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【発明の名称】 有害節足動物駆除組成物
【発明者】 【氏名】千保 聡

【要約】 【課題】優れた効力を有する有害節足動物駆除組成物を提供すること。

【解決手段】1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンと2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートとを有効成分とする有害節足動物駆除組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンと2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートとを有効成分とすることを特徴とする有害節足動物駆除組成物。
【請求項2】1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンと2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有量が重量比で99:1から1:99である請求項1に記載の有害節足動物駆除組成物。
【請求項3】1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンと2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有量が重量比で75:25から25:75である請求項1に記載の有害節足動物駆除組成物。
【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の組成物を、有害節足動物の餌または生息場所に処理することを特徴とする有害節足動物の防除方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有害節足動物駆除組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、種々の有害節足動物駆除剤が使用されているが、使用場面によっては必ずしも十分な効果を発揮するとは言い難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた効力を有する有害節足動物駆除組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、有害節足動物駆除組成物について鋭意検討を重ねた結果、1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンと2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートとを併用することにより、顕著な相乗効果を発揮し、よって、より低薬量の施用によって種々の有害節足動物に対し優れた駆除効果を発揮し得ることを見出し、本発明に至った。即ち本発明は、1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンと2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートとを有効成分とする有害節足動物駆除組成物(以下、本発明組成物と記す。)を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明組成物において用いられる1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンは農業分野における害虫に対する防除活性が知られている化合物であり、2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートは、特公昭61−57820号公報に記載の殺虫性化合物である。2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートには、例えば、(RS)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(RS)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(RS)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート等の立体異性体が存在し、本発明には、これらの立体異性体及び立体異性体の任意の割合の混合物が含まれる。
【0006】本発明組成物における1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン(以下、本ニトロイミノ化合物と記す。)と2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、本ピレスロイド化合物と記す。)との混合割合は、重量比で、通常、99:1から1:99、好ましくは75:25から25:75の範囲である。
【0007】本発明が駆除対象とする有害節足動物としては、例えば、半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等。
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等。
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等のイエカ類、(Aedes aegypti)、(Aedes albopictus)等のエーデス属、(Anophelessinensis)等のアノフェレス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ブユ類、アブ類、サシバエ類、ハモグリバエ類等。
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルームワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotretastriolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等。
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等。
アザミウマ目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)等。
膜翅目害虫:アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ類等。
直翅目害虫:ケラ類、バッタ類等。
隠翅目害虫:ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等。
シラミ目害虫:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、ケジラミ (Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ヒツジジラミ(Dalmalinia ovis)等。
シロアリ目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)等。
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、オリゴニカス属等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ヒメハダニ類、ケナガハダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalislongicornis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus) 、オウシマダニ(Boophilus microplus)等のマダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類、ワクモ類等。
線虫類:ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus fallax)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)等が挙げられる。
本発明組成物は、特にハエ類、カ類、ゴキブリ類、ダニ類、ノミ類、シラミ類、シロアリ類等の家屋内害虫や動物外部寄生虫の防除に適している。
【0008】本発明組成物は、本ニトロイミノ化合物と本ピレスロイド化合物のみからなるものであってもよいが、実用的には通常、固体担体、液体担体、製剤補助剤等を適宜含有する製剤として使用される。製剤形態としては、乳剤、油剤、スポットオン剤、ポァオン剤、シャンプー、懸濁剤等の液剤、粉剤、水和剤、粒剤、ペースト状製剤、マイクロカプセル化製剤、泡沫剤、エアゾール製剤、炭酸ガス製剤、錠剤、毒餌剤、燻煙剤、燻蒸剤、シート製剤、樹脂製剤等を挙げることができ、施用に際して、適宜好ましい製剤形態が選択される。また、本ニトロイミノ化合物及び本ピレスロイド化合物の含有量はその製剤形態によって変わりうるが、合計量で通常、0.005〜50重量%である。
【0009】これらの製剤は通常の手法、例えば、本ニトロイミノ化合物および本ピレスロイド化合物を固体担体や液体担体と混合し、必要によりその他の乳化剤、固着剤等の製剤補助剤を添加、混合することにより、さらに製剤形態によっては成形することにより得ることができる。製剤化の際に用いられる担体や補助剤としては、例えば以下のものが挙げられる。
【0010】固体担体としては、例えば、クレー、カオリン、タルク、ベントナイト、セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、珪藻土、軽石、方解石、海泡石、白雲石、シリカ、アルミナ、バーミキュライト、パーライト等の天然又は合成鉱物、おがくず、トウモロコシの穂軸、ココヤシの実殻、タバコの茎等の細粒体、ゼラチン、ワセリン、メチルセルロース、ラノリン、ラード、流動パラフィンなどが挙げらる。液体担体としては、例えば、キシレン、トルエン、アルキルナフタレン、フェニルキシリルエタン、ケロシン、軽油、ヘキサン、シクロヘキサン等の芳香族または脂肪族炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール、エチレングリコール等のアルコール類、ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、アセトニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、大豆油、綿実油等の植物油、オレンジ油、ヒソップ油、レモン油等の植物精油、水などが挙げられる。また、泡沫剤、エアゾール製剤、炭酸ガス製剤における噴射剤としては、例えばプロパンガス、ブタンガス、フロンガス、液化石油ガス、ジメチルエーテル、炭酸ガス等を挙げることができる。
【0011】また、毒餌剤の基材としては、例えば穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチック酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ粉末等の誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料等の誘引性香料等が挙げられる。また、樹脂製剤の基材としては、例えば塩化ビニル系重合体、ポリウレタン等を挙げることができ、これらの基材には必要によりフタル酸エステル類(フタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル等)、アジピン酸エステル類、ステアリン酸等の可塑剤が添加される。該基材中に有効成分化合物を通常の混練装置を用いて混練した後、射出成型、押出成型、プレス成型等により成型することにより得られる。必要により更に成型、裁断等の工程を経ることにより、板状、フィルム状、テープ状、網状、ひも状等の樹脂製剤に加工することができ、例えば、動物用首輪、動物用イヤータッグ、シート剤、誘引ひも、包装用フィルム、園芸用支柱とすることもできる。
【0012】また、製剤用の補助剤としては、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエーテル等の非イオン性乳化剤、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アリールスルホン酸塩等のイオン性乳化剤、リグニンスルホン酸塩、メチルセルロース等の分散剤、カルボキシメチルセルロース、アラビアガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート等の固着剤、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルー、アリザリン染料、アゾ染料、フタロシアニン染料等の着色料などが挙げられる。
【0013】尚、本発明組成物は、本ニトロイミノ化合物および本ピレスロイド化合物以外の活性成分を適宜含有することも可能である。本ニトロイミノ化合物および本ピレスロイド化合物以外の活性成分としては、例えば、ジクロルボス、テトラクロロビンホス、フェンチオン、クロルピリホス、ダイアジノン等の有機燐化合物、プロポキスル、カルバリル、メトキサジアゾン、フェノブカルブ等のカーバメート化合物、ルフェヌロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、シロマジン、1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−フルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]ウレア等のキチン形成阻害物質、ピリプロキシフェン、メトプレン、ハイドロプレン、フェノキシカルブ等の幼若ホルモン様物質、N−フェニルピラゾール系化合物、ミルベマイシン、アバメクチン、イベルメクチン等の動物内部寄生虫駆除薬、N,N−ジエチル−m−トリアミド(Deet)、リモネン、リナロール、シトロネラール、メントール、メントン、ヒノキチオール、ゲラニオール、ユーカリプトール、インドキサカルブ、カラン−3,4−ジオール等の害虫忌避剤、PBO、S421,MGK264、IBTA、サイネピリン500等の共力剤等を挙げることができる。
【0014】本発明組成物は、通常、有害節足動物に直接、あるいはその生息場所(植物体、動物体、土壌等)等に施用することにより用いられるが、被覆電線や合成樹脂シート等に混入させることにより防虫処理された各種製品の製造に供することができる。その施用量は、本発明組成物を家庭防疫用に用いる場合、例えば屋内のハエ、カ、ゴキブリ、アリ等を防除するに際しては、有効成分量(本明細書において「有効成分量」とは断りのない限り、本ニトロイミノ化合物及び本ピレスロイド化合物の合計量を意味する。)で0.001〜100mg/m3程度を施用する。乳剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセル化製剤等は通常、水で0.1ppm〜1000ppmであり、油剤、エアゾール、燻煙剤、毒餌剤、シート製剤等についてはそのまま施用する。
【0015】木材害虫を防除する場合、本発明組成物を当該害虫に直接施用してもよいが、通常は本発明組成物を害虫の生息場所である木材、土壌等に施用する。また、本発明組成物を接着剤に混ぜて合板や木質ボード類の製造に用いたり、被覆電線や合成樹脂シート等に混入させることにより防虫処理された各種製品の製造に供することができる。その施用量は、対象となる害虫の種類、製剤形態、施用場所、施用方法等により異なるが、一般に有効成分量で 0.1〜10000mg/m2程度である。
【0016】また、本発明組成物を、犬、猫などのペットや牛、羊などの家畜等の動物の外部寄生虫防除に用いる場合、例えば、動物に施用するときには、有効成分量として、通常、0.1〜1000mg/kg、動物以外の床面、屋外等に施用するときには、通常、0.1〜10000mg/m2程度を施用する。
【0017】さらに、本発明組成物を農業用に用いる場合、有効成分量として、通常1g〜1000g/ha、好ましくは10g〜300g/ha程度を施用する。本発明組成物を乳剤、水和剤、懸濁剤等の製剤とし、該製剤を水で希釈して用いる場合は、その施用濃度は通常、有効成分として1ppm〜1000ppm、好ましくは10ppm〜200ppmであり、粒剤、粉剤等の製剤の場合は通常、そのまま施用する。これらの製剤や製剤の水希釈液は、害虫から保護するべき作物等の植物に対して茎葉処理してもよいし、耕作地の土壌に棲息する害虫を防除する目的で該土壌に処理してもよい。また、シート状やひも状等に加工した樹脂製剤を作物に直接巻き付けたり、作物の近傍に張り渡したり、株元の土壌表面に敷くなどして施用することもできる。
【0018】
【実施例】以下、実施例にて本発明をより詳細に説明する。
【0019】製剤例1(乳剤)
1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン2.5重量部、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート2.5重量部、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル8重量部、アルキルアリールスルホン酸ナトリウム2重量部及びキシレン85重量部を混合し乳剤を得る。
製剤例2(エアゾール剤)
1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン0.1重量部、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート0.1重量部、イソプロピルアルコール30重量部、蒸留水29.8重量部とを混合、溶解させ、エアゾール容器に入れる。エアゾール容器にバルブ部分を取り付け、該バルブ部分を通じ液化石油ガス(LPG)40重量部を加圧充填することにより水性エアゾールを得る。
製剤例3(燻煙剤)
1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン5重量部、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート5重量部、オレイン酸エチル7重量部、酸化亜鉛0.5重量部およびα−澱粉2重量部にアゾジカルボンアミドを混合して全体を100重量部とし、水を加えて混練、押出機で顆粒状に成形し、乾燥する。この顆粒2gと酸化マグネシウム50gとを、アルミ製隔壁で区分された容器内に各々収容し燻煙剤を得る。
【0020】試験例11−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン(以下、化合物Aと記す)または(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、化合物Bと記す)を0.4%(w/v)溶解したジエチレングリコールモノエチルエーテル溶液をそれぞれ作成した。両溶液及び該両溶液を所定比率に混合した混合液を、蒸留水にて希釈することにより、化合物A/化合物B濃度(%w/v)が、0.1/0及び0.2/0(化合物A単剤)、0.15/0.05、0.1/0.1、0.05/0.15、0/0.1及び0/0.2(化合物B単剤)の各供試液(計7種の供試液)を調製した。立方体のガラス箱(一辺70cm、容積0.34m3)の中央に、チャバネゴキブリ成虫10頭(雄5頭、雌5頭)を潜ませた三角柱状の木製容器(一辺3.5cmの正三角形、高さ15cm)を立てて置いた。上記作成の供試液4.2mlをスプレーガンにてガラス箱内に噴霧した。噴霧10分経過後、全てのゴキブリを清潔なプラスチック容器に移し、餌と水を与え、1日後に致死率を観察した。結果を表1に示す。
【0021】
【表1】

【0022】比較例1化合物Bに代えて、2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル 3−フェノキシベンジル エーテル(一般名:エトフェンプロクス、以下、比較化合物1と記す。)を用いる以外は試験例1と同様にして実験を行った。結果を表2に示す。尚、化合物Aの単剤のデ−タ−については、試験例1で取得したデ−タ−を用いた。
【0023】
【表2】

【0024】
【発明の効果】本発明の有害節足動物駆除組成物は、顕著な相乗性を発揮し、よって、より低薬量の施用によって、種々の有害節足動物に対し、優れた駆除効果を示す。
【出願人】 【識別番号】000002093
【氏名又は名称】住友化学工業株式会社
【出願日】 平成11年4月22日(1999.4.22)
【代理人】 【識別番号】100093285
【弁理士】
【氏名又は名称】久保山 隆 (外1名)
【公開番号】 特開2000−302611(P2000−302611A)
【公開日】 平成12年10月31日(2000.10.31)
【出願番号】 特願平11−114983