| 【発明の名称】 |
両軸受リール |
| 【発明者】 |
【氏名】川崎 憲一
【氏名】阪口 昇
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| 【要約】 |
【課題】両軸受リールにおいて、スプールのリール本体からの着脱を容易に行えるようにする。
【解決手段】リール本体の第1側板8及び第2側板9には第1開口10a及び第2開口11aを有する第1環状部材10及び第2環状部材11が着脱自在に装着されている。第1側板8及び第2側板9は第1開口10a及び第2開口11aに形成された第1雌ネジ部10b及び第2雌ネジ部11bが螺合する第1雄ネジ部8a及び第2雄ネジ部9aを有している。第1開口10a及び第2開口11aはフランジ部12aの端部が収納可能となっている。スプール12を取り外すときは、ピニオンギア32をスプール12から脱し、第1環状部材10及び第2環状部材11を取り外し、第1側カバー6と一体となったスプール軸16を引き抜くことにより、スプール12を第1環状部材10及び第2環状部材11とともに上方から取り外すことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】釣竿に取り付けられ釣り糸を巻き取る両軸受リールであって、1対の側カバーと、前記各側カバーに連結され所定の間隔をあけて対向するように配置された1対の側板とを有するリール本体と、前記リール本体に支持されたスプール軸と、前記スプール軸に着脱自在に支持され、両端部にフランジ部を有するスプールと、前記リール本体に設けられ、前記スプールを回転させるためのハンドルと、前記ハンドルからの回転力を前記スプールに伝達する回転伝達機構とを備え、前記リール本体の各側板には、前記スプールの各フランジ部外周に所定の隙間をあけて対向し、かつ着脱自在な1対の環状部材が設けられている、両軸受リール。 【請求項2】前記スプール軸は前記側カバーに固定され、前記スプールを回転自在に支持している、請求項1に記載の両軸受リール。 【請求項3】前記スプール軸は前記リール本体に着脱可能に支持されている、請求項1に記載の両軸受リール。 【請求項4】前記側板及び前記環状部材のいずれか一方には、前記スプールと同芯の雄ネジ部が形成され、前記側板及び前記環状部材のいずれか他方には、前記雄ネジ部が螺合可能な雌ネジ部が形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の両軸受リール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、両軸受リール、特に、釣竿に取り付けられ釣り糸を巻き取る両軸受リールに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、両軸受リールは、リール本体と、リール本体に回転自在に装着されたスプールと、スプールを回転させるためのハンドルとを備えている。リール本体は、所定の間隔をあけて対向するように配置された1対の側板と側カバーとを有している。スプールにはスプール軸が貫通しており、スプールはスプール軸に固定され、スプール軸がリール本体に回転自在に支持されている。スプールは、釣り糸の巻かれる糸巻胴部と、糸巻胴部の両端に設けられ、糸巻胴部の外径よりも大きい外径を有するフランジ部とを有している。また、ハンドルとスプールとの間には、ハンドルからの回転力をスプールに伝達するメインギアとピニオンギアとからなる回転伝達機構と、ピニオンギアとスプール軸との間で回転力を伝達・遮断するクラッチ機構とが設けられている。 【0003】この種の両軸受リールでは、リール本体の側板にはスプールを着脱するための開口部が設けられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の両軸受リールでは、たとえばスプールを交換するときや、バックラッシュを起こして絡まった釣り糸を外すために、スプールの着脱を行う。スプールの取り外しを行うには、まず側カバーを外し、側板の開口部を表出させる。そしてスプールが固定されたスプール軸を引き抜くことにより、スプールを取り出すことができる。 【0005】しかし、バックラッシュを起こした場合にスプールの着脱を行うときは、ふけた釣り糸がフランジ部側に寄っていることが多く、開口部とフランジ部との間の隙間に入り込みやすい。したがって、スプールを引き抜く際、釣り糸が隙間周辺に絡み付いたり、隙間に噛み込んでしまい、スプールの着脱に手間がかかる。本発明の課題は、両軸受リールにおいて、スプールのリール本体からの着脱を容易に行えるようにすることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リールは、釣竿に取り付けられ釣り糸を巻き取る両軸受リールであって、1対の側カバーと、各側カバーに連結され所定の間隔をあけて対向するように配置された1対の側板とを有するリール本体と、リール本体に支持されたスプール軸と、スプール軸に着脱自在に支持され、両端部にフランジ部を有するスプールと、リール本体に設けられ、スプールを回転させるためのハンドルと、ハンドルからの回転力をスプールに伝達する回転伝達機構とを備え、リール本体の各側板には、スプールの各フランジ部外周に所定の隙間をあけて対向し、かつ着脱自在な1対の環状部材が設けられている。 【0007】このような両軸受リールでは、まずスプールからスプール軸を抜き取り、各環状部材を側板から取り外す。この環状部材を取り外すことにより、フランジ部の移動を規制しているものが無くなり、スプールを両側板の間の空間から上方に取り外すことができる。したがって、リール本体に対するスプールの着脱が容易になる。 【0008】発明2に係る両軸受リールは、発明1の両軸受リールにおいて、スプール軸は側カバーに固定され、スプールを回転自在に支持しているこの場合は、スプールからスプール軸を抜き取る際、側カバーとともにスプール軸を取り外すことができる。発明3に係る両軸受リールは、発明1の両軸受リールにおいて、スプール軸はリール本体に着脱可能に支持されている。 【0009】この場合、たとえば側カバー等のリール本体とスプール軸との固定を解除することにより、スプール軸のみを着脱することができる。発明4に係る両軸受リールは、発明1から3の両軸受リールにおいて、側板及び環状部材のいずれか一方にはスプールと同芯の雄ネジ部が形成され、側板及び環状部材のいずれか他方には雄ネジ部が螺合可能な雌ネジ部が形成されている。 【0010】この場合は、雄ネジ部と雌ネジ部との螺合部の係脱により、側板と環状部材との着脱を容易に行うことができる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態における両軸受リールは、図1に示すように、ベイトリールであり、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを備えている。 【0012】リール本体1は、図2に示すように、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー6及び第2側カバー7とを有している。フレーム5は、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の第1側板8及び第2側板9と、これらの第1側板8及び第2側板9を連結する複数の連結部(図示せず)とを有している。そして第1側板8及び第2側板9の対向する側にはそれぞれ第1環状部材10及び第2環状部材11が着脱自在に装着されている。 【0013】第1側板8及び第2側板9は、図3及び図4に拡大して示すように、互いに対向する側に円筒状に突出した第1雄ネジ部8a及び第2雄ネジ部9aをそれぞれ有している。第1雄ネジ部8a及び第2雄ネジ部9aの外周部には雄ネジが形成されている。第1環状部材10及び第2環状部材11は、それぞれ中央部に円形の第1開口10a及び第2開口11aを有し、外径が徐々に縮径する円筒状の部材である。第1開口10a及び第2開口11aの内径は、後述するスプール12のフランジ部12aの外径よりも大きく形成されており、フランジ部12aの端部が収納可能となっている。そして第1環状部材10及び第2環状部材11の外径が大きい側の第1開口10a及び第2開口11aには、第1雄ネジ部8a及び第2雄ネジ部9aに螺合する第1雌ネジ部10b及び第2雌ネジ部11bが形成されている。このネジ結合により、第1環状部材10及び第2環状部材11は第1側板8及び第2側板9に着脱自在に装着されている。なお第1環状部材10及び第2環状部材11の装着時において、第1環状部材10及び第2環状部材11の外径はフランジ部12aとの段差が少なくなるように第1側板8及び第2側板9からフランジ部12a側へ縮径するように形成されている。そして第1雄ネジ部8a及び第2雄ネジ部9aの内側の端部は、フランジ部12aの外側の端部よりも外側に位置している。このため、フランジ部12aは、径方向において第1雄ネジ部8a及び第2雄ネジ部9aとオーバーラップしておらず、第1環状部材10及び第2環状部材11とのみオーバーラップしている。 【0014】1対のフレーム5内には、スプール12と、スプール12に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構15と、サミングを行う場合の親指の当てとなるサムレスト17とが配置されている。またフレーム5と第2側カバー7との間には、ハンドル2からの回転力をスプール12及びレベルワインド機構15に伝えるためのギア機構18が配置されている。 【0015】スプール12は、図3に示すように、両側部にフランジ部12aを有しており、両フランジ部12aの間に糸巻胴部12bを有している。フランジ部12aの外周部は、図3に示すように、第1環状部材10及び第2環状部材11の内周部と隙間をあけて配置されている。糸巻胴部12bの内側には、軸受13、14が装着される筒状の軸受装着部12c、12dが軸方向に間隔を隔てて設けられている。スプール12はスプール軸16に軸受13、14により回転自在に支持されている。軸受13、14の内外輪はスプール12及びスプール軸16に固定されている。また、軸受13、14はそれぞれスプール12に対して軸方向に移動不能になっている。 【0016】スプール軸16の一端16aは第1側板8を貫通して第1側カバー6に形成された第1ボス部22に移動不能に固定されている。また、スプール軸16の他端16bは第2側カバー7の外方に突出して設けられた第2ボス部23に着脱可能に装着されている。ギア機構18は、ハンドル軸30に固定されたメインギア31と、メインギア31に噛み合うピニオンギア32とを有している。ピニオンギア32は通常状態では内方のクラッチ係合位置に位置しており、ピニオンギア32とスプール12とが係合してクラッチ係合状態となっている。一方、ピニオンギア32が外方に移動した場合には、ピニオンギア32とスプール12との係合が外れクラッチが離脱状態となる。 【0017】このような構成の両軸受リールにおいて、スプール12をリール本体1から取り外しを行うには、まずピニオンギア32をスプール12から脱し、クラッチを離脱状態とする。そして図5に示すように、第1環状部材10及び第2環状部材11を第1側板8及び第2側板9から取り外す。次に図6及び図7に示すように、第1側カバー6を第1側板8から取り外し、第1側カバー6と一体となったスプール軸16を引き抜く。そして図8に示すように、スプール12を第1環状部材10及び第2環状部材11とともに、第1側板8及び第2側板9の間の空間から上方に取り出すことができる。なおスプール12を取り付けるときは前記手順の逆をたどればよい。 【0018】このような両軸受リールでは、第1環状部材10及び第2環状部材11は、それぞれ第1側板8及び第2側板9に着脱自在に装着されているので、第1環状部材10及び第2環状部材11を取り外し、スプール軸16をスプール12から抜き取ることによりスプール12を第1側板8と第2側板9との間の空間から容易に取り外すことができる。 【0019】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、スプール軸16は第1側カバー6に固定されていたが、第1側カバー6と着脱自在な構成としてもよい。この場合は、スプール軸16のみを取り外すことができる。またこのときスプール軸16をハンドル2装着側から着脱自在としてもよい。たとえば図9に示すように、スプール軸16の一端16aを第1ボス部22に着脱可能に装着する。そしてスプール軸16の他端16bは軸径より大径に形成され、円筒状に外方に突出した第2ボス部23に装着されている。そして第2ボス部23の外周には雄ネジ部23aが形成されており、この雄ネジ部23aに螺合する雌ネジ部29aを内周部に有する有底円状のカバー部材29が着脱可能に取り付けられている。スプール軸16の着脱を行うときは、ボス部23からカバー部材29を取り外し、スプール軸16の他端16bを持って外方へ引き抜くことができる。また、カバー部材29とスプール軸16とを一体化したように構成してもよい。この場合、図10に示すように、スプール軸16の他端16bに雌ネジ部を形成し、この雌ネジ部に螺合するように第2ボス部23を形成してもよい。なおスプール12の軸受の内輪にはカラー部材24が移動不能に装着されている。カラー部材24は、一端が第1ボス部22の先端部と当接し、他端がスプール軸16に係合している。したがってスプール軸16を装着したとき、カラー部材24が所定の位置で軸方向に移動不能となるので、スプール12の位置決めをすることができる。 【0020】(b) 前記実施形態において、第1環状部材10及び第2環状部材11は、それぞれ第1側板8及び第2側板9にネジ結合されていたが、たとえば第1雄ネジ部8a及び第1雌ネジ部10bを右ネジ、第2雄ネジ部9a及び第2雌ネジ部11bを左ネジとしてしてもよい。さらに図11及び図12に示すように、第1環状部材10及び第2環状部材11を相対移動自在に連結するための連結部材25を設けてもよい。連結部材25は、第1環状部材10及び第2環状部材11に固定された第1挿通部10c及び第2挿通部11cを貫通可能かつ移動自在な棒状部材である。ここでは連結部材25を回転させることにより、第1環状部材10及び第2環状部材11を同時に着脱することができるできる。なお連結部材25の両端部は第1挿通部10c及び第2挿通部11cから抜け落ちないように棒状部分より大径となっている。また図12に示すように、各ネジ部にはたとえば90度程度の回転で着脱可能な部分ネジを形成してもよい。 【0021】(c) 前記実施形態において、第1側板8及び第2側板9に雄ネジを形成し、第1環状部材10及び第2環状部材11に雌ネジを形成していたが、第1側板8及び第2側板9に雌ネジを形成し、第1環状部材10及び第2環状部材11に雄ネジを形成してもよい。たとえば図13に示すように、第1側板8に形成された雌ネジ部8bに第1環状部材10に形成された雄ネジ部10dを螺合させてもよい。 【0022】 【発明の効果】本発明によれば、両軸受リールにおいて、側板から環状部材を取り外すことで、両側板の間の空間からスプールを着脱することができる。したがって、リール本体からスプールの着脱が容易になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成11年4月13日(1999.4.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−295949(P2000−295949A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月24日(2000.10.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−105213 |
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