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【発明の名称】 竹茶の製造方法
【発明者】 【氏名】岩谷 千寿子

【要約】 【課題】刺激のない、味わい深い竹茶の製造方法を提供する。

【解決手段】青竹を粉砕して得た竹粉末を、水分率が18%以下となるように乾燥した後、焙煎する。青竹は実質的に加熱加圧することなく粉砕するのが好ましく、また、竹の枝葉の粉砕物を、竹粉末の50重量%以下の割合で添加混合してもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 青竹を粉砕して得た竹粉末を、水分率が18%以下となるように乾燥した後、焙煎することを特徴とする竹茶の製造方法。
【請求項2】 竹粉末が、青竹を実質的に加熱加圧することなく粉砕したものであることを特徴とする請求項1の方法。
【請求項3】 竹の枝葉の粉砕物を、竹粉末の50重量%以下の割合で添加するものであり、竹の枝葉の粉砕物が竹粉末と同時に、又は別に、焙煎されることを特徴とする請求項1又は2の方法。
【請求項4】 上記焙煎が、130〜160℃において二度以上実施されることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項の方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、竹茶の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】竹材を竹茶として使用しようとする試みはあるが、竹の生臭さや、あく、苦みを抑えることはできず、実用化されていない。また、竹の生臭さや、あく等を除去するために、竹材を加熱加圧して粉砕して使用した場合、竹の組織まで破壊されるため、竹本来の養分が失われ、また、竹特有の風味を得ることもできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような竹材を刺激がなく、しかも竹特有の風味のある味のよい竹茶に製造する方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、青竹を粉砕して得た竹粉末を、水分率が18%以下となるように乾燥した後、焙煎することにより、上記課題を解決した。
【0005】なお、竹粉末は、青竹を実質的に加熱加圧することなく、粉砕して製造するのが好ましい。かかる竹粉末の製造方法としては、例えば特開平8−112803号公報に記載するような方法が有効である。また、青竹としては3〜5年物を使用するのが好ましい。
【0006】竹粉末は、製造後、直ぐに乾燥して、水分率を18%以下、好ましくは15%以下、特に8〜12%程度とすることにより、安定した品質の竹茶の供給が可能となる。この乾燥は、天日乾燥であっても、乾燥機による乾燥であってもよいが、過度に乾燥する必要はない。
【0007】乾燥竹粉末は、通常の製茶法と同様の方法で、焙煎すればよいが、130〜160℃で二度以上焙煎するのが、竹茶として飲用する時の風味及び色共に非常に望ましいものとなる。
【0008】また、本発明では、竹の枝葉の粉砕物を、竹粉末の50重量%以下、特に5〜45重量%の割合で添加してもよく、この添加混合によって、より風味のよい竹茶の製造が可能となる。なお、竹の枝葉は、青竹の枝葉を使用して、青竹と同様、実質的に加熱加圧することなく粉砕されるのが好ましく、竹粉末と同様の焙煎をするが、この粉末は、竹粉末と混合して焙煎しても、また別々に焙煎して、その後に混合してもよい。この場合も、130〜160℃で二度以上焙煎するのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施例に従って説明する。
実施例13年物の青竹を、常温常圧で使用するオガ粉製造装置で、特開平8−112803号公報の方法に従って、竹粉末に製造し、該竹粉末を天日乾燥で、水分率が15%以下となるまで乾燥した。その後、この乾燥竹粉末を、焙煎機150℃で15分、2回焙煎した。この製品の竹茶としての品質を、1回焙煎後の製品、及び竹粉末を乾燥せずに、焙煎したものと比較して、表1に示す。
【0010】実施例2実施例1の方法で得た竹粉末と青竹の枝葉の粉砕物を重量比率で7:3の割合で混合し、自然乾燥後、150℃で二回焙煎した。実施例1の製品と同様、風味のよい竹茶となったが、実施例1の製品と比較して、更に、色や香りが良くなり、刺激のない、まろやかな風味の茶となった(表1参照)。
【0011】
【表1】

【0012】竹茶の製造は、竹の風味を損なわず、また、薬効成分やミネラル分を放出しない状態で、焙煎までの工程を、いかに効率よく実施できるかということが課題となるが、本発明では、青竹を実質的に加熱加圧することなく、特開平8−112803号公報の方法等に従って、粉砕し、その後、一定の水分率まで乾燥することにより、この課題を解決したのである。表1に示される如く、かかる本発明に従った方法では、非常に口当たりのよい竹茶を得ることができることがわかる。
【0013】
【発明の効果】本発明では、原材料の搬入から混合乾燥迄の工程を数時間で処理することが可能となり、竹茶には、竹桿から竹茹、竹歴、天竹黄が、枝葉からビタミンK、B1、B2が、含まれることとない、多くのミネラル分を含まれることとなり、常に、新鮮で、爽やかな風味の竹茶を飲用することが可能となる。なお、焙煎は、竹の生臭さや、あく、苦みを抑え、逆に風味付けをするのに役立つが、本発明の場合、1回焙煎では、若干、その効果が薄く、2回又は3回焙煎することにより、色、味共により優れた竹茶の製造が可能となる。
【出願人】 【識別番号】596044963
【氏名又は名称】寿産業株式会社
【出願日】 平成10年8月18日(1998.8.18)
【代理人】 【識別番号】100068032
【弁理士】
【氏名又は名称】武石 靖彦 (外2名)
【公開番号】 特開2000−60509(P2000−60509A)
【公開日】 平成12年2月29日(2000.2.29)
【出願番号】 特願平10−249104