬかを除去するとともに米についている雑菌を除去し、さらには米に付着した農薬を洗い流すことにある。 【0005】ところが、一般に洗米工程で使用される洗米装置では、攪拌器の上方に延在する水供給管路から水道水を吐出させるだけであるため、米に付いている雑菌及び耐熱性菌を充分に除去することができなかった。しかも、炊飯工程の加熱でも殺菌できない耐熱性菌が米飯に残っていることがあるので、炊飯工程の後に例えば酢酸やクエン酸等の薬品を添加して米に付いている雑菌を殺菌し、且つご飯の保存性を高める必要があった。 【0006】上記のような問題を解決するため、洗米工程で使用される洗浄水に殺菌効果の高いオゾンガスが溶解されたオゾン水を使用した洗浄装置の開発が進められている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、米不足の教訓や米市場の多角化から長粒種米や中粒種米等の比較的安い米が外国から輸入されている。これらの長粒種米や中粒種米については、米に付着する細菌数が多い点、農薬が塗布されている点、含有水分が極端に少ないことなどの問題点が存在することが分かっている。米に付着する細菌を除菌することに関して例えばオゾンガスを用いたり、製造工程のクリーン化を行う必要がある。また、食味に関しては、洗米時間を長くしたり、炊飯の際に水加減を多めに調整したり、洗米後の水への浸漬時間を十分に長くとるなどの必要が生じている。 【0008】しかしながら、食味の改善に関しては、水加減の調整や浸漬時間を長粒種米や中粒種米ごとに設定しても、まだ日本人の味覚にあった美味しいご飯に炊き上げることは難しいという問題がある。すなわち、この問題は長粒種米や中粒種米が本来有する特質から生じるものである。上記のように炊飯の際の水加減を多くしたり、あるいは浸漬時間を長くしても米の表面付近での水分が多くなるだけである。そのため、短時間では米の内部までは十分に水分が浸透し得ない。よって、炊きあがった炊飯は、味において日本人が通常食する短粒種米の味とは微妙に異なり、所謂さばさばした食味となるため、美味しく感じないなどの問題があった。 【0009】また、米に含有される水分は、米の収穫時と収穫から日にちが経った時期とでは、多少なりとも変化がある。このため、米の含有水分の変化に対しては、炊き込みのための炊飯水の量を加減して適切な量とすることにより炊き上がったご飯の美味しさを確保している。このような問題を解消するため、オゾン水を使用して洗米することが検討されているが、オゾン水により洗米すると、米に含まれる余分な有機物、例えば糠や蛋白質によりオゾン水による殺菌効果が低減されるばかりか、酸化劣化による食味が低下するため、洗米工程で使用されるオゾン水濃度や洗米時間の設定等の条件の選定が難しかった。 【0010】そこで、本発明は上記課題を解決した穀類洗浄装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するため、以下のような特徴を有する。上記請求項1記載の発明は、オゾン水を用いて穀類を洗浄する穀類洗浄装置において、前記穀類を洗浄する洗浄工程の一部又は全部をアルカリ性下で行なうようにしたことを特徴とするものである。 【0012】従って、請求項1記載の発明によれば、穀類を洗浄する洗浄工程の一部又は全部をアルカリ性下で行なうため、オゾンが分解しやすく結果として活性種が発生しやすい条件でオゾン洗浄を行い効果的に殺菌を行なうことが可能となる。また、オゾン洗浄前やオゾン水洗浄中にアルカリ性水(例えば電気泳動分離によるいわゆるアルカリイオン水)で洗浄することにより、米に含まれる余分な有機物、例えば糖や蛋白質の溶出が増加して効果的に除去でき、次工程でのオゾンの作用を阻害する要因を低減できる。さらに、穀類をアルカリイオン水で洗浄することにより、穀類の酸化劣化による食味低下を低減でき、美味しいご飯に炊き上げることができる。 【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の穀類洗浄装置であって、アルカリ性水により穀類を洗浄する洗浄工程を行なった後、前記アルカリ性水を排水して前記穀類をオゾン水により洗浄するオゾン水洗浄工程が連続して行なわれることを特徴とするものである。従って、請求項2記載の発明によれば、アルカリ性水(例えば電気泳動分離によるいわゆるアルカリイオン水)により穀類を洗浄する洗浄工程を行なった後、前記アルカリ性水を排水して前記穀類をオゾン水により洗浄するオゾン水洗浄工程が連続して行なわれるため、オゾンが分解しやすく結果として活性種が発生しやすい条件で穀類をオゾン水で洗浄を行って穀類を効果的に殺菌を行なうことが可能となる。また、オゾン洗浄前やオゾン水洗浄中にアルカリ性水で洗浄することにより、米に含まれる余分な有機物、例えば糖や蛋白質の溶出が増加して効果的に除去でき、次工程でのオゾンの作用を阻害する要因を低減できる。 【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の穀類洗浄装置であって、前記アルカリ性水のpHは7.5〜11.0の範囲内であることを特徴とするものである。従って、請求項3記載の発明によれば、アルカリ性水(例えば電気泳動分離によるいわゆるアルカリイオン水)のpHが7.5〜11.0の範囲内であるため、オゾン水による酸化物が適度に中和され、食品の酸化劣化による食味低下を防止できる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明になる穀類洗浄装置の一実施例としての洗米装置が適用された炊飯システムを示す構成図である。この炊飯システムでは、ライン上に第1洗米工程11と、第2洗米工程12と、第3洗米工程13と、浸漬工程14と、炊飯工程15とが設けられている。 【0016】第1洗米工程11では、精米された米が洗米槽に投入されると共にアルカリ性水(例えば電気泳動分離によるいわゆるアルカリイオン水であり、以下同様)が供給され、アルカリ性水による洗米が行われる。第2洗米工程12では、第1洗米工程11で使用されたアルカリ性水を排水した後オゾン水が供給され、オゾン水による洗米が行われる。尚、第2洗米工程12のオゾン水の生成過程では、アルカリ性水と水道水が混合された後、オゾンが溶存されてアルカリ性下のオゾン水が供給されて洗米が行なわれる。 【0017】第3洗米工程13では、第2洗米工程11で洗米に使用されたオゾン水を排水した後、再びアルカリ性水(アルカリイオン水)が供給され、アルカリ性水による洗米が行われる。このように第1洗米工程11でアルカリ性水による洗米が行われた後、第2洗米工程12でオゾン水による洗米を行うことにより、オゾン水に含まれるオゾンが分解しやすく結果として活性種(・O、・OH等の活性酸素)が発生しやすい条件でオゾン水による洗米を行い効果的に殺菌を行なうことが可能となる。また、オゾン水による洗米を行なう第2洗米工程12の前工程である第1洗米工程11でアルカリ性水で洗浄することにより、米に含まれる余分な有機物、例えば糖や蛋白質の溶出が増加して効果的に除去でき、第2洗米工程12でのオゾンの作用を阻害する要因を低減できる。さらに、予め米をアルカリイオン水で洗米することにより、米の酸化劣化による食味低下を防止でき、美味しいご飯に炊き上げることができる。 【0018】また、第2洗米工程12でアルカリ性下のオゾン水による洗米が行われた後、第3洗米工程13でアルカリ性水による洗米を行うことにより、米の表面に付着したオゾン水が中和されて洗米される。尚、本実施の形態では、オゾン水洗浄後、オゾン水の残留による弊害を防止するため、再度、アルカリ性水または普通の水で洗米する第3洗米工程13を設けているが、この第3洗米工程13は必ずしもすべての場合に設ける必要はない。 【0019】浸漬工程14では、オゾン水及びアルカリ性水による洗米が終了した米が浸漬容器に投入された後、例えばアルカリ性水が供給されて中和状態で浸漬される。そして、炊飯工程15では、例えばアルカリ性水を使用して浸漬工程が終了した米を炊飯装置で炊飯を行う。また、各工程間においては、コンベヤ(図示せず)あるいはコンベヤにより移動する容器(図示せず)に米が投入されて搬送される。 【0020】21はオゾン水生成装置で、酸素ガス発生装置22と、オゾンガス発生装置23と、気液分離装置24とを有する。上記酸素ガス発生装置22は、例えばPSA( Pressure Swing Adsorption )分離法を用いて大気中より高濃度の酸素を分離生成する。尚、上記PSA分離法以外の酸素供給手段を酸素ガス発生装置22として用いてもよい。 【0021】オゾンガス発生装置23は、例えば無声放電法によりオゾン(O3 )を発生させる構成であり、電極間に電圧を印加して無声放電を生じさせてオゾン(O3 )を発生させることができる。気液分離装置24は、オゾンガス発生装置23から供給されたオゾンガスをオゾン曝気槽25で曝気させる。オゾン曝気槽25には、取水管路26に設けられたポンプ27から送液された水道水及びアルカリ性水等の原水が供給される。 【0022】一方、オゾンガス発生装置23において、酸素ガス発生装置22からの酸素ガスがオゾンガス発生装置23でオゾン化され、このオゾンガスがオゾン曝気槽25に供給されて曝気される。オゾン曝気槽25において、水とオゾンガスが混合されてオゾン水が生成される。そして、オゾン曝気槽25で生成されたオゾン水は、第2洗米工程12に供給される。また、オゾン曝気槽25で曝気された余分なオゾンガスは、オゾンガス分解槽28で酸素に分解されて大気中に排気される。 【0023】オゾン曝気槽25の底部に設けられたオゾン水吐出口25aには、オゾン水を第2洗米工程12に供給するオゾン水供給管路29が接続されている。31は電気分解槽で、給水管路32から供給された水を電気分解して酸性水とアルカリ性水を生成する。電気分解槽31においては、陽極と陰極に電圧を印加することにより、槽内の水を電気分解して陽極側からpH3〜pH6の酸性水が吐出され、陰極側からpH7.5〜pH11のアルカリ性水が吐出される。そして、電気分解槽31は、酸性水を吐出する酸性水吐出口31aに酸性水供給管路33が接続され、アルカリ性水を吐出するアルカリ性水吐出口31bにアルカリ性水供給管路34が接続されている。 【0024】アルカリ性水供給管路34は、各分岐管路34a〜34dに分岐されている。各分岐管路34a〜34dの端部は、第1洗米工程11、第2洗米工程12、第3洗米工程13、浸漬工程14、炊飯工程15の夫々に接続されているので、各工程11〜15にアルカリ性水を供給する。尚、分岐管路34aは、第1洗米工程11にアルカリ性水を供給すると共に、オゾン曝気槽25に連通された取水管路26の一端が接続されている。また、取水管路26に配設された流量調整弁20の弁開度によりオゾン曝気槽25に供給されるアルカリ性水の流量が調整される。そして、取水管路26において、水道水供給管路19から供給される水道水と分岐管路34aから供給されるアルカリ性水とが混合されてオゾン曝気槽25に供給される。よって、各工程11〜15は、アルカリ性下で洗米、浸漬、炊飯を行なう。 【0025】図2は洗米槽の構成を示す図である。第1洗米工程11及び第2洗米工程12で使用される洗米槽41は、図2に示されるように、円筒状の第1容器42の外側に円筒状の第2容器43を一体的に設けた構成である。第1容器42の上端及び下端は、夫々内側に絞られた傾斜部42a,42bを有し、傾斜部42aの上端には投入口44が設けられ、傾斜部42bの下端には排出口45が設けられている。 【0026】排出口45には、円筒状の容器42の底部にメッシュ状フィルタを有する第1遮断弁46と、第1遮断弁46より下方に配置された第2遮断弁47とを有する。また、第1容器42は、内部に精米された米が投入される洗米室48を有する。洗米室48は、後述するようにアルカリ性水、水道水またはオゾン水が投入口44から吐出されると、米が洗浄されながら攪拌される。 【0027】また、第1容器42と第2容器43との間には、環状に形成された排水路49が設けられている。排水路49は、洗米室48の投入口44から溢れた洗浄液を排出するための通路であり、排水路49の底部にはドレン管路50が連通されている。ドレン管路50には、水質検知部51が設けられている。この水質検知部51では、濁度計51aと、酸化還元電位測定器(ORPメータ)51bとが取り付けられている。 【0028】水質検知部51に設置された濁度計51aは、洗米室48から溢れた洗浄液が排水路49からドレン管路50に排水されると、ドレン管路50を流れる廃液中の米ぬかなどの微小な固体の濃度を測定し、その測定結果を制御装置52に出力する。また、水質検知部51に設置された酸化還元電位測定器51bは、洗米室48から溢れた洗浄液が排水路49からドレン管路50に排水されると、ドレン管路50を流れる廃液中の酸化体と還元体との濃度比により定まる酸化還元電位を測定し、その測定結果を制御装置52に出力する。 【0029】洗米槽41の上部には、オゾン水供給管路29とアルカリ性水供給管路34とが合流されたT字状に継手53に設けられている。継手53から下方に延在された洗浄液吐出管路54は、オゾン水供給管路29から供給されたオゾン水又はアルカリ性水供給管路34bから供給されたアルカリ性水を洗米室48に吐出する位置に設けられている。 【0030】継手53近傍のアルカリ性水供給管路34bには第1電磁弁55が配設されている。また、継手53近傍のオゾン水供給管路29には、第2電磁弁56が配設されている。制御装置52では、水質検知部51の濁度計51aからの検出信号により洗米室48における濁度計51aの測定結果に基づいてアルカリ性水または水道水による米ぬかの除去が終了したかどうかを判断する。 【0031】制御装置52は、前述した第1洗米工程11で第1電磁弁55を開弁させてアルカリ性水を洗米室48に吐出させて、第1洗米工程11を行う。そして、制御装置52は、後述するように濁度計51aの測定結果から第1洗米工程11が終了したことを検知すると、第1電磁弁55を閉弁させてアルカリ性水または水道水の供給を停止した後、第1遮断弁46を閉じたまま第2遮断弁47を開弁させて使用済みのアルカリ性水または水道水を排水させる。 【0032】その後、制御装置52は、第2遮断弁47を閉弁させた後、第2電磁弁56を開弁させてオゾン水を洗米室48に吐出させて、第2洗米工程12を行う。そして、水質検知手段51からの検出信号によりオゾン水を用いた第2洗米工程12が終了したか否かを判定する。第2の洗米工程12では、洗米開始直後、第1洗米工程11で使用されたアルカリ性水の残留の効果で、酸化還元電位がたとえば−50mVを示しているが、オゾンが十分に作用するようになると、酸化還元電位はプラス側に転じて、安定する。 【0033】第3の洗米工程13では、好ましくはアルカリ性水を用いる。洗米室48に第2の洗米工程12で使用したオゾン水が残留している場合、水道水より高い酸化還元電位を示す。それをアルカリ性水(酸化還元電位−50mV)が中和するため、水質検知部51の酸化還元電位測定器51bの測定値は負に近づいてくる。そして、酸化還元電位測定器51bの測定値が水道水とはぼ同じ値(酸化還元電位+100〜300mV)になったとき第2洗米工程12が終了したものと判断して第2電磁弁56を閉弁させる。 【0034】尚、第3洗米工程13を設けない場合、第2洗米工程12が、または第3洗米工程13をもつ場合は第3洗米工程13が終了すると、第1、第2遮断弁46,47が開弁されて洗浄水と共に洗米された米が排出口45から排出されて搬送用の容器またはコンベヤに落下される。このようにして、最終洗米工程12または13でアルカリ性水により洗米された米は、浸漬工程14へ搬送される。そして、アルカリ性水供給管路34及び分岐管路34cを介して供給されたアルカリ性水や水道水に浸漬される。 【0035】浸漬された米は、炊飯工程15へ搬送されて分岐管路34dを介して供給されたアルカリ性水や水道水を用いて炊飯される。このように、アルカリ性水で浸債あるいは炊飯することでオゾンが中和されると共に美味しくふっくらとした炊飯米に炊き上げることができる。ここで、第1洗米工程11でアルカリ水を洗浄に用いた場合の作用について説明する。 【0036】第1洗米工程11では、上記電気分解槽31で生成されたアルカリ性水がアルカリ性水供給管路34及び分岐管路34aを介して供給され、アルカリ性水による洗米を行う。米の表面には、アルブミンのような可溶性成分やプロラミンやグルテリンのような難溶性成分が存在しており、水のpHによりその溶出量が異なる。 【0037】図3は廃液のpHと廃液中に含まれる有機物量との関係を示すグラフである。図3において、有機物量としては、その指標の一つである生物化学的酸素要求量(以下「BOD」と言う)、全有機炭素(以下「TOC」と言う)、懸濁物質(以下「SS」と言う)を用いている。そして、図3に示すグラフからpHが高くなる、つまりアルカリ性になるにつれて廃液に含まれる有機物量が増加することが分かる。 【0038】これは、例えば親水蛋白質のカルボキシル基がイオン状態になり、可溶化するためと考えられる。糠や蛋白質は、米の食味に影響する因子の一つであるが、少ない方が美味しいことが知られている。図4はpHと蛋白溶出量との関係を示すグラフである。図4に示すグラフから蛋白質もアルカリ性になるほど溶出量が増加することが分かる。そのため、アルカリ性水を用いて洗米することにより効果的に糠や蛋白質を除去することができるので、美味しい米飯にすることができる。また、洗米に必要な水量を抑えることができ、洗米時間の短縮が可能となる。また、米の表面成分と可溶化することにより米の細胞壁間質(ヘミセルロース)がゆるみ組織間に隙間を形成する。 【0039】これにより、吸水性が増す。そのため、アルカリ性水を浸漬工程14に用いることによりふっくらとした美味しい米飯に炊き上げることができると共に、浸漬時間の短縮、あるいは浸漬に使用する水量を減らすことができる。また、第2洗米工程12において、オゾン水は米になお残留する米糠や、米から溶出した有機物により消費されやすいので、米に対してオゾンの接触量が少ないとオゾンが消費されるだけで殺菌効果は認められない。そのため、接触量が多いほど殺菌効果は認められるが、米の成分も酸化され、食味に影響を及ばすようになる。 【0040】オゾンの接触量は、主な因子であるオゾン水濃度C(mg/L),接触時間T(min),及び米1グラムあたりのオゾン水流量Q(L/min)の積で表せる。図5は、オゾンの接触量を基にオゾン水による洗米を行って得られた炊飯米の殺菌及び食味結果を示す図である。 【0041】この図5から米1容量部に対するオゾンの量が4.0×10-6容量部以下のときは、殺菌が十分に行えない。また、米1容量部に対するオゾンの量が2.0×10-4容量部以上のときは、食味結果が美味しくないことが分かる。従って、殺菌効果と食味効果の両方を満足するには、米1容量部に対するオゾンの量が4.0×10-6容量部以上であり、且つ2.0×10-4容量部以下であることが望ましい。 【0042】この結果からアルカリ性水での洗浄の直後にオゾン水で洗米するか、または、アルカリ性オゾン水を洗米工程に用いた場合には、殺菌効果と食味結果の両方で良い評価を得ることができる。また、オゾン水は、従来の炊飯工経では殺菌できなかった芽胞を形成する耐熱性菌を殺菌することを目的としている。そのため、第1洗米工程11でアルカリ性水で洗浄した後段の第2洗米工程12において、アルカリ性オゾン水を用いることにより、より一層の殺菌効果を上げられる。 【0043】このように第1洗米工程11でアルカリ性水で洗浄した後、アルカリ性オゾン水を洗米工程に用いて殺菌を行い、その後第2洗米工程12でアルカリ性水による洗米を行う。これにより、オゾン水洗米時に生成した酸化物をアルカリ性水により中和し有機物量(図3参照)や蛋白溶出量(図4参照)を抑制して食味への悪影響を抑えることができる。 【0044】図6は浸漬時間に対する米からの蛋白溶出量との関係を示すグラフである。また、図7は浸漬時間に対する米に含まれる還元糖量との関係を示すグラフである。尚、図6において、グラフIはアルカリ性水の蛋白溶出量の変化を示し、グラフIIは水道水の蛋白溶出量の変化を示している。図7において、グラフIII はアルカリ性水の米に含まれる還元糖量の変化を示し、グラフIVは水道水の米に含まれる還元糖量の変化を示している。 【0045】このグラフI,II及びIII,IVにより米から蛋白質が溶出する時間が米内部で還元糖が生成される時間より速い。そのため、アルカリ性水による蛋白の溶出がほぼ一定になる15分間は、アルカリ性水を流水して蛋白を除去する。その後、アルカリ性水による流水を止める。そして、洗米された米をアルカリ性水に浸漬して還元糖を増加させることで美味しい米飯とすることができる。尚、上記実験において、使用されたアルカリ性水のpHは7.5〜11の範囲となるように設定されている。 【0046】図8はアルカリ性オゾン水と通常のオゾン水による洗米の後の菌の数の変化を比較した結果を示すグラフである。また、図9は水道水で洗米した後オゾン水で洗米した場合の米付着菌の濃度変化と、アルカリ性オゾン水で洗米した後オゾン水で洗米した場合の米付着菌の濃度変化を示すグラフである。図8及び図9に示されるように、水道水で洗米した後オゾン水で洗米した場合よりもアルカリ性オゾン水で洗米した後オゾン水で洗米した場合の方が、米付着菌の菌数を1/2 以下に低減しうることが分かる。 【0047】さらに、上記洗米工程11〜13で洗米した後の米は、浸漬工程14へ搬送される。浸漬工程14では、アルカリ性水が洗浄水として用いられる。これにより、オゾン水洗米時に生成した酸化物をアルカリ性水により中和し、食味への悪影響を抑えることができる。また次の効果から、食味への改善が期待される。すなわち、前述のように、米をアルカリ水で洗浄、浸漬処理をすることにより、米の表面成分と可溶化することで米の細胞壁間質(ヘミセルロース)がゆるみ組織間に隙間を形成する。これにより、吸水性が増す。そのため、アルカリ性水を浸漬工程14に用いることによりふっくらとした美味しい米飯に炊き上げることができると共に、浸漬時間の短縮、あるいは浸漬に使用する水量を減らすことができる。 【0048】図10及び図11は制御装置52が実行する洗米処理のフローチャートである。尚、この洗米処理において、オゾン水濃度C(mg/L)とオゾン水流量Q(L/min)は、一定となるように設定されているものとする。また、この洗米処理工程では、第3洗米工程13は行なっていないため、フローチャートに図示されていない。 【0049】制御装置52は、図10に示すステップSP1(以下「ステップ」を省略する)において、第1電磁弁55を開弁させてアルカリ性水供給管路34を介して供給されたアルカリ性水を洗米室48に吐出させる。すでに洗米室48には精米された所定量の米が投入されている。そのため、洗米室48の米は、投入口44の上部に設けられた洗浄液吐出管路54から吐出されたアルカリ性水の水流により攪拌されながら洗米される。 【0050】次のSP2では、第1電磁弁55の開放時間t1 を読み込む。そして、SP3で、予め設定されたアルカリ性水処理時間T1 と時間t1 とを比較する。SP3において、T1 >t1 であるときはアルカリ性水による洗米処理が終了していないのでSP2に戻り、経時処理を継続する。しかし、SP3において、T1 ≦t1 であるときはアルカリ性水による洗米処理が終了したためSP4に進む。 【0051】尚、上記のような時間設定による洗米時間管理ではなく、水質検出手段としての濁度計51aを用い、米から脱離する米ぬかの量による濁度測定結果が、設定値以下になる時点を洗米処理終了とみなす方式としてもよい。SP4では、アルカリ性水による洗米処理が終了したため、第1電磁弁55を閉弁させてアルカリ性水の供給を停止する。これで、第1洗米工程11が終了する。 【0052】続いてSP5では、第2遮断弁47を開弁させて洗米室48のアルカリ性水を排出口45から排出させる。このとき、第2遮断弁47の上部に設けられた第1遮断弁46は閉弁しているが、弁体に米粒よりも小さいメッシュの小孔が多数設けられている。そのため、洗米室48で洗米に使用されたアルカリ性水は、第1遮断弁46の弁体を通過して排水される。しかし、洗米室48で洗米された米は、第1遮断弁46の弁体を通過できないので、洗米室48に残留する。 【0053】SP6では、第2遮断弁47の開放時間t2 を読み込む。そして、SP7で、予め設定されたアルカリ性水排出時間T2 と時間t2 とを比較する。SP7において、T2 >t2 であるときはアルカリ性水の排出が完了していないのでSP6に戻り、経時処理を継続する。しかし、SP7において、T2 ≦t2 であるときはアルカリ性水の排出が完了しているのでSP8に進む。 【0054】SP8では、アルカリ性水排出時間T2 が経過したので、第2遮断弁47を閉弁させる。続いて、第2洗米工程12を行なう。SP9では、第2電磁弁56を開弁させてオゾン水供給管路29を介して供給されたオゾン水を洗米室48に吐出させる。次のSP10では、酸化還元電位測定器51bの測定値を読み込む。すなわち、洗米室48からドレン管路50へ排水された廃液の酸化還元電位aを読み込む。 【0055】次のSP11では、SP10で読み込まれた酸化還元電位aが500mV以下であるかどうかをチェックする。SP11において、a>500mVであるときは洗米槽48からの廃液がまだ第1洗米工程11で用いたアルカリ性水の作用により中和状態になっており、オゾンが十分に作用していないので、上記SP10に戻り、還元電位aがa>500mVとなった時はオゾンが米に十分に作用したと判断し、図10に示すSP12に進む。 【0056】SP12では、洗米室48から溢れた廃液の酸化性が強まった時点で、十分殺菌効果が得られたものと判断して、第2洗米工程12を終了とし、第2電磁弁56を閉弁させてオゾン水の供給を停止する。尚、上記のような酸化還元電位aによる殺菌洗米状態の把握モニタリングに代えて時間による管理を行なっても良いのは言うまでもない。ただし、時間管理の場合、過剰なオゾン処理による食味低下や時間不足による殺菌効果不十分とならないよう注意が必要である。 【0057】また、第2洗米工程12の次に、アルカリ性水による第3の洗米工程13(図9、図10に図示していない)を行なう場合は、読み込まれた酸化還元電位aが100mV以下であるかどうかをチェックし、a>100mVであるときは洗米室48の廃液がまだ中和状態になっていないので、a≦100mVになるまでアルカリ性水を注入し、酸化還元電位aが水道水とほぼ同じ値となった後、次工程に進むようにする。 【0058】このように洗米室48内に残留したり、米に付着したオゾン水を、アルカリ性水と混合させて中和させることにより、米飯の酸化劣化による食味低下を防止できる。また、アルカリ性水の必要以上の使用を防止できる。次のSP13では、アルカリ性水浸漬時間t3 を読み込む。そして、SP14で、予め設定されたアルカリ性水排出時間T3 と時間t3 とを比較する。SP14において、T3 >t3 であるときは第2洗米工程12での浸漬処理が完了していないのでSP13に戻り、浸漬処理を継続する。しかし、SP14において、T3 ≦t3 であるときは第2洗米工程12での浸漬処理が完了したためSP15に進む。 【0059】このように、洗米室48にアルカリ性水をアルカリ性水浸漬時間t3 (例えばt3 =15分間程度)供給することにより蛋白質を効果的に溶出させ、その後アルカリ性水の供給を停止してアルカリ性水に浸漬することにより米に含まれる還元糖の生成を行う。これにより、美味しい米飯にすることができる。尚、浸漬工程14以降を別の容器で行なう方法もとりうる。 【0060】次のSP15では、第2遮断弁47を開弁させて洗米室48のアルカリ性水を排出ロ45から排出させる。SP16では、第1遮断弁46を開弁させる。これにより、洗米室48の洗米された米が排出口45から下方に排出される。尚、排出口45の下方には、洗米された米を収容するための容器又はコンベヤが設けられている。 【0061】次のSP17では、洗米室48の米が排出されるのにかかる所定時間t4 を涜み込む。そして、SP18で予め設定された米排出時間T4 と時間t4 とを比較する。SP18において、T4 >t4 であるときはまだ米排出が完了していないのでSP17に戻り、経時処理を継続する。しかし、SP18において、T4 ≦t4 であるときは米排出が完了したためSP19に進む。 【0062】次のSP19では、第1遮断弁46を閉弁させる。続いて、SP20で、第2遮断弁47を閉弁させる。これにより、第2洗米工程12が終了する。次のSP21では、洗米工程あるいは炊飯システムの装置停止が設定されたかどうかをチェックする。SP21において、装置停止が設定されていないときは上記SP1に戻る。そして、SP1以降の処理が再度実行される。 【0063】また、SP21において、装置停止が設定されているときは、今回の洗米処理を終了させる。このように、アルカリ性水で洗米した後、オゾン水で洗米することにより、有機物質である犠や蛋白質の溶出が増加して効果的に除去できるため、洗米工程で使用される水量を減らすと共に、洗米時間を短縮することができる。これにより、炊飯工程で美味しい米飯に炊き上げることができる。 【0064】また、浸漬工程14でアルカリ性水を使用することにより、米表面の吸水量が増加し、浸漬工程14での水量を節約でき、浸漬時間を短縮できる。上記のように予めアルカリ性水で洗浄することで、オゾン洗浄の前に米ぬか等を除去できるので、オゾン洗浄の際の有機物の溶出を抑制できるので、オゾン水による殺菌効果をより高められる。そのため、オゾン水による洗米時間を短縮することができると共に、洗米工程におけるオゾン水の使用量が節約される。よって、オゾン水で洗米された米は、十分に殺菌されると共に炊飯されたときの食味を美味しくできる。 【0065】尚、上記洗米制御処理において、アルカリ性水による洗米は、酸化還元電位測定器51bの測定値により中和状態になったかどうかを判断したが、これに限らず、例えば糠や蛋白質等の除去を洗米終了の目安とし、廃液の水質により検出する屈折度計や濁度計等の検出手段を用いることも可能である。また、例えば酸化還元電位測定器51bなどの水質検知手段を洗米室48に設けて、洗米室48内の酸化還元電位を測定することも可能である。 【0066】また、上記実施の形態において、洗米室48の内部に羽根を回転させる攪拌機を取り付けた構成とすることも可能である。また、上記実施の形態において、オゾン水を用いた洗米工程は、米が浸漬された状態で攪拌できれば良いので、洗米室48の下部あるいは側部に洗浄水吐出口を設けることもできる。 【0067】また、本発明は洗米装置の構成に制限されないので、上記のように洗米室48で攪拌する代わりに、例えば米とオゾン水やアルカリ性水を配管に導入し、配管内を通過する間に洗米させる構成とされた洗米装置としても良い。また、上記実施の形態では、同一の洗米槽41が第1洗米工程11と第2洗米工程12と必要であれは第3洗米工程13で兼用される構成としたが、各洗米工程毎に専用の洗米槽を設けた構成としても良い。 【0068】さらに、上記実施の形態において、オゾン水生成装置21に用いられたオゾン曝気槽25の代わりにエジェクタ、ミキシングポンプ、網等のオゾンガスを水中に溶解させるものを用いた構成としても良いのは勿論である。また、上記酸素ガス発生装置22の代わりに酸素ガスボンベを使用することも可能である。また、オゾンガスを水中に溶解させる構成に限らず、例えば電解方式のオゾン水生成装置を用いることもできる。 【0069】図12は本発明の変形例1を示す構成図である。尚、図12において、上記実施例と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。図12において、アルカリ性水供給管路34から分岐した各分岐管路34a〜34dに流量調整弁61〜64が配設されている。この流量調整弁61〜64は、夫々第1洗米工程11、第2洗米工程12、第3洗米工程13、浸漬工程14、炊飯工程15の米量に応じて適宜弁開度が調整される。そのため、各工程11〜15において、供給されるアルカリ性の流量が必要な適量に調整されるため、アルカリ性水を無駄に消費することが防止される。 【0070】尚、流量調整弁61〜64は、手動式の弁でも良いし、あるいは制御装置52からの制御信号により自動的に流量調整を行う構成とされたアクチュエータ付きの弁でも良い。図13は本発明の変形例2を示す構成図である。尚、図13において、上記実施例と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。 【0071】図13に示すように、アルカリ性水供給管路34には、電気分解槽31により生成されたアルカリ性水を溜めておくアルカリ性水用タンク65が配設されている。このアルカリ性水用タンク65に貯溜されたアルカリ性水は、流量調整弁61〜64の各弁開度に応じた流量で各工程11〜15に供給される。アルカリ性水用タンク65には、電気分解槽31で生成されたアルカリ性水が常に補充されている。そのため、電気分解槽31の生成量が少ない場合でも、アルカリ性水が使用されないときはアルカリ性水用タンク65に溜められるため、アルカリ性水の供給不足にならない。 【0072】尚、上記各実施の形態では、米を洗米する場合を一例として説明したが、本発明は米以外の穀物(例えば麦等)を洗浄するのにも適用することができるのは勿論である。 【0073】 【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれば、穀類を洗浄する洗浄工程の一部又は全部をアルカリ性下で行なうため、オゾンがより活性な状態、すなわち活性化学種が発生しやすい条件でオゾン洗浄を行い効果的に殺菌を行なうことが可能となる。また、オゾン洗浄前やオゾン水洗浄中にアルカリ性水で洗浄することにより、米に含まれる余分な有機物、例えば糖や蛋白質の溶出が増加して効果的に除去でき、次工程でのオゾンの作用を阻害する要因を低減できる。さらに、穀類をアルカリイオン水で洗浄することにより、穀類の酸化劣化による食味低下を低減でき、美味しいご飯に炊き上げることができる。 【0074】また、請求項2記載の発明によれば、アルカリ性水により穀類を洗浄する洗浄工程を行なった後、前記アルカリ性水を排水して前記穀類をオゾン水により洗浄するオゾン水洗浄工程が連続して行なわれるため、オゾンが分解しやすく結果として活性種が発生しやすい条件で穀類をオゾン水で洗浄を行って穀類を効果的に殺菌を行なうことが可能となる。また、オゾン洗浄前やオゾン水洗浄中にアルカリ性水で洗浄することにより、米に含まれる余分な有機物、例えば糖や蛋白質の溶出が増加して効果的に除去でき、次工程でのオゾンの作用を阻害する要因を低減できる。 【0075】また、請求項3記載の発明によれば、アルカリ性水のpHが7.5〜11.0の範囲内であるため、オゾン水による酸化物が適度に中和され、食品の酸化劣化による食味低下を防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596054043 【氏名又は名称】食品産業環境保全技術研究組合
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| 【出願日】 |
平成10年12月25日(1998.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠彦
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| 【公開番号】 |
特開2000−189076(P2000−189076A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月11日(2000.7.11) |
| 【出願番号】 |
特願平10−371087 |
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