| 【発明の名称】 |
練製品用切れ目入れ機 |
| 【発明者】 |
【氏名】安野 茂雄
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| 【要約】 |
【課題】本物のカニ足肉にかなり近い食感並びに外観を効率よく作出するための練製品用切れ目入れ機を提供することを課題とする。
【解決手段】積層シートが搬送される架台35上に4本のガイドポスト36を立設し、各ガイドポスト36の上下にストッパー39、40を設置し、前記上下のストッパー39、40間に、前記4本のガイドポスト36に沿って移動するハの字形の刃を多数並設した切刃34を備えた刃固定板33を配設して成る。好ましくは、前記切刃34の断面形状に対応していて前記切刃34が摺動可能に挿通される孔を透設した刃支持板37を、スプリング38を介して前記刃固定板33に取り付けて前記4本のガイドポスト36の中程に保持させ、また、前記架台35の上面に、前記切刃34の先端が進入する逃げ穴41を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 積層シートが搬送される架台上に4本のガイドポストを立設し、各ガイドポストの上下にストッパーを設置し、前記上下のストッパー間に、前記4本のガイドポストに沿って移動するハの字形の刃を多数並設した切刃を備えた刃固定板を配設して成る練製品用切れ目入れ機。 【請求項2】 前記切刃の断面形状に対応していて前記切刃が摺動可能に挿通される孔を透設した刃支持板を、スプリングを介して前記刃固定板に取り付けて前記4本のガイドポストの中程に保持させた請求項1に記載の練製品用切れ目入れ機。 【請求項3】 前記架台の上面に、前記切刃の先端が進入する逃げ穴を設けた請求項1又は2に記載の練製品用切れ目入れ機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、魚肉のすり身等を主原料とし、多数の切れ目を備えることにより、カニ足肉の如き食感が得られる切れ目入り練製品の製造工程において用いられる切れ目入れ機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】上記類の製品としては、例えば実公平7−7753号公報記載のものが知られている。そこに記載されている製品は他の同種製品に比較してかなり実際のカニ足肉に近い食感が得られるものではあるが、その製造に際しては微細間隔に切れ目を入れる作業に手間がかかるので、その作業を効率よく、しかも良好な仕上げ状態にて行ない得る装置の出現が切望されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記要望に応えるためになされたものであって、本物のカニ足肉にかなり近い食感並びに外観を効率よく作出するための練製品用切れ目入れ機を提供することを課題とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、積層シートが搬送される架台上に4本のガイドポストを立設し、各ガイドポストの上下にストッパーを設置し、前記上下のストッパー間に、前記4本のガイドポストに沿って移動するハの字形の刃を多数並設した切刃を備えた刃固定板を配設して成る練製品用切れ目入れ機、を以て上記課題を解決した。好ましくは、前記切刃の断面形状に対応していて前記切刃が摺動可能に挿通される孔を透設した刃支持板を、スプリングを介して前記刃固定板に取り付けて前記4本のガイドポストの中程に保持させ、また、前記架台の上面に、前記切刃の先端が進入する逃げ穴を設ける。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に依拠して説明する。図1乃至図3は本発明に係る切れ目入れ機によって切れ目を刻設されて製造された練製品の一形状例を示すもので、図中1は船形状に成形された練製品本体、2は練製品本体の中央部長さ方向に刻設された中央溝、3は中央溝2の両側に対称的に傾斜状態に多数刻設された切れ目、4は練製品本体1を覆う被覆である。 【0006】練製品本体1は、例えばスケトウタラ等の魚肉に適宜澱粉、食塩、調味料、卵白等を加えてすり潰したすり身を主原料とする。これをカニ風味に仕上げるには、すり身にかに等の甲殻等の屑肉をフレーク状にして混入したり、その甲殻をペースト状にすり潰して3〜5%程度すり身に混ぜ合わせたりすればよい。また、カニのフレーバーやカルシウム等をすり身に添加することとしてもよい。実際には、冷凍すり身を擂潰機にかけ、擂潰塩摺りして調理されることが多い。練製品本体1は上記すり身のシートを多段に積層して成り、両端を窄めた船形状とし(図1参照)、好ましくは両端を湾曲状態に下降させる(図2参照)。 【0007】図4は本発明に係る切れ目入れ機31を組み込んだ練製品の製造ラインを示すもので、図中11はすり身シート10を搬送する第1コンベア、12は生すり身充填機である。すり身シートは、上述したすり身を成形機の細長いスリット状口金より連続的に押出し、圧延して所定厚さ及び幅にした連続シ−トである。 【0008】すり身充填機12はすり身シート10と同種の生すり身17をすり身シート10上に連続的に供給するもので、ホッパーの下部に、多数の口金14を並設した中空の口金取付部を設けて成る。生すり身17はホッパーから口金取付部内に入り、各口金14から出て第1コンベア11によって搬送されてくるすり身シート10上に供給される。各口金14には、生すり身17の供給量を調整する調整弁が設置される。 【0009】18は第1コンベア11の端部上に配置されたシートカッターで、多数枚の回転カッターを並設して成る。22は収束コンベアで、一対のコンベア23、24を上方の入口側を広間隔にし、そこから下方の出口に至るまで徐々に狭間隔となるようにして対置して成る(図5参照)。好ましくは、コンベア23、24の一方又は双方を図5において矢示方向に移動可能にし、以てコンベア23、24の間隔を調整可能にする。この収束コンベア22は、上記工程において非連続的切離線21を入れられたすり身シート10をジャバラ状に折り畳んで積層するためのもので、すり身シート10は収束コンベア22内を進行するに伴い両側から押されて切離線21からジャバラ状に折れ、下方に行くに従い次第に折り畳まれて積層状態となる。 【0010】27は収束コンベア22の下に設置される方向転換ローラーで、ローラー面が積層シート25に対し45度斜めに当接するよう配置される。この方向転換ローラー27に当接した積層シート25は45度ひねられてその下方に設置された第2コンベア28上に載り、搬送される。その際積層シート25は上方から押えローラー29に押さえされ、強制的に更に45度ひねられ、即ち、当初の状態から90度回転した状態で第2コンベア28により搬送される。方向転換ローラー27は第1コンベア11と第2コンベア28の搬送方向が同じ場合に必要となるもので、両コンベアの搬送方向が直交するように配置されるときは不要となる。 【0011】31は本発明に係る切れ目入れ機で、図6にその全体構成が示されている。そこにおいて32はエアシリンダー等によって駆動される昇降杆であり、その下端は刃固定板33に固定される。刃固定板33には下向きに切刃34が取り付けられる。切刃34はハの字形の刃を多数並設したもので、連続的に昇降して架台35上を進行する積層シート25に、連続するハの字形の切れ目3を刻設する(図8参照)。 【0012】架台35上には4本のガイドポスト36が立設され、各ガイドポスト36は、刃固定板33及びその下側に配置される刃支持板37に遊挿される。刃支持板37には、切刃34を挿通させる切刃34の断面形状に相応するスリット状の孔37aが形成される(図7参照)。この刃支持板37によって、刻設作業中の切刃34のブレが阻止される。各ガイドポスト36の上部にはスプリング38が纒装され、各スプリング38の上端は刃固定板33の下面に、また、それらの下端は刃支持板37の上面にそれぞれ固定される。 【0013】各ガイドポスト36の上端部には刃固定板33の上昇を阻止する上部ストッパー39が取り付けられ、また、各ガイドポスト36の下部に刃支持板37の下降を阻止する下部ストッパー40が取り付けられる。下部ストッパー40があるために刃支持板37が積層シート25に触れることはなく、積層シート25を傷めることはない。41は架台35の上面に形成された逃げ穴で、積層シート25を貫いた切刃34の先端部がそこに逃げる。 【0014】図4に戻り、切れ目入れ機31に隣接して切離カッター42が設置される。切離カッター42はエアシリンダー等によって昇降するV形の切断刃を有し、また、切断刃の下部が入り込む逃げ溝を形成した受台45を備える。切れ目3を刻設されて受台45上を進行してくる積層シート25は、ここにおいて下降してくる切断刃により所定長に切断され、図8に示すような矢羽根形状体46が連続的に形成される。 【0015】48は結着すり身付け機で、下面にエアシリンダー等の作用で昇降する1本又は2本のノズル49を備えていて、下降時にノズル49から結着すり身50を押出し、矢羽根形状体46のV形凹陥部側面51に結着用生すり身50を付ける(図8参照)。 【0016】52は切離カッター42に連設された第3コンベアで、第2コンベア28よりも進行速度が速い。切離カッター42の切断刃43は、積層シート25の先端部が第3コンベア52に乗った直後に下降動作して積層シート25をカットする。従って、カットされて形成される矢羽根形状体46は、直ちに積層シート25から離れて第3搬送コンベア52上に乗り移る。第2コンベア28と第3コンベアの速度差のために、第3コンベア52には複数の矢羽根形状体46がある程度の間隔を置いて乗ることになる。普通結着すり身付け機48は、第3コンベア52の端部上に設置される。 【0017】第3コンベア52の中間部上に成形溝切り機53が設置され、これによって矢羽根形状体46が、図1及び図2に示すような船体形状に成形される。その際、矢羽根形状体46のV形凹陥部側面51に結着用生すり身50が付けられているために、その側面51が離れることはなく、船体形状が保持される。 【0018】58は、第3コンベア52の進行端に添設された反転板で、第3コンベア52の端部に沿った湾曲形状となっている。成形されて中央溝2を刻設された船形状体59は、第3コンベア52先端から落ちて反転板58に当たることにより、反転板58に沿って反転状態、換言すれば、上下逆になって第4コンベア60上に落ち、次工程、即ち、カラーすり身付け工程及び包装工程へと送られる。そこにおいて船形状体59にカラーすり身が付けられ、また、被覆4が施される。これらの工程において用いられる装置は従来のものと同じであるので、説明を省略する。なお、61は船形状体59が第4コンベアから落下することを防止するストッパーである。 【0019】 【発明の効果】本発明は上述した通りであって、本発明に係る切れ目入れ機が練製品製造ラインに組み込まれることにより、練製品に一度に多数の切れ目が形成され、練製品本体が繊維状となり、また、骨の抜取り跡に相当する中央溝が形成されるため、実際のカニ足肉に非常に近い外観と食感の練製品を効率よく量産し得る効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000117799 【氏名又は名称】安野 茂雄
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| 【出願日】 |
平成8年3月28日(1996.3.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081558 【弁理士】 【氏名又は名称】斉藤 晴男
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| 【公開番号】 |
特開2000−78960(P2000−78960A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月21日(2000.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−283103 |
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