| 【発明の名称】 |
冷菓の注出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】力石 宏則
【氏名】石原 道治
【氏名】野津 慎次
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| 【要約】 |
【課題】扉の裏面に設けられた電気部品を保護する。
【解決手段】断熱扉3の裏面には注出シリンダ12が縦向きに取り付けられ、アイスクリームAのパックBの収容されるパック収容室16の開口には、蓋19がねじ込んで被着されるようになっている。蓋19の外周にはマグネット48が取り付けられ、蓋19が正規にねじ込まれると前方を向く設定となっている。注出部30に冷気を導く下部ダクト40の庫内側の面には、マグネット48に感応する近接スイッチ50が取り付けられている。この近接スイッチ50の回りがカバー52で覆られている。パック交換を行うべく断熱扉3を開けた場合に、近接スイッチ50が直接に庫外の暖気に晒されることから回避され、近接スイッチ50に結露等が生じることが抑制されるとともに、蓋19の着脱時にぶつけられることがカバー52により保護される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷却貯蔵庫に設けられた扉の内面には、冷菓の充填された注出シリンダが取り付けられ、この注出シリンダ内のピストンを加圧移動させることで冷菓が注出され、前記扉を開放しかつ前記注出シリンダの蓋を外して冷菓の補充が行われるとともに、前記扉の内面に、前記蓋の被着状態の適否等を検知する電気部品が設けられたものにおいて、前記電気部品の回りを覆うカバーが備えられていることを特徴とする冷菓の注出装置。 【請求項2】 前記扉には注出コックを備えた二重管構造の注出部が設けられて、その内管が前記注出シリンダの吐出口と接続されているとともに、前記扉の内面に、前記冷却貯蔵庫内に供給された冷気の一部を前記注出部における内管と外管との間の空隙に案内するダクトが設けられ、かつ前記カバーが前記ダクトと一体的に形成されていることを特徴とする冷菓の注出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アイスクリーム等の冷菓を注出する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来アイスクリームディスペンサとして、図6に示すようなものが知られている。これは、冷気が循環供給される冷凍室aの扉bの裏面側に、アイスクリームのパックBの収容された注出シリンダcが縦向きに取り付けられる一方、扉bには、コックdの備えられた二重管構造の注出部eが設けられてパックBの取出口Cと接続されており、ピストンfを上昇させてパックBを圧縮するとともにコックdを開くことでアイスクリームが順次に注出され、パックB内のアイスクリームを使い切ったら、扉bを開けるとともにピストンfを下降させ、注出シリンダcの蓋gを外して新たなパックBと交換するようになっている。また、パック交換後に蓋gが正規に閉じられたか否かを検知するために、蓋gにマグネットhが装着される一方、扉bの裏面に近接スイッチiが設けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで従来では、上記の近接スイッチiが剥き出しの状態で装備されていた。しかるにこの近接スイッチiは、装置の稼働中は低温雰囲気に晒されているため、パック交換を行うべく扉bが開かれて庫外に出されたときに、露付き、霜付きが生じやすく、それが故障の原因となっていた。また、蓋gの着脱時に近接スイッチiにぶつけるおそれもあった。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、扉の裏面に設けられた電気部品を保護するところにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る冷菓の注出装置は、冷却貯蔵庫に設けられた扉の内面には、冷菓の充填された注出シリンダが取り付けられ、この注出シリンダ内のピストンを加圧移動させることで冷菓が注出され、前記扉を開放しかつ前記注出シリンダの蓋を外して冷菓の補充が行われるとともに、前記扉の内面に、前記蓋の被着状態の適否等を検知する電気部品が設けられたものにおいて、前記電気部品の回りを覆うカバーが備えられている構成としたところに特徴を有する。 【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記扉には注出コックを備えた二重管構造の注出部が設けられて、その内管が前記注出シリンダの吐出口と接続されているとともに、前記扉の内面に、前記冷却貯蔵庫内に供給された冷気の一部を前記注出部における内管と外管との間の空隙に案内するダクトが設けられ、かつ前記カバーが前記ダクトと一体的に形成されているところに特徴を有する。 【0006】 【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>電気部品がカバーにより覆われているから、扉を開けた場合に直接に外気に晒されることが回避され、結露等が生じることが抑制される。また、蓋の着脱時にぶつけられることがカバーにより保護される。もって、電気部品の故障を防止することができる。 【0007】<請求項2の発明>冷却貯蔵庫内に供給された冷気の一部がダクトを介して注出部の空隙に導入されることで、注出部に残留した冷菓も冷却状態に保持され、品質の劣化が防止される。それに加え、ダクトと電気部品のカバーとが一体的に形成されているから、それらを扉の内面へ組み付ける作業が簡単となる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明をアイスクリームディスペンサに適用した実施形態を添付図面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図3に基づいて説明する。まず図1によりディスペンサの全体構造を説明すると、符号1は断熱箱体からなる冷凍庫であって、内部が冷凍室2となっており、前面には開閉可能な断熱扉3が設けられている。冷凍庫1の底部側には機械室5が設けられ、脚片6を介して設置されている。冷凍室2の天井部分には、機械室5内に装備された冷凍機7と接続された冷却器8と、庫内ファン9とが装備されており、冷凍室2の奥面に設けられた吸引ダクト10を介して吸引された庫内空気が、冷却器8を通過する間に熱交換されて冷気が生成され、その冷気が庫内ファン9によって冷凍室2内に循環供給されるようになっている。これにより冷凍室2内は、アイスクリームAが注出可能な状態を維持しつつ冷却保存されるような冷却温度に維持される。 【0009】上記した断熱扉3の内面側には、注出シリンダ12が縦向きに設けられている。この注出シリンダ12内にはピストン13が緊密にかつ摺動自由に嵌装され、作動流体はブライン(不凍液)Xとなっている。ピストン13の上面側にはパック収容室16が形成され、このパック収容室16の断熱扉3と対応する壁面には上縁から縦向きのU溝18が切られている。したがってパック収容室16内には、アイスクリームAの封入された伸縮性を有するパックBが、その取出口CをU溝18に嵌めつつ収納可能とされている。パック収容室16の上端には、蓋19がねじ込み式の着脱可能に被着されている。ピストン13の下面側には、ブラインXが給排される圧力室17が形成されるようになっている。上記のような構造の注出シリンダ12が、断熱扉3の裏面側にヒンジ21を介して設けられた支持板22上に載せられて固定され、また長さ方向の途中位置を同じく断熱扉3の裏面側に設けられた2本のベルト23で抱かれるようにして、上記のように縦向きに取り付けられている。 【0010】冷凍室2の底面の奥面側にはブラインXを貯留するタンク25が装備されている。このタンク25と圧力室17の底面とが、機械室5内に配管されたブライン流路26で接続されており、ブライン流路26の途中には、正逆両方向に駆動する可逆ポンプ27が介設されている。すなわち、可逆ポンプ27を正方向に駆動すると、図1の実線の矢線に示すように、タンク25内のブラインXが注出シリンダ12の圧力室17に供給され、一方、逆方向に駆動すると、同図の破線の矢線に示すように、圧力室17内のブラインXがタンク25側に還流されるようになっている。 【0011】断熱扉3には、アイスクリームAの注出部30が設けられている。詳細には、図2にも示すように、断熱扉3に形成された取付孔31内に、前面を閉鎖した筒体32が断熱扉3の前方に突出して嵌着され、その中にT字管33がクリアランスを持って嵌装されて、その横管33Aの開口がパックBの取出口Cと接続可能とされている。また、縦管33Bの上下両端はそれぞれ筒体32を貫通して上下に突出しており、下端が注出口34となっているとともに、上端側に注出コック35で昇降される弁体36が嵌装されている。したがって、注出コック35を図1の鎖線位置から実線位置に回動することにより注出口34が開放されるようになっている。断熱扉3の前面における注出部30の下方位置には、アイスクリームAを入れる容器を載せる載置台38が設けられている。 【0012】また、断熱扉3の裏面において、注出部30の設けられた部分の上方位置には縦向きに下部ダクト40が形成され、その下端の開口が筒体32内に臨んでいる。この下部ダクト40には上部ダクト41が接続されている。この上部ダクト41は、下端側が次第に窄められた形状であって、断熱扉3の裏面にネジ等で止められており、上部ダクト41の下端が、下部ダクト40の庫内側の面の上端部に設けられた接続口42に接続されている。上部ダクト41の上端側は、庫内ファン9における冷気の吹出領域の一部に臨んでいる。また、筒体32とT字管33の間の空隙43には、これを上下に仕切る流通ガイド44が装着されている。 【0013】上記したように、注出シリンダ12のパック収容室16の上端には、蓋19が注出シリンダ12の上端部の外周に切られた雄ネジ部46に螺合することで被着されるようになっている。この蓋19の外周面における所定位置にはマグネット48が装着されており、蓋19が正規に雄ネジ部46にねじ込まれると、図2に示すように、マグネット48が前方を向く設定となっている。一方、断熱扉3に設けられた下部ダクト40の庫内側の面には、上記のマグネット48に感応する近接スイッチ50が、図3に示すようにネジ51で止められて取り付けられている。その取付位置は、注出シリンダ12の蓋19が正規に被着された場合におけるマグネット48の直上に対応する位置である。 【0014】さて、上記した近接スイッチ50の回りにはカバー52が設けられている。このカバー52は、金属板を曲げ加工して形成されており、上記した近接スイッチ50の回りをすっぽりと覆えるように、一面の開口された横長の箱形に形成されている。カバー52の左右の側板からは、ネジ53の挿通孔54の開口された取付板55が直角に曲げ形成されているとともに、下部ダクト40の裏面における近接スイッチ50の取付位置の両側にはネジ孔56が切られていて、取付板55の挿通孔54にネジ53に通してネジ孔56にねじ込むことによって、カバー52が近接スイッチ50を覆って下部ダクト40の裏面に固定されるようになっている。なお、カバー52の一方の側板には、近接スイッチ50から引き出されたリード線58を嵌めて逃がす逃がし溝59が形成されている。 【0015】本実施形態は上記のような構造であって、続いてその作用を説明する。アイスクリームAを注出するには、載置台38に図示しない容器を置き、注出コック35を図1の実線位置に回動して注出口34を開くと、それに伴い図示しない注出スイッチがオンして可逆ポンプ27が正方向に駆動され、タンク25内のブラインXが汲み上げられて注出シリンダ12の圧力室17内に供給されて加圧される。これによりピストン13が上昇してパックBが圧縮され、パックBの取出口CからアイスクリームAが流出し、T字管33の横管33A内を通って開口した注出口34から容器内に注出される。適量が注出されたら、注出コック35を図1の鎖線位置に回動すると、注出スイッチがオフとなって可逆ポンプ27が停止し、これに続いて注出口34も閉じられて注出が停止される。以上の繰り返しにより、アイスクリームAが順次に注出される。 【0016】そして注出操作が停止されるごとに、注出部30におけるT字管33内にはアイスクリームAが残留するが、冷凍室2内をほぼ一定の冷却温度に維持するように、庫内ファン9により冷気が吐出されて冷凍室2内に循環供給されるようになっていて、庫内ファン9から吐出された冷気の一部が、上部ダクト41と下部ダクト40を通ってT字管33と筒体32との空隙43に吹き出される。この冷気は、流通ガイド44の機能により、図2の矢線に示すように、空隙43内における上面側を庫外側に向けて流通したのち、筒体32の庫外側の端部において下面側に回曲して庫内側に向けて流通し、引き続いて庫内に吐出される。したがって、アイスクリームAの残った横管33Aの回りの空隙43には冷気の一部が循環供給されることとなって、横管33A内は冷却状態に維持される。したがって、仮に注出の間隔が空いたとしても、常に高品質を維持したままでアイスクリームを注出することができる。 【0017】注出が進んでパックB内のアイスクリームAを使い切ったら、パックBを新たなものと交換することが行われる。その場合は、断熱扉3を開いてそれに伴い注出シリンダ12を庫外に出す。続いて、注出シリンダ12をヒンジ21から傾動させ、パック収容室16の蓋19を緩めて取り外すとともに、図示しないピストン下降スイッチをオン操作する。そうすると可逆ポンプ27が逆転駆動され、注出シリンダ12の圧力室17内のブラインXが吸引されてタンク25側に戻され、圧力室17内が負圧に傾くことでピストン13が下降し、パック収容室16が次第に広げられる。ピストン13が下端位置に達したら、可逆ポンプ27の逆転が停止される。そうしたら、使用済みのパックBを取り出して新たなパックBと交換する。 【0018】パックBの交換が終了したら、蓋19をねじ込んで被着するとともに、注出シリンダ12を起こした状態に保持し、断熱扉3を再び閉じる。このとき、蓋19が正規に閉じられており、また注出シリンダ12が正規の姿勢に立てられていれば、図2に示すように、蓋19のマグネット48が近接スイッチ50の直下に対応するから、近接スイッチ50がオンして正規にセットされたことが検知される。そうしたら、断熱扉3を閉じることで再び注出動作を行うことができる。 【0019】このパックBの交換に際して、断熱扉3を開放することに伴って近接スイッチ50も庫外に出される。すなわち注出動作中は、近接スイッチ50も冷却状態にあって、係る状態から庫外の相対的に高温雰囲気に出されると、結露を招くおそれがある。しかしながらこの実施形態では、近接スイッチ50の回りがカバー52で覆われていて、近接スイッチ50が高温雰囲気に直接に晒されることが回避されるから、近接スイッチ50に結露が生じることが避けられる。また、近接スイッチ50は注出シリンダ12の蓋19の近くに配設されていて、蓋19を着脱する場合に蓋19がぶつかるおそれがあり、この蓋19は比較的重量も大きいため、仮にぶつかると大きな打撃力を受ける。しかしながら、上記のようにカバー52で覆われていることにより、近接スイッチ50に蓋19がぶつけられることはない。 【0020】このように本実施形態によれば、近接スイッチ50がカバー52により覆われているから、断熱扉3を開けた場合に直接に庫外の暖気に晒されることが回避され、結露等が生じることが抑制されるとともに、蓋19の着脱時にぶつけられることがカバー52により保護される。もって、近接スイッチ50の故障を防止することができる。 【0021】<第2実施形態>図4及び図5は本発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態では、冷気案内用の上部ダクト61と、近接スイッチ50のカバー62とが一体的に形成されている。すなわち、これらは金属板を曲げ加工することによって形成されており、上部ダクト61は、上面と背面とが開口されて下端に向けて次第に窄められた形状に形成されている。上部ダクト61の両側板からは、フランジ63が直角に曲げ形成され、その上端寄りの位置にネジ64の挿通孔65が形成されている。この上部ダクト61の下端縁に、近接スイッチ50を覆うことができるように背面の開口されたカバー62が一体的に形成されている。カバー62の下側の側板には、ネジ67の挿通孔68の開口された取付板69が形成されている。 【0022】上部ダクト61は、図4に示すように、その下端側を下部ダクト40の接続口42に合わせるようにして断熱扉3の裏面にネジ64で固定される。そのとき、図4に示すように、近接スイッチ50はカバー62内に収められ、カバー62は取付板69をネジ67で止めることにより固定される。この第2実施形態によれば、上部ダクト61とカバー62とが一体的に形成されているから、部品点数が削減されて取り扱い等が便利となり、また、ネジ等の数も少なくて済んで、組み付け作業も短時間で行うことが可能となる。 【0023】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。 (1)第1実施形態において、カバーの取付手段としては、断熱扉側に嵌め込み溝を設けてカバーを嵌め込むようにしてもよく、またスイッチを取り付けるネジによりカバーを共締めして固定するようにしてもよい。 (2)またカバーの素材として、剛性に優れていれば合成樹脂材等の金属板以外の素材を用いてもよい。 (3)第2実施形態において、上部ダクトとカバーとを合成樹脂材により一体成形するようにしてもよい。 【0024】(4)本発明は、注出シリンダの作動流体としてブライン以外の他の液体を用いたもの、あるいはエアーを用いたものにも同様に適用することができる。 (5)上記実施形態に言うアイスクリームとは、ソフトアイスクリームとハードアイスクリームの両方を含んでおり、また本発明は、ヨーグルトやシャーベット等の他の冷菓の注出装置全般に広く適用することが可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000194893 【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月12日(1999.2.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096840 【弁理士】 【氏名又は名称】後呂 和男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−232849(P2000−232849A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月29日(2000.8.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−34327 |
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