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【発明の名称】 水浄化装置
【発明者】 【氏名】奥見 敏喜

【要約】 【課題】簡単な構成であって、水槽の水に含まれるリン酸を除去することのできる水浄化装置を提供する。

【解決手段】水浄化装置Dは、水槽1、その上方に配された濾過槽10、これに並列状に設けられた水収納槽2、その下流側に設けられた脱色槽3、水収納槽2に配された電極4・4、これらに電流を供給する直流電源、汲上管6及び汲上ポンプ7を備えてなる。電極4・4は、長方形板状の鉄板であり、水収納槽2の水中のリン酸を除去するための鉄イオンを電気分解により溶出する。溶出した鉄イオンはリン酸と反応して水不溶性リン化合物となって凝集する。移送管41は、回動可能なものであり、汲上管6及び汲上ポンプ7で汲み上げた水槽1内の水を切換回動操作により、濾過槽10及び水収納槽2へ、あるいは水収納槽2へ移送する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 生物を飼育するための水槽と、この水槽の水を収納して水を生物濾過するための濾過槽と、この濾過槽に並設され、水槽の水を収納するための水収納槽と、この水収納槽内の水に、水中のリン酸を沈殿除去するためのイオンを供給するイオン供給手段と、濾過槽及び水収納槽よりも上方に設けられ、水槽の水を濾過槽及び水収納槽に移送するための移送管とを備え、移送管が、管内の水を濾過槽へ流下させるための複数の流下孔を有していることを特徴とする水浄化装置。
【請求項2】 移送管が、切換操作によって、濾過槽の上方に配され管内の水を濾過槽へ流下させるとともに水収納槽に移送するための第1位置と、濾過槽の上方を避けて配され管内の水を水収納槽に移送するための第2位置とのいずれかを占めるように、回動可能に設けられている請求項1記載の水浄化装置。
【請求項3】 移送管が第2位置を占めた場合に、イオン供給手段により供給されるイオンの量を移送管が第1位置を占めた場合よりも増加させる制御を行う制御部が設けられている請求項2記載の水浄化装置。
【請求項4】 移送管が第2位置を占めた場合に、移送管から水収納槽に移送される水の量を移送管が第1位置を占めた場合よりも減少させる制御を行う制御部が設けられている請求項2記載の水浄化装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水浄化装置に関し、さらに詳しくは、水槽で飼育している生物(魚介や亀あるいは水棲昆虫など)の糞尿や残餌などの有機物を除去して水槽の水質を浄化するための水浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生物を飼育するための水槽にあっては、水質が悪化するとその都度、水槽内の水を交換するか、水浄化装置を設けておき、その浄化装置により水質を浄化するようにしている。
【0003】後者の場合における水浄化装置としては、濾過槽を備え、この濾過槽へ水槽から水を循環ポンプなどで汲み上げ、濾過槽で濾過(物理濾過及び生物濾過)した後にその水を水槽に戻すようにしたものが知られている。このような水浄化装置では、魚介の糞尿や残餌などの有機物やその他の物質−例えばアンモニア−を除去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような水浄化装置にあっては、前記有機物に起因して水槽内の水にリン酸分が増加してくる。すると、水槽内に藻や水草が発生しこれらが水槽の壁面などに付着していく。このため、飼育している魚介などの観察や鑑賞がしにくくなるばかりか、水中溶存酸素が少なくなり酸欠状態を引き起こすおそれがある。また、藻や水草の除去あるいは水の交換を頻繁に行う必要があり、わずらわしいという問題もある。
【0005】そこで、水槽の水に含まれるリン酸を沈殿除去するためのイオンを供給するイオン供給手段を付加した水浄化装置が考案された。このような水浄化装置によれば、イオンと反応したリン酸分を沈殿させて前記濾過槽で生物濾過を施すことにより、リン酸を有効に除去することができる。
【0006】ところが、濾過槽には、生物濾過を行うための好気性微生物に酸素を供給する散気装置が配設されているため、水浄化装置の全体構成が複雑化するおそれがあった。
【0007】本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、簡単な構成であって、水槽の水に含まれるリン酸を除去することのできる水浄化装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、生物を飼育するための水槽と、この水槽の水を収納して水を生物濾過するための濾過槽と、この濾過槽に並設され、水槽の水を収納するための水収納槽と、この水収納槽内の水に、水中のリン酸を沈殿除去するためのイオンを供給するイオン供給手段と、濾過槽及び水収納槽よりも上方に設けられ、水槽の水を濾過槽及び水収納槽に移送するための移送管とを備え、移送管が、管内の水を濾過槽へ流下させるための複数の流下孔を有していることを特徴とする水浄化装置が提供される。
【0009】水槽には、生物(魚介や亀あるいは水棲昆虫など)を飼育するための海水または淡水が入れられる。濾過槽はフィルタを有している。このフィルタとしては例えば、ポリプロピレン樹脂からなる中空円柱などが好ましく用いられる。水収納槽は、水槽の上方や側方などの外部に配され、水槽の水が収納される。
【0010】イオン供給手段は、水収納槽内の水に、水中のリン酸を沈殿除去するためのイオン−例えば鉄イオンまたはアルミニウムイオン−を供給するものであり、水収納槽の内部または外部に配される。内部に配される1例としては、後述するような少なくとも一組の電気分解用電極がある。外部に配される1例としては、水収納槽の上方などに配された電気分解槽と、その電気分解槽内に浸漬される電気分解用電極と、電気分解槽内に溶出したイオンを含む水を水収納槽へ導入する導入管とを備えたものがある。
【0011】移送管は、水槽の水を濾過槽及び水収納槽に直接、または他の構成要素を介して間接的に移送するものであり、例えば、水槽の水を汲み上げる汲上管及び汲上ポンプなどとともに用いられる。
【0012】移送管には、管内の水を濾過槽へ流下させるための複数の流下孔が設けられている。これらの流下孔から濾過槽へ流下する水は、極めて短い時間に空気と接触した後に濾過槽の水面に到達する。そして、その水面の状態を変化させて、水面に空気をよりいっそう接触させた後に水中へ入り込む。これにより、濾過槽の水中には、好気性微生物の活動に必要な酸素が水の流下前に比べてかなり増加する。したがって、移送管の流下孔の寸法や数、汲上ポンプの汲上量などを調整することで、移送管から濾過槽へ流下する水の量や速度を最適なものにし、それによって従来用いられていた前記散気装置を省略することができる。
【0013】本発明に係る水浄化装置は、より好ましくは、移送管が、切換操作によって、濾過槽の上方に配され管内の水を濾過槽へ流下させるとともに水収納槽に移送するための第1位置と、濾過槽の上方を避けて配され管内の水を水収納槽に移送するための第2位置とのいずれかを占めるように、回動可能に設けられている。
【0014】ここで、第1位置としては例えば、移送管の大部分が濾過槽のほぼ全長にわたってその上方に配されかつ一部分が水収納槽の一部にかかってその上方に配されるような位置をいう。また、第2位置としては例えば、移送管の大部分が水収納槽の上方に配されるような位置をいう。
【0015】そして、移送管は第1位置と第2位置との間で回動可能に構成されており、両位置間における移送管の回動は、手動または自動の切換操作によって行われる。
【0016】水浄化装置がこのような回動可能な移送管を備えて構成されていると、移送管が第1位置を占めるときに好気性微生物の活動に必要な酸素を濾過槽の水に供給することができるとともに、移送管が第2位置を占めるときに移送管に邪魔されることなく濾過槽のメンテナンスなどを容易に行うことができる。
【0017】本発明に係る水浄化装置は、より好ましくは、移送管が第2位置を占めた場合に、イオン供給手段により供給されるイオンの量を移送管が第1位置を占めた場合よりも増加させる制御を行う制御部が設けられている。
【0018】ここで、移送管が第2位置を占めた場合に、イオン供給手段により供給されるイオンの量を移送管が第1位置を占めた場合よりも増加させるのは、第2位置を占めた移送管からの水は、第1位置を占めた場合よりも多い割合で水収納槽に移送されるので、水収納槽内の水に前記イオンを供給するイオン供給手段によるイオン供給量を第1位置を占めた場合に比べて増加させないと充分なリン除去ができなくなるおそれがあるからである。
【0019】イオン供給手段が例えば、電気分解用電極とこの電極に電解用の電流を供給する電源とを備えている場合、制御部は例えば、移送管の第1位置から第2位置への回動操作を検知して、イオン供給手段の電源に電流の増加を指示する。
【0020】なお、イオン供給手段が、このような電極と電源とを備えている場合、電極は、例えば長方形板状のものが2枚一組で所定組配され、電気分解により鉄イオンまたはアルミニウムイオンを水収納槽に溶出する。電源は各組の電極に電気分解のための電流を供給する。
【0021】一組の電極は例えば、両方とも鉄(もしくはアルミニウム)電極であり、または一方が鉄(もしくはアルミニウム)電極であり他方が不溶性金属電極である。前者の場合は、所望により電極の極性反転を行うことで電極の不動態化を防止することができる。また、後者の場合は、鉄(もしくはアルミニウム)電極をアノードとし、不溶性金属電極をカソードとする。ここで、不溶性金属電極としては、例えば銀電極や白金電極などがある。さらに、一組の電極は例えば、電気絶縁性電極ホルダに固定され、相互の間隔が一定に保たれているのが好ましい。
【0022】電気分解により水収納槽に溶出した鉄イオンまたはアルミニウムイオンは、水中のリン酸(オルトリン酸)と反応して、水不溶性リン化合物(Fe(OH)x(PO4 y またはAl(OH)x (PO4 y )となって凝集し、一部が水収納槽に沈殿して堆積する。堆積したリン化合物は定期的に廃棄される。したがって、水槽内の水中におけるリン酸を水収納槽で除去することが可能になる。
【0023】本発明に係る水浄化装置は、より好ましくは、移送管が第2位置を占めた場合に、移送管から水収納槽に移送される水の量を移送管が第1位置を占めた場合よりも減少させる制御を行う制御部が設けられている。
【0024】ここで、移送管が第2位置を占めた場合に、移送管から水収納槽に移送される水の量を移送管が第1位置を占めた場合よりも減少させるのは、第2位置を占めた移送管からの水は、第1位置を占めた場合よりも多い割合で水収納槽に移送されるので、水収納槽に移送される水の供給量を第1位置を占めた場合に比べて減少させないと充分なリン除去ができなくなるおそれがあるからである。
【0025】水浄化装置が例えば、水槽の水を汲み上げる汲上ポンプとその駆動用電源とを備えている場合、制御部は例えば、移送管の第1位置から第2位置への回動操作を検知して、汲上ポンプの電源に駆動電圧の減少を指示する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1つの実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、これによって本発明が限定されるものではない。
【0027】図1〜図3に示すように、本発明の1つの実施の形態に係る水浄化装置Dは、水槽1と、水槽1の上方に配された濾過部としての濾過槽10と、濾過槽10と並列状に設けられた水収納槽2と、水収納槽2の下流側に設けられた脱色槽3と、水収納槽2に配された一組の電極4・4と、電極4・4に電流を供給するための直流電源(図示略)と、電極ホルダ5と、電極固定板14と、汲上管6と、汲上ポンプ7と、戻し管12とを備えてなる。
【0028】水槽1は、魚介などを飼育するためのものであり、平面形状がほぼ長方形の箱からなる。濾過槽10は、汲上管6から戻し管12に至る第1経路に設けられ、水槽1の開口縁に被せられた内蓋8に載置されている。濾過槽10は、汲上管6及び汲上ポンプ7を通して水槽1の水を導入し、魚介の糞尿や残餌などの水中の有機物を物理濾過及び生物濾過するためのものであり、濾過を行うためのフィルタ11を内蔵している。フィルタ11は、ポリプロピレン樹脂からなる、長さ10mm程度、外径6mm程度、内径3mm程度の中空円柱が多数、袋に収納されたものである。
【0029】水収納槽2は、水槽1内の水中のリン酸を除去するためのものであり、汲上管6から戻し管12に至る第2経路(前記第1経路とは並設されている)に設けられ、内蓋8に載置されている。水槽1内の水は、汲上管6、汲上ポンプ7及び移送管41により水収納槽2に汲み上げられる。
【0030】水収納槽2における一組の電極4・4は、いずれも長方形板状の鉄板であり、水中のリン酸を除去するための鉄イオンを電気分解により溶出する。電極ホルダ5は、電気絶縁性を有しており、電極4・4の上端に取り付けられ、それらの間隔を一定に保っている。
【0031】電気分解により水収納槽2に溶出した鉄イオンは、水中のリン酸(オルトリン酸)と反応して、水不溶性リン化合物(Fe(OH)x (PO4 y )となって凝集し、その一部が水中に浮遊し他の一部が水収納槽2に沈殿して堆積する。
【0032】脱色槽3は、水中に浮遊し水収納槽2の移流口2aを介して流入した有色の前記リン化合物を除去するためのものであり、水収納槽2に隣接して設けられ、そのリン化合物の除去及び生物濾過を行うためのフィルタ9を内蔵している。フィルタ9は、ポリプロピレンを原料としたニードルパンチタイプのシート状不織布(一例として、目付:400g/m2 、厚さ4.0mm、通気量160cc/cm2 /sec)が複数枚、積層されたものである。
【0033】戻し管12は、濾過槽10及び脱色槽3に隣接して内蓋8を貫通した状態に設けられ、濾過槽10及び脱色槽3を通過して浄化された水を水槽1へ戻すためのものである。
【0034】移送管41は、汲上管6及び汲上ポンプ7により汲み上げた水槽1内の水を、切換操作により、濾過槽10と水収納槽2とへ移送するためのものである。
【0035】すなわち、移送管41は、図1及び図4に示すように、汲上管6の水平な上端部6aの一部分が嵌め込まれて接続されるT字管42と、このT字管42の一端に被せ止められたL字管43と、このL字管43の一端に接続された直管44とからなる。
【0036】直管44は、濾過槽10の全長より少し短い長さを有してなり、濾過槽10の長さ方向に平行に配されるとともに、周壁に複数の流下孔44aが設けられている。
【0037】汲上管6の上端部6aとT字管42との接続は、前者の外面に設けられた環状突部6bと、後者の内面に設けられた環状溝42bとの係合によっている。そして、両者は、突部6bと溝42bとを回動部として、水浄化装置Dの使用者が手で回動させることができるようにされている。
【0038】また、汲上管6の上端部6aの外面には、T字管42の回動範囲の下限を決めるピン6cが前方へほぼ水平に突出した状態に設けられており、T字管42の接続端の外面には、T字管42が下限まで回動した際にピン6cに当接するストッパ42cが汲上管6の方へほぼ水平に突出した状態に設けられている。
【0039】図2において、13は内蓋8の端壁の縁に被せられた外蓋であり、これは濾過槽10、水収納槽2、脱色槽3、汲上管6、汲上ポンプ7、戻し管12を覆っている。また、16は汲上管6に連なるストレーナ、21は水槽1の底部に配された砂利層である。
【0040】図1において、17は水収納槽2の底部に配された曝気管である。曝気管17は、水収納槽2の外部に配された給気用ブロア18から給気管19を通して水収納槽2の底部へ圧縮空気を供給し、発生する気泡により電極4・4の表面を洗浄する。また、20は制御部であり、これは汲上ポンプ7やブロア18の駆動制御とともに、水収納槽2の電解制御を行う。
【0041】図1〜図3に示すように、前記の第1経路の入口から第2経路の入口にかけて貯留槽50が設けられている。貯留槽50には、汲み上げた水槽1内の水を水収納槽2へ導入するための導入口50aが設けられている。
【0042】第1経路と第2経路との間には返送路51が設けられている。そして、脱色槽3を通った水が返送路入口51aから返送路51へ入り、返送路出口51bを経て濾過槽10へ返送されるようになっている。
【0043】移送管41は、そのT字管42を手動で回動操作することによって、第1位置と第2位置とのいずれかを占めるようにされている。
【0044】ここで、第1位置とは、図1及び図2に示すような位置−移送管41のT字管42がほぼ水平になり直管44が濾過槽10の上方に配され、管内の水を流下孔44aから濾過槽10へ流下させるとともに水収納槽2に移送するための位置−である。
【0045】また、第2位置とは、図5及び図6に示すような位置−移送管41のT字管42がほぼ鉛直になり直管44が返送路51の上方に配され、管内の水をT字管42から貯留槽50を経て水収納槽2に移送するための位置−である。
【0046】なお、濾過槽10をメンテナンスする際に、移送管41を回動させて第2位置に移動させたときには濾過槽10の上方に障害物がなくなるため、メンテナンスを容易に行うことができる。
【0047】また、移送管41が第2位置を占めたときには、制御部20が、水収納槽2に供給される鉄イオンの量を移送管41が第1位置を占めた場合よりも増加させるために電極4・4の電源に供給電流の増加を指示し、あるいは、移送管41から水収納槽2に移送される水の量を移送管41が第1位置を占めた場合よりも減少させるために汲上ポンプ7の電源(図示略)に駆動電圧の減少を指示する。
【0048】以上のように構成された水浄化装置Dにおける水浄化処理のフローシートを図7に示す。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、生物を飼育するための水槽と、この水槽の水を収納して水を生物濾過するための濾過槽と、この濾過槽に並設され、水槽の水を収納するための水収納槽と、この水収納槽内の水に、水中のリン酸を沈殿除去するためのイオンを供給するイオン供給手段と、濾過槽及び水収納槽よりも上方に設けられ、水槽の水を濾過槽及び水収納槽に移送するための移送管とを備え、移送管が、管内の水を濾過槽へ流下させるための複数の流下孔を有している。このため、移送管の流下孔から濾過槽へ流下する水は、極めて短い時間に空気と接触した後に濾過槽の水面に到達し、その水面の状態を変化させて、水面に空気をよりいっそう接触させた後に水中へ入り込むことで、濾過槽の水中には、好気性微生物の活動に必要な酸素が水の流下前に比べてかなり増加する。したがって、移送管の流下孔の寸法や数、汲上ポンプの汲上量などを調整すれば、従来用いられていた散気装置を省略することができ、簡単な構成でありながら、水槽の水に含まれるリン酸を有効に除去することができる。
【0050】請求項2記載の発明にあっては、移送管が、切換操作によって、濾過槽の上方に配され管内の水を濾過槽へ流下させるとともに水収納槽に移送するための第1位置と、濾過槽の上方を避けて配され管内の水を水収納槽に移送するための第2位置とのいずれかを占めるように、回動可能に設けられている。したがって、移送管が第1位置を占めるときに好気性微生物の活動に必要な酸素を濾過槽の水に供給することができるとともに、移送管が第2位置を占めるときに移送管に邪魔されることなく濾過槽のメンテナンスなどを容易に行うことができる。
【0051】請求項3記載の発明にあっては、移送管が第2位置を占めた場合に、イオン供給手段により供給されるイオンの量を移送管が第1位置を占めた場合よりも増加させる制御を行う制御部が設けられている。したがって、このような制御部により、水収納槽内へのイオン供給量を移送管が第1位置を占めた場合に比べて増加させることで、リン除去性能を維持することができる。
【0052】請求項4記載の発明にあっては、移送管が第2位置を占めた場合に、移送管から水収納槽に移送される水の量を移送管が第1位置を占めた場合よりも減少させる制御を行う制御部が設けられている。したがって、このような制御部により、水収納槽に移送される水の供給量を第1位置を占めた場合に比べて減少させることで、リン除去性能を維持することができる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成11年2月3日(1999.2.3)
【代理人】 【識別番号】100065248
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信太郎
【公開番号】 特開2000−224938(P2000−224938A)
【公開日】 平成12年8月15日(2000.8.15)
【出願番号】 特願平11−26639