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【発明の名称】 食品生地の分割丸め成形システム
【発明者】 【氏名】栗林 栄治

【氏名】大橋 俊則

【氏名】岡泉 宏幸

【要約】 【課題】分割食品生地Wdの組織の損傷を抑制しつつ、分割食品生地Wdの丸め成形の成形精度の向上を図る。

【解決手段】ベルトコンベア5の両側に一対の回転軸13L,13Rを回転可能にそれぞれ設け、各回転軸13L(13R)の上端側に偏心移動体27L(27R)を回転軸15L(15R)の軸心に対して偏心移動可能にそれぞれ設け、一方の偏心移動体27Lにより可動フレーム9の一方部を回転自在に支持するように構成し、他方の偏心移動体27Rにより可動フレーム9の他方部を回転自在に支持するように構成し、偏心移動体27L,27Rの偏心移動量を調節する偏心移動量調節手段55,57を設けてなることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粘着性の強い食品生地を搬送するベルトコンベアを設け、このベルトコンベアの上方に可動フレームを設け、この可動フレームに食品生地を複数に分割成形しかつ分割成形された複数の分割食品生地を丸め成形する成形部を設け、丸め成形するときに成形部を円運動させるため、上記可動フレームを一定の方向を保持した状態の下で旋回できるように構成してなる食品生地の分割丸め成形システムにおいて、上記ベルトコンベアの両方側に一対の回転軸を回転可能にそれぞれ設け、一対の回転軸を同期して同方向へ回転させる回転作動装置を設け、各回転軸の上端側に偏心移動体を回転軸の軸心に対して偏心移動可能にそれぞれ設け、一方の偏心移動体により上記可動フレームの一方部を回転自在に支持するように構成し、他方の偏心移動体により上記可動フレームの他方部を回転自在に支持するように構成し、一対の偏心移動体を同期して偏心移動させる偏心移動作動装置を設け、偏心移動体の偏心移動量を調節する偏心移動量調節手段を設けてなることを特徴とする食品生地の分割丸め成形システム。
【請求項2】 前記分割丸め成形部は、前記可動フレームに昇降可能に設けられた第1昇降ベースと、この第1昇降ベースに設けられかつ食品生地を上方向から押圧する複数のプッシャーからなるプッシャー組と、前記可動フレームに昇降可能に設けられた第2昇降ベースと、この第2昇降ベースに昇降可能かつプッシャー組の周囲を囲むように設けられた外枠と、この第2昇降ベースに設けられかつ食品生地を切断する複数のカッタとを備えてなり、上記外枠をプッシャーに対して下方向へ突出して構成し、下方向からみると各プッシャーが外枠と複数のカッタにより或いは複数のカッタにより区画されるようにそれぞれ構成し、各シャッタを隣接するプッシャーの間隙を通ってプッシャーに対して下方向へ突出可能にそれぞれ構成してなることを特徴とする請求項1に記載の食品生地の分割丸め成形システム。
【請求項3】 前記偏心移動量調節手段は、前記偏心移動体の偏心移動に対応して移動する可動子に設けられた被検知体或いはセンサと、固定部に位置調節可能に設けられたセンサ或いは被検知体を備えてなり、上記センサにより被検知体を検知すると前記偏心移動作動装置の作動を停止せしめるように構成してなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食品生地の分割丸め成形システム。
【請求項4】 前記偏心移動作動装置は、前記各回転軸に回転不能,昇降可能にそれぞれ設けられかつ水平方向に対して傾斜したカム溝を有するカム部材と、前記各偏心移動体に設けられかつ対応する上記カム溝に係合する従動子と、一対のカム部材を同期して昇降させる昇降アクチュエータとを備えてなることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれかの請求項に記載の食品生地の分割丸め成形システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着性の強い食品生地(例えばパン生地)を複数に分割成形し、分割成形された複数の分割食品生地を丸め成形する食品生地の分割丸め成形システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の食品生地の分割丸め成形システムについて簡単に説明すると、以下のようになる。
【0003】即ち、上記分割丸め成形システムは本体フレームをベースにしており、この本体フレームには粘着性の強い食品生地を搬送するベルトコンベアが設けてある。本体フレームにおけるベルトコンベアの上方には可動フレームが設けてあり、この可動フレームには食品生地を複数の分割成形しかつ分割成形された複数の分割食品生地を丸め成形する成形部が設けてある。ここで、丸め成形をする時に、成形部を円運動させるため、上記可動フレームは一定の方向を保持した状態の下で旋回できるように構成してある。
【0004】従って、ベルトコンベアにより食品生地を搬送して所定位置に位置せしめる。次に、成形部により食品生地を複数に分割成形せしめる。そして、可動フレームを一定の方向を保持した状態の下で旋回させて、成形部を円運動させる。これによって、各分割食品生地をベルトコンベアのベルト上において引きづりながらそれぞれ円運動させることができ、各分割食品生地のベルトに対する粘着によって、各分割食品生地の周縁部が円運動の中心部に流動する傾向があることから、各分割食品生地を球状にそれぞれ丸め成形することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、食品生地の特性(分割食品生地の大きさ、食品生地の材料的性質を含む)は様々であり、丸まり易かったり、丸まり難いものがある。又、丸め成形によって組織が損傷し易かったり、損傷し難かったりする。一方、丸め成形を行う時の各分割食品生地の円運動の軌跡の半径は一定である。そのため、各分割食品生地の円運動の軌跡の半径が食品生地の特性に対応した半径に比べて小さすぎると、分割食品生地の周縁部が円運動の中心部に流動し難くなり、食品生地を十分に丸め成形することができなかったり、又、各分割食品生地の円運動の軌跡の半径が食品生地の特性に対応した半径に比べて大きすぎると、分割食品生地の引きづり量が大きくなって、各分割食品生地の組織が損傷したりするという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明にあっては、粘着性の強い複数の食品生地を搬送するベルトコンベアを設け、このベルトコンベアの上方に可動フレームを設け、この可動フレームに食品生地を複数に分割成形しかつ分割成形された複数の分割食品生地を丸め成形する成形部を設け、丸め成形するときに成形部を円運動させるため、上記可動フレームを一定の方向を保持した状態の下で旋回できるように構成してなる食品生地の分割丸め成形システムにおいて、上記ベルトコンベアの両方側に一対の回転軸を回転可能にそれぞれ設け、一対の回転軸を同期して同方向へ回転させる回転作動装置を設け、各回転軸の上端側に偏心移動体を回転軸の軸心に対して偏心移動可能にそれぞれ設け、一方の偏心移動体により上記可動フレームの一方部を回転自在に支持するように構成し、他方の偏心移動体により上記可動フレームの他方部を回転自在に支持するように構成し、一対の偏心移動体を同期して偏心移動させる偏心移動作動装置を設け、偏心移動体の偏心移動量を調節する偏心移動量調節手段を設けてなることを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明特定事項によると、ベルトコンベアにより食品生地を搬送した所定位置に位置せしめる。次に、成形部により食品生地を複数に分割成形せしめる。そして、回転作動装置の作動により一対の回転軸を同期して回転させた状態の下で、偏心移動作動装置の作動により一対の偏心移動体を同期して偏心移動させることにより、一対の偏心移動体を円運動させて、可動フレームを一定の方向を保持した状態の下で旋回させて、さらには成形部を円運動させることができる。これによって、各分割食品生地をベルトコンベアのベルト上において引きづりながらそれぞれ円運動させることができ、各分割食品生地のベルトに対する粘着によって各分割食品生地の周縁部が上記円運動の中心部に流動する傾向があることから、分割食品生地の外皮(外側部分)にはりをもたせつつ、各分割食品生地を球状にそれぞれ丸め成形することができる。
【0008】ここで、偏心移動量調節手段により偏心移動体の偏心移動量を大きくすると、可動フレームを大きく旋回させて、各分割食品生地の円運動の軌跡の半径を大きくすることができる。又、偏心移動量調節手段により偏心移動体の偏心移動量を小さくすると、可動フレームを小さく旋回させて、各分割食品生地の円運動の軌跡の半径を小さくすることができる。
【0009】請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記載の発明特定事項の他に、前記分割丸め成形部は、前記可動フレームに昇降可能に設けられた第1昇降ベースと、この第1昇降ベースに設けられかつ食品生地を上方向から押圧する複数のプッシャーからなるプッシャー組と、前記可動フレームに昇降可能に設けられた第2昇降ベースと、この第2昇降ベースに昇降可能かつプッシャー組の周囲を囲むように設けられた外枠と、この第2昇降ベースに設けられかつ食品生地を切断する複数のカッタとを備えてなり、上記外枠をプッシャーに対して下方向へ突出して構成し、下方向からみると各プッシャーが外枠と複数のカッタにより或いは複数のカッタにより区画されるようにそれぞれ構成し、各シャッタを隣接するプッシャーの間隙を通ってプッシャーに対して下方向へ突出可能にそれぞれ構成してなることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明特定事項によると、請求項1に記載の発明特定事項による作用の他に、ベルトコンベアの搬送によって食品生地を成形部の垂直下方(真下)に位置せしめた後に、第1昇降ベースを下降させることにより、外枠により食品生地の周囲を囲みつつ、外枠をベルトコンベアのベルトに押し付ける。又、第2昇降ベースを下降させて、プッシャーにより食品生地を上方向から押圧する。これによって、外枠、プッシャー組、ベルトによって区画形成された充填室に食品生地を充填することができる。
【0011】食品生地を充填した後に、第2昇降ベースを下降させて、各カッタを隣接するプッシャーの間隙を通ってプッシャーに対して下方向へ突出させる。これによって、複数のカッタにより食品生地をプッシャーと同じ数に分割成形することができる。そして、第1昇降ベースを上昇させて、プッシャーによる押圧状態を解除する。
【0012】プッシャーによる押圧状態を解除した後に、可動フレームを一定の方向を保持した状態の下で旋回させて分割丸め成形部を円運動させる。これによって、上述の如く、各分割食品生地を球状にそれぞれ丸め成形することができる。
【0013】請求項3に記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項の他に、前記偏心移動量調節手段は、前記支持軸の偏心移動に対応して移動する可動子に設けられた被検知体或いはセンサと、固定部に位置調節可能に設けられたセンサ或いは被検知体を備えてなり、上記センサにより被検知体を検知すると前記偏心移動作動装置の作動を停止せしめるように構成してなることを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明特定事項によると、請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項による作用の他に、センサ或いは被検知体の位置を調節することにより、偏心移動体の偏心移動量を調節することができる。
【0015】請求項4に記載の発明にあっては、請求項1〜請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項の他に、前記偏心移動作動装置は、前記各回転軸に回転不能,昇降可能にそれぞれ設けられかつ水平方向に対して傾斜したカム溝を有するカム部材と、前記各偏心移動体に設けられかつ対応する上記カム溝に係合する従動子と、一対のカム部材を同期して昇降させる昇降アクチュエータとを備えてなることを特徴とする。
【0016】請求項4に記載の発明特定事項によると、請求項1〜請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項による作用の他に、昇降アクチュエータの作動により一対のカム部材を同期して昇降させることにより、カム溝と従動子のカム作用によって、一対の偏心移動体を同期して偏心移動させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照するに、本発明の実施の形態に係る食品生地の分割丸め成形システム1は、粘着性の強い食品生地(例えばパン生地)Wを分割成形し、分割成形された複数の分割食品生地Wdを丸め成形するシステムであって、以下詳細に説明する。
【0018】上記分割丸め成形システム1は本体フレーム3をベースにしてあって、この本体フレーム3には食品生地Wを前方向(図1において紙面に向って表裏方向、図2において左右方向)へ搬送するベルトコンベア5が設けてあり、このベルトコンベア5は搬送モータ(図示省略)の駆動により循環走行可能なベルト7を備えている。上記本体フレーム3におけるベルトコンベア5の上方(図1及び図2において上方)には可動フレーム9が左右方向(図1において左右方向、図2において紙面に向って裏表方向)へ延伸して設けてあり、この可動フレーム9の中央部には食品生地Wを分割成形しかつ分割成形された複数の分割食品生地Wdを丸め成形する成形部11が設けてある。
【0019】丸め成形する時に成形部11を円運動させるため、可動フレーム9は一定の方向を保持した状態の下で旋回できるように構成してある。
【0020】即ち、本体フレーム3内におけるベルトコンベア5の左右両側には上下方向へ延伸した一対の回転軸13L,13Rが適宜の軸受部材15L,15Rを介して回転可能にそれぞれ設けてあり、一対の回転軸13L,13Rを同期して同方向へ回転させるため、一対の回転軸13L,13Rがプーリ17L,17R及びタイミングベルト19を介して連動連結してあって、一方の回転軸13Lに駆動モータ21が適宜手段を介して連動連結してある。
【0021】一方の回転軸13Lの上端側には水平方向へ延びた一対のガイドレール23Lが設けてあり、一対のガイドレール23Lには可動フレーム9の左方部を回転自在に支持する支持軸25Lを備えた偏心移動体27Lが回転軸13Lの軸心に対して水平方向へ偏心移動可能に設けてある。同様に、他方の回転軸13Rの上端側には水平方向へ延びた一対のガイドレール23Rが設けてあり、一対のガイドレール23Rには可動フレーム9の右方部を回転自在に支持する支持軸25Rを備えた偏心移動体27Rが回転軸13Rの軸心に対して水平方向へ偏心移動可能に設けてある。
【0022】各回転軸13L(13R)には水平方向に対して傾斜した一対のカム溝29L(29R)を有するカム部材31L(31R)が回転不能,昇降可能にそれぞれ設けてあり、各偏心移動体27L(27R)には対応するカム溝29L(29R)に係合する従動子33L(33R)がそれぞれ設けてある。一対のカム部材31L,31Rを同期して昇降させるため、本体フレーム3内の適宜位置には一対の従動リンク35L,一対の従動リンク35R,駆動リンク37を備えかつ左右方向へ延伸した駆動軸37が回転可能に設けてあると共に、各カム部材31L(31R)を回転自在に支持する環状部材40L(40R)には一対の連結リンク41L(41R)の上端部が連結ピン43L(43R)を介して枢支連結してあって、一対の連結リンク41L(41R)の下端部が対応する従動リンク35L(35R)の先端部に連結ピン45L(45R)を介して枢支連結してある。そして、上記駆動軸39を回転させるため、本体フレーム3内の適宜位置には上下方向へ移動可能なピストンロッド47を備えた偏心移動用エアシリンダ49が連結ピン51を介して枢支連結してあって、このピストンロッド47の先端部が駆動リンク37の先端部に連結ピン53を介して枢支連結してある。
【0023】上記の構成により、偏心移動用エアシリンダ49のピストンロッド47を上方向へ移動させて駆動軸39を一方向へ回転させると、一対のカム部材31L,31Rを同期して下降させることができ、カム溝29L,29Rと従動子33L,33Rのカム作用により一対の偏心移動体27L,27Rを同期して水平方向へ偏心移動させることができる(図2(b)参照)。又、偏心移動用エアシリンダ49のピストンロッド47をストローク端まで下方向へ移動させて、一対のカム部材31L,31Rを同期して上昇させることにより、カム溝29L,29Rと従動子33L,33Rのカム作用により一対の偏心移動体27L,27Rを偏心量0の位置まで復帰移動させることができる。したがって、駆動モータ21の駆動により一対の回転軸13L,13Rを回転駆動させた状態の下で、一対の偏心移動体27L,27Rを水平方向へ偏心移動させることにより、一対の偏心移動体27L,27Rを円運動させて、可動フレーム9を一定の方向を保持した状態の下で旋回させることができ、さらには成形部11を円運動させることができる。
【0024】図1及び図3を参照するに、一対の偏心移動体27L,27Rの偏心移動量を調節するため、駆動軸39の右端側(図1において右端側、図3において紙面に向って表端側)の適宜位置には被検知体55が設けてあり、本体フレーム3内における駆動軸39の近傍にはリミットスイッチ,近接センサのごときセンサ57が円弧方向へ長穴3hを介して位置調節可能に設けてある。ここで、センサ57により被検知体55を検知すると偏心移動用エアシリンダ49のピストンロッド47の上方向の移動が停止するように構成してある。尚、被検知体55とセンサ57の位置関係を変えるように構成しても差支えない。
【0025】上記構成により、センサ57を円弧方向へ位置調節することにより、一対の偏心移動体27L,27Rの偏心移動量を調節することができる。
【0026】前記成形部11について詳細に説明すると、以下のようになる。
【0027】すなわち、図4〜図6を参照するに、前記可動フレーム9の後側(図4において紙面に向って裏側、図5において右側、図6において上側)には上下方向(図4及び図5において上下方向、図6において紙面に向って表裏方向)へ延びた一対の第1ガイドレール59が設けてあり、一対の第1ガイドレール59には第1昇降ベース61が昇降可能に設けてあって、この第1昇降ベース61の下部には第1枠部材63が備えてある。上記第1昇降ベース61を昇降させるため、可動フレーム9の後側には昇降可能なピストンロッド65を備えた第1昇降エアシリンダ67が設けてあり、このピストンロッド65の先端部が第1昇降ベース61の適宜位置に連結してある。上記第1枠部材63には第1支持プレート69が着脱可能に設けてあって、この第1支持プレート69には食品生地Wを上方向から押圧する複数のプッシャー71が取付ロッド73を介して一体的に設けてあり、複数のプッシャー71によってプッシャー組75が成立する。
【0028】可動フレーム9の前側には上下方向へ延びた一対の第2ガイドレール77が設けてあり、一対の第2ガイドレール77には第2昇降ベース79が昇降可能に設けてあって、この第2昇降ベース79の下部には第2枠部材81が備えてある。第2昇降ベース79を昇降させるため、可動フレーム9の前側には昇降可能なピストンロッド83を備えた第2昇降エアシリンダ85が設けてあり、このピストンロッド83の先端部が第2昇降ベース79の適宜位置に連結してある。上記第2枠部材81には第2支持プレート87が着脱可能に設けてあり、この第2支持プレート87には複数の連結ロッド89を介して外枠91が昇降可能かつ図7に示すようにプッシャー組75を囲むように設けてあって、この外枠91はプッシャー71に対して下方向へ突出するように構成してある。尚、各連結ロッド89には外枠91を下方向へ付勢可能なスプリング93がそれぞれ設けてある。
【0029】上記第2支持プレート87には食品生地Wを切断する複数のカッタ95が設けてある。ここで、図2に示すように下方向(図7において紙面に向って表方向)から見ると各プッシャー71が外枠91と複数のカッタ95又は複数のカッタ95により区画されるようにそれぞれ構成してある。又、各カッタ95は隣接するプッシャー71の間隙を通ってプッシャー71に対して下方向へ突出可能にそれぞれ構成してある。
【0030】次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0031】ベルトコンベア5によって食品生地Wを搬送して外枠91の垂直下方(真下)に位置せしめる(図8(a)参照)。次に、第1昇降エアシリンダ67の作動により第1昇降ベース61を下降させて、外枠91により食品生地Wの周囲を囲みつつ、スプリング93の付勢力も相俟って外枠91をベルトコンベア5のベルト7に押付ける。また、同期して、第2昇降エアシリンダ85の作動により第2昇降ベース79を下降させて、プッシャー71により食品生地Wを上方向から押圧する。これによって、外枠91、プッシャー組75、ベルト7によって区画形成された充填室により食品生地Wを充填することができる(図8(b)参照)。
【0032】食品生地Wを充填した後に、第2昇降エアシリンダ85の作動により第2昇降ベース79を下降させて、各カッタ95を隣接するプッシャー71の間隙を通ってプッシャー71に対して下方向へ突出させる。これによって、複数のカッタ95により食品生地Wをプッシャー71と同じ数に分割成形することができる(図8(c)参照)。そして、第1昇降エアシリンダ67の作動により第1昇降ベース61を上昇させて、プッシャー71による押圧状態を解除する。
【0033】プッシャー71による押圧状態を解除した後に、駆動モータ21の駆動により一対の回転軸13L,13Rを同期して同方向へ回転させた状態の下で、偏心移動用エアシリンダ49の作動により一対の第1偏心移動体27L,27Rを偏心移動させることにより、一対の偏心移動体27L,27Rを円運動させて、可動フレーム9を一定の方向を保持した状態の下で旋回させることができ、さらには成形部11を円運動させることができる。これによって、各分割食品生地Wdをベルト7上において引きづりながらそれぞれ円運動させることができ、各分割食品生地Wdのベルト7に対する粘着によって各分割食品生地Wdの周縁部が上記円運動の中心部に流動する傾向があることから、分割食品生地Wdの外皮(外側部分)にはりをもたせつつ、各分割食品生地Wdを球状にそれぞれ丸め成形することができる(図8(d)参照)。
【0034】ここで、センサ57を円弧方向へ位置調節して一対の偏心移動体27L,27Rの偏心移動量を大きくすると、可動フレーム9を大きく旋回させて、各分割食品生地Wdの円運動の軌跡の半径が大きくなる。又、センサ57を円弧方向へ位置調節して一対の偏心移動体27L,27Rの偏心移動量を小さくすると、可動フレーム9を小さく旋回させて、各分割食品生地Wdの円運動の軌跡の半径が小さくなる。
【0035】丸め成形した後に、第2昇降エアシリンダ85の作動により第2昇降ベース79を上昇させると共に、第1昇降エアシリンダ67の作動により第1昇降ベース67を上昇させる。これによって、成形部11を元の状態に復帰せしめることができる(図8(e)参照)。
【0036】以上のごとき、本発明の実施の形態によれば、食品生地Wの特性(分割食品生地Wdの大きさ、食品生地Wの材料的性質を含む)に応じて、一対の偏心移動体27L,27Rの偏心移動量を調節することにより、丸め成形を行う時の各分割食品生地Wdの円運動の軌跡の半径を変更することができるため、分割食品生地Wdの組織の損傷を抑制することができると共に、分割食品生地Wdの外皮にはりをもたせつつ、分割食品生地Wdの丸め成形の成形精度が向上する。
【0037】
【発明の効果】請求項1〜請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、食品生地の特性に応じて一対の偏心移動体の偏心移動量を調節することにより、丸め成形を行うときの各分割食品生地の円運動の軌跡の半径を変更することができるため、分割食品生地の組織の損傷を抑制することができると共に、分割食品生地の外皮にはりをもたせつつ、分割食品生地の丸め成形の成形精度が向上する。
【出願人】 【識別番号】000115924
【氏名又は名称】レオン自動機株式会社
【出願日】 平成11年1月26日(1999.1.26)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
【公開番号】 特開2000−210006(P2000−210006A)
【公開日】 平成12年8月2日(2000.8.2)
【出願番号】 特願平11−17583