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【発明の名称】 スピルリナ機能発現食品
【発明者】 【氏名】米田 實

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スピルリナに食用酢を配合したスピルリナ機能発現食品。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、藍藻類に属するスピルリナによる食品に関し、これに食用酢を配合することで、その摂取によってスピルリナの機能が体内で十分発現されるようにしたものである。
【0002】また本発明は、スピルリナ摂取によってしばしば経験される排泄便の青緑色化を軽減させ得る機能をスピルリナに賦与したものである。
【0003】
【従来の技術】近年の健康への志向の高まりのなかで、その豊富な栄養成分含有量と栄養成分間のバランスのよさで利用が増大しつつあるスピルリナは、とくに生理的諸機能にもすぐれていることが解明され、益々その摂取人口を拡げつつある。従来技術による利用は、主にその乾燥粉末の打錠粒子によるが、現実には期待される健康上の効果があらわれにくい場合も少なくなく、加えてスピルリナ含有の色素成分による濃青緑色がそのまま、あるいはさらに濃縮されて消化器からの排泄便にあらわれ、継続的摂取をためらわせる。栄養を補ない、からだの機能の円滑化にスピルリナはきわめて有用なので、その更なる普及に向け、その機能発現を例外ないものとし、排泄便の色調を改善する必要がある。なおこのことを目的としたスピルリナ食品は市場になく、食用酢を配合したスピルリナ食品の流通もない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前述のようなスピルリナ継続摂取を妨げる機能発現の不たしかさや、排泄便の濃青緑色化の改善について、鋭意検討し研究を重ねた結果、本発明を為すに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、栄養成分の量と成分間のバランスのよい、また生理的な諸機能にもすぐれるスピルリナによる食品の、効果発現をコンスタントにし、摂取結果の排泄便の色調を正常化するスピルリナ機能発現食品を提供するものである。
【0006】スピルリナ(Spirulina)は、藍藻類紐子 目ユレモ科スピルリナ属に属する微細ならせん状の藻で、通常の高等植物や、クロレラなどの緑藻それに珪藻、褐藻などの藻類と異り、バクテリアと同じ原核生物である。元来はアフリカや中南米、東南アジアをはじめ、高温で光線量多いアルカリ性塩水湖に自生するものであったが、繁殖率の高さ、栄養量の多さにより食品として摂取され続け、近頃は人工培養も盛んに行なわれるようになった。
【0007】スピルリナの栄養成分はまず豊富(約60%)なタンパク質であり、その特徴は必須アミノ酸のバランスのよさである。また含有のビタミンはサイアミン(ビタミンB)、リボフラビン(ビタミンB)、ピリドキシン(ビタミンB)、コバラミン(ビタミンB12)、ニコチン酸(ビタミンB)イノシトール、葉酸などのビタミンB群、α、β、γなどのカロチノイド群、同じくレチノイドグループとしてのゼアキサンチン、カンタキサンチン、クリプトキサンチン、ミキソキサンチン、さらにα、β、γ、δ(デルタ)などのトコフェロール群などがあり、何れも一般食品群をぬきん出る量を含む。
【0008】成分的に特徴となし得るのは、その高繁殖率の由来である光合成に資する色素群であるフイコシアニン、アンドシアニン、クロロフィルである。
【0009】豊富なタンパク質とそのアミノ酸のバランスのよさはいうまでもなく、例えばスピルリナの特徴でもあるビタミンB群のうち、Bは「記憶力のビタミン」、Bは「肝臓と粘膜と目のビタミン」、Bは「皮膚と美容のビタミン」、B12や葉酸は「造血のビタミン」などと別称されるように(ビタミン、ミネラルの摂り方〜丸善)、またカロチノイド群、トコフェロール群の抗酸化能、さらに色素群の電子易供与性、易受容性などは、何れもスピルリナの食品としての機能性を示唆して余りあるが、実際の摂取において、自他覚を問わず、その機能発現が見えにくい場合も少なくない。而して本発明者は、スピルリナ機能発現が、継続的(3ヵ月)摂取によっても見えてこない例の観察を重ね、それに基く研究の結果、これらの場合のスピルリナ摂取効果の発現が、スピルリナに食用酢を配合することで、比較的容易に得られることを見出した。即ち本発明をなすに至った所故である。
【0010】本発明のスピルリナとはスピルリナ属に属する藻類であり、スピルリナ・マキシマ(Spirulina maxima)、スピルリナ・プラテンシス(Spirulinaplatensis)、スピルリナ・ゲイトレリ(Spirulina geitleri)、スピルリナ・メイヤー(Spirulina major)、スピルリナ・プリンセプス(Spirulina princeps)、スピルリナ・サイアミーゼ(Spirulinasiamese)、スピルリナ・クルタ(Spirulina curta)、 スピルリナ・サブサルサ(Spirulina subsalsa)などがあげられるが、スピルリナ・マキシマ、スピルリナ・プラテンシスなどの使用を好適とする。
【0011】本発明の食用酢は食用に供される全ての酢類の使用を可とするが、好ましくは食品成分表収載の食酢である穀物酢、米酢、果実酢などを、酢酸量の数値安定性から利用する。(食用酢の酢酸量は4.2〜5%)
【0012】スピルリナは乾燥藻体を用いるが、乾燥の方法は公知の何れの方法を採るもよしとする中で、凍結乾燥藻体またはスプレー乾燥藻体の使用を好適とする。
【0013】
【実施例】スプレー乾燥したスピルリナ粉末をかくはんしつつ米酢をスプレーし混合する。この混合物をよく擂潰し後再びよく乾燥する。この乾燥混合物を一粒0.2gの素錠に打ち試験に供する。なおスピルリナと米酢(食用酢)の混合比は、重量で1:1から1:5を適当とするが、1:2とすることがもっとも望ましい。
【0014】
【試験例1】血圧が収縮期数値160以上、拡張期数値90以上を継続する成人女性(54才〜67才)3名ずつ二群に実施例の食用酢配合スピルリナ(Aとする)と、対照例として食用酢を配合しない従来型のスピルリナ(0.2g素錠〜Bとする)を、一日三回の食事時に各10粒ずつ摂取させ、試験開始時とA、Bの摂取終了時の血圧を測定比較する。A、Bの摂取は被験者6名のうち3名がA(4週間)→B(4週間)。残り3名がB(4週間)→A(4週間)。結果を表1、2に示す。
【0015】
【試験例2】血液検査により、UV法測定のGOT、GPT値を比較した。被験者は実施例の食用酢配合スピルリナ(Aとする)摂取者が4名、対照例のスピルリナ(Bとする)摂取者が3名。摂取期間は何れも10粒ずつ1日3回計30粒を7週間。結果を表3に示す。
【0016】
【試験例3】成人(22才〜59才)5名に、実施例の食用酢配合スピルリナ(Aとする)と、対照例のスピルリナ(Bとする)を何れも10粒ずつ1日3回計30粒を3日間(計6日)摂取せしめ、摂取翌日の排泄便の色調を比較した。結果を表4に示す。
【0017】各表の結果から、本発明のスピルリナに食用酢を配合した食品は、従来のスピルリナ食品に比べ機能の発現が顕らかであり、かつまた、スピルリナ食品一般の通弊である摂食後の排泄便の青緑色化を軽減させることが示された。以上の効果は消化吸収力の低い体質者、殊に加令による消化能の低下者においてより目にみえやすく、高令化時代を健やかに暮すための栄養機能食品として有為であると考えられる。
【0018】
【表1】

【0019】
【表2】

【0020】
【表3】

【0021】
【表4】

【出願人】 【識別番号】595030103
【氏名又は名称】米田 實
【出願日】 平成10年9月29日(1998.9.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−102364(P2000−102364A)
【公開日】 平成12年4月11日(2000.4.11)
【出願番号】 特願平10−313880