| 【発明の名称】 |
粉末およびエキス類を高濃度に含有した乳化安定性に優れたソフトカプセル剤並びにその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】石川 俊光
【氏名】和田 伸行
【氏名】川口 二男
【氏名】嘉島 康二
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| 【要約】 |
【課題】ソフトカプセル剤の内容成分中に難油溶性成分を高濃度に含有させ、しかも経日安定性に優れたソフトカプセル剤を製造することを目的とする。また、一般的に製造されている難油溶性成分含有ソフトカプセル剤に使用されている乳化安定剤であるミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の乳化剤の成分組成量を低減させて、なおかつ分散安定性に優れた乳化原液含有ソフトカプセル剤の製造を目的とする。
【解決手段】ソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として1〜80重量%の難油溶性原料と、ソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として5〜95重量%の低カロリー化植物油とを含むソフトカプセル剤。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として1〜80重量%の難油溶性原料と、ソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として5〜95重量%の低カロリー化植物油とを含むソフトカプセル剤。 【請求項2】 難油溶性原料がソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として5〜60重量%含まれる、請求項1記載のソフトカプセル剤。 【請求項3】 低カロリー化植物油がソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として5〜40重量%含まれる、請求項1または2記載のソフトカプセル剤。 【請求項4】 難油溶性原料が、1種類以上の粉末原料または軟調エキス原料である、請求項1から3の何れか1項に記載のソフトカプセル剤。 【請求項5】 難油溶性粉末原料が、キトサン、水溶性ビタミン、動植物粉末、食物繊維または生薬エキス粉末から選択される1種類以上の原料である、請求項1から4の何れか1項に記載のソフトカプセル剤。 【請求項6】 難油溶性軟調エキス原料が、1種類以上の動植物エキスである、請求項1から5の何れか1項に記載のソフトカプセル剤。 【請求項7】 難油溶性軟調エキス原料が、松葉エキスまたは魚介類エキスから選択される1種類以上の動植物エキスである、請求項1から6の何れか1項に記載のソフトカプセル剤。 【請求項8】 1種類以上の油脂または油溶性原料をさらに含む、請求項1から7の何れか1項に記載のソフトカプセル剤。 【請求項9】 ソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として5〜30重量%の油溶性原料が含まれる、請求項8記載のソフトカプセル剤。 【請求項10】 油脂が動植物性食用油脂であり、油溶性原料がビタミンE、ビタミンA、ビタミンDまたはカロチノイドから選択される、請求項8または9記載のソフトカプセル剤。 【請求項11】 乳化安定剤をさらに含む、請求項1から10の何れか1項に記載のソフトカプセル剤。 【請求項12】 (a)難油溶性原料を低カロリー化植物油および所望により油脂または油溶性原料と配合する工程; (b)工程(a)で得られた配合物を高速攪拌機または高速粉砕機で均一化する工程;そして所望により、(c)工程(b)で得られた均一化配合物に加温溶解した乳化安定剤を加えて攪拌処理により均一化する工程;を含む、請求項1から11の何れか1項記載のソフトカプセル剤の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品および食品などの内容成分組成物を簡便に摂取することができ、該内容成分の分散安定性と経日安定性が改善されたソフトカプセル剤、並びにその製造方法に関する。さらに詳細には、本発明は、医薬品および食品(健康食品、特殊栄養食品、特定保険用栄養食品などを含む)として有益な難油溶性粉末原料および軟調エキス原料などを高含有量において油溶性原料とともに含むソフトカプセル剤並びにその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、医薬品および食品としてソフトカプセルに油脂および油溶性原料をソフトカプセルに充填した製品が販売されている。このようなソフトカプセル剤は、一定量の成分を簡単に摂取しやすいことと、内容成分が直接空気に触れないために内容成分が空気酸化を受けずに安定に保たれたまま摂取することができることを特徴する有効な手段である。 【0003】また、粉末原料や軟調エキス原料などの難油溶性原料を配合する場合には、適当な増量剤やカッタク剤、崩壊剤などを加えて、錠剤、顆粒、糖衣錠やハードカプセルの形態に加工して手軽に必要量を摂取でき、かつ安定性を高めたものが販売されている。 【0004】しかしながら、近年食品の分野では、油脂原料や油溶性原料に難油溶性原料を加えソフトカプセル化し同時に両方の成分を高含有に含んだ形態のソフトカプセル剤の製造が行われている。 【0005】この様な油脂原料や油溶性原料と難油溶性原料を高含有に含むソフトカプセル剤においては、内容成分の均一化と安定性を高めるためにミツロウやグリセリン脂肪酸エステルなどの乳化剤を内容成分組成の総和を基準として、ともに5重量%〜15重量%加えて製造することによってこれらの問題を解決している。 【0006】しかし、この製造方法において製造された製品の欠点としては、内容原液の調整製造に時間が掛かり作業性が悪いこと、内容原液の流動性の変化があり一定した条件下で製造が難しいことなどが挙げられ、ソフトカプセル製造時の作業性の低下や、カプセルシール面に難油溶性原料が付着しソフトカプセルシール面にピンホールを作ることによって内容原液の液漏れが生じ製品の品質に悪影響を及ぼすといった欠点がある。 【0007】また、上記した製品には、経時的な温度変化によって内容原液の均一性が保たれずに、油溶性成分と雑油溶性成分が分離してしまい、製品の経時的変化が生じてしまうなどの問題がある。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の一つは、医薬品および食品として有効な難油溶性原料、特には粉末原料または軟調エキス原料を高含有量において含む、摂取しやすいソフトカプセル剤を提供することである。本発明の別の目的は、ソフトカプセル内容成分の分散安定性と経日安定性とが改善されたソフトカプセル剤を提供することである。 【0009】本発明のさらに別の目的は、製造作業性が良好なソフトカプセル剤を提供することである。本発明のさらに別の目的は、上記したようなソフトカプセル剤の製造方法、特に製造作業性が良好な製造方法を提供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決すべく研究を重ねた結果、ソフトカプセル内容成分組成物総量を基準とし、1〜80重量%の1種類以上の難油溶性原料、特には粉末原料および軟調エキス原料と、ソフトカプセル内容成分組成物総量を基準として5〜95重量%の低カロリー化植物油とを配合したソフトカプセル剤が優れた性能を有することを見出し、本発明を完成させた。 【0011】本発明者らはまた、難油溶性粉末原料あるいは軟調エキス原料と低カロリー化植物油および食用動植物油脂原料・油溶性原料を混合する際に、ホモジェッターなどの高速粉砕機および高速攪拌機で処理し、分散安定性をより向上させた乳化原液を製造する方法を見出すことによって、ソフトカプセル剤の内容成分中に高含有の難油溶性粉末および難油溶性軟調エキスと低カロリー化植物油および油溶性原料・食用動植物油を配合した経日安定性に優れた乳化原液含有ソフトカプセル剤を製造することに成功し、本発明を完成させた。 【0012】即ち、本発明によれば、ソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として1〜80重量%の難油溶性原料と、ソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として5〜95重量%の低カロリー化植物油とを含むソフトカプセル剤が提供される。本発明のソフトカプセル剤において好ましくは、難油溶性原料はソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として5〜60重量%含まれる。 【0013】本発明のソフトカプセル剤において好ましくは、低カロリー化植物油はソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として5〜40重量%含まれる。本発明のソフトカプセル剤において好ましくは、難油溶性原料は、1種類以上の粉末原料または軟調エキス原料である。難油溶性粉末原料は好ましくは、キトサン、水溶性ビタミン、動植物粉末、食物繊維または生薬エキス粉末から選択される1種類以上の原料である。難油溶性軟調エキス原料は好ましくは、1種類以上の動植物エキスであり、さらに好ましくは、松葉エキスまたは魚介類エキスから選択される1種類以上の動植物エキスである。 【0014】本発明のソフトカプセル剤は好ましくは、1種類以上の油脂または油溶性原料をさらに含む。本発明のソフトカプセル剤において好ましくは、ソフトカプセル内容成分組成物の総量を基準として5〜94重量%の油溶性原料が含まれる。油脂は好ましくは動植物性食用油脂であり、油溶性原料は好ましくはビタミンE、ビタミンA、ビタミンDまたはカロチノイドから選択される。 【0015】本発明のソフトカプセル剤は好ましくは、乳化安定剤をさらに含む。 【0016】さらにまた本発明によれば、(a)難油溶性原料を低カロリー化植物油および所望により油脂または油溶性原料と配合する工程;(b)工程(a)で得られた配合物を高速攪拌機または高速粉砕機で均一化する工程;そして所望により、(c)工程(b)で得られた均一化配合物に加温溶解した乳化安定剤を加えて攪拌処理により均一化する工程;を含む、本発明のソフトカプセル剤の製造方法が提供される。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の形態、実施方法などをより具体的に説明する。本発明における、ソフトカプセル剤の形態は、特に限定されるものではなく、ロータリー式ソフトカプセルおよび滴下法、ノズルオリフィス法、振動法として知られるシームレスカプセルの何れでも良い。 【0018】本発明で使用する難油溶粉末原料および難油溶性軟調エキス原料の種類は特に限定されないが、例えば、キトサン、水溶性ビタミン、動植物粉末、食物繊維、生薬エキス粉末、動植物エキス、ミネラル等が挙げられる。 【0019】これらの難油溶性粉末原料(平均粒径が60Mesh〜200Mesh Pass)と難油溶性軟調エキス(水分およびアルコールが50%以下)は、ソフトカプセル剤内容成分組成総量を基準として1〜80重量%配合することが好ましく、5〜40重量%が特に好ましい。 【0020】粉末原料や軟調エキス原料の配合量が少ないと製造上は容易となるが、原料の効果を十分に発揮させるために必要なソフトカプセル剤の摂取量が増加するという欠点がある。一方、40重量%を超えた量を配合する場合には、製造作業が複雑化したり作業性が悪くなるという問題、並びに配合した乳化原液の安定性が低下するという問題が生じる。 【0021】本発明で乳化原液の安定化に貢献している低カロリー化植物油は、植物性油から製造されたカロリーが一般の油と比べて約50%カットされている油が好ましく、すでに食品原料として市販されている製品を使用できる。 【0022】低カロリー化植物油の使用量は、ソフトカプセル剤内容成分組成の総和を基準として一般的には5〜95重量%であり、好ましくは5〜40重量%である。この範囲の使用量において、十分に安定性が保たれた乳化原液を製造できる。 【0023】本発明においては、油脂および油溶性原料は任意成分である。即ち、難油溶性原料と乳化安定剤(例えば、ミツロウ)以外の油脂および油溶性原料は、全て低カロリー化植物油に置き換えることも可能である。この場合は、油脂原料や油溶性原料の効果が無くなるという問題があるが、その反面、油脂原料由来のカロリーを低減化できるという効果もある。 【0024】また、本発明に使用する食用油および油溶性原料は、ボーラージ油、月見草油、シソ油、DHA・EPA 含有精製魚油、肝油、オリーブ油、サフラワー油、卵黄油等の動植物性食用油脂やビタミンE、ビタミンA、ビタミンD、カロチノイド類等の油溶性原料が挙げられる。 【0025】本発明に使用する油脂および油溶性原料の配合量は、ソフトカプセル剤内容成分組成物総量を基準として5〜95重量%配合することが好ましく、20〜80重量%がさらに好ましいく、特に好ましくは30〜60重量%である。 【0026】油脂および油溶性原料の配合量が上記範囲より低いと、配合原液の粘度が上昇したり乳化安定性に問題が生じるので好ましくない。また、油脂および油溶性原料の配合量が上記範囲より高いと、本発明の乳化原液の安定性の面で問題が生じる。 【0027】乳化原液を製造する際に用いる難油溶性粉末原料、難油溶性軟調エキスと低カロリー化植物油および乳化安定剤(例えば、ミツロウ)の配合物に油脂および油溶性原料を加えることによって乳化したソフトカプセル内容原液は、従来販売されている乳化原液より優れた安定性を有している。 【0028】本発明で用いられる乳化安定剤の種類は特に限定されず、慣用的で人体に無害な乳化安定剤から適宜選択することができ、例えば、ミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルおよびレシチンなどが挙げられ、特にはミツロウである。 【0029】また、ソフトカプセル被包材としては、一般的にゼラチン、グリセリン、砂糖等の組み合わせたものが挙げられる。被包材に配合できる他の成分としては、卵殻カルシウム、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、カラメル、力ラギーナン、デンプン、力ロブ、セルロース、ソルビトール、香料等が挙げられる。 【0030】本発明のソフトカプセル内容乳化原液を調整する際には、難油溶性粉末原料・難油溶性軟調エキス原料を低カロリー化植物油および油脂原料・油溶性原料と配合しホモジェッター等の高速攪拌機または高速粉砕機で均一化し、その後に乳化安定剤であるミツロウなどを加温溶解したものを加え、20〜30分攪拌処理を行い均一化する。この処理の際の高速粉砕機および高遠攪拌機の回転数は、4,000〜6,000rpm/minである。 【0031】この方法で調整した乳化原液は、低カロリー化植物油とミツロウの相乗作用により従来のミツロウとグリセリン・脂肪酸エステルなどの乳化安定剤を用いた乳化原液より優れた安定性を保っている。また、製造作業性の面でも格段の改善が見られ作業時間の短縮が可能となった。 【0032】この様な条件で製造したソフトカプセル剤は、カプセルシール面からの液漏れを起こすことなく乳化原液の経日安定性に優れ品質の向上に役立った。 【0033】 【実施例】以下の実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。実施例に先立ち、各実施例に用いた試験方法について説明する。 【0034】試験法1:乳化原液の分散安定性試験配合調整して製造した乳化原液を直径lcm、深さ10cm程度のガラス製透明容器に入れ、栓をして温度50℃の恒温器に保管して、乳化原液の分散安定性を24時間後、48時間後、72時間後、1ヶ月後、3ヶ月後に観察した。 【0035】また、遠心分離用のスピッツに乳化原液を入れ、3,000rpm/min、温度25℃で5分間処理して分散安定性を観察した。 【0036】試験法2:乳化原液含有ソフトカプセル剤の経日安定性試験乳化原液を含有するソフトカプセル剤を製造し、ガラス容器に100粒程度入れ密栓し、温度40〜60℃、湿度75%の恒温恒湿器で保存し、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後にそれぞれ外観、臭い、色調、乳化状態、液漏れ等について調べた。 【0037】実施例1:下記の表1の成分組成に基づいて乳化原液を製造した。油脂原料であるサフラワー油に低カロリー化植物油を加えホモジェッターにて均一化し、難油溶性原料である高分子キトサン粉末(80mesh)を加え、ホモジェッターの回転を徐々に増加させ 4,000rpm/minで15分間処理し、均一化した(このときの温度は50℃程度で行った)。 【0038】さらに温浴(70℃)で溶解したミツロウをホモジェッターの回転数を1,000rpm/minで加えて完全にミツロウを加えた後、温度40〜60℃で6,000rpm/minの回転で、約30分間攪拌して乳化原液とした。ここで調製製造した乳化原液を720mm2/Hgで脱泡した。 【0039】脱泡した乳化原液をロータリー式ソフトカプセル製造機でソフトカプセル化しサポジトリー型のソフトカプセルを得た。 【0040】比較例1:油脂原料であるサフラワー油に加温溶解した分散安定剤であるグリセリン脂肪酸エステルおよびミツロウを加え、温度65±2℃でホモジェッターを用いて徐々に回転数を上げ、6,000rpm/minで約20分間攪拌して均一化した。 【0041】均一化した中間乳化原液を40〜60℃以下まで室温にて冷却し半固形状にした。半固形状になった中間乳化原液に難油溶性原料であるキトサン粉末(80mesh)を練り込みながら加えてホモジェッターが使用可能な状態にした。ホモジェッターが使用可能な状態になったことを確認した後に、ホモジェッターの回転を徐々に増加させ、6,000rpm/minで約30分間攪拌して乳化原液とした。 【0042】ここで調製製造した乳化原液を720mm2/Hgで脱泡した。脱泡した乳化原液をロータリー式ソフトカプセル製造機でソフトカプセル化しサポジトリー型のソフトカプセルを得た。 【0043】 【表1】
【0044】実施例1および比較例1で示したように、難油溶性原料である高分子キトサン粉末を高含有にするには、非常に困難を伴う。一般的には、30%含有が限度であるが今回の実施例1で示した低カロリー化植物油を配合することによって高分子キトサン粉末を40%と高含有に含有できる乳化安定性に優れた乳化原液が製造でき、しかも経日安定性と品質に優れた乳化原液含有ソフトカプセル剤が製造可能となった。 【0045】実施例2:下記の表2の成分組成に基づいて乳化原液を製造した。油脂原料であるサフラワー油に低カロリー化植物油を加え、ホモジェッターにて均一化し、難油溶性原料である牛肝エキス(水分約25%含有)を加え、ホモジェッターの回転を徐々に増加させ、4,000rpm/minで15分間処理し、均一化した(このときの温度は、40〜60℃程度である)。 【0046】さらに温浴(70℃)で溶解したミツロウをホモジェッターの回転数を1,000rpm/minで加えて、完全にミツロウを加えた後、温度40〜60℃で、6,000rpm/minで、約30分攪拌して中間乳化原液とした。 【0047】中間乳化原液を温度40〜60℃以下にし、シソ油および油溶性原料であるビタミンEを加えてホモジェッターの回転数6,000rpm/minで、約30分間攪拌して乳化原液とした。ここで調製製造した乳化原液を720mm 2/Hgで脱泡した。脱泡した乳化原液をロータリー式ソフトカプセル製造機でソフトカプセル化し、サポジトリー型のソフトカプセルを得た。 【0048】比較例2:油脂原料である小麦胚芽油に加温溶解した分散安定剤であるグリセリン脂肪酸エステルおよびミツロウを加え、温度65±2℃でホモジェッターを用いて徐々に回転数を上げ、6,000rpm/minで約20分間攪拌して均一化した。均一化した中間乳化原液を40〜60℃以下まで室温にて冷却し、半固形状にした。 【0049】半固形状になった中間乳化原液に難油溶性原料である牛肝エキスを練り込みながら加えてホモジェッターが使用可能な状態にした。ホモジェッターが使用可能な状態になったことを確認した後に、ホモジェッターの回転を徐々に増加させ、6,000rpm/minで、約30分間攪拌して、中間乳化原液とした。 【0050】中間乳化原液の温度を40〜60℃以下にして、シソ油および油溶性原料であるビタミンEを加えて、ホモジェッターの回転数6,000rpm/minで約30分間攪拌して乳化原液とした。ここで調製製造した乳化原液を720mm2/Hgで脱泡した。 【0051】脱泡した乳化原液をロータリー式ソフトカプセル製造機でソフトカプセル化しサポジトリー型のソフトカプセルを得た。 【0052】 【表2】
【0053】実施例2および比較例2で示したように、難油溶性原料である水溶性軟調エキスである牛肝エキスを高含有に含有できる乳化安定性に優れた乳化原液が製造でき、しかも経日安定性と品質に優れた乳化原液含有ソフトカプセル剤が製造可能となった。 【0054】 【発明の効果】本発明のソフトカプセル剤は、難油溶性粉末原料および難油溶性軟調エキス原料を高含有量において配合でき、しかも低カロリー化を実現できる。 【0055】また、本発明の製造方法により難油溶性原料と油溶性原料の分散性を高め、経日安定性に優れた乳化原液含有ソフトカプセル剤の製造が可能となり、品質面で優れたソフトカプセル剤の提供ができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594069580 【氏名又は名称】株式会社三協
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| 【出願日】 |
平成10年9月11日(1998.9.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086438 【弁理士】 【氏名又は名称】東山 喬彦
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| 【公開番号】 |
特開2000−83599(P2000−83599A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月28日(2000.3.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−258979 |
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