| 【発明の名称】 |
雑草の除去装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮本 昌広
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| 【要約】 |
【課題】高圧電極を雑草に近づける操作が容易である装置を提供する。
【解決手段】土壌2中に差し込まれる接地電極3と、雑草1に接触させる高圧電極20と、高圧電極20と接地電極2との間に電圧を印加するパルス発生装置5とにより構成され、高圧電極20が可動的であるとともに雑草1に触れたときに信号Sを出力する接触センサ20Aを備え、この接触センサ20Aから出力信号Sが発せられたときに接地電極3が土壌2中に差し込まれる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】土壌中に差し込まれる接地電極と、土壌に生えている雑草に接触させる高圧電極と、この高圧電極と前記接地電極との間に電圧を印加する電源とにより構成され、前記雑草に電流を流すことによってその雑草を枯らす雑草の除去装置において、前記高圧電極が可動的であるとともに雑草に触れたときに信号を出力する接触センサを備え、この接触センサから出力信号が発せられたときに前記接地電極が土壌中に差し込まれることを特徴とする雑草の除去装置。 【請求項2】土壌中に差し込まれる接地電極と、土壌に生えている雑草に接触させる高圧電極と、この高圧電極と前記接地電極との間に電圧を印加する電源とにより構成され、前記雑草に電流を流すことによってその雑草を枯らす雑草の除去装置において、前記高圧電極が可動的であるとともに雑草の切断器を備えたことを特徴とする雑草の除去装置。 【請求項3】請求項2に記載の雑草の除去装置において、前記高圧電極が雑草に触れたときに信号を出力する接触センサを備え、この接触センサから出力信号が発せられたときに前記接地電極が土壌中に差し込まれることを特徴とする雑草の除去装置。 【請求項4】土壌中に差し込まれる接地電極と、土壌に生えている雑草に接触させる高圧電極と、この高圧電極と前記接地電極との間に電圧を印加する電源とにより構成され、前記雑草に電流を流すことによってその雑草を枯らす雑草の除去装置において、前記接地電極がその先端部を除いて絶縁被覆されてなるとともに、土壌表面の舗装層の割れ目に挿入されてなることを特徴とする雑草の除去装置。 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の雑草の除去装置において、雑草と接地電極との間の土壌に導電性液体を浸み込ませてなることを特徴とする雑草の除去装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、土壌に生えている雑草を電気的に枯らす装置に関し、特に、操作の容易な装置に関する。 【0002】 【従来の技術】土壌に生えている雑草を除去するには、人間が草刈り器でもって雑草の茎を刈り取る方法、あるいは除草剤でもって雑草を根こそぎ枯らす方法などがある。しかしながら、草刈り器による方法は、雑草の根が残るので再び雑草が生えて来るという問題がある。一方、除草剤による方法は、雑草を根こそぎ死滅させることができるが、除草剤自体が環境破壊を起こす可能性があるという問題がある。 【0003】環境破壊を起こすことなしに雑草を根こそぎ枯らす方法として、雑草を電気的に枯らす方法がある。図9は、従来の雑草の除去装置の構成を示す側面図であり、特開平3−83534号公報に記されている装置である。走行台車34の中央にアクリルカバー32を介して高圧電極31が土壌2に向けて取り付けられている。この高圧電極31は、リード線35を介して走行台車34に載置されているパルス発生装置5の電圧出力端に接続されている。また、このパルス発生装置5のもう一方の電圧出力端は、接地電極として走行台車34の車輪34Aを介して土壌2に接地されている。土壌2からは雑草1が生え、その根1Bが土壌2の中へ伸びているとともに、その茎1Aが立ち上がっている。 【0004】図9において、走行台車34を移動させて高圧電極31を雑草1へ近づげる。この状態で、パルス発生装置5を生かすと、雑草1の茎1Aと高圧電極31との間に放電33が発生し、地中電流Iが雑草1および土壌2を介して流れる。この地中電流Iによって、植物細胞が破壊され雑草1を枯らすことができる。なお、雑草1自体のインピーダンスは数10kΩであり、土壌2自体のインピーダンスは数100Ωであるので、印加電圧の大部分は雑草1にかかる。ゴルフ場などは、図9のように芝生30と一緒に雑草1が生えている。高圧電極31を適切な高さに設定しておけば、背の高い雑草1だけに放電33が発生し、生かしておきたい芝生30には放電しないようにすることができる。図9の装置は、雑草1を電気的に枯死させるので、環境破壊を起こすことなしに雑草1を根こそぎ枯らすことができ、そこからは雑草1が再び生えることがなくなると言う利点がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気的に雑草に枯死させる従来の装置は、高圧電極を雑草に近づける操作が非常にやっかいであると言う問題点がある。すなわち、図9の装置は、高圧電極31を雑草1へ近づける必要があるが、高圧電極31と雑草1との離隔間隙を目視でもっていちいち設定しているために、高圧電極31が雑草1から遠過ぎれば、放電33が発生しなくなる。この操作は慣れないと、何回も高圧電極31の位置を動かすことになる。したがって、この装置の操作はやっかいであり、雑草除去の作業時間も多く必要とする。 【0006】また、従来の装置は、放電し忘れた雑草があっても、その場では直ぐに知ることができないと言う問題点もある。すなわち、図9において、雑草1は放電されてもその場では直ぐには枯死しない。雑草1は感電後、早くて1日、条件によっては数日以上経たないとその葉が萎れて来ない。したがって、図9の装置でもって放電し忘れた雑草1があっても、その場では直ぐに知ることができないので、枯死していない雑草1が残る場合がある。そのために、雑草1を感電させた後、数日経って再度、図9の装置を作動させる場合もあり、雑草除去の作業に無駄が生ずる。確実に雑草を感電死させる方法があれば、非常に有効である。またさらに、従来の装置は、土壌表面がコンクリートあるいはアスファルトなどの舗装層でもっで覆われている場合には使用することができないと言う問題点もあった。 【0007】すなわち、図9の装置のような接地電極の構成では、舗装された土壌に対してはその接地抵抗を十分に低いものとすることができない。ゴルフ場には、舗装された部分が非常に少ないが、一般道路では、コンクリートあるいはアスファルトなどの割れ目から雑草が生えている。舗装道路に生えた雑草を電気的に枯死させる方法があれば、非常に有効である。 【0008】この発明の第1の目的は、高圧電極を雑草に近づける操作が容易である装置を提供することにある。また、この発明の第2の目的は、雑草を残らず感電死させることのできる装置を提供することにある。またさらに、この発明の第3の目的は、土壌が舗装されている場合でも使用することのできる装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成するために、この発明の方法によれば、土壌中に差し込まれる接地電極と、土壌に生えている雑草に接触させる高圧電極と、この高圧電極と前記接地電極との間に電圧を印加する電源とにより構成され、前記雑草に電流を流すことによってその雑草を枯らす雑草の除去装置において、前記高圧電極が可動的であるとともに雑草に触れたときに信号を出力する接触センサを備え、この接触センサから出力信号が発せられたときに前記接地電極が土壌中に差し込まれるようにするとよい。それによって、高圧電極が雑草に触れたのを接触センサが自動的に検知するので、何回も高圧電極の位置を動かす必要がなくなり、装置の操作が容易になる。 【0010】また、上記第2の目的を達成するために、この発明の方法によれば、土壌中に差し込まれる接地電極と、土壌に生えている雑草に接触させる高圧電極と、この高圧電極と前記接地電極との間に電圧を印加する電源とにより構成され、前記雑草に電流を流すことによってその雑草を枯らす雑草の除去装置において、前記高圧電極が可動的であるとともに雑草の切断器を備えるようにするとよい。それによって、雑草を感電死させると同時に刈り取ることができる。刈り取られた雑草には全て地中電流が流れるので、雑草除去のし忘れがなくなるとともに、確実に雑草を感電死させることができる。 【0011】また、かかる構成において、前記高圧電極が雑草に触れたときに信号を出力する接触センサを備え、この接触センサから出力信号が発せられたときに前記接地電極が土壌中に差し込まれるようにするとよい。それによって、その操作が容易であるとともに、雑草を感電死させると同時に刈り取ることができる。 【0012】またさらに、上記第3の目的を達成するために、土壌中に差し込まれる接地電極と、土壌に生えている雑草に接触させる高圧電極と、この高圧電極と前記接地電極との間に電圧を印加する電源とにより構成され、前記雑草に電流を流すことによってその雑草を枯らす雑草の除去装置において、前記接地電極がその先端部を除いて絶縁被覆されてなるとともに、土壌表面の舗装層の割れ目に挿入されてなるようにするとよい。それによって、舗装された土壌に生え出ている雑草を感電死させることができる。また、かかる構成において、雑草と接地電極との間の土壌に導電性液体を浸み込ませてなるようにするとよい。それによって、土壌のインピーダンスが低下するので、雑草に流れる電流が流れ易くなる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づいて説明する。図1は、この発明の実施例にかかる雑草の除去装置の構成を示す側面図である。高圧電極20および接地電極3が、自動車6に積載されたパルス発生装置5の電圧出力端に接続されている。高圧電極20は、雑草1に触れたときに信号Sを出力する接触センサ20Aを備えている。一方、接地電極3は、信号Sが自動車6に設けられた接地電極駆動部3Aに入力されたときだけ下方へ移動し、土壌2中に差し込まれるようになっている。 【0014】図1において、高圧電極20は可動的に構成されてあり、高圧電極20を移動させ、その高圧電極20が雑草1の茎1Aに触れると、接触センサ20Aが信号Sを出力し、リード線21を介して接地電極駆動部3Aがその信号Sを受け、この接地電極駆動部3Aによって、接地電極3が土壌2中に差し込まれる。それと同時に、雑草1にパルス性の地中電流Iが、高圧電極20から雑草1の茎1Aと根1Bと土壌2とを介して接地電極3へ流れる。この地中電流Iによって、雑草1が感電死して枯れてしまう。感電死した雑草1は、根1Bまで損傷を受け、そこからは再び雑草1が生えることはない。図9の装置では、雑草1の茎1Aと高圧電極31とに間隙を設け、その間隙に放電33を発生させることによって雑草1を感電させていたが、図1のように、雑草1の茎1Aと高圧電極20とを直に接触させることによって雑草1を感電させてもよい。接触センサ20Aとしては、例えば、接触センサ20A自体と雑草1との間の静電容量を検知するものが使用される。接触センサ20Aが雑草1に触れた時に、その間の静電容量が急変するのを捕らえて、信号Sを出力する。それによって、雑草1を自動的に感電死させることができ、従来の装置のように何回も高圧電極の位置を動かす必要がなくなり、装置の操作が非常に容易になる。したがって、雑草除去の作業時間も短縮される。 【0015】図2は、この発明の異なる実施例にかかる雑草の除去装置の構成を示す側面図である。高圧電極22の先端に切断器24が設けられ、この切断器24の駆動部29に給電するための電気コード23がパルス発生装置5から伸びている。パルス発生装置5の内部には、高電位にある駆動部29用の図示されていない電源が収納されている。図2のその他は、図1の構成と同じである。 【0016】図3は、図2の高圧電極22の先端部分の詳細を示す拡大側面図であり、図4は、図3の平面図である。高圧電極22の中間に回転するのこぎりである切断器24が介装され、切断器24ののこぎり刃が高圧電極22から僅かに外周側に出ている。切断器24を回したままで高圧電極22を左側に押し出し、雑草の茎1Aに接触させると、茎1Aが切り取られるようになっている。 【0017】図2に戻り、高圧電極22は可動的であり、パルス発生装置5を生かした状態で切断器24を雑草1の茎1Aに接触させる。それによって、茎1Aの上部の部分1C(点線の部分)は除去されるが、切断器24より下部の茎1Aは残り、高圧電極22に必ず触れる。それによって、地中電流Iが、茎1Aと根1Bと土壌2とを介して接地電極3側へ流れる。したがって、雑草1が感電死するとともに、切断器24が茎1Aを切断する。すなわち、雑草1全体を枯らすとともに茎1Aの上部の部分1Cをその場で刈り取ることができる。茎1A上部の部分1Cの刈り取られた雑草1には地中電流Iがすでに流れているので、茎1A上部の部分1Cの刈り取られていない雑草1の有無を調べるだけで、雑草除去のし忘れを確認することができる。したがって、従来のような雑草除去のし忘れがなくなり、確実に雑草1を感電死させることができる。 【0018】図5は、この発明のさらに異なる実施例にかかる雑草の除去装置の構成を示す側面図である。高圧電極22の先端に図2で示した切断器24が設けられるとともに、高圧電極22側に図1で示した接触センサ20Aが取り付けられている。図5のその他は、図2の構成と同じである。この図5の実施例では、図1の実施例と同様に接触センサ20Aが雑草1を検出したとき接地電極3が土壌2中に差し込まれる構成であるとともに、図2の実施例と同様に切断器24が雑草1の茎1Aの上部の部分1Cを刈り取る構成であるため、装置の操作が容易になるとともに、茎1Aの上部の部分1Cをその場で刈り取ることができる。 【0019】図6は、この発明のさらに異なる実施例にかかる雑草の除去装置の構成を示す側面図である。雑草1と接地電極3との間の土壌2、すなわち、点線の範囲25A内の土壌25に予め導電性液体を浸み込ませてある。図6のその他は、図5の構成と同じである。土壌2のインピーダンスは、通常数100Ωであるが、例えが水道水などの導電性液体によって、土壌25のインピーダンスが数10Ωに低下する。それによって、雑草1に流れる地中電流Iが流れ易くなり、パルス発生器5から発生させるパルス電圧を水道水のない場合より低減させても雑草1を感電死させることができる。したがって、パルス発生器5の出力容量が、図5の場合より少なくても済む。 【0020】図7は、この発明のさらに異なる実施例にかかる雑草の除去装置の構成を示す側面図である。土壌2の表面がコンクリートまたはアスファルトなどの舗装層26で覆われ、舗装層26の割れ目40から雑草1の茎1Aが立ち上がっている。雑草1の根1Bは土壌2の中を下方へ伸びている。高圧電極20を茎1Aに接触させるとともに、接地電極27がその先端部を除いて絶縁被覆27Aでもって被覆され、舗装層26の割れ目40に挿入されている。高圧電極20と接地電極27とは、パルス発生装置5の電圧出力端にそれぞれ接続されている。 【0021】図7において、パルス発生装置5を生かすと、地中電流Iが高圧電極20から雑草1の茎1Aと根1Bと土壌2とを介して接地電極27へ流れる。地中電流Iによって雑草1が感電死する原理は、図1の場合と同じである。ただし、図1の場合は、土壌2が舗装されていると接地電極3を土壌2の中に挿入することができない。接地電極27を図7のように雑草1が貫通している割れ目30に挿入することによって、地中電流Iを雑草1に流すことができるようになる。なお、絶縁被覆27Aにより、茎1Aと接地電極27とを絶縁することによって、地中電流Iが根1Bを介して流れるようになる。それによって、根1Bを確実に感電死させることができる。 【0022】図8は、この発明のさらに異なる実施例にかかる雑草の除去装置の構成を示す断面図である。雑草1と接地電極3との間の土壌28、すなわち、点線の範囲28Aの土壌28に予め導電性液体を浸み込ませてある。図8のその他は、図7の構成と同じである。それによって、範囲28Aの土壌28のインピーダンスが低下するので、雑草1の地中電流Iが流れ易くなる。したがって、パルス発生器5から発生させるパルス電圧を導電性液体のない場合より低減させても雑草1を感電死させることができ、パルス発生器5の出力容量が少なくて済む。なお、上述の各実施例では、高圧電極と接地電極との間にパルス発生器5からのパルス電圧を印加する構成を示したが、高圧電極と接地電極との間に直流電源あるいは交流電源を接続する構成としてもよい。 【0023】 【発明の効果】この発明は前述のように、高圧電極が可動的であるとともに雑草に触れたときに信号を出力する接触センサを備え、この接触センサから出力信号が発せられたときに接地電極が土壌中に差し込まれることによって、装置の操作が容易になり、雑草除去の作業時間が短縮される。また、高圧電極が雑草の切断器を備えることによって、従来のような雑草除去のし忘れがなくなり、確実に雑草を感電死させることができる。 【0024】また、かかる構成において、高圧電極が雑草に触れたときに信号を出力する接触センサを備え、この接触センサから出力信号が発せられたときに接地電極が土壌中に差し込まれることによって、雑草除去の作業時間が短縮されるとともに、確実に雑草を感電死させることができる。またさらに、接地電極がその先端部を除いて絶縁被覆されてなるとともに、土壌表面の舗装層の割れ目に挿入されてなることによって、舗装道路に生え出ている雑草も感電死させることができる。また、かかる構成において、雑草と接地電極との間の土壌に導電性液体を浸み込ませてなることによって、装置の電源容量を減らすことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005234 【氏名又は名称】富士電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年11月17日(1998.11.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088339 【弁理士】 【氏名又は名称】篠部 正治
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| 【公開番号】 |
特開2000−152742(P2000−152742A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月6日(2000.6.6) |
| 【出願番号】 |
特願平10−327049 |
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