| 【発明の名称】 |
中通し竿 |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 聖比古
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| 【要約】 |
【課題】容易に釣糸挿入操作が行える中通し竿を提供する。
【解決手段】穂先竿5は、第1中竿3の穂先側に振出形式で連結される第2中竿4の穂先側にさらに振出形式で連結される。そして、穂先竿5の竿元側端部には尻栓部30がはめ込まれている。尻栓部30は、穂先竿5の竿元側端部に連結され金属線材を螺旋状に巻回して形成されたコイル部31と、コイル部31の竿元側に連結された筒状体32と、筒状体32の竿元側端部内周面にはめ込まれたセラミックリング33とを有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】外周面にリールを装着可能であり前記リールからの釣糸が通過可能な釣糸通路を内部に有する中通し竿であって、前記釣糸通路に釣糸を導入可能な釣糸導入口を穂先側外周面に有する第1竿体と、前記第1竿体の穂先側に振出形式で連結され、前記第1竿体から穂先側に引き出された状態で竿元側端面が前記釣糸導入口の穂先側に位置する第2竿体と、前記第2竿体の穂先側に振出形式で連結され竿元側端部に尻栓部を有する穂先竿とを備え、前記尻栓部は、前記穂先竿が前記第2竿体内に収納された際に前記第2竿体の竿元側に突出可能でありかつ屈曲自在な筒状の弾性体を有している、中通し竿。 【請求項2】前記弾性体は螺旋状に巻回された金属製コイル部材である、請求項1に記載の中通し竿。 【請求項3】前記弾性体は筒状のゴム部材である、請求項1に記載の中通し竿。 【請求項4】前記尻栓部は前記弾性体の竿元側に連結された筒状体をさらに有する、請求項1〜3のいずれかに記載の中通し竿。 【請求項5】前記尻栓部は前記筒状体の竿元側端部内周面にはめ込まれた釣糸案内リングをさらに有する、請求項4に記載の中通し竿。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は釣竿、特に、リールからの釣糸を内部に挿通可能な釣糸通路を有する中通し竿に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の中通し竿は、内部に釣糸を挿通可能な釣糸通路を有する竿体と、竿体に脱着自在に固定されたリールと、前記リールの穂先側の竿体外周面に形成された釣糸導入口と、竿体の穂先側端部に形成されたトップガイドとを有している。このような中通し竿では、リールからの釣糸を釣糸導入口より釣糸通路に導入し、穂先側のトップガイドより外部に釣糸を導出する。 【0003】一般的に、このような中通し竿において釣糸を釣糸通路に挿通させるためには(以下、釣糸挿通操作という)、例えば、金属ワイヤ製の糸通し具が用いられる。糸通し具の終端に釣糸を係止して、糸通し具の先端を釣糸導入口より竿体の釣糸通路に導入する。ここで、複数の竿体を振出形式で連結してなる中通し竿にあっては、穂先側の竿体を順次竿元側の竿体内に収納し、釣糸導入口が形成された竿体にその穂先側に直接連結される竿体のみを引き延ばした状態とする。そして、収納されている穂先竿の内部に糸通し具の先端を直接挿入して、穂先竿のトップガイドから糸通し具を引き抜いて釣糸を釣糸通路に挿通させる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、小さな釣糸導入口から竿体内をのぞき込み、糸通し具の先端を穂先竿の釣糸通路に直接挿入するのは、初心者にとって困難な場合がある。特に、夜間に釣りを行う場合などにあっては、釣糸導入口内は目視しにくく、糸通し具を上手く穂先竿内へ挿入しがたい。 【0005】本発明の課題は、容易に釣糸挿入操作が行える中通し竿を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】発明1の中通し竿は、外周面にリールを装着可能であり前記リールからの釣糸が通過可能な釣糸通路を内部に有する中通し竿であって、釣糸通路に釣糸を導入可能な釣糸導入口を穂先側外周面に有する第1竿体と、第1竿体の穂先側に振出形式で連結され、第1竿体から穂先側に引き出された状態で竿元側端面が釣糸導入口の穂先側に位置する第2竿体と、第2竿体の穂先側に振出形式で連結され竿元側端部に尻栓部を有する穂先竿とを備えている。そして、尻栓部は、穂先竿が第2竿体内に収納された際に第2竿体の竿元側に突出可能でありかつ屈曲自在な筒状の弾性体を有している。 【0007】この中通し竿は、収納時には穂先竿及び第2竿体を第1竿体内に収納してコンパクトな状態になり、使用時には穂先竿及び第2竿体を第1竿体の穂先側に順次引き延ばして1本の竿体として用いられる。また、釣糸挿通操作時においては、穂先竿を第2竿体内に収納し、第2竿体を第1竿体の穂先側に引き延ばした状態で、穂先側を上空に傾けかつ第1竿体の釣糸導入口を周方向において地面方向に向けて用いる。具体的には、第2竿体をその竿元側端面が第1竿体の釣糸導入口の穂先側に位置するように連結し、第1竿体の釣糸導入口が地面に向かって開口するように第1竿体を回転させ、穂先竿を第2竿体内に収納して釣糸挿通操作を行う。 【0008】ここで、穂先竿の尻栓部の弾性体は第2竿体の竿元側に突出して直接第1竿体内に突出する。そして、弾性体は重力を受けて自らの弾性によって屈曲し、地面に向かって開口した釣糸導入口から竿元側端面を第1竿体外へ突出させる。この突出した弾性体へ糸通し具を挿入させることによって、容易に釣糸挿通操作を行うことができる。 【0009】発明2にかかる中通し竿は、発明1の中通し竿であって、弾性体は螺旋状に巻回された金属製コイル部材である。この場合には、第1中竿,第2中竿及び穂先竿を所定の位置に配置すると、金属製コイル部材が釣糸導入口から突出するので、釣糸挿通操作を容易に行うことができる。 【0010】発明3にかかる中通し竿は、発明2に中通し竿であって、弾性体は筒状のゴム部材である。この場合には、第1中竿,第2中竿及び穂先竿を所定の位置に配置すると、ゴム部材が釣糸導入口から突出するので、釣糸挿通操作を容易に行うことができる。 【0011】発明4にかかる中通し竿は、発明1〜3のいずれかの中通し竿であって、尻栓部は弾性体の竿元側に連結された筒状体をさらに有する。この場合には、第1中竿,第2中竿及び穂先竿を所定の位置に配置すると、弾性体の竿元側に連結された筒状体が重力によって釣糸導入口から突出する。発明5にかかる中通し竿は、発明4の中通し竿であって、尻栓部は筒状体の竿元側端部内周面にはめ込まれた釣糸案内リングをさらに有する。 【0012】この場合には、釣糸挿通操作終了後に実際に釣りを行う際において、釣糸案内リングが釣糸と筒状体内周面との直接の接触を抑えて、互いに傷付けあうのを防止する。また、釣糸の滑動抵抗も軽減される。 【0013】 【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の第1実施形態を採用した中通し竿は、図1に示すように、元竿1と、元竿1の穂先側に連結された元上竿2と元上竿2の穂先側に連結された第1中竿3及び第2中竿4と、第2中竿4の穂先側に連結された穂先竿5とを有している。これら元竿1〜穂先竿5は炭素繊維またはガラス繊維等に合成樹脂を含浸させたプリプレグから形成される先細り筒状部材であって、内部に釣糸通路100を有する(図2等参照)。そして、元上竿2〜穂先竿5は穂先側から順次竿元側の竿体の内部に挿入され出し入れ自在になっており、いわゆる振出形式で連結されている。 【0014】元竿1は外周面に形成されリール7を脱着自在に装着可能なリールシート8を有し、竿元側端部には元竿尻栓10が脱着自在に装着されている。また、元上竿2の穂先側外周面にはリール7からの釣糸Lを竿体内部に導入する釣糸導入口9が形成されており、さらに、釣糸導入口9を覆うように配置された釣糸導入ガイドGが固定されている。また、釣糸導入口9の竿元側周縁部にはセラミック製のガイド11(図2参照)がはめ込まれている。この元上竿2の釣糸通路100は釣糸導入口9の穂先側において段が形成され、穂先側に比べて竿元側が大径に形成されている。一方、穂先竿5の穂先側端部にはトップガイド6が取り付けられており、リール7からの釣糸Lは釣糸ガイドG及び釣糸導入口9を通り釣糸通路100に導かれて、穂先側のトップガイド6より外部へ導かれる。 【0015】図2及び図3に示すように、第1中竿3は内部に釣糸通路100を有する筒状の先細り部材であって、元上竿2の穂先側に振出形式で連結されている。そして、第1中竿3の竿元側端部には中竿尻栓20がはめ込まれている。中竿尻栓20は、第1中竿3の竿元側端部に形成された切欠にはめ込まれ固定された略筒状部材であり、軸方向に貫通した貫通孔を有している。この貫通孔は、その内径において、穂先側部分が大径で竿元側部分が小径になるように段が形成されている。竿元側の小径部分20aは後述する穂先竿5の尻栓部30のみが挿通可能な内径を有しており、穂先側の大径部分20bは穂先竿5の竿元側を収納可能な内径を有しており収納部となっている。 【0016】図2及び図3に示すように、穂先竿5も第1中竿3と同様に内部に釣糸通路100を有する筒状の先細り部材であって、第2中竿4の穂先側に振出形式で連結される。そして、穂先竿5の竿元側端部には尻栓部30がはめ込まれている。尻栓部30は、穂先竿5の竿元側端部に連結され金属線材を螺旋状に巻回して形成されたコイル部31と、コイル部31の竿元側に連結された筒状体32と、筒状体32の竿元側端部内周面にはめ込まれたセラミックリング33とを有している。 【0017】コイル部31は、ステンレス,チタン合金,スチール合金等からなる金属線材を複数回螺旋状に巻回してコイルとしたものである。その外径は穂先竿5の竿元側外径よりやや小さく、中竿尻栓20の小径部分20aの内径程度に形成される。軸方向の長さは、中通し竿の種類、特に釣糸導入口9の軸方向の長さに依存するが、おおよそ20〜40mm程度である。また、筒状体32は、例えば、真鍮,スチール合金等の金属または合成樹脂から形成され内部が軸方向に貫通している筒状の部材である。その外径はコイル部31とほぼ同一であり、穂先竿3の竿元側外径よりやや小さく、中竿尻栓20の小径部分20aの内径程度である。一方、セラミックリング33は硬質セラミックからなるリング状部材であり、接着剤等によって筒状体32の竿元側内周面にはめ込まれている。 【0018】この中通し竿では、金属製ワイヤ等からなる糸通し具200を用いて、以下のように釣糸挿通操作を行う。図2または図3に示すように、まず、穂先竿5及び第2中竿4を第1中竿3内に収納し、第1中竿3を元上竿2の穂先側に延伸させる。ここで、穂先竿5は第1中竿3の中竿尻栓20の大径部20bに収納され、尻栓部30は中竿尻栓20の小径部20aを挿通して元上竿2の釣糸通路100内に位置する。この際、図4に示すように、中通し竿の穂先側を上空に向けて傾け、かつ元上竿2において釣糸導入口9を周方向において地面方向に向けると、コイル部31の竿元側及び筒状体32は重力により釣糸導入口9から元上竿2外に飛び出してくる。このように筒状体32が釣糸導入口9から飛び出した状態において、必要であればこの筒状体32を指で抑えて、トップガイド6側または筒状体32側のいずれかから、終端に釣糸を係止した糸通し具200を挿入する。 【0019】[第2実施形態]以下、本発明の第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本発明の第2実施形態を採用した中通し竿は、第1実施形態と同様に、元竿1と、元竿1の穂先側に連結された元上竿2と元上竿2の穂先側に連結された第1中竿3及び第2中竿4と、第2中竿4の穂先側に連結された穂先竿5とを有している。そして、これらの各竿体は振出形式で連結されている。 【0020】図5に示すように、第1中竿3は内部に釣糸通路100を有する筒状の先細り部材であって、元上竿2の穂先側に振出形式で連結されている。そして、第1中竿3の竿元側端部には中竿尻栓40がはめ込まれている。中竿尻栓40は、第1中竿3の竿元側端部に形成された切欠にはめ込まれ固定された略筒状部材であり、軸方向に貫通した貫通孔を有している。この貫通孔は、その内径において、第1実施形態と同様に、穂先側部分が大径で竿元側部分が小径になるように段が形成されている。竿元側の小径部分は、後述する穂先竿5の尻栓部50のみが挿通可能な内径を有しており、穂先側の大径部分は穂先竿5の竿元側を収納可能な内径を有しており収納部となっている。 【0021】また、中竿尻栓40は竿元側に延伸する延伸部44が形成されている。延伸部44は円筒型部材を長さ方向に縦割りしたような形状である。周方向において半周部分が切り開かれて一側面方向に開口しており、延伸部44が囲む空間Pは中竿尻栓40の貫通孔から第1中竿3の釣糸通路100へ連通している。なお、第1中竿3を元上竿2の穂先側に引き出して延伸させた状態で連結した場合には、第1中竿3の竿元側端部は元上竿2の釣糸導入口9の穂先側に位置する。詳しくは、中竿尻栓40の延伸部44が釣糸導入口9に重なるように位置する。 【0022】穂先竿5も、第1実施形態と同様に、釣糸通路100を有する筒状の先細り部材であって、第2中竿4の穂先側に振出形式で連結される。そして、穂先竿5の竿元側端部には尻栓部50がはめ込まれている。尻栓部50は、穂先竿5の竿元側端部に連結され金属線材を螺旋状に巻回して形成されたコイル部51と、コイル部51の竿元側に連結された筒状体52と、筒状体52の竿元側端部内周面にはめ込まれたセラミックリング(図示せず)とを有している。 【0023】コイル部51の外径は穂先竿5の竿元側外径よりやや小さく、中竿尻栓40の小径部分の内径程度に形成される。また、筒状体52は内部が軸方向に貫通している筒状の部材であって、その外径はコイル部51とほぼ同一であり、穂先竿3の竿元側外径よりやや小さく、中竿尻栓40の小径部分の内径程度である。この中通し竿では、金属製ワイヤ等からなる糸通し具を用いて、以下のように釣糸挿通操作を行う。第1実施形態と同様に、まず、穂先竿5及び第2中竿4を第1中竿3内に収納し、第1中竿3を元上竿2の穂先側に延伸させる。ここで、穂先竿5は第1中竿3の中竿尻栓40の大径部に収納され、図5に示すように、尻栓部50は中竿尻栓40の小径部を挿通して延伸部44の空間P内に至る。 【0024】この際、図4に示す場合と同様に、中通し竿の穂先側を上空に向けて傾け、かつ元上竿2において釣糸導入口9を周方向において地面方向に向けると、コイル部51の竿元側及び筒状体52は重力により釣糸導入口9から元上竿2外に飛び出してくる。このように筒状体52が釣糸導入口9から飛び出した状態において、必要であればこの筒状体52を指で抑えて、トップガイド6側または筒状体32側のいずれかから、終端に釣糸を係止した糸通し具を挿入する。 【0025】なお、釣糸挿通操作後、釣糸を各竿体内に挿通させたまま第1中竿3を振出形式で元上竿2に収納した場合にも、延伸部44によって第1中竿3の竿元側端面と元上竿2の竿元側端面との間で糸を踏み込むこと(いわゆる「糸踏み現象」)をおこさない。 [他の実施形態] (a)中通し竿の竿体の数は上記実施の形態に限定されるものではなく、任意の数の竿体を用いることができる。 (b)コイル部に代えて、ゴム部材からなる筒状部材(例えば、ゴムチューブ)を用いてもよい。 (c)筒状体を設けることなく、コイル部のみで尻栓部を形成してもよい。この場合にも、所定の作業によってコイル部が釣糸導入口から飛び出してくる。 【0026】 【発明の効果】本発明に係る中通し竿によれば、釣糸挿通操作を容易に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成11年4月27日(1999.4.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−308439(P2000−308439A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月7日(2000.11.7) |
| 【出願番号】 |
特願平11−120510 |
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