| 【発明の名称】 |
家畜敷料及びその製造装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】井上 敏
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| 【要約】 |
【課題】紙の廃材を使用し、牛の敷料としての使用に耐えうる強度を備えた敷料を提供する【解決手段】揉むみほぐした紙片の複数枚を圧接重合して撚りのかかった不定形の立体形に成形されている。脱臭剤、殺菌剤を添加してもよい。敷料製造装置3は、敷料材料の投入口4と敷料成品排出口5を有する筒状処理槽6と、回転軸体10に沿って圧送スクリュー7a,7bと揉みほぐし用羽根8a,8bと撚りかけ羽根9a,9bを固定した一対の回転体10aを具備している。一対の回転体は、相互の撚りかけ羽根が回転中に一部重なり合うようにして平行且つ同方向回転可能に処理槽内に配設されている。各回転体の撚りかけ羽根は、回転中に重なり合う相互の羽根ユニットが互いに逆方向へ回動しながら徐々に接近する羽根面を有し、回転中の相互の羽根ユニット間に巻き込まれた敷料材料を互いに逆方向から圧接しながら摺り合せて撚りをかける構造になっている。
【解決手段】揉むみほぐした紙片の複数枚を圧接重合して撚りのかかった不定形の立体形に成形されている。脱臭剤、殺菌剤を添加してもよい。敷料製造装置3は、敷料材料の投入口4と敷料成品排出口5を有する筒状処理槽6と、回転軸体10に沿って圧送スクリュー7a,7bと揉みほぐし用羽根8a,8bと撚りかけ羽根9a,9bを固定した一対の回転体10aを具備している。一対の回転体は、相互の撚りかけ羽根が回転中に一部重なり合うようにして平行且つ同方向回転可能に処理槽内に配設されている。各回転体の撚りかけ羽根は、回転中に重なり合う相互の羽根ユニットが互いに逆方向へ回動しながら徐々に接近する羽根面を有し、回転中の相互の羽根ユニット間に巻き込まれた敷料材料を互いに逆方向から圧接しながら摺り合せて撚りをかける構造になっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 揉みほぐした紙片の複数枚を圧接重合して撚りのかかった不定形の立体形に成形してなる家畜敷料【請求項2】 揉みほぐした紙片の複数枚を圧接重合して撚りをかけた複数の不定形立体成形物を互いに絡まらせてなる家畜敷料【請求項3】 脱臭剤及び/又は殺菌剤を添加してなる請求項1又は2記載の家畜敷料【請求項4】 一側に紙片を主体とする敷料材料の投入口を有し、他側に敷料成品排出口を有する筒状処理槽と、回転軸体に沿って圧送スクリューと揉みほぐし用羽根と撚りかけ羽根を固定した一対の回転体を具備し、前記一対の回転体は、相互の撚りかけ羽根が回転中に一部重なり合うようにして平行且つ同方向回転可能に前記処理槽内に配設されており、前記各回転体の撚りかけ羽根は、回転中に重なり合う相互の羽根ユニットが互いに逆方向へ回動しながら徐々に接近する羽根面を有し、回転中の相互の羽根ユニット間に巻き込まれた敷料材料を互いに逆方向から圧接しながら摺り合せて撚りをかける構造になっていることを特徴とする家畜等の敷料製造装置 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は畜舎に敷設する敷料に関し、特に牛の敷料として有用な敷料及びその製造装置に関する。 【0002】 【発明の技術的背景】牛、馬等の家畜の畜舎に使用する敷料は、従来、稲藁、麦稈、牧草等の農業廃材で賄われてきたが、農業形態の変化によりこれらの資材の入手が困難となったことから、以前は堆肥にしたときの分解が困難なために使用されなかった木質等のオガ屑、チップ、バーク(樹皮)などが使用されるようになった。ところが、最近はこれらの資材が激減し、入手難から床敷ゴムマットなど敷料を使用しない方式が採用され始めたが、糞尿がたれ流しになるため浄化槽の能力オーバーとなり、処理しきれないものを畑や牧草地に直接散布するようになり、このため、悪臭、病原菌、水の汚染等の問題が発生し、全面禁止となった。このような状況から、新しい敷料の開発が必要となっている。 【0003】一般に敷料に必要な条件としては次のようなものが挙げられる。 1.糞を捕捉し、尿(水分)を流し出して清潔さを保つこと。 2.保温性があること。 3.家畜の足や皮膚にやさしく、床ズレ、滑りのない安全なものであること。 4.使用後は堆肥として利用できる資材であること。 近年、紙の廃材が多量に発生しているところから、上記資材に代えて紙の廃材を敷料の資材として利用することが試みられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】紙を材料とする敷料は、(1)原料が豊富で入手しやすい、(2)安全で吸収性に富む、(3)使用後、堆肥にするのに問題がない、などの利点があり、有望視されているものであるが、紙という柔らかい資材であるため、強度、剛性に欠け、特に、牛の畜舎の敷料としては難点があった。 【0005】すなわち、立っていることが常態の馬や体重の軽い小動物の敷料としては強度や剛性はさほど問題ではなく、むしろ柔らかいことが必要な場合が多いが、牛は横に伏すことが多く、また、反芻動物であることから、排泄物が高水分で、特に乳牛等は乳の生産性向上の面から、多量の水と濃厚飼料を与えるため尿の量が多い。従って、水分が多いところで重く図体の大きな牛の体重がかかると、従来の紙製敷料はゴムマットのように平らに固まってしまい、清潔性、保温性、安全性など、敷料として必要な機能が短期間で失われてしまう。特に、清潔性の低下したところに長く横たわると乳房炎などの原因になる。 【0006】従って、本発明の第1の目的は、紙の廃材を主たる原料とし、しかも、牛の敷料としての使用に耐えうる強度を備えた敷料を提供することにある。 【0007】本発明の第2の目的は、消臭性、殺菌性を付与した上記敷料を提供することにある。 【0008】本発明の第3の目的は、上記敷料を製造する装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成するために、本発明の敷料は、揉みほぐした紙片の複数枚を圧接重合して撚りのかかった不定形の立体形に成形したことを特徴とする。本発明の敷料は、また、揉みほぐした紙片の複数枚を圧接重合して撚りをかけた複数の不定形立体成形物を互いに絡まらせたものであってもよい。 【0010】上記第2の目的を達成するために、本発明の敷料は、上記の敷料に、脱臭剤、及び/又は殺菌剤を添加したことを特徴とする。 【0011】上記第3の目的を達成するために、本発明の敷料製造装置は、一側に紙片を主体とする敷料材料の投入口を有し、他側に敷料成品排出口を有する筒状処理槽と、回転軸体に沿って圧送スクリューと揉みほぐし用羽根と撚りかけ羽根を固定した一対の回転体を具備し、前記一対の回転体は、相互の撚りかけ羽根が回転中に一部重なり合うようにして平行且つ同方向回転可能に処理槽内に配設されており、前記各回転体の撚りかけ羽根は、回転中に重なり合う相互の羽根ユニットが互いに逆方向へ回動しながら徐々に接近する羽根面を有し、回転中の相互の羽根ユニット間に巻き込まれた敷料材料を互いに逆方向から圧接しながら摺り合せて撚りをかける構造になっていることを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の敷料1は、揉み込んだ紙片の複数枚を圧接重合して撚りのかかった不定形の立体形2に成形してなるもの、及びこれらの成形品が絡み合ったもので、以下のようにして加工する。先ず、紙成品を裁断するときに生ずる端切れや、各種古紙などの紙廃材を縦、横2〜6cm程度の不定形、不揃いの紙片に破砕し、これらをよく揉み、柔らかにすることにより、強度を出し水分の吸収を良くするとともに、撚りがかかり易くする。次いで、これらの紙の複数枚(好ましくは3〜10)を一緒にして撚りを掛ける.図5〜図6は本発明による敷料製品の一例を示すものである。 【0013】このように紙片を揉み込むことで強度、吸水性を高めるとともに、これらを圧接重合して撚ることにより、強度、剛性が著しく増加し、簡単に潰れず且つ復元力のあるものになる。また、このような加工と形状にした敷料は、互いにからみ易くなり、滑りや床の露出を防ぐとともに、空間ができることにより、保温効果が高まり、糞が捕捉され尿が流れ易い「簀の子」作用が働く。 【0014】次に、本発明の敷料製造装置について説明する。図1乃至図2に示すように、敷料製造装置3は一側に敷料材料の投入口4を有し、他側に敷料成品の排出口5を有する筒状の処理槽6内に、一対の回転体A、Bを平行且つ回転可能に配設してある。 【0015】各々の回転体A、Bは回転軸10a、10bの基端側から先端側に沿って、圧送スクリュー7a、7bと揉みほぐし羽根8a、8bと撚りかけ羽根9a、9bを固定してあり、相互に向き合う撚りかけ羽根9a、9bが回転中に一部重なり合うようにして、平行且つ同方向回転可能に配設されている。図の実施例では一方の回転体Aの回転軸10aをモータ11で回転するとともに、双方の回転軸10a、10b間にチェーン12をかけ渡し、回転体A、Bが同方向へ回転するようにしている。 【0016】各々の回転体A、Bの圧送スクリュー7a、7bは投入口4から投入された紙原料を排出口5側に圧送するものである。揉みほぐし羽根8a、8bは回転軸10a、10bに適宜の巾でランダムに固定されており、送られてくる紙片を混合、裁断、撹拌して紙片を揉みほぐしながら、撚りかけ羽根9a、9bの方へ送り出す。 【0017】撚りかけ羽根9a、9bは、前記のように回転体A、B相互の羽根が回転中に重なり合うように配設されているとともに、一対の回転体A、Bは同方向へ回転するようになっているので、撚りかけ羽根9a、9bは重なり合う位置では互いに逆方向へ回動し、摺れ違うようになっている。また、相互の撚りかけ羽根9a、9bは、回転中に重なり合う羽根面を扇形に形成してあり、相対する羽根面が互いに逆方向へ回動しながら徐々に接近する角度で取付けられており、これにより、回転中に重なり合う相互の9a、9bの羽根面間に巻き込まれた複数枚の紙片を圧接しながら互いに逆方向へ摺り合わせ、撚りをかける構造になっている。尚、図中、参照番号13は敷料成品の排出口5を開閉する出口ゲート、14は敷料成品を逆方向に押し戻して排出口5から出易くする逆送羽根である。 【0018】次に、本発明による敷料製造装置の作用を説明する。処理槽6の投入口4から導入された紙を主材とする敷料材料は圧送スクリュー7a、7bにより送り出され、揉みほぐし羽根8a、8bで、混合、裁断されながら揉まれる。揉みほぐしにより、しなやかさと強度が付与された紙片は撚りかけ羽根9a、9bへ送り出される。 【0019】逆方向へ回動しながら重なり合う相互の撚りかけ羽根9a、9bは、羽根面が逆方向へ回動するに従って、徐々に接近する角度で取付けられているので、回転中に重なり合う羽根9a、9bの羽根面間に巻き込まれた紙片は複数枚重なり合って圧接されながら互いに逆方向へ摺り合わされ、強い撚りがかけられるとともに、互いに絡まりあって図5〜図6のようなねじれた不定形の立体形敷料に形成される。この敷料は撚りかけにより、強度と弾力的な復元性が付与され、また、撚りがかかっているので互いに絡み付き易い形状になっている。 【0020】本発明の敷料は消臭剤や殺菌剤を添加してもよい。この場合は、木酢酸を使用すると消臭、殺菌の両方に作用する。これらの消臭剤、殺菌剤は、材料の紙片に付与してもよく、敷料の半成品あるいは完成品に付与してもよい。 【0021】 【効果】本発明の畜産敷料は廃紙を主たる原料とするので材料入手の容易性、清潔性、安全性、堆肥としての利用といった、敷料としての利点を享有できることはもちろんであるが、特に、撚りをかけてあることにより強度と弾力的な復元性が著しく増大するとともに、互いに絡み易くなる。従って、清潔性、保温性、糞尿の分別性(簀の子作用)が長期間にわたって維持されるので、特に、牛の敷料としての利用価値は絶大である。 【0022】強度と弾力性が増大したことにより、牛の敷料として使用したときの清潔性が長く保持されることによって乳牛等の乳房炎等の予防の問題も解消することができる。 【0023】敷料に脱臭剤や殺菌剤を添加することにより、悪臭を防ぎ、病原菌による病廃を予防することができる。 【0024】本発明の敷料製造装置は、処理槽内に撚りかけ羽根が設けられていることにより、強度のある上記敷料を、効率良く大量生産することができるので、紙を材料とするこれからの敷料生産にきわめて有用である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594156514 【氏名又は名称】井上 敏
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| 【出願日】 |
平成11年2月10日(1999.2.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073656 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 直義
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| 【公開番号】 |
特開2000−228926(P2000−228926A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月22日(2000.8.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−32149 |
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