| 【発明の名称】 |
液状飲料 |
| 【発明者】 |
【氏名】目黒 真一
【氏名】鈴木 淳子
【氏名】大塚 敦子
【氏名】長谷 正
【氏名】時光 一郎
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| 【要約】 |
【課題】カラギーナン及びアスコルビン酸の有する生理作用を喪失させることなく容易に摂取できる飲料、並びにアスコルビン酸水溶液の褐変を抑制する方法の提供。
【解決手段】カラギーナンを0.1〜5w/v%、及びアスコルビン酸をカラギーナンに対して0.1重量倍以上配合した液状飲料;並びにアスコルビン酸水溶液にカラギーナンを添加することを特徴とするアスコルビン酸水溶液の褐変抑制法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カラギーナンを0.1〜5w/v%、及びアスコルビン酸をカラギーナンに対して0.1重量倍以上配合した液状飲料。 【請求項2】 アスコルビン酸水溶液にカラギーナンを添加するアスコルビン酸水溶液の褐変抑制法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、カラギーナン及びアスコルビン酸を配合した液状飲料、及びアスコルビン酸水溶液の褐変抑制法に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】カラギーナンは便秘改善、腸内環境改善、血糖上昇抑制、血中コレステロール低減等の多くの生理作用が知られているが、水溶液中では増粘作用を示すため、高濃度に配合した飲料は食感が悪く、摂取量、摂取形態が限定されていた。またアスコルビン酸は抗酸化作用、抗ウイルス作用、抗菌作用、抗腫瘍作用等多くの生理作用が知られているが、水溶液中では酸化、褐変してその効力を喪失し易いため、飲料の形態にしにくかった。 【0003】したがって本発明は、カラギーナン及びアスコルビン酸の有する生理作用を喪失させることなく容易に摂取できる液状飲料、並びにアスコルビン酸水溶液の褐変を抑制する方法を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、カラギーナンを0.1〜5w/v%、及びアスコルビン酸をカラギーナンに対して0.1重量倍以上配合した液状飲料を提供するものである。また、アスコルビン酸水溶液にカラギーナンを添加することを特徴とするアスコルビン酸水溶液の褐変抑制法を提供するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明で用いるカラギーナンは、ツノマタ属、スギノリ属等の海藻由来のものでよく、κ型、ι型、λ型のいずれでもよい。このうち生理作用、摂取の容易性及びアスコルビン酸水溶液の褐変抑制の観点からι型、λ型が好ましい。1%、25℃での粘度(BL型粘度計)が、5×10-3〜1Pa・s、特に10×10-3〜0.5Pa・sが好ましい。該カラギーナンは精製品、未精製品、あるいは塩類等を配合したカラギーナン製剤であってもよい。該カラギーナンの液状飲料中の配合量は、生理作用、摂取の容易性の観点から0.1〜5w/v%が必要であり、0.3〜1w/v%が好ましく、0.5〜1w/v%が特に好ましい。 【0006】アスコルビン酸は、例えば緑茶粉末等から抽出したものでよく、またD−ソルボース等から合成したものでもよい。アスコルビン酸の配合量は、生理作用、摂取の容易性の観点から、カラギーナンの配合量に対して0.1〜10重量倍が必要であり、0.1〜3重量倍が好ましく、0.1〜1重量倍が特に好ましい。 【0007】本発明の液状飲料のpHは、2〜7が好ましく、2.5〜6がより好ましく、2.5〜5.5が特に好ましい。また粘度(BL型粘度計、25℃での測定、以下同じ)は1×10-3〜0.2Pa・sが好ましく、3×10-3〜0.1Pa・sがより好ましく、5×10-3〜0.1Pa・sが特に好ましい。pH及び粘度が上記範囲内であれば、カラギーナン及びアスコルビン酸の生理作用が発揮され、また容易に摂取できる液状飲料となる。 【0008】また本発明の液状飲料及び本発明に用いるアスコルビン酸水溶液には、飲料に一般に配合されるビタミン類、カラギーナン以外の食物繊維、糖質、糖アルコール、乳酸菌、塩類、色素、香料等を配合することができる。 【0009】本発明の液状飲料は、カラギーナン、アスコルビン酸及びその他の成分を水と混合し、適宜撹拌することにより製造できる。このとき水の温度は0〜80℃、特に10〜70℃が好ましい。混合後加熱殺菌してもよい。加熱条件は配合量にもよるが、60〜80℃で0.1〜15分間が好ましい。本発明の液状飲料は、缶、瓶、紙パック、ラミネートパック等の密閉容器に充填することにより長期間保存できる。 【0010】本発明の褐変抑制法に用いるアスコルビン酸水溶液の温度は、0〜90℃、特に0〜80℃が好ましい。かかるアスコルビン酸水溶液にカラギーナンを添加し、適宜撹拌することによりアスコルビン酸の褐変を抑制できる。カラギーナン添加後、加熱または高温で保存してもよい。カラギーナンのアスコルビン酸水溶液中への添加量は、0.01w/v%以上であることが好ましい。またアスコルビン酸水溶液中のアスコルビン酸の濃度は、カラギーナンにより褐変を有効に抑制するためには、10重量%以下、特に5重量%以下が好ましい。 【0011】 【実施例】試験例1カラギーナン及びアスコルビン酸を、表1に示す配合量で25℃の水に混合して撹拌し、100ml容のガラス製容器に50ml充填して密閉した。次いでこれを25℃で3日間保存した後(処理条件1)、または60℃で10分間処理した後(処理条件2)、粘度を測定した。結果を表1に示す。 【0012】 【表1】
【0013】カラギーナンの配合量が0.1〜5w/v%であり、アスコルビン酸の配合量がカラギーナンの0.1重量倍以上であれば、いずれの処理条件でも粘度が10×10-3〜30×10-3Pa・sとなり、それらの生理作用が維持されるとともに、食感が良好で容易に摂取できる。特にカラギーナン配合量を、従来困難であった1w/v%という高濃度にした場合でも、粘度は15×10-3〜30×10-3Pa・sであり、容易に摂取できる。 【0014】試験例2カラギーナン及びアスコルビン酸を、表2に示す配合量で25℃の水に混合して撹拌し、試験例1と同様の容器に同容量充填して密閉した。次いでこれを50℃で1週間保存し、以下の評価基準で色調の変化を評価した。結果を表2に示す。 ◎評価基準0:無色で色調の変化が全くない。 1:わずかに淡黄色に変化した。 2:淡黄色に変化した。 3:わずかに褐色に変化した。 4:褐色に変化した。 【0015】 【表2】
【0016】カラギーナンの存在によってアスコルビン酸の褐変は著しく抑制され、両者の併用によってビタミンC効力を有するアスコルビン酸の摂取が容易となった。 【0017】実施例1λ型カラギーナン1重量部、アスコルビン酸1重量部、糖質(砂糖及び果糖ブドウ糖液糖)10重量部及び香料0.025重量部を、蒸留水87.975重量部に混合して撹拌した後、試験例1と同様の容器に同容量充填して密閉した。次いでこれを25℃で3日間保存したところ、粘度は25×10-3Pa・sであった。また60で10分間保存したところ、粘度は18×10-3Pa・sであった。いずれの場合も、のどごしのよい良好な食感でカラギーナン及びアスコルビン酸の生理作用を保持していた。また50℃で1週間保存したところ、色調はわずかに淡黄色に変化したのみであった。 【0018】 【発明の効果】本発明の液状飲料は、カラギーナン及びアスコルビン酸の有する生理作用を喪失させることなく容易に摂取できるものである。また本発明の方法によれば、アスコルビン酸水溶液の褐変を有効に抑制できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月27日(1998.8.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068700 【弁理士】 【氏名又は名称】有賀 三幸 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−60510(P2000−60510A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月29日(2000.2.29) |
| 【出願番号】 |
特願平10−242033 |
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