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【発明の名称】 食事療法の食事管理方法、並びにこれに用いる食品交換用カード及びこれらを組み合わせて成る指示単位管理用カード群
【発明者】 【氏名】佐藤 博紀

【氏名】佐藤 由美

【氏名】佐藤 加奈

【要約】 【課題】自己の食事管理と簡単容易に行う事が出来る食事療法の食事管理方法、並びにその為の食品交換用カード及びこれを組合せた指示単位管理用カード群の提供。

【解決手段】食品交換表で分類される食品グループに関連付けた食品交換用カード1を用意し、対応する食品グループに分類される食品名と共に1枚当たりに意味付けた単位数に見合った目安量を表示させ、上記カード群2から、対象者の1日の指示単位を各食品グループに最適配分した単位数に合わせて適宜の枚数を選択して組み合わせた指示単位管理用カード群2を一括保持し、各食事毎に摂取した食品グループの単位数に合わせたカードを必要枚数だけ保持解除して、1日の指示単位の食事指示にあった食事管理を日毎にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 食品交換表で分類される食品グループに関連付けた識別形態を備えた食品交換用カードを各種類毎に適宜の枚数用意し、該食品交換用カードには、それぞれ対応する上記食品グループに分類される1種又は2種以上の食品名及び(又は)絵図と共に1枚当たりに意味付けた単位数に見合った目安量を表示させておき、上記カード群から、対象者の1日の指示単位を上記各食品グループに最適配分した単位数に合わせて適宜の枚数を選択して組み合わせた指示単位管理用カード群を一括保持し、該一括保持した指示単位管理用カード群から、各食事毎に摂取した食品グループの単位数に合わせたカードを必要枚数だけ保持解除して行くことにより、1日の指示単位の食事指示にあった食事管理をすることを特徴とした食事療法の食事管理方法。
【請求項2】 食品交換表に分類される食品グループに関連付けた識別形態を備えたカードに、それぞれ対応する上記食品グループに分類される1種又は2種以上の食品の名称及び(又は)絵図と共に1枚当たりに意味付けた単位数に見合った目安量を表示させて成ることを特徴とした食品交換用カード。
【請求項3】 請求項2記載の食品交換用カードから、対象者の1日の指示単位を上記各食品グループに最適配分した単位数に合わせて適宜の枚数を選択して組み合わせ、これを着脱可能な一括保持手段で構成したことを特徴する指示単位管理用カード群。
【発明の詳細な説明】【発明の属する技術分野】本願発明は、食事療法、特に、糖尿病患者の食事療法の自己管理に用いる食事療法の食事管理方法、並びにこれに用いる食品交換用カード及びこれらを組み合わせた指示単位管理用カード群に関する。
【発明の前提】糖尿病の基本的な治療法の1つとして食事療法がある。これは、正しく治療し、健康を保っていくためには、主治医の指示どおりに毎日適正に実行し、長期間続けることが重要である。かかる食事療法は、患者の病状を考慮して患者固有に指示された1日に摂取可能な適正総エネルギー量を基に、1日に何をどれだけ食べればよいか、さらにはそれを朝食、昼食、夕食や間食にどのように配分すればよいかの指示にしたがって行われるものである。この指示には、一般に社団法人日本糖尿病学会編、(株)文光堂発行の「糖尿病食事療法のための食品交換表」(以下、「食品交換表」)に基づき、80カロリーを1単位として1日の指示エネルギー量を単位数に換算して示される。これを「1日の指示単位」と称している。この「食品交換表」には、多くの食品群からそれに含まれている栄養素によって、6つの食品グループに分け表1〜表6として掲載されており、主治医や栄養士は、その患者の食習慣や嗜好、及び栄養バランスを考慮しながら、1日の指示単位を各表毎に配分させた食事指示票で指導を行っている。
【発明が解決しようとする課題】しかし、食事のうち食品として食べるものは一部であり、栄養バランスがよく、しかも指示エネルギー量どおりの食事であるか否かを知るには、その食事の1品ごとにそこに含まれる食品とその重量を分析し、次いでそれぞれの食品重量を前記「食品交換表」を使って単位計算しなければならず、極めて面倒で手数を要し、これを長期間継続して行うことは至難の技であった。多くの患者は、指示エネルギー量を厳密に守ることはできず、まして栄養バランスの良否、すなわち「食品交換表」の表1〜表6までに振り分けた単位数を守ることは、ほとんど顧みないのが現状であった。このように、患者は1日の指示単位は把握しているが、これを3食にバランス良く振り分けるすべがないため、例えば、食後に朝食や昼食に食べた品目を「食品換算表」で換算した結果、夕食に食することができる品目が無くなってしまったり、又は偏ってしまうなどの現実も度々であった。
【目的】そこで、本願発明は、かかる現状に着目して為されたもので、所望の単位数に意味付けたカードに対して、その単位数に相当する各食品グループに該当する食品目を表示させた食品交換用カードを作成し、これらを1日の指示単位に応じて組み合わせて一括保持することにより、自己の食事管理を簡単容易に行うことができる食事療法の食事管理方法、並びにこれに用いる食品交換用カード及びこれを組み合わせた指示単位管理用カード群を提供するものである。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本願発明にかかる食事療法の食事管理方法は、食品交換表で分類される食品グループに関連付けた識別形態を備えた食品交換用カードを各種類毎に適宜の枚数用意する。この食品交換用カードには、それぞれ対応する上記食品グループに分類される1種又は2種以上の食品名及び(又は)絵図と共に1枚当たりに意味付けた単位数に見合った目安量を表示させておく。そして、上記カード群から、対象者の1日の指示単位を上記各食品グループに最適配分した単位数に合わせて適宜の枚数を選択して組み合わせた指示単位管理用カード群を一括保持し、この一括保持した指示単位管理用カード群から、各食事毎に摂取した食品グループの単位数に合わせたカードを必要枚数だけ保持解除して行くことにより、1日の指示単位の食事指示にあった食事管理を日毎にするものである。この食事管理方法に用いる食品交換用カードは、食品交換表に分類される食品グループに関連付けた識別形態を備えたカードに、それぞれ対応する上記食品グループに分類される1種又は2種以上の食品の名称及び(又は)絵図と共に1枚当たりに意味付けた単位数に見合った目安量を表示させたものである。そして、これら多数枚からなる食品交換用カードから、対象者の1日の指示単位を上記各食品グループに最適配分した単位数に合わせて適宜の枚数を選択して組み合わせ、さらにこれらを着脱可能な一括保持手段で管理し、携帯自在としたものが指示単位管理用カード群である。
【発明の実施の形態】次に、上記、食事療法の食事管理方法に用いる食品交換用カード及びこれらを組み合わせた指示単位管理用カード群の具体的実施形態例とこれを用いた食事療法の食事管理方法の具体的実施例について、各表と図面とを参照しながら詳細に説明する。図1は本実施形態例の指示単位管理用カード群を示す斜視図である。1は、食品交換用カード(以下「カード」と略称。)であり、プラスチック薄板、耐久性のある板紙、又は金属プレート、等の部材を用いて、携帯に支障ない程度の大きさに形成している。該カードは、一方端部に係合用の係合孔10を有し、かつ上記「食品交換表」に分類される食品グループに関連付けた識別形態を備えている。この識別形態としては、例えば、種々別個の着色、種々別個の輪郭形状、又はこれらの組み合わせ、さらにはカードに適当な切り込みや突起を形成したものなどにより形成される。本実施形態の識別形態は、「食品交換表」に記載の表1から表6までの6分類の食品グループに対応させた別個の着色によって行っている。具体的には、表1の食品グループ(穀物、いも類、豆)に対しては「白」色、表2の食品グループ(くだもの)に対しては「オレンジ」色、表3の食品グループ(魚介、肉、卵、大豆)に対しては「青」色、表4の食品グループ(牛乳、乳製品)に対しては「赤」色、表5の食品グループ(油脂、多脂性食品)に対しては「黄」色、及び表6の食品グループ(野菜、海草、きのこ、こんにゃく)に対しては「緑」色、にそれぞれ着色している。そして、カードの表面には、各食品グループに分類される1種又は2種以上の食品名及び(又は)絵図と共に1枚当たりに意味付けた単位数に見合った目安量を記載している。例えば、「食品交換表」の表1に対応させた白色カード1には、この食品グループに含まれる食品の代表例として、下記の表に示す食品名と目安量の数点を記載している。
【表1】

なお、上記表1は、一枚当たりに意味付ける単位数を考慮して、2単位とする場合と3単位とする場合とに分けて、記載する目安量をあらわしている。また、「食品交換表」の表2から表5に対応させた各色カード1には、一枚当たり意味付ける適宜な単位数(例えば、0.5単位、1単位、1.4単位、等)に見合った食品名と目安量を記載している。例えば、下記に示す表2から表5に示すものである。
【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

また、「食品交換表」の表6の食品グループに該当する品目は、食品目ごとに管理する必要はなく、各種の野菜類をいろいろ取り合わせた合計量300グラムが1単位とされ、この1単位が1日の指示量である。そのため、必要によりカードを作成すればよく、例えば、3枚を用意して、朝昼夜の各食事毎に100グラムを食するように管理してもよい。さらに、料理に使用する調味料(みそ、醤油、さとう、)もその使用形態によってはエネルギー量として無視できないものであるが、必要によりこれに対応させたカードを作成すればよい。通常は、できるだけひかえめに使用する習慣をつければ、あえて管理用のカードを設ける必要はない。さらにまた、長期にわたる食事療法を無理なく行うためには、ある程度は節度ある嗜好物の摂取も認められるべきである。そのため、アルコール類やお菓子類の嗜好物を食したときは、下記の表に示すように、各食事毎に使用する白色カードと交換して用いるようにすることも可能である。
【表6】

なお、上記の表に記載した食品目は、例示として数種類のみを挙げているが、より詳しい該当品目は、上記の「食品交換表」に譲る。なお、上記のカードへの表記方法は、視覚不自由者を考慮して、点字などで表現するように、またはこれを併用するようにしてもよい。次に、このようにそれぞれ個別着色して識別形態を付加し、かつ対応する食品名と目安を表示させた複数種・複数枚のカード1から、その使用者(患者)の1日の指示単位による食事指示票にしたがって選択して組み合わせ、これらを係合孔10を介して開閉式のリング20に連繋させて一括保持することにより指示単位管理用カード群(以下「カード群」と略称。)2を形成する。例えば、1日の指示単位が23単位(1800キロカロリー)である場合は、イ)表1に配分される指示単位は12単位であるから1枚2単位の「白色カードを6枚」、ロ)表2に配分される指示単位は1単位であるから1枚1単位とした「オレンジ色カードを1枚」、ハ)表3に配分される指示単位は4単位であるから1枚1単位とした「青色カードを4枚」、ニ)表4に配分される指示単位は1.4単位であるから1枚1.4単位とした「赤色カードを1枚」、ホ)表5に配分される指示単位は1単位であるから1枚1単位とした「黄色カードを1枚」、ヘ)表6に配分される指示単位は1単位であるから1枚0.33単位(野菜類100グラム)とした「緑色カードを3枚」、ト)調味料に配分される0.6単位は省略、以上の組み合わせにより合計16枚のカード1、1、1・・をリング20で一括保持してカード群2を構成するものである。そして、このカード群2の使用方法は、常にこれを所持携帯しておき、各食事毎にその食品目に相当するカード1を対応枚数だけリング20の係合から外して別個に保持するようにするものである。これを用いて、1日の指示単位に従った食事管理の方法は、例えば、以下のようにして行う。
(1)朝食として、ごはん2杯、納豆40グラム、トマト1個ときゅうりのサラダ、そしてお味噌汁(わかめ入り)を食べたときは、イ)ごはん2杯分として・・・・・・・白色カード2枚、ロ)納豆の分として・・・・・・・・・青色カード1枚、ハ)サラダの分として・・・・・・・・緑色カード1枚、ニ)お味噌汁のわかめとして・・・・・カードなし(調味料は省略)
をそれぞれリング20から外し、別個に保持しておくようにする。
(2)昼食として、チャーハン(ごはん220グラム、ハム3枚、卵1個、他の具は野菜のみ)、サラダ(いろいろ種類の取り混ぜ)、を食べたときは、イ)ごはん220グラムとして・・・・白色カード2枚、ロ)ハム、卵として・・・・・・・・・青色カード2枚、ハ)チャーハン炒め油として・・・・・黄色カード1枚、ニ)サラダ分として・・・・・・・・・緑色カード1枚、をそれぞれリング20から外し、別個に保持しておくようにする。これより、リング20に残ったカード1の種類は、白色カード2枚、オレンジ色カード1枚、青色カード1枚、赤色カード1枚、緑色カード1枚、が残ったことになる。この残ったカード1の種類を考慮して、夕食の献立を検討すれは良い。
(3)その結果、夕食として、ごはん2杯、まぐろ刺身(赤身4切れ)、ほうれん草のおひたし(多め)、を食べたときは、イ)ごはん2杯分として・・・・・・・白色カード2枚、ロ)まぐろ刺身分として・・・・・・・青色カード1枚、ハ)おひたしの分として・・・・・・・緑色カード1枚、をそれぞれリング20から外すと、オレンジ色カード1枚と赤色カード1枚が残ることになる。この残ったカード1は、上記表2と表4に該当する食品目を意味するため、上記各食事の間に、又は食後に、例えば、牛乳(コップ1杯)とみかん(中形3個)、又はヨーグルト(コップ一杯)とりんご(小形1個)を食べると、全部のカード1がリング20から取り外されることになる。このように行うことにより、1日の指示単位に合致したエネルギー量と適正なバランス栄養の摂取ができたことになる。次の日は、取り外したカード群をまた元のリング20にもどして係合させ、前日と同様にその日の食事管理を行う。この繰り返しにより、日毎の食事管理を行うものである。なお、取り外したカード1を保持して置くために、使用後のカード1を係合させるリング(図示省略)と、使用前のカード1を係合させるリング20とを設け、かつこれらリングも係合させておけば、カードの紛失を防止できる。
【他の実施形態の可能性】なお、上記実施形態のカード群2は、多数枚のカード1を開閉式のリング20に係合させて一括保持するようにしているが、これに限らず、一括保持ができてかつ携帯性を有するものであれば他の構成手段でもよい。例えば、携帯用ケース内に収納しておき、使用前と使用後のカードを別個に保持しておける空間的仕切を設けたもの、などでも良い。また、本願発明である食事療法の食事管理方法を実行するための手段は、請求項2、3に記載した物理的形態を有するカード1やカード群2に限定するものではなく、今日の電子機器の目覚ましい発展を考慮すれば、マイクロコンピュータ装置を用いた携帯型ディスプレイに表示させた画面内容をカードに見立てる手法を採ってもよい。
【発明の効果】本願発明は、上記構成を採っているため、いちいち食事毎のカロリーを計算する煩わしさから開放され、予め1日の指示単位を栄養バランスを考慮して適正に配分したカード群から食した品目に対応したカードを取り外すしていくのみで、簡単に食事の管理を行うことができる。すなわち、1日の摂取可能なカロリー量が、カード1の抜き取りにしたがって減って行き、最後には0となってこれ以上食事をしてはいけないと言う事が、具体的に分かる効果がある。またカード群は、医師や栄養士によるその患者固有の最適値として各食品グループに配分されたものであるため、これにしたがって食事の管理を行えば、結果として最良の食事療法を行ったことになり、患者の負担を著しく軽減することができる。さらに、各食事のパターンを多数種予め作成しておけば、リングに残っている各種のカードと検討しながら献立を考えることもできる。さらにまた、一括保持したカード群は、携帯に支障のない程度に形成されているため、常に所持して置くことができ、外食の際にもたいへん便利なものである。このように、本願発明にかかる食事療法の食事管理方法は、食べるたびにカードを一括保持から取り外して行く管理方式であるため、人によっては夕食時には、ほとんどカードが残っていない場合もある。その結果、カロリーオーバーを自覚することができ、楽しみながらかつゲーム感覚で自己管理をすることができると共に、無理なく長期間の実行が可能な画期的な方法である。
【出願人】 【識別番号】598150422
【氏名又は名称】佐藤 博紀
【識別番号】598150433
【氏名又は名称】佐藤 由美
【識別番号】598150444
【氏名又は名称】佐藤 加奈
【出願日】 平成10年10月30日(1998.10.30)
【代理人】 【識別番号】100095717
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 博文
【公開番号】 特開2000−135069(P2000−135069A)
【公開日】 平成12年5月16日(2000.5.16)
【出願番号】 特願平10−310976