| 【発明の名称】 |
釣り竿及び穂先竿 |
| 【発明者】 |
【氏名】長松院 泰久
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| 【要約】 |
【課題】釣り糸が竿先端に絡まないという中通し竿の利点を備えていると共に、釣り糸を傷つけることなく穂先から円滑に繰り出すことができ、また竿内の糸通し作業に手間がかからず、更に今まで愛用していた外通し式の釣り竿をそのまま利用することができるようにした釣り竿及び穂先竿を提供する。
【解決手段】釣り竿1は、リール2が取り付けられる元竿3と、この元竿3に振出し可能に収容される中間竿4,5,6と、竿先部に配置されている穂先竿7を有している。中間竿4,5,6の外周面側には、リール2に捲回されている釣り糸21を挿通するための周面ガイド41,51,61が設けてある。穂先竿7には、リール2から周面ガイド41,51,61を通り繰り出される釣り糸21を竿内部に導入する糸導入口711と、竿内部に導入した釣り糸21を竿の先端側から導出するトップガイド712がそれぞれ設けてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リール(2)が取り付けられる元竿(3)と、竿先部に配置されている穂先竿(7)とを含む釣り竿であって、上記穂先竿(7)には、リール(2)から繰り出される釣り糸(21)を竿内部に導入して竿の先端側から導出するための糸挿通部(713) が設けてあることを特徴とする、釣り竿。 【請求項2】 リール(2)が取り付けられる元竿(3)と、当該元竿(3)に振出し可能に収容される所要数の中間竿(4,5,6)と、竿先部に配置されている穂先竿(7)とを含む釣り竿であって、上記中間竿(4,5,6)の外周面側には、リール(2)に捲回されている釣り糸(21)を挿通するための周面ガイド(41,51,61)が設けてあり、上記穂先竿(7)には、リール(2)から上記周面ガイド(41,51,61)を通り繰り出される釣り糸(21)を竿内部に導入して竿の先端側から導出するための糸挿通部(713)が設けてあることを特徴とする、釣り竿。 【請求項3】 穂先竿(7)には、竿外部から竿先部に着脱可能に配置するための取着手段が設けてあることを特徴とする、請求項1または2記載の釣り竿。 【請求項4】 穂先竿(7)は、元竿(3)に収容可能に構成されていることを特徴とする、請求項1,2または3記載の釣り竿。 【請求項5】 リール(2)が取り付けられる元竿(3)を含む振出し式の釣り竿(1)において、当該釣り竿(1)の竿先部に配置される穂先竿であって、上記リール(2)から繰り出される釣り糸(21)を竿内部に導入して竿の先端側から導出するための糸挿通部(713)が設けてあることを特徴とする、穂先竿。 【請求項6】 リール(2)が取り付けられる元竿(3)と、当該元竿(3)に振出し可能に収容され、外周面側にリール(2)に捲回された釣り糸(21)を挿通するための所要数の周面ガイド(41,51,61)が設けてある所要数の中間竿(4,5,6)とを含む釣り竿(1)において、当該釣り竿(1)の竿先部に配置される穂先竿であって、上記リール(2)から上記周面ガイド(41,51,61)を通り繰り出される釣り糸(21)を竿内部に導入して竿の先端側から導出するための糸挿通部(713)が設けてあることを特徴とする、穂先竿。 【請求項7】 竿外部から竿先部に着脱可能に配置するための取着手段が設けてあることを特徴とする、請求項5または6記載の穂先竿。 【請求項8】 元竿(3)に収容可能に構成されていることを特徴とする、請求項5,6または7記載の穂先竿。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、中通し式の釣り竿の改良に係り、詳しくは、釣り糸を傷つけることなく穂先から円滑に繰り出すことができ、また竿内の糸通し作業に手間がかからず、掃除も簡単にでき、更に今まで愛用していた外通し式の釣り竿をそのまま利用することができるようにしたものに関する。 【0002】 【従来技術】従来より、釣り糸が竿先端に絡まないという利点をもった振出し可能な中通し式の釣り竿(以下、「中通し竿」という)が提案されている。この中通し竿は、元竿に取り付られたリールから繰り出される釣り糸を、元竿におけるリールの取付位置よりもやや前方に開設してある糸導入口より竿内部に導入し、元竿の前に挿設された所要数の中間竿を通して、穂先竿に設けてあるトップガイドから竿外に導出するものである。 【0003】上記したような中通し竿では、釣りをする前の準備として竿内部に釣り糸を通す必要がある。即ち、まず元竿の尻栓を外し、元竿内に収容されている複数本の中間竿と穂先竿を元竿の基端側の開口部から外へ抜き出す。次に、リールに捲回された釣り糸をリールの取付位置よりもやや前方位置に開設してある糸導入口から元竿内部に挿入する。元竿内に挿入した釣り糸を元竿の基端側の開口部から竿外へ引き出す。その後、その引き出した釣り糸の先端に釣り糸通し用のワイヤーを取り付け、元竿から抜き出した穂先竿に挿入してその先端部から突出させる。そして、穂先竿に順次中間竿を被せていき、元竿の基端側の開口部から釣り糸を通した中間竿と穂先竿を元竿内に戻し、最後に尻栓を取り付けて糸通し作業を終了する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したような従来の中通し竿では次のような課題があった。 ■リールに捲回された釣り糸は捲きぐせが付いているため、釣り糸は竿管内で直線状になりにくい。このため、釣り糸は直線状ではなく螺旋状になってすべての竿管の内周面に当たりながら竿内部を通過していく。したがって、釣り糸は竿管の内周面に当って擦れ、傷が付き易かった。また、釣り糸が竿管の内周面に当たることで釣り糸と竿自体の摩擦抵抗は増加し、釣り糸を穂先から円滑に繰り出すことが困難であった。 【0005】■従来の中通し竿では、元竿,中間竿,穂先竿のすべてに釣り糸を通す必要があるので、釣り竿をする前の準備に非常に手間がかかっていた。 【0006】■従来の中通し竿では、釣りの最中に各竿管の挿設部位に釣り糸が挟まって、リールが捲けなくなることもあった。そのような場合には、釣りを一時中断して釣り糸を調整し直す必要があり、また、これによって釣り糸が擦り切れる可能性も高かった。 【0007】■従来の中通し竿は、釣り糸を繰り出したり捲き取ったりする度に釣り糸に付着した海水や異物等が竿管内に巻き込まれるため、竿の内部全体が汚れやすかった。このため、この汚れが釣り糸が竿管の内周面と接触するときに抵抗となったり、糸切れの原因となったりしていた。また、海水が竿内部に溜まった状態で寒冷時に釣りをすると、海水が凍結・膨張して竿自体を破損させることもあった。 【0008】したがって、これを防ぐには竿内部の汚れを隅々まで取り除く必要があるが、細径の管すべてをきれいに掃除することは非常に手間のかかる作業であった。また、釣り竿の長さも相当なものであるため、竿内の汚れを隅々まできれいに取り除くのは困難で、上記したような不都合が起こりやすかった。 【0009】■今まで外通し式の釣り竿を愛用してきた釣り人にとって、新たに中通し竿を一式購入することは経済的負担が大きいだけではなく、今まで愛用していた既存の外通し式の釣り竿が無駄になってしまうという不都合もあった。 【0010】(発明の目的)そこで本発明の目的は、釣り糸が竿先端に絡まないという中通し竿の利点を備えていると共に、釣り糸を傷つけることなく穂先から円滑に繰り出すことができ、また竿内の糸通し作業に手間がかからず、掃除も簡単にでき、更に今まで愛用していた外通し式の釣り竿をそのまま利用することができるようにした釣り竿及び穂先竿を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明にあっては、リールが取り付けられる元竿と、竿先部に配置されている穂先竿とを含む釣り竿であって、上記穂先竿には、リールから繰り出される釣り糸を竿内部に導入して竿の先端側から導出するための糸挿通部が設けてあることを特徴とする、釣り竿である。 【0012】第2の発明にあっては、リールが取り付けられる元竿と、当該元竿に振出し可能に収容される所要数の中間竿と、竿先部に配置されている穂先竿とを含む釣り竿であって、上記中間竿の外周面側には、リールに捲回されている釣り糸を挿通するための周面ガイドが設けてあり、上記穂先竿には、リールから上記周面ガイドを通り繰り出される釣り糸を竿内部に導入して竿の先端側から導出するための糸挿通部が設けてあることを特徴とする、釣り竿である。 【0013】第3の発明にあっては、穂先竿には、竿外部から竿先部に着脱可能に配置するための取着手段が設けてあることを特徴とする、第1または第2の発明に係る釣り竿である。 【0014】第4の発明にあっては、穂先竿は、元竿に収容可能に構成されていることを特徴とする、第1,2または第3の発明に係る釣り竿である。 【0015】第5の発明にあっては、リールが取り付けられる元竿を含む振出し式の釣り竿において、当該釣り竿の竿先部に配置される穂先竿であって、上記リールから繰り出される釣り糸を竿内部に導入して竿の先端側から導出するための糸挿通部が設けてあることを特徴とする、穂先竿である。 【0016】第6の発明にあっては、リールが取り付けられる元竿と、当該元竿に振出し可能に収容され、外周面側にリールに捲回された釣り糸を挿通するための所要数の周面ガイドが設けてある所要数の中間竿とを含む釣り竿において、当該釣り竿の竿先部に配置される穂先竿であって、上記リールから上記周面ガイドを通り繰り出される釣り糸を竿内部に導入して竿の先端側から導出するための糸挿通部が設けてあることを特徴とする、穂先竿である。 【0017】第7の発明にあっては、竿外部から竿先部に着脱可能に配置するための取着手段が設けてあることを特徴とする、第5または第6の発明に係る穂先竿である。 【0018】第8の発明にあっては、元竿に収容可能に構成されていることを特徴とする、第5,6または第7の発明に係る穂先竿である。 【0019】(作 用)本発明に係る釣り竿は竿先部に配置されている穂先竿を含んでおり、この穂先竿には、リールから例えば中間竿の外周面側に設けてある周面ガイドなどを通り繰り出される釣り糸を、竿内部に導入して竿の先端側から導出するための糸挿通部が設けてある。したがって、本発明に係る釣り竿は、従来の中通し竿と同様に、釣り糸が竿先端に絡まないという利点を有している。 【0020】また、中間竿の外周面側に釣り糸を挿通するための周面ガイドが設けてある釣り竿にあっては、釣り糸が穂先竿の内部のみを通り、従来の中通し竿のように元竿,中間竿,穂先竿とすべての竿の内部を通るものではない。したがって、本発明に係る釣り竿は次のように作用する。 ■従来の中通し竿に比べ、本発明に係る釣り竿は釣り糸と竿内周面との接触面積が小さい。したがって、竿内を通る釣り糸に傷がつきにくい。また、釣り糸と釣り竿の摩擦抵抗も小さいため、釣り糸を穂先から円滑に繰り出すことが可能である。 【0021】■従来の中通し竿では竿内に釣り糸を通す場合に、元竿の基端側の開口部から中間竿と穂先竿を抜き出す作業が必要であった。これに対し、本発明に係る釣り竿では竿先端に設けてある穂先竿のみに釣り糸を通せばよいので、従来のものに比べ糸通し作業が簡単に行える。 【0022】■釣り糸は穂先竿内しか通らないので、従来の中通し竿のように釣り糸が各竿管の挿設部位に挟まってしまうような不都合はない。 【0023】■釣り糸が竿内部を通るのは穂先竿のみであるから、釣り糸に付着した海水や異物等が竿内部に巻き込まれても、汚れるのは穂先竿だけである。したがって、すべての竿内の掃除が必要な従来の中通し竿に比べ、本発明に係る釣り竿は掃除が簡単で、しかも竿内の隅々まで掃除を行いやすい。よって、従来の中通し穂先竿のように、汚れや海水の付着による糸切れや竿の破損等が起こりにくい。 【0024】■今まで愛用していた外通し式の釣り竿に使用していた穂先竿を、本発明に係る穂先竿に取り換えることで、従来の中通し竿と同様の機能をもった釣り竿にすることができる。したがって、新たに中通し竿を一式購入するより、経済的負担が少なくて済む。また、このようにすれば、今まで使用していた愛着のある釣り竿をそのまま引き続き使用することができ、既存の釣り竿を無駄にすることもない。 【0025】竿外部から竿先部に着脱可能に配置するための取着手段が穂先竿に設けてある釣り竿にあっては、穂先竿が破損した場合、新しい穂先竿と簡単に交換することができる。また、魚の当たりがよく分かるように穂先竿を撓りの良いものに換えたり、更に夜間の釣りにおいては蛍光色が施されたものに換えたりと、目的に合った釣り竿を好きなように形成することができる。 【0026】穂先竿が元竿に収容可能に構成されている釣り竿にあっては、釣り竿をコンパクトに収容でき、持ち運びに便利である。 【0027】 【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る釣り竿の実施の形態を示す側面図、図2は穂先竿を含む釣り竿の先部側の拡大縦断面図、図3は穂先竿の先端を拡大した縦断面図である。釣り竿1は、リール2が取り付けられる元竿3と、この元竿3に振出し可能に収容される3本の中間竿4,5,6とを有している(図1参照)。また、この中間竿4,5,6を元竿3に収納したときに最も内側に位置する中間竿6(図1では一番右端側に位置する中間竿)の先端側には、中通し式の穂先竿7(以下、中通し穂先竿7と略す)が取り付けられている。 【0028】また、元竿3の外周面の先端側、及び各中間竿4,5,6の外周面のほぼ中間部と先端側には、リール2から繰り出された釣り糸21を挿通するための周面ガイド31,41,51,61が各々設けてある。なお、中間竿4,5,6のほぼ中間部に設けてある周面ガイド41,51,61はスライド式となっており、中間竿4,5,6を元竿3に収容する際に邪魔にならないようになっている。 【0029】図2を参照して、中通し穂先竿7を説明する。中通し穂先竿7は穂先竿本体71を有しており、穂先竿本体71は連結棒72と連結ねじ73によって中間竿6の先端側に取り付けられている。穂先竿本体71の取付方法の詳細については、後述する。 【0030】穂先竿本体71の外周面の基端側(図2において、外周面の下方側)には、釣り糸21を竿内部に導入するための糸導入口711が設けてある。また、穂先竿本体71の竿内部には、糸導入口711に導入された釣り糸21を挿通して穂先竿本体71の先端に設けてあるトップガイド712から導出するための糸挿通部713が設けてある。以上のような構成により、リール2から引き出されて周面ガイド31,41,51,61に挿通された釣り糸21は、中通し穂先竿7の糸導入口711から竿内部に導入され、トップガイド712から竿外へ引き出される。 【0031】なお、糸導入口711は穂先竿本体71の外周面から外方向(図2において下方側)にやや突出して形成されており、釣り糸21を竿内へ緩やかに案内するようになっている。これにより、釣り糸21が糸導入口711の内周面に接触して擦り切れないようにしている。 【0032】また、トップガイド712は穂先竿本体71の先端にねじ式で着脱可能に取り付けられているので(図3参照)、鈴付きのトップガイド等に適宜取り換えることもできる。更に、夜間の釣りでも魚の当たりが良く分かるように、穂先竿本体71の先部側あるいは穂先竿本体71の全体に蛍光塗料を塗装することもできる。なお、穂先竿本体71と連結棒72は例えばカーボンやグラスファイバー等の軽量で柔軟性及び弾力性に富む材料で形成されることが好ましい。 【0033】また、中通し穂先竿7の長さは使用する釣り竿の全長とのバランスによって適宜決められるので、特に限定するものではないが、約400mmから1000mm程度までのものが好適なサイズである。即ち、全長が400mmよりも短ければ釣り糸が竿先端に絡まないという中通しの利点が薄れ、逆に全長が1000mmよりも長くなれば摩擦抵抗が増加して、釣り糸をスムーズに繰り出せなくなる可能性がある。 【0034】更に、穂先竿本体71に設けられた糸挿通部713の径(穴の大きさ)は、使用する釣り糸の太さや仕掛けの種類によって異なってくるため、特に限定するものではないが、約4mmから8mm程度の大きさが好適である。 【0035】また更に、連結棒72の長手方向の長さは、中間竿6から穂先竿本体71が外れないようなサイズであれば、特に限定するものではないが、約60mmから80mm程度の長さが好適である。 【0036】図4は穂先竿本体を中間竿の先端に取り付けている状態を示す概略説明図、図5は穂先竿本体に釣り糸を通すための糸通し具の一部省略斜視図で、ワイヤーの一部を省略している。図2,4及び図5を参照して、中間竿6に穂先竿本体71を取り付ける方法と、穂先竿本体71に釣り糸21を通す方法を説明する。なお、本実施の形態では、既存の外通し式の釣り竿に取り付けてある穂先竿(以下、外通し穂先竿と略す。)の代わりに、新たに中通し穂先竿7を取り付ける場合を例にとっている。 【0037】■外通し式の釣り竿から外通し穂先竿を抜き出す。まず、元竿3の尻栓32(図1に図示してある)を外して、元竿3内に収容されている中間竿4,5,6と外通し穂先竿(図示せず)を元竿3の基端側の開口部33から基端側へ抜き出す。次に、中間竿4,5,6から外通し穂先竿を基端側へ抜き出す。そして、連結棒72を中間竿4,5,6の管内部へ竿の基端側から挿通し、中間竿6の先端に嵌入れて竿外へ突出させる。その後、中間竿4,5,6を元竿3に戻して元竿3の開口部33に尻栓32を嵌入れる。 【0038】■連結棒72に穂先竿本体71を取り付ける(図4参照)。中間竿4,5,6を元竿3に戻したら、中間竿4,5,6を振り出して連結棒72を竿先端へ突出させる。そして、突出した連結棒72の外周面に接着剤を塗り、ねじ山が形成された連結ねじ73を連結棒72の先端側に嵌入れて強固に接着する。そうして、穂先竿本体71の基端部の連結孔710(連結ねじ73に対応するねじ溝が形成されている)に連結ねじ73が固着された連結棒72を螺着し、中間竿6と穂先竿本体71を連結する。なお、連結棒72の基部側は中間竿6の竿管内部の形状に合わせて、先端側へややすぼまるように形成してもよい。 【0039】■穂先竿本体71に釣り糸21を通す。穂先竿本体71に釣り糸21を通すときは、図5に示した糸通し具8を用いると良い。糸通し具8はごく細いワイヤーによって形成されており、糸通し具8の基端部には釣り糸21を結び付けるための輪部81が形成されている。また、糸通し具8の先部側には筒状の重り82が2個挿通されており、糸通し具8には重り82が抜けないようにビーズ83が取り付けてある。なお、糸通し具8は穂先竿本体71の全長よりも長めに形成されている。また、本実施の形態では糸通し具8はワイヤーによって形成されているが、これに限定するわけではなく、例えば5号から6号の釣り糸等を使用しても良い。 【0040】そうして、実際に穂先竿本体71に釣り糸21を通すときには、まず、中間ガイド6先端の周面ガイド61から釣り糸21を引き出し、糸通し具8の輪部81に結びつける。次に、中通し穂先竿7の根本部分を持ち、釣り竿1を斜めに倒して竿の先端側を下へ傾ける。その状態を維持したまま、糸通し具8を穂先竿本体71の糸導入口711から竿先端へ挿入していく。糸通し具8の先端には重り82が取り付けてあるので、糸通し具8は自重により竿先端へ滑り落ち、トップガイド712から出てくる。トップガイド712から出た糸通し具8を穂先竿本体71から完全に抜き出し、糸通し具8の輪部81から釣り糸21を外せば糸通し作業が完了する。以上のように、釣り竿1は、従来の中通し竿と相違して中通し穂先竿7のみに釣り糸21を通せばよいので、糸通し作業に手間がかからない。 【0041】なお、糸通し具8に重り82を取り付けなくても、糸通し具8の全長を穂先竿本体7よりも十分に長くとれば実用上問題ない。また、穂先竿本体71の全長がそれほど長くないときは、糸通し具8を使用せず、釣り糸21を直接穂先竿本体71に通すようにしてよい。更に、穂先竿本体71にまず釣り糸21を通して、その後で穂先竿本体71を連結棒72に取り付けるようにしても良い。 【0042】また、釣りを終えて釣り竿をしまうときは、まず釣り糸21から仕掛け(図示せず)を外し、穂先竿本体71の糸導入口711から釣り糸21を引き出す。次に、穂先竿本体71を回して連結孔710と連結ねじ73との螺着を解除し、穂先竿本体71を中間竿6から分離させる。そして、中間竿4,5,6を元竿3に収容して釣り竿1をたたむ。後は、弛んだ釣り糸21をリール2に完全に捲き取る。 【0043】また本実施の形態では、穂先竿本体71において、糸導入口711からトップガイド712までが糸挿通部713として構成されているが、それに限定するものではなく、例えば連結孔710からトップガイド712までを貫通させ、その貫通孔に糸導入口711を連通させることにより、その全体を糸挿通部713としてもよい。 【0044】更に本実施の形態では、穂先竿本体7を中間竿6に連結するために連結棒72を使用しているが、それに限定するものではなく、既存の外通し穂先竿を中間竿に挿設した状態で、外通し穂先竿の基部側の所要の位置を切断し、その基部側部分を連結棒72の代わりとして使用することもできる。 【0045】(作 用)図面を参照して、本実施の形態の作用を説明する。釣り竿1は、釣り糸21を竿内部に挿通する中通し穂先竿7を有している。したがって、釣り竿1は、従来の中通し竿と同様に、釣り糸21が竿先端に絡まないという利点を有している。 【0046】また、釣り竿1は従来の中通し竿と相違して、釣り糸21が中通し穂先竿7の内部のみを通り、元竿3、中間竿4,5,6の内部は通らない。したがって、釣り糸21と竿管の内周面との接触面積が小さいので、竿内を通る釣り糸21に傷がつきにくい。また、釣り糸21と釣り竿1の摩擦抵抗も小さいため、釣り糸21を穂先から円滑に繰り出すことが可能である。更に、従来の中通し竿のように、釣り糸が各竿管の挿設部位に挟まってリールが捲けなくなるような問題も起きない。 【0047】また更に、釣り糸21が竿内部を通るのは中通し穂先竿7のみであるから、釣り糸21に付着した海水や異物等が竿内部に巻き込まれても、汚れるのは中通し穂先竿7だけである。したがって、すべての竿内の掃除が必要な従来の中通し竿に比べ、釣り竿1は掃除が簡単で、しかも竿内の隅々まで掃除を行いやすい。よって、従来の中通し竿のように、汚れや海水の付着による糸切れや竿の破損等が起こりにくい。 【0048】穂先本体711は中間竿6に竿外部から着脱可能に取り付けてあるので、穂先竿本体71が破損した場合には新しい穂先竿と適宜交換することができる。また、穂先竿本体71を魚の当たりがよく分かるように撓りの良いものに換えたり、また夜間の釣りにおいては蛍光色が施されたものに換えたりと、目的に合った釣り竿1を好きなように形成することができる。 【0049】今まで愛用していた外通し式の釣り竿に使用していた穂先竿を、中通し穂先竿7に取り換えることで、従来の中通し竿と同様の機能をもった釣り竿にすることができる。したがって、新たに中通し竿を一式購入するより、経済的負担が少なくて済む。また、このようにすれば、今まで使用していた愛着のある釣り竿をそのまま引き続き使用することができ、既存の釣り竿を無駄にすることもない。 【0050】図6は釣り竿の先端側に設けてある穂先竿の他の実施の形態を示す拡大縦断面図である。なお、第1の実施の形態と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、上記第1の実施の形態で示してある箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。これについては、後述する図7に示す釣り竿1bについても同様である。 【0051】釣り竿1aの先端側に取り付けてある中通し穂先竿7aは、中間竿6に振出し可能に挿設されている。また、中通し穂先竿7aの外周面の基端側に設けてある糸導入口711aは、中通し穂先竿7aの外周面から突出しないように形成されている。以上のような構成により、中通し穂先竿7aは中間竿4,5,6と共に元竿3に振出し可能に収容することができる。したがって、釣り竿をコンパクトに収容でき、持ち運びに便利である。 【0052】図7は釣り竿の先端側に設けてある穂先竿の更に他の実施の形態を示す拡大縦断面図である。釣り竿1bの先端側に取り付けてある穂先竿本体71bの基端部には雄ねじ711bが形成されている。また、中間竿6に挿設された連結棒72bの先端部には、雄ねじ711bと螺合する雌ねじ721bが形成されている。これにより、穂先竿本体71bは連結棒72bに着脱可能に取り付けることができる。以上のような構成により、釣り竿1bは図6示す釣り竿1aのように中通し穂先竿7bを元竿3内に振出し可能に収容することができるし、また、図2に示す釣り竿1のように穂先竿本体7bを適宜交換して、目的に応じた釣り竿を好きなように形成することもできる。 【0053】なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。 【0054】 【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。 (a)本発明に係る釣り竿は、釣り糸を竿内部に挿通する穂先竿を有している。したがって、従来の中通し竿と同様に、釣り糸が竿先端に絡まない。 【0055】(b)本発明に係る釣り竿は、従来の中通し竿と相違して釣り糸が穂先竿の内部しか通らないので、釣り糸と竿管の内周面との接触面積が小さい。したがって、従来の中通し竿と比べ、釣り糸に傷がつきにくい。また、釣り糸と釣り竿の摩擦抵抗も小さいため、釣り糸を穂先から円滑に繰り出すことが可能である。 【0056】(c)本発明に係る釣り竿は、従来の中通し竿のようにすべての竿管に釣り糸を通す必要がないため、従来のものに比べ糸通し作業が簡単に行える。 【0057】(d)釣り糸は穂先竿内しか通らないので、従来の中通し竿のように釣り糸が各竿管の挿設部位に挟まるような不都合はない。 【0058】(e)釣り糸が竿内部を通るのは穂先竿のみであるから、釣り糸に付着した海水や異物等が竿内部に巻き込まれても、汚れるのは穂先竿だけである。したがって、すべての竿内の掃除が必要な従来の中通し竿に比べ、本発明に係る釣り竿は掃除が簡単で、しかも竿内の隅々まで掃除を行いやすい。よって、従来の中通し穂先竿のように、汚れや海水の付着による糸切れや竿の破損等が起こりにくい。 【0059】(f)今まで愛用していた外通し式の釣り竿に使用していた穂先竿を、本発明に係る穂先竿に取り換えることで、従来の中通し竿と同様の機能をもった釣り竿にすることができる。したがって、新たに中通し竿を一式購入するより、経済的負担が少なくて済む。また、このようにすれば、今まで使用していた愛着のある釣り竿をそのまま引き続き使用することができ、既存の釣り竿を無駄にすることもない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591099016 【氏名又は名称】長松院 泰久
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| 【出願日】 |
平成11年2月4日(1999.2.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085327 【弁理士】 【氏名又は名称】梶原 克彦
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| 【公開番号】 |
特開2000−224943(P2000−224943A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月15日(2000.8.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−27884 |
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