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【発明の名称】 笹の葉養分入り蒲鉾及びその製造方法
【発明者】 【氏名】川村 誠

【要約】 【課題】

【解決手段】イネ科ササ属である笹の葉を、超微粉末である粒度250メッシュ(63μm)となるように乾燥粉末製造工程を得て生成した笹の葉パウダーを、練合工程1と、練合工程2と、整形工程3と、生成加工処理工程4によって、完成された笹の葉養分入り蒲鉾とその製法により笹の葉の成分を多量に取り入れることが容易となる。
【特許請求の範囲】
【請求項 1】イネ科ササ属である笹の葉を、超微粉末である粒度250メッシュ(63μm)以上となるように乾燥粉末製造工程を得て生成した笹の葉パウダーを、蒲鉾製造工程に於いてすり身解凍後、すり身と他魚肉とを撹拌混合を行う練合工程1と、当該練合工程1によるすり身に調味料を混合すると共に、該笹の葉パウダーを1%混入し練り合わせる練合工程2と、当該得た練合品を整形する整形工程3と、揚げ加工、蒸し加工、焼き加工の各生成加工処理工程4により製品完成となる蒲鉾であって、当該蒲鉾に混入した笹の葉パウダーによる笹の葉の有効成分をより良く摂取できることを特徴とした笹の葉養分入り蒲鉾の製造方法。
【請求項 2】請求項1記載の製造方法によって製造されることにより、含有ビタミン及びアミノ酸を多く含くみ、栄養価が高く、色調、フレーバー、及び風味がより良く防腐効果に優れ長期保存できるとともに、香り及び緑色と旨味を含有することを特徴とする、笹の葉養分入り蒲鉾。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚肉練製品である蒲鉾にイネ科ササ属である笹の葉を超微粉末としたものを添加し生成する製造方法と、その笹の葉養分入りの蒲鉾に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より笹の葉には人体に有効な成分が豊富に含まれていることが発見され、近年では多糖体の免疫賦活作用によるガン抑制や抗菌、防臭作用が注目されており、機能性食品としてもその利用方法が種々創出されているものである。また、笹の葉成分には含流アミノ酸、芳香族アミノ酸を始めリジン、ロイシン、バリン、スレオニン等のアミノ酸やビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2等のビタミン類やカリウム、ナトリウム、鉄、リン、カルシウムなどの無機質や葉緑素(クロロフィル)、オリゴ糖など炭水化物類も多く含有されており、貧血改善、疲労除去、抗炎症作用、食欲増進、整腸作用、口臭予防等の効能を持つことから主成分をより抽出するための方法が発明されているものである。
【0003】また従来技術により、多種の添加物を含有する魚肉練製品として、特にはスケソウ鱈を主原料として他の魚肉とを練り合わせ数種の素材を混入させた練製品は数多く市販されているものであり、例えば「練製品の製造法」(特開平9−47259)や「具入り蒲鉾を内蔵した栄養バランス食品の製法及び栄養バランス食品」(特開平6−90712)などの技術によるものがあった。
【0004】また従来の水産練製品として、特に生蒲鉾は保存を長期とするために防腐材等の添加物を混入させていた。蓋し、これら上述の方法とする他の成分を混入させた場合、魚肉練製品としての特製を損ない、混合添加物としての役目が主素材として成り立っていなかった。また更に、上述にある防腐材等を添加した蒲鉾により賞味期限を長期化とするのが通常の練製品であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの上述した従来技術による製品に加え、特に蒲鉾において形状が笹の葉に似ていることより「笹蒲鉾」と通常称呼されるものは存在した。然しながら該笹蒲鉾とした練製品は多種の混合物を取り入れたものとして、チーズ、サラミ、シソ等の具入り笹蒲鉾は存在するものであったが、外観形状のみが笹の葉を呈するものであり、何ら色味において笹の葉を看取できるものではなかった。また、緑色の色素を添加し色合いのみを類似させたもは存在するものであったが、実際に笹の葉の有効成分を吸収させることによって色合い、風味、香り等を笹の葉の如く味並びに形とする蒲鉾は存在しないものであった。
【0006】上述の如く、笹の葉の栄養価や含有ビタミン、アミノ酸、多糖体等により、色調、フレーバー、風味をすり身、他魚肉に吸収させて、バランスのとれた練合物によって、笹の葉の持つ様々な養分を蒲鉾と共に多く取り入れさせようと言う点に於いて、従来技術には存在しないものであった。
【0007】本発明は上記のような問題点に鑑み、その問題点を解決するための製造方法として、笹の葉の栄養価や含有ビタミン、アミノ酸、多糖体等により、色調、フレーバー、風味を損なうことなく、長期保存を可能とした笹の葉養分を添加した蒲鉾を提供し、前述の欠点を解消しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の問題点を解決すべく種々研究の結果、笹の葉を乾燥粉末製造工程を得て生成した超微粉末である粒度250メッシュ(63μm)としたものを、蒲鉾の主原料であるすり身と他魚肉と共に練合することにより、笹の葉の栄養価や含有ビタミン、アミノ酸、多糖体等により、色調、フレーバー、風味を損なうことなく、長期保存を可能とした笹の葉養分を添加した蒲鉾を提供し、美味であると共に健康促進に有効であることを見出し本発明に到達した。
【0009】すなわち本発明は、イネ科ササ属である笹の葉を原料として洗浄、ブランチング、冷却、裁断、脱水、乾燥、粗粉砕、風選、微粉砕、分級の乾燥粉末製造工程を得て生成した超微粉末である粒度250メッシュ(63μm)の粉末状に生成した笹の葉パウダーを、蒲鉾製造工程に於いてすり身解凍後、すり身と他魚肉とを撹拌混合を行う練合工程1と、当該練合工程1によるすり身に調味料を混合すると共に、該笹の葉パウダーを1%混入し練り合わせる練合工程2と、当該得た練合品を整形する整形工程3と、揚げ加工、蒸し加工、焼き加工の各生成加工処理工程4により製品完成となる蒲鉾であって、当該蒲鉾に混入した笹の葉パウダーによる笹の葉の有効成分をより良く摂取できることを特徴とする製造方法により、含有ビタミンを多く含くみ栄養価が高く色調、フレーバー、及び風味がより良く長期保存できるとともに、美味な蒲鉾を提供することにより上述の問題点を解決している。
【0010】
【発明の実施の形態】笹の葉パウダーは、イネ科ササ属である笹の葉を原料として洗浄、ブランチング、冷却、裁断、脱水、乾燥、粗粉砕、風選、微粉砕、分級の乾燥粉末製造工程を得て生成した超微粉末である粒度250メッシュ(63μm)の粉末状に生成したものであるが、当該笹の葉パウダーを生成するための乾燥粉末製造工程は特に限定するものではなく、生成された笹の葉パウダーが超微粉末である粒度250メッシュ(63μm)以上の粒度を確保する製造方法であれば、摘出する方法に関して第1図の工程に限定するものでもなく、冷風乾燥方式いわゆる低温スプレードライ方式により該述条件を満たして生成された笹の葉パウダーの使用も本発明に包含されるものである。本発明において、添加される笹の葉パウダーの割合は、主原料である魚肉すり身に対し1%分の添加で足りる。
【0011】この時、撹拌混合物としては上記練合物である魚肉すり身を解凍し、骨、皮、血合肉を除去した魚肉を粉砕し、蒲鉾に適する魚肉を適宜粉砕添加し、調味料と共に該笹の葉パウダー1%を添加し練合する。
【0012】また、整形加工で使用される型は、笹の葉型は勿論のこと種々の型を使用することでよく、例えば魚類の型や動植物の型を使用し厚抜きを行うことも当然ながら本発明においては実施できるものである。また、生成加工方法では生、半生タイプ、冷凍と各々の形態にすることで、調理利用に適した生成を施せばよいため、焼き加工、蒸し加工、揚げ加工に応じて生成すればよい。以上の実施により、笹の葉パウダーの有効成分を十分に混入させることによって鮮やかな緑色で、かつ笹の葉の防腐保存効果を取り入れることのできる笹の葉養分入り蒲鉾の一定供給が可能となる。
【0013】
【実施例】本発明の具体的実施例は以下の通りである。なお、本発明を実施例に従ってより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでない。笹の葉(ここでは熊笹を使用)を主原料として選別し、図1に示す乾燥粉末製造工程により生成した超微粉末である粒度250メッシュ(63μm)の粉末状にした、いわゆる笹の葉パウダーをすり身及び調味料と練合することで完成されるものである。この時使用される笹の葉パウダーの成分表を以下の表1に示す。
【0014】表−1に示すような成分を得た笹の葉パウダーを蒲鉾に添加し完成品とするまでを図2に沿って説明をすると、練合工程1ではすり身となる主原料として特に蒲鉾の原料とされるスケソウ鱈等の魚肉をミンチし、すり身生成を行う。次ぎに練合工程2では、主原料と共に付加する多魚肉を撹拌混合により練り合わせ、同時添加として調味料と前述の粒度250メッシュ(63μm)の笹の葉パウダーを1%混合し練合を繰り返す。笹の葉パウダーの添加量である1%とは、練合すり身によって得る重量部を50kgとした場合に、該笹の葉パウダーの添加量が500gとなる。
【0015】次ぎに、整形工程3では目的型を使用し、例えば笹の葉形状の蒲鉾を整形する場合には、笹の葉の形を呈した型材に練合工程2で得た混合すり身を詰め合わせるだけでよい。また、この型による整形工程3を得て生成加工処理工程4では、揚げ加工、蒸し加工、焼き加工によって種々の加工方法に分類される。また、通常の蒲鉾生成における製造ラインを使用できることから既存の生産ラインと工程手順を使用することができるものである。この場合の製造手段はライン生産又は手作りによる生産手段であっても、生成蒲鉾の主成分に変わりは無く、生産方法についてここでは特に限定するものではない。
【表−1】

この結果得られる蒲鉾は、笹の葉の特徴である緑素が蒲鉾内部、及び外部に浸透され、風味及び香りを損なわず練製品の独特の臭みを感じさせないものであり、しかも笹の葉の栄養価を損なわず、美味な蒲鉾を提供することができるという点で、優れたものであることが確認された。
【0016】
【発明の効果】以上の如く、本発明による笹の葉養分入り蒲鉾及びその製造方法においては、笹の葉の主成分を損なうことなく笹の葉パウダーを蒲鉾の主素材であるすり身に程よく練合する製造技術とその蒲鉾の提供により、従来の技術では提供することができなかった笹の葉養分入り蒲鉾を一定供給することができるものであり、特に栄養価を多量に含む笹の葉の成分を多く摂取させることのできる練加工製品の供給として有効である。また、本発明により、笹の葉の効果・効能を多く摂取させることにより、その分野の有効利用による市場性の向上は勿論のこと、魚肉練製品加工業における市場性の向上を図ることができることにより、魚肉練製品加工業界のみならず笹の葉の生産業界との相乗作用により、食品産業上に極めて有意義かつ多大な効果を生ぜしめるものである。
【出願人】 【識別番号】598132107
【氏名又は名称】株式会社トマック
【識別番号】398034940
【氏名又は名称】株式会社トマック
【識別番号】598132118
【氏名又は名称】小林 正一
【出願日】 平成10年8月19日(1998.8.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−60498(P2000−60498A)
【公開日】 平成12年2月29日(2000.2.29)
【出願番号】 特願平10−274177