| 【発明の名称】 |
サラシア・オブロンガ含有菓子・パン類及びその製法 |
| 【発明者】 |
【氏名】土屋 眞志
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】サラシア・オブロンガの地上茎を乾燥して細粒乃至パウダー状にしたサラシア・オブロンガ粉末を、主原料たる穀物粉100gに対して1〜300gの割合で含有することを特徴とするサラシア・オブロンガ含有菓子・パン類。 【請求項2】サラシア・オブロンガの地上茎を乾燥して煎茶程度に粗く粉砕したものを製粉機にて粒径0.5mm以下の細粒乃至パウダー状になるまで粉砕してサラシア・オブロンガ粉末とし、少なくとも小麦粉乃至米粉100gに対して前記サラシア・オブロンガ粉末1〜300gと、適当量の塩、溶き水を混ぜ合わせて練りものとし、この練りものを所定形状に成型した後、130〜300℃のオーブンにて2〜30分焼くことを特徴とする請求項1記載のサラシア・オブロンガ含有菓子・パン類の製法。 【請求項3】小麦粉100gに対して前記サラシア・オブロンガ粉末5〜30g、卵10〜40g、醗酵マーガリン10〜30g、砂糖ないし黒砂糖10〜40g、及び塩、溶き水を適宜混ぜ合わせて練りものとし、該練りものを延ばして概ね1〜2cm角の大きさに切って成型し、130〜300℃のオーブンにて2〜30分焼くことを特徴とする請求項2記載のサラシア・オブロンガ含有菓子・パン類の製法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、特異な作用を有する学術名サラシア・オブロンガという植物を含有する新規なダイエット・健康食品に関し、特に食べ易く、日もちを良くしたサラシア・オブロンガ含有菓子・パン類及びその製法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のダイエット・健康食品と謳われるものには、膨満感を与えつつ実は低カロリーといった単にコンニャク等を混在させた低カロリー食品や、砂糖に代えてカロリーの低い合成甘味料を含有する食品、さらには食欲を減退させたり甘いものに嫌悪を催させる薬剤を含有させたもの等がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実にはダイエットは体重のみ落とす目的で無理な減食を実行している人が多く、栄養のバランスを崩して体調を壊す人が多い。 【0004】そして、所謂リバウンドによって以前の正常な体重に戻った時は筋肉が落ちた分だけ脂肪が増えてしまうことになる。 【0005】一方、体重は正常値でも、所謂“かくれ肥満”といって体脂肪率の大きい人が増えていることも現実である。そもそも肥満を測るものさしは体脂肪率によって考えるのが医学上は正しい見方といえる。 【0006】体脂肪とは、皮下脂肪や体内の臓器に付着した脂肪をいい、健康男性で20%前後、女性で25%前後が正常値と言われている。 【0007】そして危惧すべきは、内蔵の回りに脂肪が溜まる内蔵脂肪型肥満の人は、生活習慣病(以前に言う成人病)に罹る率が極めて高いのである。 【0008】即ち、肥満は糖尿病に罹る率が正常人の5倍(因に、日本の成人の10人に1人は糖尿病及びその予備軍といわれている。)、高血圧は3.5倍、不妊・胆石は3倍等々、生活習慣病の最大の要因となっている。 【0009】本発明は、従来のダイエット・健康食品が体脂肪低減の根本的解決に至らないことに鑑み、生活(食生活を含む)に大きな変化を求めずに体脂肪を減らして糖尿病をはじめとする生活習慣病を改善するダイエット・健康食品の可能性を探求する過程で創出されたものであり、インド産天然薬物サラシア・オブロンガの血糖値上昇抑制作用に着目してその摂取の効率と利便性を追求したものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために、(1)サラシア・オブロンガの地上茎を乾燥して細粒乃至パウダー状にしたサラシア・オブロンガ粉末を、主原料たる穀物粉100gに対して1〜300gの割合で含有することを特徴とするサラシア・オブロンガ含有菓子・パン類を提供する。 【0011】(2)サラシア・オブロンガの地上茎を乾燥して煎茶程度に粗く粉砕したものを製粉機にて粒径0.5mm以下の細粒乃至パウダー状になるまで粉砕してサラシア・オブロンガ粉末とし、少なくとも小麦粉乃至米粉100gに対して前記サラシア・オブロンガ粉末1〜300gと、適当量の塩、溶き水を混ぜ合わせて練りものとし、この練りものを所定形状に成型した後、130〜300℃のオーブンにて2〜30分焼くことを特徴とする上記(1)記載のサラシア・オブロンガ含有菓子・パン類の製法を提供する。 【0012】(3)小麦粉100gに対して前記サラシア・オブロンガ粉末5〜30g、卵10〜40g、醗酵マーガリン10〜30g、砂糖ないし黒砂糖10〜40g、及び塩、溶き水を適宜混ぜ合わせて練りものとし、該練りものを延ばして概ね1〜2cm角の大きさに切って成型し、130〜300℃のオーブンにて3〜30分焼くことを特徴とする上記(2)記載のサラシア・オブロンガ含有菓子・パン類の製法を提供する。 【0013】なお、本発明の構成要素である上記学術名サラシア・オブロンガ(Salacia oblonga)という植物について詳述すると、インドやスリランカ等の熱帯地方に自生するニシキギ科の植物であり、その地上茎がインド伝承医学(アーユルベーダ)において経験的に糖尿病に効く生薬ポンコランチ(Ponkoranti)として用いられているものである。医学的にも、サラシア・オブロンガに含まれる活性成分SAL−1(51)が、腸内のショ糖やマルトース(麦芽糖)等のオリゴ糖を分解する糖質分解酵素α−グリコシダーゼの活性を阻害する作用を有しており、医薬品として利用されているアカルボース(Acarbose)と同等以上の阻害作用があることが裏付けられている。ここに、上記α−グリコシダーゼとは非還元末端に存在するαグリコシド結合(配糖体)を加水分解する酵素の総称で、ショ糖、マルトース(麦芽糖)、マルトトリオース(マルトオリゴ糖)、α−リミットデキストリン等の消化を預かっている酵素である。 【0014】而して、上記サラシア・オブロンガを摂取することによって、栄養分を損なうことなく余分なブドウ糖の生成が抑えられ、その結果、体脂肪の低下や血中糖の調整が図られ、食事制限をしなくても自然に収得カロリーが減ってダイエット効果が現れるのである。 【0015】また、本発明の対象とするサラシア・オブロンガ入りの食品は、所謂「菓子・パン類」であり、焼菓子類のウェハース、クラッカー、ビスケット・クッキー類、ボーロや、パン類の中でも日もちの良い固めのスティックパン等が対象製品となり得る。その殆どは穀物粉として小麦粉(稀に米粉を使用)を主原料とし、これに必要に応じて砂糖等の糖類や塩、水、バター・マーガリン、卵、酵母等を加えて練り合わせたものを焼いて作るのが一般的な製法である。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。 【0017】先ず前提として、本発明の構成要素であるサラシア・オブロンガ(ポンコランチ)のα−グリコシダーゼ阻害の作用機序について詳述すると、山原薬学博士の研究実験論文によれば、サラシア・オブロンガの活性成分が十二指腸、小腸粘膜の微絨毛膜表面(粘膜刷毛縁)に局在するマルターゼやスクラーゼなどの二糖類分解酵素を競合的且つ拮抗的に阻害し、その結果、摂取した炭水化物のグルコースや果糖への分解が徐々に起こるようになるため、十二指腸や空腸上部での吸収は少なくなり、小腸中部、下部で消化吸収するようになって(いわば消化不良の状態)、小腸全体を使って単糖の吸収がゆっくりと行われるため、食事後の急峻な血糖値上昇が緩やかに遅延して食後の過血糖を抑制し、長時間少し高めの血糖値(血糖値100mg/dlの人は110〜120mg/dl程度)を維持する。したがって摂食中枢の視床下部はそれほど食べなくても満腹と判断して長く空腹感が生じない。それに伴いインシュリン分泌も抑えられ過剰なインシュリン反応が改善され、血糖コントロール状態を良好にすると考えられる。 【0018】さて、上記のようにサラシア・オブロンガ(ポンコランチ)は血糖値の抑制に効果があり、見方を変えれば結果的に腸内の余分なブドウ糖や体脂肪を落とす機能があるので、ダイエットに有効であることが理解される。しかしながら、サラシア・オブロンガ自体は味わいもなく、インドでも薬として煎じて飲む程度に摂取することしか考えられていなかった。 【0019】しかし、お茶のように煎じて摂取する場合のサラシアエキスの摂取量は明らかに少ないので、ダイエット効果を十分に引き出すには多量に飲む必要があり、手軽に摂取できるものではなかった。 【0020】本発明では、上記サラシア・オブロンガを煎じて飲む摂取形態の限界に鑑み、直接サラシア・オブロンガを摂取でき、且つ摂取し易い一般の食品形態とするものである。即ち、サラシア・オブロンガの地上茎を乾燥して煎茶程度に粗く粉砕したものを製粉機にて粒径0.5mm以下の細粒乃至パウダー状になるまで粉砕してサラシア・オブロンガ粉末とし、且つ自然に摂取し易いように従来の菓子・パン類(これらは小麦粉を主とする穀物粉を主原料とする)に混ぜる手段を新たに用いる。上記サラシア・オブロンガ含有菓子・パン類の製法は、最もシンプルな例では、少なくとも小麦粉乃至米粉100gに対して前記サラシア・オブロンガ粉末1〜300gと、適当量の塩、溶き水を混ぜ合わせて練りものとし、この練りものを所定形状に成型した後、130〜300℃のオーブンにて2〜30分焼く手順で簡単に出来上がる。なお、上記サラシア・オブロンガの分量はα−グリコシダーゼ阻害作用の有意な効用を得ることができ、且つ製品としての食感とコストの限界を示す。尤も一般の菓子・パン類と変わらぬ味と食感を求めるのであれば、上記材料では足りない。 【0021】具体的には、菓子・パン類の典型としてクッキーを例にすると、美味しく食するのであれば、小麦粉100gに対して前記サラシア・オブロンガ粉末5〜30gが適量であり、これに卵10〜40g、醗酵マーガリン10〜30g、砂糖ないし黒砂糖10〜40g、及び塩、溶き水を適宜混ぜ合わせて練りものとし(勿論、他の材料を添加してもよい)、該練りものを延ばして概ね1〜2cm角の大きさに切って成型し、130〜300℃のオーブンにて3〜30分(最適には180℃で10分程)焼く製法を採用すべきである。 【0022】上記製法で作られたクッキーをはじめとするサラシア・オブロンガ含有菓子・パン類は、一口サイズで食べ易く、焼き菓子のため長時間の保存ができるという利点があり、適量で有意なダイエット効果が得られる食品として非常に有効であることは疑いない。 【0023】また、他の効用として、肌が美しくなり便秘の解消にもなる。これは人間自身の持つ腸内乳酸菌(他から薬品で無理に入れた乳酸菌でない)がサラシア・オブロンガの作用でブドウ糖に分解されないで多く生成されるオリゴ糖を餌に増殖し、腸内老廃物が一層排出された結果得られる副次的効果である。 【0024】 【発明の効果】本発明のサラシア・オブロンガ含有菓子・パン類及びその製法は、(1)サラシア・オブロンガの有するα−グリコシダーゼ阻害作用によって、血糖値コントロールを良好にし、健康を損なわず体脂肪率を減少させるというダイエット及び糖尿病の改善に優れた効果がある。 【0025】(2)サラシア・オブロンガを粉末とし、これを穀類粉に混ぜた原料を用いて作ったビスケット・クッキー類やスティックパン等の食べ易い菓子・パン類の食品形態とすることで、サラシア・オブロンガを無理なく美味しく効率的に直接摂取することができるという優れた効果がある。 【0026】(3)ダイエット・健康食品として、携帯性、保存が効くという優れた利点がある。 【0027】(4)サラシア・オブロンガの摂取により肌が美しくなり便秘の解消にもなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598159160 【氏名又は名称】土屋 眞志
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| 【出願日】 |
平成10年11月18日(1998.11.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092808 【弁理士】 【氏名又は名称】羽鳥 亘
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| 【公開番号】 |
特開2000−152744(P2000−152744A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月6日(2000.6.6) |
| 【出願番号】 |
特願平10−327610 |
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