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【発明の名称】 押花機
【発明者】 【氏名】安田 雅治

【氏名】安田 浩美

【要約】 【課題】押圧力を適宜に変化させて、また対象物に対して均一な押圧力を加えることにより、所望の押花を容易に形成することができ、また取扱いが簡易で使用しやすい押花機を提供するものである。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】平面状の上面をもつ台座と、台座上に配置される平面状の下面を有する被覆部と、被覆部を押圧する押圧部とを具備し、前記押圧部に加わる押圧力により前記台座と前記被覆部との間に配置された草花などの対象物を連続的および/または段階的に押圧する押花機。
【請求項2】草花などの対象物を載置する付属プレートを前記基台上に取り替え自在に配置してなる請求項1に記載の押花機。
【請求項3】前記押圧部は、上下移動する回転軸の下端により押圧されるセンター部と、センター部の外側に形成された周辺部とからなる請求項1に記載の押花機。
【請求項4】前記周辺部がセンター部から前記被覆部の周縁に向けて延びる複数の押圧片である請求項1に記載の押花機。
【請求項5】前記センター部から延びる複数の押圧片をほぼ等間隔の放射状に設けてなる請求項1に記載の押花機【請求項6】支柱と水平柱とからなり台座に立設されたフレーム部と、押圧部に当接される旋回ヘッドを下端に有するとともに水平柱のネジ穴に挿通されて上下方向に回転移動をする回転軸とを具備し、前記回転軸の回転移動により前記旋回ヘッドを上下方向に回転移動して押圧部を漸次および/または段階的に押圧し、台座に配置された草花などの対象物を連続的および/または段階的に押圧する押花機。
【請求項7】前記被覆部に前記支柱と係合する一対の突出片を形成し、位置決め部とした請求項5に記載の押花機。
【請求項8】前記被覆部には前記支柱に沿い前記上下移動を可能にする一対の案内片を設けてなる請求項5に記載の押花機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は草花などの対象物を押圧して押花を形成する押花機にかんする。
【0002】
【従来の技術】従来、押花は、採集した草花などの対象物を紙に挟み込み、重しを載せて対象物を押圧して扁平化する方法がとられている。しかし、従来の方法においては、適正な重し量の決定が経験に基づいており、未経験者には不適であるのみならず、重し量の調整、特に段階的な重し量の調整や微調整が困難であった。また対象物に対して均一な力を加えるのが容易ではないなどの欠点があり、さらに大量の重しを運ぶ労力やスペースの確保が困難であり、その取扱も容易でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような欠点を克服するものであり、押圧力を適宜に変化させて、また対象物に対して均一な押圧力を加えることにより、所望の押花を容易に形成することのできる押花機を提供するものである。さらにまた取扱いが簡易で使用しやすい押花機を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため本発明は次のような手段をとる。請求項1にかかる押花機は、平面状の上面をもつ台座と、台座上に配置される平面状の下面を有する被覆部と、被覆部を押圧する押圧部とを具備し、前記押圧部に加わる押圧力により前記台座と前記被覆部との間に配置された草花などの対象物を連続的および/または段階的に押圧する。
【0005】請求項2にかかる押花機は、前記請求項1に記載の押花機において、草花などの対象物を載置する付属プレートを前記基台上に取り替え自在に配置してなる。
【0006】請求項3にかかる押花機は、前記請求項1に記載の押花機において、前記押圧部は、上下移動する回転軸の下端により押圧されるセンター部と、センター部の外側に形成された周辺部とからなる。
【0007】請求項4にかかる押花機は、前記請求項1に記載の押花機において、前記周辺部がセンター部から前記被覆部の周縁に向けて延びる複数の押圧片である。
【0008】請求項5にかかる押花機は、前記請求項1に記載の押花機において、前記センター部から延びる複数の押圧片をほぼ等間隔の放射状に設けてなる。
【0009】請求項6にかかる押花機は、支柱と水平柱とからなり台座に立設されたフレーム部と、押圧部に当接される旋回ヘッドを下端に有するとともに水平柱のネジ穴に挿通されて上下方向に回転移動をする回転軸とを具備し、前記回転軸の回転移動により前記旋回ヘッドを上下方向に回転移動して押圧部を漸次および/または段階的に押圧し、台座に配置された草花などの対象物を連続的および/または段階的に押圧する。
【0010】請求項7にかかる押花機は、前記請求項5に記載の押花機において、前記被覆部に前記支柱と係合する一対の突出片を形成し、位置決め部とした。
【0011】請求項7にかかる押花機は、前記請求項5に記載の押花機において、前記支柱に沿い前記上下移動を可能にする一対の案内片を設けてなる。
〔発明の詳細な説明〕
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の形態を添付の図面を参照して説明する。押花機1は、平面状の上面をもつ台座2と、台座2上に配置される平面状の下面を有する被覆部3と、被覆部3を押圧する押圧部4とを具備し、被覆部3は押圧部4と固着して一体化してある。草花などの対象物(図示せず)は平面状の上面をもつ台座2に載置される。また草花などの対象物(図示せず)は、台座2に直接に載置するだけでなく、同じく平面状の上面をもつ付属プレート5に載置してもよい。付属プレート5は矩形をなし、台座2上に取り替え自在に配置されるものである。あらかじめ付属プレート5上に草花などの対象物をセットしてから台座2に載置できるため、草花などの対象物のセットが容易である。また草花などの対象物を載置した付属プレート5を台座2上に自在に取替えることにより、多数の対象物を効率よく押圧をすることができる。一旦セットした対象物に変更や修正などの必要が生じた場合にも、付属プレート5を台座2から取り外して所定の変更・修正などを行うこともできる。
【0013】垂直支柱6と水平柱7とからなるフレーム部8が台座2を跨ぐように台座2に立設してある。フレーム部8を構成する支柱6は必ずしも垂直に形成する必要はないが、垂直支柱にするのが望ましい。水平柱にはネジ穴9が貫通してあり、このネジ穴9に調整ネジを外周面に形成した回転軸11が上下方向に回転移動可能に挿通してある。回転軸11の上端近辺に設けられたハンドル13の操作により、回転軸11を上下方向に回転移動させると、旋回ヘッド12は上下方向に回転移動を行い、また回転軸下端の旋回ヘッド12が押圧部4に当接する。すなわち旋回ヘッド12の下方移動により、旋回ヘッド12は押圧部4に当接するとともに、押圧部4を連続的および/または段階的に押圧する一方、押圧部4に当接された旋回ヘッド12を上方に移動すると、押圧部4に加えられる押圧力は連続的および/または段階的に解除される。さらに旋回ヘッド12を上方に移動すると、旋回ヘッド12は押圧部4から完全に分離するから、押圧部4とこれと一体化た被覆部3を台座2から取り外すことができる。なお、台座2に架け渡すように立設されたフレーム部の水平柱7はグリップとしても機能するから、水平柱7を握持して押花機1を持ち上げて容易に動かすことができる。
【0014】押圧部4は回転軸の旋回ヘッド12の当接するセンター部13と、センター部13の外側に形成された周辺部14とからなり、押圧部4に加えられる押圧力が被覆部3を介して台座1、付属プレート6に載置された草花などの対象物を押圧する。センター部13は凹部をなし、センター部13に挿入される旋回ヘッド12は押圧部4の中央部分を強く押圧するとともに、その外側に形成された周辺部14をも適宜に押圧し、押圧部4に加えられる押圧力が被覆部3のほぼ全体に均一的に及ぶ。
【0015】押圧部4の周辺部はセンター部13を中心とし被覆部3の周縁に向けて延設された複数の押圧片14に形成し、また複数の押圧片14はほぼ等間隔の放射状に形成してある。図4、5に示すのは、押圧片14がセンター部13から十字形に延び、また押圧片14はセンター部13に近い基部が幅広となる一方、先端部に向けて漸次幅狭に形成してある。センター部13に加えられる押圧力はほぼ等間隔に設けられた複数の押圧片14を介して被覆部3の中央部と周縁部に及び、全体としてほぼ均一的な押圧が得られる。なお図7に示すのは、押圧片をセンター部13から一定の幅をもって直線状に形成したものである。
【0016】周辺部を複数の押圧片14に形成した場合、押圧部を軽量化あるいはコンパクト化することができ、押圧部の操作が簡易となるのみならず、押圧部4に加えられる押圧力が中央部と周縁部にも効果的に及ぶから、部分的に偏位しないで全体的にほぼ均一な押圧力を加えることができる。また押圧片14を摘み片として指で摘みながら、被覆部3と一体に固定された押圧部4を簡単に持ち上げ、あるいは動かすことができる。なお周辺部14は、前記のような押圧片に形成しないで、センター部を中心とするデスク状のプレートや矩形のプレートにしてもよい(いずれも図示せず)。
【0017】被覆部3には支柱と係合する一対の突出片15が形成してあり、突出片15は被覆部3の水平方向(横方向)における位置決め機能と、垂直支柱に沿い上下に移動して、被覆部の上下方向における案内機能を有する。一対の突出片15は、図示の場合、プレート状の被覆部3の対向する側縁から矩形の小片が突出するように形成してある。水平方向の位置決めについては、被覆部3(つまり突出片15)を水平方向に移動し、一対の突出片15を支柱6(側面)に当接して係合し、水平方向(横方向)の位置を決定する。これにより台座2および/または付属プレート5に配置された対象物(図示せず)に対する水平方向(横方向)の正確な位置決めを行う。
【0018】具体的には、押圧部4に固着された被覆部3を摘みながら持ち上げるとともに、台座2から、例えば2、3センチメートルの距離をおいた上方位置で、台座2とほぼ並行にかつ支柱6に向けて水平方向に移動させ(図2、3における矢標A方向)、一対の突出片15を支柱6(側面)に当接・係合させると、台座2(あるいは付属プレート5)に裁置された対象物に対して所定の位置が示される。
【0019】次に、上下方向の案内については、一対の突出片15を垂直支柱6側面)に沿って摺動しながら、被覆部3を台座2に向けて下降させると(図2、3における矢標B方向)、被覆部3は突出片15に案内され、不要なぶれなどを生ずることもなく、台座2あるいは付属プレート5に裁置された対象物を正確に被覆する。この場合、下方移動する距離に制限はなく、例えば5mm程度のわずかな距離でも下方への移動が可能な距離であれば、案内機能を発揮する。草花などの対象物に対して被覆部3を真上から垂直に下降して被覆するから、台座2などにセットされた草花は位置ずれを生ずることがなく、また正確な押圧が可能である。このようにして台座2と被覆部3(付属プレートを配置する場合を含む)との間に配置された草花などの対象物は、被覆部3の押圧により扁平化される。なお被覆部3は台座2から取り外すには、前記の操作とは逆に被覆部3を上方と水平方向にそれぞれ移動すればよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、押圧力の調整(微調整を含む)が可能であり、所定の押圧力を対象物に正確に加えることができる。特に対象物を連続的および/または段階的に押圧することができる。さらに対象物に対してほぼ均一な押圧力を加え、所望の押花を形成しうるものであり、取扱の容易なことも相まってビギナーから経験者まで広く利用することができる。
【出願人】 【識別番号】598176709
【氏名又は名称】有限会社安田製麺所
【出願日】 平成10年11月17日(1998.11.17)
【代理人】 【識別番号】100073793
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 淳三
【公開番号】 特開2000−154101(P2000−154101A)
【公開日】 平成12年6月6日(2000.6.6)
【出願番号】 特願平10−366030