| 【発明の名称】 |
クーラーボックス |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 雅也
|
| 【要約】 |
【課題】把持し易いハンドルを有し運搬が容易なクーラーボックスを提供する。
【解決手段】このクーラーボックスのハンドル5は、略コの字状の部材であって、容体部1の右側面1d及び左側面1b方向に水平に延伸した延伸部31と、延伸部31の両側にそれぞれ連続して90度折れ曲がって形成された一対の脚部32と、一対の脚部32の端部にそれぞれ設けられた取付部33と有している。そして、延伸部31の中央付近には他の部分に比べて太く形成された把持部40が形成されている。なお、これら延伸部31〜取付部33は軽量化のために約0.3〜0.6重量%の発泡材が混入されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】箱型の容体部と、前記容体部の上部に開閉可能に設けられた板状の蓋部と、前記容体部の両側面に両端がそれぞれ軸着され回動可能な略コ字状のハンドル部とを備え、前記ハンドル部は長手方向中央付近に設けられ他の部分に比べて太く形成されている把持部を有しているクーラーボックス。 【請求項2】前記ハンドル部は前記把持部に長手方向にわたって形成された溝部をさらに有している、請求項1に記載のクーラーボックス。 【請求項3】前記ハンドル部は前記把持部に形成された滑止部をさらに有している、請求項1または2に記載のクーラーボックス。 【請求項4】前記ハンドル部は合成樹脂と0.3〜0.6%の発泡材との混合材から形成されている、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のクーラーボックス。 【請求項5】前記発泡材は、ポリウレタン樹脂である、請求項4に記載のクーラーボックス。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、魚等を収納し保冷するクーラーボックスに関する。 【0002】 【従来の技術】従来のクーラーボックスは、箱形の容体部と、容体部上部に蝶番等によって開閉可能に設けられた板状の蓋部と、容体部の底面に設けられた脚部と、容体部の側面に回動可能に連結された略コの字型のハンドル部とを有している。この容体部及び蓋部は内部にポリウレタン等の断熱材が充填されている。 【0003】このクーラーボックスは、氷や保冷剤と共に魚等を容体部内に入れて使用される。この際、本体部及び蓋部が有する断熱効果により、内部の温度を低く保つことができ、内部に収納した魚等が保冷される。運搬時には、ハンドル部を把持してクーラーボックス全体をを持ち上げて運搬する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】一般に、クーラーボックスは濡れた手でハンドル部を把持ながら運搬される場合が多い。例えば、クーラーボックス内部に氷とともに収納したものに触れた後にそのままハンドル部を把持したり、魚釣り等に用いて濡れた手でそのままハンドル部を把持する場合である。このように濡れた手でハンドルを把持する場合、ハンドルを握った手が滑りやすくクーラーボックスを運搬しにくい場合がある。 【0005】本発明の課題は、把持し易いハンドルを有し運搬が容易なクーラーボックスを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】発明1に係るクーラーボックスは、箱型の容体部と、容体部の上部に開閉可能に設けられた板状の蓋部と、容体部の両側面に両端がそれぞれ軸着され回動可能な略コ字状のハンドル部とを備えている。そして、ハンドル部は長手方向中央付近に設けられ他の部分に比べて太く形成されている把持部を有している。 【0007】この場合には、ユーザは他の部分に比べて太く形成されている把持部を把持してクーラーボックスを運搬する。このユーザが直接把持する箇所が太く形成されているので把持し易く運搬しやすい。また、ハンドル部の強度も向上する。発明2にかかるクーラーボックスは、発明1のクーラーボックスであって、ハンドル部は把持部に長手方向にわたって形成された溝部をさらに有している。 【0008】この場合には、他の部分に比べて太く厚肉に形成された把持部に形成された溝部が製造時に生じる「ひけ」を防止するので、把持部の形成が容易になる。発明3にかかるクーラーボックスは、発明1または2のクーラーボックスであって、ハンドル部は把持部に形成された滑止部をさらに有している。この場合には、把持部に設けられた滑止部が、濡れた手で把持部を把持した際に手が滑るのを抑える。また、意匠性も向上する。 【0009】発明4にかかるクーラーボックスは、発明1〜3のいずれかのクーラーボックスであって、ハンドル部は合成樹脂と0.3〜0.6重量%の発泡材との混合材から形成されている。この場合には、ハンドル部を合成樹脂にハンドル部全体の重量の0.3〜0.6重量%の発泡材を混合させた混合剤から形成しているので、合成樹脂のみから製造したハンドル部に比べて軽量化が可能であり、クーラーボックスの運搬が容易になる。 【0010】発明5にかかるクーラーボックスは、発明4のクーラーボックスであって、発泡材はポリウレタン樹脂である。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に示すように、クーラーボックスは、箱形の容体部1と、蝶番(図示せず)によって開閉可能なように容体部1の上部設けられている蓋部2と、蓋部2を容体部1に密閉し固定するフック3と、容体部1に設けられた脚部4と、に開動可能に接続されているハンドル5とを有している。 【0012】容体部1は、図2に示すように、内部に空間12を有し上方に開口した箱状部材である。この空間12内に魚等を保存するものであり断熱効果を必要とするので、表面壁11となるポリプロピレン製の部材の間に発泡ポリウレタン製断熱材13を内包する構造である。この容体部1の上端部周縁には外方に向かって折り返された折返部14が形成されており、容体部1の左側面1b及び右側面1dの中央付近の折返部14上には係止孔15が形成されている。この係止孔15は該円形で折返部14を貫通している。そして、係止孔15の底部側の背面側の一部は他の部分より大径に形成されて切り欠かれた切欠部15aとなっている。 【0013】蓋部2も容体部1と同様に内部に発泡ポリウレタン等の断熱材を内包する板状部材であり、容体部1の開口を密閉可能になっている。また、図2に示すように、蓋部2の左側面及び右側面の中央付近には、それぞれ側方に突出した被係合部2aが形成されている。ハンドル5は、図3に示すように、略コの字状の部材であって、容体部1の右側面1d及び左側面1b方向に水平に延伸した延伸部31と、延伸部31の両側にそれぞれ連続して90度折れ曲がって形成された一対の脚部32と、一対の脚部32の端部にそれぞれ設けられた取付部33と有している。これら延伸部31〜取付部33はポリプロピレン等の合成樹脂にポリウレタン等の発泡材を混合した混合材からなるものである。軽量化のために混合材に対して約0.3〜0.6重量%の発泡材が混入されている。発泡材の割合が大きくなると十分な硬度を得ることができず、逆に発泡材の割合が小さいと十分な軽量化が図れない。 【0014】延伸部31は中央付近はやや膨らんで形成された棒状のものである。そして、この中央付近のやや膨らんだ部分が把持部40となっている。把持部40の幅方向には滑り止め用の複数の縦溝(滑止部)40aが設けられている。また、把持部40の長手方向には横溝40bが設けられている。脚部32は、延伸部31と一体で形成された部材であって、延伸部31から容体部1に向かって90度折れ曲がって伸びている。 【0015】また、取付部33は、図4及び図5に示すように、脚部32の端部に連続して形成された略円盤状の部分であって、中心付近に二段にわたって円盤状に突出した係止突起35と、係止突起35の周囲に形成された係合部36とを有している。係止突起35の突出した先端頭部の一部は他の部分より外周方向に舌状に突出した舌状部35aとなっている。 【0016】このハンドル5は、以下のようにして容体部1に前側面1aから背面1cにかけて回動可能に取り付けられている。即ち、図6に示すように、切欠部15aに舌状部35aが合致するように(図2及び図4参照)、容体部1の折返部14に形成されている係止孔15に係止突起35を挿入する。係止孔15は折返部14に設けられており、係止突起35の舌状部35aが係止孔15の縁部に係止され、ハンドル5の取付部33は係止孔15に回動可能に係止されることになる。また、蓋部2を閉じた状態でハンドル5を所定の位置へ回動すると、蓋部2の被係合部2aにハンドル5の取付部33の係合部36が係合して、蓋体2を容体部1にロックできるようになっている。 【0017】このように構成されたクーラーボックスでは、ユーザはハンドル部5の把持部40を把持してクーラーボックスを運搬する。この把持部40はハンドル部5の他の部分に比べて太く形成されているので把持し易く運搬しやすい。また、ユーザが直接把持して最も力のかかる把持部40が太く厚肉に形成されているので、強度も向上する。また、把持部40に形成された横溝40bが製造時に生じる「ひけ」を防止するので製造が容易になる。さらに、把持部40に設けられた縦溝(滑止部)40aが、濡れた手で把持部40を把持した際に手が滑るのを防止するので、よりクーラーボックスの運搬が容易になる。さらにまた、意匠性も向上する。 【0018】なお、ハンドル5はポリプロピレンに0.3〜0.6重量%のポリウレタンを混合させた混合剤から形成しているので、クーラーボックス全体の軽量化が可能である。 [他の実施形態] (a)滑止部として、例えば、複数の小突起を把持部全体に形成してもよい。 【0019】また、ゴム部材を把持部に張付または巻回してもよい。 (b)把持部上に溝部を複数設けてもよい。 【0020】 【発明の効果】本発明にかかるクーラーボックスによれば、ハンドル部に把持部が設けられているのでハンドルを把持しやすく運搬が容易になる。また、強度も向上する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
|
| 【出願日】 |
平成10年6月17日(1998.6.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−47(P2000−47A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【出願番号】 |
特願平10−169673 |
|