| 【発明の名称】 |
釣り糸用巻き芯 |
| 【発明者】 |
【氏名】井尾 彰
【氏名】片山 真一
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| 【要約】 |
【課題】釣り糸3に装着されている仕掛け5を安定した状態で保持できる釣り糸用巻き芯Aとする。
【解決手段】発泡倍率が10〜50倍のポリオレフィン系樹脂発泡体製の円もしくは楕円柱状又は円もしくは楕円盤状をなし、周面に、当該周面を横断する切り込みが周方向に間隔をあけて多数形成されていることを特徴とする釣り糸用巻き芯Aとする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発泡倍率が10〜50倍のポリオレフィン系樹脂発泡体製の円もしくは楕円柱状又は円もしくは楕円盤状をなし、周面に、当該周面を横断する切り込みが周方向に間隔をあけて多数形成されていることを特徴とする釣り糸用巻き芯。 【請求項2】 周面の中央部が両側部からなだらかに窪んでいることを特徴とする請求項1の釣り糸用巻き芯。 【請求項3】 発泡倍率が10〜50倍のポリオレフィン系樹脂発泡体製の円もしくは楕円柱状又は円もしくは楕円盤状をなし、周面が、周方向に交互に多数形成された凸部と凹部となっていることを特徴とする釣り糸用巻き芯。 【請求項4】 各凸部が、周方向の同じ向きに傾斜していることを特徴とする請求項3の釣り糸用巻き芯。 【請求項5】 傾斜した各凸部の上面側が周方向に凸状に湾曲していることを特徴とする請求項4の釣り糸用巻き芯。 【請求項6】 各凸部の厚みが、基部に比して先端部が薄くなっていることを特徴とする請求項3〜5いずれかの釣り糸用巻き芯。 【請求項7】 凹部の底部に切り込みが形成されていることを特徴とする請求項3〜6いずれかの釣り糸用巻き芯。 【請求項8】 各凸部上面中央部が両側部からなだらかに窪んでいることを特徴とする請求項3〜7いずれかの釣り糸用巻き芯。 【請求項9】 請求項1〜8いずれかの釣り糸用巻き芯の少なくとも片面に、この釣り糸用巻き芯の周囲より周縁部がはみ出る側板が取り付けられていることを特徴とする側板付釣り糸用巻き芯。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、釣り糸、特に仕掛けや針の付いた仕掛け糸を巻き付けて携帯もしくは保管するのに用いる釣り糸用巻き芯に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、釣り糸用巻き芯としては、ミシン糸のボビン状のもの(特開平5−41937号公報)や、剛性のある芯板の両面に合成樹脂発泡体を衝撃吸収板として貼り合わせたもの(特開平9−9843号公報)が知られている。また、円盤状の合成樹脂発泡体の両面に、周縁がこの合成樹脂発泡体の周囲からはみ出る大きさの合成樹脂板を貼り合わせたものが市販されている。これらはいずれも周囲に釣り糸を巻き付けて保持するものとなっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の釣り糸用巻き芯は、いずれも釣り糸に装着されている仕掛けを安定した状態で保持させにくい問題がある。具体的には、仕掛け糸には釣り針の他に、錘、連結金具、疑似餌、浮き等が装着されるが、釣り糸を周囲に巻き付けた時に、これらが飛び出した不安定な状態となり、他の用具と共に収納した場合に絡まったり擦れ合うことで損傷されやすい問題がある。 【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、釣り糸に装着されている仕掛けを安定した状態で保持できる釣り糸用巻き芯を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的のために、発泡倍率が10〜50倍のポリオレフィン系樹脂発泡体製の円もしくは楕円柱状又は円もしくは楕円盤状をなし、周面に、当該周面を横断する切り込みが周方向に間隔をあけて多数形成されていることを特徴とする釣り糸用巻き芯を提供するものである。 【0006】また、本発明は、発泡倍率が10〜50倍のポリオレフィン系樹脂発泡体製の円もしくは楕円柱状又は円もしくは楕円盤状をなし、周面が、周方向に交互に多数形成された凸部と凹部となっていることを特徴とする釣り糸用巻き芯を提供するものである。 【0007】更に本発明は、上記釣り糸用巻き芯の少なくとも片面に、この釣り糸用巻き芯の周囲より周縁部がはみ出る側板が取り付けられていることを特徴とする側板付釣り糸用巻き芯を提供するものである。 【0008】 【発明の実施の形態】図1に基づいて本発明の第1の例を説明する。 【0009】図示されるように、本例の釣り糸用巻き芯(以下「巻き芯」という)Aは、中心部に貫通孔1を有するポリオレフィン系樹脂発泡体製の円柱状又は円盤状をなすもので、周面には、当該周面を横断する切り込み2が、周方向に間隔をあけて多数形成されている。 【0010】釣り糸3は、図示されているように、釣り針4を本巻き芯Aの周面の適当な位置に差し込んで巻き付けられるものである。また、釣り糸3に装着されている仕掛け5(例えば連結金具や錘)を切り込み2内に押し込んでおけば、これらを安定した状態で保持させることができる。 【0011】本巻き芯Aを構成するポリオレフィン系樹脂発泡体とは、ポリエチレン、ポリプロピレン又はこれらを50重量%以上含む共重合体の発泡体で、必要な腰の強さが得やすいことから、ポリエチレンの発泡体が好ましい。ポリオレフィン系樹脂発泡体は、腰が強い性質(粘り強さ)を有することから、釣り針4の差し込みや、仕掛け5の切り込み2への押し込み等によって割れたり裂けたりしにくく、繰り返し使用に耐えると共に、差し込んだ釣り針4や、押し込んだ仕掛け5が外れにくい利点がある。また、ポリスチレンの発泡体は、仕掛け5がゴム系のものである場合(例えば疑似餌)、これを脱色してしまうことがあるが、ポリオレフィン系樹脂発泡体の場合、このような不都合を生じない利点もある。 【0012】本巻き芯Aを構成するポリオレフィン系樹脂発泡体は、適度な柔軟性と必要な強度を得る上で、発泡倍率が10〜50倍であることが必要である。発泡倍率が10倍未満では硬質過ぎて、釣り針4が差し込みにくくなったり、切り込み2への仕掛け5の押し込みが行いにくくなる。また、発泡倍率が50倍を超えると、柔軟になり過ぎて全体が変形しやすく、釣り糸3の巻き付けが行いにくくなったり、巻き付けた釣り糸3が外れやすくなる。 【0013】本巻き芯Aにおいて、周面の切り込み2の間隔を狭くし、周面外層を切り込み2によって柔軟にしておくと、釣り糸3の巻き付け時に圧縮された周面外層が弾性復帰する力で釣り糸3が周面に密着し、巻き緩みを生じにくい利点がある。この時、切り込み2が達していない内側部分は、適度な剛性が維持されているので、全体が大きく変形することで、釣り糸3の巻き付け作業が行いにくくなったり、巻き付けた釣り糸3が外れやすくなるのを防止することができる。 【0014】本巻き芯Aの周面に形成されている切り込み2の深さは、本巻き芯Aの径やそれを構成するポリオレフィン系樹脂発泡体の発泡倍率等によっても相違するが、10〜40mmであることが好ましい。浅過ぎると仕掛け5を押し込みにくく、深過ぎると全体の強度が維持しにくくなる。切り込み2は周面を横断するものであれば中心軸に対して傾いていてもよいが、一般的には中心軸方向に形成される。また、切り込み2の周方向の間隔(曲面に沿った間隔)は、単に仕掛け5の差し込みだけを考えれば10〜50mm程度が好ましいが、前記周面外層の柔軟化を考慮する場合は10mm未満の間隔とすることが好ましい。 【0015】本巻き芯Aの径は、巻き付ける釣り糸3の長さ等に応じて選択すればよいが、直径が50〜300mm、特に60〜150mmであることが好ましい。径が小さ過ぎると釣り糸3に巻き癖が付きやすく、径が大き過ぎると保管や携帯時にかさばって扱いにくくなる。また、本巻き芯Aの厚みは、10〜60mm程度であることが好ましい。厚みが小さ過ぎると釣り糸3を巻き付けにくく、厚みが大き過ぎるとかさばって取り扱いにくくなる。 【0016】中心部に設けられている貫通孔1は、釣り糸3の巻き付け作業時に指を入れて持ちやすくするためのもので、必須のものではないが、これを設けておくと持ちやすくなることから好ましい。 【0017】図2は本発明の第2の例を示すもので、周面の中央部が両側部からなだらかに窪んでいる点の他は図1の第1の例と同様である。このように周面の中央部を窪ませておくと、釣り糸3の巻き付け時及び巻き付け後に釣り糸3が外れにくくなる。 【0018】尚、図1の第1の例と図2の第2の例はいずれも円柱状又は円盤状のものとなっているが、いずれも楕円柱状又は楕円盤状とすることもできる。楕円柱状又は楕円盤状の場合、長軸と短軸の長さが共に、第1の例で説明した好ましい直径の範囲に入っていることが好ましい。 【0019】図3及び図4は本発明の第3の例を示すもので、発泡倍率が10〜50倍のポリオレフィン系樹脂発泡体製の円柱状又は円盤状をなしている点は図1の第1の例と同じであるが、周面が、周方向に交互に多数形成された凸部6と凹部7となっている点が相違している。 【0020】上記のように、凸部6と凹部7を交互に多数配置しておくと、図示されるように、仕掛け5を凹部7内に収容することで、安定して保持することができる。また、凸部6は釣り針4を引っ掛けやすいだけでなく、弾性的に圧縮されやすいことから、釣り糸3の巻き付け時に圧縮された凸部6が弾性復帰する力で釣り糸3が凸部6に密着し、巻き緩みを生じにくい利点がある。 【0021】凸部6の側面形状は、正方形や長方形でもよいが、上記弾性復帰力による巻き緩み防止効果を得やすくすると共に、過剰な変形を防止しやすくするために、基部の厚みに比して先端部の厚みが薄くなる形状が好ましい。具体的には、図示される台形の側面形状の他、三角形の側面形状とすることが好ましい。 【0022】凸部6又は凹部7のピッチは、装着されている仕掛け5の大きさ等に応じて定めればよいが、一般的には10〜30mm程度が好ましい。また、凸部6と凹部7は中心軸に対して傾いていてもよいが、一般的には中心軸方向に形成される。 【0023】本例の巻き芯Aの直径は、凸部6の先端までの径が第1の例で説明した好ましい直径の範囲に入っていることが好ましい。 【0024】図5は本発明の第4の例を示すもので、各凸部6の上面中央部が両側部からなだらかに窪んでいる点の他は図4の第3の例と同様である。このように各凸部6の中央部を窪ませておくと、釣り糸3の巻き付け時及び巻き付け後に釣り糸3が外れにくくなる。 【0025】図6及び図7は本発明の第5の例を示すもので、各凸部6が、周方向の同じ向きに傾斜したものとなっている。釣り糸3の巻き付け時に弾性的に倒伏した凸部6の弾性復帰力を利用して、巻き付けられた釣り糸3と凸部6上面の密着による巻き緩み防止を図ることができる。 【0026】また、傾斜した各凸部6は、その上面側が周方向に凸状に湾曲しており、しかも各凸部6の厚みが、基部に比して先端部が薄くなっている。上面の湾曲は、凸部6と釣り糸3の接触長さを長くし、巻き付けられた釣り糸3の安定性を向上させると共に、凸部6のへたりを防止するためのものである。また、凸部6の先端部の厚みが薄くなっているのは、釣り糸3の巻き付け時に、先端部が弾性的に倒伏しやすくするためのものである。 【0027】各凹部7は、上記凸部6の傾斜に伴って、やはり斜めに形成されたものとなっている。また、各凹部7の底部には切り込み2が形成されている。この切り込み2は、仕掛け5の押し込みを可能にするもので、第3の例や第4の例において形成しておくこともできる。また、本例における切り込み2は、仕掛け5を押し込みやすくするために凸部6の傾斜方向に傾斜させておくことが好ましいが、第3の例や第4の例においては、中心方向に形成した方が仕掛け5を押し込みやすいので好ましい。 【0028】図8は本発明の第6の例を示すもので、各凸部6の上面中央部が両側部からなだらかに窪んでいる点の他は図6及び図7の第5の例と同様である。このように各凸部6の中央部を窪ませておくと、釣り糸3の巻き付け時及び巻き付け後に釣り糸3が外れにくくなる。 【0029】尚、第3〜第6の例はいずれも円柱状もしくは円盤状をなすものとして説明したが、これらについても前述の第1及び第2の例と同様に、楕円柱状もしくは楕円盤状とすることができる。 【0030】図9は本発明の側板付巻き芯の一例を示すもので、図6及び図7で説明した本発明の第5の例に係る巻き芯Aの両側に側板8を取り付けたものとなっている。側板8は、巻き芯Aより大きな直径となっており、側板8の周縁部は巻き芯Aの周囲よりはみ出している。このため、巻き芯Aの厚みを小さくしても、釣り糸3の巻き付け時及び巻き付け後に、釣り糸3を外れにくくすることができる。 【0031】側板8としては、例えば厚紙、合成樹脂板、巻き芯Aと同じ発泡体の板等を用いることができる。この側板は8、図示されるような両側ではなく、巻き芯Aのいずれか一側のみに取り付けてもよい。また、図示される例においては第5の例に係る巻き芯Aを用いているが、第1〜第4の例の巻き芯Aや第6の例の巻き芯Aを用いてもよい。 【0032】尚、この側板付巻き芯についても、楕円柱もしくは楕円盤状とすることもできる。即ち、巻き芯Aと側板8に楕円形のものを用いることができる。 【0033】 【発明の効果】本発明は、以上説明した通りのものであり、仕掛け5を安定した状態で保持することができ、保管又は携帯中における仕掛け5の損傷を防止することができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000033 【氏名又は名称】旭化成工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月28日(1999.4.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096828 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 敬介 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−308450(P2000−308450A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月7日(2000.11.7) |
| 【出願番号】 |
特願平11−120997 |
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