| 【発明の名称】 |
ふぐ鍋セット |
| 【発明者】 |
【氏名】芹野 芳明
【氏名】末永 興一
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 臓器、皮、ひれ、尻尾等を取り除いた生ふぐの切り身を熱湯中にて芯部の温度が70〜80℃になるまで加熱し、この温度範囲に1〜3分間保持した後冷却して真空パックしたふぐの材料と、生野菜及び具の材料と、だしの材料とを容器に収容してセット化し、冷蔵した後、さらに水又は湯を加えて電子レンジにより加熱調理できるようにしたことを特徴とするふぐ鍋セット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はふぐの鍋料理用セットに関し、大衆化した食品として市場に流通させることにより、高度な調理技術を持たない一般家庭においても手軽にふぐの鍋料理が賞味できるセットに関する。 【0002】 【従来の技術】たいていの食用ふぐは毒を持っているが、毒の有無に関係なく、ふぐは免許を持たない一般家庭にて調理することができない。したがって、ふぐを賞味するには、専門の調理師がいる鮮魚店等にて調理してもらうとか、料理店へ行くしか方法がなかった。これらにより、ふぐ料理は一般的には高級料理としてみられ、大衆化した料理としての馴染がなかった。 【0003】一方、乾燥ふぐ、焼きふぐ等の加工品は、専門の加工工場により生産され、市場にて販売されている。また、例えば特開平10−4869号公報には、刺身用ふぐの切り身を気体が残留する状態でパックすることにより、調理済の生ふぐを新鮮な状態で貯蔵する方法が記載されている。これらのふぐについては、市場に流通させることができるので、一般家庭で手軽に求めることができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、ふぐの鍋料理については、一般家庭で手軽に賞味できるようにしたものは、まだ市場に流通していないようである。これは、鍋用としてふぐの味を損なわずに市場へ流通させる技術の未解明が原因の一つとして考えられる。また、ふぐの鍋料理そのものが他の料理に比べて一般的に馴染が少ないこと、ふぐ鍋を構成する野菜や具の材料を調達する煩雑さ、だしを造る難しさ、さらに最近に至っては、鍋で煮るということ自体の煩わしさ等も原因していると考えられる。本発明はこれらの課題を解決するため、鋭意追及の結果完成したものであり、流通を容易化することにより、ふぐの鍋料理を大衆化して、一般家庭でも手軽に賞味できるようにすることを目的とした。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、臓器、皮、ひれ、尻尾等を取り除いた生ふぐの切り身を熱湯中にて芯部の温度が70〜80℃になるまで加熱し、この温度範囲に1〜3分間保持した後冷却して真空パックしたふぐの材料と、生野菜及び具の材料と、だしの材料とを容器に収容してセット化し、冷蔵した後、さらに水又は湯を加えて電子レンジにより加熱調理できるようにしたふぐ鍋セットである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明を実施する際、まず、生ふぐを熱湯中にて加熱処理した後冷却して真空パックしたふぐの材料を調製する。用いるふぐは、トラふぐ、ナシふぐ、マふぐ等が味の点で好ましいが、他の食用ふぐであっても構わない。専門の調理師により、ふぐの臓器、皮、ひれ、尻尾等を取り除く。その後、ふぐ鍋用として適度の大きさの切り身に分断し、熱湯中にて加熱処理する。 【0007】加熱処理は、切り身をその芯部の温度が70〜80℃に到達するまで加熱し、この温度範囲に1〜3分間保持する。この加熱処理の温度及び時間は、賞味直前の電子レンジによる加熱とも関連し、電子レンジにより加熱して生野菜が煮えたとき丁度、ふぐの切り身が程好く煮えるようにする必要がある。種々の加熱温度と時間の条件について試作品を製造し、試食を重ねた結果、切り身の芯部の温度が70℃未満のとき、又は保持時間が1分未満のときは、賞味するときに煮えかたが不十分であるとともに、いわゆるアクがとれず、生くさいものとなる。芯部の温度が80℃を超えるとき、又は保持時間が3分を超えるときは、煮えすぎて身が少しかたくなるとともに、形が崩れやすくなる。加熱処理を済ませたふぐの材料は、10℃以下の温度まで冷却し、市販の真空パック機を用いて真空パックする。 【0008】別に、生野菜及び具の材料と、だしの材料とをそれぞれ計量し、上記真空パックしたふぐの材料と共に容器に収容する。このとき、だしの材料はナイロンとポリエチレンを張り合わせて作られたフイルム製の袋に入れて密封しておく。また、収容する容器の材料は電子レンジに用いても支障のない材質にしておく。こうして、ふぐ鍋のセットとして完成する。 【0009】しかし、一般家庭への提供を容易にするには、市場に流通できるようにしなければならない。このため、ふぐ鍋の材料を容器に収容した状態で10℃以下の温度にて冷蔵しておく。そして、一般家庭に到着して賞味するとき、水又は湯を加えて、電子レンジにより加熱調理できるようにしておく。ここで、ふぐ鍋の材料を容器と共に10℃以下の温度に冷蔵し始めてから賞味するまでの期間は最高6日くらいである。6日を超えても、食用に供せないことはないが、野菜が変質して、新鮮さが損なわれる。また、水又は湯を加え、電子レンジにより加熱する時間は、高周波出力500〜600W程度の家庭用電子レンジで5〜8分が好ましい。 【0010】 【実施例】実施例1一人前用ふぐ鍋セット20食分の試作品を製造し、試食した。まず、トラふぐ3kgを用い、調理師により、臓器、皮、ひれ、尻尾等を取り除いた。その後、重さ約30gの骨付き切り身に分断し、沸騰した熱湯の中へ浸漬し、加熱処理した。このとき、抜取り的に選択した骨付き切り身3切れに、それぞれ芯部の温度測定計即ち芯温計のセンサーを取り付けて、測温した。浸漬して2分後に測温用の3切れが、それぞれ72.5℃、72.0℃、73.5℃になったので、それからさらに1分間保持して熱湯から取り出し、10℃以下の冷水に浸漬して冷却した。その後、布巾を用いて表面に付着している余分の水分を除去の後、一人前当り約100gを計量して、市販の真空パック機を用いて真空パックした。 【0011】別に、一人前当り、ねぎ、春菊、白菜、松茸、榎茸、麩からなる生野菜及び具のとり合わせ250gと、前記ナイロンとポリエチレンからなるフイルム製の袋に密封した濃縮だし汁60ccとを準備した。次に、これらの生野菜、具、だし汁と上記真空パックしたふぐを、直径12cm、深さ5cmの電子レンジ対応プラスチック容器に体裁良く盛り合わせて収容した。こうして、ふぐ鍋のセットを完成し、温度5℃の冷蔵庫にて保冷した。 【0012】上記により調製したふぐ鍋のセットを3日後に冷蔵庫から取り出したが、ふぐ及び野菜は変質がなく、新鮮そのものであった。これに200ccの水を加え、高周波出力500Wの家庭用電子レンジで6分間加熱した。試食の結果、ふぐ及び野菜の味、鍋全体としての風味は、ふぐを調理した直後に作ったふぐ鍋と殆ど変わらず、大変美味であった。さらに、上記のふぐ鍋のセットを6日後に冷蔵庫から取り出した場合は、ふぐに変質はなかったが、野菜のうち、ねぎと白菜に少し色褪せがみられた。上記と同様に、200ccの水を加え、高周波出力500Wの電子レンジで6分間加熱した。試食の結果、味は3日後に冷蔵庫から取り出した場合と殆ど遜色がなく、美味であった。 【0013】実施例2二人前用ふぐ鍋セット10食分の試作品を製造し、試食した。トラふぐ3kgを実施例1と同様にして調理及び加熱処理し、二人前当り約200gを真空パックした。別に、二人前当り、ねぎ、春菊、白菜、松茸、椎茸、榎茸、麩からなる生野菜及び具のとり合わせ500gと、前記フイルム製の袋に密封した濃縮だし汁120ccとを準備した。次ぎに、これらの生野菜、具、だし汁と上記真空パックしたふぐを、直径17cm、深さ5.5cmの電子レンジ対応プラスチック容器に実施例1と同様にして収容し、温度5℃の冷蔵庫にて保冷した。 【0014】上記調製のふぐ鍋のセットを、3日後に冷蔵庫から取り出したが、実施例1と同様にふぐ及び野菜に変質がなく、新鮮そのものであった。これに400ccの熱湯を加え、高周波出力600Wの家庭用電子レンジで8分間加熱した。試食の結果、実施例1と同様、ふぐ及び野菜の味、鍋全体としての風味は、ふぐを調理した直後に作ったふぐ鍋と殆ど変わらず、大変美味であった。 【発明の効果】本発明により、従来あまり大衆化していなかったふぐの鍋料理を、市場に流通させ、一般家庭へ提供することが容易になった。また、一般家庭特に単身者の場合は野菜料理が不足しがちであるが、本発明品は電子レンジにより容易に調理できるので、単にふぐだけではなく、野菜料理としても手軽に賞味できる。これらの結果、水産業界殊にふぐ産業界の発展及び一般家庭の食生活改善に寄与する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398060581 【氏名又は名称】株式会社海
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| 【出願日】 |
平成10年9月14日(1998.9.14) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−83625(P2000−83625A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月28日(2000.3.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−299015 |
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