| 【発明の名称】 |
具入り長手状米飯の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】青木 稔
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| 【要約】 |
【課題】平面視略円形形状の平板状となった米飯の略中央に長手状に加工した具を配し、同具を米飯にて巻回してなる具入り長手状米飯の製造において、平板状に整形した米飯の重量ばらつきを抑制するとともに、米飯の密度を均一とする具入り長手状米飯の製造方法を提供する。
【解決手段】米飯2を仮成形枠21,21の押圧により仮成形することによって、米飯2の飯粒間の空気を押し出して米飯2の密度を上げておき、その後、本成形枠25,25によって略楕円柱形状に押圧成形するとともに分割し、略楕円柱形状となった米飯3を圧延ローラーによって圧延することにより、平面視略円形形状の平板状米飯4とし、具入り長手状米飯1を製造する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 米飯(2)を定型成形するとともに一定量毎に分割する米飯定量分割成形部(B)と、同米飯定量分割成形部(B)において分割成形された米飯(3)を平板状米飯(4)に整形するとともに、長手状に加工された具(5)を同平板状米飯(4)によって巻回する具入り長手状米飯成形部(C)とからなる具入り長手状米飯の製造方法。 【請求項2】 前記米飯定量分割成形部(B)が、それぞれ互いに水平摺動する一対の仮成形枠(21,21)と、上シャッター(24,24)と、本成形枠(26,26)と、下シャッター(26,26)からなる分割成形部(20)と、同分割成形部(20)上部に配設した米飯供給部(10)からなり、米飯供給部(10)より供給され米飯(2)を仮成形枠(21,21)で押圧し、仮成形した後、本成形枠(25,25)によって本成形するとともに、上シャッター(24,24)により米飯(3)を定量分割することを特徴とする請求項1記載の具入り長手状米飯の製造方法。 【請求項3】 前記米飯定量分割成形部(B)により成形された米飯(3)を、具入り長手状米飯成形部(C)に配設されたベルトコンベア(31)に載置して搬送しながら、圧延ローラー(32)によって米飯(3)を圧延して平板状米飯(4)とするとともに、成形板(47)に包装フィルム(6)を載置した成形台(41)をベルトコンベア(31)の下方に配置させ、同成形台(41)を米飯(3)の圧延に同期させて移動させることにより、成形台(41)上の包装フィルム(6)上面に平板状米飯(4)を載置させ、同平板状米飯(4)上に長手状に具(5)を配し、同具(5)の周りに平板状米飯(4)及び包装フィルム(6)を巻回し、同包装フィルム(6)端部を熱融着することにより具入り長手状米飯(1)を製造する請求項2記載の具入り長手状米飯の製造方法。 【請求項4】 前記米飯定量分割成形部(B)により略楕円柱形状の米飯(3)に分割成形するとともに、同米飯(3)を圧延ローラー(32)によって圧延することにより略円形状の平板状米飯(4)に圧延成形することを特徴とする請求項3記載の具入り長手状米飯の製造方法。 【請求項5】 前記圧延ローラー(32)の表面に山歯歯車状に凹凸を設けたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の具入り長手状米飯の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、米飯を一定量に分割して所要形状に成形する米飯定量分割成形部と、同成形部により分割成形された米飯を平板状米飯に圧延成形し、長手状に加工した具を同平板状米飯により被覆すべく整形する具入り長手状米飯製造部からなる、具入り長手状米飯製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、サンドイッチやハンバーガー、ホットドックなどに代表されるパンの間に種々の具を挟んだ食品は、携行可能であることにより手軽に食することができるとともに、パンに挟む具の取り合わせによっては栄養的にも十分な食品として、多くの人々の食生活の一部となっている。 【0003】最近でも、サンドイッチやホットドックの形態において様々な具を挟んだ新しい食品が日々考えだされ、消費者に提供されている。 【0004】本出願人は、このような状況の中で、特開平9−103270号及び特開平9−224594号として、所要の具を長手状に配し、外周に薄手の米飯層を被覆してなる具入り長手状米飯及びその製造方法を開示している。 【0005】同具入り長手状米飯では具を米飯で被覆したことにより、和食を好む人々にも適するとともに、米飯と具の相性の良さから、従来のハンバーガーやホットドックよりも多種多様な具を挟むことができ、新しい食品を提供することができる。 【0006】かかる具入り長手状米飯を量販店で大量販売するためには、機械的手段により大量生産する必要があり、具入り長手状米飯の製造機が要望されていた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】具入り長手状米飯の製造においては、米飯を所要の面積をもつ薄手の平板状に成形する必要があった。 【0008】しかし、従来のおにぎり成形機や寿司用しゃり玉の成形機などのように、押圧のみによる成形が可能なものと異なり、米飯を所要の面積をもつ薄手の平板状に成形しなければならず、また、平板状に成形できたとしても、平板状米飯ごとの重量のばらつきが大きくなりやすいという問題があった。 【0009】さらに、各平板状米飯中での米飯の密度が不均一になりやすく、そのため食感を損ねるという問題があり、米飯の密度ができるだけ均一である平板状米飯に成形する必要があった。 【0010】本発明は、かかる問題点を解決すべく鋭意研究開発したものであり、重量のばらつきが少なく、かつ、米飯の密度が均一となった平板状米飯の成形を行うとともに、容易に具入り長手状米飯を製造することができる製造方法を提供することを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明は、米飯を定型成形するとともに一定量毎に分割する米飯定量分割成形部と、同米飯定量分割成形部において分割成形された米飯を平板状米飯に整形するとともに、長手状に加工された具を同平板状米飯によって巻回する具入り長手状米飯成形部とからなる具入り長手状米飯の製造方法を提供せんとするものである。 【0012】また、請求項2記載の本発明は、前記米飯定量分割成形部が、それぞれ互いに水平摺動する一対の仮成形枠と、上シャッターと、本成形枠と、下シャッターからなる分割成形部と、同分割成形部上部に配設した米飯供給部からなり、米飯供給部より供給され米飯を仮成形枠で押圧し、仮成形した後、本成形枠によって本成形するとともに、上シャッターにより米飯を定量分割することに特徴を有するものである。 【0013】また、請求項3記載の本発明は、前記米飯定量分割成形部により成形された米飯を、具入り長手状米飯成形部に配設されたベルトコンベアに載置して搬送しながら、圧延ローラーによって米飯を圧延して平板状米飯とするとともに、成形板に包装フィルムを載置した成形台をベルトコンベアの下方に配置させ、同成形台を米飯の圧延に同期させて移動させることにより、成形台上の包装フィルム上面に平板状米飯を載置させ、同平板状米飯上に長手状に具を配し、同具の周りに平板状米飯及び包装フィルムを巻回し、同包装フィルム端部を熱融着することに特徴を有するものである。 【0014】また、請求項4記載の本発明は、前記米飯定量分割成形部により略楕円柱形状の米飯に分割成形するとともに、同米飯を圧延ローラーによって圧延することにより略円形状の平板状米飯に圧延成形することに特徴を有するものである。 【0015】また、請求項5記載の本発明は、前記圧延ローラーの表面に山歯歯車状に凹凸を設けたことに特徴を有するものである。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明の具入り長手状米飯製造機は、米飯定量分割成形部と具入り長手状米飯成形部とより形成されている。 【0017】米飯定量分割成形部は、米飯供給部と分割成形部とからなり、炊き上がった米飯は米飯供給部に入れられ、ほぐされながら分割成形部に送られる。 【0018】分割成形部において、米飯は所要の形に成形されながら、定量毎に分割され、米飯定量分割成形部の下方に配設された具入り長手状米飯成形部の圧延部のベルトコンベアに載置される。 【0019】具入り長手状米飯成形部は、前記圧延部と、成形部と、制御部とより構成されており、米飯定量分割成形部によって分割成形され、略楕円柱形状となった米飯を、圧延部において圧延成形して略円形状の平板状米飯とし、同平板状米飯の略中央に長手状に加工した具を載置して、成形部において平板状米飯が具を巻き込むように成形を行うとともに、包装フィルムによる封着を行うことにより具入り長手状米飯を製造している。 【0020】前記米飯定量分割成形部では米飯を略楕円柱形状に成形し、かつ、定量毎に分割するために、それぞれ左右一対となった仮成形枠、上シャッター、本成形枠及び下シャッターを往復水平摺動すべく連設し、上シャッターと、本成形枠及び下シャッターとによって形成される成形空間において、米飯を成形するとともに分割している。 【0021】また、前記成形空間に米飯が送入される前に、仮成形枠によって米飯を押圧して仮締めを行っておくことにより、成形空間に送給される米飯量及び米飯の密度のばらつきをあらかじめ抑制することによって、成形空間において成形分割される米飯量及び米飯の密度のばらつきを抑制することができる。 【0022】さらに、成形空間によって略楕円柱状に米飯を成形しておくことにより、圧延部の圧延ローラーによる圧延作業によって、略円形状の平板状米飯に成形することができるとともに、圧延前の略楕円柱状で米飯の密度が均一となっている米飯を、米飯の密度が均一の平板状米飯に成形することができる。 【0023】また、そのために圧延ローラーの表面には山歯歯車状に凹凸を設けることによって、圧延ローラーに米飯が粘着することを防止するとともに、米飯の均一な圧延を可能としている。 【0024】圧延されて平板状となった略円形状の米飯は、成形台の上面の成形板に、包装フィルムを下側に敷いて載置され、同米飯の略中央に長手状に加工された具を載置し、成形板によって平板状米飯を具の周りに巻回するように成形するとともに、同平板状米飯の周りを包装フィルムによって巻回し、同包装フィルム端部を熱融着することによって具入り長手状米飯を製造することができる。 【0025】 【実施例】本発明の実施例について図面を用いて詳説する。 【0026】図1は本発明の具入り長手状米飯製造機Aであり、同具入り長手状米飯製造機Aは米飯定量分割成形部Bと具入り長手状米飯成形部Cとより形成されている。 【0027】図2は同具入り長手状米飯製造機Aの正面図、図3は同平面図、図4は同右側面図で一部を断面で示した図である。 【0028】はじめに、同具入り長手状米飯製造機Aの概略的な構成の説明を行う。 【0029】米飯定量分割成形部Bは、米飯供給部10と分割成形部20とからなり、炊き上がった米飯2は米飯供給部10に入れられ、同米飯供給部10において米飯2はほぐされながら分割成形部20に送られる。 【0030】分割成形部20において、米飯2は所要の形に成形されながら、定量毎に分割され、米飯定量分割成形部Bの下方に配設された具入り長手状米飯成形部Cの圧延部30のベルトコンベア31に載置される。 【0031】具入り長手状米飯成形部Cは、前記圧延部30と、成形部40と、制御部50とより構成されており、米飯定量分割成形部Bによって分割成形され、略楕円柱形状となった米飯3を、圧延部30において圧延成形して略円形状の平板状米飯4とし、同平板状米飯4の略中央に長手状に加工した具5を載置して、成形部40において平板状米飯4が具5を巻き込むように成形を行うとともに、包装フィルム6による封着を行うことにより具入り長手状米飯1が得られる。 【0032】制御部50では具入り長手状米飯製造機Aの作業状態を制御しており、米飯量調整ハンドル51によって分割成形される米飯2の量を調整し、厚み調整ハンドル52によって圧延により平板状に成形される平板状米飯4の厚みを調整し、始動スイッチ53によって成形部40の成形台41の作業開始指示を与えている。 【0033】図1〜4において、54は具入り長手状米飯製造機A全体の非常停止ボタンであり、55は具入り長手状米飯製造機Aの作業状態を示す制御パネルである。 【0034】以下において、同具入り長手状米飯製造機Aの各部位の詳細な説明を行う。 【0035】まず、図1〜4に示すように、米飯定量分割成形部Bの米飯供給部10は飯ホッパー11と、同飯ホッパー11の下部に配設されたベルトコンベア12と、飯ホグシ13と、米飯を分割成形部20に導く漏斗状のガイド筒14と、ベルトコンベア12及び飯ホグシ13を駆動させる駆動装置が配設された駆動部15によって構成されている。 【0036】図4に示すように、炊き上がった米飯2は飯ホッパー11内に入れられ、同飯ホッパー11下部のベルトコンベア12によって米飯2はガイド筒14の上部に搬送されるとともに、米飯2同士が粘着して大きな塊とならないように、飯ホグシ13によって米飯2を十分にかき混ぜてほぐしている。 【0037】ほぐされた米飯2はベルトコンベア12によってガイド筒14内に落とされ、同ガイド筒14が漏斗状となっていることにより、米飯2は同漏斗状部分により分割成形部20に入る大きさに整形されながら、分割成形部20に送られる。 【0038】分割成形部20では米飯2を略楕円柱形状に成形し、かつ、定量毎に分割するために、図5に断面図で示すように、米飯2が通る搬送路16に対して上から順にそれぞれ左右一対となった仮成形枠21,21、上シャッター24,24、本成形枠25,25、下シャッター26,26が往復水平摺動すべく連設されている。 【0039】仮成形枠21,21と本成形枠25,25は、米飯2を左右方向より押圧して略楕円柱形状に成形するために、それぞれ対応する略楕円柱形状の半枠の成形枠となっている。 【0040】また、上シャッター24,24と下シャッター26,26はそれぞれ横長矩形形状の薄平板でできており、特に上シャッター24,24は米飯2を定量にカッティングするために使用され、上シャッター24,24と、本成形枠25,25と、下シャッター26,26とによって形成される空間が略楕円柱形状の米飯3の成形空間27(図8参照)となっている。 【0041】図5において、240,250,260はそれぞれ上シャッター24、本成形枠25、下シャッター26を左右に摺動させるための後述する摺動機構と係合する係止ピンであり、22は上シャッター24の上面に垂直上方に立設させたL字状の保持板であり、同保持板22の上方端部にはレバー体23が保持板22に対して垂直に立設されている。 【0042】同レバー体23は、上シャッター24の左右方向の摺動によって共に水平移動し、上シャッター24が閉動作をすると、レバー体23が仮成形枠21より延設された連結板28を押すことによって、仮成形枠21,21が閉じて米飯2を押圧し、次いで、上シャッター24が開動作をすると、レバー体23による連結板28への押力が取り除かれるため、分割成形部20の基枠29と連結板28との間に配設されたバネ61、61によって、仮成形枠21,21が開くべく構成されている。 【0043】米飯供給部10のガイド筒14を通って送り出されてきた米飯2は、図6に示すように、仮成形枠21,21間に押込まれながら下方向に進むとともに、上シャッター24,24の開閉動作に連動した仮成形枠21,21の左右方向の摺動によって押圧・仮成形が行われ、仮成形された米飯2はさらに下方に押し進められ、米飯2を略楕円柱状の米飯3とする成形空間27に達する。 【0044】成形空間27では、下シャッター26,26が閉じることにより成形空間27の底部を形成し、次いで上方より米飯2が押し込まれ、成形空間27が米飯2によって満たされると、図7に示すように、成形空間27の左右より本成形枠25,25が押圧をはじめ、同押圧により成形空間27内の米飯2は略楕円柱形状に成形される。 【0045】このとき、上シャッター24,24は未だに閉じていないために、本成形枠25,25による押圧によって、成形空間27に対して過剰な分量の米飯2が開放状態の上方に盛上がり形状に押出される。 【0046】その後、図8に示すように、上シャッター24,24が閉じることによって、上方に盛上がり形状に押出された米飯2が上シャッター24,24によって押し切られることにより、成形空間27内には所要量かつ所要形状の米飯3を形成することができる。 【0047】このとき、上シャッター24,24の閉動作により米飯2が切断されるとともに、上シャッター24,24に保持板22,22を介して連設されたレバー体23,23により、仮成形枠21,21に延設された連結板28,28が押されることによって、仮成形枠21,21は仮成形枠21,21の間にある米飯2を押圧し仮成形を行う。 【0048】その後、図9に示すように、下シャッター26,26及び本成形枠25,25が開くことにより、成形空間27内の略楕円柱形状となった米飯3は米飯定量分割成形部Bの下方のベルトコンベア31上に落下し、次いで、下シャッター26,26が再度閉じた後、上シャッター24,24、及び、上シャッター24,24に連動して仮成形枠21,21が開き、かつ、米飯2が米飯供給部10のベルトコンベア12によって押し出されることにより成形空間27内に米飯2が充填され、上述した成形作業を繰り返す。 【0049】米飯2の押圧を仮成形と本成形の2回行うことによって、仮成形において米飯2の飯粒間に存在する空気を一度抜いて、単位体積当たりの米飯2の充填率を高めておき、その後、本成形によってさらに米飯2の充填率を高めることにより、米飯2の密度を均一にすることができる。 【0050】従って、米飯2の炊飯状態のばらつきによって、米飯供給部10でのほぐし作業において米飯2が十分にほぐれず、米飯2に密度の不均一が生じていたとしても、成形分割後に略楕円柱状となった米飯3の密度は均一にすることができる。 【0051】また、米飯2を仮成形しておくことにより、米飯2の成形空間27への送り込みの際に、成形空間27の側壁に米飯2が引っ掛かることによって、成形空間27への米飯2の充填が不十分になるといった問題の生起を防止することができる。 【0052】さらに、成形空間27での米飯2の成形後、上シャッター24,24によって過剰な分量の米飯2を切り取ることにより分割成形を行っているので、略楕円柱状に成形された米飯3の重量のばらつきを小さくすることができる。 【0053】上シャッター24,24、本成形枠25,25、下シャッター26,26の開閉作業の制御は、図11に示すように、米飯定量分割成形装置Bに配設された各カム24c,25c,26cにより制御されており、各カム24c,25c,26cの回転軸はそれぞれ同一軸に配設されている。 【0054】以下において、図12を用いて上シャッター24,24を開閉させる開閉機構についての説明を行う。本成形枠25,25及び下シャッター26,26の開閉機構も上シャッター24,24と同じである。 【0055】図12において、24L,24Rはそれぞれ上シャッター24,24を開閉させる左側レバー、右側レバーであり、同左右側レバー24L,24Rの先端部には上シャッター24,24に突設された係止ピン240,240と係合する、係合溝62,63が形成されている。 【0056】左側レバー24Lは、くの字状に折曲しており、同折曲部において回動軸64を設け、同回動軸64において回動自在に左側レバー24Lを米飯定量分割成形装置Bの基体bに配設し、かつ、左側レバー24Lの係合溝62を形成した端部と反対の端部にはカム24cの転子24dを配設している。 【0057】左側レバー24Lを、くの字状に折曲しているのは、装置自体がコンパクトとなるようにカム24cを配設したためであり、カム24cの配設位置に自由度があるならば、必ずしも折曲させる必要はない。 【0058】右側レバー24Rは直線状となっており、中途部分に回動軸65を設け、同回動軸65において回動自在に右側レバー24Rを米飯定量分割成形部Bの基体bに配設するとともに、係合溝63を形成した端部と反対の端部には回動軸67を設け、連結バー24eの一端と回動自在に接続されている。 【0059】さらに、前記連結バー24eの他端は、左側レバー24Lの所要の位置に設けられた回動軸66と回動自在に接続されており、カム24cの回転によって、左右側レバー24L,24Rの係合溝62,63部がそれぞれ等量で、かつ、対称に可動すべく構成されていることにより、上シャッター24,24の開閉作業を行っている。 【0060】米飯2の分割成形において、上シャッター24,24、本成形枠25,25、及び、下シャッター26,26の開閉作業は、上述したように、それぞれ異なったタイミングで行う必要があるので、図11に示すように、同一軸上に重ねて配設された上シャッター用のカム24c、本成形枠用のカム25c、下シャッター用のカム26cにおいて、その軸を開閉用モーターM1によって駆動させるとともに、開閉のタイミングは各カム24c,25c,26cのカム溝の形状をそれぞれのタイミングに合う形状とすることによって開閉の制御を行っている。 【0061】さらに、本実施例では、図11に示すように、各カム24c,25c,26cの配設間隔と、上シャッター24,24、本成形枠25,25、下シャッター26,26の配設間隔が異なるため、上シャッター24,24及び本成形枠25,25とを開閉させるそれぞれの左右側レバー24R、25R(上シャッター用左側レバー24L及び本成形枠用の左側レバーは図示せず)において、中途部分に高さ調節のための垂直方向への折曲部24f、25fを設けることにより間隔調整を行っている。 【0062】また、図11中、25eは本成形枠25,25用の連結バーであり、26eは下シャッター26,26用の連結バーであり、26Rは下シャッター26の右側レバーである。 【0063】本実施例ではカム24c,25c,26cを用いて上シャッター24,24、本成形枠25,25、下シャッター26,26の開閉を行っているが、開閉作業にはどのような機構を用いてもよく、圧縮空気を利用した開閉装置を使用してもよい。 【0064】次に、具入り長手状米飯成形部Cの説明を行うが、はじめに、具入り長手状米飯成形部Cの成形部40の本体である成形台41について説明する。 【0065】図13に示すように、成形台41は具入り長手状米飯成形部Cの圧延部30におけるベルトコンベア31の下方を、ベルトコンベア31の配設方向と平行に移動すべく、具入り長手状米飯成形部Cの基体Dには水平にガイドレール42を配設し、成形台41に同ガイドレール42に従って転がる車輪43を配設することにより、成形台41の平行移動を可能にしている(図4参照)。 【0066】また、成形台41の平行移動の移動距離・速度を制御するために、成形台41に駆動用モーターM2を取付け、同駆動用モーターM2の駆動軸にピニオン44を配設し、かつ、同ピニオン44と係合するラック45を具入り長手状米飯成形部Cの基体Dに配設しておき、駆動用モーターM2の回転を制御することによって、成形台41の移動距離・速度の制御を行っている。 【0067】成形台41上部には支持台46を配設し、同支持台46上に成形板47が取付けられている。 【0068】また、図4及び図13に示すように、成形板47の下方には2つの回動軸70,70が配設されており、同回動軸70,70は互いに逆方向に略90°の回動が可能なように、回動軸70,70の一端にそれぞれ同径の左右ギヤ71,72が互いに係合されて配設されている。 【0069】右ギヤ72には大ギヤ73が係合されて配設されており、さらに、同大ギヤ73には、転子74を配設した連結板75が固定されて取付けられており、同転子74が偏心カム用モーターM3に取付けられた偏心カム76の回転運動に追従することによって大ギヤ73が回転し、左右ギヤ71,72が互いに逆方向に回転すべく構成されている。 【0070】ただし、左右ギヤ71,72が回動運動をするためには、大ギヤ73も回動する必要があり、そのため前記連結板75にはバネ(図示せず)を取付けており、偏心カム76による転子74の押し上げによって大ギヤ73が回転した後、偏心カム76による転子74の押し上げがなくなると、バネの力によって大ギヤ73は逆回転を行うことになり、左右ギヤ71,72及び回動軸70,70は回動運動を行っている。 【0071】前記回動軸70,70には、図14に示すように、それぞれ略矩形形状の平板からなる支持板48、48が略水平に配設されており、同支持板48,48の端部には、包装フィルム6を熱融着するためのヒーター81と、同ヒーター81を受け止めるヒーター受け82をそれぞれ設けるために取付け板83,83を配設し、同取付け板83,83にヒーター81及びヒーター受け82を配設している。 【0072】さらに、支持台46上に配設された成形板47は3枚の略矩形形状の金属板をそれぞれ長辺において互いに蝶番85,85で連結して構成しており、同成形板47の左右両側の金属板において蝶番85を配設されていない各長辺には、成形板47の上面に載置される包装フィルム6の端部を支持するための平面視略U字状の補助板49,49が延設されており(図3参照)、図14に示すように、同補助板49には第一傾斜88と第二傾斜89とが形成されている。 【0073】図14において、86はテフロン板であり、包装フィルム6を同テフロン板86上に載置すると、包装フィルム6はテフロン板86の表面に吸着状態となって固定される。 【0074】同包装フィルム6上に略円形状に圧延成形された平板状米飯4を載置し、さらに、同平板状米飯4の略中央に長手状に加工された具5を載置し、図15に示すように、具入り長手状米飯1状態に成形を行う。 【0075】具入り長手状米飯1状態への成形では、回動軸70,70がそれぞれ略90°に互いに逆方向に回転することによって、支持板48,48が立ち上がって互いに対峙する状態となり、かつ、支持板48,48の先端に配設したヒーター81とヒーター受け82が包装フィルム6を挟んで重合し、お互いに押圧し合いながらヒーター81によって包装フィルム6を熱融着する。 【0076】ここで、84はバネであり、ヒーター81とヒーター受け82とが互いに押圧し合う力において、必要以上の押圧の力が加わることを防止するために設けられている。 【0077】また、支持板48,48が回動軸70,70によって立ち上がる際、支持板48,48先端に配設された取付け板83の一部、及び、同取付け板83に配設されたヒーター受け82の一部が、補助板49,49をそれぞれ押し上げることによって、成形板47が具5のまわりに平板状米飯4を巻回させることができ、具入り長手状米飯1への成形を行うことができる。 【0078】具入り長手状米飯1の成形において、補助板49,49の第一傾斜88,88と、成形板47によって略五角柱形状の成形空間を形成することによって、平板状米飯4の押圧成形を可能とするとともに、その際、第二傾斜89,89が包装フィルム6を挟んで互いに重合し、包装フィルム6を確実に狭持することによって、包装フィルム6のずれによる熱融着不良を防止するように、第一傾斜88,88と、第二傾斜89,89は傾斜させている。 【0079】包装フィルム6の熱融着後、回動軸70,70が略90°逆回転することによってヒーター81及びヒーター受け82は初期位置に戻り、かつ、成形板47は背面に配設されたバネ87の力によって初期の略平板状に戻ることにより、包装フィルム6によって包装された具入り長手状米飯1を取り出すことができる。 【0080】以下において、米飯定量分割成形部Bによって略楕円柱形状に分割成形された米飯3を用いて、具入り長手状米飯1が作られるまでの具入り長手状米飯成形部Cの作業状態について説明する。 【0081】米飯定量分割成形部Bによって分割成形され、略楕円柱形状となった米飯3は、図1に示すように、具入り長手状米飯成形部Cの圧延部30のベルトコンベア31に載置され、同ベルトコンベア31によって搬送される。 【0082】このとき、成形台41は、成形台41上面の成形板47の上に包装フィルム6が人手によって載置された後、始動スイッチ53を押すことによって、図13に示すように、圧延部30の圧延ローラー32の下方に位置すべく移動する。 【0083】ベルトコンベア31によって搬送された米飯3は、ベルトコンベア31と所要の間隔を開けて配設された圧延ローラー32により圧延されることによって、略円形状の平板状米飯4に成形されるとともに、圧延ローラー32の下方に位置する成形台41上に載置される。 【0084】ここで、図13において、33は圧延ローラー32を回転軸に配設する係止ネジであり、34は平板状米飯4をベルトコンベア31から成形台41へ受け渡すための補助板である。 【0085】また、56は圧延ローラー32によって米飯3が圧延中であるかどうかを感知するためのセンサーである。 【0086】圧延ローラー32の表面には、山歯歯車状の凹凸が設けられていることにより、米飯3の圧延に際して米飯3が圧延ローラー32に粘着することがなく、さらに、圧延前の米飯3を略楕円柱形状としておいたことにより、圧延後、略円形状の平板状米飯4に成形することができる。 【0087】平板状米飯4の厚みは、厚み調整ハンドル52によって圧延ローラー32の回転軸の高さを上下させることにより調整可能としている。 【0088】同圧延ローラー32によって略楕円状の米飯3が圧延され、センサー56に感知されると、図13に示すように、成形台41は圧延されて排出される平板状米飯4の排出速度に合わせて、平板状米飯4の排出方向と同じ方向に移動しながら、成形板47の略中央部に平板状米飯4を載置させる。 【0089】平板状米飯4が成形板47の上面に載置されると、成形台41は所要位置まで移動して停止する。このとき、作業制御系において成形台41の停止指示を発すると、始動スイッチ53の機能スイッチ(図示せず)が切り替わり、次に始動スイッチ53を押すと、具入り長手状米飯1への成形作業を開始する。 【0090】始動スイッチ53を押す前に、作業者が略円形状の平板状米飯4の略中央部に、長手状に加工されたトンカツやエビフライあるいはレタスなどの具5を載置し、次いで、始動スイッチ53を押すことによって、図14及び図15に示すように、回動軸70,70が回転し、支持板48,48、ひいては、ヒーター81及びヒーター受け82が引き起こされるとともに、成形板47が具5のまわりに平板状米飯4を巻回させるべく引き起こされ、ヒーター81によって包装フィルム6が熱融着されることにより、具入り長手状米飯1が作られる。 【0091】その後、成形板47、ヒーター81、及び、ヒーター受け82などが初期状態に拡開することによって、包装フィルム6によって包装された具入り長手状米飯1が取り出されるとともに、始動スイッチ53の機能スイッチが再度切り替わり、次に始動スイッチ53を押すと、成形台41をベルトコンベア31の下方に移動させる。 【0092】同始動スイッチ53の機能スイッチがどちらになっているかは、図示していないダイオードを用いた表示により明示している。 【0093】図13において、成形板47の裏面にバネ87を図示していないが、図14及び図15と同様に裏面にはバネ87があり、図13では図面の明瞭化のために省略している。 【0094】本発明の米飯定量分割成形部Bは具入り長手状米飯製造機Aに使用するだけでなく、他の米飯を押圧成形する製造機に使用しても、重量ばらつきの少ない米飯の分割成形を可能とすることができ、また、成形形態も略楕円柱形状だけでなく、円柱形状や矩形柱形状、あるいは三角形状など様々な形状に成形してもよい。 【0095】 【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、具入り長手状米飯の製造において、米飯を定型成形するとともに一定量毎に分割する米飯定量分割成形部と、同米飯定量分割成形部において分割成形された米飯を平板状米飯に整形するとともに、長手状に加工された具を同平板状米飯によって巻回する具入り長手状米飯成形部とからなる具入り長手状米飯の製造方法としたことにより、具を巻回する平板状米飯毎の重量ばらつきを抑えることができるとともに、米飯の密度を均一とすることができる。 【0096】請求項2記載の本発明によれば、米飯定量分割成形部を、それぞれ互いに水平摺動する一対の仮成形枠と、上シャッターと、本成形枠と、下シャッターからなる分割成形部と、同分割成形部上部に配設した米飯供給部とより構成し、米飯供給部より供給され米飯を仮成形枠で押圧し、仮成形した後、本成形枠によって本成形するとともに、上シャッターにより米飯を定量分割する具入り長手状米飯の製造方法としたことによって、仮成形枠による押圧成形の際、米飯の飯粒間に存在する空気をあらかじめ押し出し、米飯のほぐれ具合のばらつきを少なくした上で、本成形枠による押圧成形を行うので、本成形枠により成形分割された米飯の密度のばらつき、及び、重量ばらつきを抑えることができる。 【0097】請求項3記載の本発明によれば、米飯定量分割成形部により成形された米飯を、具入り長手状米飯成形部に配設されたベルトコンベアに載置して搬送しながら、圧延ローラーによって米飯を圧延して平板状米飯とするとともに、成形板に包装フィルムを載置した成形台をベルトコンベアの下方に配置させ、同成形台を米飯の圧延に同期させて移動させることにより、成形台上の包装フィルム上面に平板状米飯を載置させ、同平板状米飯上に長手状に具を配し、同具の周りに平板状米飯及び包装フィルムを巻回し、包装フィルム端部を熱融着する具入り長手状米飯の製造方法としたことによって、略楕円柱形状となっている米飯を平板状米飯に整形することができ、さらに、同平板状米飯を用いて具入り長手状米飯を加工成形することができる。 【0098】請求項4記載の本発明によれば、米飯定量分割成形部により略楕円柱形状の米飯に分割成形するとともに、同米飯を圧延ローラーによって圧延することにより略円形状の平板状米飯に圧延成形したので、容易に略円形状で平板状となった米飯を形成することができるとともに、米飯の密度が均一となった同平板状米飯に整形することができる。 【0099】請求項5の本発明によれば、圧延ローラーの表面に山歯歯車状に凹凸を設けたことによって、同圧延ローラーによる米飯の圧延中、圧延ローラーに米飯が粘着することを防止することができ、成形台への米飯の受け渡しを確実に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000236746 【氏名又は名称】不二精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月31日(1998.8.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080160 【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−69921(P2000−69921A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月7日(2000.3.7) |
| 【出願番号】 |
特願平10−246133 |
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