| 【発明の名称】 |
屠体を剥皮する際に用いる作業台 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹内 真也
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| 【要約】 |
【課題】屠体の剥皮作業に便利な作業台を提供する。
【解決手段】屠体を剥皮する際に用いる作業台(13)であり、作業テ−ブル(57)と、作業テ−ブル(57)を昇降可能に支持するリフト(58)と、上記作業テ−ブル(57)に案内支持したスライドテ−ブル(59)を備え、このスライドテ−ブル(59)を屠体の両側の近傍に繰り出し可能にして屠体の剥皮作業を容易にした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 屠体を剥皮する際に用いる作業台であって、作業テ−ブルと、作業テ−ブルを昇降可能に支持するリフトと、屠体の両側の近傍に繰り出し可能に上記作業テ−ブルに案内支持したスライドテ−ブルを備えた作業台。 【請求項2】 スライドテ−ブルは、床板と、床板下に設けた作動枠と、作動枠内に収納され上記床板を屠体の両側に近傍に繰り出すよう作動する油圧シリンダと、作動枠に固定したリニアレ−ルと、作業テ−ブルのフレ−ムに固定され上記リニアレ−ルに係合するリニアガイドベアリングを備えた請求項1に記載の作業台。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、牛等の屠体を剥ぐ際に用いる作業台に関する。 【0002】 【従来の技術】牛等の屠体の皮を引き剥す際には、屠体を頭部を下にして吊り下げ、屠体の後足回りと、腹部(屠体の身長方向に沿って)と、前足回りから首回りにかけてナイフを用いて剥皮し、次に剥いだ首回りの皮をつかみ、上方(足部方向)へ引っ張り屠体全体の皮を剥いでいる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このようにして屠体の皮を剥がす場合、牛等の屠体においては、身長が約250cm〜280cmほどもあるから、これを吊して剥皮するには作業台が必要である。しかし、これまでに適当な作業台が存在していなかった。 【0004】本発明は、上記問題点を解消するものであって、剥皮作業に便利な作業台を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、屠体を剥皮する際に用いる作業台であり、作業テ−ブルと、作業テ−ブルを昇降可能に支持するリフトと、上記作業テ−ブルに案内支持したスライドテ−ブルを備えこのスライドテ−ブルを屠体の両側の近傍に繰り出し可能にして屠体の剥皮作業をし易くしたものである。 【0006】 【発明の実施の形態】牛等の屠体(1)の皮(2)を剥ぐ作業は、屠体の頭部(3)を下にして吊り下げた状態で行い、次のような第1段階〜第3段階の工程を経て行われる(図1参照)。屠体(1)は、第1段階(4)(前処理)として、後足回り、前足回りと首回りの皮をナイフで剥でおくと共に、屠体の腹部(5)の皮を身長方向に沿って裂いておく。 【0007】第2段階(6)として、枠体(7)を支持したグリッパ−(8)とバックレスト(9)を用い屠体の背部の皮を残して他の部分を剥皮する。 【0008】第3段階(10)として、剥いだ皮をチェ−ン等の索体(11)に連結し、その索体を巻取ドラム(12)で下方に巻き取って剥ぎ残した皮を剥ぐ。 【0009】これらの第1段階〜第3段階の剥皮作業は、後述するように作業台(13)を用いて行う。 【0010】上記第1段階及び第2段階について、図2〜図4を参照して説明する。枠体(7)は、それぞれ断面I字形の上部レ−ル(14)と、断面T字形の下部レ−ル(15)に支持した一対の支柱(16),(16)と、該支柱(16),(16)間に渡したフレ−ム(17),(18)を備えている。 【0011】上記支柱(16),(16)の上部には、車輪(19)が設けられ、この支柱を上部レ−ル(14)に吊り下げた状態で支持すると共に、支柱の下部にロ−ラ(20)を設けて上記枠体を走行可能にしている。なお、上記上部レ−ル(14)は天井に支持した支持レ−ル(21)に固定されている。 【0012】枠体の前方(図2において右方)には、上記支持レ−ル(21)に固定した屠体移動用のレ−ル(22)が設けられ、該レ−ル(22)に沿って走行するトロリ−(23)に、二又フック等の吊り具(24)を用いて屠体(1)を吊り、屠体を枠体の前へ移送できるようになっている。 【0013】枠体(7)の前方に移送した屠体(1)は、枠体側に背部が位置するようにし、この屠体の背部に上記バックレスト(9)を当てる。 【0014】その際に、バックレスト(9)の当部材(25),(25)が屠体の背中のほぼ中央の左右に位置するように、枠体(7)を水平方向に移動すると共に、該枠体に支持したバックレスト(9)を上下方向に移動して調整する。なお、枠体(7)は、水平方向の位置を調整した後、枠体の下部に設けた支持杆(26)のネジ部(27)にボルト(28)を通し、このボルトを固定部材(85)にロックナット(29)で締めて固定している。 【0015】図示の例では、バックレスト(9)は、裏側に設けた油圧シリンダ(30)と案内ロッド(31)によって左右方向(図2において)に移動できるようになっていると共に、枠体(7)に案内ロッド(32)を介して上下方向に移動可能に設けたフレ−ム(33)に一端を連結し、他端を上記枠体のフレ−ム(17)に連結した油圧シリンダ(35)によって上下方向に移動できるようになっている。なお、バックレスト(9)は、上記フレ−ム(33)と支持部材(34)で支持されている。 【0016】上記第1段階の剥皮の前処理と、第2段階の剥皮は、このように屠体(1)の背部にバックレスト(9)を当てた状態で行われる。 【0017】この第2段階の剥皮は、屠体の腹部を裂くことによって形成した皮端をグリッパ−(8)でつかみ、このグリッパ−の裏側にある油圧シリンダ(36)を作動させ皮端を屠体の背部側へ引っ張って剥皮する。なお、グリッパ−(8)によって上記皮端をつかむ際は、このグリッパ−に設けた油圧シリンダ(44)を操作し、つかみ部(45)を閉じて行う。 【0018】この場合、屠体の背部にはバックレスト(9)が設けられているので、屠体の背部の皮は剥皮されずに残る。 【0019】グリッパ−の裏側にある油圧シリンダ(36)は、一端がグリッパ−に、他端が枠体(7)のフレ−ム(33)に固定した支持板(37)に連結されている。なお、この支持板には、支持部材(38)が設けられている。 【0020】グリッパ−(8)は、フレ−ム(39)に支持したプ−リ−(40),(41)を介してバランサ−(42)にワイヤ(43)で連結され中吊り状態になっている。 【0021】次に、第3段階の剥皮について、図5及び図6を参照して説明する。上記グリッパ−(8)に設けた油圧シリンダ(44)を操作し、皮をつかんでいたつかみ部(45)を開く。そして、このグリッパ−(8)と上記バックレスト(9)をそれぞれ油圧シリンダ(30)と油圧シリンダ(36)を作動させて左方(図5において)に移動させる。 【0022】この状態で、剥された皮の足部側の一部分をつかみ、この部分を図6に示すようにシャックルチェ−ン(46)の輪(47)の中に入れて絞り固定する。なお、このようにシャックルチェ−ンを用いると、皮に傷をつけることがないので、皮の品質を低下させることがない。このシャックルチェ−ン(46)のフック部(48)を、屠体の背部の近傍を通り上下方向に移動可能なチェ−ン等の索体(11)に係合して連結し、該索体を巻取ドラム(12)によって下方に巻き取りその剥ぎ残された皮を剥ぐ。なお巻取ドラムは、油圧モ−タとウォ−ムギヤ等の減速機による駆動装置(49)その他の駆動装置によって駆動される。 【0023】上記索体(11)は、一端が支持レ−ル(21)の掛部(50)に固定され、他端側が順次プ−リ−(51),(52),(53)を介して上記バックレスト(9)の当部材(25),(25)間の空間を通り、案内ドラム(54)を介して巻取ドラム(12)に巻かれ、該巻取ドラムに他端が固定されている。なお、上記プ−リ−(51),(52)は動滑車の役目をなしている。 【0024】上記案内ドラム(54)には、そのほぼ中央部周囲に凹部(55)が設けられ、該凹部に上記チェ−ン等の索体を案内している。 【0025】なお、実施例では、案内ドラムを設けているが、これを省略してもよく、その際、巻取ドラムの巻き取り部分の幅を狭くしておき、索体をドラムのほぼ中央部で巻くようにするとよい。 【0026】上記シャックルチェ−ン(46)は、これに代えて紐やワイヤ−,フックその他の連結手段を用いることができ、また上記索体も紐やワイヤ−等を用いることができるが、これらをステンレス製にすると錆びないので衛生的である。 【0027】上記第1段階〜第3段階の作業は、図7〜図9に示すような作業台(13)を用いて行われる。作業台(13)は、手摺り(56)付作業テ−ブル(57)と、作業テ−ブルを昇降可能に支持するリフト(58)と、作業テ−ブルに支持案内されて吊された屠体の両側の近傍へ繰り出し可能に形成されたスライドテ−ブル(59)を備えている。 【0028】作業台の側面には、図10に示すように手摺り(60)とステップ(61)を有するタラップ(62)が設けられているが、このタラップに代えて梯子を設けるようにしてもよい。 【0029】作業台の昇降は、作業テ−ブル(57)上に設けたフットスイッチ(63)を押し、リフト(58)の油圧シリンダ(64)を作動させて行う。 【0030】上記スライドテ−ブル(59)を繰り出す方法について、図9,図11及び図12を参照して説明する。スライドテ−ブル(59)は、床板(65)と、油圧シリンダ(66)を収納した作動枠(67)と、該作動枠の外側面にボルト(68)とナット(69)で固定したリニアレ−ル(70)を有し、このリニアレ−ルが、作業テ−ブル(57)のフレ−ム(71)にボルト(72)で固定したリニアガイドベアリング(73)に係合している。なお、作動枠内の油圧シリンダ(66)は、一端が作動枠に設けた支持板(74)に、他端が床板(65)に連結している。 【0031】スライドテ−ブルの繰り出し(出し入れ)は、作業テ−ブルの手摺り(56)に固定したスイッチ(75)を操作し、上記作動枠(67)内の油圧シリンダ(66)を作動させて行っている。その際に、スライドテ−ブル(59)に設けた手摺り(86)の上辺が作業テ−ブル(57)の手摺り(56)の上辺に挿入案内される。 【0032】なお、スライドテ−ブルの床板(76)は、先端が斜め上方に折り曲げられ、又床板の上部周縁部に丸棒(77)が固定されており、作業者が滑り落ちないように安全を図っている。 【0033】上記グリッパ−(8)やバックレスト(9)及び巻取ドラム(12)等の操作は、作業台(13)上に位置する操作盤(78)によって行われる。油圧経路には、油圧タンク、油圧ポンプ、制御盤、モジュラ−式油圧弁(79)、中継ボックス(80)等が設けられる。なお、モジュラ−式油圧弁(79)は、上記枠体に固定した架台(87)上に設けられている。 【0034】上記作業台には、散水器(81)、水石鹸入れ(82)を備えた手洗器(83)及びシャワ−(84)が設けられており、剥皮の前後において手等の汚れを落とすのに用いることができる。 【0035】 【発明の効果】本発明は、、作業テ−ブル、リフト、スライドテ−ブルを有する作業台を備えているので、剥皮時にこのスライドテ−ブルをできるだけ屠体に近づけた状態で剥皮することができるので、作業がし易い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】393003642 【氏名又は名称】中西工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月19日(1999.4.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081547 【弁理士】 【氏名又は名称】亀川 義示
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| 【公開番号】 |
特開2000−300162(P2000−300162A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月31日(2000.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願2000−31446(P2000−31446) |
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