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【発明の名称】 茹でカゴ保持具
【発明者】 【氏名】中原 昌樹

【要約】 【課題】茹で麺機によって複数茹でカゴ内の麺を同時に茹であげる際の麺の茹で過ぎを防止し、前記複数茹でカゴを用いた麺茹で作業を簡便にさせ得る茹でカゴ保持具を提供する。

【解決手段】茹で麺機20に着脱自在に取付可能な支持部2と、茹でカゴ50をその外周を囲んで保持可能に構成された茹でカゴ係止部5とを備え、支持部2は凹状空間3aを形成する側面視逆U字状の基端部3を有し、該基端部3による茹で麺機における凸部21aとの凹凸係合によって茹で麺機に着脱自在に取付可能とされ、茹でカゴ係止部5は、支持部2を茹で麺機に取り付けた状態において、茹でカゴ50を、その下端が茹で麺機20に抵触せず且つ茹で鍋22から径方向外方へ離間した位置で保持し得るように、支持部に支持されるように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茹で鍋内に茹でカゴを複数個係止可能とされた茹で麺機において使用される茹でカゴ保持具であって、前記茹で麺機に着脱自在に取付可能な支持部と、前記茹でカゴをその外周を囲んで保持可能に構成された茹でカゴ係止部とを備え、前記支持部は凹状空間を形成する側面視逆U字状の基端部を有し、該基端部による前記茹で麺機における凸部との凹凸係合によって茹で麺機に着脱自在に取付可能とされ、前記茹でカゴ係止部は、前記支持部を茹で麺機に取り付けた状態において、前記茹でカゴを、その下端が前記茹で麺機に抵触せず且つ茹で鍋から径方向外方へ離間した位置で保持し得るように、前記支持部に支持されていることを特徴とする茹でカゴ保持具。
【請求項2】 前記基端部には締結手段が備えられており、前記基端部は、前記締結手段による締結力によって前記茹で麺機に保持され得るように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の茹でカゴ保持具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラーメン等の麺を茹であげる為の茹で麺機に用いられる茹でカゴ保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から複数人数分の麺類を同時に茹であげ得るようにされた茹で麺機は公知である。斯かる茹で麺機は、複数の茹でカゴを茹で鍋内に保持可能に構成されており、該茹で麺機を用いて麺を茹でる場合、使用者は、茹で始めから所定時間経過後に、茹でカゴを一個づつ茹で鍋から引き上げ、水切りを行ってから麺を食器に移し替えるという作業を行う。
【0003】前記茹で麺機は複数人数分の麺を同時に茹であげることができるため、ラーメン店等の飲食店において広く用いられているが、引き上げた茹でカゴを保持する手段が備えられていなかった為、以下に示す不都合があった。
【0004】即ち、複数の茹でカゴを用いて麺を同時に茹で始めた場合、該複数の茹でカゴ内の麺は同時に茹であがる。従って、麺の茹ですぎを防止する為には、前記複数の茹でカゴを同時に茹で鍋から引き上げる必要がある。ところが、従来の茹で麺機には、前述のように、引き上げた茹でカゴを保持する手段が備えられていなかった為、まず、第1の茹でカゴについて、引き上げ、水切り及び食器への移し替えの一連の作業を行ってから、第2の茹でカゴを引き上げる必要があった。従って、最後に引き上げる茹でカゴ内の麺は茹で過ぎ状態となり易く、味が悪くなってしまいがちであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点に鑑みなされたもので、茹で麺機に容易に着脱でき、複数の茹でカゴを用いて複数人数分の麺を同時に茹であげる際の麺の茹で過ぎを防止し、麺の茹で作業を簡便にさせ得る茹でカゴ保持具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達成する為に、茹で鍋内に茹でカゴを複数個係止可能とされた茹で麺機において使用される茹でカゴ保持具であって、前記茹で麺機に着脱自在に取付可能な支持部と、前記茹でカゴをその外周を囲んで保持可能に構成された茹でカゴ係止部とを備え、前記支持部は凹状空間を形成する側面視逆U字状の基端部を有し、該基端部による前記茹で麺機における凸部との凹凸係合によって、茹で麺機に着脱自在に取付可能とされ、前記茹でカゴ係止部は、前記支持部を茹で麺機に取り付けた状態において、前記茹でカゴを、その下端が前記茹で麺機に抵触せず且つ茹で鍋から径方向外方へ離間した位置で保持し得るように、前記支持部に支持されている茹でカゴ保持具を提供する。
【0007】好ましくは、前記基端部に締結手段を備え、前記基端部を、前記締結手段による締結力によって前記茹で麺機に保持され得るようにすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る茹でカゴ保持具の好ましい一の実施の形態につき、以下に添付図面を参照しつつ説明する。図1(a),(b)及び(c)は、それぞれ、本実施の形態に係る茹でカゴ保持具1の正面図,平面図及び側面図である。また、図2(a)は茹で麺機20の概略斜視図であり、図2(b)は他のタイプの茹で麺機の概略斜視図である。そして、図3は茹でカゴ保持具1を茹で麺機20に取り付けた状態の平面図、図4及び図5は図3におけるA−A線断面図及びB−B線断面図である。
【0009】まず、本実施の形態に係る茹でカゴ保持具1が用いられる茹で麺機20を説明する。該茹で麺機20は、図2(a)に示すように、架台21の上面に茹で鍋22をその上縁部が上方へ突出する態様で有しており、該茹で鍋22内にはリング状の茹でカゴ保持部23を複数個(図2においては7個)備えている。そして、前記茹でカゴ保持部23に茹でカゴを保持させて、架台21内に収容された加熱源(図示せず)によって茹で鍋内の水を沸騰させることにより、複数の茹でカゴ内の麺を同時に茹であげることが可能となっている。なお、本実施の形態においては、図2(a)に示すタイプの茹で麺機を用いて説明するが、本発明の茹でカゴ保持具はこのタイプの茹で麺機に対してのみ用いられるものではなく、図2(b)に示すタイプの茹で麺機20′等、種々の茹で麺機に用いることができる。なお、図2(b)に示すタイプの茹で麺機20′においては、茹でカゴ保持穴23′が形成された天板22の下方に水槽24′及び加熱源(図示せず)が収容されており、前記カゴ保持穴23′及び水槽24′が、それぞれ、前記茹で麺機20における茹でカゴ保持部23及び茹で鍋22に相当する。
【0010】本実施の形態に係る茹でカゴ保持具1は、図1及び図4によく表されているように、支持部2と、茹でカゴ係止部5とを備えている。該茹でカゴ保持具は、種々の材質で製造できるが、耐熱性や衛生面の観点から、好ましくはステンレス製とすることができる。
【0011】前記支持部2は、凹状空間3aを形成する側面視逆U字状の基端部3と、該基端部から上方に延びるアーム部4とを備え、基端部3による茹で麺機における凸部との凹凸係合によって該茹で麺機20に着脱自在に取付可能となっている。本実施の形態において、前記茹で麺機における凸部とは茹で鍋上縁部22aである。前記凹状空間3aの高さは、コストや取付安定性の観点から、好ましくは、20mm〜40mmとすることができる。また、前記凹状空間3aの幅は、好ましくは、茹で鍋上縁部22aの厚みと略同一とすることができ、これにより、茹でカゴ保持具1の安定した取付が可能となる。また、前記アーム部4は、図4によく表されているように、係止する茹でカゴ50の下端が茹で麺機20と抵触しないような高さとされている。作業性やコスト及び茹でカゴの高さ等の観点から、該アーム部4の高さは、好ましくは、30mm〜100mmとすることができる。
【0012】図3に示すように、基端部3を挟んだ茹で鍋上縁部22aの周方向両側にはストッパ部材10が備えられている。該ストッパ部材10は、図5に示すように、縦断面逆U字状の本体部11と、該本体部のネジ穴にネジ結合されるボルト等の締結部12とを備えており、前記締結部12を茹で鍋上縁部22aに締め付けることによって、茹でカゴ保持具1の周方向の移動を防止している。
【0013】前記茹でカゴ係止部5は、茹でカゴ50をその外周を囲んで保持可能に構成されている。本実施の形態においては、外周面形状がリング状の茹でカゴ50を保持し得るように、茹でカゴ係止部5をリング状としている。該茹でカゴ係止部5は、前記支持部2を茹で麺機20に取り付けた状態において、前記茹でカゴ50を、その下端が前記茹で麺機20に抵触せず且つ茹で鍋22から径方向外方へ離間した位置で保持し得るように、前記支持部2に支持されている。
【0014】このように構成された茹でカゴ保持具1を使用すれば、茹で麺機によって複数の茹でカゴ内の麺を同時に茹でる場合において、麺の茹で過ぎを防止し、前記複数の茹でカゴ内の全ての麺のほぼ均一な茹であげを簡単に行うことができる。即ち、茹でカゴ保持具を用いない場合には、第1の茹でカゴを茹で鍋から引き上げて水切りを行い、該第1の茹でカゴ内の麺を食器内に麺を移し替えるという一連の作業を行ってから、第2の茹でカゴを引き上げる必要がある。従って、複数の茹でカゴ内の麺を同時に茹であげる場合、最後まで残される茹でカゴ内の麺は茹で過ぎ状態となり易かった。
【0015】これに対し、本実施の形態に係る茹でカゴ保持具1を所望個数、茹で麺機20に装着しておけば、第1の茹でカゴを一つの茹でカゴ保持具に係止させて、第2の茹でカゴを引き上げることができ、短時間のうちに複数の茹でカゴを茹で鍋から引き上げることが可能となる。しかも、茹でカゴ50は、その下端が茹で麺機20に抵触しないように保持されるので、保持される茹でカゴ内の麺は自然に十分な水切りが行われる。また、茹で鍋22から径方向外方へ離間した位置で茹でカゴを保持するようにしているので、保持される茹でカゴ内の麺が茹で鍋22からの蒸気や熱によって更に茹であげられる恐れもない。更に、本実施の形態に係る茹でカゴ保持具1は、茹で麺機20に着脱自在としているので、必要個数だけを所望位置に適宜取り付け又は取り外すことができる。従って、茹でカゴ保持具1を取り付けることによって麺茹で作業の効率が悪化する恐れもなく、また、茹で鍋22の洗浄時等において、該茹でカゴ保持具1が邪魔になることもない。
【0016】なお、本実施の形態においては、茹でカゴ保持具1の基端部における凹状空間3aの幅を、茹で鍋上縁22aの幅と略同一としたが、これに代えて、図6に示すように、凹状空間3a′の幅を大きくし、且つ、基端部3′にボルト等の締結部材12′をネジ結合させることもできる。この形態によると、前記凹状空間3a′に入り得る厚さの種々の凸部に安定して取り付けることが可能となり、取付位置の自由度及び取付安定性を向上させることができる。図7に、茹で麺機の架台21の上縁部21a′に取り付ける場合を示す。この図7においては、架台の上縁部21aが、茹で麺機における凸部となる。さらに、斯かる形態によると、ストッパ部材10を用いることなく、茹でカゴ保持具の周方向への移動を防止することができ、部品点数削減によるコスト低廉化を図り得る。
【0017】さらに、本実施の形態においては、茹でカゴ保持具における支持部2を、基端部3と、該基端部3から上方に延びるアーム4とを備えるものとしたが、これに代えて、支持部を、図8(a)に示すように、基端部3と、該基端部から下方に延びるアーム部4′とを備えるものとしたり、又は、図8(b)に示すように、アーム部を備えない構成とすることもできる。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る茹でカゴ保持具によれば、前記茹で麺機に着脱自在に取付可能な支持部と、前記茹でカゴをその外周を囲んで保持可能に構成された茹でカゴ係止部とを備え、前記支持部は凹状空間を形成する側面視逆U字状の基端部を有し、該基端部による前記茹で麺機における凸部との凹凸係合によって、茹で麺機に着脱自在に取付可能としたので、茹で麺機から複数の茹でカゴを短時間に引き上げることができ、複数茹でカゴ内の麺の茹で過ぎを防止できる。また、所望個数を茹で麺機における所望の凸部に適宜取り付け又は取り外し得るので、茹でカゴ保持具の取付によって、麺茹で作業の効率が悪化することはなく、さらに、茹で鍋の洗浄時等において該茹でカゴ保持具が邪魔になることもない。また、茹でカゴを、その下端が茹で麺機に抵触しないように、保持するようにしたので、茹でカゴを該茹でカゴ係止具に係止させるだけで茹でカゴ内の麺の十分な水切りを自然に行うことができる。また、茹でカゴを、茹で鍋から径方向外方へ離間した位置で係止するようにしたので、係止された茹でカゴ内の麺が茹で鍋からの蒸気によってさらに茹であげられる恐れもない。
【0019】また、前記基端部に締結手段を備え、前記基端部を、前記締結手段による締結力によって前記茹で麺機に保持され得るように構成すれば、取付位置の自由度及び取付安定性を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】598112545
【氏名又は名称】中原 昌樹
【出願日】 平成10年8月19日(1998.8.19)
【代理人】 【識別番号】100065215
【弁理士】
【氏名又は名称】三枝 英二 (外10名)
【公開番号】 特開2000−60471(P2000−60471A)
【公開日】 平成12年2月29日(2000.2.29)
【出願番号】 特願平10−233289