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【発明の名称】 薬液散布機
【発明者】 【氏名】川口 宏祐

【要約】 【課題】移動、運搬作業が容易で、かつ軽量で安価な薬液散布機を提供する。

【解決手段】薬液を噴霧する場合には、スタンド37を後方に付勢し、スタンド37をスタンドストッパ41に止める。この状態でホース32を引き出す。噴霧作業終了後は、ドラムクラッチレバー35の操作によりドラムテンションプーリ33を押圧動作させてホース32を巻き取る。ホース巻取装置付き薬液散布機20を移動走行させるとき、スタンド37を支点39回りの所定角度を境に前方に付勢する。この状態で、ドラムテンションプーリ33を押圧動作させる。ホース巻取ドラム31は、車輪の役割を果たし、ホース巻取装置付き薬液散布機20は走行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 後部にハンドル(45)の取り付けられたフレーム(11)と、該フレーム(11)に搭載されたエンジン(15)と、該エンジン(15)の動力を伝達する動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)と、該動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)により回転駆動されるポンプ(23)と、前記フレーム(11)に軸支され、前記動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)により回転駆動されることで、前記ポンプ(23)に接続されたホース(32)が巻き取られるホース巻取ドラム(31)と、前記フレーム(11)の前部に配設された車輪(13)と、前記フレーム(11)の後部に配設され、前記ホース巻取ドラム(31)の地面からの離脱又は着地を切り換え保持する離脱等保持手段(37、39、41、43)と、前記動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)による動力の伝達を制御する動力伝達制御手段(33、35)とを備えたことを特徴とする薬液散布機。
【請求項2】 前記動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)は、ベルト(19、27)及び/又はプーリ(17、21、25、29)を有し、前記動力伝達制御手段(33、35)は、該ベルト(19、27)又はプーリ(17、21、25、29)に対しテンションを与えるテンションプーリ(33)を有することを特徴とする請求項1記載の薬液散布機。
【請求項3】 前記離脱等保持手段(37、39、41、43)は、前記フレーム(11)の所定点を支点(39)として回動可能なスタンド(37)と、該スタンド(37)が後方に開き過ぎるのを防止するスタンドストッパ(41)と、前記スタンド(37)を前記支点(39)回りの所定角度を境に前方又は後方のいずれかに付勢する弾性体(43)とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の薬液散布機。
【請求項4】 前記ホース巻取ドラム(31)の外周には摩擦材(53)が配設されたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の薬液散布機。
【請求項5】 前記ホース巻取ドラム(31)の外周にはタイヤが環装されたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の薬液散布機。
【請求項6】 前記ホース巻取ドラム(31)の内側所定箇所(49)には、前記ホース(32)の巻取後にホース(32)端部を固定するためのホース端部固定手段(47、51)が配設されたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の薬液散布機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薬液散布機に係わり、特に移動、運搬作業が容易で、かつ軽量で安価な薬液散布機に関する。
【0002】
【従来の技術】農作物の病害虫防除に用いられているホース巻取装置付き薬液散布機は、手押し式のものでも少なくとも75kgf以上、重いものでは150kgfと、かなりの重量があるため、移動のための車輪が付いたものが一般的である。このホース巻取装置付き薬液散布機を使い、農作物に農薬を散布し、病害虫の防除作業を行う場合、次のような手順でホース巻取装置付き薬液散布機を移動、運搬する。まず、農家の格納場所からホース巻取装置付き薬液散布機を引き出して、軽四輪トラックの荷台に積み込む。
【0003】その後、圃場に運び、軽四輪トラックに搭載した状態で、ホース巻取装置からホースを引き出し、薬剤を散布して、防除作業を行う。また、ホース巻取装置付き薬液散布機を地上に下ろして作業を行う場合もある。作業が終了したら、圃場から農家に戻り、ホース巻取装置付き薬液散布機を軽四輪トラックから下ろし、再び格納場所に格納する。
【0004】軽四輪トラックへのホース巻取装置付き薬液散布機の積み下ろし作業の様子を図5に示す。図5は、軽四輪トラック1の荷台3に、長さ2メートル程度の歩み板5をかけて、ホース巻取装置付き薬液散布機10を作業者7が、手で押し上げて積み込みを行っている所である。この作業は昨今、農家の人手不足からl人で行われることも多くなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホース巻取装置付き薬液散布機10の積み下ろしは、重量があるため高齢者にとってはかなりの重労働となり、腰痛や機体の落下事故などの危険が伴う作業である。また、防除作業が終わって、圃場から戻り、軽四輪トラック1の荷台3からホース巻取装置付き薬液散布機10を下ろす場合等にも、同様の労力や危険の恐れがある。
【0006】一方、従来より省力化の手段として、搭載エンジンの動力を使って、ベルト伝導やミッション伝導により、車輪を駆動する方法がある(公開実用新案公報昭64−44880、公開特許公報平10−165072)。
【0007】しかしながら、これらの駆動方法では、クラッチやブレーキなども装備するため、使用頻度が少ないにも拘わらずコスト高になり、また重量増加となるなどの恐れがある。本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、移動、運搬作業が容易で、かつ軽量で安価な薬液散布機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明(請求項1)は、後部にハンドル(45)の取り付けられたフレーム(11)と、該フレーム(11)に搭載されたエンジン(15)と、該エンジン(15)の動力を伝達する動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)と、該動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)により回転駆動されるポンプ(23)と、前記フレーム(11)に軸支され、前記動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)により回転駆動されることで、前記ポンプ(23)に接続されたホース(32)が巻き取られるホース巻取ドラム(31)と、前記フレーム(11)の前部に配設された車輪(13)と、前記フレーム(11)の後部に配設され、前記ホース巻取ドラム(31)の地面からの離脱又は着地を切り換え保持する離脱等保持手段(37、39、41、43)と、前記動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)による動力の伝達を制御する動力伝達制御手段(33、35)とを備えて構成した。
【0009】フレーム(11)の後部にはハンドル(45)が取り付けられている。このフレーム(11)には、エンジン(15)が搭載されている。動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)は、エンジン(15)の動力を伝達する。ポンプ(23)は、この動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)により回転駆動される。
【0010】一方、ホース巻取ドラム(31)も、ポンプ(23)と同様に動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)により回転駆動される。ホース巻取ドラム(31)は、フレーム(11)に軸支されており、ポンプ(23)に接続されたホース(32)を巻き取る。また、車輪(13)がフレーム(11)の前部に配設されている。
【0011】そして、フレーム(11)の後部には、離脱等保持手段(37、39、41、43)が配設され、ホース巻取ドラム(31)の地面からの離脱又は着地を切り換え、その状態を保持する。動力伝達制御手段(33、35)は、動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)による動力の伝達を断接若しくは摩擦制御可能である。
【0012】ハンドル(45)を持ち上げれば、フレーム(11)は、車輪(13)により手押し移動することも可能である。また、離脱等保持手段(37、39、41、43)により、ホース巻取ドラム(31)を地面から離脱させれば、エンジン(15)の動力によりホース(32)を巻き取ることが可能となる。
【0013】一方、離脱等保持手段(37、39、41、43)により、ホース巻取ドラム(31)を地面に着地させれば、エンジン(15)の動力によりフレーム(11)を自動走行させることが出来る。走行の制御は、動力伝達制御手段(33、35)により行う。
【0014】以上により、薬液散布機(20)の移動操作は簡便に行え、一人でも操作可能である。また、1台のエンジン(15)を、ポンプ(23)の駆動、ホース巻取ドラム(31)によるホース(32)の巻き取り及びフレーム(11)の自動走行に兼用したため、軽量で安価である。
【0015】また、本発明(請求項2)は、前記動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)は、ベルト(19、27)及び/又はプーリ(17、21、25、29)を有し、前記動力伝達制御手段(33、35)は、該ベルト(19、27)又はプーリ(17、21、25、29)に対しテンションを与えるテンションプーリ(33)を有することを特徴とする。
【0016】動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)は、ベルト(19、27)とプーリ(17、21、25、29)を組み合わせて構成したものや、プーリ(17、21、25、29)を複数個組み合わせて構成したものの双方を含む。動力伝達制御手段(33、35)にはテンションプーリ(33)を用いる。そして、ベルト(19、27)とプーリ(17、21、25、29)を組み合わせて構成した場合には、このテンションプーリ(33)は、ベルト(19、27)に対しテンションを与える。
【0017】また、プーリ(17、21、25、29)を複数個組み合わせて構成した場合には、このテンションプーリ(33)は、プーリ(17、21、25、29)に対しテンションを与える。以上により、動力伝達手段(17、19、21、25、27、29)と動力伝達制御手段(33、35)を簡易な構成で安価に実現出来る。
【0018】更に、本発明(請求項3)は、前記離脱等保持手段(37、39、41、43)は、前記フレーム(11)の所定点を支点(39)として回動可能なスタンド(37)と、該スタンド(37)が後方に開き過ぎるのを防止するスタンドストッパ(41)と、前記スタンド(37)を前記支点(39)回りの所定角度を境に前方又は後方のいずれかに付勢する弾性体(43)とを備えて構成した。
【0019】スタンド(37)は、フレーム(11)の所定点を支点(39)として回動可能である。スタンドストッパ(41)は、このスタンド(37)が後方に開き過ぎるのを防止する。即ち、スタンド(37)がスタンドストッパ(41)により停止されたとき、ホース巻取ドラム(31)が地面から離脱された状態が保持されるようにスタンドストッパ(41)を配設する。スタンド(37)が支点(39)回りの所定角度を境に、前方又は後方のいずれかに付勢されるように、弾性体(43)を配設する。以上により、離脱等保持手段(37、39、41、43)を簡易な構成で安価に実現出来る。
【0020】更に、本発明(請求項4)は、前記ホース巻取ドラム(31)の外周には摩擦材(53)が配設されたことを特徴とする。坂道等であっても走行し易いように、ホース巻取ドラム(31)の外周には摩擦材(53)を配設する。
【0021】更に、本発明(請求項5)は、前記ホース巻取ドラム(31)の外周にはタイヤが環装されたことを特徴とする。
【0022】更に、本発明(請求項6)は、前記ホース巻取ドラム(31)の内側所定箇所(49)には、前記ホース(32)の巻取後にホース(32)端部を固定するためのホース端部固定手段(47、51)が配設されたことを特徴とする。
【0023】ホース巻取ドラム(31)を自動走行させたときに、ホース(32)が走行の邪魔にならないように、ホース(32)端部をホース巻取ドラム(31)の内側所定箇所(49)に固定する。内側所定箇所(49)は、ホース(32)の引き出しや巻き取りに支障の無いように、ホース巻取ドラム(31)の側板内側の凹部(49)とするのが望ましい。ホース端部固定手段(47、51)は、例えば雄ねじと雌ねじで構成する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の実施形態の全体構成図を図1に示す。図1において、ホース巻取装置付き薬液散布機20のフレーム11の底部前方には車輪13が左右に取り付けられている。エンジン15はVプーリ17を回転するようになっている。
【0025】Vプーリ17の回転は、Vベルト19を介してVプーリ21に伝達されるようになっている。そして、Vプーリ21の回転により、ポンプ23の図示しないクランク軸が駆動され、また、同時にこのクランク軸に連結されたVプーリ25が回転されるようになっている。
【0026】Vプーリ25の回転は、Vベルト27を介してVプーリ29に伝達され、ホース巻取ドラム31が回転駆動されるようになっている。ホース巻取ドラム31には、ホース32が巻き取られるようになっている。Vプーリ17、Vベルト19、Vプーリ21、Vプーリ25、Vベルト27及びVプーリ29は、動力伝達手段に相当する。
【0027】ホース32の一端は、ポンプ23と接続されている。また、別途、農薬を希釈した図示しない吸水タンクが用意されている。そして、ポンプ23は、この吸水タンクから図示しない吸水管を介して薬液を吸入するようになっている。吸入された薬液は、ホース32の他端に取り付けられた図示しない噴霧ノズルに圧送されるようになっている。
【0028】Vベルト19には、図示しないポンプ用テンションプーリが断接可能に配設されている。このポンプ用テンションプーリは、図示しないポンプ用クラッチレバーの操作により、Vベルト19を押圧するようになっている。また、Vベルト27には、ドラムテンションプーリ33が断接可能に配設されている。このドラムテンションプーリ33は、ドラムクラッチレバー35の操作により、Vベルト27を押圧するようになっている。ドラムテンションプーリ33及びドラムクラッチレバー35は、動力伝達制御手段に相当する。
【0029】スタンド37は、フレーム11の支点39を中心に回動可能なようになっている。スタンドストッパ41は、このスタンド37が後方に開き過ぎるのを防止するようになっている。スプリング43は、スタンド37が支点39回りの図示しない所定角度を境に、前方又は後方のいずれかに付勢されるように配設されている。
【0030】図1中のスタンド37は、実線で示した場合が所定角度より後方に付勢された場合を示し、点線で示した場合が所定角度より前方に付勢された場合を示す。スタンド37、支点39、スタンドストッパ41及びスプリング43は、離脱等保持手段に相当する。
【0031】また、フレーム11の後方には、ハンドル45が固定されている。なお、ホース32の他端には、図2に示すようにホース固定用雌ねじナット47が取り付けられている。一方、ホース巻取ドラム31には、ホース32の巻き取り中にホース32が外部に外れないように、図示しないドラムの左右両サイドには、巻取ドラム側板34が取り付けられている。
【0032】巻取ドラム側板34の一方の内側には、凹部49が配設され、ホース固定用雄ねじ51がこの凹部49内に凹部49の深さ内に突設されている。そして、ホース固定用雌ねじナット47は、ホース32がホース巻取ドラム31により巻き取られた後に、ホース固定用雄ねじ51と螺合されて巻取ドラム側板34の一方に止められるようになっている。ホース固定用雌ねじナット47及びホース固定用雄ねじ51は、ホース端部固定手段に相当する。
【0033】図3に、巻取ドラム側板34の一方の部分拡大図を示す。巻取ドラム側板34の外周には、摩擦材53が貼設されている。摩擦材53は、左右両方の巻取ドラム側板34に対して貼設されている。
【0034】次に、本発明の実施形態の動作を説明する。まず、薬液を噴霧する場合について説明する。このとき、スタンド37は、図1中に実線で示したように、支点39回りの所定角度を境に、後方に付勢し、スタンド37がスタンドストッパ41により止められた状態にある。また、ドラムテンションプーリ33は、押圧をかけないようにドラムクラッチレバー35は解除状態にある。
【0035】ホース巻取ドラム31は拘束されていないので、この状態でホース32を引き出す。ホース32の先端には図示しない噴霧ノズルを接続する。その後、エンジン15を起動し、ポンプ用クラッチレバーを操作してポンプ用テンションプーリを押圧動作させる。そして、薬液の噴霧作業を行う。
【0036】噴霧作業終了後は、ポンプ用クラッチレバーを解除操作する。そして、噴霧ノズルをホース32から外す。その後、ドラムクラッチレバー35の操作によりドラムテンションプーリ33を押圧動作させる。このとき、ホース巻取ドラム31は回転され、ホース32は巻き取られる。ホース32の巻き取り完了後には、ドラムクラッチレバー35を解除操作する。そして、ホース32の弛み等の出来るだけ少ない状態で、ホース固定用雌ねじナット47を雄ねじ51に螺合する。これにより、ホース32は巻取ドラム側板34の高さ内に収納される。
【0037】次に、このホース巻取装置付き薬液散布機20を移動走行させたり、歩み板を使って軽四輪トラックの荷台に自走搭載する場合について説明する。ホース巻取装置付き薬液散布機20を移動走行させるとき、スタンド37は、図1中に点線で示したように、支点39回りの所定角度を境に、前方に付勢する。スタンド37は、フレーム11の下部により止められている。このとき、巻取ドラム側板34の外周は、着地状態にある。
【0038】この状態で、ドラムクラッチレバー35の操作によりドラムテンションプーリ33を押圧動作させる。ホース巻取ドラム31は、エンジン15の動力が伝えられ回転する。ホース巻取ドラム31は、車輪の役割を果たし、ホース巻取装置付き薬液散布機20は走行する。このとき、ホース32は巻取ドラム側板34の高さ内に収納固定されているので、走行の邪魔にはならない。ドラムテンションプーリ33は、断接操作の他に半クラッチ状態の回転制御も行える。
【0039】図4に、歩み板5を使って、軽四輪トラック1の荷台3にホース巻取装置付き薬液散布機20を自走搭載する様子を示す。巻取ドラム側板34の外周には、摩擦材が貼設されているので、歩み板5等の坂道でも容易に登板搭載可能である。なお、ホース巻取ドラム31の外周に、タイヤを環装してもよい。
【0040】次に、ホース巻取装置付き薬液散布機20を軽四輪トラック1の荷台3から歩み板5を使って降ろす場合について説明する。図4に示すように、ホース巻取装置付き薬液散布機20は、エンジン15を停止した状態で、ドラムクラッチレバー35を半クラッチにしながら、ドラムテンションプーリ33とVベルト27間に摩擦制動をかけながら降ろす。
【0041】以上により、スタンド37を開閉することにより、ホース巻取ドラム31をホース巻き取り用及び駆動輪の両機能に使い分けられる。このように、ホース巻取ドラム31を駆動輪として兼用したため、従来のような専用の駆動タイヤを必要とせず、ホース巻取装置付き薬液散布機20を軽量、かつ安価に提供できる。
【0042】ドラムテンションプーリ33は、1台で巻き取り用クラッチと自走駆動用クラッチを兼ね、またドラムクラッチレバー35も兼用であるため、構成部品点数が極めて少なくて済み、ホース巻取装置付き薬液散布機20を安価に提供できる。径の大きな巻取ドラム側板34の外周を駆動輪としたため、走行トルクを大きくとれる。そして、巻取ドラム側板34の外周には、摩擦材53が接着されているので、歩み板5による軽四輪トラック1への登板搭載が容易である。
【0043】なお、Vプーリ25の回転は、Vベルト27を介してVプーリ29に伝達されるとして説明したが、Vベルト27を用いず、プーリのみを複数個組み合わせて動力伝達することも可能である。このとき、ドラムテンションプーリを、プーリ間に直接介在させてドラムテンションプーリによる押圧、離脱若しくは半クラッチ状態を実現出来る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、離脱等保持手段(37、39、41、43)を配設し、ホース巻取ドラム(31)の地面からの離脱又は着地を切り換え保持するよう構成したので、ホース巻取ドラム(31)はホース(32)の巻き取り用と駆動輪として機能の両機能を果たすことが出来る。また、1台のエンジン(15)を、ポンプ(23)の駆動、ホース巻取ドラム(31)によるホース(32)の巻き取り及びフレーム(11)の自動走行に兼用したため、軽量で安価である。
【出願人】 【識別番号】000141174
【氏名又は名称】株式会社丸山製作所
【出願日】 平成11年2月10日(1999.2.10)
【代理人】 【識別番号】100105201
【弁理士】
【氏名又は名称】椎名 正利
【公開番号】 特開2000−228939(P2000−228939A)
【公開日】 平成12年8月22日(2000.8.22)
【出願番号】 特願平11−32477