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【発明の名称】 キャリア収納式ホルダ
【発明者】 【氏名】内海 剛智

【氏名】西條 宗丈

【要約】 【課題】長尺物となる釣り竿やその他用品を簡易に保持することのできるキャリア収納ホルダを提供する。

【解決手段】自動車の屋根の上方に取り付けられた荷物搭載パイプの端部に装着されるキャリア収納式ホルダであり、荷物搭載パイプの開口端部に装着が可能なホルダ本体を有している。そしてこのホルダ本体と摺動可能に接続され荷物搭載パイプの内側にテレスコピックに収納可能なバーホルダを備えていることから、釣り竿を多数のバーホルダで支持することができ、当該釣り竿を安定して保持させることができる。さらに荷物搭載パイプから引き出されたバーホルダにて釣り竿は保持されているので、地上からの高さを確保することができ、このため地表面に置かれたように釣り竿が踏みつけられることがなく、もって当該釣り竿が破損するのを防止することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自動車の屋根の上方に取り付けられた荷物搭載パイプの端部に装着されるキャリア収納式ホルダであって、前記荷物搭載パイプの開口端部に装着可能とするホルダ本体と、このホルダ本体と摺動可能に接続され前記荷物搭載パイプの内側にテレスコピックに収納可能なバーホルダとを備え、当該バーホルダの途中にヒンジ部を設けるとともに当該ヒンジ部に続く先端側には首振りアームを設け、当該首振アームにはその厚み内に収納される揺動可能な引出フックを設けたことを特徴とするキャリア収納式ホルダ。
【請求項2】 前記首振りアームと前記引出フックとに接する引出用ばねを設け、当該引出用ばねの付勢にて前記引出フックを前記首振りアームより引出可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のキャリア収納式ホルダ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装着されるホルダに係り、特に釣り竿等の長尺物の保持に好適なキャリア収納式ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、フィッシング人口は数百万人にも達するとも言われ、自動車等を用い釣り場に向かうことも頻繁に行われている。このように自動車を使用した場合では、釣り場に到着すると自動車から釣り竿を取り出し、糸を釣り竿に通すなど釣りの準備を整え、その後釣り竿を釣り場へと持ち出すようにしている。
【0003】なお糸を釣り竿に通すなどの釣りの準備では、特開平9−294516号公報に示すような釣り竿用キャリアを自動車等に取り付け、この釣り竿用キャリアにおける竿取り付け部に釣り竿を固定して行う方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した作業においては下記に示すような問題点があった。すなわち第1の問題点としては、たとえ特開平9−294516号公報に示す釣り竿用キャリアを用いたとしても、釣り竿は長尺物であり且つ弾性力を有していることから、竿取り付け部だけで釣り竿自体を静止させることは難しく(特に竿先端を静止させるのが困難である)、このため釣り竿に釣り糸を通すなどの準備は依然として困難さが残るという点である。そしてリールを装着できる釣り竿だけしか前記釣り竿用キャリアに対応させることができないという障害もある。
【0005】また第2の問題点としては、リールを装着できない釣り竿である場合、釣り竿自体の置き場所が無く、このため前記釣り竿を地面に置いたり、あるいは自動車に立てかけておくことが多かった。このため地面に置かれた釣り竿を踏んでしまったり、立てかけてあった釣り竿を自動車のドアに挟んでしまったりなどして釣り竿を破損させてしまう問題点があった。ところで釣り竿の収納の問題を解決するものとして特開平10−6864号公報に記載されたルーフの荷物保持部材が知られているが、これは連結レールの中空部を長尺物用の物入れとしたものであり、組立前の(コンパクトな)釣り竿を収納することはできるものの、組立後の釣り竿(いわゆる釣り糸等を装着した状態で中空部より長い)は収容することはできず、このため釣り竿が破損するおそれはいぜんとして存在している。
【0006】さらに第3の問題点として、釣り竿以外の他の用具においても地面に置いておくと、踏みつけによる破損が生じたり、汚れ、あるいは紛失などのおそれがあった。本発明は、上記従来の問題点に着目し、長尺物となる釣り竿やその他用品を簡易に保持することのできるキャリア収納ホルダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、荷物搭載パイプの内部にホルダを設け、必要時には当該ホルダを荷物搭載パイプの開口端部から引き出すようにすれば、自動車の長手方向に沿って前記ホルダに長尺物等を掛止させることができるという知見に基づいてなされたものである。
【0008】すなわち本発明に係るキャリア収納式ホルダは、自動車の屋根の上方に取り付けられた荷物搭載パイプの端部に装着されるキャリア収納式ホルダであって、前記荷物搭載パイプの開口端部に装着可能とするホルダ本体と、このホルダ本体と摺動可能に接続され前記荷物搭載パイプの内側にテレスコピックに収納可能なバーホルダとを備え、当該バーホルダの途中にヒンジ部を設けるとともに当該ヒンジ部に続く先端側には首振りアームを設け、当該首振アームにはその厚み内に収納される揺動可能な引出フックを設ける構成とした。
【0009】なお前記首振りアームと前記引出フックとに接する引出用ばねを設け、当該引出用ばねの付勢にて前記引出フックを前記首振りアームより引出可能にすることが好ましい。
【0010】
【作用】上記の如く構成した本発明によれば、通常、荷物搭載パイプは自動車の屋根に取り付けられた一対のルーフレールを橋渡しするように複数本取り付けられる。ここでこれら複数本の荷物搭載パイプの開口端部にはホルダ本体が装着され、当該ホルダ本体に接続されたバーホルダをテレスコピックに荷物搭載パイプに収納されているので、前記バーホルダを荷物搭載パイプの開口端部より引き出せば、釣り竿を多数の引出フックで支持することができ、当該釣り竿を安定して保持させることができる。そして荷物搭載パイプから引き出された引出フックにて釣り竿は保持されているので、地上からの高さを確保することができ、このため地表面に置かれたように釣り竿が踏みつけられることがなく、もって当該釣り竿が破損するのを防止することができる。なお荷物搭載パイプの延長方向は自動車の幅方向、すなわち自動車の長手方向(進行方向)と直交しているので、釣り竿は自動車の長手方向に沿って保持される。このため仮に釣り竿の長さが自動車の全長より長くとも、当該自動車の外縁から突出する量を最小限に抑えることができるので、突出によって釣り竿が損傷するおそれを最小限に抑えることができる。
【0011】ところでバーホルダの途中にヒンジ部を設けるとともに、当該ヒンジ部にストッパ機構を設けたことから、バーホルダを荷物搭載用パイプから引き出した後に、首振りアームをヒンジ部を中心として回転させ、前記首振りアームの延長方向を自動車の側部に略沿わせる位置でストッパ機構を働かせて固定する。このように首振りアームをヒンジ部を中心として回転させれば、例えば車高のある自動車の場合、首振りアームを荷物搭載パイプの高さより下げることができるので、作業高さを下げることができ、バーホルダに釣り竿を保持させることが容易になる。さらにヒンジ部の回転により、首振りアームを自動車の側部に略沿わることができるので、釣り竿を首振りアームに沿ってあたかも積み重ねるように保持させることができ、釣り竿の取り出しや取り外しの作業を容易にすることができる。
【0012】そして首振りアームに引出フックを設けていることから、バーホルダの構成のみで釣り竿を保持させることができ、釣り竿の保持手順を簡略化することができる。なお支持ピンを引出フックにおけるホルダ本体側に設ければ、バーホルダを荷物搭載パイプに収納する際、引出フックを個々にバーホルダ内に収める必要が無く、バーホルダを荷物搭載パイプに収納することで、前記引出フックはホルダ本体あるいは荷物搭載パイプの開口縁との接触により支持ピンを中心に回転しバーホルダ内に収めることができる。
【0013】さらに首振りアームと引出フックとに接し、支持ピンまわりの付勢をなす引出用ばねを設ければ、荷物搭載用パイプからバーホルダを引き出した際、引出用ばねの付勢力によって引出フックが首振りアームから引き出されるので、人手で引出フックを引き出す必要がなく、釣り竿の保持手順を簡略化することができる。
【0014】なおこのように設けられたバーホルダでは釣り竿以外の用品(具体的には、フィッシングベストや携帯灰皿等)の保持も可能であり、これら用品をバーホルダに掛止させれば、用品の踏みつぶしによる破損、汚れ、紛失等を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るキャリア収納式ホルダに好適な具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係るキャリア収納式ホルダの部品展開図を示し、図2は、キャリア収納式ホルダの全体図を示し、図8は前記キャリア収納式ホルダを装着する自動車の側面図を示す。
【0016】これらの図に示すように、本実施の形態に係るキャリア収納式ホルダ10は、自動車12の屋根の上部に車幅方向に沿って取り付けられた荷物搭載パイプ14の開口端部16(片側または両側)に装着される。なお図8においては一対の荷物搭載パイプ14が自動車12の屋根に取り付けられているが、この形態にこだわる必要もなく、荷物搭載パイプ14の取付本数は、搭載する荷物の大きさや重量によって2本以上(3本または4本など)に設定すればよい。さらに同図においては、荷物搭載パイプ14の断面形状は矩形となっているが、後述するバーホルダが収納可能であれば、前記断面形状は丸形に代表されるような他の形状であってもよい。また荷物搭載パイプ14とは、その上部に自転車やスキー等の荷物を取付可能とするものであり、自動車12の屋根に荷物を搭載するために用いられるものである。
【0017】こうした荷物搭載パイプ14における開口端部16にキャリア収納式ホルダ10が取り付けられることとなるが、このキャリア収納式ホルダ10は、前記開口端部16に装着可能とするホルダ本体18と、このホルダ本体18と摺動可能に接続され荷物搭載パイプ14の内側にテレスコピックに収納可能なバーホルダ20とで構成されている。なおバーホルダ20の全長は、荷物搭載パイプ14における中空部の奥行きに収まるだけの長さに設定される。
【0018】ホルダ本体18の外形は直方体形状からなるとともに、この直方体形状を貫通するよう貫通穴22が設けられている。なおこの貫通穴22は、前述したバーホルダ20を取り込み、摺動可能にするだけの大きさに設定されている。さらに貫通穴22が露出するホルダ本体18の構成面片側には、貫通穴22の縁部分に荷物搭載パイプ14の外形に相当する段差24(図4または図7におけるホルダ本体18の断面部分を参照)が設けられており、前述した荷物搭載パイプ14の開口先端をこの段差24に差し込むことで、荷物搭載パイプ14とホルダ本体18との位置決めをなし、前記荷物搭載パイプ14の中空部分と、貫通穴22とを相互の延長線上に配置するようにしている。なお両者の固定については、ホルダ本体18において貫通穴22の側部に相当する構成面に取り付けられた板ナット26にサラネジ28を螺合させ、当該サラネジ28の先端で荷物搭載パイプ14の側壁を押し付けることで行われる。
【0019】また貫通穴22と交わらず且つ当該貫通穴22と直交するよう、ホルダ本体18にはレバーピン30が挿通されており、このレバーピン30には貫通穴22に挿通されるバーホルダ20の移動の制限をなすためのロックレバー32が軸支されている。すなわちロックレバー32には、当該ロックレバー32を回転させるためのハンドル部34と、ロックレバー32の回転によって貫通穴22側の領域に干渉をなす突起部36とが設けられており、前記ハンドル部34を動かすことによりロックレバー32を回転させ、貫通穴22に挿通されるバーホルダ20の外壁に突起部36を押圧接触させることで、ホルダ本体18に対するバーホルダ20の固定を可能にしている。なお前記ホルダ本体18に対してバーホルダ20を摺動させるためには、ハンドル部34を固定時とは逆方向に動かし、ロックレバー32を逆回転させることで突起部36をバーホルダ20の外壁から離反させるようにすればよい。
【0020】ホルダ本体18の貫通穴22に挿通されるバーホルダ20は、前記ホルダ本体18の段差24が形成された反対側より引き出される断面矩形状の引出アーム38と、この引出アーム38の引出し先端に取り付けられたヒンジ部40を介して接続される首振りアーム42とで構成されている。なお引出アーム38と首振りアーム42とは全長が異なるだけで断面形状やその材質については同一のものとなっている。なお前述の通りこれらのアームに関してはその断面形状が荷物搭載パイプ14の中空部分の断面形状より小さく設定されていることはいうまでもない。
【0021】引出アーム38は、金属製の矩形フレームからなり、その外形はホルダ本体18に形成された貫通穴22の外形に倣うように形成され、前記貫通穴22を挿通し、引出アーム38の長手方向に沿って摺動を可能にしている。そして引出アーム38においてヒンジ部40が取り付けられた端部反対側には、抜け止め防止用ストッパ44が取り付けられており、引出アーム38をヒンジ部40側に引き出した際、抜け止め防止用ストッパ44が段差24に接触し、引出アーム38がホルダ本体18から抜けるのを防止するようにしている。
【0022】引出アーム38において、抜け止め防止用ストッパ44が取り付けられる反対側端部には、首振りアーム42の揺動をなすためのヒンジ部40が設けられる。このヒンジ部40はヒンジピン46によってピン結合される凹型ブロック48および凸型ブロック50とで構成されており、これらのブロックには引出アーム38および首振りアーム42の端部に固定をなすため、筒状アーム類の開口形状に相当する外形を有した差込部52が設けられている。そしてこの差込部52を引出アーム38および首振りアーム42の端部に差し込んだ後、これらアームを貫通するように固定ピン54をあらかじめ設けてある固定用穴56に挿通させれば、前記固定ピン54によってアームと差込部52とが固定されヒンジ部40を介して引出アーム38と首振りアーム42との接続を可能にしている。
【0023】ところでヒンジ部40における凹型ブロック48と凸型ブロック50のいずれか一方にはストッパ機構となるテーパ面58が形成されており(図4および図7参照)、凸型ブロック50をヒンジピン46まわりに回転させていった際(図7、矢印60を参照)、凸型ブロック50の外形が凹型ブロック48側に設けられたテーパ面58に接触し、あらかじめ設定された角度で引出アーム38と首振りアーム42とを保持できるようにしている。なおこのテーパ面58の設定により任意の角度で引出アーム38と首振りアーム42とを保持できるようになり、これによって水平に引き出された引出アーム38に対し首振りアーム42の角度を例えば自動車12の側部と略同じくし、首振りアーム42の延長方向を自動車12の側部に略沿わせ、後述する竿等の長尺物を容易に掛止できるようにすることが可能になる。さらに図7(および図4)においては引出アーム38に対して首振りアーム42を矢印60方向に跳ね上げ、首振りアーム42を位置決めするようテーパ面58の角度を設定したが、車高の高い自動車12の場合では、首振りアーム42の位置が高くなりすぎ、このため長尺物の掛止が困難になることが考えられる。しかしこうした場合ではテーパ面58の角度を変更するとともに、首振りアーム42を下方側(矢印60の反対側)に回転させれば、首振りアーム42を低い位置で、且つ首振りアーム42の延長方向を自動車12の側部に略沿わせるよう保持させることができる。
【0024】引出アーム38にヒンジ部40を介して取り付けられる首振りアーム42には、その最先端にキャップ62が設けられており、当該キャップ62を掴み引き出すことでバーホルダ20をホルダ本体18から引き出し可能にしている。
【0025】ところで首振りアーム42における中腹部分には前記首振りアーム42の長手方向に沿って穴部64が2つ設けられ、当該穴部64におけるヒンジ部40寄りには、支持ピン66が挿通されている。また当該支持ピン66には引出フック68が軸支され、この引出フック68を支持ピン66を中心として回転させることにより、引出フック68を穴部64の内側から首振りアーム42の外部へと引き出し、長尺物を引出フック68と首振りアーム42とで保持することで、前記長尺物を掛止可能にしている。なお引出フック68は、首振りアーム42の厚みよりも薄く形成されており、このため引出フック68を穴部64に収めると前記引出フック68は首振りアーム42内に収納される形態となる。
【0026】そして支持ピン68にはねじりコイルばねの形態である引出用ばね70が取り付けられており、この引出用ばね70の一端を引出フック68に、また他方端部を首振りアーム42に掛止させることで、支持ピン68まわりの回転力(付勢力)を発生させ、この回転力により引出フック68を自主的に穴部64内から引き起こし可能にしている。
【0027】なお引出アーム38に対して首振りアーム42を回転させる方向は、例えば自動車12の車高の違いなどの要因によって決定されるが、この場合引出フック68の穴部64に対する引出方向や引出用ばね70の付勢力の方向は、反対側になるため、自動車12の車種によって方向を変化させるようにすればよい。
【0028】このように構成されたキャリア収納式ホルダを自動車の屋根に搭載し、釣り竿に代表されるような長尺物あるいはその他用具を保持または掛止する手順を説明する。図3は、キャリア収納式ホルダにおけるバーホルダを荷物搭載パイプ内に収納された状態図を示し、図4は、図3における荷物搭載パイプの断面状態図を示す。これらの図に示すようにバーホルダ20は荷物搭載パイプ14の内側に収納されている。この状態では(バーホルダ20における)首振りアーム42に設けた引出フック68は、荷物搭載パイプ14の内壁と接触することで穴部64の内側に入り込み、首振りアーム42の内側に収まるようになっている。なお支持ピン66には引出用ばね70が装着されていることから、このばね付勢力によって引出フック68は荷物搭載パイプ14の内壁を常時押圧するようにしている。
【0029】前述した状態から、バーホルダ20を引き出し、キャリア収納式ホルダを荷物搭載パイプ14から露出させるには以下の手順による。すなわち図5は、バーホルダ20をホルダ本体18および荷物搭載パイプ14から引き出した状態を示す説明図である。同図に示すようにバーホルダ20をホルダ本体18および荷物搭載パイプ14から引き出すには、まずロックレバー32のハンドル部34を動かし、突起部36をバーホルダ20より離反させる。このように突起部36とバーホルダ20とが離反することにより、当該バーホルダ20はホルダ本体14に対し摺動することが可能になる。そしてバーホルダ20を摺動可能にした後は、バーホルダ20における首振りアーム42の先端に装着されたキャップ62をつかみ、当該キャップ62を荷物搭載パイプ14の延長方向に沿って引き出す。このようにキャップ62を介してバーホルダ20を引き出すと、当該バーホルダ20は荷物搭載パイプ14に対してテレスコピックに収納されているので、ホルダ本体18を摺動しながら外部へと露出する。そしてバーホルダ20を荷物搭載パイプ14から引き出していくと、ホルダ本体18における段差24に抜け止め防止用ストッパ44が接触し、バーホルダ20の引き出し量が制限される。この状態に達すると今度は、再びロックレバー32を先程とは逆の方向に動かし、突起部36をバーホルダ20の表面に接触させる。このように突起部36をバーホルダ20に接触させることにより、ホルダ本体18に対してバーホルダ20を固定させることができる。
【0030】なおバーホルダ20を荷物搭載パイプ14から引き出すと、首振りアーム42に設けられた引出フック68に加わる引出用ばね70による付勢力が解放されるため、前記引出フック68は支持ピン66まわりに回転し、首振りアーム42より突出する。
【0031】前述した状態から、バーホルダ20を跳ね上げて、釣り竿等の長尺物の保持を可能にさせるには以下の手順による。すなわち図6は、首振りアーム42を引出アーム38に対して跳ね上げた状態を示す説明図であり、図7は図6の状態におけるキャリア収納式ホルダおよび荷物搭載パイプの断面図を示す。
【0032】これらの図に示すように、バーホルダ20を引き出して、ロックレバー32により固定した後は、ヒンジ部40におけるヒンジピン46を回転中心として、首振りアーム42を上方に跳ね上げる。このように首振りアーム42をヒンジピン46を中心に回転させていくと、凹型ブロック48と凸型ブロック50のいずれか一方に設けたテーパ面58が他方側ブロックの外形と接触し、回転規制がなされ、その回転角度が保持される。そしてこの回転角度は、首振りアームの延長方向が前記自動車の側部に略沿うよう設定されているので、釣り竿等の長尺物72を首振りアームに設けられた引出フック68に掛止させれば、当該釣り竿等の長尺物72を自動車の側部に沿ってあたかも積み重ねるように保持させることができ、釣り竿等の長尺物72の取り出しや取り外しの作業を容易にすることができる。なお釣り竿等の長尺物72以外の用品についても引出フック68に掛止するようにすれば、破損や汚れまたは紛失などが発生するのを防止することができる。
【0033】そして釣り竿等の長尺物72の保持が不要となり、バーホルダ20を荷物搭載パイプ14に収納する際には、釣り竿等の長尺物72を引出フック68から取り外した後、首振りアーム42を矢印60とは反対の方向に回転させ、引出アーム38と首振りアーム42とが直線状態になるようにする。そしてこのようにバーホルダ20を直線状態にした後は、ロックレバー32を動かしバーホルダ20を摺動可能にするとともにキャップ62を荷物搭載パイプ14の延長方向に沿って押し込み、バーホルダ20を荷物搭載パイプ14の内部に収納する。そしてバーホルダ20の収納後は、ロックレバー32を回転させバーホルダ20を固定すればよい。なお引出フック68を軸支する支持ピン66はホルダ本体18側に設けられていることから、バーホルダ20の収納時に引出フック68は荷物搭載パイプ14に接触し、穴部64の内側に回転しながら収納される。
【0034】なお本実施の形態においては、バーホルダを収納する手順を簡略化するため、支持ピンをホルダ本体側に設けて引出フックを荷物搭載パイプに接触させることで収納することとしたが、支持ピンはその他の位置に装着してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自動車の屋根の上方に取り付けられた荷物搭載パイプの端部に装着されるキャリア収納式ホルダであって、前記荷物搭載パイプの開口端部に装着可能とするホルダ本体と、このホルダ本体と摺動可能に接続され前記荷物搭載パイプの内側にテレスコピックに収納可能なバーホルダとを備え、当該バーホルダの途中にヒンジ部を設けるとともに当該ヒンジ部に続く先端側には首振りアームを設け、当該首振アームにはその厚み内に収納される揺動可能な引出フックを設けたことから、このバーホルダを荷物搭載パイプから引き出すことで、長尺物となる釣り竿やその他用品を簡易に保持することができる。
【出願人】 【識別番号】391021226
【氏名又は名称】株式会社カーメイト
【出願日】 平成11年1月25日(1999.1.25)
【代理人】 【識別番号】100091306
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 友一 (外2名)
【公開番号】 特開2000−209994(P2000−209994A)
【公開日】 平成12年8月2日(2000.8.2)
【出願番号】 特願平11−16054