| 【発明の名称】 |
パンおよびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】高田 欽司
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| 【要約】 |
【課題】食味を損なわないように形成した冷凍の納豆餅をパン生地内に封入して焼き上げ、納豆と餅の旨味を備えたパンを提供する。
【解決手段】粉末醤油等で味付けをした納豆5を上新粉よりなる餅状の生地4で包んで納豆餅3を作り、さらにこの納豆餅3を冷凍する。そして、冷凍の納豆餅3をパン生地2で包んで焼き上げれば、納豆餅3入りのパン1を作ることができる。納豆餅3は冷凍してあるので、時間が経過しても割れることがなく、納豆4の風味が抜けるのを抑えることができ、かつ、保存性がよい。これにより、パンを食した際、餅及び納豆の旨味をも味わうことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水分を可及的に加えないで味付けをした納豆の適量を上新粉を主原料とする餅状の生地に包んで形成した納豆餅を、またはこれを直ちに冷凍し、パン生地内に封入して焼成したことを特徴とするパン。 【請求項2】 前記餅状の生地に甘味料を加えたことを特徴とする請求項1記載のパン。 【請求項3】 納豆に粉末醤油、塩等を加え、必要に応じて微塵切りにしたねぎ、細かく裁断した海苔を加えて、全体を混練し、混練した納豆の適量を、蒸茹した上新粉を餅状に搗きあげた生地で包み、然る後、これを冷凍し、冷凍した納豆餅をパン生地内に封入して焼成したことを特徴とするパンの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、新しい食味の保存食品である、冷凍納豆餅を封入したパンとその製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】最近、人の食生活における嗜好の広がりにより、いろいろな具を入れたパンがが売り出されている。例えば、古くは餡系、ジャム系等があり、新しいところでは、肉類または漬物等もある。 【0003】また、健康食品の愛好者達より、健康食品(例えば、納豆等)を入れたパンを食したいとの要望もある。特に、納豆はパンだけでなく、搗きたての餅(餅米)に絡めてその場で食すると大変に味が良い。そこで、この納豆と餅とを一緒にしたパンを作ることができれば、納豆と餅の旨味をパンに生かすことができ、さらに多くの人に新たな美味しい味を提供することができる。 【0004】納豆及び餅を入れたパンを作るには、パン生地とは別に納豆と餅とを一緒にした、例えば、納豆を餅で包んだ納豆餅を用意し、この納豆餅をパン生地で包んで焼き上げることが考えられる。しかし、納豆餅を作る際、納豆を餅で包むことになるが、納豆はそのものの水分の他に醤油などの水分が加わっているため、作業中に水がでて、納豆が包みにくいという問題があった。 【0005】また、納豆餅を作って保存したとしても、餅は時間の経過に伴って固くなり、割れてくるので、中身が分離し、餅から納豆の風味が抜けてしまう虞がある。したがって、このような納豆餅をパン生地内に入れて焼き上げパンにした場合、納豆餅の食味が著しく損なわれる問題があった。また、納豆餅を遠隔地のパン製造業者に輸送し、そこで納豆餅入りのパンを製造しようとしても、輸送に時間がかかるため、前記と同じように風味が損なわれる虞があり、遠隔地では製造しにくいという問題があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、健康食品として知られる納豆に、水分を可及的に加えないで味付けをし、この納豆を餅状の生地に包んで納豆餅を作り、これをパン生地に包んで焼成するか、さらに、この納豆餅を保存可能な食品、または遠隔地に輸送し得る食品として適した冷凍食品の形態にし、これをパン生地で包んで焼成して、上記問題を解決した納豆餅入りのパンおよびその製造方法を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1の発明は、水分を可及的に加えないで味付けをした納豆の適量を上新粉を主原料とする餅状の生地に包んで形成した納豆餅を、またはこれを直ちに冷凍し、パン生地内に封入して焼成したことを特徴とするものである。 【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記餅状の生地に甘味料を加えたことを特徴とするものである。 【0009】請求項3の発明は、納豆に粉末醤油、塩等を加え、必要に応じて微塵切りにしたねぎ、細かく裁断した海苔を加えて、全体を混練し、混練した納豆の適量を、蒸茹した上新粉を餅状に搗きあげた生地で包み、然る後、これを冷凍し、冷凍した納豆餅をパン生地内に封入して焼成したことを特徴とするものである。 【0010】本発明は、上記構成からなるものであり、請求項1の発明にあっては、水分を可及的に加えないで味付けをした納豆を餅状の生地に包むものであるから、納豆から作業中に水が出ることがない。したがって、従来公知の包餡機を利用し、この納豆を芯として餅状の生地の中に包み納豆餅を作ることができる。そして、これをパン生地に封入するか、または、この納豆餅を冷凍し、冷凍した納豆餅をパン生地内に封入して焼き上げれば、納豆餅の入ったパンを作ることができる。パンを焼きあげるとき、餅状の生地が上新粉であるので加熱してもだれることがない。 【0011】請求項2の発明にあっては、冷凍した納豆餅をパン生地に入れて焼き上げれば、冷凍したものにあっては、納豆餅が解凍され、その際、甘味料によって、餅状の生地が製造時と同程度に柔らかく戻されるので、パンを食するときの食感が極めてよい。甘味料の添加量は、餅状の生地や製造、販売時の季節等に応じて異なるが、生地に対して5〜25%の範囲で加えるとよい。 【0012】請求項3の発明にあっては、冷凍納豆餅入りパンの製造方法であるので、この製造方法によって、納豆を餅状の生地に効率よく包むことができる。さらに、この納豆餅を冷凍すれば、保存が可能になり、いつでもこの冷凍した納豆餅をパン生地に封入して焼き上げることができる。また、製品としては請求項1の作用を奏する。調味には、好ましくは粉末醤油、塩、化学調味料、粉末昆布など水分を加えないものを使用する。餅状の生地の主材料は、上新粉を用いるが、その他必要に応じて生地の弾力性、粘り、食感の調整用として、少量の餅米、餅米粉を加えてもよく、また澱粉を適量加えてもよい。 【0013】 【発明の実施の態様】以下に、本発明の実施の形態の一例を図1に基づいて説明する。図において、符号1で示すものは、本発明のパンである。このパン1はパン生地(焼き上げ前の水分を含んだもの、以下同じ)2で納豆餅3を包み釜に入れて焼き上げたものである。 【0014】上記パン1の製造方法について説明する。最初に、パン生地2に入れる納豆餅3(図2参照)の製造から説明する。先ず、上新粉に水、小麦粉、甘味料(一例としてオリゴ糖)等を加えて、これらを攪拌し、適宜の時間蒸茹し、これを餅搗き機にかけて、粘りがでるまで適宜搗き上げて餅状の生地4にする。この餅状の生地4を包餡機(レオン社製)の一対の材料供給桝の一方に入れる。 【0015】餅状の生地4は、以下の配分とすることができる。部は重量部を示す。 上新粉 100部水 70部甘味料 20部β−アミラ−ゼ 0.8部澱粉 18部また、餅状の生地には、所望に応じて食紅等の色材香料等を加えて紅白等の生地としてもよい。 【0016】そして、粉末醤油を主調味料とし、塩、粉末昆布、粉末結晶の化学調味料、必要に応じて微塵切りにしたねぎ、細かく裁断した海苔及び辛子等を納豆5に適宜加えて混練りして味付けしたものを前記材料供給桝の他方に入れる。納豆5は、主調味料として、粉末醤油が使用されているので、納豆5の持つ水分を保有するだけとなる。すなわち、水分が可及的に抑えられた調味状態となる。 【0017】そして、包餡機を作動させれば、餅状の生地4の中に納豆5が包まれた状態の納豆餅3が排出口から送り出される。この納豆餅3は直ちに冷凍室内に輸送して冷凍する。そして次に、このようにして形成された冷凍の納豆餅3をパン生地2の内部に封入して釜で焼成すれば、解凍された納豆餅3入りのパンが製造される。なお、パンの製造工程には、小麦粉に食塩等を加えてパン生地を作る混捏工程や、ホイロによる発酵工程等があるが省略してある。 【0018】 【発明の効果】請求項1に記載の発明にあっては、水分を可及的に加えないで味付けをした納豆を餅状の生地に包むものであるから、納豆から作業中に水が出ることがないので、従来公知の包餡機を利用して、この納豆を芯として餅状の生地の中に包むことができる。また、この納豆餅を冷凍したものにあっては、餅状の生地が納豆をそのまま包むことになり風味が損なわれない。したがって、この納豆餅をパン生地に封入して焼き上げれば、餅状の生地の水分が程よく粉末醤油に水分を与えることと相まって、食味が非常に良い。また、餅状の生地が上新粉であるので、加熱してもだれることなく調理することができる。さらに、上新粉の生地はパンに焼きあげた後でもその柔らかさが持続される。このようにして形成した納豆餅入りパンは、納豆と餅の旨味をパン内に生かすことができ、多くの人に新たな美味しい味を提供することができる。 【0019】請求項2に記載の発明にあっては、餅状の生地に甘味料を加えたので、冷凍保存中での餅状の生地の保水性がよく、冷凍乾燥等により生地が固くなることがない。したがって、この冷凍した納豆餅をパン生地に封入して焼き上げれば、納豆餅が解凍され、その際、甘味料によって餅状の生地が製造時と同程度に柔らかく戻されるので、食感を極めて良くすることができる。 【0020】請求項3の発明にあっては、冷凍納豆餅をパン生地に入れたパンの製造方法であるので、この製造方法によって、納豆を餅状の生地に効率よく包むことができると共に、冷凍した納豆餅をパン生地に封入して焼き上げることができる。このように焼き上げたパンは、製品としては請求項1の効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593140417 【氏名又は名称】株式会社高田パッケージ
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| 【出願日】 |
平成11年4月21日(1999.4.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068618 【弁理士】 【氏名又は名称】萼 経夫 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−300160(P2000−300160A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月31日(2000.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願平11−113565 |
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