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【発明の名称】 魚釣用リ−ル
【発明者】 【氏名】南部 一弥

【要約】 【課題】スプ−ルの内部形状を有効活用してリ−ル本体全体の小型化と操作性及び携帯性を向上したこと。

【解決手段】リ−ル本体Aは、外側部1と内側部2で形成されて内側部2の外側中心に形成された支軸にスプ−ル3が回転自在に支持されている。内側部2はスプ−ル3の内側に突出収容されて外側部1と内側部2の内部は防水構成されて糸長計測表示装置Bが収納され、外側部1の円盤状部1aの中心には透孔1dが形成されて窓ガラス10が固定されている。窓ガラス10の裏側には糸長計測表示装置Bの表示部4が設けられている。底壁2bの内側には基板12が取り付けられて基板12の底壁2b側に糸長計測表示装置Bの磁気センサのリ−ドスイッチ15、16、17が取り付けられ、対向するプ−ル3の底壁3bの内側に糸長計測表示装置Bの信号発信用磁石33が固定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】リ−ル本体にスプ−ルを回転自在に支持して成る魚釣用リ−ルにおいて、前記スプ−ルの釣糸巻回胴部内側に前記スプ−ルの回転数を検出して計測表示する糸長計測表示装置の少なくとも構成部品の一部を収納し、該糸長計測表示装置の表示部を外部より視認可能に臨ませたことを特徴とする魚釣用リ−ル。
【請求項2】前記スプ−ルの釣糸巻回胴部内側に前記スプ−ルの回転数を検出して計測表示する糸長計測表示装置を収納し、該糸長計測表示装置の表示部を前記スプ−ル内に外部より視認可能に臨ませたことを特徴とする請求項1記載の魚釣用リ−ル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、釣糸の繰り出し量及び巻取り量等を計測表示する糸長計測表示装置を備えた魚釣用リ−ルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】リ−ル本体に回転自在に支持されるスプ−ルの釣糸の繰り出し及び巻取り操作時に回転する回転数を検出して該回転数に基づいて糸長等を計測表示する糸長計測表示装置を備えた魚釣用リ−ルは例えば、実公平3−25571 号公報、実公平3−27428 号公報、実公平6−16507 号公報等で従来から一般的に知られている。しかしながら、リ−ル本体に装着される糸長計測表示装置を構成する回転検出部や表示部等がスプ−ルに対して軸方向や径方向外方に大きく突出してリ−ル本体に装着されるので、リ−ル全体が大型化してしまい、釣糸の繰り出し及び巻取り時の操作性が劣ると共に携帯性も悪い。又、リ−ル本体全体を小型化することによりスプ−ル自体のサイズも小型化してしまい、そのため、糸巻き容量が充分に確保できなくなったり、或は糸癖が付き易くなり、円滑でトラブルのない釣糸の繰り出し及び巻取り操作が行えない等の課題が残されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、糸長計測表示装置を備えることにより、リ−ル本体全体が大型化してしまい、釣糸の繰り出し及び巻取り時の操作性及び携帯性が劣ることである。
【0004】本発明の目的は前記欠点に鑑み、スプ−ルの内部形状を有効活用してリ−ル本体全体の小型化と操作性及び携帯性を向上した魚釣用リ−ルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に係わる本発明は、リ−ル本体にスプ−ルを回転自在に支持して成る魚釣用リ−ルにおいて、前記スプ−ルの釣糸巻回胴部内側に前記スプ−ルの回転数を検出して計測表示する糸長計測表示装置の少なくとも構成部品の一部を収納し、該糸長計測表示装置の表示部を外部より視認可能に臨ませたことを要旨とするものである。請求項2に係わる本発明は、前記スプ−ルの釣糸巻回胴部内側に前記スプ−ルの回転数を検出して計測表示する糸長計測表示装置を収納し、該糸長計測表示装置の表示部を前記スプ−ル内に外部より視認可能に臨ませたことを要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1の本発明により、スプ−ル3、3′の釣糸巻回胴部3c、3r内に糸長計測表示装置Bの構成部品を嵌入するように、リ−ル本体A、A′、A″の中に設けたので、スプ−ル3、3′の内部形状を有効活用できてリ−ル全体の大きさを大きくすることなく糸長計測表示装置Bを備えることができ、表示部4、4′の計測数値を容易にリ−ル本体A、A′、A″側から視認することができる。
【0007】請求項2の本発明により、リ−ル本体A、A′、A″の中に、すなわちスプ−ル3、3′の釣糸巻回胴部3c、3r内に糸長計測表示装置Bの構成部品が設けられて外力から保護されるので、実釣り時の計測機能のトラブルが防止出来る。又、リ−ル全体の小型化にあたり不必要にスプ−ルサイズを小さくする必要がなくなり、充分な糸巻き容量の確保及び糸癖等の発生も抑制できる。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図4は第1実施例で魚釣用リ−ルを魚釣用片軸受型リ−ルで述べれば、図1は魚釣用片軸受型リ−ルの断面背面図、図2は磁気センサが基板に取り付けられたスプ−ル側側面図、図3は糸長計測表示装置の制御回路ブロック図、図4はリ−ル本体の側面図である。
【0009】魚釣用片軸受型リ−ルのリ−ル本体Aは、外側部1と内側部2で形成されて内側部2の外側中心に形成された支軸にスプ−ル3が回転自在に支持されている。内側部2はスプ−ル3の内側に突出収容されている。外側部1と内側部2の内部は防水構成されて糸長計測表示装置Bが収納されている。外側部1は円盤状部1aと筒部1bで有底筒状に形成されて円盤状部1aから筒部1bが突出され、筒部1bには適宜位置に複数の窓孔1cが形成されて筒部1bの内側にスプ−ル3が配置されている。円盤状部1aの中心には透孔1dが形成されて窓ガラス10が固定されている。円盤状部1a内側の透孔1dの径方向外側に受け部1eが形成されて受け部1eにネジ穴が形成され、受け部1eの径方向外側に位置決め突出部1fが、突出部1fの径方向外側に円形の凹部1gが、凹部1gの径方向外側の適宜位置に複数のネジ穴1hが夫々形成されている。
【0010】内側部2は筒部2aと底壁2bで有底筒状に形成されて底壁2bの外側中心に支軸2cが形成されている。筒部2aの開口側の周囲外側には複数の突出部2dが形成され、突出部2dに透孔2eが形成されて透孔2eにビス11が通されてネジ穴1hに螺合されている。開口の縁面には凹部2fが形成されている。底壁2bの内側には基板12が台部13で底壁2bから離されてビス14で取り付けられ、基板12の底壁2b側に糸長計測表示装置Bの磁気センサのリ−ドスイッチ15、16、17が取り付けられている。基板12の円盤状部1a側には電池18を挟み込むように電極19、20が固定されている。基板12の円盤状部1a側には糸長計測表示装置Bの制御回路を構成する図示しないCPU等が取り付けられている。
【0011】窓ガラス10の裏側には糸長計測表示装置Bの表示部4が設けられている。表示部4は容器5の中に設けられ、釣糸21の繰り出し糸長や張力を計測表示する液晶部で構成されている。容器5の中には複数のスイッチが収納されて図4で窓ガラス10を通して糸長計測表示装置Bの表示部4が視認出来ると共に複数の各種機能スイッチの操作釦22、23、24、25、26、27と機能調節レバ−28が窓ガラス10の外部に突出するように設けられている。容器5は図1で中空直方体5aの上下に突出部5b、5bが形成されて突出部5b、5bにビス29、29が挿入される透孔が形成されている。中空直方体5aの前面は透明材で形成されている。容器5が外側部1の円盤状部1aに取り付けられる時はビス29、29が受け部1eのネジ穴に螺合される。
【0012】スプ−ル3は筒部3aと底壁3bで有底筒状に形成されて筒部3aの外周に釣糸巻回胴部3cが形成されている。底壁3bの中心には透孔3dと凹部3eが形成されて凹部3eに軸受30が固定されている。凹部3eの径方向外側には透孔3f、3fが形成されている。底壁3bの径方向外側にはツマミバンドル31の軸32が固定されている。底壁3bの内側には糸長計測表示装置Bの信号発信用磁石33が固定され、適宜信号発信用磁石33のバランサが設けられている。
【0013】外側部1に内側部2が取り付けられる時は、凹部1gと凹部2fにOリング34が挟み込まれるように位置決め突出部1fの外側に筒部2a開口が嵌め込まれ、突出部2dの透孔2eに挿入されたビス11がネジ穴1hに螺合される。内側部2の支軸2cにスプ−ル3が取り付けられる時は、支軸2cにカラ−35が嵌合されて軸受30に挿入嵌合され、ワッシャ36とEリング37で抜け止めされている。透孔3f、3fにはカバ−6の脚部6aが挿入されて抜け止めされている。
【0014】表示部4は円盤状部1aに取り付けられた窓ガラス10の中にあり、表示部4はLCD(リクエットクリスタルデスプレイ)による2組の糸長数値等が表示される液晶文字4a、4bと、印刷された表示文字「棚メモリ−」と「底メモリ−」と「水深」と「タイマ−」等と、夫々の表示文字位置に設けられた発光素子38、39、40、41等で構成されている。複数の各種機能スイッチの操作釦22、23、24、25、26、27、28は表示文字「棚メモリ−」と「底メモリ−」と「水深」と「タイマ−」等や他のリ−ル操作に対応して設けられている。発光素子38、39、40、41は表示文字「棚メモリ−」と「底メモリ−」と「水深」と「タイマ−」に対応する操作釦が押圧された時に点灯されて液晶文字4a、4bのどれが対応するかを示す。
【0015】図3で糸長計測表示装置BのCPUからなる制御回路42には、複数の各種機能スイッチの操作釦と同記号の複数の各種機能スイッチ22、〜27と機能調節レバ−28のスイッチ28と糸長演算回路43と巻取/繰出し判別回路44と表示部4と記憶手段45と比較手段46とアラ−ム報知手段47とが接続されている。糸長演算回路43と巻取/繰出し判別回路44には磁気センサのリ−ドスイッチ15が接続され、更に巻取/繰出し判別回路44には磁気センサのリ−ドスイッチ16、17が接続されている。
【0016】複数の各種機能スイッチと同記号の操作釦の機能は、例えばスイッチ22及びスイッチ操作釦22は棚メモリクリヤ−、スイッチ23及びスイッチ操作釦23は棚メモリ、スイッチ24及びスイッチ操作釦24はタイマ−、スイッチ25及びスイッチ操作釦25はリセット、スイッチ26及びスイッチ操作釦26はアラ−ムON/OFF、スイッチ27及びスイッチ操作釦27は自動棚取りON/OFF等である。機能調節レバ−28が(+)または(−)方向に回動されて各種機能スイッチが押されると、それに関連した表示部4の表示数字が加数されたり、減数される。
【0017】糸長演算回路43は糸長計測表示装置Bの信号発信用磁石33が固定されたスプ−ル3の一回転を磁気センサのリ−ドスイッチ15で検出して回転数信号に基づき糸長に変換する回路である。巻取/繰出し判別回路44はスプ−ル3の回転方向を判別する回路で、リ−ドスイッチ15、16、17の記号の順/逆方向で信号発信用磁石33を検出したかで釣糸繰出しと釣糸巻取りが判別される回路で、図2でスプ−ル3が時計方向に回転されると、リ−ドスイッチ15が先に信号発信用磁石33を検出するので釣糸巻取信号を出力し、リ−ドスイッチ17が先に信号発信用磁石33を検出する時は釣糸繰出し信号を出力するように構成されている。信号発信用磁石33と磁気センサのリ−ドスイッチ15、16、17は図1の2点鎖線のようにスプ−ル3と内側部2の他の位置に設けてもよい。
【0018】図1でスプ−ル3が釣糸21の繰出しで回転されると、スプ−ル3に固定された信号発信用磁石33は図2で反時計方向に回転され、何れかの磁気センサのリ−ドスイッチ15、16、17で検出が開始されて記号の逆方向なら巻取/繰出し判別回路44から釣糸繰出し信号を出力し、時計方向の回転で何れかの磁気センサのリ−ドスイッチ15、16、17で検出が開始されて記号の順方向なら釣糸巻取信号を出力するように構成されている。
【0019】図示しない仕掛が棚位置に降ろされると、表示部4の糸長表示4aにその時の糸長値が表示される。この糸長値が記憶される時は、棚メモリのスイッチ操作釦23が押されるとスイッチ23がONされて記憶手段45に糸長値が記憶される。予め糸長値が設定されて記憶される時は、機能調節レバ−28が(+)方向に回動され、自動棚取りON/OFFのスイッチ操作釦27が押されてスイッチ27がONされる。この操作で表示部4の糸長表示4bが糸長値を表示し、棚メモリのスイッチ操作釦23が押されるとスイッチ23がONされて記憶手段45に設定糸長値が記憶される。
【0020】前記記憶操作された後、機能調節レバ−28をニュ−トラル位置に回動し、自動棚取りON/OFFのスイッチ操作釦27が押されてスイッチ27がON状態で、釣糸21が繰り出されると、釣中の実測糸長値が比較手段46に入力されて記憶手段45に記憶された糸長値と釣中の実測糸長値が一致すると、一致信号が比較手段46から制御回路42に入力されて制御回路42からアラ−ム報知手段47に出力されてアラ−ムON/OFFスイッチ26がONされているとアラ−ムで一致が報知される。記憶された糸長値と釣中の実測糸長値が一致した時、ストップウォッチ機能が作動してコマセの交換時間を表示部4の時計表示4bで表示したり、アラ−ム報知手段47のアラ−ム音で知らせるようにしてもよい。
【0021】スプ−ル3が釣糸21の繰出しで回転される時、表示文字「棚メモリ−」に対応する操作釦23が押されると、発光素子38が点灯されると共に液晶文字4aで糸長数値が表示されるように構成され、表示文字「水深」に対応する操作釦が押されると、発光素子40が点灯されると共に液晶文字4aで糸長数値が表示されるように構成されている。釣糸の巻取でスプ−ル2が回転される時、表示文字「底メモリ−」に対応する操作釦が押されると、発光素子39が点灯されると共に液晶文字4bで糸長数値が表示されるように構成されている。
【0022】表示文字「タイマ−」に対応する操作釦24が押されると、発光素子41が点灯されると共に液晶文字4bで時間数値が表示されるように構成されている。制御回路42に接続された糸長演算回路43と巻取/繰出し判別回路44と記憶手段45と比較手段46とで巻取時と繰出し時の糸長数値を記憶させたり、巻取時の記憶糸長数値を繰出し時に減算して表示や報知する等してもよい。
【0023】スプ−ル3の釣糸巻回胴部3c内に糸長計測表示装置Bの構成部品を嵌入するように、リ−ル本体Aの内側部2の中に設けたので、スプ−ル3の内部形状を有効活用できてリ−ル全体の大きさを大きくすることなく糸長計測表示装置Bを備えることができ、表示部4の計測数値を容易にリ−ル本体A側から視認することができる。リ−ル本体Aの内側部2の中に、すなわちスプ−ルの釣糸巻回胴部3c内に糸長計測表示装置Bの構成部品が設けられて外力から保護されるので、実釣り時の計測機能のトラブルが防止出来る。又、リ−ル全体の小型化にあたり不必要にスプ−ルサイズを小さくする必要がなくなり、充分な糸巻き容量の確保及び糸癖等の発生も抑制できる。
【0024】前記のように魚釣用リ−ルが構成されると、スプ−ル3の釣糸巻回胴部3c内にスプ−ル3の回転数を検出するこにより糸長を計測表示する糸長計測表示装置Bの構成部品の一部を深く嵌入位置する構成としたので、リ−ルを構成する部材、つまり、スプ−ル3の内部形状を有効活用する簡単な構成により、糸長計測表示装置Bを備えたリ−ル全体の小型コンパクト化が可能となり、釣糸21の繰り出し及び巻取り時の操作性及び携帯性が一段と向上する。又、糸長計測表示装置Bの構成部品がスプ−ルの釣糸巻回胴部3c内に嵌入して外力から保護されるので、実釣り時の計測機能のトラブルが防止出来る。又、リ−ル全体の小型化にあたり不必要にスプ−ルサイズを小さくする必要がなくなり、充分な糸巻き容量の確保及び糸癖等の発生も抑制できる。
【0025】図5から図10は第2実施例で魚釣用リ−ルを増速タイプの魚釣用片軸受型リ−ルで述べれば、図5は魚釣用片軸受型リ−ルの断面背面図、図6は糸長計測表示装置の拡大断面側面図、図7は糸長計測表示装置のスプ−ル側の拡大一部断面側面図、図8はスプ−ルの側面図、図9はハンドル駆動機構の拡大断面背面図、図10はリ−ル本体の側面図である。
【0026】第2実施例で増速タイプの魚釣用片軸受型リ−ルのリ−ル本体A′は、外側部1で形成されて外側部1の内側とスプ−ル3の内側で形成される空間内に防水構成された糸長計測表示装置Bが収納されている。外側部1は円盤状部1aと筒部1bで有底筒状に形成されて円盤状部1aから筒部1bが突出され、筒部1bには適宜位置に複数の窓孔1cが形成されて筒部1bの内側にスプ−ル3が配置されている。外側部1の円盤状部1aの内側中心は肉厚に形成されて支軸48の一端が圧入固定されて支軸48の外周にスプ−ル3の中心軸筒部3gが嵌合されている。支軸48の他端先端48a には周溝48b が形成されている。円盤状部1aの中心より上側に透孔1iが形成されて窓ガラス10が固定されている。透孔1iの上下に受け部1j、1jが形成されて受け部1j、1jにネジ穴が形成されている。
【0027】円盤状部1aの中心より下側に透孔1kと外側、内側に夫々凹部1m、1nが形成されて凹部1m内に金属、合成樹脂の硬質体や硬質フェルトなどからなる中間部材49が挿入され、凹部1nに軸受50が挿入されている。円盤状部1aに透孔1k位置の横断面でロ字形状の枠部1oが形成されている。透孔1kの中心線上の枠部1oに透孔1pが形成されて軸受51が嵌合されている。軸受51にハンドル軸7の一端7aが回転自在に嵌合されて抜け止め板52で抜け止めされている。ハンドル軸7の他側はカラ−53を介して軸受50に軸承されている。ハンドル軸7には一端7aと鍔部7bが形成されて駆動歯車54が摩擦板55を挟んで鍔部7bに押圧されるように重ねて嵌合されている。
【0028】駆動歯車54には中心に丸孔と凹部からなる収容部が形成されてドラグ機構の制動板56と摩擦板57と制動板56と摩擦板57と制動板58と摩擦板57と制動板56が順次挿入収容されている。更に収容部の内周には軸方向に一対の突起が形成されて制動板58は一対の突起に回り止め嵌合されると共に、ハンドル軸7の外周に回動自在に嵌合されている。制動板56はハンドル軸7の外周に回り止め嵌合され、駆動歯車54に対して回動自在に嵌合されている。駆動歯車54の開口側の制動板56にはハンドル軸7に回り止め嵌合された押圧盤59が当接されている。
【0029】押圧盤59の左側にはハンドル軸7に回り止め嵌合された発条60、60が当接されている。発条60の隣には前記カラ−53が当接されている。カラ−53の隣にはハンドル軸7のネジ部7cに螺合されたナット61が当接されている。ナット61より外側のハンドル軸7にはハンドル62が回り止め嵌合されて袋ナット63で抜け止めされている。ナット61はドラグ調整ツマミ64の多角形の貫通孔に軸方向の前後に移動自在に嵌合されている。ドラグ調整ツマミ64とハンドル62との間にOリングからなる中間部材65が介在されている。前記ハンドル軸7と駆動歯車54とドラグ機構とハンドル62でハンドル駆動機構が構成されている。
【0030】スプ−ル3の内側に中心軸筒部3gが形成されて中心軸筒部3gに支軸48に嵌合される中心透孔3hと、中心透孔3hより大径の透孔3iと、凹部3jが形成されている。中心軸筒部3gの外周一端にピニオン3kが形成されている。中心軸筒部3gの外周に糸長計測表示装置Bの信号発信用磁石33が固定され、適宜信号発信用磁石33のバランサが設けられている。透孔3iの中には軸受66が挿入されてEリング67で抜け止めされている。凹部3jに軸受68が固定されている。スプ−ル3の中心側面3mから支軸48の先端48a が突出されて支軸48の両側の側面3mには貫通孔からなる係止部3n、3nが形成されて側面3mにカバ−6が取り付けられている。
【0031】カバ−6は外形丸形で内部に凹部6bと長方形の凹部6cと凹部6cに上方に抜ける凹部6dと段部6eが形成され、裏面の凹部6cの両側に先端外側が鈎形の弾性変形可能な係止爪部6f、6fが突出形成されている。カバ−6の凹部6b内にはスラスト軸受が取り付けられて支軸48の先端48a が当接される。カバ−6の長方形の凹部6c内には係止部材8とバネ69が挿入されて係止部材8はバネ69で上方に付勢されている。スプ−ル3の側面3mにカバ−6が取り付けられる時は、カバ−6の弾性変形可能な係止爪部6f、6fがスプ−ル3の側面3mの貫通孔からなる係止部3n、3nに夫々挿入されてワンタッチ操作で弾性係止されてスプ−ル3の側面3mにカバ−6が取り付けられている。
【0032】係止部材8は摺動部8aと大きい丸孔8bと小さい丸孔8cと上方の屈曲部8dで形成されている。スプ−ル3が支軸48に取り付けられる時は、係止部材8の上方の屈曲部8dがバネ69に抗して押し下げられ、支軸48にワッシャ70が嵌合されてスプ−ル3の中心軸筒部3gと軸受66、68が支軸48に嵌合されて支軸48の先端48a が大きい丸孔8bに挿入される。係止部材8の屈曲部8dの押圧が解除されると、摺動部8aと小さい丸孔8cがバネ69で上昇して小さい丸孔8cに支軸48の周溝48b が挿入されて係止されることでスプ−ル3が支軸48に着脱自在に係止されている。
【0033】窓ガラス10の裏側には糸長計測表示装置Bの表示部4が設けられている。表示部4は容器5′の中に設けられ、釣糸21の繰り出し糸長や張力を計測表示する液晶部で構成されている。容器5′の中には複数のスイッチが収納されて図5から図7、図9で窓ガラス10を通して糸長計測表示装置Bの表示部4が視認出来ると共に複数の各種機能スイッチの操作釦22、23、24、25、26、27と機能調節レバ−28が窓ガラス10の外部に突出するように設けられている。容器5′は中空直方体5aの上下に突出部5b、5bが形成されて突出部5b、5bにビス29、29が挿入される透孔が形成されている。中空直方体5aの前面は透明材で形成されている。容器5′が外側部1の円盤状部1aに取り付けられる時は突出部5b、5bにビス29、29が挿入されて受け部1jのネジ穴に螺合される。
【0034】更に容器5′の中空直方体5aには他の中空直方体5cが一体に形成され、中空直方体5cに環状筐体部5dがOリング71で防水されてビス72で取り付けられている。中空直方体5cの開口縁部には楕円形の凹部5eが形成され、凹部5eの外側に受け部5fとネジ穴が形成されている。環状筐体部5dには中空直方体5cと対向する平板部5gが一体に形成されている。平板部5gには楕円形の凹部5hと凹部5hの外側に受け部5iとネジ穴が形成されている。環状筐体部5dの側部に環状の平板部5jが密着されている。中空直方体5cの中には基板73が台部74で底壁から離されて取り付けられている。基板73上には電池18を挟み込むように電極19、20が固定されている。環状筐体部5dの中には円筒基板75が保持されて円筒基板75に糸長計測表示装置Bの磁気センサのリ−ドスイッチ15、16、17が取り付けられている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0035】増速タイプの魚釣用片軸受型リ−ルはハンドル62がスプ−ル3に釣糸21が巻回される方向に回転されると、ハンドル軸7とハンドル軸7に摩擦結合された駆動歯車54を介してスプ−ル3が増速回転される。表示部4はリ−ル本体A′側から視認出来る。
【0036】前記スプ−ル3の中心軸筒部3g外周に設けたピニオン3kは、中心軸筒部3gと別体に形成して軸線方向に移動可能とすると共に、別体のピニオンと中心軸筒部3gの間にクラッチ係合部を設けてもよい。前記駆動歯車54を回転させるハンドル駆動機構に逆転防止機構を設けたり、右ハンドル、左ハンドルの切換機構を設けてもよい。
【0037】図11、図12は第3実施例で魚釣用リ−ルを増速タイプの魚釣用片軸受型リ−ルで述べれば、図11は魚釣用片軸受型リ−ルの断面背面図、図12はスプ−ルの側面図である。
【0038】第3実施例で増速タイプの魚釣用片軸受型リ−ルのリ−ル本体A′は、外側部1で形成されて外側部1の内側とスプ−ル3の内側で形成される空間内に防水構成された糸長計測表示装置Bが収納されている。スプ−ル3の底壁3bの中心側部に透孔3oが形成されて窓ガラス10が固定されている。窓ガラス10の裏側には糸長計測表示装置Bの表示部4が設けられている。糸長計測表示装置Bの容器5′は中空直方体5aと他の中空直方体5cが一体に形成され、中空直方体5cの開口に平板部5kがOリング71で防水されてビス72で取り付けられている。透孔3oの上下に受け部3p、3pが形成されて受け部3p、3pにネジ穴が形成されている。
【0039】外側部1の円盤状部1aの内側に形成された他の筒部1qの内側に糸長計測表示装置Bの信号発信用磁石33が固定され、信号発信用磁石33と対向する位置に糸長計測表示装置Bの磁気センサのリ−ドスイッチ15、16、17が配置されるように磁気センサのリ−ドスイッチ15、16、17が取り付けられた基板76がスプ−ル3の内側に固定されている。磁気センサのリ−ドスイッチ15、16、17と基板76は防水被覆されている。他の構成は前記第1・第2実施例と略同一である。
【0040】容器5′がスプ−ル3の底壁3bに取り付けられる時はビス29、29が突出部5b、5bの透孔に挿入されて受け部3p、3pのネジ穴に螺合される。表示部4はスプ−ル3側から視認出来る。
【0041】図13から図15は第4実施例で魚釣用リ−ルを魚釣用両軸受型リ−ルで述べれば、図13は魚釣用両軸受型リ−ルの要部断面平面図、図14は図13の要部拡大平面図、図15は表示部の拡大平面図である。
【0042】リ−ル本体A″は側枠1′とその外側の外側板77、78とで構成されている。側枠1′は左右両側枠1r、1sとリ−ル脚79が固定される固定板1tとが一体に形成されて左右両側枠1r、1sが平行に保持されている。左側枠1rには大径の透孔1uが形成されて内側板9が図示しないビスで取り付けられ、右側枠1sには図示しない大径の透孔が形成されて内側板9′が図示しないビスで取り付けられている。内側板9は円板部9aと円板部9aの一側に筒部9bが形成され、筒部9bの内側に他の筒部9cが形成されている。筒部9bの先端はスプ−ル3′のスプ−ルカバ−部となつている。スプ−ル3′は左右両側枠1r、1s間に配置されている。スプ−ル3′の上方の左右両側枠1r、1s間に筒状支柱80が取り付けられている。内側板9′は内側板9と同形に形成されている。筒部9bは透孔1uに嵌合されている。
【0043】内側板9の筒部9c内に嵌合された軸受81と内側板9′の図示しない筒部内に嵌合された軸受でスプ−ル3′が固定されたスプ−ル軸82が軸承されている。スプ−ル3′は中心筒軸部3oと外周の両側フランジ部3p、3qと釣糸巻回胴部3rと、中心筒軸部3oと釣糸巻回胴部3rを連結する連結部3sとで形成されている。中心筒軸部3oの中心孔はスプ−ル軸82に嵌合固定され、釣糸巻回胴部3rに釣糸21が巻回される。
【0044】連結部3sの両側に空間が形成されて一方の空間内に内側板9に取り付けられた糸長計測表示装置Bの容器5″が釣糸巻回胴部3r内に嵌入するように収容され、糸長計測表示装置Bの表示部4′は外側板77に設けられ、複数の各種機能スイッチの操作釦22、23、24、25、26、27、28は外側板78に設けられて両者を結ぶリ−ド線は筒状支柱80を通されている。連結部3sの一側に糸長計測表示装置Bの信号発信用磁石33が固定されている。外側板78内のスプ−ル軸82にはピニオン83が軸線方向に移動自在に嵌合され、ピニオン83にハンドル軸7に摩擦結合された駆動歯車54が噛合されている。
【0045】内側板9の筒部9cの径方向の外側に受け部9dとネジ穴が形成されている。受け部9dには糸長計測表示装置Bの容器5″が重ねられてビス29、29で取り付けられている。容器5″は2組の底側有底筒部5mと蓋側有底筒部5nの組合せで防水された断面凹字形の中空筒体に形成されている。底側有底筒部5mの円板部の外側に凹部5oと突出部5p、5pが形成されて突出部5pに透孔が形成されている。底側有底筒部5mは円板部の中心側に筒部5qが形成されて筒部5qに中心に向けて突出部5r、5rと突出部5rより外側に凹部5sが形成され、突出部5rにネジ孔が形成されている。蓋側有底筒部5nは外側筒部の開口側に凹部5tと突出部5u、5uが形成されて突出部5uに透孔が形成されている。蓋側有底筒部5nは内側筒部5vの開口側に凹部5wと突出部5x、5xが形成されて突出部5xに透孔が形成されている。
【0046】底側有底筒部5mと蓋側有底筒部5nが組み合わされる時は、凹部5oと凹部5tにOリング84が嵌められ、凹部5sと凹部5wにOリング85が嵌められてビス86で固定されている。蓋側有底筒部5nの中には磁気センサのリ−ドスイッチ15、16、17が基板87に取り付けられて配置されている。底側有底筒部5mから蓋側有底筒部5nにかけてその中に基板73が台部74で底壁から離されて取り付けられると共に基板73上には電池18を挟み込むように電極19、20が固定されている。
【0047】表示部4′内の表示値は、「1m以上の糸長値を表示する」数値部aと「1m以下の糸長値を表示する」数値部bと左上の「クラッチ機構のON、OFFを表示する」表示部cとで構成されている。数値部bは中央の数値と、周囲に複数個の電子回路で点滅する表示部とで構成されている。表示部cの「クラッチ機構のON、OFF」は図示しないスイッチで自動的に表示される。他の糸長計測表示装置Bの構成は前記第1実施例と略同一である。
【0048】前記説明では、磁気センサをリ−ドスイッチ15、16、17で述べたが、他のホ−ル素子等で構成してもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0050】請求項1により、スプ−ルの釣糸巻回胴部内にスプ−ルの回転数を検出するこにより糸長を計測表示する糸長計測表示装置の構成部品の一部を深く嵌入位置する構成としたので、リ−ルを構成する部材、つまり、スプ−ルの内部形状を有効活用する簡単な構成により、糸長計測表示装置を備えたリ−ル全体の小型コンパクト化が可能となり、釣糸の繰り出し及び巻取り時の操作性及び携帯性が一段と向上する。
【0051】請求項2により、糸長計測表示装置の構成部品がスプ−ルの釣糸巻回胴部内に嵌入して外力から保護されるので、実釣り時の計測機能のトラブルが防止出来る。又、リ−ル全体の小型化にあたり不必要にスプ−ルサイズを小さくする必要がなくなり、充分な糸巻き容量の確保及び糸癖等の発生も抑制できる。
【出願人】 【識別番号】000002495
【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
【出願日】 平成10年11月18日(1998.11.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−152738(P2000−152738A)
【公開日】 平成12年6月6日(2000.6.6)
【出願番号】 特願平10−344903