| 【発明の名称】 |
釣り針結束用治具のホルダ |
| 【発明者】 |
【氏名】板垣 隆久
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| 【要約】 |
【課題】掛け針を自作する場合に、結束用の糸を堅く、美麗に巻回できるようにすること。
【解決手段】本発明では、ベースプレート10から支柱30を立設するとともに、この支柱30の先端部にクランプ部60を設け、連結すべき釣り針Kを保持した釣り針連結用治具の治具本体Aをこのクランプ部60に保持させるようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ロッド状を成す治具本体の先端部に、結束すべき複数の釣り針を保持するチャック部を備えた釣り針結束用治具のためのホルダであって、前記治具本体を着脱可能に保持するクランプ部と、このクランプ部を定置させるためのベース手段と、を備えたことを特徴とする釣り針結束用治具のホルダ。 【請求項2】 前記ベース手段は、載置台に載置されるベースプレートと、このベースプレートから延在し、その延在端部に前記クランプ部が取り付けられる支柱と、を備えたものである請求項1に記載の釣り針結束用治具のホルダ。 【請求項3】 前記支柱を前記ベースプレートに対して長さ調整可能に設けた請求項2に記載の釣り針結束用治具のホルダ。 【請求項4】 前記クランプ部を前記支柱に対して角度調整可能に設けた請求項2に記載の釣り針結束用治具のホルダ。 【請求項5】 前記支柱が前記ベースプレートの表裏両面に対して着脱可能であり、かつ部品の収容部を前記ベースプレートの表裏両面に形態の異なるようにして設けた請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の釣り針結束用治具のホルダ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鮎の友釣り用掛け針、ブラックバスの釣り針などを手作りする場合等、複数の釣り針を互いに結束する際に用いられる釣り針結束用治具のためのホルダに関するもので、より詳細には、ロッド状を成す治具本体の先端部に、結束すべき複数の釣り針を保持するチャック部を備えた釣り針結束用治具のためのホルダに関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、鮎の友釣り用掛け針やブラックバスの釣り針は、3乃至4本の釣り針を互いに錨状に結束することによって構成されたもので、既製のものを入手することができる。しかしながら、釣りのマニアには、こうした掛け針を手作りして釣果を上げるのも釣りの楽しみの1つである。 【0003】図5は、上述した掛け針の手作りする場合にこれを容易化するための釣り針結束用治具を示したものである。この釣り針結束用治具は、治具本体Aと操作ロッドBとを備えている。治具本体Aは、片手で容易に握ることのできる外形を有した円筒状部材である。操作ロッドBは、治具本体Aよりも大きな長さを有したもので、軸心部分にガイド孔Cを有しているとともに、先端部にチャック部Dを有している。チャック部Dは、外周面が先端に向かうに従って漸次外径が大きくなるテーパ状を成しており、その先端部が複数のスリットEによって分割されている。スリットEは、操作ロッドBの軸方向に沿って形成したもので、チャック部Dを互いに等間隔に分断している。このスリットEは、結束すべき釣り針の数に応じた数だけ形成されている。この操作ロッドBは、治具本体Aの先端部からその筒内部に挿入した後、その基端部に孔付きのネジ部Fを螺合し、さらにこのネジ部Fと治具本体Aとの間にコイルスプリングGを介在させた状態で当該治具本体Aに装着される。なお、図中の符号Hは、チャック部Dに配置されたガイド管である。 【0004】上記のように構成された釣り針結束用治具は、通常状態にある場合、図5(a)に示すように、コイルスプリングGの弾性力により操作ロッドBが治具本体Aの基端部側に押圧された状態にある。この場合、チャック部Dは、テーパ状の外周面が治具本体Aの先端部内周面に圧接されるため、図5(b)に示すように、スリットEが互いに閉じた状態に保持される。 【0005】この釣り針結束用治具を用いて掛け針を手作りする場合には、まず、治具本体Aを握った状態でネジ部Fを押圧し、図5(c)に示すように、コイルスプリングGの弾性力に抗して操作ロッドBを治具本体Aの先端部側に移動させる。この状態にあっては、チャック部Dが治具本体Aの先端部から突出し、該治具本体Aの先端部内周面からの押圧力が除去されることになるため、図5(d)に示すように、チャック部DのスリットEがそれぞれ拡開した状態に保持される。従って、拡開した各スリットEにそれぞれ釣り針Kを互いに結束する姿勢で配置することができるようになる。 【0006】一方、この状態から、操作ロッドBに与えていた押圧力を除去すると、当該操作ロッドBがコイルスプリングGの弾性力により、上述した通常状態に復帰し、再び図5(a)および(b)に示すように、チャック部Dの各スリットEが閉じた状態となる。この結果、各スリットEに配置した釣り針Kは、図6に示すように、互いに結束する姿勢でチャック部Dに保持されることになる。 【0007】従って、この状態からネジ部Fの孔J、操作ロッドBのガイド孔Cおよびガイド管Hを通じて各釣り針Kの基端部相互間にハリスLを挿通させ、さらにこの状態から釣り針Kの基端部に根巻糸と称される結束用の糸Mを巻回してこれを接着剤で固めれば、複数の釣り針Kを互いに結束した掛け針が完成する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、釣り針Kに結束用の糸Mを巻回する場合には、これを堅く、しかも美麗に仕上げる必要があるため、両手での作業が必須となる。すなわち、結束用の糸Mの一端部を一方の手で押さえながら、他方の手でこれを順次巻回させる作業が必要となる。特に、鮎の友釣りに用いる掛け針にあっては、結束すべき釣り針Kが比較的小さいものであるため、結束用の糸Mを巻回する際の作業自体が煩雑であり、結束用の糸Mを片手で堅く、美麗に巻回するには無理がある。 【0009】上述した釣り針結束用治具の場合、スリットEが互いに閉じた後においては、治具本体Aから両手を離しても、複数の釣り針Kを互いに結束する姿勢に配置しておくことが可能である。 【0010】しかしながら、結束用の糸Mを巻回する場合には、一方の手で治具本体Aを把持しなければならない。つまり、作業台等の上面に釣り針結束用治具を載置させたままでは、結束用の糸Mを巻回する場合に当該作業台が邪魔になったり、治具本体Aが作業台上を転動してしまうことになるため、一方の手で治具本体Aを把持し、チャック部Dに保持された釣り針Kを作業しやすい位置に保持しておく必要がある。この結果、両手での作業を行うことができず、結束用の糸Mを堅く、美麗に巻回させることが困難となる。 【0011】本発明は、上記実情に鑑みて、掛け針を手作りする場合に、結束用の糸を堅く、美麗に巻回できるようにすることを解決課題とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明では、ロッド状を成す治具本体の先端部に、結束すべき複数の釣り針を保持するチャック部を備えた釣り針結束用治具のためのホルダであって、前記治具本体を着脱可能に保持するクランプ部と、このクランプ部を定置させるためのベース手段と、を備えるようにしている。 【0013】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載したベース手段として、載置台に載置されるベースプレートと、このベースプレートから延在し、その延在端部に前記クランプ部が取り付けられる支柱と、を備えたものを適用している。 【0014】請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記支柱を前記ベースプレートに対して長さ調整可能に設けている。 【0015】請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記クランプ部を前記支柱に対して角度調整可能に設けている。 【0016】請求項5に記載の発明では、請求項1から請求項4に記載の発明において、前記支柱が前記ベースプレートの表裏両面に対して着脱可能であり、かつ部品の収容部を前記ベースプレートの表裏両面に形態の異なるようにして設けるようにしている。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係るホルダの一実施形態を示したものである。ここで例示するホルダは、先に図5に示した釣り針結束用治具を用いて掛け針を手作りする場合に好適なもので、ベース手段を構成するベースプレート10、支柱ガイド20および支柱30を備えている。 【0018】ベースプレート10は、金属材料から削り出して厚板状に成形したもので、作業の際に容易に移動することのないように、比較的大きな重量を持って構成してある。このベースプレート10には、ボルト挿通孔11を設けているとともに、表裏両面にそれぞれ収容凹部12a,12b,12c,12dを設けている。ボルト挿通孔11は、ベースプレート10を貫通するように形成したもので、表裏両面の各開口端部にそれぞれ座ぐり穴11aを有している。収容凹部12a,12b,12c,12dは、掛け針を手作りする場合に必要となる付属部品を収容するためのもので、表裏両面において互いに形状および数を異にするように構成してある。例えば、ベースプレート10の表面側に設けた収容凹部12a,12bは、先に図5に示した釣り針結束用治具を用いて掛け針を手作りする場合に必要となる付属部品を収容し、一方、ベースプレート10の裏面側に設けた収容凹部12c,12dは、他の型式の釣り針結束用治具を用いて掛け針を手作りする場合に必要となる付属部品を収容できるように構成してある。付属部品としては、例えば図5に示した釣り針結束用治具の場合、予めチャック部Dに保持させるべき複数の釣り針Kを結束する姿勢に配置させるための針置き台座P、またチャック部DのスリットE数が異なる交換用の操作ロッドB′等がある。 【0019】支柱ガイド20は、円柱状を成すもので、その基端面にボルト締結穴21を有している。またこの支柱ガイド20には、その先端面に収容穴22を形成してあるとともに、その先端部にビス締結孔23を形成してある。収容穴22は、横断面が円形を成すもので、支柱ガイド20の中心部にその軸心方向に沿って延在している。ビス締結孔23は、支柱ガイド20の外周面から径方向に沿って延在し、上述した収容穴22に開口している。 【0020】この支柱ガイド20は、適用すべき収容凹部12a,12bを備えたベースプレート10の一方の面側において、つまり本実施形態の場合にはベースプレート10の表面側において、そのボルト締結穴21をボルト挿通孔11に合致させた後、裏面側からこのボルト挿通孔11を介してボルト締結穴21に六角穴付きボルト24を締結することにより、鉛直方向に沿って延在する態様で当該ベースプレート10に取り付けられる。 【0021】支柱30は、支柱ガイド20の収容穴22に嵌合する外径の円柱状を成すもので、この収容穴22よりも充分大きな長さを有している。この支柱30には、その両端部外周面にそれぞれ平面部31,32を形成してあり、一方の平面部32にはストッパリング40を装着してある。ストッパリング40は、支柱ガイド20と同一の外径を有した環状を成すものである。このストッパリング40は、中心孔41が支柱ガイド20の収容穴22と同一の内径を有し、またその外周面に、先のビス締結孔23と同様のビス締結孔42を有しており、当該中心孔41に支柱30を貫通させた後、ビス締結孔42を介して平面部32に六角穴付きビス43を締結することにより、該支柱30にその軸心方向に沿って移動可能に取り付けてある。 【0022】この支柱30は、ストッパリング40を装着した端部を支柱ガイド20の収容穴22に挿入した後、ビス締結孔23を介して平面部32に六角穴付きビス25を締結することにより、該支柱ガイド20を介してベースプレート10に保持される。 【0023】なお、図中の符号26は、支柱ガイド20の外周面に設けたレンチ収容部である。このレンチ収容部26には、上述した六角穴付きビス25,43をそれぞれ締結弛緩するための六角レンチ50を収容しておくことが可能である。 【0024】一方、上記ホルダは、クランプ部60を備えている。クランプ部60は、ブロック状を成すクランプ部本体61と、軸部62を介してこのクランプ部本体61に揺動可能に支持させたクランプ部片63とを備えて構成したものである。これらクランプ部本体61およびクランプ部片63には、それぞれの先端部に互い対向するクランプ凹部64を形成している一方、それぞれの基端部間にクランプスプリング65を介在させている。クランプ凹部64は、それぞれの横断面が半円弧状を成すもので、各内周面を滑り止め用のゴム66によって覆ってある。クランプスプリング65は、圧縮した状態でクランプ部本体61およびクランプ部片63の基端部間に介在させたコイルスプリングであり、これらクランプ部本体61およびクランプ部片63の先端部を常時閉塞した状態に保持している。 【0025】また、上記クランプ部60には、クランプ部本体61の基端面に一対の取付孔67,68を設けてある。取付孔67,68は、それぞれ上述した支柱30に嵌合する内径を有したもので、互いの軸心が傾斜した状態で形成してある。具体的には、一方の取付孔(以下、単に第1取付孔67と称する)の軸心が、クランプ凹部64の軸心に対して直交する方向に延在し、他方の取付孔(以下、単に第2取付孔68と称する)の軸心が、これら第1取付孔67の軸心およびクランプ凹部64の軸心を含む面内において当該第1取付孔67の軸心に対しておよそ30°傾斜するように延在している。各取付孔67,68の開口端部には、それぞれ上述したビス締結孔23,42と同様のビス締結孔69を形成してある。 【0026】このクランプ部60は、第1取付孔67および第2取付孔68のいずれか一方を選択し、該選択した取付孔67,68に支柱30の先端部を挿入した後、ビス締結孔69を介して平面部31に六角穴付きビス70を締結することにより、該支柱30の先端部に保持される。 【0027】このホルダを適用して掛け針を手作りする場合には、まず、ベースプレート10を作業台Qの上面に載置させる。この場合、図には明示していないが、ベースプレート10の裏面には、滑り止め用のゴムを貼着するようにしても良い。 【0028】しかる後、ベースプレート10の表面に設けた収容凹部12a,12bに針置き台座P並びに交換用の操作ロッドB′を配置し、所望の針置き台座Pを適宜適用しながら、先に示した操作と同様の操作により、釣り針結束用治具のチャック部Dに結束すべき複数の釣り針Kを互いに結束する姿勢で保持するまでの工程を行う。 【0029】しかる後、クランプ部60のクランプ部片63を押圧操作しながら、この釣り針結束用治具の治具本体Aを当該クランプ部60におけるクランプ凹部64の間に保持させる。 【0030】このとき、支柱ガイド20およびストッパリング40の六角穴付きビス25,43をそれぞれ適宜操作し、支柱ガイド20に対する支柱30の取付位置を調整すれば、釣り針結束用治具の作業台Qからの高さを調整することが可能である。また、クランプ部本体61の六角穴付きビス70を適宜操作し、該クランプ部本体61に対する支柱30の取付孔67,68を変更すれば、支柱30に対する釣り針結束用治具の傾斜角度を調整することもできる。 【0031】こうしてホルダに保持された釣り針結束用治具は、そのチャック部Dに保持した結束すべき釣り針Kを作業台Qの上面から充分に離隔させ、かつ作業者に対して作業しやすい位置に定置されることになる。この結果、その後の工程に関しては、両手を使うことが可能になる。従って、例えば、結束用の糸Mの一端部を一方の手で押さえながら、他方の手でこれを順次巻回させる作業が可能になり、該結束用の糸Mを堅く、しかも美麗に巻回することができるようになる。 【0032】なお、上述した実施の形態では、図5に示した釣り針結束用治具を適用するようにしているが、その他の型式のものにも適用することが可能である。この場合、掛け針を手作りする場合に必要となる付属部品が異なる場合には、ベースプレート10に対する支柱ガイド20の取付位置を変更し、つまり裏面側に支柱ガイド20を取り付けるようにすれば、当該ベースプレート10の裏面に形成した収容凹部12c,12dに付属部品を配置することが可能になる。 【0033】また、上述した実施の形態では、ベースプレートと支柱とを備えたベース手段を例示しているが、クランプ部を定置させることができるものであれば、その他のベース手段を適用しても構わない。 【0034】さらに、一対の取付孔を択一的に選択することによってクランプ部を支柱に対して角度調整可能に設けるようにしているが、その他の周知の角度調整機構を適用してももちろん構わない。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、クランプ部を介して釣り針結束用治具を作業しやすい位置に定置させることが可能になる。従って、両手を使って結束用の糸を釣り針に巻回することができ、これを堅く、美麗に、しかも作成者の好みに応じた形態で仕上げることができるようになるため、特に釣りマニアにとって著しく実用的価値の高いものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599081750 【氏名又は名称】有限会社東永製作所
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| 【出願日】 |
平成11年6月14日(1999.6.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061642 【弁理士】 【氏名又は名称】福田 武通 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−354445(P2000−354445A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月26日(2000.12.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−166444 |
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