| 【発明の名称】 |
動物用おしゃぶり |
| 【発明者】 |
【氏名】グレン エス.アクセルロッド
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| 【要約】 |
【課題】従来例のごとく単に動物の咀嚼動作といった機械的エネルギのみを利用するのではなく、電気的あるいは超音波または音波を利用することで、従来例よりも歯、歯茎、および口腔の治療効果や浄化効果に優れる動物用おしゃぶりを提供する。
【解決手段】動物用おしゃぶり10は、本体11を有している。本体11内には、低電圧バッテリ18と、動物によって咀嚼された時に電気回路を形成して微小電流を流すような種々の材質から選択される第1および第2の導電体24および26とを収容している。微小電流は動物の歯や歯茎の治療効果を持っており、また、本体11から溶出する低濃度のある微量金属元素も動物の口腔の健康に関して良好な効果を持っている。さらに、咀嚼中に、カルシウムイオンおよび/またはフッ化物イオンを放出するようにしてもよい。さらにまた、動物が咀嚼する時に発生される超音波は、動物の歯や歯茎から歯垢および歯苔を除去することを助成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 咀嚼用表面としての外表面と、第1および第2の極(20および22)を備えるバッテリ(18)を収容するためのバッテリ室とを備える本体(11)を有し、前記本体(11)は、それぞれ前記表面から内側に延びる第1の孔(28)および第2の孔(30)を備えており、さらに、前記本体(11)に収納され、前記バッテリ室内に収容された前記バッテリ(18)の前記第1の極(20)に接続した第1の導電体(24)を有し、前記第1の導電体(24)は、前記本体(11)内にて前記第1の極(20)から第1の方向に延びると共に、前記第1の孔(28)を介して前記外表面上に露出しており、さらにまた、前記本体(11)に収納され、前記バッテリ室内に収容された前記バッテリ(18)の前記第2の極(22)に接続した第2の導電体(26)を有し、前記第2の導電体(26)は、前記本体(11)内にて前記第2の極(22)から前記第1の方向とは反対の第2の方向に延びると共に、前記第2の孔(30)を介して前記外表面上に露出していることを特徴とする動物用おしゃぶり。 【請求項2】 前記本体(11)は、前記第1および前記第2の孔(28および30)をそれぞれ複数有している請求項1に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項3】 前記第1および前記第2の孔(42および44)の少くとも一方の中には、導電材(46)が充填さている請求項1に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項4】 前記導電材(46)は、金属粒子を拡散させた状態で含有するエポキシ樹脂およびポリウレタン樹脂のうちの少くとも一方を有している請求項3に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項5】 前記本体(11)は、非導電材から成る部分を有し、前記第1および前記第2の導電体(24および26)は、前記非導電材から成る部分の内部に完全に収容されている請求項1に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項6】 前記非導電材は、プラスチックならびに天然および合成ゴムのうちの少くとも1種である請求項5に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項7】 前記バッテリは、充電式バッテリ(48)である請求項1に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項8】 前記第1および前記第2の孔(28および30)は、前記充電式バッテリ(48)に充電器を接続するための通路として機能する請求項7に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項9】 前記本体(11)は、熱可塑性樹脂を一体に成形して成る請求項1に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項10】 前記熱可塑性樹脂は、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリスチレンのうちから選ばれた少くとも1種である請求項9に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項11】 前記本体(11)は、イオン溶出型セラミックから成る部分を有する請求項1に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項12】 前記イオン溶出型セラミックは、ハイドロキシアパタイトおよびフッ化アパタイトのうちの少くとも一方である請求項11に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項13】 前記本体(11)は、熱可塑性樹脂およびイオン溶出型セラミックから成る部分を有する請求項1に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項14】 前記本体(11)は、骨形状、リング状、または板状を呈する請求項1に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項15】 前記第1および前記第2の導電体(24および26)は、電流が流れている時にイオンを発生するような微量元素を含む請求項1に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項16】 前記微量元素は、モリブデン、コバルト、バナジウム、ベリリウム、白金、およびレニウムのうちから選ばれた少くとも1種である請求項15に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項17】 前記本体(11)に収納され、電界の変化に応じて体積伸縮することによって超音波周波数の振動を発生する圧電変換器(64)と、前記本体(11)に収納され、前記第1の導電体(58)を介して前記バッテリ(52)に接続されると共に、第3の導電体(62)を介して前記圧電変換器(64)に接続され、前記電界の変化を発生すると共に、該電界の変化を該圧電変換器(64)に与える電子駆動モジュール(60)とをさらに有する請求項1に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項18】 前記本体(11)は、中間部(12)と、前記中間部(12)を挟んで互いに対向する第1および第2の端部(14および16)とを有しており、前記第1および前記第2の孔(28および30)はそれぞれ、前記第1および前記第2の端部(14および16)にも前記外表面上に開口するように形成されており、前記第1および前記第2の端部(14および16)はそれぞれ、取り外し可能なユニット15として、前記中間部(12)から取り外し可能に該中間部(12)に取り付けられる請求項1に記載の動物用おしゃぶり。 【請求項19】 前記第1および前記第2の端部(14および16)は、誘引剤を含んでいる請求項18に記載の動物用おしゃぶり。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリならびに動物が咀嚼するときに微小電流が流れるような導電体を有する改良型動物用チュー(咀嚼用)玩具(以後、一部を除いて動物用おしゃぶりと呼ぶ)に関する。 【0002】 【従来の技術】米国特許第5827565号は、種々の物質(好ましくは、これら物質は所望の硬さが種々に異なる)を咀嚼する楽しみを、多くの犬にもたらすものである。幾らかの犬は、牛の骨、木、およびナイロン等の非常に硬い物質を噛むのが好きである。ただし、年齢によっては、非常に硬い物質を噛むことができない犬もいる。例えば、若い犬は歯の発達が未だ十分ではないだろうし、歳をとった犬は歯茎が病んでいたり幾つかの歯が抜けてしまっていると考えられる。 【0003】動物用おしゃぶりの従来技術としては、硬いおしゃぶり、柔らかいおしゃぶり、難または不消化性、あるいは消化性のおしゃぶりといった種々の例がある。ただし、これら従来の動物用おしゃぶりは全て、単に、機械的動作、例えば動物の咀嚼動作のみによって、動物の歯から歯垢や歯苔を除去しようとするものである。 【0004】例えば、本出願人の譲受人T.F.H. Publications, Inc.は、完全消化性で、栄養があり、さらに、多岐に亘る嗜好や要望に適応すべく加熱処理によってそれぞれ調整された組織や硬さを持つ食用の犬用おしゃぶりを既に開発している。このような犬用おしゃぶりは、カゼイン(乾酪素、栄養たんぱく質の一種)を主成分とした混合物を利用しており、米国特許第52002120号および第5240720号に開示されている。 【0005】本出願人による米国特許第5827565号においては、主に射出成形されたジャガイモの澱粉顆粒と誘引剤とから成る熱膨張性の犬用おしゃぶりの製造方法が開示されている。この誘引剤は、鶏肉粉、肝臓粉、ハム、七面鳥肉、牛肉、および/または魚肉を含んでいる。尚、ホレンソウまたは人参等の天然野菜添加物もまた添加されてもよい。 【0006】米国特許第5827565号の部分継続出願である本出願人の米国特許出願第09/138804号においては、犬のおしゃぶりに対する食欲を増進すべく天然果物の香りを持たせた犬用おしゃぶりが開示されている。このような食用おしゃぶりの好ましい形態は、ジャガイモ澱粉等の熱膨張性澱粉である基本原料を維持していた。 【0007】誘引剤についてはまた、以下の米国特許ならびにこれの譲受人自身によって共通に所有された同時係属出願でも述べられている。これら米国特許ならびに同時係属出願は、即ち、米国特許第5476069号ならびに一連の米国特許出願第08/923070号(1997年9月3日出願の「野菜を原料にした犬用おしゃぶり」)、第08/738423号(1997年10月25日出願の「犬用食用おしゃぶり」)、第08/784834号(1997年1月17日出願の「人参を原料にした犬用おしゃぶり」)、第08/888611号(1997年7月7日出願の「犬用野菜おしゃぶり」)、第09/114872号(1998年7月14日出願の「熱変形性犬用食用おしゃぶり」)、第09/138804号(1998年8月21日出願の「改良型犬用食用おしゃぶり」)、第09/116070号(1998年7月15日出願の「変形性組織を有する犬用小麦およびカゼインおしゃぶり」)、第09/116555号(1998年7月15日出願の「熱変形性犬用落花生おしゃぶり」)および、第09/227767号(1998年1月8日出願の「食用澱粉の成形方法」)である。尚、これら特許および特許出願では、これら特許および特許出願で引用する技術として、成形された澱粉製品の分野に関する技術についても述べられている。 【0008】さらに、この種の従来技術では、最近、香り付きペット用製品について言及した種々の開示を含むようになった。その例として、米国特許第5786382号(「犬猫覚醒または発奮用発臭誘引剤としてのヴァレリアン(カノコソウ)草および/または根の使用方法」)がある。この特許は、カノコソウからかもし出される天然の匂いによって犬猫を誘引する食製品として用いられる、あらゆる形態(即ち、全体か部分か)のカノコソウのハーブ/草の使用を開示している。 【0009】米国特許第4985964号および第5007879号(「犬用おしゃぶりの加工方法」)は、犬用おしゃぶり製品として用いられる牛の蹄の加工方法を開示している。米国特許第5149550号(「ペット用おしゃぶりの製造方法」)は、牛や他の有蹄動物類から採取した靭帯を、ペット用おしゃぶりとして用いるために、実質的に脂肪無しで乾燥および硬化することを開示している。 【0010】米国特許第5407661号(「口腔(歯、歯茎等)をケアする特性を持つペット用おしゃぶり製品」)は、ペットによる咀嚼時に機械的浄化作用を具備する旨が述べられたトウモロコシの穂軸片等の細胞状繊維質物質を含有するフレキシブルな細胞間質を有するペット用の食用おしゃぶり製品を開示している。 【0011】米国特許第5635237号(「実質的天然生皮ペット用製品の製造方法」)は、複数の加熱ゾーンおよび複数の交換可能な押出金型を持つ双ネジ式押出し成形を利用した天然生皮から成るおしゃぶりの製造方法を開示している。 【0012】米国特許第5711254号(「犬用おしゃぶり玩具」)は、天然植物または合成繊維製のより紐を子縄にして成る内芯と、内芯の周りによられた複数の柔らかい綿糸から成る柔らかい外皮とを有する細長い複合ロープ状に形成された犬用のおしゃぶり玩具を開示している。尚、この特許では、犬の唾液によって濡れた当該玩具の乾燥を促進することによってバクテリアの成長を防止するめに、内芯の吸湿性を外皮よりも若干低くすることが述べられている。 【0013】米国特許第5750196号(「タイヤの側壁から成る犬用おしゃぶり玩具の製造方法」)は、使用済みタイヤから回収した側壁から当該玩具のベース部を切り出すための金型の用法を開示している。 【0014】この種の製品の他の従来例としては、Axelrodによる米国特許第3871334号(「液体の調味料および風味料成分を含有するナイロン基板」)、Axelrodによる米国特許第4771733号(「水成基の調味料および風味料成分を含有するポリウレタン玩具」)、ならびにEdwardsによる米国特許第4557219号および第4513014号(「犬用成形ポリウレタンおしゃぶりにおける調味料の使用」)がある。 【0015】Sakuma等による米国特許第4691718号では、イオン溶出型セラミックを成形して成り、バッテリを備える歯ブラシが開示されている。この歯ブラシの使用中、使用者の手、腕、および体を経由する電気回路が形成され、カルシウムまたはフッ化物イオンが発生する。 【0016】Wangによる米国特許第4969868号では、バッテリを備え、幾本かの特別な剛毛が陰極として機能する歯ブラシ開示されている。尚、ブラシヘッドに隣接した金属板が、陽極として機能する。そして、イオン化歯磨き粉を併用いることで、電流が流れる回路が完成される。 【0017】Bockによる米国特許第5138733号では、超音波を発生する歯ブラシが開示されている。この超音波は、使用者の歯から歯垢や歯苔を除去する助けをする。 【0018】 【発明が解決しようとする課題】従来開示されている動物用おしゃぶり製品は、動物の歯から歯垢を除去すると共に動物の歯茎を鍛えるために、単に機械的エネルギ、例えば動物の咀嚼動作を利用しているに過ぎない。 【0019】したがって、本発明は、これら従来のペット用おしゃぶり製品のさらなる改良を目的とする。特に、本発明は、動物の歯や歯茎を強化するために、ペット用おしゃぶり製品内を伝導する電子の流れを利用することをも目的とする。 【0020】本発明のさらに他の目的は、動物の歯を強化するために、ある微量元素および/またはイオンの発生を利用することを目的とする。 【0021】さらに、本発明は、動物の歯や歯茎の浄化を助けるために、ペット用おしゃぶり製品内で発生させる超音波を利用することを目的とする。 【0022】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、低電圧バッテリと、未使用時乾燥した状態では電流が流れないような種々の導体とを有する改良型動物用おしゃぶりが得られる。ただし、動物が本願発明によるおしゃぶりを咀嚼する時には、電気回路が形成され、微小電流が流れる。この微小電流は、動物の歯や歯茎の治療効果を有する。他の実施態様においては、動物が本願発明によるおしゃぶりを咀嚼する時に、低濃度のある微量金属元素が溶出する。これら低濃度のある微量金属の発生は、動物の口腔の健康に関して良好な効果を持っている。 【0023】さらに他の実施態様においては、動物が本願発明によるおしゃぶりを咀嚼する時に、イオン溶出型セラミックからカルシウムおよび/またはフッ化物イオンが発生する。最後に、さらに他の実施態様においては、動物が本願発明によるおしゃぶりを咀嚼する時に、超音波が発生する。この超音波は、動物の歯や歯茎から歯垢や歯苔を除去する助けをする。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明による動物用おしゃぶりの実施の形態を説明する。 【0025】[実施の形態1]図1を参照して、本動物用おしゃぶり10は、本体11を有し、本体11は、後述する中間部12ならびに第1および第2の端部14および16から成っている。本体11は、その内部に小型のバッテリ18を収容している。バッテリ18は、充電可能なタイプであってもよい。バッテリ18は、約1.5〜約4.5ボルトの電圧を発生するものでよい。バッテリ18は、第1の極20および第2の極22を備えている。 【0026】第1の導電体24は、第1の極20に接続され、本体11の内部にて一方向(図中、右向き)に延びている。第1の導電体24は、複数の第1の孔28を通して外部に露出している。 【0027】同様に、第2の導電体26は、バッテリ18の第2の極22に接続され、本体11の内部にて第1の導電体24が延びる方向とは反対の方向(図中、左向き)に延びている。第2の導電体26は、複数の第2の孔30を通して外部に露出している。 【0028】尚、当業者には明らかなように、第1および第2の導電体24および26は、銅やアルミニウムのような既知の材料で形成することができる。また、第1および第2の導電体24および26は、ソリッド(無垢)であってもよいし、縒り線によって形成してもよい。あるいは、第1および/または第2の導電体24および/または26は、導電性の重合体材、例えば充填材入りのエポキシおよび/またはポリウレタン樹脂によって形成してもよい。もしくは、ポリアセチレン等の導電性の重合体材によって第1または第2の導電体24または26を形成してもよい。 【0029】本発明による動物用おしゃぶりは、種々の形状とすることができる。即ち、本発明による動物用おしゃぶりは、図1に示すように骨の形に成形してもよいし、あるいは、リング状、板状、または棒状に形成してもよい。 【0030】図1を参照して、本体11における中間部12、第1の端部14、および第2の端部16を個別に成形し、第1および第2の導電体24および26をそれぞれ第1および第2の端部14および16内に挿入し、そしてこれらを合体させて一体に組み立てることができる。あるいは、中間部12ならびに第1および第2の端部14および16の一方を予め一体に成形しておき、一体に組み立てるようにしてもよい。中間部12ならびに第1および第2の端部14および16は、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、あるいはこれらいずれかの混合物を含む複数種類の合成樹脂で成形してもよい。 【0031】中間部12および第1の端部14は、複数の第1の孔28を備えているが、第1の孔28を、第1の端部14のみに開口させてもよい。第1の孔28は、第1の導電体24を本体11の表面に露出させる。第1の孔28は、細い溝や切れ込みであってもよい。 【0032】さらに、第1の孔28は、第1の端部14の表面に向かって容易に作れる。この第1の端部14に対して、動物は、咀嚼動作をしたくなる傾向にある。このような第1の孔28の構造とする場合には、動物の咀嚼によって磨り減った時に取り外し可能なユニット15として取り外すのに都合がよい構造に第1の端部14を設計するようにする。さらに、好ましい構造として、バッテリ18を十分確実かつ長期に亘って硬質の覆い内に収容するべく本体11の中間部12を強固なものにすると共に、動物が(中間部12ではなく)端部を好んで咀嚼したくなるようにすべく取り外し可能な第1および第2の端部14および16を柔軟なものとする構造にしてもよい。即ち、柔軟な側にばかり噛みたいという関心を持たせる一方、本体11の中間部12に対しては無関心にさせ、さらに従来の技術の欄で取り上げた風味料および誘引剤を第1および第2の端部14および16に添加することよって中間部12上への咀嚼動作をさらに断つよう仕向けてもよい。 【0033】中間部12および第2の端部16は、複数の第2の孔30を備えている。第2の孔30は、第2の導電体26を本体11の表面に露出させる。第2の孔30は、細い溝または切れ込み状を呈していてもよい。また、第2の孔30は、第1の孔28と同様に、動物はよく噛み付く傾向にある第2の端部16に達するくらいに形状づけられてもよい。さらに、第1の端部14と同様に、第2の端部16は、動物の咀嚼によって磨り減った時に交換できるように取り外し可能なユニット15として形成され、また、柔軟性を持たせたり、風味付けしたりしてもよい。 【0034】動物の唾液は、自動オン−オフ電気スイッチとして機能する。動物用おしゃぶり10が未使用で本体11が乾燥している時には、電気回路は開いている。一方、動物が本体11を咀嚼して動物の唾液が本体11全体に拡がって一つまたは複数の第1の孔28内と一つまたは複数の第2の孔30内を満たした時にはバッテリ18に対する閉じた電気回路が完成する。尚、当業者には明らかなように、第1および第2の孔28および30の寸法、即ち深さや直径は、第1および第2の孔28および30内に動物の唾液を導いてここを唾液で満たすいわば「灯芯」としての毛細管現象を促進するように調整される。 【0035】動物が本体11を咀嚼すると、閉じた電気回路を流れる微小電流が動物の口腔表面上や歯茎表面上に柔らかい組織または粘膜のように拡がり、血液の循環を促進し、末梢神経の調子を整え、また、動物の口腔内の柔らかい組織または粘膜を健康にする。このようにして、動物の歯や歯茎じゅうを流れる電流は、咀嚼という機械的動作(運動)と一緒になって、口腔の健康促進作用と歯垢の除去作用をなす。 【0036】本発明においては、誘引剤は、成形工程中に添加してもよい。尚、誘引剤は、天然のものが好ましい。当業者には明らかなように、この種の誘引剤には粉末状および液状のものがあるが、獣肉、魚肉、およびトリ肉や、チーズ類等の乳製品からも抽出される。例えば、チキン粉、レバー粉、ハム、七面鳥、牛肉および/または魚肉等の誘引剤が本体11に対して1〜5重量%使用される。 【0037】さらに、それぞれの動物毎に咀嚼への関心を高めるように、食品着色料も成形時またはその前に添加してもよい。これら食品着色料の本体11における含有重量は、およそ0.05〜10.00重量%である。 【0038】本実施の形態の変形例において、本発明による動物用おしゃぶりは、イオン溶出型セラミック材で形成してもよい。再び図1を参照して、中間部12は、このイオン溶出型セラミック材で形成されている。そして、この中間部12は、同じくイオン溶出型セラミックで形成されるか、もしくは熱可塑性プラスチック樹脂で形成された第1および第2の端部14および16と結合可能である。あるいは、動物用おしゃぶり全体がイオン溶出型セラミックで一体に形成されてもよい。 【0039】動物の唾液が電気回路を閉じて電流が流れると、カルシウムイオン、フッ化物イオン、またはそれらの混合したものがセラミック製の上記部品から溶出する。これら溶離したイオンは、動物の歯の表面上に付着したり、歯の表面から歯髄内に浸透する。このようにして、動物の歯の表面や歯髄がカルシウムイオンまたはフッ化物イオンによって強化されかつきれいになる一方、歯垢が電気分解によって動物の歯の表面から除去される。イオン溶出型セラミックの好ましい例としては、ハイドロキシアパタイト:Ca10(PO4)6(OH)2またはフッ化アパタイト:Ca10(PO4)6F2等のアパタイトセラミックがある。 【0040】アパタイトセラミックの成形について、約70〜90重量%のハイドロキシアパタイトまたはフッ化アパタイトに対して約10〜30重量%のシリコンアクリルポリマまたはアクリル樹脂を添加して双方を混合し、この混合物に室温にて約500〜700Kg/cm2の圧力を印加して通常のプラスチックのように成形することができる。 【0041】本実施の形態のさらなる変形例において、第1および/または第2の導電体24および/または26は、ある微量元素を含んでいてもよい。動物の唾液が電気回路を閉じて電流が流れると、低濃度のある微量金属元素が溶出する。これら低濃度のある微量元素イオンの発生は、虫歯の予防を助成し、加えて、歯のセメント質化を促進する。本例で使用される微量元素は、モリブデン、コバルト、バナジウム、ベリリウム、白金、レニウム、およびこれらいずれかの混合物である。 【0042】[実施の形態2]図2は、本発明の実施の形態2を示す図である。図2では、実施の形態1を示す図1と同一または同様の部分には、一部を除いて部品符合を省略している。また、以下の実施の形態2の説明文では、実施の形態1と同一または同様の部分に関する説明を省略している。 【0043】図2を参照して、本発明の実施の形態2において、動物用おしゃぶり40は、本体41を有している。本体41に形成された、それぞれ一つまたは複数の第1ならびに第2の孔28ならびに30は、導電材で満たされていてもよい。例えば、第1の孔42は導電材46で満たされており、第2の孔44も導電材46で満たされている。当業者には明らかなように、導電材46として利用できる種々の導電性バインダおよび導電性接着剤がある。これら材料は、一般に、エポキシやポリウレタン等のベース樹脂を有しており、このベース樹脂中には、導電材46に導電性を持たせるために十分な量の金属粒子が拡散して含有されている。 【0044】本実施の形態において、動物の唾液が、それぞれ一つまたは複数の埋められた第1の孔42と埋められた第2の孔44とを電気的に接続しさえすれば、閉じた電気回路が完成される。 【0045】さらに、本実施の形態においては、充電式バッテリ48を用いている。図3は、充電器80を示しており、この充電器80は、充電式バッテリ48を充電するために、第1および第2の孔42および44を介して充電式バッテリ48に接続可能である。本例では、第1および第2の孔42および44のように導電材46で埋められた孔を介して充電を行っており、導電材46が電気的接続端子または配線材として機能している。しかし、埋められていない孔を介して電気的接続をなしてもよく、この場合には、充電器80から突出した電気的接続端子が埋められていない孔に入り込むことで、電気的接続がなされる。 【0046】[実施の形態3]図4は、本発明の実施の形態3を示している。動物用おしゃぶり50は、本体51を有している。本体51は、第1の極54および第2の極56を備えた小型のバッテリ52を収容している。バッテリ52は、約1.5〜約4.5ボルトの電圧を発生可能である。バッテリ52も、前述したように、充電可能なタイプであってもよい。 【0047】第1の導電体58は、バッテリ52の第1の電極54に接続していると共に、電子駆動モジュール60にも接続している。電子駆動モジュール60は、第3の導電体62を介して圧電変換器64に接続している。第1の導電体58は、複数の第1の孔66を介して本体51の表面に露出している。前述したように、複数の第1の孔66の一つまたは複数を、導電材で満たしてもよい。 【0048】再び図4を参照して、第2の導電体68は、バッテリ52の第2の極56に接続され、本体51の内部にて第1の導電体58が延びる方向とは反対の方向(図中、左向き)に延びている。第2の導電体68は、複数の第2の孔70を通して外部に露出している。前述したように、複数の第2の孔70の一つまたは複数をも、導電材で満たしてよい。 【0049】動物の唾液は、自動オン−オフ電気スイッチとして機能する。動物用おしゃぶり50が未使用で本体51が乾燥している時には、電気回路は開いている。一方、動物が本体51を咀嚼して動物の唾液が本体51全体に拡がって一つまたは複数の第1の孔66内と一つまたは複数の第2の孔70内を満たした時にはバッテリ52に対する閉じた電気回路が完成する。尚、当業者には明らかなように、第1および第2の孔68および70の寸法、即ち深さや直径は、第1および第2の孔68および70内に動物の唾液を導いてここを唾液で満たすいわば「灯芯」としての毛細管現象を促進するように調整される。 【0050】電気回路が閉じられると、バッテリ52によって供給される直流低電圧エネルギは、電子駆動モジュール60によって超音波周波数電流に変換される。圧電変換器64の圧電結晶等は、第3の導電体を介して電子駆動モジュール60によって供給される周波数に対して共鳴するように、共振、即ち体積伸縮し、これによって、電気エネルギが超音波エネルギに変換されることになる。 【0051】尚、当業者には明らかなように、電子駆動モジュール60は、バッテリ52から供給される直流電圧エネルギを可聴周波数帯域の音波電流に変換するものに変えてもよい。この場合には、圧電変換器64は、音波エネルギを発生する。 【0052】本体51の内部で発生した超音波/音波は、歯に接する唾液中に細かな気泡を発生させ、動物の唾液を動物の歯に対して吹き付ける。この結果、動物の歯の表面上や歯の生え際の周りの歯茎内に形成された歯周ポケット内の柔らかい歯垢および歯苔に対して、ほぐし効果が奏される。そして、ほぐされた歯垢や歯苔は、本体51に対する動物の咀嚼動作によって除去される。 【0053】 【発明の効果】本発明による動物用おしゃぶりは、従来例のごとく単に動物の咀嚼動作といった機械的エネルギのみを利用するのではなく、電子あるいは超音波または音波をも利用することで、従来例よりも歯、歯茎、および口腔の治療効果や浄化効果に優れている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500205219 【氏名又は名称】ティ.エフ.エイチ. パブリケイションズ,インコーポレイテッド
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| 【出願日】 |
平成12年5月8日(2000.5.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071272 【弁理士】 【氏名又は名称】後藤 洋介 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−350529(P2000−350529A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月19日(2000.12.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−134171(P2000−134171) |
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