| 【発明の名称】 |
ルアーのボディハーフ接合構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】清本 昌男
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| 【要約】 |
【課題】超音波溶着による溶着を行ったボディであり、高い強度と気密性を有していながら、溶けた合成樹脂が錘室内にはみ出さないようにしたルアーのボディハーフ接合構造を提供する。
【解決手段】一方のボディハーフ10の腹側端面の内側端より所定の間隔をおいてリッジ13を形成すると共に、他方のボディハーフ9の端面の前記リッジ13と対応する位置に端面より少し低くなった凹部14を形成し、リッジ13と凹部14の底面とを超音波溶着するようにしたものとした。ボディハーフ9,10の腹側端面に針金嵌入溝15,16 を形成すると共に、前記凹部14と針金嵌入溝16とが繋がって形成されているようにすることが好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 合成樹脂で成形されたボディハーフ(9,10)の端面どうしを超音波溶着して中空のボディ(1)を形成すると共に、錘(12)を移動可能に収納する錘室(11)をボディ(1)の腹側の内面に沿って形成したルアーのボディハーフ接合構造であって、一方のボディハーフ(10)の腹側端面の内側端より所定の間隔をおいてリッジ(13)を形成すると共に、他方のボディハーフ(9)の端面の前記リッジ(13)と対応する位置に端面より少し低くなった凹部(14)を形成し、リッジ(13)と凹部(14)の底面とを超音波溶着するようにしたことを特徴とするルアーのボディハーフ接合構造。 【請求項2】 ボディハーフ(9,10)の腹側端面に針金嵌入溝(15,16 )を形成すると共に、前記凹部(14)と針金嵌入溝(16)とが繋がって形成されているようにしたことを特徴とする請求項1記載のルアーのボディハーフ接合構造。 【請求項3】 一方のボディハーフ(10)に位置決め用突起(18)を複数形成し、他方のボディハーフ(9)に前記突起(18)が嵌入する穴(19)を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のルアーのボディハーフ接合構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、合成樹脂で成形されたルアーに関し、さらに詳しくいえば、ルアーのボディとなる左右のボディハーフの端面どうしの接合構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より工業的に作成されているプラグ等の小魚に似せたルアーの多くは、ボディが合成樹脂で形成されている。そのボディの多くは、左右のボディハーフをそれぞれ成形した後、ボディハーフの端面どうしを接着して中空のボディを成形したものであった。さらに、ルアーの浮力を調整すると共に、ルアーを投げたときに空中で空気抵抗の少ない飛行姿勢を保つために、ボディの腹側の内面に沿って錘室を形成し、そこに錘を前後に移動可能に収納していた。 【0003】また、ボディは、内部に水が入ると、重量のバランスが悪くなって水中での姿勢が悪くなったり、水中でのアクションが悪くなったりするので、ボディの内部は水が入らないように気密にされていた。 【0004】ボディハーフの端面どうしの接着方法としては、接着剤で接着したり、超音波溶着で溶着したりする方法があるが、接着剤による接着は、接着強度が低いという問題や、ボディの内部を気密に保ちにくいという問題点があるため、ボディの内部を気密に保ちやすく、しかも接着強度が高い超音波溶着による溶着が好ましかった。 【0005】しかし、超音波溶着による溶着を行うと、溶着により溶けた合成樹脂が接合面より外にはみ出すという問題点があり、ボティの外側にはみ出したものは後加工により削り取ることができるが、ボティの内側にはみ出したものは削り取ることができなかった。ボディの腹側には、内面に沿って錘室があり、そこには錘が前後に移動可能に収納されているので、錘室内に溶けた合成樹脂がはみ出すと、錘の前後の移動に支障をきたし、ルアーを投げたときの空中での飛行姿勢が悪くなったり、バランスが悪くなって水中でのアクションが悪くなったりするという問題点があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、超音波溶着による溶着を行ったボディであり、高い強度と気密性を有していながら、溶けた合成樹脂が錘室内にはみ出さないようにしたルアーのボディハーフ接合構造を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】そのため、この発明では、合成樹脂で成形されたボディハーフ9,10の端面どうしを超音波溶着して中空のボディ1を形成すると共に、錘12を移動可能に収納する錘室11をボディ1の腹側の内面に沿って形成したルアーのボディハーフ接合構造であって、一方のボディハーフ10の腹側端面の内側端より所定の間隔をおいてリッジ13を形成すると共に、他方のボディハーフ9の端面の前記リッジ13と対応する位置に端面より少し低くなった凹部14を形成し、リッジ13と凹部14の底面とを超音波溶着するようにしたものとした。 【0008】前記構造とすれば、超音波溶着により溶けた合成樹脂が凹部14から錘室11内に、はみ出さないようになる。 【0009】ボディハーフ9,10の腹側端面に針金嵌入溝15,16 を形成すると共に、前記凹部14と針金嵌入溝16とが繋がって形成されているようにすることが好ましい。 【0010】また、一方のボディハーフ10に位置決め用突起18を複数形成し、他方のボディハーフ9に前記突起18が嵌入する穴19を形成することが好ましい。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図1〜図5に基づき説明する。 【0012】図1は、この発明のボディハーフ接合構造を使用したルアーの正面図であり、図2は中央断面図である。 【0013】以下、この実施例ではプラグを例にとり説明するが、この発明はプラグに限定されるものではなく、熱可塑性合成樹脂で成形された中空のボディを有する全てのルアーに適用することができる。 【0014】このプラグは、流線型をしたボディ1と、ボディ1の先端に設けたアイ2と、腹部の下に設けたトレブルフック3と、尾部に設けたトレブルフック4からなり、ボディ1の頭部の下部には斜め下前方に延びたリップ5を設けている。 【0015】さらに、腹部の下に設けたトレブルフック3及び後端に設けたトレブルフック4は、アイ2より延設された針金6に、スプリットリング7,8を使用して取り付けられている。 【0016】ボディ1は、図2及び図3に示すように、左右二つ割りのボディハーフ9,10の端面を合わせて超音波溶着し、内部を中空としたものであり、ボディ1の内部には、腹側内面に沿って錘室11が形成されており、錘室11の内部には2個の球形の錘12が前後に移動可能に収納されている。 【0017】ボディハーフ9,10は、ABS樹脂、AS樹脂、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂を射出成形して形成されたものである。 【0018】図示左側のボディハーフ10には、接合面の内側端より所定の間隔をおいて全周にわたり断面三角形のリッジ13が環状に形成されており、右側のボディハーフ9の前記リッジ13と対応する位置には凹部14が形成されている。さらに、前記リッジ13と凹部14の底面とが超音波溶着されるようになっている。尚、このリッジ13の断面積は、凹部14の断面積より小さくなっている。 【0019】ボディハーフ9,10の腹側の端面には前記針金6を嵌入する針金嵌入溝15,16が形成されており、右側のボディハーフ9の腹側に形成された凹部14の一方の端は、図4に示すように、針金嵌入溝16と繋がっている。 【0020】さらに、左側のボディハーフ10の針金嵌入溝15より外側には、断面三角形のリッジ17が形成されている。 【0021】また、左側のボディハーフ10には、位置決め用突起18が複数形成されており、右側のボディハーフ9には前記突起18が嵌入する穴19が形成されている。 【0022】以上の構成からなるルアーのボディ1は、次のようにして組み立てられる。先ず、左側のボディハーフ10を下側にして置き、針金嵌入溝15に針金6を嵌入すると共に、錘室11内に2個の錘12を入れる。 【0023】次に、左側のボディハーフ10の上に右側のボディハーフ9を被せ、突起18と穴19を嵌合させて位置決めする。 【0024】すると、ボディハーフ9,10の腹側の接合面は図4に示す状態となる。以上のようにして組み合わせてから、超音波溶着をする。 【0025】すると、リッジ13,17が溶けて右側のボディハーフ9と左側のボディハーフ10とが溶着される。 【0026】図5に示すように、腹側の接合面の溶けたリッジ13は錘室11と反対側に流れ、錘室11内にはみ出さないが、腹部外側のリッジ17は、溶けてボディ1の外側にはみ出す。この接合面より外にはみ出した部分は後加工により削り取って仕上げられる。 【0027】以上にして溶着されたボディ1は、各種の塗料で塗装された後スプリットリング7,8を使用してトレブルフック3,4が取り付けられ、ルアーとして完成する。 【0028】このようにして制作されたルアーは、内部が気密になっているだけでなく、強固に接着されたものとなる。さらに、錘室11の内部には溶けた合成樹脂がはみ出していないので、錘12は錘室11内をスムーズに移動できる。 【0029】そのため、ルアーが投げられたときは、錘12がボディ1の後部に移動し、尾の方が前になって飛ぶので、空気抵抗の少ない飛行姿勢になる。ルアーが水面に着水すると、錘12がボディ1の中央部に移動するので、良好なアクションをするようになる。 【0030】 【発明の効果】この発明のルアーの接合構造では、上述のとおり構成されており、高い剛性と気密性を有していながら、錘室11内には溶けた合成樹脂がはみ出さないので、錘12が錘室11内を障害なしに自由に移動できるようになる。そのため、この発明の接合構造を使用したルアーは、良好な飛行姿勢とアクションをする優れたものとなる。 【0031】さらに、ボディハーフ9,10の腹側端面に針金嵌入溝15,16 を形成すると共に、前記凹部14と針金嵌入溝16とが繋がって形成されているようにすれば、溶けた合成樹脂が針金嵌入溝15,16 に流れるようになるので、錘室11内に溶けた合成樹脂がはみ出さないようになるだけでなく、溶けた合成樹脂により針金嵌入溝15,16 と針金6との隙間がなくなり、針金6のガタがなくなるので、針金6のガタにより表面に塗られた塗料が剥げることのない丈夫なものになる。 【0032】またさらに、一方のボディハーフに位置決め用突起18を複数形成し、他方のボディハーフに前記突起18が嵌入する穴19を形成すれば、溶着時の位置決めが容易になり、製造が容易になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591174221 【氏名又は名称】明邦化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年11月19日(1998.11.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072213 【弁理士】 【氏名又は名称】辻本 一義
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| 【公開番号】 |
特開2000−152731(P2000−152731A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月6日(2000.6.6) |
| 【出願番号】 |
特願平10−328972 |
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