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【発明の名称】 おでん風煮物の製造法
【発明者】 【氏名】矢野 好男

【要約】 【課題】封入する調味液の量を少なくしても具の型くずれがしにくく、嵩及び重量を低減して、流通経費を含むコストを低廉化できるおでん風煮物の製造法を提供すること。

【解決手段】気密性、耐熱性を有する合成樹脂製袋1内に、練り製品等のおでん風煮物に適した生の状態の具2と、具に対して5〜40%の調味液3とを封入し、これを80〜120℃の温度で調味液3が具2内に浸透して味付けできる時間加熱処理するようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 気密性、耐熱性を有する合成樹脂製袋内に、練り製品等のおでん風煮物に適した生の状態の具と、具に対して5〜40%の調味液とを封入し、これを80〜120℃の温度で調味液が具内に浸透して味付けできる時間加熱処理するようにしたことを特徴とするおでん風煮物の製造法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おでん風煮物の製造法に関し、特に、暖めるだけで、手軽におでん風煮物を食することができるようにしたおでん風煮物の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、手軽におでん風煮物を食することができるように、ごぼう天、竹輪等の練り製品、大根、芋、人参等の根菜類、卵、こんにゃく、厚揚げ、たこ等の具を加熱処理して味付けした後、具の型くずれを防止するため、具を、具と略等量の調味液と共に気密性、耐熱性を有する合成樹脂製袋内に封入するようにした状態で流通させて、消費者は、このおでん風煮物を、袋ごと熱湯に浸したり、電子レンジで加熱することにより食するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のおでん風煮物は、具の型くずれを防止するため、具を、具と略等量の調味液と共に合成樹脂製袋内に封入するようにしているので、流通段階で合成樹脂製袋が破損しないように、強度の大きいものを使用する必要があり、また、必要以上の調味液が封入されているため、嵩が高く、重量が重くなり、流通経費がかかるという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来のおでん風煮物の有する問題点に鑑み、封入する調味液の量を少なくしても具の型くずれがしにくく、嵩及び重量を低減して、流通経費を含むコストを低廉化できるおでん風煮物の製造法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のおでん風煮物の製造法は、気密性、耐熱性を有する合成樹脂製袋内に、練り製品等のおでん風煮物に適した生の状態の具と、具に対して5〜40%の調味液とを封入し、これを80〜120℃の温度で調味液が具内に浸透して味付けできる時間加熱処理するようにしたことを特徴とする。
【0006】このおでん風煮物の製造法は、気密性、耐熱性を有する合成樹脂製袋内に、練り製品等のおでん風煮物に適した生の状態の具と、具に対して5〜40%の調味液とを封入し、これを80〜120℃の温度で調味液が具内に浸透して味付けできる時間加熱処理するようにしているので、封入する調味液の量を、具に対して5〜40%と少なくしても、具の型くずれがしにくく、嵩及び重量を低減して、資材や流通経費のコストを低廉化することができる。また、外観上も調味液の存在が識別し得ない程度となるため、見た感じも好ましいものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のおでん風煮物の製造法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0008】おでん風煮物に適した食材、例えば、ごぼう天、竹輪等の練り製品、大根、芋、人参等の根菜類、卵、こんにゃく、厚揚げ、たこ等の具を適当な大きさに切り、この食材(以下、「具」という。)を、そのまま生の状態で、気密性、耐熱性を有する合成樹脂製袋1内に、具2に対して5〜40%の調味液3と共に封入し、これを80〜120℃の温度で調味液3が具2内に浸透して味付けできる時間加熱処理するようにする。
【0009】この場合において、調味液3には、鰹節、こんぶ等のだしに、適量の醤油、みりん等の調味料を加えたおでん風煮物に適したものを調製しておき、常温又は加熱した状態で合成樹脂製袋1内に封入するようにする。
【0010】また、合成樹脂製袋1には、食品包装用の用途に用いられる公知の合成樹脂製の袋(アルミニウム箔等を積層したものを含む。)を使用することができる。
【0011】具2と調味液3とを封入した合成樹脂製袋1の加熱処理は、袋ごと80〜120℃の湯中に浸するほか、任意の加熱装置を用いて行うことができるが、具2と調味液3とを合成樹脂製袋1に封入した状態で加熱処理を行うことにより、調味液3を短時間、例えば、15分から2時間程度で、確実に、具2内に浸透させて味付けすることができ、特に、大根、芋、人参等の根菜類の加熱処理による型くずれを防止することができる。
【0012】なお、調味液3は、80〜120℃の温度で加熱処理することにより、具2内に浸透させて、例えば、具2に含まれる澱粉の吸水作用によって、十分に味付けすることができるが、さらに、必要に応じて、セルローズやゼラチン等を添加することによって、おでん風煮物の風味を阻害することなく、味付けすることができる。
【0013】このおでん風煮物は、合成樹脂製袋1ごと熱湯に浸したり、電子レンジで加熱することにより、そのまま、又は辛子や辛子味噌等の適宜の調味料を付けて食することができるが、特に、具2と調味液3とを合成樹脂製袋1内に封入した後、80〜120℃の温度で所定時間加熱処理するようにしているので、殺菌が確実に行われ、衛生的で、保存性を有するものである。
【0014】また、このおでん風煮物は、封入する調味液3の量を、具2に対して5〜40%と少なくしても、具2の型くずれがしにくく、全体の嵩及び重量を低減して、資材や流通経費のコストを低廉化することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明のおでん風煮物の製造法によれば、気密性、耐熱性を有する合成樹脂製袋内に、練り製品等のおでん風煮物に適した生の状態の具と、具に対して5〜40%の調味液とを封入し、これを80〜120℃の温度で調味液が具内に浸透して味付けできる時間加熱処理するようにしているので、封入する調味液の量を、具に対して5〜40%と少なくしても、具の型くずれがしにくく、全体の嵩及び重量を低減して、資材や流通経費のコストを低廉化することができ、暖めるだけで、手軽におでん風煮物を食することができる。特に、本発明のおでん風煮物の製造法によれば、具と調味液とを合成樹脂製袋内に封入した後、80〜120℃の温度で所定時間加熱処理するようにしているので、殺菌が確実に行われ、保存性を向上することができる。また、外観上も調味液の存在が識別し得ない程度となるため、見た感じも好ましいものである。
【出願人】 【識別番号】592209814
【氏名又は名称】伊丹かねてつ食品株式会社
【出願日】 平成10年9月25日(1998.9.25)
【代理人】 【識別番号】100102211
【弁理士】
【氏名又は名称】森 治 (外1名)
【公開番号】 特開2000−93129(P2000−93129A)
【公開日】 平成12年4月4日(2000.4.4)
【出願番号】 特願平10−271641