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【発明の名称】 麺類の製造方法
【発明者】 【氏名】市川 賢治

【氏名】ヴァレーレ・ドゥ・コーニンク

【氏名】町田 芳章

【氏名】東川 浩

【要約】 【課題】

【解決手段】タピオカ澱粉に極度に軽度な架橋と、エーテル化の両方を施した化工澱粉を麺類に含有させる方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】タピオカ澱粉に極度に軽度な架橋と、エーテル化の両方を施したした化工澱粉を麺類に含有させることを特徴とする麺類の製造方法。
【請求項2】極度に軽度な架橋と、エーテル化の両方を施した化工澱粉の、絶乾物5.5重量%濃度のブラベンダーアミログラフ粘度が最高粘度>95℃の粘度の関係にあり、95℃で、30分加熱後、50℃まで冷却した時の粘度が800BU以上2500BU以下である請求項1記載の麺類の製造方法。
【請求項3】極度に軽度な架橋と、エーテル化の両方を施した化工澱粉の、絶乾物5.5重量%濃度のブラベンダーアミログラフ粘度が最高粘度>95℃の粘度の関係にあり、糊化開始温度が62℃以下、最高粘度が1200BU以上、95℃の粘度が700BU以上、さらに95℃で、30分加熱後の粘度の低下が10BU以上400BU以下で、最高粘度と95℃までの粘度との差が100BU以上500BU以下、50℃まで冷却した時の粘度が800BU以上2500以下である請求項1記載の麺類の製造方法。
【請求項4】麺類がうどん、中華麺、日本そば、パスタの生及び加熱処理、冷凍処理、乾燥処理、酸処理等の一種以上の処理行なった請求項1〜3記載の麺類の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は麺類の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】従来、生麺はもとより、冷凍麺、常温での長期保存が可能なLL(ロングライフ)麺、乾麺、即席フライ麺、即席ノンフライ麺などの加工麺類に多くの化工澱粉が使用されている。特に、これらの麺類の中でも冷凍うどんやLLうどんなどでは生うどんを茹でたときのようなソフト感をともなう粘弾性のある食感を再現することが目的であり、生麺類においては小麦粉による麺質のふれを防止したり、その小麦粉ではだせない麺質を出すために化工澱粉が使用されてきたが、従来の化工澱粉類では目的を十分には達成できていない。
【0004】また、特公昭63−66177号公報、特公昭62−62137号公報、特開平4−311359号公報等にタピオカ澱粉の添加やエーテル化、エステル化澱粉の添加、アセチル化馬鈴薯澱粉の添加など、多くの特許がでている。また、リン酸架橋とエーテル化の二つの化工を施した澱粉についても提示されている(特公平7−63324公報)。しかし、これらの澱粉は茹で時の澱粉粒の崩壊を抑制することを目的としているため、うどんなどに用いた場合、ゴムのような弾性に富んだ食感となり、うどん本来のソフト感を有する粘弾性のある食感を出すことができない。また、前記各種提案の実施例においてもタピオカ澱粉に極度に軽度な架橋処理と、エーテル化の両方の処理を併用した例は提示されていない。
【0005】発明者等の研究では、特に架橋とエーテル化を併用した澱粉においてはその架橋度合いと置換度合いにより、麺質は大きく異なり、架橋度と置換度がある一定レベルを越えるとまったく食感が異なったものとなる。また、原料澱粉の種類によってはそれ以上の食感の変化があり、特に釜揚げうどんが出すソフトで粘弾性(もちもち感)のある食感を出すことが従来の化工澱粉ではできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の化工澱粉ではソフト感に富んだ麺本来の麺質をもつ加工麺類を作ることができないことから、麺本来のソフト感に富んだ麺本来の麺質をもつ麺類の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、タピオカ澱粉に極度に軽度な架橋と、エーテル化の両方の化工を施した澱粉を麺類に添加することにより、加工麺類において風味、食感を害なうことなく、ソフト感に富んだ麺本来の麺質を維持でき、生麺類においては小麦粉の品質のふれによる麺質への影響を抑制できることを見いだし本発明に達した。
【0008】すなわち、タピオカ澱粉に極度に軽度な架橋と、エーテル化の両方を施した化工澱粉を麺類に含有させることを特徴とする麺類の製造方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明でいう極度に軽度な架橋と、エーテル化の両方を施したタピオカ澱粉とは、BRABENDER社のBRABENDER VISCOGRAPHで絶乾物5.5重量%濃度の水溶液で、1.5℃/分の割合で加熱、冷却した時の粘度が、最高粘度(B)>95℃の粘度(C)の関係にあって、粘度低下を伴うものであればよく、好ましくは、95℃で30分加熱後、50℃まで冷却したときの粘度(E)が800BU以上2500BU以下のものである。さらに好ましくは、絶乾物5.5重量%濃度のブラベンダーアミログラフ粘度が最高粘度(B)>95℃の粘度(C)の関係にあり、糊化開始温度(A)が62℃以下、最高粘度(B)が1200BU以上、95℃の粘度(C)が700BU以上、さらに95℃で30分加熱後の粘度(D)の低下(C−D)が10BU以上400BU以下で、最高粘度と95℃の粘度との差(B−C)が100BU以上500BU以下、50℃まで冷却した時の粘度(E)が800BU以上2500BU以下のものである。また、この時のエーテル化の置換度(D.S)は、0.01以上0.15程度の一般食品に用いられる範囲に入るものである。なお、エーテル化の置換度は、D.P.Johnson,Analytical Chemistry.,41(6),859−860(1969)記載の方法で測定した値である。
【0010】すなわち、架橋度を強くすると最高粘度(B)>95℃の粘度(C)の関係が最高粘度(B)≦95℃の粘度(C)の関係へと変化するとともに、粘度低下がなくなり、50℃まで冷却した時の粘度(E)が800BU〜2500BUの範囲から外れる。また、澱粉粒は膨潤崩壊混合物から崩壊のない膨潤物のみへと変化してゆき、このような澱粉を加工麺類に添加すると麺質は硬くソフト感のないものへと変化する。また、架橋を行わないと加工麺類の老化が早く進み同様に硬く、脆い麺質となる。
【0011】架橋、エーテル化の反応方法、試薬などには限定されない。例えば澱粉の化工は、架橋としてオキシ塩化リン、トリメタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、アジピン酸をもちいる方法、エーテル化としてプロピレンオキサイドをもちいる方法などを挙げることができる。
【0012】本発明において、架橋とエーテル化を施した澱粉(以後架橋HP澱粉という)を麺類に含ませる方法は限定されるものではない。例えば、原料小麦に予め混合する方法、混捏時に混合する方法、捏ね水に分散する方法などを挙げることができる。好ましくは、小麦粉に予め混合する方法である。
【0013】また、架橋HP澱粉の含有量は限定されるものではない。例えば、小麦粉との置換量として、麺類の食感を改良することが出来る3重量%から麺類の食感を大きく改善できる50重量%を挙げることができる。。好ましくは小麦粉との置換量として5〜20重量%である。
【0014】本発明の麺類は、その麺類の種類、加工方法、形態などは限定されない。例えば、麺の種類としてはうどん、中華麺、日本そば、パスタなどを挙げることができる。加工方法ては前記麺類を茹でた茹で麺、蒸した蒸し麺、油で揚げた揚げ麺、乾燥した乾麺などを挙げることができる。形態としては前記麺類を前記加工方法と包装後加熱殺菌などの殺菌加工を組み合わせた即席フライ麺、即席ノンフライ麺、常温での長期保存が可能なロングライフ麺(以後LL麺という)及び冷凍麺などを挙げることができる。
【0015】また、上記麺類の製造方法は限定されない。例えば、通常の製麺方法による製麺方法、麺帯を三層構造とする三層麺の製造方法などを挙げることができる。好ましくは、通常の製麺方法でよく、LL麺や即席ノンフライ麺においては三層構造がよい場合もある。
【0016】本発明に用いる麺類を作る場合、原料小麦粉と架橋HP澱粉以外に蕎麦粉、米粉、トウモチコシ粉などの穀粉類;馬鈴薯、コーン、タピオカ、米、小麦などの澱粉及びこれら澱粉のエステル化、エーテル化、架橋、酸化、酸処理などの一種以上の化工を施した化工澱粉やアルファ化澱粉などの澱粉類;グルテン、グリアジン、グルテニン、卵白、大豆蛋白、カゼインなどの動植物性蛋白質類;グリシン、アラニン、グルタミン酸、シスチン、システインなどのアミノ酸及びその塩類などのアミノ酸類;プロタミン、ポリリジン、リゾチーム、白子蛋白などのポリペプチド及び各種動植物エキスなどのポリペプチド類;酢酸、アジピン酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、リン酸、炭酸などの酸類及びそのナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどの塩類;酸化カルシウム、水酸化カルシウム及び卵殼、動物の骨、牡蛎殼などを高温焼成したものなどの強アルカリ性カルシウム類;グアガム、タマリンドガム、キサンタンガム、寒天、ジェランガム、ローカストビンガム、アルギン酸及びそのナトリウム塩、ペクチンなどのガム類;グリセリン脂肪酸エステル、庶糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、レシチン、酵素処理レシチンなどの乳化剤類;動植物性油脂及びその粉末油脂などの油脂類などの一種又は二種以上を組み合わせて添加することができる。
【0017】本発明においては、これら小麦粉と架橋HP澱粉以外のうち、穀粉類及び澱粉類の添加方法及び添加量は限定されないが、添加方法としては、小麦粉に予め混合する方法、あるいは製麺時に添加する方法などを挙げることができ、これらの小麦粉との置換量は5〜80重量%の範囲である。
【0018】また、これら小麦粉と架橋HP澱粉以外のうち、上記動植物性蛋白質類以下の添加方法及び添加量も限定されない。添加方法としては、小麦粉に混合する方法と水に溶解させる方法などを挙げることができるが、水に溶解するもの以外は小麦粉に混合する方法が好ましい。なお、これら混合物の添加量は、小麦粉に対し0.01〜10重量%の範囲である。
【0019】
【実施例】以下に実施例および比較例を示す。また、特に説明のない限り%は重量基準である。
【0020】参考例1タピオカ澱粉を原料として、極度に軽度なリン酸架橋と、ヒトロキシプロピル化の両方を施した化工澱粉を用意した(ELCHPタピオカ澱粉)。また、同様に軽度なリン酸架橋と、ヒドルキシプロピル化の両方を施した化工澱粉を用意した(LCHPタピオカ澱粉)。また、中程度なリン酸架橋と、ヒドロキシプロピル化の両方を施した化工澱粉を用意した(MCHPタピオカ澱粉)。さらに、ELCHPとMCHPタピオカ澱粉のヒドロキシプロピル化の置換度を高くしたものを用意した(EL’CHPタピオカ澱粉、M’CHPタピオカ澱粉)。
【0021】また、前記澱粉類の絶乾物5.5重量%濃度におけるブラベンダアミログラフのデータを以下に示す。


【0022】実施例1 比較例1〜3中力小麦粉9KgにELCHPタピオカ澱粉1Kgを混合した粉に、食塩300gを3.6Kgの水に溶解した捏ね水を加え、常法により麺帯を作った。最終麺帯の厚を3mmとし、切り歯10番で麺線としてうどんを得た(実施例1)。また、化工澱粉を添加せずに中力小麦粉のみで同様にしてうどんを得た(比較例1)。さらに、ELCHPタピオカ澱粉をLCHPタピオカ澱粉に置き換えて同様にしてうどんを得た(比較例2)。また、ELCHPタピオカ澱粉をMCHPタピオカ澱粉に置き換えて同様にしてうどんを得た(比較例3)。
【0023】これらのうどんを実施例1、比較例2、3は17分間、比較例1は23分間茹でた後、茹でた麺を水洗いし、その食感を評価するとともに、水洗いした麺の水をよく切ってからビニール袋に詰め、冷蔵庫に保存した。冷蔵庫に保存した麺を沸騰したお湯で30秒間湯がき、食感を同様に評価した。評価は化工澱粉無添加のうどん(比較例1)の茹で直後の食感を基準とし、その評点を硬さ6点、粘弾性7点、滑らかさ5点、ソフト感7点と定め、満点を10点として比較した。
【0024】評価結果を表1に示す。実施例1は茹でたてにおいても、化工澱粉無添加及び他の化工澱粉を添加したものより粘弾性、滑らかさ、ソフト感に優れていると共に、一晩冷蔵庫に保存しても粘弾性、滑らかさ、ソフト感に優れたものであった。
【0025】
【表1】

【0026】実施例2 比較例4〜6中力小麦粉8KgにELCHPタピオカ澱粉2Kgを混合した粉に、食塩300gを3.6Kgの水に溶解した捏ね水を加え、常法により麺帯を作った。最終麺帯の厚を3mmとし、切り歯10番で麺線としてうどんを得た(実施例2)。また、化工澱粉を添加せずに中力小麦粉のみで同様にしてうどんを得た(比較例4)。さらに、ELCHPタピオカ澱粉をLCHPタピオカ澱粉に置き換えて同様にしてうどんを得た(比較例5)。また、ELCHPタピオカ澱粉をMCHPタピオカ澱粉に置き換えて同様にしてうどんを得た(比較例6)。
【0027】これらのうどんを実施例2、比較例5、6は17分間、比較例4は23分間茹でた後、水洗いし、その麺約200gを冷凍用容器に入れて−40℃で急速凍結した。ここで得た冷凍うどんを沸騰したお湯で60秒間湯がき、その食感を評価した。評価は別に化工澱粉無添加のうどんを調製し、茹で直後の食感を基準とし、実施例1と同様に行った。
【0028】評価結果を表2に示す。実施例2は化工澱粉無添加及び他の化工澱粉を添加したものより粘弾性、滑らかさ、ソフト感に優れたものであった。
【0029】
【表2】

【0030】実施例3 比較例7〜9準強力小麦粉9KgにELCHPタピオカ澱粉1Kgを混合した粉に、食塩100g、かん粉100gを3.6Kgの水に溶解した捏ね水を加え、常法により麺帯を作った。最終麺帯の厚さを1.5mmとし、切り歯20番で麺線として生中華麺を得た(実施例3)。また、化工澱粉を添加せずに準強力小麦粉のみで同様にして生中華麺を得た(比較例7)。さらに、ELCHPタピオカ澱粉をLCHPタピオカ澱粉に置き換えて同様にして生中華麺を得た(比較例8)。また、ELCHPタピオカ澱粉をMCHPタピオカ澱粉に置き換えて同様にして生中華麺を得た(比較例9)。
【0031】これらの生中華麺を2分間茹でた後、水洗いし、麺のpHが約4になるように1%乳酸水溶液に20秒間浸漬した。浸漬後、この麺約200gを耐熱性の樹脂袋につめ、四方をシールして、中心温度が85℃以上で30分間の加熱殺菌を行い、長期保存が可能なLL中華麺を得た。これらのLL中華麺を常温保存1ケ月後に袋から発泡樹脂製の容器に移しかえ、沸騰水で一度麺を洗った後、再び沸騰水を注ぎ、濃縮スープを加えてその食感を評価した。評価は別に化工澱粉無添加の生中華麺を調製し、3分間茹でた後、スープに入れたものの食感を8点と定め、満点度10として、硬さ、粘弾性、滑らかさを比較した。
【0032】評価結果を表3に示す。化工澱粉無添加及び他の化工澱粉を添加したものは硬くぼそぼそした食感であるのに対し、実施例3は粘弾性に富んだ生中華麺に近い食感であった。
【0033】
【表3】

【0034】実施例4 比較例10〜12準強力小麦粉4Kg、中力小麦粉5KgにELCHPタピオカ澱粉1Kgを混合した粉に、食塩100g、かん粉60gを3.8Kgの水に溶解した捏ね水を加え、常法により麺帯を作った。最終麺帯の厚さを1.5mmとし、切り歯20番で麺線とした後、各麺線を蒸し器で10分間蒸し、水洗い後、油掛けを行って蒸し中華麺を得た(実施例4)。また、化工澱粉を添加せずに準強力粉麦粉を5Kgとし、同様にして蒸し中華麺を得た(比較例10)。さらに、ELCHPタピオカ澱粉をLCHPタピオカ澱粉に置き換えて同様にして蒸し中華麺を得た(比較例11)。また、ELCHPタピオカ澱粉をMCHPタピオカ澱粉に置き換えて同様にして蒸し中華麺を得た(比較例12)。
【0035】これらの蒸し中華麺をプレートヒーターで少量のお湯を加えて2分間炒めた後、焼そばソースを加え、からめてから容器に入れて、冷蔵庫で一晩保存した。翌日電子レンジで加温しその食感を評価した。評価は別に化工澱粉無添加の蒸し中華麺を調製し、調理直後の焼そばの食感を8点と定め、満点を10点として、硬さ、粘弾性、ソフト感を比較した。
【0036】評価結果を表4に示す。化工澱粉無添加及び他の化工澱粉を添加したものは硬くぼそぼそした食感であるのに対し、実施例4はソフトで粘弾性のある調理仕立ての焼そばに近い食感であった。
【0037】
【表4】

【0038】実施例5 比較例13、14準強力小麦粉6KgにELCHPタピオカ澱粉4Kgを混合した粉に、食塩100g、かん粉30gを3.8Kgの水に溶解した捏ね水を加え、常法により麺帯を作った。最終麺帯の厚さを1.2mmとし、切り歯24番で麺線とした後、各麺線を蒸し器で5分間蒸し、容器に入れて、乾燥機で乾燥し、即席ノンフライ中華麺を得た(実施例5)。また、ELCHPタピオカ澱粉をLCHPタピオカ澱粉に置き換えて同様にして即席ノンフライ中華麺を得た(比較例13)。また、ELCHPタピオカ澱粉をMCHPタピオカ澱粉に置き換えて同様にして即席ノンフライ中華麺を得た(比較例14)。
【0039】これらの即席ノンフライ中華麺に沸騰したお湯を加え、4分間放置後、粉末スープを加え、その食感を評価した。その結果、実施例5の中華麺は粘弾性、ソフト感、滑らかさともに優れたものであるのに対し、比較例13、14はともに硬く、ぼそぼそとした食感であった。
【0040】実施例6 比較例15中力小麦粉9KgにEL’CHPタピオカ澱粉1Kgを混合した粉に、食塩300gを3.6Kgの水に溶解した捏ね水を加え、常法により麺帯を作った。最終麺帯の厚を3mmとし、切り歯10番で麺線としてうどんを得た(実施例6)。また、EL’CHPタピオカ澱粉をM’CHPタピオカ澱粉に置き換えて同様にしてうどんを得た(比較例15)。
【0041】これらのうどんを17分間茹でた後、茹でた麺を水洗いして、その食感を評価するとともに、水洗いした麺の水をよく切った後ビニール袋に詰め、冷蔵庫に保存した。冷蔵庫に保存した麺を沸騰したお湯で30秒間湯がき、食感を同様に評価した。評価は化工澱粉無添加のうどんを別に試作し、その茹で直後の食感を基準とし、評点を硬さ6点、粘弾性7点、滑らかさ5点、ソフト感7点と定め、満点を10点として比較した。
【0042】評価結果を表5に示す。実施例6は茹でたてにおいても、比較例15より粘弾性、滑らかさ、ソフト感に優れていると共に、一晩冷蔵庫に保存しても粘弾性、滑らかさ、ソフト感に優れたものであった。
【0043】
【表5】

【0044】
【発明の効果】タピオカ澱粉に極度に軽度な架橋と、エーテル化の両方を施したした化工澱粉を麺類に含有させることで、生麺類、加工麺において食感の優れた麺類を製造することができる。
【出願人】 【識別番号】598148751
【氏名又は名称】セレスタージャパン株式会社
【出願日】 平成10年9月25日(1998.9.25)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−93104(P2000−93104A)
【公開日】 平成12年4月4日(2000.4.4)
【出願番号】 特願平10−307748