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【発明の名称】 疑似音声生成装置
【発明者】 【氏名】山本 明男

【要約】 【課題】阻害対象にとって意味のある音声を含んだ変化に富む警告音声を出力することが可能な疑似音声発生装置を提供する。

【解決手段】鳥類を屋外施設の近辺から追い払うための鳥害対策システムに備えられる疑似音声生成装置において、対象となる鳥類によって発せられる音声の特徴を表す音声情報を入力する音声情報入力手段111と、音声情報に対象となる鳥類にとって警告の意味を表す音声の特徴を付加して出力対象の音声情報として出力する警告情報付加手段112と、出力対象の音声情報によって表される特徴を備えた疑似音声を再生して出力する音声出力手段113とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鳥類を屋外施設の近辺から追い払うための鳥害対策システムに備えられる疑似音声生成装置において、対象となる鳥類によって発せられる音声の特徴を表す音声情報を入力する音声情報入力手段と、前記音声情報に前記対象となる鳥類にとって警告の意味を表す音声の特徴を付加して出力対象の音声情報として出力する警告情報付加手段と、前記出力対象の音声情報によって表される特徴を備えた疑似音声を再生して出力する音声出力手段とを備えたことを特徴とする疑似音声生成装置。
【請求項2】 鳥類を屋外施設の近辺から追い払うための鳥害対策システムに備えられる疑似音声生成装置において、対象となる鳥類によって発せられる音声の特徴を表す音声情報を入力する音声情報入力手段と、前記音声情報を所定の範囲で無作為に変化させて、出力対象の音声情報として出力する変形手段と、前記出力対象の音声情報によって表される特徴を備えた疑似音声を再生して出力する音声出力手段とを備えたことを特徴とする疑似音声生成装置。
【請求項3】 鳥類を屋外施設の近辺から追い払うための鳥害対策システムに備えられる疑似音声生成装置において、対象となる鳥類によって発せられる音声の特徴を表す音声情報を入力する音声情報入力手段と、前記音声情報に阻害対象となる動物にとって警告の意味を表す音声の特徴を付加して出力対象の音声情報として出力する警告情報付加手段と、前記音声情報を所定の範囲で無作為に変化させて、出力対象の音声情報として出力する変形手段と、前記出力対象の音声情報によって表される特徴を備えた疑似音声を再生して出力する音声出力手段と、前記警告情報付加手段で得られた音声情報と前記変形手段によって得られた音声情報とのいずれかを無作為に選択し、出力対象の音声情報として前記音声出力手段に送出する選択手段とを備えたことを特徴とする疑似音声生成装置。
【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の疑似音声生成装置において、音声情報入力手段は、装置外部の音声を外部音声として収集する音声収集手段と、前記外部音声の特徴を表す音声情報を抽出する特徴抽出手段とを備えた構成であることを特徴とする疑似音声生成装置。
【請求項5】 請求項4に記載の疑似音声生成装置において、音声情報入力手段は、特徴抽出手段によって抽出された複数の音声情報を蓄積する音声蓄積手段と、前記音声蓄積手段に蓄積された複数の音声情報のいずれかを無作為に選択し、入力音声情報として送出する収集音声選択手段とを備えた構成であることを特徴とする疑似音声生成装置。
【請求項6】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の疑似音声生成装置において、音声情報入力手段は、対象となる鳥類に刺激として与えるべき複数の刺激音声の特徴を表す音声情報を保持する刺激音声保持手段と、前記刺激音声保持手段に保持された音声情報のいずれかを無作為に選択し、入力音声情報として送出する刺激音声選択手段とを備えた構成であることを特徴とする疑似音声生成装置。
【請求項7】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の疑似音声生成装置において、音声出力手段によって出力される疑似音声の音量を無作為に変動させる音量制御手段を備えた構成であることを特徴とする疑似音声生成装置。
【請求項8】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の疑似音声生成装置において、音声出力手段が疑似音声の出力を継続する時間および疑似音声の出力を停止する期間を無作為に変動させる出力パターン制御手段を備えた構成であることを特徴とする疑似音声生成装置。
【請求項9】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の疑似音声生成装置において、現在の日付および時刻を計測する日時計測手段と、対象となる鳥類の活動と季節および時刻との関連に関する条件情報を保持する条件情報保持手段と、前記条件情報と前記現在の日付および時刻とに基づいて、前記対象となる鳥類が活動中であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて、疑似音声生成装置に対する動作電力の供給を制御する電力制御手段とを備えた構成であることを特徴とする疑似音声生成装置。
【請求項10】 請求項4に記載の疑似音声生成装置において、音声収集手段による収集結果に応じて、音声出力手段による疑似音声の出力動作の停止および再開を制御する出力制御手段を備えた構成であることを特徴とする疑似音声生成装置。
【請求項11】 請求項4に記載の疑似音声生成装置において、動作確認指示の入力に応じて所定の確認音声の特徴を示す音声情報を送出して、音声出力手段の処理に供する確認音声生成手段と、前記動作確認指示の入力に応じて、音声収集手段によって収集された外部音声の特徴を示す音声情報を特徴抽出手段から受け取り、前記所定の確認音声の特徴を示す音声情報と照合する照合手段と、所定のタイミングで前記動作確認指示を送出し、前記照合手段によって得られる照合結果に応じて、疑似音声生成装置が正常に動作しているか否かを判定する動作判定手段とを備えた構成であることを特徴とする疑似音声生成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外に設置されたGPSアンテナ施設などに鳥類などが接近することを防ぐための鳥害対策システムに用いられる疑似音声生成装置に関するものである。GPSアンテナ施設などに鳥類が接近すると、鳥類がアンテナに衝突することによるアンテナ設備の破損やアンテナ施設での営巣による電波障害が発生することが考えられる。また、鳥類が、アンテナを止まり木として利用したりすると、それだけで、アンテナのアライメント調整が狂ってしまい、例えば、GPSアンテナでは、衛星からの微弱な電波を受信することができなくなってしまう可能性がある。このため、このような施設に鳥類を近づけないための技術が必要とされている。
【0002】
【従来の技術】従来は、アンテナ施設などへの鳥類の接近を阻止する方策として、例えば、案山子をたてたり、目玉を模した模様の風船を上げたり、また、銃の発射音などの警告音声を流すなどの方法が採られていた。これらの方法は、おしなべて鳥類に見慣れないあるいは不快な刺激を与えることによって、鳥類を驚かせてその場から追い払うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したような案山子や風船、警告音声は、鳥類にとって目新しい刺激あるいは不快な刺激ではあるが、それ自体が鳥類にとって何らかの意味を持っているわけではない。また、当初は目新しい刺激、あるいは、非常に不快な刺激であっても、長期間にわたって単調に刺激を与え続けると、鳥類は、その刺激に慣れてしまい、追い払う効果が得られなくなってしまう。
【0004】その一方、鳥類は、その種類ごとに固有の「歌」を持っており、この「歌」によってある程度のコミュニケーションを取っていることが知られている。また、この「歌」は、棲息地域ごとに若干異なっており、警告を表す「歌」の存在も知られている(「動物の生態と環境」河内俊英、桜谷保之 共立出版。「行動研究入門」P.マーティン、P.ベインソン 東海大学出版)。
【0005】従来の鳥害対策のために利用されていた警告音声それ自体が、鳥類にとっては意味のない単なる刺激であるのに対して、上述した「歌」は、それぞれの種族に属する個体間のいわば言語であるから、繰り返しの如何にかかわらず警告を表す「歌」が持つ意味は変化しないと考えられる。本発明は、阻害対象にとって意味のある音声を含んだ変化に富む警告音声を出力することが可能な疑似音声生成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1に、請求項1、請求項2および請求項6乃至請求項9の疑似音声生成装置の原理ブロック図を示す。請求項1の発明は、鳥類を屋外施設の近辺から追い払うための鳥害対策システムに備えられる疑似音声生成装置において、対象となる鳥類によって発せられる音声の特徴を表す音声情報を入力する音声情報入力手段111と、音声情報に対象となる鳥類にとって警告の意味を表す音声の特徴を付加して出力対象の音声情報として出力する警告情報付加手段112と、出力対象の音声情報によって表される特徴を備えた疑似音声を再生して出力する音声出力手段113とを備えたことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明は、音声情報入力手段111によって入力された音声情報を、警告情報付加手段112により、対象となる鳥類にとって警告を意味する音声に相当する音声情報に変換し、音声出力手段113を介して出力することにより、アンテナ施設などに近づいた鳥類に対して、意味のある疑似音声を刺激として与えることができ、その意味により鳥類に対する忌避効果を得ることが可能である。
【0008】請求項2の発明は、鳥類を屋外施設の近辺から追い払うための鳥害対策システムに備えられる疑似音声生成装置において、対象となる鳥類によって発せられる音声の特徴を表す音声情報を入力する音声情報入力手段111と、音声情報を所定の範囲で無作為に変化させて、出力対象の音声情報として出力する変形手段114と、出力対象の音声情報によって表される特徴を備えた疑似音声を再生して出力する音声出力手段113とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、変形手段114により、音声情報入力手段111によって入力された音声情報をランダムに変形し、音声出力手段113を介して出力することにより、アンテナ施設などに近づいた鳥類に対して、変化に富んだ疑似音声を刺激として与えることができ、その疑似音声そのものによって鳥類のなわばり意識を刺激するとともに、疑似音声の多彩な変化により鳥類が刺激としての音声に慣れることを困難にすることができる。
【0010】図2に、請求項3乃至請求項5および請求項10、請求項11の疑似音声生成装置の原理ブロック図を示す。請求項3の発明は、鳥類を屋外施設の近辺から追い払うための鳥害対策システムに備えられる疑似音声生成装置において、対象となる鳥類によって発せられる音声の特徴を表す音声情報を入力する音声情報入力手段111と、音声情報に阻害対象となる動物にとって警告の意味を表す音声の特徴を付加して出力対象の音声情報として出力する警告情報付加手段112と、音声情報を所定の範囲で無作為に変化させて、出力対象の音声情報として出力する変形手段114と、出力対象の音声情報によって表される特徴を備えた疑似音声を再生して出力する音声出力手段113と、警告情報付加手段112で得られた音声情報と変形手段114によって得られた音声情報とのいずれかを無作為に選択し、出力対象の音声情報として音声出力手段113に送出する選択手段115とを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、選択手段115により、警告を意味する音声に相当する音声情報とランダムな変形が加えられた音声情報とをランダムに切り替えて音声出力手段113の処理に供することにより、疑似音声のヴァリエーションを更に豊富にするとともに、疑似音声が持つ警告の意味の風化を防ぐことができる。請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の疑似音声生成装置において、音声情報入力手段111は、装置外部の音声を外部音声として収集する音声収集手段121と、外部音声の特徴を表す音声情報を抽出する特徴抽出手段122とを備えた構成であることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、音声収集手段121によって収集された外部音声を特徴抽出手段122の処理に供することにより、その地域に棲息する鳥類の音声の特徴を抽出して得られる音声情報を利用することができる。請求項5の発明は、請求項4に記載の疑似音声生成装置において、音声情報入力手段111は、特徴抽出手段122によって抽出された複数の音声情報を蓄積する音声蓄積手段123と、音声蓄積手段123に蓄積された複数の音声情報のいずれかを無作為に選択し、入力音声情報として送出する収集音声選択手段124とを備えた構成であることを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、特徴抽出手段122によって得られた音声情報を音声蓄積手段123に蓄積しておき、収集音声選択手段124により、無作為に選択して疑似音声の生成処理に利用することができるので、その地域に多彩な鳥類が棲息している場合にも柔軟に対応することが可能である。請求項6の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の疑似音声生成装置において、音声情報入力手段111は、対象となる鳥類に刺激として与えるべき複数の刺激音声の特徴を表す音声情報を保持する刺激音声保持手段125と、刺激音声保持手段125に保持された音声情報のいずれかを無作為に選択し、入力音声情報として送出する刺激音声選択手段126とを備えた構成であることを特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、刺激音声保持手段125と刺激音声選択手段126との動作により、予め用意した複数の刺激音声のいずれかをランダムに選択して、疑似音声の生成処理に供することができるので、より変化に富んだ疑似音声を生成することができる。請求項7の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の疑似音声生成装置において、音声出力手段113によって出力される疑似音声の音量を無作為に変動させる音量制御手段116を備えた構成であることを特徴とする。
【0015】請求項7の発明は、音量制御手段116により、疑似音声の音量を変化させることにより、アンテナ施設などに接近してくる鳥類に対して、更に変化に富んだ刺激として疑似音声を与えることができる。請求項8の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の疑似音声生成装置において、音声出力手段113が疑似音声の出力を継続する時間および疑似音声の出力を停止する期間を無作為に変動させる出力パターン制御手段117を備えた構成であることを特徴とする。
【0016】請求項8の発明は、出力パターン制御手段117により、疑似音声の出力パターンを変化させることにより、アンテナ施設などに接近してくる鳥類に対して、更に変化に富んだ刺激として疑似音声を与えることができる。請求項9の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の疑似音声生成装置において、現在の日付および時刻を計測する日時計測手段131と、対象となる鳥類の活動と季節および時刻との関連に関する条件情報を保持する条件情報保持手段132と、条件情報と現在の日付および時刻とに基づいて、対象となる鳥類が活動中であるか否かを判定する判定手段133と、判定手段133による判定結果に応じて、疑似音声生成装置に対する動作電力の供給を制御する電力制御手段134とを備えた構成であることを特徴とする。
【0017】請求項9の発明は、日時計測手段131によって得られる日付および時刻と条件情報保持手段132に保持された条件情報とに基づいて、判定手段133および電力制御手段134が動作することにより、対象となる鳥類の活動時間に合わせて、疑似音声生成装置に動作のための電力を供給することができる。請求項10の発明は、請求項4に記載の疑似音声生成装置において、音声収集手段121による収集結果に応じて、音声出力手段113による疑似音声の出力動作の停止および再開を制御する出力制御手段135を備えた構成であることを特徴とする。
【0018】請求項10の発明は、出力制御手段135により、音声収集手段121による収集結果に応じて、疑似音声の出力動作を制御することにより、例えば、アンテナ施設などに鳥類が接近してきたときに、選択的に疑似音声を出力することが可能となり、疑似音声を対象となる鳥類に有効に作用させることができる。請求項11の発明は、請求項4に記載の疑似音声生成装置において、動作確認指示の入力に応じて所定の確認音声の特徴を示す音声情報を送出して、音声出力手段113の処理に供する確認音声生成手段136と、動作確認指示の入力に応じて、音声収集手段121によって収集された外部音声の特徴を示す音声情報を特徴抽出手段122から受け取り、所定の確認音声の特徴を示す音声情報と照合する照合手段137と、所定のタイミングで動作確認指示を送出し、照合手段137によって得られる照合結果に応じて、疑似音声生成装置が正常に動作しているか否かを判定する動作判定手段138とを備えた構成であることを特徴とする。
【0019】請求項11の発明は、動作判定手段138からの動作確認指示に応じて、確認音声生成手段136と照合手段137とが動作し、この照合手段137による照合結果を動作判定手段138の処理に供することにより、音声収集手段121の機能を利用して、疑似音声生成装置の動作確認を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0021】図3に、請求項4の発明を適用した請求項1の疑似音声生成装置の実施形態を示す。図3に示した疑似音声生成装置において、マイク201は、請求項4で述べた音声収集手段121に相当するものであり、外界の音声を集音して特徴抽出手段122に相当する入力音声処理部202の処理に供する構成となっており、これらの各部によって、請求項1で述べた音声情報入力手段111の機能を実現し、鳥類の音声の特徴を表す音声情報を疑似音声生成装置内に入力する構成となっている。
【0022】また、この入力音声処理部202によって得られた処理結果は、警戒音声生成部203から得られる警戒音声(後述する)とともにミキサ204に入力され、このミキサ204による加算結果が、請求項1で述べた音声出力手段113を形成する音声出力処理部205およびスピーカ206を介して出力される構成となっている。
【0023】図3に示した入力音声処理部202において、アナログ−ディジタル変換(A/D)部211は、フィルタ212を介して受け取った入力音声をサンプリングしてディジタルデータに変換し、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)213による高速フーリエ変換処理に供する構成となっている。また、音声出力処理部205において、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)214は、ミキサ204の出力を再度高速フーリエ変換して、ディジタル−アナログ変換(D/A)部215の処理に供する構成となっており、このディジタル−アナログ変換部215の出力が、フィルタ216を介してスピーカ206に送出される構成となっている。
【0024】ここで、鳥類の「歌」においては、図4(a)に示すように、通常の「歌」を所定の周波数帯域(6kHz 〜9kHz)分だけ周波数の高い方向にずらすことにより、「警告」の意味が伝えられることが知られている(「動物の生態と環境」河内俊英、桜谷保之 共立出版。「行動研究入門」P.マーティン、P.ベインソン東海大学出版)。
【0025】したがって、警戒音声生成部203は、鳥類の「歌」において、警告を意味する周波数の差分(6kHz 〜9kHz)に相当する音声スペクトルを生成し、これを警戒音声としてミキサ204に送出する構成とすればよい。このような警戒音声と入力音声処理部202によってられた処理結果とをミキサ204に入力することにより、図4(b)に示すように、マイク201によって集音したその地域に棲息する鳥類の「歌」(図において、太い実線で示す)に基づいて、警告の意味を付加した「歌」(図において、細線で示す)を合成することができる。
【0026】すなわち、警戒音声生成部203とミキサ204とにより、請求項1で述べた警告情報付加手段112の機能が実現されている。ここで、鳥類は、その生育期間中に親鳥の歌声を鋳型として記憶し、成鳥になって自ら歌うときには、その鋳型に合わせて歌う特性を持っており、この鋳型により、個々の鳥類が棲息する地域ごとの方言や言語の違いに相当するものが継承されていると考えられている。
【0027】つまり、請求項4の発明を適用し、その地域においてそこに棲息する鳥類の「歌」を収録し、これに警告の意味を付加することにより、まさに阻害対象である鳥類に対して、より効果的に警告の意味を伝える「歌」に相当する音声スペクトルを合成することが可能となる。この「歌」が伝える「警告」の意味は、人間の言語に相当する意味のある情報であり、単なる刺激に比べて風化しにくいと期待できる。
【0028】したがって、この「歌」に相当する音声スペクトルを音声出力処理部205によって疑似警戒音声に変換してスピーカ206を介して出力し、鳥類に警告の意味を持つ刺激を与えることにより、長期間にわたって鳥類の施設への接近を阻害することが可能である。
【0029】その一方、鳥類にとって意味のない単なる刺激であっても、その刺激の与え方が変化に富んでいれば、鳥類は与えられる刺激に慣れにくいと考えられるから、鳥類を阻害する方法として、変化に富んだ刺激を生成する方法も有効だと考えられる。次に、変化に富んだ刺激を与える音声を生成する方法について説明する。
【0030】図5に、請求項6乃至請求項8の発明を適用した請求項2の疑似音声生成装置の実施形態を示す。図5に示した疑似音声生成装置は、刺激音声保持部221に保持された刺激音声を調音処理部222によって変化させ、音声出力処理部205の処理に供する構成となっている。
【0031】また、図5において、ランダム化制御部223は、例えば、後述する各部に対応してそれぞれランダムな数値を生成し、各部に対応して生成した数値をランダム制御指示として送出する構成となっている。上述した刺激音声保持部221は、請求項6で述べた刺激音声保持手段125に相当するものであり、刺激音声として、例えば、阻害対象となる鳥類の平均的な警戒音声を標本化して得られた少なくとも1つの音声スペクトルを保持しておき、ランダム化制御部223から受け取ったランダム制御指示に応じて、いずれかの音声スペクトルを調音処理部222に送出することにより、請求項1で述べた音声情報入力手段111の機能を果たす構成となっている。
【0032】また、この調音処理部222は、上述した刺激音声保持部221から音声スペクトルを受け取り、ランダム化制御部223から受け取ったランダム制御指示に応じて、例えば、鳥類の可聴範囲内(100Hz〜100kHz)でこの音声スペクトルのセンター周波数を変化させる構成となっている。また、図5において、増幅処理部225は、ランダム化制御部223から受け取ったランダム制御指示に応じて、所定の範囲内で変動する増幅率を適用して音声出力処理部205の出力を増幅し、スイッチ226を介してスピーカ206に送出する構成となっている。
【0033】また、図5に示したスイッチ226は、スイッチ制御部227からの指示に応じて増幅処理部225とスピーカ206とを結ぶ回路を断続する構成となっており、このスイッチ制御部227は、ランダム化制御部223から受け取ったランダム制御指示に応じて、スイッチ226の断続動作を制御することにより、疑似音声が出力される音声出力期間およびその出力を停止する音声停止期間をそれぞれ所定の範囲内で変動させる構成となっている。
【0034】この場合は、ランダム化制御部223から送出されるランダム制御指示に応じて、刺激音声保持部221および調音処理部222が動作することにより、請求項2で述べた変形手段114の機能を実現し、基本となる刺激音声を無作為に選択するとともに、選択した刺激音声のセンター周波数を無作為に変更することができるので、変化に富んだ疑似警戒音声を生成することが可能である。
【0035】更に、ランダム化制御部223から送出されるランダム制御指示に応じて、増幅処理部225およびスイッチ制御部227がそれぞれ動作することにより、請求項7で述べた音量制御手段115および請求項8で述べた出力パターン制御手段117の機能を実現し、上述した警戒音声の音量を無作為に変動させるとともに、この警戒音声の出力に関する音声出力期間および音声停止期間を無作為に変動させることができるので、疑似警戒音声の与え方にも変化を加えることができる。
【0036】このようにして、疑似警戒音声を特徴づける様々な要素の変動および疑似警戒音声の出力方法を特徴づける様々な要素の変動を無作為に組み合わせることにより、非常に複雑で変化に富んだ疑似警戒音声を生成して出力することできるから、鳥類が刺激に慣れてしまうことを防いで、疑似警戒音声による鳥類の忌避効果を半永久的に維持することが可能である。
【0037】もちろん、警告の意味を付加した「歌」に対して、上述したようにランダムな変動を加える処理を適用することも可能である。図6に、請求項2の疑似音声生成装置の別実施形態を示す。図6に示した疑似音声生成装置は、図5に示した刺激音声保持部221に代えて、図3に示したマイク201、入力音声処理部202、警戒音声生成部203およびミキサ204を備え、このミキサ204によって得られた疑似警戒音声を調音処理部222に入力する構成となっている。
【0038】この場合は、マイク201、入力音声処理部202、警戒音声生成部203およびミキサ204により、請求項2で述べた音声情報入力手段111の機能が果たされており、警告の意味が付加された「歌」を表す疑似警戒音声を無作為に変化させて出力することができる。したがって、集音した「歌」に対応する種類の鳥類に対する警告の意味が失われる場合が発生する代わりに、全体として「歌」のヴァリエーションを増大させ、他の種類の鳥類からなわばりの防衛を図ろうとする鳥類の性質を刺激することができる。
【0039】これにより、疑似音声生成装置を設置した施設の付近が、他の鳥類のなわばりであるかのように見せかけ、様々な種類の鳥類に対する忌避効果を期待することができる。また、図6に示したように、疑似警戒音声の出力方法を無作為に変動させることにより、疑似警戒音声を非常に複雑なパターンで出力することが可能となるので、鳥類が刺激に慣れてしまうことを防いで、疑似警戒音声による鳥類の忌避効果を半永久的に維持することができる。
【0040】ところで、アンテナ施設などの近傍には複数種類の鳥類が棲息していると考えられるから、疑似音声生成装置は、様々な種類の鳥類に対して、忌避効果を発揮する必要がある。
【0041】次に、様々な鳥類の「歌」を収集して、疑似警戒音声の元として利用する方法について説明する。図7に、請求項5の疑似音声生成装置の実施形態を示す。図7に示した疑似音声生成装置において、集音制御部231は、図3に示したマイク201および入力音声処理部202を制御して、例えば、定期的に外部の音声を収集する構成となっており、収集処理部232は、入力音声処理部202によって得られた音声スペクトルを必要に応じて音声蓄積部233に蓄積する構成となっている。
【0042】この収集処理部232において、マッチング処理部234は、音声蓄積部233にすでに蓄積されている各音声スペクトルと新たに受け取った音声スペクトルとの一致度を算出し、判定処理部235は、この一致度に応じて、異なる「歌」に相当する新たな音声スペクトルであるか否かを判定する構成となっている。この判定処理部235は、音声蓄積部233に蓄積されている全ての音声スペクトルについて一致度が低い旨の処理結果を受け取ったときに、新たに集音された音声スペクトルを既存の「歌」とは異なる「歌」に相当すると判断し、蓄積処理部236の処理に供すればよい。
【0043】また、この蓄積処理部236は、音声蓄積部233に蓄積されている音声スペクトルがn個未満である場合は、新たな音声スペクトルを既存の音声スペクトルに次いで追加し、一方、既にn個の音声スペクトルが蓄積されている場合は、最も古い音声スペクトルの代わりに新たな音声スペクトルを保存すればよい。このように、集音制御部231がマイク201および入力音声処理部202を介して収集した音声情報を受け取って、収集処理部232が音声蓄積部233に適切な音声情報を蓄積することにより、請求項5で述べた音声蓄積手段123の機能を実現することができる。
【0044】これにより、施設の周囲に棲息している鳥類の種類が季節などの要因によって変化した場合にも柔軟に対応し、阻害対象とすべき鳥類それぞれに対応する「歌」を確実に蓄積することができる。また、図7において、選択制御部237は、請求項5で述べた収集音声選択手段124に相当するものであり、例えば、一定の時間ごとに、上述した音声蓄積部233に蓄積された音声スペクトルのいずれかを選択し、読出処理部238を介して該当する音声スペクトルを選択的に読み出して、ミキサ204による加算処理に供する構成となっている。
【0045】このようにして、複数の異なる「歌」を蓄積しておき、これらを疑似警戒音声の生成処理に供することにより、その地域に棲息する様々な種類の鳥類に対して、「警告」の意味あるいは他の種類の鳥類のなわばりである旨を伝えることができると考えられるから、多様な生態系を有する地域においても忌避効果を期待することができる。
【0046】また、音声蓄積部233に蓄積された複数の「歌」のいずれかを無作為に選択することにより、疑似警戒音声を変化に富んだ刺激とすることができるので、鳥類が疑似警戒音声に慣れてしまうことを防ぎ、長期間にわたって忌避効果を得ることが可能である。また、図8に示すように、図5に示した刺激音声保持部221を付加し、選択制御部237からの指示に応じて、読出処理部238が、この刺激音声保持部221に保持された音声スペクトルあるいは音声蓄積部233に保持された音声スペクトルを選択的に読み出す構成としてもよい。
【0047】この場合に、例えば、刺激音声保持部221に、複数種類の鳥類の標準的な「歌」に相当する音声スペクトルを刺激音声として保持しておけば、集音した音声とともに予め作成しておいた刺激音声を利用して、更に豊富なヴァリエーションを持つ疑似警戒音声を生成することができる。次に、警告の意味を付加した「歌」に相当する疑似警戒音声と刺激音声を無作為に変動させて得られる疑似警戒音声とを組み合わせて利用する方法について説明する。
【0048】図9に、請求項3の疑似音声生成装置の実施形態を示す。図9において、疑似音声生成装置は、図3に示した疑似音声生成装置に、図5に示した調音処理部222およびランダム化制御部223を付加し、このランダム化制御部223からの指示に応じて、請求項3で述べた選択手段115に相当するセレクタ241がミキサ204の出力と調音処理部222の出力とのいずれかを選択的に音声出力処理部205に送出する構成となっている。
【0049】この場合は、鳥類に警告の意味を伝える「歌」と無作為に変動させた刺激音声とを無作為に切り替えることにより、変化に富んだ疑似警戒音声を生成し、ある時は、「歌」そのものが持つ情報によって鳥類の警戒心を喚起し、またあるときは、疑似警戒音声によって鳥類のなわばり意識を刺激することができる。これにより、様々な種類の鳥類に対して忌避効果を発揮するとともに、鳥類が疑似警戒音声という刺激になれてしまうことを防ぎ、忌避効果を持続させることが可能である。
【0050】ところで、上述したような疑似警戒音声は、付近に鳥類が存在しない状態で出力されても無駄である。そこで、次に、付近に鳥類が存在するときに限定して疑似警戒音声を有効に作用させる方法について説明する。図10に、請求項10の疑似音声生成装置の実施形態を示す。
【0051】図10に示す疑似音声生成装置において、電源供給制御部242は、図3に示したマイク201および入力音声処理部202によって集音された音声情報に応じて、警戒音声生成部203、ミキサ204、音声出力処理部205およびスピーカ206に動作のための電力供給を制御する構成となっている。この電源供給制御部242において、判定処理部243は、入力音声処理部202から受け取った音声スペクトルが鳥類から発せられた音声であるか否かを判定し、この判定結果を示す切り替え信号をスイッチ244に送出してこのスイッチ244の動作を制御することにより、電源ユニット245から上述した各部への電力供給を開始または停止する構成となっている。
【0052】このように、判定処理部243による判定結果によって鳥類によって発せられた音声が入力されたことが示されたときに、スイッチ244を閉じて電力ユニット245から上述した各部への電力供給を行うことにより、請求項10で述べた出力制御手段135の機能を実現し、鳥類の接近に応じて、疑似警戒音声を出力することが可能となり、疑似警戒音声を有効に作用させることができる。
【0053】更に、この場合は、鳥類が付近に存在しない状態では、マイク201と入力音声処理部202にのみ電力を供給していればよいから、全体として疑似音声生成装置の消費電力を低減することができる。また、図10に示したマイク201と入力音声処理部202とは、別のスイッチ246を介して接続されており、このスイッチ246が、音声出力処理部205から疑似警戒音声が出力されている旨を示す信号を受け取って、入力音声処理部202への入力を遮断する構成となっている。
【0054】これにより、疑似音声生成装置自身が出力した音声を上述した判定処理部243による判定対象から排除し、付近に飛来した鳥類による音声のみを疑似警戒音声の生成処理のトリガーとすることができる。さて、一般に、鳥類は、主に日中に活動し、夕方にねぐらとする木立に飛来して、夜間はそのねぐらで休息することが知られている。そして、アンテナ施設などが、鳥類のねぐらとして利用されると、特に、施設への被害が大きくなることが懸念される。
【0055】その一方、日中に鳥類の進入を阻害できていれば、夜間に疑似警戒音声を出力する必要はほとんどないと考えられ、夜間に疑似音声生成のための機能を維持しておくことは無駄である。
【0056】そこで、次に、上述した鳥類の習性を考慮して、疑似警戒音声を有効に作用させる方法について説明する。図11に、請求項9の疑似音声生成装置の実施形態を示す。図11に示した疑似音声生成装置において、電源供給部251は、請求項9で述べた電力供給手段134に相当するものであり、時刻管理部252からの指示に応じて、図3に示したマイク201、入力音声処理部202、警戒音声生成部203、ミキサ204、音声出力処理部205およびスピーカ206の動作のための電力を供給する構成となっている。
【0057】この時刻管理部252において、制御信号生成部253は、判定手段133に相当するものであり、カレンダー254および時計255から形成される日時計測手段131によって得られる現在の日時と、条件情報保持手段132に相当する条件情報保持部256に保持されたその地域における日の出および日没時刻に関する情報とに基づいて、電源供給部251の動作を制御する制御信号を生成する構成となっている。
【0058】例えば、制御信号生成部253は、カレンダー254から受け取った日付に基づいて条件情報保持部256を参照し、該当する日の出の時刻および日没の時刻を保持しておき、時計255から受け取った現在時刻が日の出の時刻となったときに、電源供給部251に電源の供給を行う旨の制御信号を送出し、これを維持すればよい。
【0059】また、その後、時計255から受け取った現在時刻が日没の時刻となったときに、電源供給部251に電源の供給を停止する旨の制御信号を送出し、これを維持すればよい。このようにして、その地域における日中の時間にあわせて疑似音声生成装置の各部に動作のための電力を供給することが可能となり、これにより、夜間などのように疑似音声生成装置が動作する必要のないときに、電力の供給を停止して、全体としての消費電力を低減することができる。
【0060】更に、薄明や薄暮の時間帯を考慮して、電力の供給を制御すれば、鳥類の活動時間を完全にカバーしつつ、消費電力の低減を図ることが可能である。また、疑似音声生成装置がGPSアンテナ施設に設置されている場合は、疑似音声生成装置内部に独立したカレンダー254および時計255を設ける代わりに、GPSアンテナ施設から正確に補正された日付情報および時刻情報を受け取って、制御信号生成部253の処理に供すればよい。
【0061】また一方、このように鳥類の活動時間にあわせて疑似音声生成装置への電力供給を制御する技法と、鳥類の接近に応じて疑似音声生成装置を作動させる技法とを組み合わせることも可能である。図12に、請求項9および請求項10の疑似音声生成装置の別実施形態を示す。図12において、疑似音声生成装置は、図10に示した電源ユニット245に代えて、電源供給部251および時刻管理部252を備え、この電源供給部251が、時刻管理部252からの指示に応じて動作し、マイク201および入力音声処理部202に直接に電力を供給するとともに、スイッチ244を介して警戒音声生成部203、ミキサ204、音声出力処理部205およびスピーカ206に電力を供給する構成となっている。
【0062】この場合は、日中は、鳥類の接近に応じて疑似警戒音声の生成機能を作動させ、夜間は、マイク201および入力音声処理部202を含めた疑似音声生成装置全体への電力供給を遮断するので、消費電力の更なる低減を図ることができる。また一方、図12に示す時刻管理部252において、警戒指示部257は、制御信号生成部253を介して現在の日付に対応する日没時刻を受け取るとともに、時計255から現在の時刻を示す情報を受け取っており、上述した日没時刻前後の所定の時間帯に、スイッチ244を閉じる旨の切り替え信号を送出して維持する構成となっている。
【0063】このようにして、鳥類の接近の有無にかかわらず、日没の前後の所定の時間帯に自動的に疑似警戒音声の生成機能を作動させることにより、ねぐらを探している鳥類がアンテナ設備などに接近することを阻止することが可能である。次に、疑似音声生成装置に備えられた機能を利用して、その動作確認を行う方法について説明する。
【0064】図13に、請求項11の疑似音声生成装置の実施形態を示す。図13に示した疑似音声生成装置において、音声照合部261は、請求項11で述べた照合手段137に相当するものであり、状態監視部262からの指示に応じて、図3に示した入力音声処理部202によって得られた音声スペクトルと確認音声保持部263に保持された音声スペクトルとを照合し、照合結果を状態監視部262に返す構成となっている。
【0065】この状態監視部262は、定期的に、確認音声保持部263に保持された所定の音声スペクトルを直接に音声出力処理部205に送出して出力処理に供することにより、請求項11で述べた確認音声生成手段136の機能を果たすとともに、この音声スペクトルを指定して、音声照合部261に入力された音声スペクトルとの照合処理を指示する構成とすればよい。
【0066】この場合に、疑似音声生成装置の各部が正常に動作していれば、音声出力処理部205による出力処理に応じて、上述した所定の音声スペクトルに相当する音声がスピーカ206から出力されるので、音声照合部261により、入力された音声スペクトルは指定された音声スペクトルと一致する旨の照合結果が返される。したがって、状態監視部262は、この音声照合部261による照合結果に応じて、疑似音声生成装置が正常に動作しているか否かを確認することができ、すなわち、請求項11で述べた動作判定手段138の機能を果たすことができる。
【0067】
【発明の効果】以上で説明したように、請求項1の発明によれば、警告の意味を持つ鳥類の音声に相当する疑似音声を生成して出力することにより、この疑似音声そのものが持つ意味によって、屋外施設の近辺に鳥類が飛来することを忌避する効果が期待できる。
【0068】特に、請求項4の発明を適用すれば、鳥類の「歌」が棲息地域ごとに異なっていることを考慮して、屋外施設の近辺に棲息する鳥類に対して、より効果的な疑似音声を生成することが可能である。更に、請求項5の発明を適用すれば、警告の意味を持つ複数の異なる疑似音声を出力することができるので、様々な種類の鳥類に対して、疑似音声を警告を意味する情報として与えたことによる忌避効果を発揮することが可能であり、また、疑似音声を変化に富んだ刺激として与えることも可能である。
【0069】その一方、請求項10の発明によれば、屋外施設への鳥類の接近に応じて、疑似音声を有効に作用させることが可能であり、また、請求項11の発明によれば、外部の音声を収集する機能を利用して、疑似音声生成装置の動作確認を行うことが可能となり、疑似音声生成装置の保守作業を支援することができる。また、請求項2の発明によれば、変化に富んだ疑似音声を生成することができるので、鳥類が疑似音声に慣れてしまうことを防ぎ、長期間にわたって持続する忌避効果を得ることができる。
【0070】また、請求項3の発明によれば、警告の意味を持つ疑似音声と無作為に変形して得られた疑似音声とを無作為に選択して出力することにより、疑似音声を警告を意味する情報として与えたことによる忌避効果を得るとともに、変化に富んだ刺激を鳥類に与えることによる「慣れ」を防ぐ効果を得ることができる。更に、請求項7および請求項8の発明を適用すれば、疑似音声の音量や疑似音声の出力パターンを無作為に変動させることにより、更に変化に富んだ刺激を生成することができるので、忌避効果をより長期間にわたって維持することが可能である。
【0071】また一方、請求項9の発明を適用すれば、鳥類の行動の季節変化や時刻による変化に柔軟に対応して、疑似音声を有効に作用させるとともに、疑似音声生成装置の消費電力を低減することが可能である。
【出願人】 【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
【出願日】 平成11年2月3日(1999.2.3)
【代理人】 【識別番号】100072718
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 史旺 (外1名)
【公開番号】 特開2000−224950(P2000−224950A)
【公開日】 平成12年8月15日(2000.8.15)
【出願番号】 特願平11−26087