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【発明の名称】 フルーツ感、フレッシュ感の向上した果汁若しくは果肉含有食品
【発明者】 【氏名】吉藤 淳子

【氏名】小島 直人

【氏名】藤井 美樹

【要約】 【課題】フルーツ感又はフレッシュ感の向上した果汁又は果肉含有食品の提供。スクラロースのフルーツ感又はフレッシュ感の向上剤としての新規用途の提供。

【解決手段】スクラロースを含有することを特徴とするフルーツ感又はフレッシュ感の向上した果汁又は果肉含有食品、スクラロースを有効成分とするフルーツ感又はフレッシュ感の向上剤。
【特許請求の範囲】
【請求項1】スクラロースを含有することを特徴とする、フルーツ感又はフレッシュ感の向上した果汁若しくは果肉含有食品。
【請求項2】スクラロースを有効成分とするフルーツ感又はフレッシュ感の向上剤。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルーツ感、フレッシュ感の向上した果汁若しくは果肉含有食品に関する。更に本発明はスクラロースのフルーツ感又はフレッシュ感向上剤としての新たな用途に関する。
【0002】
【従来の技術】果汁若しくは果肉含有食品は、フルーツ感並びにフレッシュ感といった風味を有することが望まれ、従来から、フルーツ感やフレッシュ感を向上するための方法が種々検討されている。
【0003】しかし、スクラロースを含有することによりかかる効果が得られることは知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フルーツ感、フレッシュ感の向上した果汁若しくは果肉含有食品を提供することを目的とする。また、本発明は高甘味度甘味料であるスクラロースの新たな用途を提供することをも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねたところ、意外にも甘味料の一種であるスクラロースを果汁・果肉含有食品に添加配合することによってフルーツの風味を引きだたせることができ、フルーツ感やフレッシュ感が一層向上した食品が得られることを見いだした。本発明はかかる思わぬ知見に基づいて完成されたものである。
【0006】すなわち、本発明はスクラロースを含有することを特徴とする果汁若しくは果肉含有食品である。更に本発明は、スクラロースを有効成分とするフルーツ感又はフレッシュ感の向上剤である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においてスクラロースとは、ショ糖分子内のフルクトース残基の1、6位およびグルコース残基の4位の三つの水酸基を塩素分子で置換した構造をしており、ショ糖の約600倍の良質の甘味を示す高甘味度甘味料である(英国特許第1543167号)。
【0008】本発明が対象とする果汁含有食品には果汁を含む食品一般が広く包含され、例えば果汁そのもの、果汁を水や糖液などで希釈して調製される果汁入り清涼飲料、果汁入り混合飲料、果汁入り炭酸飲料、果汁入り乳飲料、果実飲料、果汁入り濃厚シラップ等の各種飲料;果汁入りリキュールなどのアルコール類;果汁入りゼリー、ムース;アイスクリーム、シャーベットなどの冷菓;果汁入りキャンディー、ガム等の菓子類を挙げることができる。また果肉含有食品には果肉を含む食品又は果実を原料として製造される食品一般が広く包含され、例えば果実ピューレ、果実がゆ、ネクター等の果肉飲料、フルーツカクテル、フルーツ入りのケーキ,ゼリー,ムース等の菓子類、アイスクリーム,シャーベット等の冷菓、果実入り缶詰や瓶詰め、果実ソース、果実バター、果実酒、果実酢等を挙げることができる。
【0009】なお、果汁や果肉の果物の種類は特に制限されず、あらゆる果物を挙げることができる。例えば、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ミカン等の柑橘系果物、イチゴ,ブルーベリー,木イチゴ等のベリー類、バナナ、パインアップル、ピーチ、グレープ、マスカット、アップル、なし、メロン、キウイフルーツ、グァバ、パッションフルーツ、すいか等を挙げることができるが、これらに限定されることはない。
【0010】本発明に係るフレッシュ感、フルーツ感の向上した食品を得るためには、結果的に最終製品にスクラロースが含有されていればよく、スクラロースの配合の時期や順序等を問わない。また、スクラロースの配合方法も特に制限されず、粉末や顆粒状等といった固体状のスクラロースを配合しても、また溶液状態にしたスクラロースを配合してもよい。
【0011】本発明の効果を得るためのスクラロースの果汁又は果肉含有食品への配合割合は、食品の種類又はそれに含まれる果汁や果肉の量によって異なり一概に特定できないが、通常食品あたりスクラロース0.00001〜0.5重量%、好ましくは0.0001〜0.5重量%の範囲から適宜選択して用いることができる。なお、スクラロース自体の甘味は0.0006重量%程度以上の配合で明瞭に感じられてくるため、甘味を控えたい場合にはその濃度未満で使用すればよく、かかる量は当業者が通常の能力の発揮により任意に調節しうるものである。
【0012】本発明によれば、スクラロースの配合によって果汁や果肉の風味や香りが一層引きだたされ、フルーツ感並びにフレッシュ感の風味よい食品を調製することができる。
【0013】更に本発明は、高甘味度甘味料であるスクラロースを有効成分とするフルーツ感風味向上剤である。当該風味向上剤は、少なくともスクラロースを含有するものであればよいが、本発明の効果を損なわないことを限度に、例えば防腐剤、安定化剤等といった他の食品添加物を含んでいてもよい。
【0014】本発明のフルーツ感又はフレッシュ感の風味向上剤は、粉末や顆粒状等といった固体状また溶液状のいずれの形態を採っていても良く、これらの形態で前述する各種食品の調製の任意の段階に添加配合して用いられる。かかる向上剤の配合により、食品に含まれる果汁や果肉の風味を一層引きだたせることが可能になり、フルーツ感またはフレッシュ感が一層向上した果汁又は果肉含有食品を調理乃至は取得することができる。
【0015】なお、当該風味向上剤の配合時期は特に制限されない。また風味向上剤の食品への配合割合は、前述する本発明の果汁又は果肉含有食品におけるスクラロースの配合割合に基づいて適宜選択される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の内容を以下の実施例、比較例等を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。尚、本発明において部とは、特に記載しない限り、重量部を意味するものとする。
実施例1 アップル果汁飲料5倍濃縮アップル透明果汁2.2部、クエン酸0.1部、ビタミンC0.05部、スクラロース0.014部、オリゴ糖1部、水溶性食物繊維8部、還元麦芽糖水飴1.5部を水にて100部とし、93℃まで加熱後、乳化色素0.1部、香料0.12部を添加し瓶に充填して、果汁のフレッシュ感のある飲料を得た。
【出願人】 【識別番号】000175283
【氏名又は名称】三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
【出願日】 平成10年10月29日(1998.10.29)
【代理人】 【識別番号】100065215
【弁理士】
【氏名又は名称】三枝 英二 (外10名)
【公開番号】 特開2000−135062(P2000−135062A)
【公開日】 平成12年5月16日(2000.5.16)
【出願番号】 特願平10−308462